マタイによる福音書24章28節

マタイによる福音書
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† 福音書縦観 「大いなる苦しみ」 

マタイ24:15~28  マルコ13:14~20  ルカ21:20~24

Matt.24:28死体のあるところには、はげたかが集まるものである。 口語訳聖書

† 日本語訳聖書 Matt.24:28 

【漢訳聖書】
Matt.24:28 夫屍所在、鷹集於彼焉。

【明治元訳】
Matt.24:28 それ屍のある處には鷲あつまらん

【大正文語訳】
Matt.24:28 それ死骸のある處には鷲あつまらん。

【ラゲ訳】
Matt.24:28 総て屍の在る處には鷲も亦集らん。

【口語訳】
Matt.24:28 死体のあるところには、はげたかが集まるものである。

【新改訳改訂3】
Matt.24:28 死体のある所には、はげたかが集まります。

【新共同訳】
Matt.24:28 死体のある所には、はげ鷹が集まるものだ。」

【聖書協会共同訳】
Matt.24:28 屍のある所には、禿鷲が集まるものだ。」

【バルバロ訳】
Matt.24:28 はげたかは死骸のあるところに集まる。

【フランシスコ会訳】
Matt.24:28 死体のある所には禿鷹が集まる。

【日本正教会訳】
Matt.24:28 蓋屍の在る所には、鷲集らん。

【塚本虎二訳】
Matt.24:28 死骸のある所には、どこにでも鷲が集まる。

【前田護郎訳】
Matt.24:28 死体のあるところはどこでもはげたかが集まる。

【永井直治訳】
Matt.24:28 そは屍のあらんところ、そこに鷲集まるべければなり。

【詳訳聖書】
Matt.24:28 倒れたからだ<死体>のある場所には、はげたか<わし>が群がる。

† 聖書引照 Matt.24:28 

Matt.24:28 屍のある所には、禿鷲が集まるものだ。」

[屍のある所には、禿鷲が集まるものだ]  申命28:49; ヨブ39:27~30; エレ16:16; アモ9:1~4; ルカ17:37

† ギリシャ語聖書 Matt.24:28 

Stephens 1550 Textus Receptus
οπου γαρ εαν η το πτωμα εκει συναχθησονται οι αετοι

Scrivener 1894 Textus Receptus
οπου γαρ εαν η το πτωμα εκει συναχθησονται οι αετοι

Byzantine Majority
οπου γαρ εαν η το πτωμα εκει συναχθησονται οι αετοι

Alexandrian
οπου εαν η το πτωμα εκει συναχθησονται οι αετοι

Hort and Westcott
οπου εαν η το πτωμα εκει συναχθησονται οι αετοι

† ギリシャ語聖書 Interlinear

Matt.24:28

ὅπου ἐὰν ᾖ τὸ πτῶμα, ἐκεῖ συναχθήσονται οἱ ἀετοί.

【聖書協会共同訳】
屍のある所には、禿鷲が集まるものだ。」

ὅπου ἐὰν   ᾖ       τὸ   πτῶμα,   ἐκεῖ    συναχθήσονται  οἱ    ἀετοί.
wherever   may be   the   carcase,   there   will assembled    the   cagles.

† ギリシャ語聖書 品詞色分け

Matt.24:28

ὅπου ἐὰν τὸ πτῶμα, ἐκεῖ συναχθήσονται οἱ ἀετοί.

† ヘブライ語聖書 Matt.24:28 

Matt.24:28

ָקוֹם שֶׁהַגְּוִיָּה נִמְצֵאת, שָׁם יִקָּבְצוּ הַנְּשָׁרִים

† ラテン語聖書 Matt.24:28 

Latin Vulgate
Matt.24:28

Ubicumque fuerit corpus, illic congregabuntur et aquilæ.
Wherever the body shall be, there also will the eagles be gathered together.

† 私訳(詳訳)Matt.24:28 

【私訳】 「死人の倒れた体のある所には禿鷹が集まる」

† 新約聖書ギリシャ語語句研究

Matt.24:28

ὅπου ἐὰν ᾖ τὸ πτῶμα, ἐκεῖ συναχθήσονται οἱ ἀετοί.

【聖書協会共同訳】
屍のある所には、禿鷲が集まるものだ。」

【死体の】πτῶμα  πτῶμα  プトーマ  ptoma {pto’-mah} (n-nn-s 名詞・主中単)

< πίπτω 倒れる

1)転倒、転落、崩壊、不幸、災難 2)死人の倒れた体 3)死体、死骸 4)廃墟

(G4430 πτῶμα From the alternate of 4098 a ruin, that is, (specifically) lifeless body (corpse, carrion): – dead body, carcase, corpse.  Internet Sacred Text Archive)

マタ14:12;  マル6:29; 15:45;  黙示11:8,9

【ある】  εἰμί エイミ  eimi {i-mee‘} (vspa–3s 動詞・仮・現・能・3単)

1)ある、いる、~である、~です、~だ 2)行われる、おこる、生ずる、現れる、来る 3)いる、滞在する、とどまる 4)存在する 5)生きている

(G1510 εἰμί  First person singular present indicative; a prolonged form of a primary and defective verb; I exist (used only when emphatic): – am, have been, X it is I, was. See also 1488 1498 1511 1527 2258 2071 2070 2075 2076 2771 2468 5600.  Internet Sacred Text Archive)

【所には】ὅπου  ὅπου  ホプー  hopou {hop‘-oo} (cs 接続詞・従位)

1)そこでは 2)どこに、どこで、どこであれ 3)~するところの場所

(G3699  ὅπου From 3739 and 4225 what (-ever) where, that is, at whichever spot: – in what place, where (-as, -soever), whither (+ soever).  Internet Sacred Text Archive)

ἐὰν  ἐάν  エアン ean {eh-an‘} (qv 不変化詞)

1)もし、もし~ならば 2)~であれ 3)ひょっとして、万一

(G1437 ἐάν From 1487 and 302 a conditional particle; in case that, provided, etc.; often used inconnection with other particles to denote indefiniteness or uncertainty: – before, but, except, (and) if, (if) so, (what-, whither-) soever, though, when (-soever), whether (or), to whom, [who-] so (-ever). See 3361 Internet Sacred Text Archive)

【そこには】ἐκεῖ  ἐκεῖ エケイ ekei {ek-i‘} (ab 副詞)

1)そこに、そこで、かしこに、そちらへ、あちらへ、その方へ 2)その場所で 3)その時、当時

(G1563  ἐκεῖ Of uncertain affinity; there; by extension thither: – there, thither (-ward), (to) yonder (place).  Internet Sacred Text Archive)

【禿鷹が】ἀετοί  ἀετός   アエトス aetos {ah-et-os‘} (n-nm-p 名詞・主男複)

1)鷲 2)禿鷹

(G105  ἀετός   From the same as 109 an eagle (from its wind like flight): – eagle.   Internet Sacred Text Archive)

マタ24:28

【集まる】συναχθήσονται  συνάγω  スゆナゴー  sunagō {soon-ag‘-o} (vifp–3p 動詞・直・未来・受・3複)

< σύν ~と一緒に + ἄγω 行く、来る

1)運ぶ 2)集める、寄せ集める、一つところにもってくる、持ち寄る 3)集まる、集合する 4)まとめる、取り入れる 5)結び合わせる、和解させる 6)招集する 7)家に迎える、厚くもてなす、歓待する

(συνάγω の名詞形 συναγωγή ユダヤ人の礼拝堂、会堂「スナゴーゲー」「集められ、結び合わせ、和解させる所」である)

(G4863 συνάγω From 4862 and 71 to lead together, that is, collect or convene; specifically to entertain (hospitably): – + accompany, assemble (selves, together), bestow, come together, gather (selves together, up, together), lead into, resort, take in.  Internet Sacred Text Archive)

マタ2:4; 3:12; 6:26; 13:30,47; 22:10;25:24,26;  ルカ15:12;  ヨハ4:36; 6:12,13; 11:47; 15:6  使徒14:27; 15:30; 黙示16:14,16; 20:8 etc.

† 英語訳聖書 Matt.24:28 

King James Version
24:28 For wheresoever the carcase is, there will the eagles be gathered together.

New King James Version
24:28 “For wherever the carcass is, there the eagles will be gathered together.

American Standard Version
24:28 Wheresoever the carcase is, there will the eagles be gathered together.

New International Version
24:28 Wherever there is a carcass, there the vultures will gather.

Bible in Basic English
24:28 Wherever the dead body is, there will the eagles come together.

Today’s English Version
24:28 “Wherever there is a dead body, the vultures will gather.

Darby’s English Translation
24:28 For wherever the carcase is, there will be gathered the eagles.

Douay Rheims
24:28 Wheresoever the body shall be, there shall the eagles also be gathered together.

Noah Webster Bible
24:28 For wherever the carcass is, there will the eagles be collected.

Weymouth New Testament
24:28 Wherever the dead body is, there will the vultures flock together.

World English Bible
24:28 For wherever the carcass is, there will the vultures be gathered together.

Young’s Literal Translation
24:28 for wherever the carcase may be, there shall the eagles be gathered together.

† 細き聲 聖書研究ノート

Matt.24:28

ὅπου ἐὰν ᾖ τὸ πτῶμα, ἐκεῖ συναχθήσονται οἱ ἀετοί.

【聖書協会共同訳】
屍のある所には、禿鷲が集まるものだ。」

 <死体のあるところには、はげたかが集まるものである>

はげたかが集まるのは、そこに死体があるからである。

 <それ死骸のある處には鷲あつまらん>

「鷲 ἀετός   アエトス」は「禿鷹」である。旧約聖書では「忌むべきもの」とされる。(レビ11:13)本説については、「死骸」「禿鷲」の意味について解釈の別れるとこである。「禿鷹 ἀετός   アエトス」が「忌むべきもの」とされたところから、「死骸(十字架の死、すなわちイエスの受難)」に群がる禿鷲(偽キリスト)に解釈することもできるが、定かではない。

† 心のデボーション

「それ死骸のある處には鷲あつまらん」 マタイ24:28 大正文語訳聖書

「死体のある所には禿鷹が集まる」 フランシスコ会訳聖書

 「禿鷹舞い降りる」

禿鷹は蛇をとらえ、獣の死骸に群がる「忌むべき鳥」とされる。偽キリストは死体をついばむ禿鷹のようである。

現代はこれまでの宗教が無意味となり、禿鷹のような宗教が起きつつあるのかもしれない。警戒すべきである。

† 細き聲 説教 

 「禿鷹が舞う」

「それ死骸のある處には鷲あつまらん」 マタイ24:28 大正文語訳聖書

「死体のある所には禿鷹が集まる」 フランシスコ会訳聖書

はげたかが集まるのは、そこに死体があるからである。

「鷲 ἀετός   アエトス」は「禿鷹」である。旧約聖書では「忌むべきもの」とされる。(レビ11:13)本説については、「死骸」「禿鷲」の意味について解釈の別れるとこである。「禿鷹 ἀετός   アエトス」が「忌むべきもの」とされたところから、「死骸(十字架の死、すなわちイエスの受難)」に群がる禿鷲(偽キリスト)に解釈することもできるが、定かではない。

「禿鷹」を「偽キリストや偽預言者」と解釈すれば、「偽キリストや偽預言者」が群がるのは、そこに死骸があるからである。「そら、メシアが荒野にいらっしゃる」と言えば荒野に出かけ、「部屋にいらっしゃる」と言われれば部屋に出向く「揺れ動く心」はすでに「禿鷹の餌食」である。

いずれにしても、自分の見上げる空に禿鷹が舞うのをみたら、禿鷹の餌食にされる前に、気づくべきである。信仰が「瀕死の状態」にあるなら、一刻も早く魂を救済しなければならない。

(皆川誠)

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