マタイによる福音書8章8節

マタイによる福音書
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† 福音書縦観 「カペナウムの百人隊長」 マタイ8:5~13 

マタイ8:5~13  ルカ7:1~10
マタイ8:5~13

Matt.8:8そこで百卒長は答えて言った、「主よ、(「どうぞ、ご足労くださいませんように。それですから、自分でお迎えにあがるねうちさえないと思っていたのです。ただ、お言葉を下さい。そして、わたしの僕をなおしてください。ルカ7:6) わたしの屋根の下にあなたをお入れする資格は、わたしにはございません。ただ、お言葉を下さい。そうすれば僕はなおります。 口語訳聖書

† 日本語訳聖書 Matt.8:8 

【漢訳聖書】
Matt.8:8 百夫長對曰、主、爾臨我舍、我不敢當、第發一言、而我僕必愈、

【明治元訳】
Matt.8:8 百夫(ひやくにん)のこたへけるは主(しゆ)よ我(われ)なんぢを我(わ)が屋(やねの)下(した)に入(いれ)奉(まつ)るは恐(おそ)れ多(おほ)し唯(ただ)一言(ひとこと)を出(いだ)し給(たま)はば我(わが)僕(しもべ)は愈(いえ)ん

【大正文語訳】
Matt.8:8 百卒長こたへて言ふ『主よ、我は汝をわが屋根の下に入れまつるに足らぬ者なり。ただ御言のみを賜へ、さらば我が僕はいえん。

【ラゲ訳】
Matt.8:8 百夫長答へて云ひけるは、主よ、我は不肖にして、主の我屋根の下に入り給ふに足らず、唯一言にて命じ給へ、然らば我僕痊えん。

【口語訳】
Matt.8:8 そこで百卒長は答えて言った、「主よ、わたしの屋根の下にあなたをお入れする資格は、わたしにはございません。ただ、お言葉を下さい。そうすれば僕はなおります。

【新改訳改訂3】
Matt.8:8 しかし、百人隊長は答えて言った。「主よ。あなたを私の屋根の下にお入れする資格は、私にはありません。ただ、おことばを下さい。そうすれば、私のしもべは直ります。

【新共同訳】
Matt.8:8 すると、百人隊長は答えた。「主よ、わたしはあなたを自分の屋根の下にお迎えできるような者ではありません。ただ、ひと言おっしゃってください。そうすれば、わたしの僕はいやされます。

【バルバロ訳】
Matt.8:8 百夫長は、「主よ、私はあなたを私の屋根の下に迎える値打ちのない人間です。あなたがただ一言おっしゃってくだされば私の下男は治ります。

【フランシスコ会訳】
Matt.8:8 百人隊長は答えて言った。「主よ、わたくしはあなたを自分の家にお迎えできるような者ではありません。ただお言葉だけで十分です。そうすれば、わたくしのしもべはいやされます。

【日本正教会訳】
Matt.8:8 百夫長對(こた)へて曰へり、主よ、爾が我の舍(いへ)に入るは、我當(あた)らず、唯一言(いちごん)を出せ、然らば我が僕愈えん、

【塚本虎二訳】
Matt.8:8 百卒長は答えた、「主よ、わたしはあなたを、うちの屋根の下にお迎えできるような者ではありません。(ここで)ただ一言、言ってください。そうすれば下男は直ります。

【前田護郎訳】
Matt.8:8 百卒長は答える、「主よ、わが屋根の下に来ていただく資格はありません。ただことばでおっしゃってください。すればわが子はいやされましょう。

【永井直治訳】
Matt.8:8 然るに百人長答へてべけるは、主よ、我は我が屋根の下に、汝の入り來り給ふに足らず、されど唯一と言(ことば)を曰(のたま)へ、されば我が僕は醫(いや)さるるならん。  

【詳訳聖書】
Matt.8:8 ところが百卒長は答えて言った、「主よ、あなたに私の屋根の下に来ていただくだけの値うちのある<ふさわしい>者ではありません。ただおことばをください。それで私の<若い>しもべはいやされます。

† 聖書引照 Matt.8:8 

Matt.8:8 百卒長こたへて言ふ『主よ、我は汝をわが屋根の下に入れまつるに足らぬ者なり。ただ御言のみを賜へ、さらば我が僕はいえん。

[百卒長こたへて言ふ『主よ、我は汝をわが屋根の下に入れまつるに足らぬ者なり』]  マタ3:11,14; 15:26,27; 創世32:10; 詩篇10:17; ルカ5:8; 7:6,7; 15:19,21; ヨハ1:27; 13:6-8
[ただ御言のみを賜へ、さらば我が僕はいえん]  マタ8:3; 民数20:8; 詩篇33:9; 107:20; マル1:25-27; ルカ7:7

† ギリシャ語聖書 Matt.8:8 

Stephens 1550 Textus Receptus
και αποκριθεις ο εκατονταρχος εφη κυριε ουκ ειμι ικανος ινα μου υπο την στεγην εισελθης αλλα μονον ειπε λογον και ιαθησεται ο παις μου

Scrivener 1894 Textus Receptus 
και αποκριθεις ο εκατονταρχος εφη κυριε ουκ ειμι ικανος ινα μου υπο την στεγην εισελθης αλλα μονον ειπε λογον και ιαθησεται ο παις μου

Byzantine Majority

και αποκριθεις ο εκατονταρχος εφη κυριε ουκ ειμι ικανος ινα μου υπο την στεγην εισελθης αλλα μονον ειπε λογω και ιαθησεται ο παις μου

Alexandrian 
και αποκριθεις ο εκατονταρχος εφη κυριε ουκ ειμι ικανος ινα μου υπο την στεγην εισελθης αλλα μονον ειπε λογω και ιαθησεται ο παις μου

Hort and Westcott
αποκριθεις ο εκατονταρχος εφη κυριε ουκ ειμι ικανος ινα μου υπο την στεγην εισελθης αλλα μονον ειπε λογω και ιαθησεται ο παις μου

† ギリシャ語聖書 品詞色分け 

Matt.8:8

καὶ ἀποκριθεὶς ὁ ἑκατόνταρχος ἔφηΚύριε, οὐκ εἰμὶ ἱκανὸς ἵνα μου ὑπὸ τὴν στέγην εἰσέλθῃςἀλλὰ μόνον εἰπὲ λόγῳκαὶ ἰαθήσεται ὁ παῖς μου.

† ヘブライ語聖書 Matt.8:8 

Matt.8:8

הֵשִׁיב שַׂר־הַמֵּאָה וְאָמַר: “אֲדוֹנִי, אֵינֶנִּי רָאוּי לְכָךְ שֶׁתָּבוֹא בְּצֵל קוֹרָתִי. רַק דַּבֵּר דָּבָר וְיֵּרָפֵא נַעֲרִי

† ラテン語聖書 Matt.8:8 

Latin Vulgate
Matt.8:8

Et respondens Centurio, ait: Domine non sum dignus ut intres sub tectum meum: sed tantum dic verbo, et sanabitur puer meus.
And responding, the centurion said: “Lord, I am not worthy that you should enter under my roof, but only say the word, and my servant shall be healed. 

† 私訳(詳訳)Matt.8:8 

【私訳】 「すると、百人隊長は答えて<言葉を続けて>言った。『主よ。〔わたしは〕わたしの屋根の下におつれするにふさわしい<資格のある>者ではありません。むしろ、一つだけ言葉を言ってください。そうすれば、わたしの若者<少年、僕、家来>は回復し<癒され、治療され>ます』」

† 新約聖書ギリシャ語語句研究 

Matt.8:8

καὶ ἀποκριθεὶς ὁ ἑκατόνταρχος ἔφη, Κύριε, οὐκ εἰμὶ ἱκανὸς ἵνα μου ὑπὸ τὴν στέγην εἰσέλθῃς, ἀλλὰ μόνον εἰπὲ λόγῳ, καὶ ἰαθήσεται ὁ παῖς μου.

【すると】 καὶ  καί カイ kai {kahee} (cc 接続詞・等位)

1)~と、~も、そして 2)~さえ、でさえも 3)しかし 4)しかも、それは 5)それでは、それだのに 6)そうすれば、すなわち 7)のみならず、もまた

(G2532 καί Apparently a primary particle, having a copulative and sometimes also a cumulative force; and, also, even, so, then, too, etc.; often used in connection (or composition) with other particles or small words: – and, also, both, but, even, for, if, indeed, likewise, moreover, or, so, that, then, therefore, when, yea, yet.  Internet Sacred Text Archive)

【百人隊長は】 ἑκατόνταρχος  ἑκατοντάρχης  エカトンタルけース   hekatontarchēs {hek-at-on-tar‘-khace}  (n-nm-s 名詞・主男単)

< ἑκατόν 百の + τάρχης 治める

1)百人隊長 2)ローマの隊長

(G1543  ἑκατοντάρχης From 1540 and 757 the captain of one hundred men: – centurion.  Internet Sacred Text Archive)

マタ8:5,8,13; 27:54;  ルカ7:2,6; 23:47;  使徒10:1;22; 21:32; 22:25,26; 23:17,23; 24:23; 27:1,6,11,31,43

【答えて】 ἀποκριθεὶς ἀποκρίνομαι  アポクリノマイ apokrinomai {ap-ok-ree‘-nom-ahee} (vpaonm-s 分 詞・1アオ能欠主男単)

< ἀπό + κρίνω 審く、分ける

1)分離する、分ける、区別する、退ける 2)離れる、分かれる、帰着する 3)答える、返答する、答弁する、弁明する、言葉を続ける 4)選ぶ、選び出す

(G611  ἀποκρίνομαι From 575 and κρινω krino ; to conclude for oneself, that is, (by implication) to respond; by Hebraism (compare [6030 ) to begin to speak (where an address is expected): – answer.  Internet Sacred Text Archive)

【言った】 ἔφη  φημί   ふェーミ  phēmi {fay-mee‘} (viaa–3s/viia–3s 動詞・直・2アオ・能・3単/未完)

1)言う、述べる、言明する 2)答える 3)質問する 4)意味する 5)肯定する、同意する、主張する 6)報告、うわさ、評判、風評、名声 5)神のお告げ、予言

(G5346 φημί Properly the same as the base of 5457 and 5316 to show or make known one’s thoughts, that is, speak or say: – affirm, say. Compare 3004.  Internet Sacred Text Archive)

マタ4:7; 6:6; 9:26; 13:28,29; 14:8; 17:26; 19:18,21; 21:27; 22:37; 25:21,23; 26:34,61; 27:11,23,65; etc.

【主よ】 Κύριε κύριος キゆリオス  kurios {koo‘-ree-os} (n-vm-s 名詞・呼男単)

1)自由にする力のある、支配する、権威のある、力のある 2)主人、君主、所有者、旦那、師 3)正当な、順当な 4)主、神

(G2962 κύριος From κῦρος kuros (supremacy); supreme in authority, that is, (as noun) controller; by implication Mr. (as a respectful title): – God, Lord, master, Sir.  Internet Sacred Text Archive)

マタ1:20; 8:25; 9:38; 10:24; 12:4,8; 16:22;  マル1:3; 2:28: 12:9; 13:35;  ルカ6:5; 9:54; 10:17; 12:6,46; 14:21  Ⅱコリ1:3,14;  エペ6:5,9;  Ⅰテモ1:2,14; 6:15  etc. 

【と言うのは】 ἵνα  ἵνα ヒナ hina {hin‘-ah} (cc 接続詞・等)

1)そこに(へ) 2)~するために 3)~する事を 4)~ので 5)という事は 6)~であるところの 7)~するように 8)すなわち

(G2443  ἵνα Probably from the same as the former part of 1438 (through the demonstrative idea; compare 3588 ; in order that (denoting the purpose or the result): – albeit, because, to the intent (that), lest, so as, (so) that, (for) to. Compare 3363.  Internet Sacred Text Archive)

【わたしの】 μου ἐγώ エゴー  egō {eg-o‘}  (npg-1s 代名詞・属1単)

1)私 2)わたし

(G1473  ἐγώ A primary pronoun of the first person, “I” (only expressed when emphatic): – I, me. For the other cases and the plural see 1691 1698 1700 2248 2249 2254 2257 etc.  Internet Sacred Text Archive)

【屋根の】 στέγην στέγη  ステゲー  stegē {steg‘-ay} (n-af-s 名詞・対女単)

< στέγω  覆う

1)屋根 2)覆い 3)覆われた場所 4)屋根のある場所 5)部屋

(G4722 στέγω From 4721 to roof over, that is, (figuratively) to cover with silence (endure patiently): – (for-) bear, suffer. Internet Sacred Text Archive)

マタ8:8;  マル2:23; 4:28  ルカ6:1

【下に】 ὑπὸ  ὑπό ヒゆポ hupo {hoop-o‘}  (pa 前置詞・対)

1) 下に、~の下から 2)~の下に、下の 3)によって 4)~の故に 5)と共に

(G5259  ὑπό A primary preposition; under, that is, (with the genitive) of place (beneath), or with verbs (the agency or means, through); (with the accusative) of place (whither [underneath] or where [below]) or time (when [at]): – among, by, from, in, of, under, with. In compounds it retains the same genitive applications, especially of inferior position or condition, and specifically covertly or moderately.  Internet Sacred Text Archive)

【お迎えできる】 εἰσέλθῃς  εἰσέρχομαι  エイセルこマイ  eiserchomai {ice-er’-khom-ahee} (vsaa–2s 動詞・仮・2アオ・能・2単)

< εἰς 中へ + ἔρχομαι 行く、来る

1)入る、入って行く、入り込む 2)(心中に)おきる、思いつく 3)生じる、起きる 4)登場する、出廷する 4)来る(行く)、到着する

(G1525 εἰσέρχομαι From 1519 and 2064 to enter (literally or figuratively): – X arise, come (in, into), enter in (-to), go in (through).  Internet Sacred Text Archive)

マタ2:21; 8:5; 10:12;  マル2:1; 11:11;  ヨハ10:1,2,3;  使徒23,33 etc.

【ような者では】 ἱκανὸς ἱκανός  ヒカノス  hikanos {hik-an-os‘} (a–nm-s 形容詞・主男単)

1)十分な、~に相当する、~に足りる 2)できる、能力のある、有能な、秀でた 4)ふさわしい、資格のある

(G2425  ἱκανός From ἵκω hikō ( ἱκάνω or ἱκνέομαι ; akin to 2240 to arrive); competent (as if coming in season), that is, ample (in amount) or fit (in character): – able, + content, enough, good, great, large, long (while), many, meet, much, security, sore, sufficient, worthy.  Internet Sacred Text Archive)

マタ3:11; 8:8; 28:12 マル1:7; ルカ3:16; 7:6; 22:38;  Ⅰコリ15:9;  Ⅱコリ2:6; 3:5 etc.

【あり】 εἰμ  εἰμί エイミ  eimi {i-mee‘} (vipa–1s 動詞・直・現・能・1単)

1)ある、いる、~である、~です、~だ 2)行われる、おこる、生ずる、現れる、来る 3)いる、滞在する、とどまる 4)存在する 5)生きている

(G1510 εἰμί  First person singular present indicative; a prolonged form of a primary and defective verb; I exist (used only when emphatic): – am, have been, X it is I, was. See also 1488 1498 1511 1527 2258 2071 2070 2075 2076 2771 2468 5600.  Internet Sacred Text Archive)

【ません】 οὐκ οὐ  ウー ou {oo} (qn 不変化詞・否定)

1)否 2)~ない 3)~でない

(G3756 οὐ Also οὐκ ouk ook used before a vowel and οὐχ ouch ookh before an aspirate. A primary word; the absolutely negative (compare 3361 adverb; no or not: – + long, nay, neither, never, no (X man), none, [can-] not, + nothing, + special, un ([-worthy]), when, + without, + yet but. See also 3364 3372.  Internet Sacred Text Archive)

【むしろ】 ἀλλὰ  ἀλλά アるら alla {al-lah‘} (ch 接続詞・完)

1)けれども、たしかに 2)しかし、それでも 3)かえって 4)むしろ、むしろ反対に、それのみか 5)以外に、そうではなくて、それどころか

(G235  ἀλλά Neuter plural of 243 properly other things, that is, (adverbially) contrariwise (in many relations): – and, but (even), howbeit, indeed, nay, nevertheless, no, notwithstanding, save, therefore, yea, yet.  Internet Sacred Text Archive)

【一つの】 μόνον μόνος  モノス  monos {mon‘-os} (ab 副詞)

1)ひとりの、孤独の 2)唯一の 3)だけ、一つだけの、一つしかない、単独の 4)~だけで、ただ単に、たけ、のみ

(「μόνος モノス」は「単独で生きる人」、「修道士 monk  μοναχός」の語源)

(G3441 μόνος Probably from 3306 remaining, that is, sole or single; by implication mere: – alone, only, by themselves.  Internet Sacred Text Archive)

【言】 λόγῳ  λόγος  ろゴス  logos {log‘-os} (n-dm-s 名詞・与男単)

1)言葉、語、言語表現  2)言説、言論、物語、会話、談話、話し合い 3)言表、話、対話、弁舌、説明 4)理性、理解力、理由、根拠 5)計算、勘定、会計、決算、会計報告 6)語、文、句、章、巻 7)評価、秤量  8)神のメッセージ、教理、教義

(G3056 λόγος From 3004 something said (including the thought); by implication a topic (subject of discourse), also reasoning (the mental faculty) or motive; by extension a computation; specifically (with the article in John) the Divine Expression (that is, Christ): – account, cause, communication, X concerning, doctrine, fame, X have to do, intent, matter, mouth, preaching, question, reason, + reckon, remove, say (-ing), shew, X speaker, speech, talk, thing, + none of these things move me, tidings, treatise, utterance, word, work.  Internet Sacred Text Archive)

【おっしゃってください】 εἰπὲ  εἶπον エイポン  eipon {i‘-pon} (vmaa–2s 動詞・命・2アオ・能・2)

1)言う、話す、語る、告げる、言いあらわす、述べる、呼ぶ 2)命じる、願う、尋ねる 3)~と呼ぶ、称する 4)語られたこと、言葉、発言、発話、話の内容 5)出来事

(G2036 ἔπω A primary verb (used only in the definite past tense, the others being borrowed from 2046 4483 and 5346 ; to speak or say (by word or writting): – answer, bid, bring word, call, command, grant, say (on), speak, tell. Compare 3004.  Internet Sacred Text Archive)

【そうすれば】 καὶ καί カイ kai {kahee} (cc 接続詞・等位)

1)~と、~も、そして 2)~さえ、でさえも 3)しかし 4)しかも、それは 5)それでは、それだのに 6)そうすれば、すなわち 7)のみならず、もまた

(G2532 καί Apparently a primary particle, having a copulative and sometimes also a cumulative force; and, also, even, so, then, too, etc.; often used in connection (or composition) with other particles or small words: – and, also, both, but, even, for, if, indeed, likewise, moreover, or, so, that, then, therefore, when, yea, yet.  Internet Sacred Text Archive)

【わたしの】 μου ἐγώ エゴー  egō {eg-o‘} (npg-1s 代名詞・属1単)

1)私 2)わたし

(G1473  ἐγώ A primary pronoun of the first person, “I” (only expressed when emphatic): – I, me. For the other cases and the plural see 1691 1698 1700 2248 2249 2254 2257 etc.  Internet Sacred Text Archive)

【僕は】 παῖς παῖς  パイス  pais {paheece}  (n-nm-s 名詞・主男単)

1)小さな子ども 2)少年、少女、若者 3)奴隷、召使い、下僕、家来

(G3816 παῖς Perhaps from 3817 a boy (as often beaten with impunity), or (by analogy) a girl, and (generally) a child; specifically a slave or servant (especially a minister to a king; and by eminence to God): – child, maid (-en), (man) servant, son, young man.  Internet Sacred Text Archive)

マタ2:16; 8:6; 12:18; 17:18; 21:15;  ルカ2:43; 8:51; 9:4212:55,69; 7:7; 12:45; 15:26;  ヨハ4:51 etc.

【いやされます】 ἰαθήσεται ἰάομαι  イアオマイ iaomai {ee-ah‘-om-ahee} (vifp–3s 動詞・直・未来・受・3単)

1)癒す、治す 2)治療する、健全にする 3)治す、救う、助ける、回復する 4)償う

(G2390  ἰάομαι Middle voice of apparently a primary verb; to cure (literally or figuratively): – heal, make whole.  Internet Sacred Text Archive)

マタ8:8,13; 15:28;  マル5:29;  ルカ8:47;

† 英語訳聖書 Matt.8:8 

King James Version 
8:8 The centurion answered and said, Lord, I am not worthy that thou shouldest come under my roof: but speak the word only, and my servant shall be healed.

New King James Version
8:8 The centurion answered and said, “Lord, I am not worthy that You should come under my roof. But only speak a word, and my servant will be healed.

American Standard Version 
8:8 And the centurion answered and said, Lord, I am not worthy that thou shouldest come under my roof; but only say the word, and my servant shall be healed.

New International Version
8:8 The centurion replied, “Lord, I do not deserve to have you come under my roof. But just say the word, and my servant will be healed.

Bible in Basic English 
8:8 And the captain in answer said, Lord, I am not good enough for you to come under my roof; but only say the word, and my servant will be made well.

Today’s English Version
8:8 “Oh no, sir,” answered the officer. “I do not deserve to have you come into my house. Just give the order, and my servant will get well.

Darby’s English Translation 
8:8 And the centurion answered and said, Lord, I am not fit that thou shouldest enter under my roof; but only speak a word, and my servant shall be healed.

Douay Rheims 
8:8 And the centurion making answer, said: Lord, I am not worthy that thou shouldst enter under my roof: but only say the word, and my servant shall be healed.

Noah Webster Bible 
8:8 The centurion answered and said, Lord, I am not worthy that thou shouldst come under my roof: but speak the word only, and my servant will be healed.

Weymouth New Testament 
8:8 ‘Sir,’ replied the Captain, ‘I am not a fit person to receive you under my roof: merely say the word, and my servant will be cured.

World English Bible 
8:8 The centurion answered, ‘Lord, I’m not worthy for you to come under my roof. Just say the word, and my servant will be healed.

Young’s Literal Translation 
8:8 And the centurion answering said, ‘Sir, I am not worthy that thou mayest enter under my roof, but only say a word, and my servant shall be healed;

Amplified Bible
8:8 But the centurion replied to Him, “Lord, I am not worthy to have You come under my roof, but only say the word, and my servant will be healed.

† 細き聲 聖書研究ノート 

 <百卒長こたへて言ふ『主よ、我は汝をわが屋根の下に入れまつるに足らぬ者なり。ただ御言のみを賜へ、さらば我が僕はいえん>

イエスが百卒長の家に近づくと、それと知った百卒長は友人達を遣わして「主よ、わたしはあなたを自分の屋根の下にお迎えできるような者ではありません。ただ、ひと言おっしゃってください。そうすれば、わたしの僕はいやされます」と言わせた。

 <百卒長こたへて言ふ>

マタイ福音書では百卒長がイエスに直接語っているように読めるが、ルカ福音書によれば、百卒長はイエスが家に来られたことを知り、友人たちを使いとして遣わし、「主よ、どうぞ、ご足労くださいませんように。わたしの屋根の下にあなたをお入れする資格は、わたしにはございません。それですから、自分でお迎えにあがるねうちさえないと思っていたのです。ただ、お言葉を下さい。そして、わたしの僕をなおしてください。(そうすれば僕はなおります)」(ルカ7:6)と伝えたのである。

 <我は汝をわが屋根の下に入れまつるに足らぬ者なり>

塚本虎二氏は前節を、「(ユダヤ人の)このわたしが、(異教人のあなたの家に)行ってなおすのか」と解釈する。

ユダヤの教えでは、異邦人の家は「汚れている」として、ユダヤ人が入ることを禁止していた。

塚本虎二氏の解釈によれば、ローマ人である百人隊長はユダヤ人の宗教上の自分の立場をよく知っており、イエスが「われ往きて醫さん」という言葉に「(ユダヤ人の)このわたしが、(異教人のあなたの家に)行ってなおすのか」という意味を聞き取ったことになる。

塚本虎二氏はイエスがこの言葉を口にされたのは、百人隊長の信仰を尋ねたのだと理解する。

 <ただ御言のみを賜へ、さらば我が僕はいえん>

百卒長は命令を下せば、ただちにそれが実行されることを熟知していた。そこでイエスに「あなたが異邦人である私の家においでになる必要はありません。ただ、命じてください。そうすれば私の若い兵士は癒えます」と答えた。

† 心のデボーション  

「百卒長こたへて言ふ『主よ、我は汝をわが屋根の下に入れまつるに足らぬ者なり。ただ御言のみを賜へ、さらば我が僕はいえん』」 マタイ8:8 大正文語訳聖書

「すると、百人隊長は答えた。「主よ、わたしはあなたを自分の屋根の下にお迎えできるような者ではありません。ただ、ひと言おっしゃってください。そうすれば、わたしの僕はいやされます」 新共同訳聖書

 「御言葉をください」

人はみな、イエスを「自分の屋根の下にお迎えできるような者」ではない。しかし、「御言葉をください」ということもない。

百人隊長の求めた「御言葉」は「イエス御自身」であった。百人隊長は部下との関係から「言葉」は力であることを知っていた。しかし、それをイエスとの関係に置くことは信仰によるのである。

† 心のデボーション  

「百卒長こたへて言ふ『主よ、我は汝をわが屋根の下に入れまつるに足らぬ者なり。ただ御言のみを賜へ、さらば我が僕はいえん』」 マタイ8:8 大正文語訳聖書

「すると、百人隊長は答えた。「主よ、わたしはあなたを自分の屋根の下にお迎えできるような者ではありません。ただ、ひと言おっしゃってください。そうすれば、わたしの僕はいやされます」 新共同訳聖書

 「ロゴス」

「太初(はじめ)に言(ことば)あり、言は神と偕にあり、言は神なりき。この言は太初に神とともに在り、萬(よろづ)の物これに由りて成り、成りたる物に一つとして之によらで成りたるはなし。之に生命あり、この生命は人の光なりき」 ヨハネ1:1~4 大正文語訳聖書

百人隊長が求めたのは、ただの言葉ではなかった。百人隊長はヨハネの福音書を知らない。だが、それを読めば

「私はヨハネのロゴスを見た」と告白し、そして、「神の言葉 ロゴス によって創られて生と死を信じます」と告白するだろう。

† 細き聲 説教  

 「ただ御言のみを賜へ」

「百卒長こたへて言ふ『主よ、我は汝をわが屋根の下に入れまつるに足らぬ者なり。ただ御言のみを賜へ、さらば我が僕はいえん』」 マタイ8:8 大正文語訳聖書

「すると、百人隊長は答えた。「主よ、わたしはあなたを自分の屋根の下にお迎えできるような者ではありません。ただ、ひと言おっしゃってください。そうすれば、わたしの僕はいやされます」 新共同訳聖書

イエスの町カペナウムに一人の百人隊長がいた。ローマ人である彼は、自分がユダヤ人ではない、つまり「異邦人」であることの意味を十分に知っていた。

百人隊長は百人の兵をもっていた。いずれも勇敢なローマの兵士だった。ところが、その中の一人が「中風」の病で倒れ、床に伏した。病は重く、ひどい苦しみようだった。

百人隊長はカペナウムのイエスのことを聞き、イエスに来てはいただいて若い兵士の病を癒してもらうことはできないか思案した。

そこで、百人隊長はユダヤ人の長老たちを使者としてカペナウムにおられるイエスに遣わしたのである。自分はイエスに家の屋根の下に来ていただく資格が無い者であるというのがその理由だった。

マタイ福音書の記述では百人隊長が自らイエスのみもとに来たようにとれる(マタイ8:8)が、ルカ7:3~5によれば、遣わされたのが「ユダヤ人の長老たち」である。長老たちは百人隊長の頼みを快く引き受け、熱心にイエスに「あの人はそうしていただくねうちがございます。わたしたちの国民を愛し、わたしたちのために会堂を建ててくれたのです」と懇願している。

このことからも、この百人隊長が敵対関係にあるユダヤ人に対してさえも人望厚い人であったことがうかがえる。

イエスはユダヤ人の長老たちの訴えを聞かれ、「行って、治してあげよう」と言われた。

こうして、イエスが百人隊長の家の近くまで来たとき、それと知った百人隊長は再び人を遣わし、「主よ。あなたを私の屋根の下にお入れする資格は、私にはありません。ただ、おことばをいただかせてください。そうすれば、私のしもべは直ります」と言わせた。

百人隊長は「自分は恵みをいただく資格のない異邦人である」として、「御言葉」を願ったのである。「御言葉」をいただく事はイエスに来ていただくことと同等の意味であった。

イエスはこれを聞いて、「イスラエルのうちにだれにも、このような信仰を見たことがない」と驚かれ、使いの者に「さあ行きなさい。あなたの信じたとおりになるように」と百人隊長に言わせた。

すると、ちょうどその時、しもべは癒された。

驚くべきことは、この百人隊長はイエスに一目も会ってはおらず、会話はすべて人を介してのことであったことである。

我々が「御言葉を下さい」と願うとき、イエスを直接我らの家にお迎えするのと同じ意味においてであったろうか。

信仰は「御言葉」にあり、「御言葉」は「イエスの訪れ」である。

(皆川誠)

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