マタイによる福音書8章4節

マタイによる福音書
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† 福音書縦観 「重い皮膚病患者のいやし」 マタイ8:1~4 

マタイ8:1~4  マルコ1:40~45  ルカ5:12~16
マタイ8:1~4

Matt.8:4(イエスは彼をきびしく戒めて、すぐにそこを去らせ、こう言い聞かせられた、マルコ1:43)イエスは彼に言われた、(イエスは、だれにも話さないようにと彼に言い聞かせ、 ルカ5:14)「だれにも(何も マルコ1:44)話さないように、注意しなさい。ただ行って、自分のからだを祭司に見せ、それから、モーセが命じた供え物を(あなたのきよめのためにささげて マルコ1:44)ささげて、人々に証明しなさい。(とお命じになった。 ルカ5:14)

しかし、彼は出て行って、自分の身に起ったことを盛んに語り、また言いひろめはじめたので、イエスはもはや表立っては町に、はいることができなくなり、外の寂しい所にとどまっておられた。しかし、人々は方々から、イエスのところにぞくぞくと集まってきた。 マルコ1:45)(しかし、イエスの評判はますますひろまって行き、おびただしい群衆が、教を聞いたり、病気をなおしてもらったりするために、集まってきた。しかしイエスは、寂しい所に退いて祈っておられた。 ルカ5:15 ~16) 口語訳聖書

† 日本語訳聖書 Matt.8:4 

【漢訳聖書】
Matt.8:4 耶穌遂謂曰、愼勿告人、但往自示於祭司、且獻摩西所命之禮物、以爲證於眾。

【明治元訳】
Matt.8:4 イエスに曰(いひ)けるは愼(つつしみ)て人(ひと)に告(つぐ)る勿(なか)れ唯(ただ)ゆきて己(おのれ)を祭司(さいし)に見(み)せ且(かつ)モーセ(もーせ)が命(めい)ぜし禮物(そなへもの)を献(ささげ)て彼等(かれら)に證據(しようこ)をせよ

【大正文語訳】
Matt.8:4 イエス言ひ給ふ『つつしみて誰にも語るな、ただ往きて己を祭司に見せ、モーセが命じたる供物を献げて、人々に證せよ』

【ラゲ訳】
Matt.8:4 イエズス之に曰ひけるは、慎みて人に語る勿れ、但往きて己を司祭に見せ、彼等への證據として、モイゼの命ぜし禮物を献げよ、と。

【口語訳】
Matt.8:4 イエスは彼に言われた、「だれにも話さないように、注意しなさい。ただ行って、自分のからだを祭司に見せ、それから、モーセが命じた供え物をささげて、人々に証明しなさい」。

【新改訳改訂3】
Matt.8:4 イエスは彼に言われた。「気をつけて、だれにも話さないようにしなさい。ただ、人々へのあかしのために、行って、自分を祭司に見せなさい。そして、モーセの命じた供え物をささげなさい。」

【新共同訳】
Matt.8:4 イエスはその人に言われた。「だれにも話さないように気をつけなさい。ただ、行って祭司に体を見せ、モーセが定めた供え物を献げて、人々に証明しなさい。」

【バルバロ訳】
Matt.8:4 イエズスは、「だれにも言わぬように、口を慎め。ただ、司祭のところに行って自分を見せ、その回復の証拠としてモーゼが命じたささげ物をせよ」と言われた。

【フランシスコ会訳】
Matt.8:4 イエズスは仰せになった。「だれにも話さないように、注意しなさい。ただ祭司のもとに行って、体を見せ、人々に全快の証をするために、モーセが命じた供え物をささげなさい」。

【日本正教会訳】
Matt.8:4 イイスス之に謂(い)ふ、愼みて人に告ぐる勿れ、乃行きて、己を司祭に示せ、且モイセイの命ぜし禮物(ささげもの)を獻(けん)じて、彼等に證を爲せ。

【塚本虎二訳】
Matt.8:4 イエスはその人に言われる、「だれにも言わないように気をつけよ。ただ(全快したことを)世間に証明するため、(エルサレムの宮に)行って体を“祭司に見せ、”モーセが命じた供え者を捧げよ。」

【前田護郎訳】
Matt.8:4 イエスはいわれる、「気をつけて、だれにもいわないように。ただ行って体を祭司に見せ、モーセが命じたささげものをしなさい、人々への証(あかし)のために」と。

【永井直治訳】
Matt.8:4 かくてイエス彼に云ひ給ふ、よ、誰にもいふ勿れ。されど往け。汝自身を祭司に見(あら)はせ、且つ彼等に證(あかし)のため、モヲゼの言ひ付けし供へ物を獻げよ。

【詳訳聖書】
Matt.8:4 それからイエスは彼に言われた。「この事についてだれにも語らないように気をつけなさい。ただ行って、祭司の前で自分を見せ、モーセが命じた供え物をささげなさい。人々に対する[あなたがいやされたことの]あかし<証明>のためである」。

† 聖書引照 Matt.8:4 

Matt.8:4 イエス言ひ給ふ『つつしみて誰にも語るな、ただ往きて己を祭司に見せ、モーセが命じたる供物を献げて、人々に證せよ』

[イエス言ひ給ふ『つつしみて誰にも語るな』]  マタ6:1; 9:30; 12:16-19; 16:20; 17:9; マル1:43,44; 5:43; 7:36; ルカ5:14; ヨハ5:41; 7:18; 8:50
[ただ往きて己を祭司に見せ、モーセが命じたる供物を献げて]  マタ3:15; 5:17; レビ13:2; etc.; レビ14:2; etc.; イザ42:21; ルカ17:14
[人々に證せよ』]  マタ10:18; Ⅱ列王5:7,8; マル1:44; 6:11; 13:9; ルカ5:14; 21:13; ヨハ10:37,38

† ギリシャ語聖書 Matt.8:4 

Stephens 1550 Textus Receptus
και λεγει αυτω ο ιησους ορα μηδενι ειπης αλλ υπαγε σεαυτον δειξον τω ιερει και προσενεγκε το δωρον ο προσεταξεν μωσησ εις μαρτυριον αυτοις

Scrivener 1894 Textus Receptus 
και λεγει αυτω ο ιησους ορα μηδενι ειπης αλλ υπαγε σεαυτον δειξον τω ιερει και προσενεγκε το δωρον ο προσεταξεν μωσησ εις μαρτυριον αυτοις

Byzantine Majority 
και λεγει αυτω ο ιησους ορα μηδενι ειπης αλλ υπαγε σεαυτον δειξον τω ιερει και προσενεγκε το δωρον ο προσεταξεν μωσησ εις μαρτυριον αυτοις

Alexandrian 
και λεγει αυτω ο ιησους ορα μηδενι ειπης αλλ υπαγε σεαυτον δειξον τω ιερει και προσενεγκε το δωρον ο προσεταξεν μωσησ εις μαρτυριον αυτοις

Hort and Westcott 
και λεγει αυτω ο ιησους ορα μηδενι ειπης αλλ υπαγε σεαυτον δειξον τω ιερει και προσενεγκε το δωρον ο προσεταξεν μωσησ εις μαρτυριον αυτοις

† ギリシャ語聖書 品詞色分け 

Matt.8:4

καὶ λέγει αὐτῷ ὁ ᾽Ιησοῦς῞Ορα μηδενὶ εἴπῃςἀλλὰ ὕπαγε σεαυτὸν δεῖξον τῷ ἱερεῖ καὶ προσένεγκον τὸ δῶρον ὃ προσέταξεν Μωϋσῆς, εἰς μαρτύριον αὐτοῖς.

† ヘブライ語聖書 Matt.8:4 

Matt.8:4

אָמַר לוֹ יֵשׁוּעַ: “רְאֵה, אַל תְּסַפֵּר לְאִישׁ, אֲבָל לֵךְ הֵרָאֵה אֶל הַכֹּהֵן וְהַקְרֵב אֶת הַקָּרְבָּן אֲשֶׁר צִוָּה מֹשֶׁה לְעֵדוּת לָהֶם

† ラテン語聖書 Matt.8:4 

Latin Vulgate
Matt.8:4

Et ait illi Iesus: Vide, nemini dixeris: sed vade, ostende te sacerdoti, et offer munus, quod præcepit Moyses, in testimonium illis.
And Jesus said to him: “See to it that you tell no one. But go, show yourself to the priest, and offer the gift that Moses instructed, as a testimony for them.”

† 私訳(詳訳)Matt.8:4 

【私訳】 「そして、イエスはその人〔重い皮膚病を患う人〕に言われた。「誰にも言わないように注意しなさい<考え、心に調べなさい>。ただ、引き返して祭司にあなたの自身を見せ<目の前に出して見せ、立証して、明らかにして>、人々への証明として<立証して>モーセが命じた供え物を献げなさい」

† 新約聖書ギリシャ語語句研究 

Matt.8:4

καὶ λέγει αὐτῷ ὁ ᾽Ιησοῦς, ῞Ορα μηδενὶ εἴπῃς, ἀλλὰ ὕπαγε σεαυτὸν δεῖξον τῷ ἱερεῖ καὶ προσένεγκον τὸ δῶρον ὃ προσέταξεν Μωϋσῆς, εἰς μαρτύριον αὐτοῖς.

【そして】 καὶ  καί カイ kai {kahee} (cc 接続詞・等位)

1)~と、~も、そして 2)~さえ、でさえも 3)しかし 4)しかも、それは 5)それでは、それだのに 6)そうすれば、すなわち 7)のみならず、もまた

(G2532 καί Apparently a primary particle, having a copulative and sometimes also a cumulative force; and, also, even, so, then, too, etc.; often used in connection (or composition) with other particles or small words: – and, also, both, but, even, for, if, indeed, likewise, moreover, or, so, that, then, therefore, when, yea, yet.  Internet Sacred Text Archive)

【イエスは】 ᾽Ιησοῦς  ᾽Ιησοῦς イエースウース  Iēsous {ee-ay-sooce‘ } (n-nm-s 名詞・主男単)

イエス 意味は「ヤㇵウェは救いである」

「イエス」はヘブル語「 יְהוֺשׁוּעַ イェホーシュア Yehowshuwa` {yeh-ho-shoo’-ah} ”Jehovah is  salvation” 主は救い、ヨシュア」の ギリシャ名

(G2424  ᾽Ιησοῦς Of Hebrew origin [3091; Jesus (that is, Jehoshua), the name of our Lord and two (three) other Israelites: – Jesus.  H3091 יְהוֹשׁוַּע יְהוֹשׁוַּע ‎ yehôshûa‛ yehôshûa‛ yeh-ho-shoo‘-ah,yeh-ho-shoo‘-ah From 3068 and 3467 Jehovah-saved; Jehoshua (that is, Joshua), the Jewish leader: – Jehoshua, Jehoshuah, Joshua. Compare 1954 3442.  Internet Sacred Text Archive)

マタ16:16;  マル5:7;  ルカ1:32;  ヨハ1:29,36; 14:6; 6:33,51;  ロマ1:16; 3:29; 11:26; 14:9;  Ⅰコリ1:24; 2:8; 15:45;  Ⅰテモ6:15;  ヘブ2:10; 3:6; 9:11,15; 12:24;  黙示1:5,8; 2:8; 3:14 etc.

【その人に】 αὐτῷ  αὐτός  アウトス autos {ow-tos‘} (npdm3s 代名詞・与男3)

1)彼、彼女、それ(三人称の代名詞) 2)自身で、自分から、自分として(強調用法) 3)同じ同一の 4)まさに、ちょうど

(G846 αὐτός From the particle αὖ au (perhaps akin to the base of 109 through the idea of a baffling wind; backward); the reflexive pronoun self, used (alone or in the compound of 1438 of the third person, and (with the proper personal pronoun) of the other persons: – her, it (-self), one, the other, (mine) own, said, ([self-], the) same, ([him-, my-, thy-]) self, [your-] selves, she, that, their (-s), them ([-selves]), there [-at, -by, -in, -into, -of, -on, -with], they, (these) things, this (man), those, together, very, which. Compare 848.  Internet Sacred Text Archive)

【言われた】 λέγει  λέγω れゴー legō {leg‘-o} (vipa–3s 動詞・直・現・能・3)

1)言う、告げる、語る、話す、言い表す、述べる 2)呼ぶ、命ずる、指図する、言いつける 3)名づける、称する、呼びかける 4)意味する、指す

(G3004 λέγω  A primary verb; properly to “lay” forth, that is, (figuratively) relate (in words [usually of systematic or set discourse; whereas2036 and 5346 generally refer to an individual expression or speech respectively; while 4483 is properly to break silence merely, and 2980 means an extended or random harangue]); by implication to mean: – ask, bid, boast, call, describe, give out, name, put forth, say (-ing, on), shew, speak, tell, utter.  Internet Sacred Text Archive)

マタ1:20; 2:23; 5:44; 9:14,34;  マル2:11; 5:9; 12:18;  ルカ5:39; 6:46; 20:41;  ヨハ1:29; 2:6; 16:12; etc.

【だれにも話さないように】 ῞Ορα μηδενὶ εἴπῃς

【話す】 εἴπῃς  εἶπον エイポン  eipon {i‘-pon}  (vsaa–2s 動詞・仮・2アオ・能・2単)

1)言う、話す、語る、告げる、言いあらわす、述べる、呼ぶ 2)命じる、願う、尋ねる 3)~と呼ぶ、称する 4)語られたこと、言葉、発言、発話、話の内容 5)出来事

(G1492 εἶδοω A primary verb; used only in certain past tenses, the others being borrowed from the equivalent, 3700 and 3708 properly to see (literally or figuratively); by implication (in the perfect only) to know: – be aware, behold, X can (+ not tell), consider, (have) known (-ledge), look (on), perceive, see, be sure, tell, understand, wist, wot. Compare 3700.  Internet Sacred Text Archive)

マタ2:2; 4:26;27:49;   14:14; 28:6;  マル1:10,16; 2:1; 8:33;  ルカ5:26; 7:22;14:18;  ヨハ1:47,48; 6:26; 7:52;19:6;  使徒9:35; 12:16;  ガラ1:19;  Ⅰテモ6:16  etc.

【ないように】 μηδενὶ  μηδείς  メーデイス mēdeis {may-dice‘} (apcdm-s 数詞・与男単)

1)だれにも~ない 2)ひとるも~ない 3)全く~ない 4)だれも、何も、ひとりも、一つも~ない 5)無きに等しい、取るに足りない

(G3367 μηδείς The masculine, feminine irregular (second form) and neuter (third form) from 3361 and 1520 not even one (man, woman, thing): – any (man, thing), no (man), none, not (at all, any man, a whit), nothing, + without delay.  Internet Sacred Text Archive)

【気を付けなさい】 ῞Ορα  ὁράω ホラオー  horao {hor-ah’-o} (vmpa–2s 動詞・命・現・能・2単)

1)見る、~の方を見る、目で見る 2)知る、味わう、経験する、見て知る、洞察する、理解する、悟る、認める 3)探す、考える、心に調べる、分かる、見つける

(G3708  ὁράω Properly to stare at (compare 3700 , that is, (by implication) to discern clearly (physically or mentally); by extension to attend to; by Hebraism to experience; passively to appear: – behold, perceive, see, take heed.  Internet Sacred Text Archive)

【ただ】 ἀλλὰ  ἀλλά アるら alla {al-lah‘} (ch 接続詞・完)

1)けれども、たしかに 2)しかし、それでも 3)かえって 4)むしろ、むしろ反対に、それのみか 5)以外に、そうではなくて、それどころか

(G235  ἀλλά Neuter plural of 243 properly other things, that is, (adverbially) contrariwise (in many relations): – and, but (even), howbeit, indeed, nay, nevertheless, no, notwithstanding, save, therefore, yea, yet.  Internet Sacred Text Archive)

【行って】 ὕπαγε  ὑπάγω  フゆパゴー  hupagō {hoop-ag‘-o} (vmpa–2s 動詞・命・現・能・2単)

1)引き下がる、下へと導く、去る、退く、退却する、帰る 2)行く、前進する、退かせる 3)逝く、去る 4)告発する、非難する

(G5217  ὑπάγω From 5259 and 71 to lead (oneself) under, that is, withdraw or retire (as if sinking out of sight), literally or figuratively: – depart, get hence, go (a-) way.  Internet Sacred Text Archive)

マタ4:10; 5:24,41; 8:4,13,32; 9:6; 13:44; 16:23; 18:15; 19:21; 20:4,7,14; 21:28; 26:18; 27:65; 28:10 etc.

【祭司に】 ἱερεῖ   ἱερεύς   ヒエレウス  hiereus {hee-er-yooce‘} (n-dm-s 名詞・与男単)

< ἱερός 聖い

1)祭司 2)司祭 3)大祭司 4)神官 5)神に犠牲をささげる人

(G2409  ἱερεύς  From 2413 a priest (literally or figuratively): – (high) priest.  Internet Sacred Text Archive)

マタ8:4; 12:4,5;  マル1:44; 2:20;  ルカ1:5; 5:14; 6:4; 10:31; 17:14;  ヨハ1:19 etc.

【体を】 原文「あなた自身を」

【あなた自身を】 σεαυτὸν   σεαυτοῦ セアウトウー  seautou {seh-ow-too‘} (npam2s 代名詞・対男2単)

1)あなた自らの(を、に) 2)あなた自身の(を、に)

(G1438  ἑαυτοῦ (Including all the other cases); from a reflexive pronoun otherwise obsolete and the genitive (dative or accusative) of 846 him (heritthem, also [in conjunction with the personal pronoun of the other persons] mythyouryour) -self (-selves), etc.: – alone, her (own, -self), (he) himself, his (own), itself, one (to) another, our (thine) own (-selves), + that she had, their (own, own selves), (of) them (-selves), they, thyself, you, your (own, own conceits, own selves, -selves).  Internet Sacred Text Archive)

【見せ】 δεῖξον   δεικνύω  デイクヌゆオー  deiknuō {dike-noo‘-o} (vmaa–2s 動詞・命・1アオ・能・2単)

1)指し示す、示す、見せる、教える 2)立証する、明らかにする、証拠を見せる 3)目の前に出してみせる、提示する、見せつける、誇示する 4)告発する

(G1166 δεικνύω A prolonged form of an obsolete primary of the same meaning; to show (literally  or figuratively): – shew.  Internet Sacred Text Archive)

マタ4:8; 16:21;  ルカ4:5; 24:40;  ヨハ2:18; 5:20; 10:32; 14:8,9;  etc.

【そして】 καὶ  καί カイ kai {kahee} (cc 接続詞・等位)

1)~と、~も、そして 2)~さえ、でさえも 3)しかし 4)しかも、それは 5)それでは、それだのに 6)そうすれば、すなわち 7)のみならず、もまた

(G2532 καί Apparently a primary particle, having a copulative and sometimes also a cumulative force; and, also, even, so, then, too, etc.; often used in connection (or composition) with other particles or small words: – and, also, both, but, even, for, if, indeed, likewise, moreover, or, so, that, then, therefore, when, yea, yet.  Internet Sacred Text Archive)

【モーセが】 Μωϋσῆς  Μωϋσῆς モーウウセース Mōseus {moce-yoos‘} (n-nm-s 名詞・主男単)

モーセ

ヘブル名 「救出」 コプト語 「モ(水)+ ウーセス(救う)」

(G3475 Μωϋσῆς Of Hebrew origin [4872 ; MoseusMoses or Mouses (that is, Mosheh), the Hebrew lawgiver: – Moses.  Internet Sacred Text Archive)

マタ8:4; 17:3,4; 19:7.8; 22:24; 23:2;  マル1:41; 7:10; 9:4,5; 12:19,26;  ルカ2:22; 5:14; 9:30,33; 16:29,31; 20:28, 37; 24:27,44 etc.

【命じた】 προσέταξεν  προστάσσω  プロスタスソー  prostassō {pros-tas‘-so} (viaa–3s 動詞・直・1アオ・能・3単)

1)配置する 2)配当する 3)さしむける 4)布置する 5)命じる、定める、指図する

(G4367 προστάσσω From 4314 and 5021 to arrange towards, that is, (figuratively) enjoin: – bid, command.  Internet Sacred Text Archive)

マタ1:24; 8:4;  マル1:44;  ルカ5:14;  使徒10:33,48; 17:26

【供え物を】 δῶρον  δῶρον  ドーロン  dōron {do‘-ron}  (n-an-s 名詞・対中単)

< δίδωμι 与える、ささげる

1)無償の贈り物、無条件でささげる、理由なしにささげる、見返りを期待しない贈り物 2)賜物、供え物 3)長さの単位  παλαιστή  指4本分の幅、約7.5㎝

(G1435 δῶρον A present; specifically a sacrifice: – gift, offering.  Internet Sacred Text Archive)マタ2:11; 5:23,24; 8:4; 15:5; 23:18,19;  マル7:11;  ルカ21:1,4;  エペ2:8;   ヘブ5:1; 8:3,4; 9:9; 11:4; 黙示11:10

【献げて】 προσένεγκον  προσφέρω  プロスふェロー  prospherō {pros-fer‘-o} (vmaa–2s 動詞・命・2アオ・能・2単)

< πρός ~から + φέρω 運ぶ

1)持って行く、運んでくる、連れてくる 2)近づける、くっつける、あてがう 3)加える、差し出す、提供する、ささげる、贈る 、~にもってくる、献げものを献げる 4)適用する 5)申し出る、申し入れる

(G4374 προσφέρω From 4314 and 5342 (including its alternate); to bear towards, that is, lead totender (especially to God), treat: – bring (to, unto), deal with, do, offer (unto, up), present unto, put to. Internet Sacred Text Archive)

マタ2:11; 4:24; 5:23,24; 8:4,16; 9:2,32; 12:22; 14:35; 17:16;  マル1:44;  使徒7:42;  ヘブ5:1,7; 8:3,4; 9:7,9,25,28; 10:1;,2,8,12; 11:4,17 etc.

【人々】 αὐτοῖς  αὐτός  アウトス autos {ow-tos‘} (npdm3p 代名詞・与男3)

1)彼、彼女、それ(三人称の代名詞) 2)自身で、自分から、自分として(強調用法) 3)同じ同一の 4)まさに、ちょうど

(G846 αὐτός From the particle αὖ au (perhaps akin to the base of 109 through the idea of a baffling wind; backward); the reflexive pronoun self, used (alone or in the compound of 1438 of the third person, and (with the proper personal pronoun) of the other persons: – her, it (-self), one, the other, (mine) own, said, ([self-], the) same, ([him-, my-, thy-]) self, [your-] selves, she, that, their (-s), them ([-selves]), there [-at, -by, -in, -into, -of, -on, -with], they, (these) things, this (man), those, together, very, which. Compare 848.  Internet Sacred Text Archive)

【に】 εἰς  εἰς エイス  eis {ice}  (pa 前置詞・対)

1)~の中へ 2)~へ 3)~まで 4)~のために 5)~に対して 6)~に向かって 7)~を目標にして 8)の間に

(G1519 εἰς  A primary preposition; to or into (indicating the point reached or entered), of place, time, or (figuratively) purpose (result, etc.); also in adverbial phrases.: – [abundant-] ly, against, among, as, at, [back-] ward, before, by, concerning, + continual, + far more exceeding, for [intent, purpose],  fore, + forth, in (among, at unto, -so much that, -to), to the intent that, + of one mind, + never, of, (up-) on, + perish, + set at one again, (so) that, therefore (-unto), throughout, till, to (be, the end, -ward), (here-) until (-to), . . . ward, [where-] fore, with. Often used in composition with the same general import, but only with verbs (etc.) expressing motion (literallyor figuratively.  Internet Sacred Text Archive)

【証明し】 μαρτύριον  μαρτύριον  マルトゆリオン  marturion {mar-too‘-ree-on} (n-an-s 名詞・対中単)

< μάρτυρ 証人

1)証明  2)立証 3)証言 4)証拠、証拠物

(G3142 μαρτύριον Neuter of a presumed derivative of 3144 something evidential, that is, (generally) evidence given or (specifically) the Decalogue (in the sacred Tabernacle): – to be testified, testimony, witness.  Internet Sacred Text Archive)

マタ8:4; 10:18; 24:14; マル1:44; 6:11; 13:9;  ルカ5:14; 9:5; 21:13 etc.

「殉教者 μάρτυρ」はギリシャ語「μαρτύριον  マルトゆリオン 証人」からきた言葉である。

† 英語訳聖書 Matt.8:4 

King James Version 
8:4 And Jesus saith unto him, See thou tell no man; but go thy way, shew thyself to the priest, and offer the gift that Moses commanded, for a testimony unto them.

New King James Version
8:4 And Jesus said to him, “See that you tell no one; but go your way, show yourself to the priest, and offer the gift that Moses commanded, as a testimony to them.”

American Standard Version 
8:4 And Jesus saith unto him, See thou tell no man; but go, show thyself to the priest, and offer the gift that Moses commanded, for a testimony unto them.

New International Version
8:4 Then Jesus said to him, “See that you don’t tell anyone. But go, show yourself to the priest and offer the gift Moses commanded, as a testimony to them.”

Today’s English Version
8:4 Then Jesus said to him, “Listen! Don’t tell anyone, but go straight to the priest and let him examine you; then in order to prove to everyone that you are cured, offer the sacrifice that Moses ordered.”

Bible in Basic English 
8:4 And Jesus said to him, See that you say nothing about this to anyone; but go and let the priest see you and make the offering which was ordered by Moses, for a witness to them.

Darby’s English Translation 
8:4 And Jesus says to him, See thou tell no man, but go, shew thyself to the priest, and offer the gift which Moses ordained, for a testimony to them.

Douay Rheims 
8:4 And Jesus saith to him: See thou tell no man: but go, shew thyself to the priest, and offer the gift which Moses commanded for a testimony unto them.

Noah Webster Bible 
8:4 And Jesus saith to him, See thou tell no man; but go, show thyself to the priest, and offer the gift that Moses commanded, for a testimony to them.

Weymouth New Testament 
8:4 and Jesus said to him, ‘Be careful to tell no one, but go and show yourself to the priest, and offer the gift which Moses appointed as evidence for them.’

World English Bible 
8:4 Jesus said to him, ‘See that you tell nobody, but go, show yourself to the priest, and offer the gift that Moses commanded, as a testimony to them.’

Young’s Literal Translation 
8:4 And Jesus saith to him, ‘See, thou mayest tell no one, but go, thyself shew to the priest, and bring the gift that Moses commanded for a testimony to them.’

Amplified Bible
8:4 And Jesus said to him, “See that you tell no one [about this]; but go, show yourself to the priest [for inspection] and present the offering that Moses commanded, as a testimony (evidence) to them [of your healing].”

† 細き聲 聖書研究ノート 

 <イエス言ひ給ふ『つつしみて誰にも語るな、ただ往きて己を祭司に見せ、モーセが命じたる供物を献げて、人々に證せよ』>

病を癒された男が躍り上がって喜ぶのに、イエスは「つつしんで誰にも話さないように」と注意を与えられた。人々に見せる前に、まず、神殿に行き祭司に癒された体を見せて「清い」ことを証明し、その上で祭壇に供物をささげて神を礼拝するためであった。

 <イエス言ひ給ふ『つつしみて誰にも語るな>

イエスは男に「つつしみて誰にも語るな、ただ往きて己を祭司に見せ、モーセが命じたる供物を献げて、人々に證せよ」と言われる。

マルコの並行記事では「イエスは彼をきびしく戒めて、すぐにそこを去らせ、こう言い聞かせられた」(マルコ1:43)とあり、それは「命令」であった。(ルカ5:14)。

イエスは「このことを誰にも語るな」といわれたのではない。

男のなすべきことは、まず律法の定めにしたがって身体を祭司に見せて、病が「清められた」ことを確認してもらうことだった。

そのあと、モーセの律法の定めるき神へのきよめの供げ物をし(マルコ1:44)、人々にこの出来事を語るべきだった。

イエスは「律法」を破壊するためではなく、「律法の一點、一畫も廢ることなく、ことごとく全うする」(マタイ5:18)ために来られたのである。

マルコとルカを読むと、イエスの命令は守られなかったことがわかる。

(しかし、彼は出て行って、自分の身に起ったことを盛んに語り、また言いひろめはじめたので、イエスはもはや表立っては町に、はいることができなくなり、外の寂しい所にとどまっておられた。しかし、人々は方々から、イエスのところにぞくぞくと集まってきた。 マルコ1:45)(しかし、イエスの評判はますますひろまって行き、おびただしい群衆が、教を聞いたり、病気をなおしてもらったりするために、集まってきた。しかしイエスは、寂しい所に退いて祈っておられた。 ルカ5:15 ~16) 口語訳聖書

 <ただ往きて己を祭司に見せ、モーセが命じたる供物を献げて、人々に證せ>

「証明 μαρτύριον  マルトゆリオン」は 「μάρτυρ 証人」からきた言葉で「証拠を示して立証すること」である。

† 心のデボーション 

「イエス言ひ給ふ『つつしみて誰にも語るな、ただ往きて己を祭司に見せ、モーセが命じたる供物を献げて、人々に證せよ』 マタイ8:4 大正文語訳聖書

「イエズスは仰せになった。『だれにも話さないように、注意しなさい。ただ祭司のもとに行って、体を見せ、人々に全快の証をするために、モーセが命じた供え物をささげなさい』」 フランシスコ会訳聖書

 「誰にも話さないように」

イエスは「誰にも話さないように」と言われる。「右の手のすることを左の手に知らせること」をしないためだった。モーセが律法に定めたようになされる。

† 心のデボーション 

「イエス言ひ給ふ『つつしみて誰にも語るな、ただ往きて己を祭司に見せ、モーセが命じたる供物を献げて、人々に證せよ』 マタイ8:4 大正文語訳聖書

「イエズスは仰せになった。『だれにも話さないように、注意しなさい。ただ祭司のもとに行って、体を見せ、人々に全快の証をするために、モーセが命じた供え物をささげなさい』」 フランシスコ会訳聖書

 「証」

「証」は我が身を「証拠」として人々に提出することである。

キリスト教の信仰をもち、教会の指導者になってから身体に彫り物をした宣教者もいる。彼は、人々の前で服をぬいで彫り物を見せ、キリスト教の信仰を語ることを始めた。「証」とはキリストによって変えられた自分を「証拠」として見せることである。そうだとすれば、信仰をもった後に、あえて「彫り物」をし、それを会衆に見せることは何の「証拠」になるのだろうか?

† 細き聲 説教 

 「信仰の証し」

「イエス言ひ給ふ『つつしみて誰にも語るな、ただ往きて己を祭司に見せ、モーセが命じたる供物を献げて、人々に證せよ』 マタイ8:4 大正文語訳聖書

「イエズスは仰せになった。『だれにも話さないように、注意しなさい。ただ祭司のもとに行って、体を見せ、人々に全快の証をするために、モーセが命じた供え物をささげなさい』」 フランシスコ会訳聖書

群衆の中でイエスに跪き、「御心なら清めていただけます」と願った重い皮膚病に苦しんだ男を、イエスは「私の心だ」と彼の皮膚病の患部に直接触れられ、病を癒された。

男の喜びは、それまでの病に傷つけられ、自由を奪われた生涯から、途方もなく大きいものだった。

直ちに彼は「群衆」に向ってイエスのなさった「癒し」を見せようとしたにちがいない。

しかし、イエスは男に「だれにも話さないように」と釘をさされた。

私たちもイエスとの出会いで自身に何が起こり、これから何に向かうかについて慎重でなければならない。

日本人として聖書の信仰に導かれるのは素晴らしい経験である。

しかし、聖書の信仰が日本人の心情と深い所で衝突することを軽いものと考えてはならない。

神との出会いを真の信仰として経験していくには、なお深い鎮まりの時間を必要とするのである。

重い皮膚病をイエスに癒していただいた男はイエスの命令(ルカ5:14)を守ることはできなかった。

「しかし、彼は出て行って、自分の身に起ったことを盛んに語り、また言いひろめはじめたので、イエスはもはや表立っては町に、はいることができなくなり、外の寂しい所にとどまっておられた。しかし、人々は方々から、イエスのところにぞくぞくと集まってきた。」 マルコ1:45 口語訳聖書

彼は直ちに神殿にゆき祭司にその身を見せて、「清くなった」ことを証明し、神殿で定められた神への礼拝をささげるべきであった。

しかし、彼は町に出て行って自身の身に起きたことを「触れ廻った」のである。

その為にイエスは表立って町に入ることができず、寂しいところにとどまることになった・

ユダヤ人である男にはユダヤ人としての律法の定めるところにより信仰の証しの立て方があったが、それを行わずに自らの判断で行動したのであろう。

日本人としての信仰の証しは、日本人の精神的背景としての文化の中でなされなければならないと考えられる。

(皆川誠)

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