† 福音書縦観 「ユダの死」
マタイ27:3~10
Matt.27:8そのために、この畑は今日まで血の畑と呼ばれている。 口語訳聖書
† 日本語訳聖書 Matt.27:8
【漢訳聖書】
Matt.27:8 故其田、迄今日。稱爲血田。
【明治元訳】
Matt.27:8 故に其田は今に至るまで血田と稱らる
【大正文語訳】
Matt.27:8 之によりて其の畑は、今に至るまで血の畑と稱へらる。
【ラゲ訳】
Matt.27:8 故に此畑、今日までもハケルダマ、即ち血の畑と呼ばれたり。
【口語訳】
Matt.27:8 そのために、この畑は今日まで血の畑と呼ばれている。
【新改訳改訂3】
Matt.27:8 それで、その畑は、今でも血の畑と呼ばれている。
【新共同訳】
Matt.27:8 このため、この畑は今日まで「血の畑」と言われている。
【聖書協会共同訳】
Matt.27:8 それで、この畑は今日まで「血の畑」と呼ばれている。
【バルバロ訳】
Matt.27:8 その畑はいまも血の畑と呼ばれている。
【フランシスコ会訳】
Matt.27:8 そのために、この畑は今日まで「血の畑」と呼ばれている。
【日本正教会訳】
Matt.27:8 故に其他は、今日に至るまで、血の田と稱へらる。
【塚本虎二訳】
Matt.27:8 そのため、この畑は今日まで「血の畑」と呼ばれる。
【前田護郎訳】
Matt.27:8 それゆえにその畑は今日まで血の畑と呼ばれる。
【永井直治訳】
Matt.27:8 かるが故にかの畠は今曰に至るまで、血の畠と呼ばれたり。
【詳訳聖書】
Matt.27:8 それで、そこの地所は今日に至るまで「血の畑」と呼ばれている。
† 聖書引照 Matt.27:8
Matt.27:8 それで、この畑は今日まで「血の畑」と呼ばれている。
[それで、この畑は今日まで] マタ28:15; 申命34:6; ヨシュ4:9; 士師1:26; Ⅱ歴代5:9
[「血の畑」と呼ばれている] 使徒1:19
† ギリシャ語聖書 Matt.27:8
Stephens 1550 Textus Receptus
διο εκληθη ο αγρος εκεινος αγρος αιματος εως της σημερον
Scrivener 1894 Textus Receptus
διο εκληθη ο αγρος εκεινος αγρος αιματος εως της σημερον
Byzantine Majority
διο εκληθη ο αγρος εκεινος αγρος αιματος εως της σημερον
Alexandrian
διο εκληθη ο αγρος εκεινος αγρος αιματος εως της σημερον
Hort and Westcott
διο εκληθη ο αγρος εκεινος αγρος αιματος εως της σημερον
† ギリシャ語聖書 Interlinear
Matt.27:8
διὸ ἐκλήθη ὁ ἀγρὸς ἐκεῖνος ἀγρὸς αἵματος ἕως τῆς σήμερον.
聖書協会共同訳聖書
それで、この畑は今日まで「血の畑」と呼ばれている。
διὸ ἐκλήθη ὁ ἀγρὸς ἐκεῖνος ἀγρὸς αἵματος ἕως τῆς σήμερον.
Wherefore was called field that Field of blood until to-day.
† ギリシャ語聖書 品詞色分け
Matt.27:8
διὸ ἐκλήθη ὁ ἀγρὸς ἐκεῖνος ἀγρὸς αἵματος ἕως τῆς σήμερον.
† ヘブライ語聖書 Matt.27:8
Matt.27:8
עַל כֵּן נִקְרָא הַשָֹדֶה הַהוּא “שְׂדֵה הַדָּם” עַד הַיּוֹם הַזֶּה
† ラテン語聖書 Matt.27:8
Latin Vulgate
Matt.27:8
Asa autem genuit Iosophat. Iosophat autem genuit Ioram. Ioram autem genuit Oziam.
And Asa conceived Jehoshaphat. And Jehoshaphat conceived Joram. And Joram conceived Uzziah.
† 私訳(詳訳)Matt.27:8
【私訳】 「その故に、この畑は今日まで『血の畑』と呼ばれている」
† 新約聖書ギリシャ語語句研究
Matt.27:8
διὸ ἐκλήθη ὁ ἀγρὸς ἐκεῖνος ἀγρὸς αἵματος ἕως τῆς σήμερον.
聖書協会共同訳聖書
それで、この畑は今日まで「血の畑」と呼ばれている。
【そのために】διὸ. διό ディオ dio {dee-o‘} (ch 接続詞・完等)
1)それで 2)この故に 3)そのために 4)だから、ですから
(G1352 διό From 1223 and 3739 through which thing, that is, consequently: – for which cause, therefore, wherefore. Internet Sacred TextArchive)
【この】ἐκλήθη ἐκεῖνος エケイノス ekeinos {ek-i‘-nos} (a-dnm-s 指示代名詞・主男単)
1)それ 2)かの 3)あれ 4)あの 5)その
(G1565 ἐκεῖνος From 1563 that one (or [neuter] thing); often intensified by the article prefixed: – he, it,the other (same), selfsame, that (same, very), X their, X them, they, this, those. See also 3778. Internet Sacred Text Archive)
【畑は】ἀγρὸς ἀγρός アグロス agros {ag-ros‘} (n-nm-s 名詞・主男単)
< ἄγω 導く
1)野原、野 2)畑、耕作地、農地 3)村、部落、田舎、郊外
ἀγρός の原義は「原野」である
(G68 ἀγρός From 71 a field (as a drive for cattle); generally the country; specifically a farm, that is, hamlet: – country, farm, piece of ground, land. Internet Sacred Text Archive)
マタ6:28,30; 13:38,44; マル11:8; ルカ12:28; etc.
【今日】σήμερον σημεῖον セーメイオン sēmeion {say-mi‘-on} (ab 副詞)
1)しるし、合図、前兆、きざし、目印、マーク 2)合図、象徴 3)驚くべき働き、奇跡 4)星座
(G4592 σημεῖον Neuter of a presumed derivative of the base of 4591 an indication, especially ceremonially or supernaturally: – miracle, sign, token, wonder. Internet Sacred Text Archive)
マタ12:38,39; 16:1,3,4; 24/3,24,30; マル6:11,12; 13:4,22; 16:17,20; ルカ2:12,34; 11:16,29,30; 21:7,11,25; 23:8; etc.
【まで】ἕως ἕως へオース heōs {heh‘-oce} (pg 前置詞・属)
1)~まで 2)~するまで 3)ところまで 4)の限度まで 5)に及ぶまで
(G2193 ἕως Of uncertain affinity; a conjugation, preposition and adverb of continuance, until (of time and place): – even (until, unto), (as) far (as), how long, (un-) til (-l), (hither-, un-, up) to, while (-s). Internet Sacred Text Archive)
【血の】αἵματος αἷμα ハイマ aima {hah‘ee-mah} (n-gn-s 名詞・属中単)
1)血、血液 2)生まれ、血統、血の色、血縁、家柄、種族 3)いのち、力 4)流血、殺人、勇気
(G129 αἷμα Of uncertain derivation; blood, literally (of men or animals), figuratively (the juice of grapes) or specifically (the atoning blood of Christ); by implication bloodshed, also kindred: – blood. Internet Sacred Text Archive)
マタ16:17; Ⅰコリ15:50; コロ1:16; ヘブ12:4
【畑と】ἀγρὸς ἀγρός アグロス agros {ag-ros‘} (n-nm-s 名詞・主男単)
< ἄγω 導く
1)野原、野 2)畑、耕作地、農地 3)村、部落、田舎、郊外
ἀγρός の原義は「原野」である
(G68 ἀγρός From 71 a field (as a drive for cattle); generally the country; specifically a farm, that is, hamlet: – country, farm, piece of ground, land. Internet Sacred Text Archive)
マタ6:28,30; 13:38,44; マル11:8; ルカ12:28; etc.
【呼ばれている】ἐκλήθη καλέω カれオー kaleō {kal-eh‘-o} (viap–3s 動詞・直1アオ・受・3単)
1)呼ぶ、呼びかける、大声で呼ぶ 2)招く 3)呼び出す、呼び掛ける、呼び寄せる 4)~を~と呼ぶ、名づける 5)召喚する
(G2564 καλέω Akin to the base of 2753 to “call” (properly aloud, but used in a variety of applications, directly or otherwise): – bid, call (forth), (whose, whose sur-) name (was [called]). Internet Sacred Text Archive)
マタ1:21; 2:15; 4:21; 9:13; 20:8; 22:3,8,9; 25:14; マル1:20; 2:17; 3:31; ルカ7:39; 19:13 ヨハ2:2; 10:3; 使徒4:18; 24:2; ヘブ3:13; 11:8; Ⅰペテ2:9 etc.
† 英語訳聖書 Matt.27:8
King James Version
27:8 Wherefore that field was called, The field of blood, unto this day.
New King James Version
27:8 Therefore that field has been called the Field of Blood to this day.
American Standard Version
27:8 Wherefore that field was called, the field of blood, unto this day.
New International Version
27:8 That is why it has been called the Field of Blood to this day.
Bible in Basic English
27:8 For this cause that field was named, The field of blood, to this day.
Today’s English Version
27:8 That is why that field is called “Field of Blood” to this very day.
Darby’s English Translation
27:8 Wherefore that field has been called Blood-field unto this day.
Douay Rheims
27:8 For this cause the field was called Haceldama, that is, The field of blood, even to this day.
Noah Webster Bible
27:8 Wherefore that field has been called, The field of blood, to this day.
Weymouth New Testament
27:8 for which reason that piece of ground received the name, which it still bears, of ‘the Field of Blood.’
World English Bible
27:8 Therefore that field was called ‘The Field of Blood’ to this day.
Young’s Literal Translation
27:8 therefore was that field called, ‘Field of blood,’ unto this day.
† 細き聲 聖書研究ノート
Matt.27:8
διὸ ἐκλήθη ὁ ἀγρὸς ἐκεῖνος ἀγρὸς αἵματος ἕως τῆς σήμερον.
聖書協会共同訳聖書
それで、この畑は今日まで「血の畑」と呼ばれている。
<そのために、この畑は今日まで血の畑と呼ばれている。>
ユダは陶器師の畑で首を吊った。祭司長たちはその土地をユダの「銀貨30枚」で支払い、「見知らぬ旅人の墓」とし、この畑は「血の畑」と呼ばれた。
<之によりて其の畑は、今に至るまで血の畑と稱へらる>
異邦人の墓地とされた「陶工師の畑」は、その後「血の畑」と呼ばれた。「血の畑」はヘブライ語で「アケルダマ」すなわち「血の地所」と呼ばれ、エルサレムの住民で知らぬ者はない場所になった。伝説によると「アケルダマ」は「ヒンノムの谷の南岸」に位置するとされる。そこには現在も岸壁に掘られた古い墓が見られるという。しかし、そこが「アケルダマ」であるかどうかは定かではない。
「この事エルサレムに住む凡ての人に知られて、その地所は國語にてアケルダマと稱へらる、血の地所との義なり」 使徒1:19 大正文語訳聖書
† 心のデボーション
「之によりて其の畑は、今に至るまで血の畑と稱へらる」 マタイ27:8 大正文語訳聖書
「そのために、この畑は今日まで「血の畑」と呼ばれている」 フランシスコ会訳聖書
「アケルダマ」
裏切りの代価で購入された「陶工師の畑」は異国人のための共同墓地となり、「血の畑(地所) アケルダマ」と呼ばれ、エルサレムの住民で知らぬ者はない場所になった。
† 心のデボーション
「之によりて其の畑は、今に至るまで血の畑と稱へらる」 マタイ27:8 大正文語訳聖書
「そのために、この畑は今日まで「血の畑」と呼ばれている」 フランシスコ会訳聖書
「アケルダマにて」
「陶器師の畑」はエルサレムの南方ヒンノムの谷にあり、ユダがイエスを売った代金で購入され、異邦人の墓地とされた。そこからこの地は「血の地所(畑)アケルダマ」と呼ばれる。
人の心にはそれぞれの「アケルダマ」がある。人はそこで、何を思うのか。
† 細き聲 説教
「異教徒の墓」
「之によりて其の畑は、今に至るまで血の畑と稱へらる」 マタイ27:8 大正文語訳聖書
「そのために、この畑は今日まで「血の畑」と呼ばれている」 フランシスコ会訳聖書
異邦人の墓地とされた「陶工師の畑」は、その後「血の畑」と呼ばれた。「血の畑」はヘブライ語で「アケルダマ」すなわち「血の地所」と呼ばれ、エルサレムの住民で知らぬ者はない場所になった。伝説によると「アケルダマ」は「ヒンノムの谷の南岸」に位置するとされる。そこには現在も岸壁に掘られた古い墓が見られるという。しかし、そこが「アケルダマ」であるかどうかは定かではない。
使徒1:19 大正文語訳聖書
この事エルサレムに住む凡ての人に知られて、その地所は國語にてアケルダマと稱へらる、血の地所との義なり
「῾Ακελδαμάχ アケルダマ 血の地所」は「見知らぬ人の墓」であり、そこには「見知らぬ旅人」すなわち旅の途中で亡くなった「異教徒」の葬りの墓とされたのである。ユダは「ユダヤ人」として葬ることは許されず、身元の不確かな「見知らぬ異教徒」として葬らることになった。
(皆川誠)
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