マタイによる福音書26章54節

マタイによる福音書
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† 福音書縦観 「イエスの逮捕」 

マタイ26:47~56  マルコ14:43~50  ルカ22:47~53  ヨハネ18:2~11

Matt.26:54しかし、それでは、こうならねばならないと書いてある聖書の言葉は、どうして成就されようか」。口語訳聖書

† 日本語訳聖書 Matt.26:54 

【漢訳聖書】
Matt.26:54 若然、則聖書所云、此事必有者、如何得應乎。

【明治元訳】
Matt.26:54 もし然せば如此あるべき事を録し聖書に如何で應はん乎

【大正文語訳】
Matt.26:54 もし然せば、斯くあるべく録したる聖書はいかで成就すべき』

【ラゲ訳】
Matt.26:54 若然らば、斯あるべしと云へる聖書の言、争でか成就せん、と。

【口語訳】
Matt.26:54 しかし、それでは、こうならねばならないと書いてある聖書の言葉は、どうして成就されようか」。

【新改訳改訂3】
Matt.26:54 だが、そのようなことをすれば、こうならなければならないと書いてある聖書が、どうして実現されましょう。」

【新共同訳】
Matt.26:54 しかしそれでは、必ずこうなると書かれている聖書の言葉がどうして実現されよう。」

【聖書協会共同訳】
Matt.26:54 しかしそれでは、必ずこうなると書いてある聖書の言葉がどうして実現されよう。」

【バルバロ訳】
Matt.26:54 だがすれば、こうなるであろうと書かれている聖書がどうして実現しよう」。

【フランシスコ会訳】
Matt.26:54 しかし、それでは、こうなると記されている聖書の言葉が、どうして成就されるだろうか」。

【日本正教会訳】
Matt.26:54 然らば聖書に、斯くあるべしと、言へること如何ぞ應はん。

【塚本虎二訳】
Matt.26:54 しかしそれでは、かならずこうなる、とある聖書の言葉は、どうして成就するのか。」

【前田護郎訳】
Matt. 26:54 それならば、かくならねばならぬという聖書はいかに成就するのか」と。

【永井直治訳】
Matt.26:54 さすれば必ずかくならさるべからずと、〔録されたる〕聖書は如何にして成就せらるべきや。

【詳訳聖書】
Matt.26:54 しかし、それではこのようにならなければならないという聖書がどうして成就されようか」。

† 聖書引照 Matt.26:54 

Matt.26:54 しかしそれでは、必ずこうなると書いてある聖書の言葉がどうして実現されよう。」

[しかしそれでは、必ずこうなると書いてある聖書の言葉がどうして実現されよう]  マタ26:24; 詩篇22:1~31; 69:1~36; イザ53:1~12; ダニ9:24~26; ゼカ13:7; ルカ24:25,26,44~46; ヨハ10:35; 使徒1:16

† ギリシャ語聖書 Matt.26:54 

Stephens 1550 Textus Receptus
πως ουν πληρωθωσιν αι γραφαι οτι ουτως δει γενεσθαι

Scrivener 1894 Textus Receptus
πως ουν πληρωθωσιν αι γραφαι οτι ουτως δει γενεσθαι

Byzantine Majority
πως ουν πληρωθωσιν αι γραφαι οτι ουτως δει γενεσθαι

Alexandrian
πως ουν πληρωθωσιν αι γραφαι οτι ουτως δει γενεσθαι

Hort and Westcott
πως ουν πληρωθωσιν αι γραφαι οτι ουτως δει γενεσθαι

† ギリシャ語聖書 Interlinear

Matt.26:54

πῶς οὗν πληρωθῶσιν αἱ γραφαὶ ὅτι οὕτως δεῖ γενέσθαι;

聖書協会共同訳聖書

しかしそれでは、必ずこうなると書いてある聖書の言葉がどうして実現されよう。」

πῶς  οὗν   πληρωθῶσιν     αἱ   γραφαὶ     ὅτι   οὕτως   δεῖ γενέσθαι;
how   then   may be fulfilled   the   scriptures   that   thus     it must be?

† ギリシャ語聖書 品詞色分け

Matt.26:54

πῶς οὗν πληρωθῶσιν αἱ γραφαὶ ὅτι οὕτως δεῖ γενέσθαι;

† ヘブライ語聖書 Matt.26:54 

Matt.26:54

אֲבָל כֵּיצַד יִתְקַיְּמוּ דִּבְרֵי הַכְּתוּבִים שֶׁכָּךְ צָרִיךְ לִהְיוֹת

† ラテン語聖書 Matt.26:54 

Latin Vulgate
Matt.26:54

Quomodo ergo implebuntur Scripturæ, quia sic oportet fieri?
How then would the Scriptures be fulfilled, which say that it must be so?”

† 私訳(詳訳)

【私訳】 「しかし、なぜかくならねばならぬと書かれた<聖書>は、どうして成就されるだろうか?」

† 新約聖書ギリシャ語語句研究

Matt.26:54

πῶς οὗν πληρωθῶσιν αἱ γραφαὶ ὅτι οὕτως δεῖ γενέσθαι;

聖書協会共同訳聖書

しかしそれでは、必ずこうなると書いてある聖書の言葉がどうして実現されよう。」

【しかし】οὗν  οὖν  ウーン  oun {oon} (ch 接続詞・後置語)

1)それで、それから、それゆえ、そうゆうわけで、故に、さて、ところで、そこで 2)そのように、実際に、確かに、いずれにしても、とにかく 3)だから、その理由で、そんなわけで 4)すると、それでは

(G3767 οὖν Apparently a primary word; (adverbially) certainly, or (conjugationally) accordingly: – and (so, truly), but, now (then), so (likewise then), then, therefore, verily, wherefore.  Internet Sacred Text Archive)

【それでは】πῶς  πῶς  ポース pōs {poce} (abt 副詞・疑)

1)なぜ 2)どのように、どのようにして、とにかく 3)どのような方法で、どんな風にして 4)どうして 5)どうしてか

(G4459 πῶς Adverb from the base of 4226 an interrogitive particle of manner; in what way? (sometimes the question is indirect, how?); also as exclamation, how much!: – how, after (by) what manner (means), that. [Occasionally unexpressed in English.]  Internet Sacred Text Archive)

【こうなると】πληρωθῶσιν  πληρόω  プれーロオー  plēroō {play-ro‘-o} (vsap–3p 動詞・仮・1アオ・受・3複)

< πλήρης 満たす、~で一杯の、充ち満ちた

1)~を~で満たす、一杯にする、充満させる、充填する、満期になる、満了する、実現する、うめる 2)果たす、成就する、全うする、為し終える、充足する 4)返済する、完全にする、完成する 5)果たす、成し遂げる、終える 5)返済する

(G4137 πληρόω From 4134 to make replete, that is, (literally) to cram (a net), level up (a hollow), or (figuratively) to furnish (or imbue, diffuse, influence), satisfy, execute (an office), finish (a period or task), verify (or coincide with a prediction), etc.: – accomplish, X after, (be) complete, end, expire, fill (up), fulfil, (be, make) full (come), fully preach, perfect, supply.  Internet Sacred Text Archive)

マタ1:22; 2:15,17,23; 3:15; 4:14; 5:17; 13;48;  ルカ1:20; 3:5; 7:1; 21:24;  ヨハ3:29; 7:8; 15:11; 16:24; 17:13;  ピリ1:11;  コロ4:17 etc.

【聖書が】γραφαὶ  γραφή  グラふェー graphē {graf-ay‘} (n-nf-p 名詞・主女複)

1)書いたもの、書、手紙、文書 2)絵画、図書 3)聖書

(G1124 γραφή From 1125 a document, that is, holy Writ (or its contents or a statement in it): – scripture.   Internet Sacred Text Archive)

マタ21:42; 22:29; 26:54;  マル12:10,24;  etc.

【どうして】ὅτι  ὅτε  ホテ  hote {hot‘-eh,} (abr 関係副詞)

1)~したときに 2)~の時はいつも 3)~でない限り 4)~の間に

(G3754  ὅτε Neuter of 3748 as conjugation; demonstrative that (sometimes redundant); causatively because: – as concerning that, as though, because (that), for (that), how (that), (in) that, though, why.  Internet Sacred Text Archive)

【成就されるだろうか?】οὕτως δεῖ γενέσθαι;

οὕτως  οὕτω フートー houtō {hoo‘-to} (ab 副詞)

1)次のように、このように、それ程に、こういう風にして 2)さあ、ぐずぐずせずに 3)そこで、かくて 4)それ故、だから 5)それほど、非常に

(G3779 οὕτω Or, before a vowel, οὕτως houtōs hoo‘-toce . From 3778 in this way (referring to what precedes or follows): – after that, after (in) this manner, as, even (so), for all that, like (-wise), no more, on this fashion (-wise), so (in like manner), thus, what.  Internet Sacred Text Archive)

δε  δεῖ  デイ dei {deh-on‘} (vipa–3s 動詞・直・現・能・3単)

1)必要である 2)適当である 3)すべきである 4)定められている 5)当然である 6)不可避である

(G1163 δεῖ Third person singular active present of 1210 also δεόν deon which is neuter active participle of the same; both used impersonally; it is (was, etc.) necessary (as binding): – behoved, be meet, must (needs), (be) need (-ful), ought, should.  Internet Sacred Text Archive)

γενέσθαι  γίνομαι ギノマイ ginomai {ghin‘-om-ahee} (vnad 不定詞・1アオ能欠)

1)存在するようになる、存在するにいたる、存在を始める 2)生じる、生ずる、生まれる 3)現れる、おこる、発生する、始まる、になる、ふりかかる、成る、登場する、来る 4)~とされる、仕上げられる、作られる、行われる、なされる 5)出る、起こる

(G1096 γίνομαι A prolonged and middle form of a primary verb; to cause to be (“gen” -erate), that is, (reflexively) to become (come into being), used with great latitude (literally, figuratively, intensively, etc.): – arise be assembled, be (come, -fall, -have self), be brought (to pass), (be) come (to pass), continue, be divided, be done, draw, be ended, fall, be finished, follow, be found, be fulfilled, + God forbid, grow, happen, have, be kept, be made, be married, be ordained to be, partake, pass, be performed, be published, require, seem, be showed, X soon as it was, sound, be taken, be turned, use, wax, will, would, be wrought.  Internet Sacred Text Archive)

マタ10:29; 13:5,8,23; 15:35; 23:35; 27:51;   マル4:8,20,26,28,31; 8:6; 9:20; 14:35;   ルカ13:7; 14:35; 22:44; 24:5;  ヨハ8:6,8: 12:24;  ヘブ6:7;  ヤコ5:5 etc.

† 英語訳聖書 Matt.26:54 

King James Version
26:54 But how then shall the scriptures be fulfilled, that thus it must be?

American Standard Version
26:54 How then should the scriptures be fulfilled that thus it must be?

New King James Version
26:54 “How then could the Scriptures be fulfilled, that it must happen thus?”

New International Version
26:54 But how then would the Scriptures be fulfilled that say it must happen in this way?”

Bible in Basic English
26:54 But how then would the Writings come true, which say that so it has to be?

Today’s English Version
26:54 But in that case, how could the Scriptures come true which say that this is what must happen?”

Darby’s English Translation
26:54 How then should the scriptures be fulfilled that thus it must be?

Douay Rheims
26:54 How then shall the scriptures be fulfilled, that so it must be done?

Noah Webster Bible
26:54 But how then shall the scriptures be fulfilled, that thus it must be?

Weymouth New Testament
26:54 In that case how are the Scriptures to be fulfilled which declare that thus it must be?’

World English Bible
26:54 How then would the scriptures be fulfilled that it must be so?’

Young’s Literal Translation
26:54 how then may the Writings be fulfilled, that thus it behoveth to happen?’

† 細き聲 聖書研究ノート

Matt.26:54

πῶς οὗν πληρωθῶσιν αἱ γραφαὶ ὅτι οὕτως δεῖ γενέσθαι;

聖書協会共同訳聖書

しかしそれでは、必ずこうなると書いてある聖書の言葉がどうして実現されよう。」

 <しかし、それでは、こうならねばならないと書いてある聖書の言葉は、どうして成就されようか>

しかし、もし、イエスが天からの十二軍団の御使いを遣わされるように願うなら、御子が罪の贖いとなられるという預言はどうなろうか、とイエスは言われる。

 <もし然せば、斯くあるべく録したる聖書はいかで成就すべき』>

しかし、もしイエスが天から十二軍団もの天使を遣わすことを願い、天使の軍団がイエスを守るなら、「彼はわれらの愆のために傷けられ われらの不義のために碎かれ みづから懲罰をうけてわれらに平安をあたふ そのうたれし痍によりてわれらは癒されたり」(イザヤ53:5 明治元訳聖書)との聖書の預言はいかにして成就するだろうか?

† 心のデボーション

「もし然せば、斯くあるべく録したる聖書はいかで成就すべき」 マタイ26:54 大正文語訳聖書

「しかしそれでは、必ずこうなると書かれている聖書の言葉がどうして実現されよう」 新共同訳聖書

 「十字架の死」

イエスはもはや神の子の力を用いられない。それはイエスが一人の人間として十字架に死に給うためである。

「彼はわれらの愆のために傷けられ われらの不義のために碎かれ みづから懲罰をうけてわれらに平安をあたふ」 イザヤ53:5 明治元訳聖書

† 細き聲 説教 

 「福音の道」

「もし然せば、斯くあるべく録したる聖書はいかで成就すべき」 マタイ26:54 大正文語訳聖書

「しかしそれでは、必ずこうなると書かれている聖書の言葉がどうして実現されよう」 新共同訳聖書

しかし、もしイエスが天から十二軍団もの天使を遣わすことを願い、天使の軍団がイエスを守るなら、「彼はわれらの愆のために傷けられ われらの不義のために碎かれ みづから懲罰をうけてわれらに平安をあたふ そのうたれし痍によりてわれらは癒されたり」(イザヤ53:5 明治元訳聖書)との聖書の預言はいかにして成就するだろうかとイエスは言われる。

イエスの十字架と復活は、律法と預言の成就である。われわれは十字架と復活の福音を旧約聖書に基ずいて受けとらなければならない。そのためには律法と預言の意味するところを深く理解する必要がある。そうしてこそ、神の恩寵はより深く、魂の底に届くのである。このような福音の理解には多くの時と深い経験を重ねることが求められる。主イエスの十字架と復活の福音の道は、まさに「細き道」である。

(皆川誠)

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