† 福音書縦観 「ゲッセマネの祈り」
マタイ26:36~46 マルコ14:32~42 ルカ22:39~46
Matt.26:39そして少し進んで行き、うつぶしになり、祈って言われた、「わが父よ、もしできることでしたらどうか、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。しかし、わたしの思いのままにではなく、みこころのままになさって下さい」。 (もしできることなら、この時を過ぎ去らせてくださるようにと祈りつづけ、そして言われた、 14:36「アバ、父よ、あなたには、できないことはありません。どうか、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの思いではなく、みこころのままになさってください」。マルコ14:35~36 この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの思いではなく、みこころが成るようにしてください ルカ22:42)
口語訳聖書
† 日本語訳聖書 Matt.26:39
【漢訳聖書】
Matt.26:39 遂少進、俯伏祈禱、曰、吾父歟、若或可爲、則以此杯離我、然非從我所願、及從爾所願也。
【明治元訳】
Matt.26:39 少し進往てひれふし祈いひけるは吾父よ若かなはば此杯を我より離ち給へ然ど我心の從を成んとするに非ず聖旨に任せ給へ
【大正文語訳】
Matt.26:39 少し進みゆきて、平伏し祈りて言ひ給ふ『わが父よ、もし得べくば此の酒杯を我より過ぎ去らせ給へ。されど我が意の儘にとにはあらず、御意のままに爲し給へ』
【ラゲ訳】
Matt.26:39 然て少しく進み行き、平伏して祈りつつ曰ひけるは、我父よ、若能ふくば、此杯我より去れかし、然れど我意の儘にとには非ず思召の如くになれ、と。
【口語訳】
Matt.26:39 そして少し進んで行き、うつぶしになり、祈って言われた、「わが父よ、もしできることでしたらどうか、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。しかし、わたしの思いのままにではなく、みこころのままになさって下さい」。
【新改訳改訂3】
Matt.26:39 それから、イエスは少し進んで行って、ひれ伏して祈って言われた。「わが父よ。できますならば、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。しかし、わたしの願うようにではなく、あなたのみこころのように、なさってください。」
【新共同訳】
Matt.26:39 少し進んで行って、うつ伏せになり、祈って言われた。「父よ、できることなら、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。しかし、わたしの願いどおりではなく、御心のままに。」
【聖書協会共同訳】
Matt.26:39 少し先に進んでうつ伏せになり、祈って言われた。「父よ、できることなら、この杯を私から過ぎ去らせてください。しかし、私の望むようにではなく、御心のままに。」
【バルバロ訳】
Matt.26:39 少し進んでひれ伏し、「父よ、できればこの杯を私から取り去りたまえ。けれども私の思うままはなく、み旨のままに」と祈られた。
【フランシスコ会訳】
Matt.26:39 そして、イエスは少し先に進み、ひれ伏して祈られた、「父よ、もしできることなら、この杯をわたしから遠ざけてください。しかし、わたしの思いではなく、み旨のままになりますように」。それから、
【日本正教会訳】
Matt.26:39 乃少しく離れて、俯伏して、祈りて曰へり、我が父よ、若し能すべくば、願はくは此の爵は我を過ぎん、然れども、我が欲する如くならずして、爾の欲する如くなるべし。
【塚本虎二訳】
Matt.26:39 そしてなお少し(奥に)進んでいって、俯けに倒れ、祈って言われた、「お父様、出来ることなら、どうかこの杯がわたしの前を通りすぎますように。しかし、わたしの願いどおりでなく、お心のとおりになればよいのです。」
【前田護郎訳】
Matt.26:39 そして少し進んでうつむけに伏し、祈っていわれる、「わが父上、できることならこの杯がわたしを通りすぎますように。しかしわが願いのままでなく、み心のままに」と。
【永井直治訳】
Matt.26:39 かくて少し進み往きて、その顏を伏せて祈り、且つ云ひ給ひけるは、我が父よ、もし能ふべくんば、此の杯を我より過ぎ去らしめ給へ。されど我が欲するままにあらず、されど汝のままに〔爲し給へ〕。
【詳訳聖書】
Matt.26:39 それから彼は、もう少し遠くに行って、地面にうつぶせになって、祈って、言われた、「私の父よ、もしできる事ならば、どうかこの杯を私から過ぎ去らせてください。とはいえ、私の望むところではなく<私の欲するところではなく>、あなたの望まれる<欲せられる>ままを〔してください〕。
† 聖書引照 Matt.26:39
Matt.26:39 少し先に進んでうつ伏せになり、祈って言われた。「父よ、できることなら、この杯を私から過ぎ去らせてください。しかし、私の望むようにではなく、御心のままに。」
[少し先に進んでうつ伏せになり] 創世17:3; 民数14:5; 16:22; Ⅰ歴代21:16; エゼ1:28; ルカ17:16; 使徒10:25; 黙示19:10
[祈って言われた] マル14:35,36; ルカ22:41,42; ヘブ5:7
[父よ] マタ26:42; ヨハ11:41; 12:27
[できることなら] マタ24:24; マル13:22
[この杯を私から過ぎ去らせてください] マタ20:22; ヨハ18:11
[しかし、私の望むようにではなく、御心のままに] Ⅱサム15:26; ヨハ5:30; 6:38; 12:28; 14:31; ロマ15:1~3;
† ギリシャ語聖書 Matt.26:39
Stephens 1550 Textus Receptus
και προελθων μικρον επεσεν επι προσωπον αυτου προσευχομενος και λεγων πατερ μου ει δυνατον εστιν παρελθετω απ εμου το ποτηριον τουτο πλην ουχ ως εγω θελω αλλ ως συ
Scrivener 1894 Textus Receptus
και προελθων μικρον επεσεν επι προσωπον αυτου προσευχομενος και λεγων πατερ μου ει δυνατον εστιν παρελθετω απ εμου το ποτηριον τουτο πλην ουχ ως εγω θελω αλλ ως συ
Byzantine Majority
και προελθων μικρον επεσεν επι προσωπον αυτου προσευχομενος και λεγων πατερ μου ει δυνατον εστιν παρελθετω απ εμου το ποτηριον τουτο πλην ουχ ως εγω θελω αλλ ως συ
Alexandrian
και προελθων μικρον επεσεν επι προσωπον αυτου προσευχομενος και λεγων πατερ μου ει δυνατον εστιν παρελθετω απ εμου το ποτηριον τουτο πλην ουχ ως εγω θελω αλλ ως συ
Hort and Westcott
και προελθων μικρον επεσεν επι προσωπον αυτου προσευχομενος και λεγων πατερ μου ει δυνατον εστιν παρελθετω απ εμου το ποτηριον τουτο πλην ουχ ως εγω θελω αλλ ως συ
† ギリシャ語聖書 Interlinear
Matt.26:39
καὶ προελθὼν μικρὸν ἔπεσεν ἐπὶ πρόσωπον αὐτοῦ προσευχόμενος καὶ λέγων, πάτερ μου, εἰ δυνατόν ἐστιν, παρελθάτω ἀπ᾽ ἐμοῦ τὸ ποτήριον τοῦτο· πλὴν οὐχ ὡς ἐγὼ θέλω ἀλλ᾽ ὡς σύ.
聖書協会共同訳聖書
少し先に進んでうつ伏せになり、祈って言われた。「父よ、できることなら、この杯を私から過ぎ去らせてください。しかし、私の望むようにではなく、御心のままに。」
καὶ προελθὼν μικρὸν ἔπεσεν ἐπὶ πρόσωπον αὐτοῦ προσευχόμενος καὶ λέγων,
And going forward a little he fell on [the]face of him praying and saying:
Πάτερ μου, εἰ δυνατόν ἐστιν, παρελθάτω ἀπ᾽ ἐμοῦ τὸ ποτήριον τοῦτο·
Father of me, if possible it is, let pass from me cup this;
πλὴν οὐχ ὡς ἐγὼ θέλω ἀλλ᾽ ὡς σύ.
yet not as I will but as thou.
† ギリシャ語聖書 品詞色分け
Matt.26:39
καὶ προελθὼν μικρὸν ἔπεσεν ἐπὶ πρόσωπον αὐτοῦ προσευχόμενος καὶ λέγων, πάτερ μου, εἰ δυνατόν ἐστιν, παρελθάτω ἀπ᾽ ἐμοῦ τὸ ποτήριον τοῦτο· πλὴν οὐχ ὡς ἐγὼ θέλω ἀλλ᾽ ὡς σύ.
† ヘブライ語聖書 Matt.26:39
Matt.26:39
אָז הָלַךְ מְעַט הָלְאָה, נָפַל עַל פָּנָיו וְהִתְפַּלֵּל בְּאָמְרוֹ: “אָבִי, אִם אֶפְשָׁר הַדָּבָר, הַעֲבֵר נָא מִמֶּנִּי אֶת הַכּוֹס הַזֹּאת, אַךְ לֹא כִּרְצוֹנִי אֲנִי כִּי אִם כִּרְצוֹנְךָ אַתָּה
† ラテン語聖書 Matt.26:39
Latin Vulgate
Matt.26:39
Et progressus pusillum, procidit in faciem suam, orans, et dicens: Pater mi, si possibile est, transeat a me calix iste. Verumtamen non sicut ego volo, sed sicut tu.
And continuing on a little further, he fell prostrate on his face, praying and saying: “My Father, if it is possible, let this chalice pass away from me. Yet truly, let it not be as I will, but as you will.”
† 私訳(詳訳)Matt.26:39
【私訳】 「そして、少し先に行き、顔をふせ、ひれ伏して祈って言われた、『わたしの父よ、もしできるなら、この杯をわたしから遠ざけ<過ぎ去らせ>てください。しかし、わたしの思い<望み、主張>ではなく、あなたの〔思い<望み、主張>〕のままに』」
† 新約聖書ギリシャ語語句研究
Matt.26:39
καὶ προελθὼν μικρὸν ἔπεσεν ἐπὶ πρόσωπον αὐτοῦ προσευχόμενος καὶ λέγων, πάτερ μου, εἰ δυνατόν ἐστιν, παρελθάτω ἀπ᾽ ἐμοῦ τὸ ποτήριον τοῦτο· πλὴν οὐχ ὡς ἐγὼ θέλω ἀλλ᾽ ὡς σύ.
聖書協会共同訳聖書
少し先に進んでうつ伏せになり、祈って言われた。「父よ、できることなら、この杯を私から過ぎ去らせてください。しかし、私の望むようにではなく、御心のままに。」
【そして】καὶ καί カイ kai {kahee} (cc 接続詞・等位)
1)~と、~も、そして 2)~さえ、でさえも 3)しかし 4)しかも、それは 5)それでは、それだのに 6)そうすれば、すなわち 7)のみならず、もまた
(G2532 καί Apparently a primary particle, having a copulative and sometimes also a cumulative force; and, also, even, so, then, too, etc.; often used in connection (or composition) with other particles or small words: – and, also, both, but, even, for, if, indeed, likewise, moreover, or, so, that, then, therefore, when, yea, yet. Internet Sacred Text Archive)
【少し】μικρὸν μικρός ミクロス mikros mikroteros {mik-ros‘, mik-rot‘-er-os} (ap-an-s 形容詞・対中単)
1)(人、物、大きさ、距離、地位等の)小さい 2)少ない、すこし、わずかの、ちょっとした、取るに足りない 3)小さい 4)低い 5)乏しい 6)若い 7)短い
(G3398 μικρός Apparently a primary word, including the comparative (second form); small (in size, quantity, number or (figuratively) dignity): – least, less, little, small. Internet Sacred Text Archive)
マタ10:42; 11:11; 13:32; 18:6,10,14; マル4:31; 9:42; ルカ7:28; 9:48; 12:32; 17:2; etc.
【先に進み】προελθὼν προσέρχομαι プロセルこマイ proserchomai {pros-er‘-khom-ahee} (vpaanm-s 分詞・2アオ能主男単)
< πρός 向かって + ἔρχομαι 行く、来る
1)近づく、来る、ある人の許に行く(来る)、ある場所に行く(来る)、寄る 2)立ち向かう 3)降服する 4)同意する
(G4334 προσέρχομαι From 4314 and 2064 (including its alternate); to approach, that is, (literally) come near, visit, or (figuratively) worship, assent to: – (as soon as he) come (unto), come thereunto, consent, draw near, go (near, to, unto). Internet Sacred Text Archive)
マタ5:44; 6:5,6,7,9; 14:23; 19:13; 24:20; 24:20; 26:36,39,41,42,44 マル1:35; 6:46; 11:24,25; 12:40; 13:18; 14:32,35,38,39 etc.
【彼の】αὐτοῦ αὐτός アウトス autos {ow-tos‘} (npgm3s 代名詞・属男3)
1)彼、彼女、それ(三人称の代名詞) 2)自身で、自分から、自分として(強調用法) 3)同じ同一の 4)まさに、ちょうど
(G846 αὐτός From the particle αὖ au (perhaps akin to the base of 109 through the idea of a baffling wind; backward); the reflexive pronoun self, used (alone or in the compound of 1438 ofthe third person, and (with the proper personal pronoun) of the other persons: – her, it (-self), one, the other, (mine) own, said, ([self-], the) same, ([him-, my-, thy-]) self, [your-] selves, she, that, their (-s), them ([-selves]), there [-at, -by, -in, -into, -of, -on, -with], they, (these) things, this (man), those, together, very, which. Compare 848. Internet Sacred Text Archive)
【顔】πρόσωπον πρόσωπον プロソーポン prosōpon {pros‘-o-pon} (n-an-s 名詞・対中単)
< πρός 前 + ὤψ 顔、目
1)顔、顔面、面 2)顔つき、形相、容貌、外観、姿、様、表面 3)体、身体 4)神の顔、御顔
(G4383 πρόσωπον From 4314 and ὤψ ōps (the visage; from 3700 ; the front (as being towards view), that is, the countenance, aspect, appearance, surface; by implication presence, person: – (outward) appearance, X before, countenance, face, fashion, (men’s) person, presence. Internet Sacred Text Archive)
マタ6:16,17; 17:2; 26:67; マル1:2; 14:65 ルカ9:51,53; 24:5; 使徒2:28; 3:20; 5:41; 6:15; Ⅱコリ3:7,15,18 ガラ1:22; 黙示4:7; 9:7; 10:1 etc.
【に】ἐπὶ ἐπί エピ epi{ep-ee‘} (pa 前置詞・対)
1)の上に、近くに 2)よって 3)に向かって 4)に 5)を 6)へ
(G1909 ἐπί A primary preposition properly meaning superimposition (of time, place, order, etc.), as a relation of distribution [with the genitive case], that is, over, upon, etc.; of rest (with the dative case) at, on, etc.; of direction (with the accusative case) towards, upon, etc.: – about (the times), above, after, against, among, as long as (touching), at, beside, X have charge of, (be-, [where-]) fore, in (a place, as much as, the time of, -to), (because) of, (up-) on (behalf of) over, (by, for) the space of, through (-out), (un-) to (-ward), with. In compounds it retains essentially the same import, at, upon, etc. (literally or figuratively). Internet Sacred Text Archive)
【ひれ伏して】ἔπεσεν πίπτω ピプトー piptō petō {pip‘-to, pet‘-o} (viaa–3s 動詞・直・2アオ・能・3単)
1)落ちる、落下する 2)身を伏せる、平伏する、這いつくばる 3)倒れる、倒壊する、朽ち果てる
(G4098 πίπτω The first is a reduplicated and contracted form of the second (which occurs only as an alternate in certain tenses); probably akin to 4072 through the idea of alighting; to fall (literally of figuratively): – fail, fall (down), light on. Internet Sacred Text Archive)
マタ2:11; 4:9; 18:26; 26:39; マル14:35; ルカ5:12; 黙示7:11; 11:16; 19:4; 22:8
【祈られた】προσευχόμενος προσεύχομαι プロセウこマイ proseuchomai {pros-yoo‘-khom-ahee} (vppnnm-s 分詞・現能欠主男単)
< πρός + εύχομαι 祈る、願う
1)祈る、祈祷する、祈りをする、祈りをささげる 2)願う
(G4336 προσεύχομαι From 4314 and 2172 to pray to God, that is, supplicate, worship: – pray (X earnestly, for), make prayer. Internet Sacred Text Archive)
マタ5:44; 6:5,6,7,9; 14:23; 19:13; 24:20; 26:36,39,41,42,44; マル1:35; 6:46; 11:24;,25; 12:40; 13:18; 14:32,35,38; 14:39 etc.
【そして】καὶ καί カイ kai {kahee} (cc 接続詞・等位)
1)~と、~も、そして 2)~さえ、でさえも 3)しかし 4)しかも、それは 5)それでは、それだのに 6)そうすれば、すなわち 7)のみならず、もまた
(G2532 καί Apparently a primary particle, having a copulative and sometimes also a cumulative force; and, also, even, so, then, too, etc.; often used in connection (or composition) with other particles or small words: – and, also, both, but, even, for, if, indeed, likewise, moreover, or, so, that, then, therefore, when, yea, yet. Internet Sacred Text Archive)
【言われた】λέγων λέγω れゴー legō {leg‘-o} (vppanm-s 分詞・現能主男)
1)言う、告げる、語る、話す、言い表す、述べる 2)呼ぶ、命ずる、指図する、言いつける 3)名づける、称する、呼びかける 4)意味する、指す
(G3004 λέγω A primary verb; properly to “lay” forth, that is, (figuratively) relate (in words [usually of systematic or set discourse; whereas2036 and 5346 generally refer to an individual expression or speech respectively; while 4483 is properly to break silence merely, and 2980 means an extended or random harangue]); by implication to mean: – ask, bid, boast, call, describe, give out, name, put forth, say (-ing, on), shew, speak, tell, utter. Internet Sacred Text Archive)
マタ1:20; 2:23; 5:44; 9:14,34; マル2:11; 5:9; 12:18; ルカ5:39; 6:46; 20:41; ヨハ1:29; 2:6; 16:12; etc.
【わたしの】μου ἐγώ エゴー egō {eg-o‘} (npg-1s 代名詞・属1単)
1)私 2)わたし
(G1473 ἐγώ A primary pronoun of the first person, “I” (only expressed when emphatic): – I, me. For the other cases and the plural see 1691 1698 1700 2248 2249 2254 2257 etc. Internet Sacred Text Archive)
【父よ】πάτερ πατήρ パテール patēr {pat-ayr‘} (n-vm-s 名詞・呼男単)
1)父、父親、おとうさん 2)(複数)祖先、祖父、創始者、元祖 3)(複数)両親 4)父なる神
(G3962 πατήρ Apparently a primary word; a “father” (literally or figuratively, near or more remote): – father, parent. Internet Sacred Text Archive)
マタ2:22; 5:48: 6:8,9,32; 7:21; 10:37; 11:25; 18:10; 23:9; 25:34; マル10:7; 11:25; 14:36; ルカ2:49; 6:36; 10:21; 11:2; 12:30,31; 14:26; 15:12; 16:24; 22:42; 23:34,46 etc.
【もし】εἰ εἰ エイ ei {i } (cs 接続詞・従位)
1)もし 2)もしも、かりに 3)もし~であれば 4)~かどうか 5)~ならば 6)決して~ない
(G1487 εἰ A primary particle of conditionality; if, whether, that, etc.: – forasmuch as, if, that, ([al-]) though, whether. Often used in connection or composition with other particles, especially as in 1489 1490 1499 1508 1509 1512 1513 1536 and 1537 See also 1437. Internet Sacred Text Archive)
【できる】δυνατόν δυνατός ドゆナトス dunatos {doo-nat-os‘} (a–nn-s 形容詞・主中単)
1)できる 2)可能性のある 3)力のある、強い 4)有能な、有力な、能力のある 5)権力を持った 6)しっかりとした、名声のある、高貴な
(G1415 δυνατός From 1410 powerful or capable (literally or figuratively); neuter possible: – able, could, (that is) mighty (man), possible, power, strong. Internet Sacred Text Archive)
マタ19:26; 24:24; マル9:23; 10:27; 13:22; ルカ18:27; ガラ4:15;
【なら】ἐστιν εἰμί エイミ eimi {i-mee‘} (vipa–3s 動詞・直・現・能・3単)
1)ある、いる、~である、~です、~だ 2)行われる、おこる、生ずる、現れる、来る 3)いる、滞在する、とどまる 4)存在する 5)生きている
(G1510 εἰμί First person singular present indicative; a prolonged form of a primary and defective verb; I exist (used only when emphatic): – am, have been, X it is I, was. See also 1488 1498 1511 1527 2258 2071 2070 2075 2076 2771 2468 5600. Internet Sacred Text Archive)
【この】τοῦτο\ οὗτος フートス houtos {hoo‘-tos} (a-dnn-s 指示代名詞・主中単)
1)その、この、これ 2)この者、この男・女 2)そんな、こんな 3)すなわち、だから 4)そこで、それ故
(G3779 οὗτος Or, before a vowel, οὕτως houtōs hoo‘-toce . From 3778 in this way (referring to what precedes or follows): – after that, after (in) this manner, as, even (so), for all that, like (-wise), no more, on this fashion (-wise), so (in like manner), thus, what. Internet Sacred Text Archive)
【杯を】ποτήριον ποτήριον ポテーリオン potērion {pot-ay‘-ree-on} (n-nn-s 名詞・主中単)
1)杯 2)コップ
(G4221 ποτήριον Neuter of a derivative of the alternate of 4095 a drinking vessel; by extension the contents thereof, that is, a cupful (draught); figuratively a lot or fate: – cup. Internet Sacred Text Archive)
マタ10:42; 20:22,23; 23:25,26; 26:27,39; マル7:4; 10:38,39; 14:23;36; ルカ11:39; 22:17,20,42; ヨハ18:11; etc.
【わたし】ἐμοῦ ἐμός エモス emos {em-os’} (npg-1s 代名詞・属1単)
1)わたしの 2)わたしのもの
(G1700 ἐμοῦ A prolonged form of 3449 of me: – me, mine, my. Internet Sacred Text Archive)
【から】ἀπ᾽ ἀπό アポ apo {apo‘} (pg 前置詞・属)
1)~から 2)~から離れて 3)~の中から、~のうちの、~のうちから 4)~以来、~の後で 5)によって 6)(人、物、状態から)自由にする、取り去る
(G575 ἀπό A primary particle; “off”, that is, away (from something near), in various senses (of place, time, or relation; literally or figuratively): – (X here-) after, ago, at, because of, before, by (the space of), for (-th), from, in, (out) of, off, (up-) on (-ce), since, with. In composition (as a prefix) it usually denotes separation, departure, cessation, completion, reversal, etc. Internet Sacred Text Archive)
【遠ざけてください】παρελθάτω παρέρχομαι パレルこマイ parerchomai {par-er‘-khom-ahee} (vmaa–3s 動
詞・命・2アオ・能・3単)
< παρά 傍らを + ἔρχομαι 歩む
1)傍らを通る、通りかかる 2)そばを通り過ぎる、過ぎ去る 3)追いつく、追い抜く、近寄る 4)滅びうせる、消え去る、滅び行く 5)なおざりにする、軽視する、軽んずる、無視する 6)逃れる、避ける
(G3928 παρέρχομαι From 3844 and 2064 to come near or aside, that is, to approach (arrive), go by (or away), (figuratively) perish or neglect, (causatively) avert: – come (forth), go, pass (away, by, over), past, transgress. Internet Sacred Text Archive)
マタ5:18; 8:28; 24:34,35; 26:39,42; マル13:30;,31; 14:35; ルカ16:17; 18:37; 21:32,33 etc.
【しかし】παρελθάτω πλήν プれーン plēn {plane} (ch 接続詞・完等)
1)なおその上に、更に 3)しかし、むしろ、まだ、けれども、いずれにしても 4)~を除いて、~
以外に 5)~であるが、ただ~
(G4133 πλήν From 4119 moreover (besides), that is, albeit, save that, rather, yet: – but (rather), except, nevertheless, notwithstanding, save, than. Internet Sacred Text Archive)
【わたしの】ἐγὼ ἐγώ エゴー egō {eg-o‘} (npn-1s 代名詞・主1単)
1)私 2)わたし
(G1473 ἐγώ A primary pronoun of the first person, “I” (only expressed when emphatic): – I, me. For the other cases and the plural see 1691 1698 1700 2248 2249 2254 2257 etc. Internet Sacred Text Archive)
【思い】θέλω θέλω てろー thelō ethelō {thel‘-o, eth-el‘-o} (vipa–1s 動詞・直・現・能・1単)
1)欲する、望む、願望する、したいと思う、主張する 2)~の気がある、気が向く、用意がある、~しようとする、心に持つ、(~する)つもりである、志す、決意する 3)好む 4)心に持つ 5)惑わす、呪縛する
(G2309 θέλω Either the first or the second form may be used. In certain tenses θελέω theleō thel-eh‘-o (and ἐθέλέω etheleō eth-el-eh‘-o ) are used, which are otherwise obsolete; apparently strengthened from the alternate form of 138 to determine (as an active voice option from subjective impulse; whereas 1014 properly denotes rather a passive voice acquiescence in objective considerations), that is, choose or prefer (literally or figuratively); by implication to wish, that is, be inclined to (sometimes adverbially gladly); impersonally for the future tense, to be about to; by Hebraism to delight in: – desire, be disposed (forward), intend, list, love, mean, please, have rather, (be) will (have, -ling, -ling [ly]). Internet Sacred Text Archive)
マタ1:19; 2:18; 5:40; 9:23; 12:38; 13:28; 23:4; マル3:13; 6:22; ルカ1:62; 10:29;15:28; ヨハ5:21; etc.
【ではなく】οὐχ οὐ ウー ou {oo} (qn 不変化詞・否定)
1)否 2)~ない 3)~でない
(G3756 οὐ Also οὐκ ouk ook used before a vowel and οὐχ ouch ookh before an aspirate. A primary word; the absolutely negative (compare 3361 adverb; no or not: – + long, nay, neither, never, no (X man), none, [can-] not, + nothing, + special, un ([-worthy]), when, + without, + yet but. See also 3364 3372. Internet Sacred Text Archive)
ὡς ὡς ホース hōs {hoce} (cs 接続詞・従位)
1)~のように、ちょうど~のように 2)~なので 3)と同じように、~であるかのように 4)おおよそ、ほぼ 5)の時
(G5613 ὡς Probably adverb of compound from 3739 which how, that is, in that manner (very variously used as shown): – about, after (that), (according) as (it had been, it were), as soon (as), even as (like), for, how (greatly), like (as, unto), since, so (that), that, to wit, unto, when ([-soever]), while, X with all speed. Internet Sacred Text Archive)
【むしろ】ἀλλ᾽ ἀλλά アるら alla {al-lah‘} (ch 接続詞・完)
1)けれども、たしかに 2)しかし、それでも 3)かえって 4)むしろ、むしろ反対に、それのみか 5)以外に、そうではなくて、それどころか(G235 ἀλλά Neuter plural of 243 properly other things, that is, (adverbially) contrariwise (in many relations): – and, but (even), howbeit, indeed, nay, nevertheless, no, notwithstanding, save, therefore, yea, yet. Internet Sacred Text Archive)
【あなたの】σύ σύ スゆ sou {soo} (npn-2s 代名詞・主2単)
1)あなた 2)汝 3)君
(G4771 σύ The personal pronoun of the second person singular; thou: – thou. See also 4571 4671 4675 and for the plur. 5209 5210 5213 5216. Internet Sacred Text Archive)
【御旨のままに】ὡς ὡς ホース hōs {hoce} (cs 接続詞・従位)
1)~のように、ちょうど~のように 2)~なので 3)と同じように、~であるかのように 4)おおよそ、ほぼ 5)の時
(G5613 ὡς Probably adverb of compound from 3739 which how, that is, in that manner (very variously used as shown): – about, after (that), (according) as (it had been, it were), as soon (as), even as (like), for, how (greatly), like (as, unto), since, so (that), that, to wit, unto, when ([-soever]), while, X with all speed. Internet Sacred Text Archive)
† 英語訳聖書 Matt.26:39
King James Version
26:39 And he went a little further, and fell on his face, and prayed, saying, O my Father, if it be possible, let this cup pass from me: nevertheless not as I will, but as thou [wilt].
New King James Version
26:39 He went a little farther and fell on His face, and prayed, saying, “O My Father, if it is possible, let this cup pass from Me; nevertheless, not as I will, but as You will.”
American Standard Version
26:39 And he went forward a little, and fell on his face, and prayed, saying, My Father, if it be possible, let this cup pass away from me: nevertheless, not as I will, but as thou wilt.
New International Version
Going a little farther, he fell with his face to the ground and prayed, “My Father, if it is possible, may this cup be taken from me. Yet not as I will, but as you will.”
Bible in Basic English
26:39 And he went forward a little, and falling down on his face in prayer, he said, O my Father, if it is possible, let this cup go from me; but let not my pleasure, but yours be done.
Today’s English Version
26:39 He went a little farther on, threw himself face downward on the ground, and prayed, “My Father, if it is possible, take this cup of suffering from me! Yet not what I want, but what you want.”
Darby’s English Translation
26:39 And going forward a little he fell upon his face, praying and saying, My Father, if it be possible let this cup pass from me; but not as I will, but as thou wilt.
Douay Rheims
26:39 And going a little further, he fell upon his face, praying, and saying: My Father, if it be possible, let this chalice pass from me. Nevertheless not as I will, but as thou wilt.
Noah Webster Bible
26:39 And he went a little further, and fell on his face, and prayed, saying, O my Father, if it is possible, let this cup pass from me: nevertheless, not as I will, but as thou wilt.
Weymouth New Testament
26:39 Going forward a short distance He fell on His face and prayed. ‘My Father,’ He said, ‘if it is possible, let this cup pass away from me; nevertheless, not as I will, but as Thou willest.’
World English Bible
26:39 He went forward a little, fell on his face, and prayed, saying, ‘My Father, if it is possible, let this cup pass away from me; nevertheless, not what I want, but what you want.’
Young’s Literal Translation
26:39 And having gone forward a little, he fell on his face, praying, and saying, ‘My Father, if it be possible, let this cup pass from me; nevertheless, not as I will, but as Thou.’
† 細き聲 聖書研究ノート
Matt.26:39
καὶ προελθὼν μικρὸν ἔπεσεν ἐπὶ πρόσωπον αὐτοῦ προσευχόμενος καὶ λέγων, πάτερ μου, εἰ δυνατόν ἐστιν, παρελθάτω ἀπ᾽ ἐμοῦ τὸ ποτήριον τοῦτο· πλὴν οὐχ ὡς ἐγὼ θέλω ἀλλ᾽ ὡς σύ.
聖書協会共同訳聖書
少し先に進んでうつ伏せになり、祈って言われた。「父よ、できることなら、この杯を私から過ぎ去らせてください。しかし、私の望むようにではなく、御心のままに。」
<そして少し進んで行き、うつぶしになり、祈って言われた、「わが父よ、もしできることでしたらどうか、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。しかし、わたしの思いのままにではなく、みこころのままになさって下さい」>
それから、イエスは三人の弟子たちから少し離れたところで地に身を投げて、「わが父よ、もしできることでしたらどうか、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。しかし、わたしの思いのままにではなく、みこころのままになさって下さい」と祈られた。
<少し進みゆきて、平伏し祈りて言ひ給ふ>
イエスはペテロ、ヤコブ、ヨハネの三人の弟子から「少し離れたところ」で、ひれ伏して祈られた。三人の弟子たちは苦悶して祈るイエスの姿を見て、その声を聞くことができた。
「ひざまずく」ことは服従の姿勢であり、人々はしばしば「ひざまずいて」祈った。(ヨシュア5:14)
<『わが父よ、もし得べくば此の酒杯を我より過ぎ去らせ給へ。されど我が意の儘にとにはあらず、御意のままに爲し給へ』>
イエスは「もしできることなら、この時を過ぎ去らせてくださるようにと祈りつづけ、アバ、父よ、あなたには、できないことはありません。どうか、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの思いではなく、みこころのままになさってください」(マルコ14:35 口語訳聖書)と言われた。「杯」は十字架の苦難を意味する。イエスは神を「アバ、父」と呼ばれ、その全能の力をもって「この杯を無ならしめ給え。されど我が意の儘にとにはあらず、御意のままに爲し給へ」と祈られた。
† 心のデボーション
「少し進みゆきて、平伏し祈りて言ひ給ふ『わが父よ、もし得べくば此の酒杯を我より過ぎ去らせ給へ。されど
我が意の儘にとにはあらず、御意のままに爲し給へ』」 マタイ26:39 大正文語訳聖書
「少し進んで行って、うつ伏せになり、祈って言われた。『父よ、できることなら、この杯をわたしから過ぎ去ら
せてください。しかし、わたしの願いどおりではなく、御心のままに。』」 新改訳聖書
「飲むべき酒杯」
イエスは地に伏して「もし得べくば此の酒杯を我より過ぎ去らせ給へ」と祈られる。「飲むべき酒杯」が置かれるときにも、「御意のままに爲し給へ」と祈るために「もし得べくば此の酒杯を我より過ぎ去らせ給へ」と祈れ。
† 心のデボーション
「少し進みゆきて、平伏し祈りて言ひ給ふ『わが父よ、もし得べくば此の酒杯を我より過ぎ去らせ給へ。されど我が意の儘にとにはあらず、御意のままに爲し給へ』」 マタイ26:39 大正文語訳聖書
「少し進んで行って、うつ伏せになり、祈って言われた。『父よ、できることなら、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。しかし、わたしの願いどおりではなく、御心のままに。』」 新改訳聖書
「イエスの杯」
イエスは「死そのもの」との激しい闘いに向かわれる。イエスの他、「その杯」を飲み干し、「死そのもの」を取り戻す者はいない。
† 心のデボーション
「少し進みゆきて、平伏し祈りて言ひ給ふ『わが父よ、もし得べくば此の酒杯を我より過ぎ去らせ給へ。されど我が意の儘にとにはあらず、御意のままに爲し給へ』」 マタイ26:39 大正文語訳聖書
「少し進んで行って、うつ伏せになり、祈って言われた。『父よ、できることなら、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。しかし、わたしの願いどおりではなく、御心のままに。』」 新改訳聖書
「我が意の儘にとにはあらず」
神に「我が意」を求めることなく、「御意のままに爲し給へ」と願うのが「祈り」である。その祈りには必ず神の応答がある。
† 細き聲 説教
「血の雫」
「少し進みゆきて、平伏し祈りて言ひ給ふ『わが父よ、もし得べくば此の酒杯を我より過ぎ去らせ給へ。されど我が意の儘にとにはあらず、御意のままに爲し給へ』」 マタイ26:39 大正文語訳聖書
「少し進んで行って、うつ伏せになり、祈って言われた。『父よ、できることなら、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。しかし、わたしの願いどおりではなく、御心のままに。』」 新改訳聖書
イエスはペテロ、ヤコブ、ヨハネの三人の弟子から「少し離れたところ」で、地にひれ伏して、祈られた。三人の弟子たちは苦悶して祈るイエスの姿を見て、その声を聞くことができた。
「ひざまずく」ことは服従の姿勢であり、人々はしばしば「ひざまずいて」祈った。(ヨシュア5:14)
イエスは「もしできることなら、この時を過ぎ去らせてくださるようにと祈りつづけ、アバ、父よ、あなたには、できないことはありません。どうか、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの思いではなく、みこころのままになさってください」(マルコ14:35 口語訳聖書)と言われた。「杯」は十字架の苦難を意味する。イエスは神を「アバ、父」と呼ばれ、その全能の力をもって「この杯を無ならしめ給え。されど我が意の儘にとにはあらず、御意のままに爲し給へ」と祈られたのである。
祈られるイエスからは「汗が血のしずく ὡσεὶ θρόμβοι αἵματος」のように地に落ちた。
ルカ22:44
Lk.22:44
καὶ γενόμενος ἐν ἀγωνίᾳ ἐκτενέστερον προσηύχετο· καὶ ἐγένετο ὁ ἱδρὼς αὐτοῦ ὡσεὶ θρόμβοι αἵματος καταβαίνοντες ἐπὶ τὴν γῆν.]]
聖書協会共同訳聖書
イエスは苦しみもだえ、いよいよ切に祈られた。汗が血の滴るように地面に落ちた。〕
(皆川誠)
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