† 福音書縦観 「裏切りの予告」
マタイ26:20~25 マルコ14:17~21 ルカ22:22:21~23
Matt.26:24たしかに人の子は、自分について書いてあるとおりに去って行く。しかし、人の子を裏切るその人は、わざわいである。その人は生れなかった方が、彼のためによかったであろう」。 口語訳聖書
† 日本語訳聖書 Matt.26:24
【漢訳聖書】
Matt.26:24 人子將逝、如録所指之者焉、惟賣人子之人、有禍矣、斯人不生爲幸。
【明治元訳】
Matt.26:24 人の子は己について録されたる如く逝ん然ど人の子を賣す者は禍なる哉その人生れざりしならば反て幸なりしならん
【大正文語訳】
Matt.26:24 人の子は己に就きて録されたる如く逝くなり。されど人の子を賣る者は禍害なるかな、その人は生れざりし方よかりしものを』
【ラゲ訳】
Matt.26:24 抑人の子は、己に就きて録されたる如く逝くと雖、人の子を付す者は禍なる哉、生れざりしならば、寧彼に取りて善かりしものを、と。
【口語訳】
Matt.26:24 たしかに人の子は、自分について書いてあるとおりに去って行く。しかし、人の子を裏切るその人は、わざわいである。その人は生れなかった方が、彼のためによかったであろう」。
【新改訳改訂3】
Matt.26:24 確かに、人の子は、自分について書いてあるとおりに、去って行きます。しかし、人の子を裏切るような人間はわざわいです。そういう人は生まれなかったほうがよかったのです。」
【新共同訳】
Matt.26:24 人の子は、聖書に書いてあるとおりに、去って行く。だが、人の子を裏切るその者は不幸だ。生まれなかった方が、その者のためによかった。」
【聖書協会共同訳】
Matt.26:24 人の子は、聖書に書いてあるとおりに去って行く。だが、人の子を裏切る者に災いあれ。生まれなかったほうが、その者のためによかった。」
【バルバロ訳】
Matt.26:24 人の子は自分について書かれているとおりに行くが、人の子を渡すのはのろわれた者だ。その者はむしろ生まれぬほうがよかった」と答えられた。
【フランシスコ会訳】
Matt.26:24 まことに、人の子は、自分について書き記されているとおりに去っていく。しかし、人の子を裏切るその人は、不幸である。その人はむしろ生まれなかったほうがよかったであろう」。
【日本正教会訳】
Matt.26:24 人の子は逝く、之を指して録されしが如し、惟人の子を賣る者は禍なる哉、斯の人生れざりしならば、彼の爲に善かりしならん。
【塚本虎二訳】
Matt.26:24 人の子(わたし)は聖書に書いてあるとおりに死んでゆく。だが人の子を売るその人は、ああかわいそうだ!生まれなかった方がよっぽど仕合わせであった。」
【前田護郎訳】
Matt.26:24 人の子は聖書にあるとおりに去り行く。わざわいなのは人の子を引き渡すその人!その人は生まれなければよかったのに」と。
【永井直治訳】
Matt.26:24 如何にも人の子は彼に就きて録されたる如くに往く。されど人の子を付すかの人は禍なるかな、かの人は生まれさりしならば良かりき。
【詳訳聖書】
Matt.26:24 人の子は自分について書かれたてあるとおりに行こうとしている。けれども人の子を裏切る者はわざわいである。その人は生まれなかったほうがもっとよかった<もっと益になった、為になった>のだ」。
† 聖書引照 Matt.26:24
Matt.26:24 人の子は、聖書に書いてあるとおりに去って行く。だが、人の子を裏切る者に災いあれ。生まれなかったほうが、その者のためによかった。」
[人の子は、聖書に書いてあるとおりに] ルカ22:22; 使徒2:23; 4:28
[去って行く] マタ26:54,56; 創世3:15; 詩篇22:1~31; 69:1~21; イザ50:5,6; 53:1~12; ダニ9:26; ゼカ12:10; 13:7; マル9:12; ルカ24:25,26,46; ヨハ19:24,28,36,37; 使徒13:27~29; 17:2~3; 26:22,23; 28:23; Ⅰコリ15:3; Ⅰペテ1:11
[だが、人の子を裏切る者に災いあれ。生まれなかったほうが、その者のためによかった] マタ18:7; 27:3~5; 詩篇55:15,23; 109:6~19; マル14:21; ヨハ17:12; 使徒1:16~20
† ギリシャ語聖書 Matt.26:24
Stephens 1550 Textus Receptus
ο μεν υιος του ανθρωπου υπαγει καθως γεγραπται περι αυτου ουαι δε τω ανθρωπω εκεινω δι ου ο υιος του ανθρωπου παραδιδοται καλον ην αυτω ει ουκ εγεννηθη ο ανθρωπος εκεινος
Scrivener 1894 Textus Receptus
ο μεν υιος του ανθρωπου υπαγει καθως γεγραπται περι αυτου ουαι δε τω ανθρωπω εκεινω δι ου ο υιος του ανθρωπου παραδιδοται καλον ην αυτω ει ουκ εγεννηθη ο ανθρωπος εκεινος
Byzantine Majority
ο μεν υιος του ανθρωπου υπαγει καθως γεγραπται περι αυτου ουαι δε τω ανθρωπω εκεινω δι ου ο υιος του ανθρωπου παραδιδοται καλον ην αυτω ει ουκ εγεννηθη ο ανθρωπος εκεινος
Alexandrian
ο μεν υιος του ανθρωπου υπαγει καθως γεγραπται περι αυτου ουαι δε τω ανθρωπω εκεινω δι ου ο υιος του ανθρωπου παραδιδοται καλον ην αυτω ει ουκ εγεννηθη ο ανθρωπος εκεινος
Hort and Westcott
ο μεν υιος του ανθρωπου υπαγει καθως γεγραπται περι αυτου ουαι δε τω ανθρωπω εκεινω δι ου ο υιος του ανθρωπου παραδιδοται καλον ην αυτω ει ουκ εγεννηθη ο ανθρωπος εκεινος
† ギリシャ語聖書 Interlinear
Matt.26:24
ὁ μὲν υἱὸς τοῦ ἀνθρώπου ὑπάγει καθὼς γέγραπται περὶ αὐτοῦ, οὐαὶ δὲ τῶ ἀνθρώπῳ ἐκείνῳ δι᾽ οὖ ὁ υἱὸς τοῦ ἀνθρώπου παραδίδοται· καλὸν ἦν αὐτῶ εἰ οὐκ ἐγεννήθη ὁ ἄνθρωπος ἐκεῖνος.
聖書協会共同訳聖書
人の子は、聖書に書いてあるとおりに去って行く。だが、人の子を裏切る者に災いあれ。生まれなかったほうが、その者のためによかった。」
ὁ μὲν υἱὸς τοῦ ἀνθρώπου ὑπάγει καθὼς γέγραπται περὶ αὐτοῦ,
Indeed the Son of man goes as it has been written concerning him,
οὐαὶ δὲ τῶ ἀνθρώπῳ ἐκείνῳ δι᾽ οὖ ὁ υἱὸς τοῦ ἀνθρώπου παραδίδοται·
but woe man to that through whom the Son of man is betrayed;
καλὸν ἦν αὐτῶ εἰ οὐκ ἐγεννήθη ὁ ἄνθρωπος ἐκεῖνος.
good were it for him if was not born man that.
† ギリシャ語聖書 品詞色分け
Matt.26:24
ὁ μὲν υἱὸς τοῦ ἀνθρώπου ὑπάγει καθὼς γέγραπται περὶ αὐτοῦ, οὐαὶ δὲ τῶ ἀνθρώπῳ ἐκείνῳ δι᾽ οὖ ὁ υἱὸς τοῦ ἀνθρώπου παραδίδοται· καλὸν ἦν αὐτῶ εἰ οὐκ ἐγεννήθη ὁ ἄνθρωπος ἐκεῖνος.
† ヘブライ語聖書 Matt.26:24
Matt.26:24
ֶּן־הָאָדָם אָמְנָם הוֹלֵךְ כַּכָּתוּב עָלָיו, אַךְ אוֹי לָאִישׁ אֲשֶׁר יַסְגִּיר אֶת בֶּן־הָאָדָם. הָאִישׁ הַהוּא, מוּטָב הָיָה לוֹ אִלּוּלֵא נוֹלַד
† ラテン語聖書 Matt.26:24
Latin Vulgate
Matt.26:24
Filius quidem hominis vadit, sicut scriptum est de illo: væ autem homini illi, per quem Filius hominis tradetur: bonum erat ei, si natus non fuisset homo ille.
Indeed, the Son of man goes, just as it has been written about him. But woe to that man by whom the Son of man will be betrayed. It would be better for that man if he had not been
† 私訳(詳訳)Matt.26:24
【私訳】 「確かに<本当に>、人の子は自分につてい書き記されているとおりに去っていく。しかし、人の子を裏切る<引き渡す、捕らえる>その人は不幸で<わざわいで>ある。その人は生まれなかったほうが彼のためによかった」
† 新約聖書ギリシャ語語句研究
Matt.26:24
ὁ μὲν υἱὸς τοῦ ἀνθρώπου ὑπάγει καθὼς γέγραπται περὶ αὐτοῦ, οὐαὶ δὲ τῶ ἀνθρώπῳ ἐκείνῳ δι᾽ οὖ ὁ υἱὸς τοῦ ἀνθρώπου παραδίδοται· καλὸν ἦν αὐτῶ εἰ οὐκ ἐγεννήθη ὁ ἄνθρωπος ἐκεῖνος.
聖書協会共同訳聖書
人の子は、聖書に書いてあるとおりに去って行く。だが、人の子を裏切る者に災いあれ。生まれなかったほうが、その者のためによかった。」
【まことに】μὲν μέν メン men {men} (cs 接続詞・従位)
1)本当に 2)確かに 3)まさに 4)こそ 5)(~である)が 6)~にもかかわらず7)~もまた、~も 8)一方では、他方では
(G3303 μέν A primary particle; properly indicative of affirmation or concession (in fact); usuallfollowed by a contrasted clause with 1161 (this one, the former, etc.: – even, indeed, so, some, truly, verily. Often compounded with other particles in an intensive or asseverative sense. Internet Sacred Text Archive)
【人の】ἀνθρώπου ἄνθρωπος アンとローポス anthrōpos {anth‘-ro-pos} (n-gm-s 名詞・属男)
< ἄνήρ 人 +ὤψ 顔
1)人間、人、人類 2)男、夫 3)ある人、或る者、この人
(G444 ἄνθρωπος From 435 and ὤψ ōps (the countenance; from 3700 ; manfaced, that is, a human being: – certain, man. Internet Sacred Text Archive)
【子は】υἱὸς υἱός フゅィオス huios {hwee-os’} (n-nm-s 名詞・主男)
1)息子、子、子供、男の子、兄 2)子孫、末裔 3)従者、弟子、仲間 4)客、深い関係にあるもの 5)(ロバの)子
「υἱός フィオス」はヘブライ語「בֵּן ベーン ben {bane} 息子」にあたり、「בֵּן ベーン ben {bane}」は「בָּנָה バーナー banah {baw-naw’} 建てる」に由来する。「家を建ち上げる、興す者」の意味である。
(G5207 υἱός Apparently a primary word; a “son” (sometimes of animals), used very widely ofimmediate, remote or figurative kinship: – child, foal, son. Internet Sacred Text Archive)
マタ1:1; 3:17; 16:16; 22:42,45; Ⅱコリ6:18; ガラ3:7
【自分に】αὐτοῦ αὐτός アウトス autos {ow-tos‘} (npgm3s 代名詞・属男3)
1)彼、彼女、それ(三人称の代名詞) 2)自身で、自分から、自分として(強調用法) 3)同じ同一の 4)まさに、ちょうど
(G846 αὐτός From the particle αὖ au (perhaps akin to the base of 109 through the idea of a baffling wind; backward); the reflexive pronoun self, used (alone or in the compound of 1438 ofthe third person, and (with the proper personal pronoun) of the other persons: – her, it (-self), one, the other, (mine) own, said, ([self-], the) same, ([him-, my-, thy-]) self, [your-] selves, she, that, their (-s), them ([-selves]), there [-at, -by, -in, -into, -of, -on, -with], they, (these) things, this (man), those, together, very, which. Compare 848. Internet Sacred Text Archive)
【ついて】περὶ περί ペリ peri {per-ee‘} (pg 前置詞・属)
1)~のこと、~について、~に関して、~に言及して、のことで、において 2)の周りに、周囲に 3)~のために、~をめぐって、~の故に 4)大体、約
(G4012 περί From the base of 4008 properly through (all over), that is, around; figuratively with respect to; used in various applications, of place, cause or time (with the genitive case denoting the subject or occasion or superlative point; with the accusative case the locality, circuit, matter, circumstance or general period): – (there-) about, above, against, at, on behalf of, X and his company, which concern, (as) concerning, for, X how it will go with, ([there-,where-])of, on, over, pertaining (to), for sake, X (e-) state, (as) touching, [where-] by (in), with. In compounds it retains substantially the same meaning of circuit (around), excess (beyond), or completeness (through). Internet Sacred Text Archive)
【書き記されている】γέγραπται γράφω グラふォー graphō {graf‘-o} (virp–3s 動詞・直・完了・受・3単)
1)引っ掻く、刻み込む、掻き傷をつける 2)字を刻む、書き記す、記録する、銘記する、筆記する、書送る、焼印を押す
(G1125 γράφω A primary verb; to “grave”, especially to write; figuratively to describe: – describe, write (-ing, -ten). Internet Sacred Text Archive)
マタ4:4; マル1:2; ルカ10:20; Ⅰコリ10:11; Ⅱコリ3:2,3; ピリ4:3; ヘブ12:23; 黙示20:12; 21:27
【とおりに】καθὼς καθώς カとース kathōs {kath-oce‘} (cs 接続詞・従位)
1)ちょうど~のように、と同様に 2)~のゆえに 3)~に従って 4)~の時に
(G2531 καθώς From 2596 and 5613 just (or inasmuch) as, that: – according to, (according, even) as, how, when. Internet Sacred Text Archive)
【去っていく】ὑπάγει ὑπάγω フゆパゴー hupagō {hoop-ag‘-o} (vipa–3s 動詞・直・現・能・3単)
1)引き下がる、下へと導く、去る、退く、退却する、帰る 2)行く、前進する、退かせる 3)逝く、去る 4)告発する、非難する
(G5217 ὑπάγω From 5259 and 71 to lead (oneself) under, that is, withdraw or retire (as if sinking out of sight), literally or figuratively: – depart, get hence, go (a-) way. Internet Sacred Text Archive)
マタ4:10; 5:24,41; 8:4,13,32; 9:6; 13:44; 16:23; 18:15; 19:21; 20:4,7,14; 21:28; 26:18; 27:65; 28:10 etc.
【しかし】δὲ δέ デ de {deh} (ch 接続詞・完)
1)ところで、しかし、さて、そして 2)しかも、そしてまた、なお、すると、また 3)次に、さらに 4)否、むしろ
(G1161 δέ A primary particle (adversative or continuative); but, and, etc.: – also, and, but, moreover, now [often unexpressed in English]. Internet Sacred Text Archive)
【人の】ἀνθρώπου ἄνθρωπος アンとローポス anthrōpos {anth‘-ro-pos} (n-gm-s 名詞・属男)
< ἄνήρ 人 +ὤψ 顔
1)人間、人、人類 2)男、夫 3)ある人、或る者、この人
(G444 ἄνθρωπος From 435 and ὤψ ōps (the countenance; from 3700 ; manfaced, that is, a human being: – certain, man. Internet Sacred Text Archive)
【子を】υἱὸς υἱός フゅィオス huios {hwee-os’} (n-nm-s 名詞・主男)
1)息子、子、子供、男の子、兄 2)子孫、末裔 3)従者、弟子、仲間 4)客、深い関係にあるもの 5)(ロバの)子
「υἱός フィオス」はヘブライ語「בֵּן ベーン ben {bane} 息子」にあたり、「בֵּן ベーン ben {bane}」は「בָּנָה バーナー banah {baw-naw’} 建てる」に由来する。「家を建ち上げる、興す者」の意味である。
(G5207 υἱός Apparently a primary word; a “son” (sometimes of animals), used very widely ofimmediate, remote or figurative kinship: – child, foal, son. Internet Sacred Text Archive)
マタ1:1; 3:17; 16:16; 22:42,45; Ⅱコリ6:18; ガラ3:7
【裏切る】παραδίδοται\ παραδίδωμι パラディドーミ paradidōmi {par-ad-id‘-o-mee} (vipp–3s 動詞・直・現・受・3単)
1)手渡す、引き渡す、捕える、手渡す 2)委ねる、任せる、預ける、託す 3)生命を死の危険にさらすこと 4)伝える、口頭で伝える 5)裏切る
(G3860 παραδίδωμι From 3844 and 1325 to surrender, that is, yield up, intrust, transmit: – betray, bring forth, cast, commit, deliver (up), give (over, up), hazard, put in prison, recommend. Internet Sacred Text Archive)
マタ4:12; 10:17,19,21,22; 17:22; 18:34; 20:18,19; 24:9,10; 26:15,16,45; 27:2,18,26; マル9:31; 10:33; 13:9;,11,12; 14:11,41; 15:1,10,15 etc.
【ところの】οὖ ὅς ホス hos {hos} (aprgm-s 関係代名詞・属男単)
1)この~ 2)これ 3)ところの、そして
(G3739 ὅς Probably a primary word (or perhaps a form of the article 3588 ; the relative (sometimes demonstrative) pronoun, who, which, what, that: – one, (an-, the) other, some, that, what, which, who (-m, -se), etc. See also 3757 Internet Sacred Text Archive)
δι᾽ διά ディア dia {dee-ah‘} (pg 前置詞・属)
1)~を通って、通り抜けて 2)~を通じて、~中ずっと、~の中に、~の中へと 3)~の故に 3)~のために、~の故に 4)~の間で 5)~を経て、~によって、~の後に
(G1223 διά A primary preposition denoting the channel of an act; through (in very wide applications, local, causal or occasional). In composition it retains the same general import: – after, always, among, at, to avoid, because of (that), briefly, by, for (cause) . . . fore, from, in, by occasion of, of, by reason of, for sake, that, thereby, therefore, X though, through (-out), to, wherefore, with (-in). In composition it retains the same general import. Internet Sacred Text Archive)
【その】ἐκείνῳ ἐκεῖνος エケイノス ekeinos {ek-i‘-nos} (a-ddm-s 形容詞・指示与男単)
1)それ 2)かの 3)あれ 4)あの 5)その
(G1565 ἐκεῖνος From 1563 that one (or [neuter] thing); often intensified by the article prefixed: – he, it,the other (same), selfsame, that (same, very), X their, X them, they, this, those. See also 3778. Internet Sacred Text Archive)
【人は】ἀνθρώπῳ ἄνθρωπος アンとローポス anthrōpos {anth‘-ro-pos} (n-dm-s 名詞・与男)
< ἄνήρ 人 +ὤψ 顔
1)人間、人、人類 2)男、夫 3)ある人、或る者、この人
(G444 ἄνθρωπος From 435 and ὤψ ōps (the countenance; from 3700 ; manfaced, that is, a human being: – certain, man. Internet Sacred Text Archive)
【不幸である】οὐαὶ οὐαί ウーアイ ouai {oo-ah‘ee} (qs 不変化詞)
1)(悲しみ、悲痛をあらわす発声)ああ 2)悲しいかな 3)わざわいなるかな
(G3759 οὐαί A primary excamation of grief; “woe”: – alas, woe. Internet Sacred Text Archive)
マタ11:21; 18:7; 23:13.15,16,23.25,27,29; 24:19; 26:24; マル13:17; 14:21; ルカ6:25,26; 10:13; 11:42,43,44,46,47,52; 17:1; 21:23; 22:22; etc.
【その】ἐκεῖνος ἐκεῖνος エケイノス ekeinos {ek-i‘-nos} (apdnm-s 指示代名詞・主男単)
1)それ 2)かの 3)あれ 4)あの 5)その
(G1565 ἐκεῖνος From 1563 that one (or [neuter] thing); often intensified by the article prefixed: – he, it,the other (same), selfsame, that (same, very), X their, X them, they, this, those. See also 3778. Internet Sacred Text Archive)
【人は】ἄνθρωπος ἄνθρωπος アンとローポス anthrōpos {anth‘-ro-pos} (n-nm-s 名詞・主男)
< ἄνήρ 人 +ὤψ 顔
1)人間、人、人類 2)男、夫 3)ある人、或る者、この人
(G444 ἄνθρωπος From 435 and ὤψ ōps (the countenance; from 3700 ; manfaced, that is, a human being: – certain, man. Internet Sacred Text Archive)
【生まれ】ἐγεννήθη γεννάω ゲンナオー gennaō { ghen-nah‘-o } (viap–3s 動詞・直・1アオ・受・3単)
1)(父が子を)もうける、(母が子を)産む、~の父となる 2)生ませる、産出する、発生させる、生ぜしめる 3)生まれつき、生まれながら 4)(事物を)産出する、発生させる、生ずる、生ぜしめる
(G1080 γεννάω From a variation of 1085 to procreate (properly of the father, but by extension of the mother); figuratively to regenerate: – bear, beget, be born, bring forth, conceive, be delivered of, gender, make, spring. Internet Sacred Text Archive)
マタ1:2,16,20; ヨハ1:13; 3:3,5; Ⅰヨハ4:7; 5:1
【なかった】οὐκ οὐ ウー ou {oo} (qn 不変化詞・否定)
1)否 2)~ない 3)~でない
(G3756 οὐ Also οὐκ ouk ook used before a vowel and οὐχ ouch ookh before an aspirate. A primary word; the absolutely negative (compare 3361 adverb; no or not: – + long, nay, neither, never, no (X man), none, [can-] not, + nothing, + special, un ([-worthy]), when, + without, + yet but. See also 3364 3372. Internet Sacred Text Archive)
【ほうが】εἰ εἰ エイ ei {i } (cc 接続詞・等位)
1)もし 2)もしも、かりに 3)もし~であれば 4)~かどうか 5)~ならば 6)決して~ない
(G1487 εἰ A primary particle of conditionality; if, whether, that, etc.: – forasmuch as, if, that, ([al-]) though, whether. Often used in connection or composition with other particles, especially as in 1489 1490 1499 1508 1509 1512 1513 1536 and 1537 See also 1437. Internet Sacred Text Archive)
【彼のために】αὐτῶ αὐτός アウトス autos {ow-tos‘} (npdm3s 代名詞・与男3)
1)彼、彼女、それ(三人称の代名詞) 2)自身で、自分から、自分として(強調用法) 3)同じ同一の 4)まさに、ちょうど
(G846 αὐτός From the particle αὖ au (perhaps akin to the base of 109 through the idea of a baffling wind; backward); the reflexive pronoun self, used (alone or in the compound of 1438 ofthe third person, and (with the proper personal pronoun) of the other persons: – her, it (-self), one, the other, (mine) own, said, ([self-], the) same, ([him-, my-, thy-]) self, [your-] selves, she, that, their (-s), them ([-selves]), there [-at, -by, -in, -into, -of, -on, -with], they, (these) things, this (man), those, together, very, which. Compare 848. Internet Sacred Text Archive)
【よかった】καλὸν καλός カろス kalos {kal-os‘} (a–nn-s 形容詞・主中単)
1)良い、すぐれた、立派な 2)ふさわしい 3)見事な、美しい、うるわしい、善い 4)健全な 5)尊敬すべき、正しい、立派な、価値ある 6)潔白な、高潔な
καλός カろス は、形状、外観がよいこと、使用して目的に叶うこと
ἀγαθός アガとス は、外観にかかわらず、そのものの内的本質がよいこと
(G2570 καλός Of uncertain affinity; properly beautiful, but chiefly (figuratively) good (literally or morally), that is, valuable or virtuous (for appearance or use, and thus distinguished from 18 which is properly intrinsic): – X better, fair, good (-ly), honest, meet, well, worthy. Internet Sacred Text Archive)
マタ3:10; 5:16; 7:17,18,19; 12:33; 13;8,23,24,37,38,45,48; 15:26; 17:4; 26:10,24 マル4:8,20; 7:27; 9:5,50; 14:6,21 etc.
ἦν εἰμί エイミ eimi {i-mee‘} (viia–3s 動詞・直・未完・能・3単)
1)ある、いる、~である、~です、~だ 2)行われる、おこる、生ずる、現れる、来る 3)いる、滞在する、とどまる 4)存在する 5)生きている
(G1510 εἰμί First person singular present indicative; a prolonged form of a primary and defective verb; I exist (used only when emphatic): – am, have been, X it is I, was. See also 1488 1498 1511 1527 2258 2071 2070 2075 2076 2771 2468 5600. Internet Sacred Text Archive)
† 英語訳聖書 Matt.26:24
King James Version
26:24 The Son of man goeth as it is written of him: but woe unto that man by whom the Son of man is betrayed! it had been good for that man if he had not been born.
New King James Version
26:24 “The Son of Man indeed goes just as it is written of Him, but woe to that man by whom the Son of Man is betrayed! It would have been good for that man if he had not been born.”
American Standard Version
26:24 The Son of man goeth, even as it is written of him: but woe unto that man through whom the Son of man is betrayed! good were it for that man if he had not been born.
New International Version
26:24 The Son of Man will go just as it is written about him. But woe to that man who betrays the Son of Man! It would be better for him if he had not been born.”
Bible in Basic English
26:24 The Son of man goes, even as the Writings say of him: but a curse is on that man through whom the Son of man is given up; it would have been well for that man if he had never come into the world.
Today’s English Version
26:24 The Son of Man will die as the Scriptures say he will, but how terrible for that man who will betray the Son of Man! It would have been better for that man if he had never been born!”
Darby’s English Translation
26:24 The Son of man goes indeed, according as it is written concerning him, but woe to that man by whom the Son of man is delivered up; it were good for that man if he had not been born.
Douay Rheims
26:24 The Son of man indeed goeth, as it is written of him: but woe to that man by whom the Son of man shall be betrayed: it were better for him, if that man had not been born.
Noah Webster Bible
26:24 The Son of man goeth, as it is written concerning him: but woe to that man by whom the Son of man is betrayed! it had been good for that man, if he had not been born.
Weymouth New Testament
26:24 The Son of Man is indeed going as is written concerning Him; but alas for that man by whom the Son of Man is betrayed! It had been a happy thing for that man if he had never been born.’
World English Bible
26:24 The Son of Man goes, even as it is written of him, but woe to that man through whom the Son of Man is betrayed! It would be better for that man if he had not been born.’
Young’s Literal Translation
26:24 the Son of Man doth indeed go, as it hath been written concerning him, but wo to that man through whom the Son of Man is delivered up! good it were for him if that man had not been born.’
† 細き聲 聖書研究ノート
Matt.26:24
ὁ μὲν υἱὸς τοῦ ἀνθρώπου ὑπάγει καθὼς γέγραπται περὶ αὐτοῦ, οὐαὶ δὲ τῶ ἀνθρώπῳ ἐκείνῳ δι᾽ οὖ ὁ υἱὸς τοῦ ἀνθρώπου παραδίδοται· καλὸν ἦν αὐτῶ εἰ οὐκ ἐγεννήθη ὁ ἄνθρωπος ἐκεῖνος.
聖書協会共同訳聖書
人の子は、聖書に書いてあるとおりに去って行く。だが、人の子を裏切る者に災いあれ。生まれなかったほうが、その者のためによかった。」
<たしかに人の子は、自分について書いてあるとおりに去って行く。しかし、人の子を裏切るその人は、わざわいである。その人は生れなかった方が、彼のためによかったであろう>
神から遣わされた「人の子」は、あらかじめ知らされたように十字架につけられる。しかし、「人の子」を裏切る者は災いである。その者は生まれなかったほうがよかった」とイエスは言われた。
<人の子は己に就きて録されたる如く逝くなり。されど人の子を賣る者は禍害なるかな、その人は生れざりし方よかりしものを>
イエスは預言者によってあらかじめ「録され」たように十字架にかけられる。しかし、イエスを十字架に売る者は禍いである。その者は生まれないほうがよかった。
† 心のデボーション
「人の子は己に就きて録されたる如く逝くなり。されど人の子を賣る者は禍害なるかな、その人は生れざりし方よかりしものを」 マタイ26:24 大正文語訳聖書
「まことに、人の子は、自分について書き記されているとおりに去っていく。しかし、人の子を裏切るその人は、不幸である。その人はむしろ生まれなかったほうがよかったであろう」 フランシスコ会訳聖書
「いのちの尊厳」
すべてのいのちは神によって創られた尊い存在である。「生まれないほうがよかった」と言われるいのちは一つとしてない。だが、すべての人がいのちの尊厳にふさわしくあるのではない。「生まれなかったほうがよかった」は尊厳を見出すことができない者への深い悲しみの表現である。
† 心のデボーション
「人の子は己に就きて録されたる如く逝くなり。されど人の子を賣る者は禍害なるかな、その人は生れざりし方よかりしものを」 マタイ26:24 大正文語訳聖書
「まことに、人の子は、自分について書き記されているとおりに去っていく。しかし、人の子を裏切るその人は、不幸である。その人はむしろ生まれなかったほうがよかったであろう」 フランシスコ会訳聖書
「神の御計画」
たとえ、ユダがイエスの言葉を聞いて思いを変え、裏切りをとどめたとしても、イエスの十字架に何らの変更もなかっただろう。十字架は預言者によって「記された」神の御計画であり、何人もこれを変えることはできないのである。「私」の罪を赦される神の御決意は何人といえども変えることはできない。
† 細き聲 説教
「悲しみの道」
「人の子は己に就きて録されたる如く逝くなり。されど人の子を賣る者は禍害なるかな、その人は生れざりし方よかりしものを」 マタイ26:24 大正文語訳聖書
「まことに、人の子は、自分について書き記されているとおりに去っていく。しかし、人の子を裏切るその人は、不幸である。その人はむしろ生まれなかったほうがよかったであろう」 フランシスコ会訳聖書
神から遣わされた「人の子」は、あらかじめ知らされたように十字架につけられる。しかし、「人の子」を裏切る者は災いである。その者は生まれなかったほうがよかった」とイエスは言われた。
すべてのいのちは神によって創られた尊い存在である。「生まれないほうがよかった」と言われるいのちは一つとしてない。だが、すべての人がいのちの尊厳にふさわしくあるのではない。「生まれなかったほうがよかった」は尊厳を見出すことができない者への深い悲しみの表現である。
イエスの目は真っ直ぐにユダに向けられ、その口からは、「お前は災い(不幸)だ。そのような悲しい道を歩むなら、生まれなかったほうがよかった」と言われる。ユダは不幸な道に迷い込み、やがてイエスが歩むことになる「悲しみの道」に行こうとしている。しかし、その「悲しみの道」はイエスと一緒ではなく、イエスから離れて一人歩む「悲しみの道」である。そのような道に行くなとイエスはユダに語るのである。
(皆川誠)
コメント