マタイによる福音書25章7節

マタイによる福音書
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† 福音書縦観 「十人のおとめの譬え」 

マタイ25:1~13

Matt.25:7そのとき、おとめたちはみな起きて、それぞれあかりを整えた。 口語訳聖書

† 日本語訳聖書 Matt.25:7 

【漢訳聖書】
Matt.25:7 時、此童女皆起、而整其燈。

【明治元訳】
Matt.25:7 この童女ども皆おきて其燈を整へたるに

【大正文語訳】
Matt.25:7 ここに處女みな起きてその燈火を整へたるに、

【ラゲ訳】
Matt.25:7 處女皆起きて其燈を整へたり。

【口語訳】
Matt.25:7 そのとき、おとめたちはみな起きて、それぞれあかりを整えた。

【新改訳改訂3】
Matt.25:7 娘たちは、みな起きて、自分のともしびを整えた。

【新共同訳】
Matt.25:7 そこで、おとめたちは皆起きて、それぞれのともし火を整えた。

【聖書協会共同訳】
Matt.25:7 そこで、おとめたちは皆起きて、それぞれの灯を整えた。

【バルバロ訳】
Matt.25:7 乙女たちはみな起きて、ともしびをつけたが、

【フランシスコ会訳】
Matt.25:7 おとめたちはみな起きて、それぞれ明かりを用意した。

【日本正教会訳】
Matt.25:7 其時處女皆起きて、其燈を整へたり。

【塚本虎二訳】
Matt.25:7 そこで乙女たちは皆目をさました。それぞれランプを用意した。

【前田護郎訳】
Matt. 25:7 そこでおとめらは皆起きてめいめい明りを整えた。

【永井直治訳】
Matt.25:7 そのときかの處女等みな起き、且つ己自らの燈火を整へたり。

【詳訳聖書】
Matt.25:7 それでおとめたちはみんな起き上がって自分のともしびを整えた。

† 聖書引照 Matt.25:7 

Matt.25:7 そこで、おとめたちは皆起きて、それぞれの灯を整えた。

[そこで、おとめたちは皆起きて、それぞれの灯を整えた]  ルカ12:35; Ⅱペテ3:14; 黙示2:4,5; 3:2,19,20

† ギリシャ語聖書 Matt.25:7 

Stephens 1550 Textus Receptus
τοτε ηγερθησαν πασαι αι παρθενοι εκειναι και εκοσμησαν τας λαμπαδας αυτων

Scrivener 1894 Textus Receptus
τοτε ηγερθησαν πασαι αι παρθενοι εκειναι και εκοσμησαν τας λαμπαδας αυτων

Byzantine Majority
τοτε ηγερθησαν πασαι αι παρθενοι εκειναι και εκοσμησαν τας λαμπαδας αυτων

Alexandrian
τοτε ηγερθησαν πασαι αι παρθενοι εκειναι και εκοσμησαν τας λαμπαδας εαυτων

Hort and Westcott
τοτε ηγερθησαν πασαι αι παρθενοι εκειναι και εκοσμησαν τας λαμπαδας εαυτων

† ギリシャ語聖書 Interlinear

Matt.25:7

τότε ἠγέρθησαν πᾶσαι αἱ παρθένοι ἐκεῖναι καὶ ἐκόσμησαν τὰς λαμπάδας ἑαυτῶν.

聖書協会共同訳聖書

そこで、おとめたちは皆起きて、それぞれの灯を整えた。

τότε  ἠγέρθησαν   πᾶσαι  αἱ παρθένοι  ἐκεῖναι  καὶ   ἐκόσμησαν  τὰς λαμπάδας  ἑαυτῶν.
Then   were raised   all          virgins    those    and   trimmed      the  lamps     of them.

† ギリシャ語聖書 品詞色分け

Matt.25:7

τότε ἠγέρθησαν πᾶσαι αἱ παρθένοι ἐκεῖναι καὶ ἐκόσμησαν τὰς λαμπάδας ἑαυτῶν.

† ヘブライ語聖書 Matt.25:7 

Matt.25:7

אָז הִתְעוֹרְרוּ הָעֲלָמוֹת הָהֵן וְהֵכִינוּ אֶת מְנוֹרוֹתֵיהֶן

† ラテン語聖書 Matt.25:7 

Latin Vulgate
Matt.25:7

Tunc surrexerunt omnes virgines illæ, et ornaverunt lampades suas.
Then all those virgins rose up and trimmed their lamps.

† 私訳(詳訳)Matt.25:7 

【私訳】 「そのとき、それらの乙女たちはみな起きて、そして彼女たち自身の明かりを用意した」

† 新約聖書ギリシャ語語句研究

Matt.25:7

τότε ἠγέρθησαν πᾶσαι αἱ παρθένοι ἐκεῖναι καὶ ἐκόσμησαν τὰς λαμπάδας ἑαυτῶν.

聖書協会共同訳聖書

そこで、おとめたちは皆起きて、それぞれの灯を整えた。

【そんとき】τότε  τότε トテ tote {tot‘-eh}  (ab 副詞)

1)そのとき 2)それから 3)そうすれば 4)そのあとで 5)そこで 6)その時間に 7)次に 8)同時に

(G5119 τότε From (the neuter of) 3588 and 3753 the when, that is, at the time that (of the past or future, also in consecution): – that time, then.  Internet Sacred Text Archive)

【それらの】ἐκεῖναι  ἐκεῖνος エケイノス  ekeinos {ek-i‘-nos} (a-dnf-p 指示代名詞・主女複)

1)それ 2)かの 3)あれ 4)あの 5)その

(G1565 ἐκεῖνος  From 1563 that one (or [neuter] thing); often intensified by the article prefixed: – he, it,the other (same), selfsame, that (same, very), X their, X them, they, this, those. See also 3778.  Internet Sacred Text Archive)

【おとめたちは】παρθένοι  παρθένος  パルてノス   parthenos {par-then‘-os} (n-nf-p 名詞・主女複)

1)処女 2)おとめ

「パルセノス」は未婚の女性の意味。この言葉は未婚の男性にも用いられる。

(G3933 παρθένος Of unknown origin; a maiden; by implication an unmarried daughter: – virgin.  Internet Sacred Text Archive)

マタ1:23; 25:1,7,11;  ルカ1:26,27;  使徒21:9;  Ⅰコリ7:25,28,34,36,37,38;  Ⅱコリ11:2;  黙示14:14

【みな】πᾶσαι  πᾶς パース pas {pas}  (a–nf-p 形容詞・主複)

1)どれでも、何であれ、何でも、あらゆる、みな  2)~全部の、あらんかぎりの、1つも欠けが無い、ひとり残らず 3)全体の、全部の、すべて 4)混じりものがなく、純粋な

πᾶσαι  パーサイ 「πᾶς どれでも、全体の」の複数形

(G3956 πᾶς Including all the forms of declension; apparently a primary word; allanyevery, the whole: – all (manner of, means) alway (-s), any (one), X daily, + ever, every (one, way), as many as, + no (-thing), X throughly, whatsoever, whole, whosoever.  Internet Sacred Text Archive)

【起きて】ἠγέρθησαν  ἐγείρω  エゲイロー  egeirō {eg-i‘-ro} (viap–3p 動詞・直・1アオ・受・3複)

1)眠りからさます、おこす、めざめさせる、目を覚ます、呼び起こす、起こす、立ち上がる 2)動かす、刺激する 3)甦らせる、復活する、生き返らす

(G1453  ἐγείρω Probably akin to the base of 58 (through the idea of collecting one’s faculties); to waken (transitively or intransitively), that is, rouse (literally from sleep, from sitting or lying, from disease, from death; or figuratively from obscurity, inactivity, ruins, nonexistence): – awake, lift (up), raise (again, up), rear up, (a-) rise (again, up), stand, take up.  Internet Sacred Text Archive)

マタ1:24; 2:13,14,20, 21; 11:11; 8:15,26; 11:5; 25:7; 26:46;  マル4:27; 5:41; 14:42;  使徒3:15; 12:7;  ロマ13:11;  エペ1:20; 5:14  コロ2:12;  Ⅰテサ1:10 etc.

【そして】καὶ  καί カイ kai {kahee} (cc 接続詞・等位)

1)~と、~も、そして 2)~さえ、でさえも 3)しかし 4)しかも、それは 5)それでは、それだのに 6)そうすれば、すなわち 7)のみならず、もまた

(G2532 καί Apparently a primary particle, having a copulative and sometimes also a cumulative force; and, also, even, so, then, too, etc.; often used in connection (or composition) with other particles or small words: – and, also, both, but, even, for, if, indeed, likewise, moreover, or, so, that, then, therefore, when, yea, yet.  Internet Sacred Text Archive)

【それぞれ】ἑαυτῶν  ἑαυτοῦ ヘアウトウー  heautou {heh-ow-too‘} (npgf3p 代名詞・属女3複)

1)彼(彼女、それ)自身の 2)自分自身の 3)自らの中に、自分自身に

(G1438  ἑαυτοῦ (Including all the other cases); from a reflexive pronoun otherwise obsolete and the genitive (dative or accusative) of 846 him (heritthem, also [in conjunction with the personal pronoun of the other persons] mythyouryour) -self (-selves), etc.: – alone, her (own, -self), (he) himself, his (own), itself, one (to) another, our (thine) own (-selves), + that she had, their (own, own selves), (of) them (-selves), they, thyself, you, your (own, own conceits, own selves, -selves).  nternet Sacred Text Archive)

【明かりを】λαμπάδας  λαμπάς  ラムパス lampas {lam-pas‘} (n-af-p 名詞・対女複)

1) 松明、ともしび 2)あかり 3)稲妻、流星

(G2985 λαμπάς  From 2989 a “lamp” or flambeau: – lamp, light, torch.   Internet Sacred Text Archive)

マタ25:1

【用意した】ἐκόσμησαν  κοσμέω  コスメオー  kosmeō {kos-meh‘-o} (viaa–3p 動詞・直・1アオ・能・3複)

< κόσμος 秩序、飾り

1)整える、かたづける、整頓する 2)用意する 3)秩序づける 4)配置する

( κόσμος コスモスは「秩序、宇宙、天空、世界」 英語「cosmos 宇宙」「cosmetics 化粧品」は共にギリャ語 κόσμος を語源とする)

(G2885 κοσμέω   From 2889 to put in proper order, that is, decorate (literally or figuratively); specifically to snuff (a wick): – adorn, garnish, trim.   Internet Sacred Text Archive)

† 英語訳聖書 Matt.25:7 

King James Version
25:7 Then all those virgins arose, and trimmed their lamps.

New King James Version
25:7 “Then all those virgins arose and trimmed their lamps.

American Standard Version
25:7 Then all those virgins arose, and trimmed their lamps.

New International Version
25:7 “Then all the virgins woke up and trimmed their lamps.

Bible in Basic English
25:7 Then all those virgins got up, and made ready their lights.

Today’s English Version
25:7 The ten young women woke up and trimmed their lamps.

Darby’s English Translation
25:7 Then all those virgins arose and trimmed their torches.

Douay Rheims
25:7 Then all those virgins arose and trimmed their lamps.

Noah Webster Bible
25:7 Then all those virgins arose, and trimmed their lamps.

Weymouth New Testament
25:7 ‘Then all those bridesmaids roused themselves and trimmed their torches.

World English Bible
25:7 Then all those virgins arose, and trimmed their lamps.

Young’s Literal Translation
25:7 ‘Then rose all those virgins, and trimmed their lamps,

† 細き聲 聖書研究ノート

Matt.25:7

τότε ἠγέρθησαν πᾶσαι αἱ παρθένοι ἐκεῖναι καὶ ἐκόσμησαν τὰς λαμπάδας ἑαυτῶν.

聖書協会共同訳聖書

そこで、おとめたちは皆起きて、それぞれの灯を整えた。

 <そのとき、おとめたちはみな起きて、それぞれあかりを整えた>

真夜中に「そら、花婿だ。迎えに出よ」と叫ぶこえが響くと、寝入っていた10人のおとめたちは一斉に起き上がり、それぞれの「灯火」に火を入れた。

 <ここに處女みな起きてその燈火を整へたるに>

真夜中の花婿到着の声に「十人の乙女」は驚いて目覚め、大急ぎで身繕いし、それぞれが花婿を出迎えるための「灯火」を整え、家の外に走り出た。

† 心のデボーション  

「ここに處女みな起きてその燈火を整へたるに」 マタイ25:7 大正文語訳聖書

「そこで、おとめたちは皆起きて、それぞれのともし火を整えた」 新共同訳聖書

 「自分の灯火」

「十人の乙女」は花婿を出迎え、家に導くのが役目である。花婿を出迎えるのに必要なのは「美しい衣装に身を飾ること」でも「出迎えの舞を上手に踊ること」でもない。真夜中に到着した花婿を出迎えるのに必要なのは「自分の灯火」であった。

イエスを迎える者の手にする「灯火」は「神の言葉」である。御言葉を「自分の灯火」として手に持つ。

† 心のデボーション  

「ここに處女みな起きてその燈火を整へたるに」 マタイ25:7 大正文語訳聖書

「そこで、おとめたちは皆起きて、それぞれのともし火を整えた」 新共同訳聖書

 「輝く光」

自分の手にしている「灯火」のほの暗い光に気落ちしてはならない。イエスご自身が「輝く光」として来られたからである。

「眞の光すでに照りて、暗黒はややに過ぎ去ればなり」 Ⅰヨハネ2:8 大正文語訳聖書

† 細き聲 説教 

 「それぞれのともし火」

「ここに處女みな起きてその燈火を整へたるに」 マタイ25:7 大正文語訳聖書

「そこで、おとめたちは皆起きて、それぞれのともし火を整えた」 新共同訳聖書

真夜中の花婿到着の声に「十人の乙女」は驚いて目覚め、大急ぎで身繕いし、それぞれが花婿を出迎えるための「灯火」を整え、家の外に走り出た。「十人のおとめ」は花婿を出迎え、家に導くのが役目である。花婿を出迎えるのに必要なのは「美しい衣装に身を飾ること」でも「出迎えの舞を上手に踊ること」でもない。真夜中に到着した花婿を出迎えるのに必要なのは「自分の灯火」であった。

真夜中に到着した花婿の一行を出迎えるために、「十人のおとめ」が、まずしなければならなかったのは、「灯火」をともすことだった。手に持てるくらいの小さな灯火であるが、それがなければ花婿を迎えにゆくことはできない。ここに、イエスを出迎えるために人はそれぞれが「自身の灯火」を持たなければならないことが教えられている。「灯火」は他人のものであってはならず、必ず、「自身の灯火」でなければならない。他人の灯火の光ではイエスをお迎えすることはできないのだ。

「灯火」は花婿の足元を照らした。花婿の道を正しく照らす光であった。イエスを出迎えるために「自身の灯火」さえあればよいのではない。出エジプト記30:9に、「異なる香をささせてはならない」(口語訳聖書)とあるように、「異なる灯火の光」は、即座に退けられるだろう。灯火は灯火自身が証しするのである。

(皆川誠)

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