マタイによる福音書24章20節

マタイによる福音書
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† 福音書縦観 「大いなる苦しみ」 

マタイ24:15~28 マルコ13:14~20 ルカ21:20~24

Matt.24:20あなたがたの逃げるのが、冬または安息日にならないように祈れ。 口語訳聖書

† 日本語訳聖書 Matt.24:20 

【漢訳聖書】
Matt.24:20 惟宜祈禱、免爾之遁、値冬時及安息日也。

【明治元訳】
Matt.24:20 爾曹冬または安息日に逃ることを免れん爲に祈れ

【大正文語訳】
Matt.24:20 汝らの遁ぐることの冬または安息日に起らぬように祈れ。

【ラゲ訳】
Matt.24:20 汝等の遁ぐる事の、或は冬、或は安息日に當らざらん事を祈れ。

【口語訳】
Matt.24:20 あなたがたの逃げるのが、冬または安息日にならないように祈れ。

【新改訳改訂3】
Matt.24:20 ただ、あなたがたの逃げるのが、冬や安息日にならぬよう祈りなさい。

【新共同訳】
Matt.24:20 逃げるのが冬や安息日にならないように、祈りなさい。

【聖書協会共同訳】
Matt.24:20 逃げるのが冬や安息日にならないように、祈りなさい。

【バルバロ訳】
Matt.24:20 こういうことが冬や安息日に起こらぬよう、その日逃げ出すことのないように祈れ。

【フランシスコ会訳】
Matt.24:20 あなた方の逃げるのが、冬や安息日にあたらないように祈りなさい。

【日本正教会訳】
Matt.24:20 爾等の遁ぐることの冬或は安息日に在らざらん爲に祈れ。

【塚本虎二訳】
Matt.24:20 逃げるのが冬や安息日にならないように祈れ。

【前田護郎訳】
Matt.24:20 あなた方が逃げるのが冬や安息日でないよう祈れ。

【永井直治訳】
Matt.24:20 されば汝等の遁るることの、冬にもまた安息日にも發らざるやう祈れ。

【詳訳聖書】
Matt.24:20 あなたたちの逃げるのが冬または安息日でないように祈りなさい。

† 聖書引照 Matt.24:20 

Matt.24:20 逃げるのが冬や安息日にならないように、祈りなさい。

[逃げるのが冬や安息日にならないように、祈りなさい] 出エ16:29; 使徒1:12

† ギリシャ語聖書 Matt.24:20 

Stephens 1550 Textus Receptus
προσευχεσθε δε ινα μη γενηται η φυγη υμων χειμωνος μηδε εν σαββατω

Scrivener 1894 Textus Receptus
προσευχεσθε δε ινα μη γενηται η φυγη υμων χειμωνος μηδε εν σαββατω

Byzantine Majority
προσευχεσθε δε ινα μη γενηται η φυγη υμων χειμωνος μηδε εν σαββατω

Alexandrian
προσευχεσθε δε ινα μη γενηται η φυγη υμων χειμωνος μηδε σαββατω

Hort and Westcott
προσευχεσθε δε ινα μη γενηται η φυγη υμων χειμωνος μηδε σαββατω

† ギリシャ語聖書 Interlinear

Matt.24:20

προσεύχεσθε δὲ ἵνα μὴ γένηται ἡ φυγὴ ὑμῶν χειμῶνος μηδὲ σαββάτῳ·

聖書協会共同訳聖書

逃げるのが冬や安息日にならないように、祈りなさい。

προσεύχεσθε δὲ  ἵνα μὴ γένηται ἡ φυγὴ ὑμῶν χειμῶνος μηδὲ σαββάτῳ·
And pray ye lest happen the flight of you of(in)winter nor on a sabbath;

† ヘブライ語聖書 Matt.24:20 

Matt.24:20

בְּרַם הִתְפַּלְּלוּ שֶׁלֹּא תִּהְיֶה מְנוּסַתְכֶם בַּחֹרֶף אַף לֹא בְּשַׁבָּת

† ラテン語聖書 Matt.24:20 

Latin Vulgate
Matt.24:20

Orate autem ut non fiat fuga vestra in hieme, vel sabbato.
But pray that your flight may not be in winter, or on the Sabbath.

† 私訳(詳訳)Matt.24:20 

【私訳】「そして、あなた方の逃げるのが冬や安息日にならないように祈りなさい」

† 新約聖書ギリシャ語語句研究

Matt.24:20

προσεύχεσθε δὲ ἵνα μὴ γένηται ἡ φυγὴ ὑμῶν χειμῶνος μηδὲ σαββάτῳ·

聖書協会共同訳聖書

逃げるのが冬や安息日にならないように、祈りなさい。

【そして】δὲ. δέ デ de {deh} (cc 接続詞・等位)

1)ところで、しかし、さて、そして 2)しかも、そしてまた、なお、すると、また 3)次に、さらに 4)否、むしろ

(G1161 δέ A primary particle (adversative or continuative); butand, etc.: – also, and, but, moreover, now [often unexpressed in English].  Internet Sacred Text Archive)

【あなた方の】ὑμῶν σύ スゆ sou {soo} (npg-2p 代名詞・属2複)

1)あなた 2)汝 3)君

(G4771 σύ The personal pronoun of the second person singular; thou: – thou. See also 4571 4671 4675 and for the plur. 5209 5210 5213 5216.  Internet Sacred Text Archive)

【逃げるのが】φυγὴ φυγή ふゆケー phugē {foog-ay‘} (n-nf-s 名詞・主女単)

1) 逃げること、遁走 2)逃走、逃亡 3)逃避、避難 4)追放、亡命 5)逃亡者、亡命者、追放者

(G5437 φυγή From 5343 a fleeing, that is, escape: – flight.   Internet Sacred Text Archive)

マタ24:20

【冬】χειμῶνος  Χειμών けイモーン cheimōn {khi-mone‘} (n-gm-s 名詞・属男単)

1)冬 2)荒れ模様 3)暴風雨、嵐 4)冬の嵐 5)北

(G5494 Χειμών From a derivation of χέω cheō (to pour; akin to the base of 5490 through the idea of a channel), meaning a storm (as pouring rain); by implication the rainy season, that is, winter: – tempest, foul weather, winter.   Internet Sacred Text Archive)

マタ24:20

【や】μηδὲ μηδέ メーデ mēde {may-deh‘} (cc 接続詞・等位)

1)また~してはいけない 2)そして~ない、また~でない 3)~でもない、~でさえもない

(G3366 μηδέ From 3361 and 1161 but notnot even; in a continued negation, nor: – neither, nor (yet), (no) not (once, so much as).  Internet Sacred Text Archive)

【安息日に】σαββάτῳ σάββατον サブバトン sabbaton {sab‘-bat-on} (n-dn-s 名詞・与中単)

1)安息日 2)週の七日目 3)週、一週間

(G4521 σάββατον Of Hebrew origin [7676 ; the Sabbath (that is, Shabbath), or day of weekly repose from secular avocations (also the observance or institution itself); by extension a se‘nnight, that is, the interval between two Sabbaths; likewise the plural in all the above applications: – sabbath (day), week.  Internet Sacred Text Archive)

マタ12:1,2,58,10,11,12; 24:20; 28:1; マル1:21; 2:23,21,27,28; 3:2,4; 6:2; 16:1; etc.

【あたらない】
μὴ. μή メー mē {may} (qn 不変化詞・否定)

1)~ない

(G3361 μή A primary particle of qualified negation (whereas 3756 expresses an absolute denial); (adverbially) not, (conjugationally) lest; also (as interrogitive implying a negative answer [whereas 3756 expects an affirmative one]); whether: – any, but, (that), X forbear, + God forbid, + lack, lest, neither, never, no (X wise in), none, nor, [can-] not, nothing, that not, un [-taken], without. Often used in compounds insubstantially the same relations. See also 3362 3363 3364 3372 3373 3375 3378.  Internet Sacred Text Archive)

γένηται γίνομαι ギノマイ ginomai {ghin‘-om-ahee} (vsad–3s 動詞・仮・2アオ・能欠・3単)

1)存在するようになる、存在するにいたる、存在を始める 2)生じる、生ずる、生まれる 3)現れる、おこる、発生する、始まる、になる、ふりかかる、成る、登場する、来る 4)~とされる、仕上げられる、作られる、行われる、なされる 5)出る、起こる

(G1096 γίνομαι A prolonged and middle form of a primary verb; to cause to be (“gen” -erate), that is, (reflexively) to become (come into being), used with great latitude (literally, figuratively, intensively, etc.): – arise be assembled, be (come, -fall, -have self), be brought (to pass), (be) come (to pass), continue, be divided, be done, draw, be ended, fall, be finished, follow, be found, be fulfilled, + God forbid, grow, happen, have, be kept, be made, be married, be ordained to be, partake, pass, be performed, be published, require, seem, be showed, X soon as it was, sound, be taken, be turned, use, wax, will, would, be wrought.  Internet Sacred Text Archive)

マタ10:29; 13:5,8,23; 15:35; 23:35; 27:51; マル4:8,20,26,28,31; 8:6; 9:20; 14:35; ルカ13:7;14:35; 22:44; 24:5; ヨハ8:6,8: 12:24; ヘブ6:7; ヤコ5:5 etc.

【ように】ἵνα ἵνα ヒナ hina {hin‘-ah} (cc 接続詞・等)

1)そこに(へ) 2)~するために 3)~する事を 4)~ので 5)という事は 6)~であるところの 7)~するように 8)すなわち(G2443  ἵνα Probably from the same as the former part of 1438 (through the demonstrative idea; compare 3588 ; in order that (denoting the purpose or the result): – albeit, because, to the intent (that), lest, so as, (so) that, (for) to. Compare 3363.  Internet Sacred Text Archive)

【祈りなさい】προσεύχεσθε προσεύχομαι プロセウこマイ proseuchomai {pros-yoo‘-khom-ahee} (vmpn–2p 動詞・命現能欠2複)

< πρός + εύχομαι 祈る、願う

1)祈る、祈祷する、祈りをする、祈りをささげる 2)願う

(G4336 προσεύχομαι From 4314 and 2172 to pray to God, that is, supplicate, worship: – pray (X earnestly, for), make prayer.  Internet Sacred Text Archive)

マタ5:44; 6:5,6,7,9; 14:23; 19:13; 24:20; 26:36,39,41,42,44; マル1:35; 6:46; 11:24;,25; 12:40; 13:18; 14:32,35,38; 14:39 etc.

† 英語訳聖書 Matt.24:20 

King James Version
24:20 But pray ye that your flight be not in the winter, neither on the sabbath day:

New King James Version
24:20 “And pray that your flight may not be in winter or on the Sabbath.

American Standard Version
24:20 And pray ye that your flight be not in the winter, neither on a sabbath:

New International Version
24:20 Pray that your flight will not take place in winter or on the Sabbath.

Bible in Basic English
24:20 And say a prayer that your flight may not be in the winter, or on a Sabbath.

Today’s English Version
24:20 Pray to God that you will not have to run away during the winter or on a Sabbath!

Darby’s English Translation
24:20 But pray that your flight may not be in winter time nor on sabbath:

Douay Rheims
24:20 But pray that your flight be not in the winter, or on the sabbath.

Noah Webster Bible
24:20 But pray ye that your flight may not be in the winter, neither on the sabbath:

Weymouth New Testament
24:20 ‘But pray that your flight may not be in winter, nor on the Sabbath;

World English Bible
24:20 Pray that your flight will not be in the winter, nor on a Sabbath,

Young’s Literal Translation
24:20 and pray ye that your flight may not be in winter, nor on a sabbath;

† 細き聲 聖書研究ノート

Matt.24:20

προσεύχεσθε δὲ ἵνα μὴ γένηται ἡ φυγὴ ὑμῶν χειμῶνος μηδὲ σαββάτῳ·

聖書協会共同訳聖書

逃げるのが冬や安息日にならないように、祈りなさい。

 <あなたがたの逃げるのが、冬または安息日にならないように祈れ>

だから、終りの日が山に登れない冬や安息日にならないように祈りなさい。

 <汝らの遁ぐることの冬または安息日に起らぬように祈れ>

「終わりの日」が冬であれば、山に登るのは困難である。「終わりの日」が安息日であれば、遠く山にまで逃れることはできない。安息日の規定により、一日の歩行距離は2000キュビト(約900メートル)とされていた。(出エジプト16:29 使徒1:12)

† 心のデボーション

「汝らの遁ぐることの冬または安息日に起らぬように祈れ」 マタイ24:20 大正文語訳聖書

「あなた方の逃げるのが、冬や安息日にあたらないように祈りなさい」 フランシスコ会訳聖書

 「終わりの日への備え」

人は「終わりの日」を遅らすことも、避けることもできない。ただ「冬や安息日にあたらないように祈る」ことは許されている。信じる者に、正しく行動することを妨げるあらゆる「冬や安息日」は退けられるだろう。

† 心のデボーション

「汝らの遁ぐることの冬または安息日に起らぬように祈れ」 マタイ24:20 大正文語訳聖書

「あなた方の逃げるのが、冬や安息日にあたらないように祈りなさい」 フランシスコ会訳聖書

 「魂の救い」

人は自分の未来に向かって様々の「備え」をして生きる。備えの中で、最も重要なのは魂の備えである。我らの祈りは、「終わりの日」のために魂をいかに備えるかである。「終わりの日」とは「十字架と復活の日」である。

† 細き聲 説教 

 「回復のメッセージ」

「汝らの遁ぐることの冬または安息日に起らぬように祈れ」 マタイ24:20 大正文語訳聖書

「あなた方の逃げるのが、冬や安息日にあたらないように祈りなさい」 フランシスコ会訳聖書

だから、終りの日が冬や安息日にならないように祈りなさい。「終わりの日」が冬であれば、山に登るのは困難である。「終わりの日」が安息日であれば、遠く山にまで逃れることはできない。安息日の規定により、一日の歩行距離は2000キュビト(約900メートル)とされていた。(出エジプト16:29 使徒1:12)

「終りの日」のために祈らなければならない。逃れることのできない身重の女や乳飲み子を持つ女が逃れることができるよう、神の民が礼拝もなく逃げ惑うことがないように、神に祈れ。その祈りは必ず聞かれる。災いから逃れることと、どのような時にも神への礼拝が守られることの二つは、終りの日を回復の日とする祈りなのである。

「終りの日」について、それを人類の滅亡の終末と説く声に迷わされてはならない。「終りの日」は、魂の回復のメッセージである。魂の回復は、多くの苦しみの後に告げられる勝利のメッセージである。

(皆川誠)

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