† 福音書縦観 「神殿滅亡の預言」
マタイ24:1~2 マルコ13:1~2 ルカ21:5~6
Matt.24:2そこでイエスは彼らにむかって言われた、「あなたがたは、これらすべてのものを見ないか(あなたは、これらの大きな建物をながめているのか。 マルコ13:2 あなたがたはこれらのものをながめているが ルカ21:6)。よく言っておく。その石一つでもくずされずに、そこに他の石の上に残ることもなくなるであろう」(その石一つでもくずされずに、他の石の上に残ることもなくなる日が、来るであろう ルカ21:6)。
口語訳聖書
† 日本語訳聖書 Matt.24:2
【漢訳聖書】
Matt.24:2 耶穌謂之曰、爾不見凡此者乎、我誠告爾、在此、將無一石上、而不見圯者也。
【明治元訳】
Matt.24:2 イエス彼等に曰けるは爾曹すべて此等を見ざるか我まことに爾曹に告ん此處に一の石も石の上に圯れずしては遺らじ
【大正文語訳】
Matt.24:2 答へて言ひ給ふ『なんぢら此の一切の物を見ぬか。誠に汝らに告ぐ、此處に一つの石も崩されずしては石の上に遺らじ』
【ラゲ訳】
Matt.24:2 答へて曰ひけるは、汝等此一切の物を見るか、我誠に汝等に告ぐ、此處には一の石も崩れずして石の上に遺されじ、と。
【口語訳】
Matt.24:2 そこでイエスは彼らにむかって言われた、「あなたがたは、これらすべてのものを見ないか。よく言っておく。その石一つでもくずされずに、そこに他の石の上に残ることもなくなるであろう」。
【新改訳改訂3】
Matt.24:2 そこで、イエスは彼らに答えて言われた。「このすべての物に目をみはっているのでしょう。まことに、あなたがたに告げます。ここでは、石がくずされずに、積まれたまま残ることは決してありません。」
【新共同訳】
Matt.24:2 そこで、イエスは言われた。「これらすべての物を見ないのか。はっきり言っておく。一つの石もここで崩されずに他の石の上に残ることはない。」
【聖書協会共同訳】
Matt.24:2 イエスは言われた。「このすべての物に見とれているのか。よく言っておく。ここに積み上がった石は、一つ残らず崩れ落ちる。」
【バルバロ訳】
Matt.24:2 「そのいっさいのものをあなたたちは見ている。まことに私は言う。ここには石の上に一つの石さえ残さず崩れ去る日がくる」とイエズスは答えられた。
【フランシスコ会訳】
Matt.24:2 すると、イエスは仰せになった、「あなた方はこれらのすべてを見ているのか。あなた方によく言っておく。積み上げられた石が一つも残らないまでに、すべてが破壊される」。
【日本正教会訳】
Matt.24:2 イイスス彼等に謂へり、爾等盡く此等の者を見るか、我誠に爾等に語ぐ、此には一の石も石の上に遺らずして、皆くづされん。
【塚本虎二訳】
Matt.24:2 彼らに答えられた、「あれをすべてよく見ておけ。アーメン、わたしは言う、ここでそのまま重なっている石が一つもなくなるほど、くずれてしまうであろう。」
【前田護郎訳】
Matt.24:2 彼が答えていわれた、「これらすべてが見えるか。本当にいう、ひとつの石も他の石の上に残るまい。皆こわれよう」と。
【永井直治訳】
Matt.24:2 然るにイエス曰へり、汝等は此等のすべての事を視ざるか。誠にわれ汝等に云はん、必ず壞られざる石の上に、〔一つの〕石をも此處に差しおかれざるべし。
【詳訳聖書】
Matt.24:2 彼は答えられた、「あなたたちはそれをみなよく見ている。真実を、私はあなたたちに告げる、そこに一つの石もくずれ落とさないでほかの石の上に残るものはない」。
† 聖書引照 Matt.24:2
Matt.24:2 イエスは言われた。「このすべての物に見とれているのか。よく言っておく。ここに積み上がった石は、一つ残らず崩れ落ちる。」
[イエスは言われた。「このすべての物に見とれているのか。よく言っておく。ここに積み上がった石は、一つ残らず崩れ落ちる。」] Ⅰ列王9:7,8; エレ26:18; エゼ7:20~22; ダニ9:26,27; ミカ3:12; ルカ19:44; Ⅱペテ3:11.
† ギリシャ語聖書 Matt.24:2
Stephens 1550 Textus Receptus
ο δε ιησουσ ειπεν αυτοις ου βλεπετε παντα ταυτα αμην λεγω υμιν ου μη αφεθη ωδε λιθος επι λιθον ος ου μη καταλυθησεται
Scrivener 1894 Textus Receptus
ο δε ιησουσ ειπεν αυτοις ου βλεπετε παντα ταυτα αμην λεγω υμιν ου μη αφεθη ωδε λιθος επι λιθον ος ου μη καταλυθησεται
Byzantine Majority
ο δε ιησουσ ειπεν αυτοις ου βλεπετε παντα ταυτα αμην λεγω υμιν ου μη αφεθη ωδε λιθος επι λιθον ος ου καταλυθησεται
Alexandrian
ο δε αποκριθεισ ειπεν αυτοις ου βλεπετε ταυτα παντα αμην λεγω υμιν ου μη αφεθη ωδε λιθος επι λιθον ος ου καταλυθησεται
Hort and Westcott
ο δε αποκριθεισ ειπεν αυτοις ου βλεπετε ταυτα παντα αμην λεγω υμιν ου μη αφεθη ωδε λιθος επι λιθον ος ου καταλυθησεται
† ヘブライ語聖書 Matt.24:2
Matt.24:2
הֵגִיב יֵשׁוּעַ וְאָמַר לָהֶם: רוֹאִים אַתֶּם אֶת כָּל אֵלֶּה? אָמֵן אוֹמֵר אֲנִי לָכֶם, לֹא תִּשָּׁאֵר פֹּה אֶבֶן עַל אֶבֶן אֲשֶׁר לֹא תֻּפַּל אַרְצָה
† ラテン語聖書 Matt.24:2
Latin Vulgate
Matt.24:2
Ipse autem respondens dixit illis: Videtis hæc omnia? Amen dico vobis, non relinquetur hic lapis super lapidem, qui non destruatur.
But he said to them in response: “Do you see all these things? Amen I say to you, there shall not remain here stone upon stone, which is not torn down.”
† 私訳(詳訳)Matt.24:2
【私訳】 「すると、彼らに答えていわれた。あなた方はこれらのすべてを見ていないのか? あなたがたによく<アーメン>言っておく。ここで一つの石も投げ捨てられずに、他の石の上に残ることはない」
† 新約聖書ギリシャ語語句研究
Matt.24:2
ὁ δὲ ἀποκριθεὶς εἶπεν αὐτοῖς, οὐ βλέπετε ταῦτα πάντα; ἀμὴν λέγω ὑμῖν, οὐ μὴ ἀφεθῇ ὧδε λίθος ἐπὶ λίθον ὃς οὐ καταλυθήσεται.
聖書協会共同訳聖書
イエスは言われた。「このすべての物に見とれているのか。よく言っておく。ここに積み上がった石は、一つ残らず崩れ落ちる。」
【すると】δὲ δέ デ de {deh} (ch 接続詞・完)
1)ところで、しかし、さて、そして 2)しかも、そしてまた、なお、すると、また 3)次に、さらに 4)否、むしろ
(G1161 δέ A primary particle (adversative or continuative); but, and, etc.: – also, and, but, moreover, now [often unexpressed in English]. Internet Sacred Text Archive)
【彼らに】αὐτοῖς αὐτός アウトス autos {ow-tos‘} (npdm3p 代名詞・与男3)
1)彼、彼女、それ(三人称の代名詞) 2)自身で、自分から、自分として(強調用法) 3)同じ同一の 4)まさに、ちょうど
(G846 αὐτός From the particle αὖ au (perhaps akin to the base of 109 through the idea of a baffling wind; backward); the reflexive pronoun self, used (alone or in the compound of 1438 ofthe third person, and (with the proper personal pronoun) of the other persons: – her, it (-self), one, the other, (mine) own, said, ([self-], the) same, ([him-, my-, thy-]) self, [your-] selves, she, that, their (-s), them ([-selves]), there [-at, -by, -in, -into, -of, -on, -with], they, (these) things, this (man), those, together, very, which. Compare 848. Internet Sacred Text Archive)
【答えて】ἀποκριθεὶς ἀποκρίνομαι アポクリノマイ apokrinomai {ap-ok-ree‘-nom-ahee} (vpaonm-s 分詞・1アオ能欠主男単)
< ἀπό + κρίνω 審く、分ける
1)分離する、分ける、区別する、退ける 2)離れる、分かれる、帰着する 3)答える、返答する、答弁する、弁明する、言葉を続ける 4)選ぶ、選び出す
(G611 ἀποκρίνομαι From 575 and κρινω krino ; to conclude for oneself, that is, (by implication) to respond; by Hebraism (compare [6030 ) to begin to speak (where an address is expected): – answer. Internet Sacred Text Archive)
【仰せになった】εἶπεν εἶπον エイポン eipon {i‘-pon} (viaa–3s 動詞・直・2アオ・能・3)
1)言う、話す、語る、告げる、言いあらわす、述べる、呼ぶ 2)命じる、願う、尋ねる 3)~と呼ぶ、称する 4)語られたこと、言葉、発言、発話、話の内容 5)出来事
εἶπον は ἔπω の2アオリスト形で実際には λέγω のアオリストとして用いられる
(G2036 ἔπω A primary verb (used only in the definite past tense, the others being borrowed from 2046 4483 and 5346 ; to speak or say (by word or writting): – answer, bid, bring word, call, command, grant, say (on), speak, tell. Compare 3004. Internet Sacred Text Archive)
【これらの】 ταῦτα οὗτος フートス houtos {hoo‘-tos} (apdan-p 指示代名詞・対中複)
1)その、この、これ 2)この者、この男・女 2)そんな、こんな 3)すなわち、だから 4)そこで、それ故
(G3779 οὗτος Or, before a vowel, οὕτως houtōs hoo‘-toce . From 3778 in this way (referring to what precedes or follows): – after that, after (in) this manner, as, even (so), for all that, like (-wise), no more, on this fashion (-wise), so (in like manner), thus, what. Internet Sacred Text Archive)
【すべてを】ταῦτα πᾶς パース pas {pas} (a–an-p 形容詞・対)
1)どれでも、何であれ、何でも、あらゆる、みな 2)~全部の、あらんかぎりの、1つも欠けが無い、ひとり残らず 3)全体の、全部の、すべて 4)混じりものがなく、純粋な
πᾶσαι パーサイ 「πᾶς どれでも、全体の」の複数形
(G3956 πᾶς Including all the forms of declension; apparently a primary word; all, any, every, the whole: – all (manner of, means) alway (-s), any (one), X daily, + ever, every (one, way), as many as, + no (-thing), X throughly, whatsoever, whole, whosoever. Internet Sacred Text Archive)
【見て】βλέπετε βλέπω ブれポー blepō {blep‘-o} (vipa–2p 動詞・直・現・能・2複)
1)(肉眼で)見る、眺める 2)凝視する、じっと見る、熱望する、目で認める 3)見やる、認識する、見分ける、わかる、経験で知る 4)考慮する、分け隔てする、気をつける、警戒する、心する、心
を向ける、熟考する 5)目指す、~に向かう、面する
(G991 βλέπω A primary verb; to look at (literally or figuratively): – behold, beware, lie, look (on, to), perceive, regard, see, sight, take heed. Compare 3700. Internet Sacred Text Archive)
【いないのか?】οὐ οὐ ウー ou {oo} (qn 不変化詞・否定)
1)否 2)~ない 3)~でない
(G3756 οὐ Also οὐκ ouk ook used before a vowel and οὐχ ouch ookh before an aspirate. A primary word; the absolutely negative (compare 3361 adverb; no or not: – + long, nay, neither, never, no (X man), none, [can-] not, + nothing, + special, un ([-worthy]), when, + without, + yet but. See also 3364 3372. Internet Sacred Text Archive)
【あなた方に】ὑμῖν σύ スゆ sou {soo} (npd-2p 代名詞・与2複)
1)あなた 2)汝 3)君
(G4771 σύ The personal pronoun of the second person singular; thou: – thou. See also 4571 4671 4675 and for the plur. 5209 5210 5213 5216. Internet Sacred Text Archive)
【よく】ἀμὴν ἀμήν アメーン amēn {am-ane‘} (qs 不変化詞)
1)まことに、真実に、本当に、たしかに 2)はっきりと 3)おごそかに 3)アーメン4)(文の終わりで)かくあれ、かくあれかし、そうでありますように
ギリシャ語「ἀμήν アーメン」はヘブル語の「a-me-n アーメーン」で、動詞「a-mam アーマン たよりになるからくる
(G281 ἀμήν Of Hebrew origin [543 ; properly firm, that is, (figuratively) trustworthy; adverbially surely (often as interjection so be it): – amen, verily. Internet Sacred Text Archive)
【言っておく】λέγω λέγω れゴー legō {leg‘-o} (vipa–1s 動詞・直・現・能・1)
1)言う、告げる、語る、話す、言い表す、述べる 2)呼ぶ、命ずる、指図する、言いつける 3)名づける、称する、呼びかける 4)意味する、指す
(G3004 λέγω A primary verb; properly to “lay” forth, that is, (figuratively) relate (in words [usually of systematic or set discourse; whereas2036 and 5346 generally refer to an individual expression or speech respectively; while 4483 is properly to break silence merely, and 2980 means an extended or random harangue]); by implication to mean: – ask, bid, boast, call, describe, give out, name, put forth, say (-ing, on), shew, speak, tell, utter. Internet Sacred Text Archive)
マタ1:20; 2:23; 5:44; 9:14,34; マル2:11; 5:9; 12:18; ルカ5:39; 6:46; 20:41; ヨハ1:29; 2:6; 16:12; etc.
【一つの石が】λίθος λίθος リとス lithos {lee‘-thos} (n-nm-s 名詞・主男単)
1)石 2)石ころ 3)石版 4)ひきうす、大きい石 5)宝石、大理石
(G3037 λίθος Apparently a primary word; a stone (literally or figuratively): – (mill-, stumbling-) stone. Internet Sacred Text Archive)
マタ3:9; 4:3,6; 7:9; 21:42,44; 24:2; 27:60,66; 28:2; マル5:5; 12:10; 13:1;,2; 15:46: 16:3,4; ルカ3:8; 4:3,11; 17:2;19:40,44; 20:17,18; 21:5,6; 22:41; 24:2; ヨハ8:7,59; 10:31; 11:38,39,41; 20:1 etc.
【ここで】 ὧδε ὧδε ホーデ h ōde {ho‘-deh} (ab 副詞)
1)ここに、ここで 2)この場所 3)ここ 4)このように、そのように 5)次のように、以上のように 6)この点で、この場合
(G5602 ὧδε From an adverb form of 3592 in this same spot, that is, here or hither: – here, hither, (in) this place, there. Internet Sacred Text Archive)
【崩され】ἀφεθῇ ἀφίημι アふィエーミ aphiēmi {af-ee‘-ay-mee} (vsap–3s 動詞・仮・1アオ・受・3単)
< ἀπό ~から + ἵημι 送る
1)あるものを放っておく、投げやる、投げ捨てる、放免する、見逃す、見放す、引き渡す
2)放す、手放す 3)捨てておく、~から去らせる、うっちゃっておく、許す、~させておく、解放する、構わずにおく、そのままにまかせる、許す、受ける、放棄する、置き去る、残す 4)見捨てる、免除する、放免する 5)放り出す、絶縁する
(G863 ἀφίημι From 575 and ἵημι hiēmi (to send; an intensive form of εἶμι eimi (to go)); to send forth, in various applications: – cry, forgive, forsake, lay aside, leave, let (alone, be, go, have), omit, put (send) away, remit, suffer, yield up. Internet Sacred Text Archive)
マタ3:15; 6:12,14,15; 9:2,5,6; 12:31,32; 12:32; 18:21,27,32,33; 19:14; 23:13: マル1:34; 2:5,7,9,10; 3:28; 4:12; 5:19,37; 10:14; 11:6,16,25 etc.
【ずに】οὐ οὐ ウー ou {oo} (qn 不変化詞・否定)
1)否 2)~ない 3)~でない
(G3756 οὐ Also οὐκ ouk ook used before a vowel and οὐχ ouch ookh before an aspirate. A primary word; the absolutely negative (compare 3361 adverb; no or not: – + long, nay, neither, never, no (X man), none, [can-] not, + nothing, + special, un ([-worthy]), when, + without, + yet but. See also 3364 3372. Internet Sacred Text Archive)
μὴ μή メー mē {may} (qn 不変化詞・否定)
1)~ない
(G3361 μή A primary particle of qualified negation (whereas 3756 expresses an absolute denial); (adverbially) not, (conjugationally) lest; also (as interrogitive implying a negative answer [whereas 3756 expects an affirmative one]); whether: – any, but, (that), X forbear, + God forbid, + lack, lest, neither, never, no (X wise in), none, nor, [can-] not, nothing, that not, un [-taken], without. Often used in compounds insubstantially the same relations. See also 3362 3363 3364 3372 3373 3375 3378. Internet Sacred Text Archive)
【他の石の】λίθον λίθος リとス lithos {lee‘-thos} (n-nm-s 名詞・主男単)
1)石 2)石ころ 3)石版 4)ひきうす、大きい石 5)宝石、大理石
(G3037 λίθος Apparently a primary word; a stone (literally or figuratively): – (mill-, stumbling-) stone. Internet Sacred Text Archive)
【上に】ἐπὶ ἐπί エピ epi{ep-ee‘} (pa 前置詞・対)
1)の上に、近くに 2)よって 3)に向かって 4)に 5)を 6)へ
(G1909 ἐπί A primary preposition properly meaning superimposition (of time, place, order, etc.), as a relation of distribution [with the genitive case], that is, over, upon, etc.; of rest (with the dative case) at, on, etc.; of direction (with the accusative case) towards, upon, etc.: – about (the times), above, after, against, among, as long as (touching), at, beside, X have charge of, (be-, [where-]) fore, in (a place, as much as, the time of, -to), (because) of, (up-) on (behalf of) over, (by, for) the space of, through (-out), (un-) to (-ward), with. In compounds it retains essentially the same import, at, upon, etc. (literally or figuratively). Internet Sacred Text Archive)
【残る】καταλυθήσεται καταλύω カタりゆオー kataluō {kat-al-oo‘-o} (vifp–3s 動詞・直・未来・受・3単)
< κατά 分解 + λύω 解く
1)こわす、破壊する、打ち壊す、崩す 2)実を結ばなくする 3)空しくする、崩壊させる、転覆させる、滅ぼす、弱める、放棄させる 4)ゆるめる、解く、5)立ち寄る、宿をとる
(G2647 καταλύω From 2596 and 3089 to loosen down (disintegrate), that is, (by implication) to demolish (literally or figuratively); specifically (compare 2646 to halt for the night: – destroy, dissolve, be guest, lodge, come to nought, overthrow, throw down. Internet Sacred Text Archive)
マタ5:17; 26:61; 27:40; マル14:58; 15:29; 使徒6:14; ロマ14:20; ガラ2:18 etc.
【ことはない】ὃς ὅς ホス hos {hos} (aprnm-s 関係代名詞・主男単)
1)この~ 2)これ 3)ところの、そして
(G3739 ὅς Probably a primary word (or perhaps a form of the article 3588 ; the relative (sometimes demonstrative) pronoun, who, which, what, that: – one, (an-, the) other, some, that, what, which, who (-m, -se), etc. See also 3757 Internet Sacred Text Archive)
οὐ οὐ ウー ou {oo} (qn 不変化詞・否定)
1)否 2)~ない 3)~でない
(G3756 οὐ Also οὐκ ouk ook used before a vowel and οὐχ ouch ookh before an aspirate. A primary word; the absolutely negative (compare 3361 adverb; no or not: – + long, nay, neither, never, no (X man), none, [can-] not, + nothing, + special, un ([-worthy]), when, + without, + yet but. See also 3364 3372. Internet Sacred Text Archive)
† 英語訳聖書 Matt.24:2
King James Version
24:2 And Jesus said unto them, See ye not all these things? verily I say unto you, There shall not be left here one stone upon another, that shall not be thrown down.
New King James Version
24:2 And Jesus said to them, “Do you not see all these things? Assuredly, I say to you, not one stone shall be left here upon another, that shall not be thrown down.”
American Standard Version
24:2 But he answered and said unto them, See ye not all these things? verily I say unto you, There shall not be left here one stone upon another, that shall not be thrown down.
New International Version
24:2 “Do you see all these things?” he asked. “I tell you the truth, not one stone here will be left on another; every one will be thrown down.”
Bible in Basic English
24:2 But he, answering, said to them, See you not all these things? truly I say to you that here there will not be one stone resting on another, which will not be pulled down.
Today’s English Version
24:2 “Yes,” he said, “you may well look at all these. I tell you this: not a single stone here will be left in its place; every one of them will be thrown down.”
Darby’s English Translation
24:2 And he answering said to them, Do ye not see all these things? Verily I say to you, Not a stone shall be left here upon a stone which shall not be thrown down.
Douay Rheims
24:2 And he answering, said to them: Do you see all these things? Amen I say to you there shall not be left here a stone upon a stone that shall not be destroyed.
Noah Webster Bible
24:2 And Jesus said to them, See ye not all these things? verily I say to you, There shall not be left here one stone upon another, that shall not be thrown down.
Weymouth New Testament
24:2 ‘You see all these?’ He replied; ‘in solemn truth I tell you that there will not be left here one stone upon another that will not be pulled down.’
World English Bible
24:2 But he answered them, ‘Don’t you see all of these things? Most assuredly I tell you, there will not be left here one stone on another, that will not be thrown down.’
Young’s Literal Translation
24:2 and Jesus said to them, ‘Do ye not see all these? verily I say to you, There may not be left here a stone upon a stone, that shall not be thrown down.’
† 細き聲 聖書研究ノート
Matt.24:2
ὁ δὲ ἀποκριθεὶς εἶπεν αὐτοῖς, οὐ βλέπετε ταῦτα πάντα; ἀμὴν λέγω ὑμῖν, οὐ μὴ ἀφεθῇ ὧδε λίθος ἐπὶ λίθον ὃς οὐ καταλυθήσεται.
聖書協会共同訳聖書
イエスは言われた。「このすべての物に見とれているのか。よく言っておく。ここに積み上がった石は、一つ残らず崩れ落ちる。」
<そこでイエスは彼らにむかって言われた、「あなたがたは、これらすべてのものを見ないか。よく言っておく。その石一つでもくずされずに、そこに他の石の上に残ることもなくなるであろう>
エルサレムの神殿を指さす弟子たちに、イエスは「その石一つでもくずされずに、そこに他の石の上に残ることもなくなるであろう」と告げられた。
<答へて言ひ給ふ『なんぢら此の一切の物を見ぬか>
イエスはヘロデの神殿を「あれをご覧なさい」と指差す弟子たちに、「あなたがたはこれらのすべてを見ているの
か」と答えられる。
「すべて πᾶς パース」は「あらんかぎり、全部、純粋に」である。
「見る βλέπω ブれポー」は「凝視する、じっと見る、見分ける、経験で知る、熟考する」ことをさす。
<誠に汝らに告ぐ、此處に一つの石も崩されずしては石の上に遺らじ>
ヘロデの神殿には100トンを超える巨石が使われていた。しかしイエスは「それらの巨石はことごとく崩され、一つとして残ることもなくなる日が来る」と告げられる。(ルカ21:6)AD70年、ローマ帝国との間に起こったユダヤ戦争によってエルサレムは陥落し、ヘロデの神殿は土台に一つの石も残さぬ程に完全に破壊され、イエスの告げられた通りになった。
† 心のデボーション
「答へて言ひ給ふ『なんぢら此の一切の物を見ぬか。誠に汝らに告ぐ、此處に一つの石も崩されずしては石の上
に遺らじ』」 マタイ24:2 大正文語訳聖書
「そこで、イエスは言われた。『これらすべての物を見ないのか。はっきり言っておく。一つの石もここで崩され
ずに他の石の上に残ることはない。』」 新共同訳聖書
イエスは弟子たちとエルサレムの神殿をご覧になり、それが徹底的に破壊され「一つの石も土台の上に残らない」と言われる。その目は見ることのできない崩されることのない「神の神殿」に注がれている。
† 心のデボーション
「答へて言ひ給ふ『なんぢら此の一切の物を見ぬか。誠に汝らに告ぐ、此處に一つの石も崩されずしては石の上
に遺らじ』」 マタイ24:2 大正文語訳聖書
「そこで、イエスは言われた。『これらすべての物を見ないのか。はっきり言っておく。一つの石もここで崩され
ずに他の石の上に残ることはない。』」 新共同訳聖書
「何をながめているのか?」
イエスは弟子たちに「あなたは、これらの大きな建物をながめているのか」(マルコ13:2)と言われる。
私は時々、イエスが「あなたは、何をながめているのか?」とお尋ねになるのを聞くことがある。イエスを見ずに、「大きな建物」をながめているのだ。
† 心のデボーション
「答へて言ひ給ふ『なんぢら此の一切の物を見ぬか。誠に汝らに告ぐ、此處に一つの石も崩されずしては石の上
に遺らじ』」 マタイ24:2 大正文語訳聖書
「そこで、イエスは言われた。『これらすべての物を見ないのか。はっきり言っておく。一つの石もここで崩され
ずに他の石の上に残ることはない。』」 新共同訳聖書
「権力の構造物」
人間の権力の構造物は、いつかその礎石にいたるまで徹底的に破壊される。「なんぢら鼻より息のいでいりする人に倚ることをやめよ斯るものは何ぞかぞふるに足らん」 イザヤ2:22 明治元訳聖書
† 心のデボーション
「答へて言ひ給ふ『なんぢら此の一切の物を見ぬか。誠に汝らに告ぐ、此處に一つの石も崩されずしては石の上
に遺らじ』」 マタイ24:2 大正文語訳聖書
「そこで、イエスは言われた。『これらすべての物を見ないのか。はっきり言っておく。一つの石もここで崩され
ずに他の石の上に残ることはない。』」 新共同訳聖書
「神の宮」
決して破壊されることのない神殿は「私」の内に建てられる。その白く輝く「神の宮」は終わりなく建て上げられる。人は「神の宮」である。私の内なる「神の座」は崩され、主は廃墟に座してはおられないか?
「汝ら知らずや、汝らは神の宮にして、神の御靈なんぢらの中に住み給ふを」 Ⅰコリント3:16 大正文語訳聖書
† 心のデボーション
「答へて言ひ給ふ『なんぢら此の一切の物を見ぬか。誠に汝らに告ぐ、此處に一つの石も崩されずしては石の上
に遺らじ』」 マタイ24:2 大正文語訳聖書
「そこで、イエスは言われた。『これらすべての物を見ないのか。はっきり言っておく。一つの石もここで崩され
ずに他の石の上に残ることはない。』」 新共同訳聖書
「宣教と破壊」
2015年9月、シリアのパルミラにある約2000年前に建立されたベル神殿の遺跡が破壊された。シリアでは他にも多くの遺跡が破壊され、貴重な文化遺産が売りさばかれている。かつて遺跡のあったところには「一つの石も残されずに」崩され瓦礫の山になった。
「異教の神殿」を破壊するのは正しい信仰の行為ではない。破壊を命じる信仰を認めることはできない。しかし、私たちの宣教はしばしば破壊を聖なる行為と教えなかったか?
† 細き聲 説教
「神殿を毀つ」
「答へて言ひ給ふ『なんぢら此の一切の物を見ぬか。誠に汝らに告ぐ、此處に一つの石も崩されずしては石の上
に遺らじ』」 マタイ24:2 大正文語訳聖書
「そこで、イエスは言われた。『これらすべての物を見ないのか。はっきり言っておく。一つの石もここで崩され
ずに他の石の上に残ることはない。』」 新共同訳聖書
エルサレムの神殿を指さす弟子たちに、イエスは「その石一つでもくずされずに、そこに他の石の上に残ることもなくなるであろう」と告げられた。
イエスはヘロデの神殿を「あれをご覧なさい」と指差す弟子たちに、「あなたがたはこれらのすべて(あらんかぎり、全部を、純粋に)見て(凝視して、じっと見て、見分け、経験で知って、熟考して)いるのか」と問われる。
「神の宮」について、そのすべてを(あらんかぎり、全部を、純粋に)見て(凝視し、じっと見て、見分け、経験で知り、熟考し)なければならない。神は人の手で造られた宮に住み給わず、その宮は目に見れる宮ではなく、「イエスの身体なる宮」である。
イエスはエルサレムの神殿をご覧になり、「それらの巨石はことごとく崩され、一つとして残ることもなくなる日が来る」と告げられ、(ルカ21:6)AD70年、ローマ帝国との間に起こったユダヤ戦争によってエルサレムは陥落し、ヘロデの神殿は土台に一つの石も残さぬ程に完全に破壊された。イエスの告げられた通りである。
信じる者よ、心の「エルサレムの神殿」をことごとく毀て。その土台の石の一つも残してはならい。新しい神の宮が立ち上がったからである。
(皆川誠)
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