† 福音書縦観 「律法学者、ファリサイ人への痛責」 マタイ23:13~36
マタイ23:13~36
マタイ23:13~36
Matt.23:23偽善な律法学者、パリサイ人たちよ。あなたがたは、わざわいである。はっか、いのんど、クミンなどの薬味の十分の一を宮に納めておりながら、律法の中でもっと重要な、公平とあわれみと忠実とを見のがしている。それもしなければならないが、これも見のがしてはならない。 口語訳聖書
† 日本語訳聖書 Matt.23:23
【漢訳聖書】
Matt.23:23 禍哉、偽善之士子、與法利賽人乎、蓋爾於薄荷、茴香、馬芹、十輸其一.但律法之尤重者、若義與仁與信、爾則遣之、爾當行者此也、而彼亦不可遣耳。
【明治元訳】
Matt.23:23 噫なんぢら禍なるかな僞善なる學者とパリサイの人よ蓋なんぢら薄荷、茴香、馬芹の十分の一を取納て律法の最も重き義と仁と信とを爾曹は廢これ行ふ可もの也かれも亦廢べからざる者なり
【大正文語訳】
Matt.23:23 禍害なるかな、僞善なる學者、パリサイ人よ、汝らは薄荷・蒔蘿・クミンの十分の一を納めて、律法の中にて尤も重き公平と憐憫と忠信とを等閑にす。されど之は行ふべきものなり、而して、彼もまた等閑にすべきものならず。
【ラゲ訳】
Matt.23:23 禍なる哉汝等、僞善なる律法學士ファリザイ人等よ、汝等は薄荷茴香馬芹の十分の一を納めて、而も律法に於て尚重大なる、正義と慈悲と忠實とを遺せり、此事等を為してこそ彼の事をも怠らざるべかりしなれ。
【口語訳】
Matt.23:23 偽善な律法学者、パリサイ人たちよ。あなたがたは、わざわいである。はっか、いのんど、クミンなどの薬味の十分の一を宮に納めておりながら、律法の中でもっと重要な、公平とあわれみと忠実とを見のがしている。それもしなければならないが、これも見のがしてはならない。
【新改訳改訂3】
Matt.23:23 わざわいだ。偽善の律法学者、パリサイ人。おまえたちは、はっか、いのんど、クミンなどの十分の一を納めているが、律法の中ではるかに重要なもの、正義とあわれみと誠実を、おろそかにしているのです。これこそしなければならないことです。ただし、十分の一もおろそかにしてはいけません。
【新共同訳】
Matt.23:23 律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたたち偽善者は不幸だ。薄荷、いのんど、茴香の十分の一は献げるが、律法の中で最も重要な正義、慈悲、誠実はないがしろにしているからだ。これこそ行うべきことである。もとより、十分の一の献げ物もないがしろにしてはならないが。
【聖書協会共同訳】
Matt.23:23 律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたがた偽善者に災いあれ。あなたがたは、ミント、ディル、クミンの十分の一は献げるが、律法の中で最も重要な公正、慈悲、誠実をないがしろにしている。これこそ行うべきことである。もっとも、十分の一の献げ物もないがしろにはできないが。
【バルバロ訳】
Matt.23:23 のろわれよ、偽善者の律法学士ファリサイ人よ。あなたたちは、ぱっか、ういきょう、いのんどの十分の一を納めながら、律法の中でいちばん重大な正義と慈悲と忠実を無視している。先のをも無視することなく、後のをこそ行わねばならぬ。
【フランシスコ会訳】
Matt.23:23 律法学者やファリサイ派の人々、あなた方偽善者は不幸だ。あなた方は、はっかや、イノンド、茴香の十分の一は納めるが、律法の中で最も重要な正義、憐れみ、忠実をないがしろにしている。先のこともないがしろにしてはならないが、実践しなければならないのは後のことである。
【日本正教会訳】
Matt.23:23 禍なる哉爾等、僞善なる學士及びファリセイ等よ、蓋爾等は薄荷、茴香、馬斤の十分の一を納めて、律法の尤重き義と仁と信とを遺てたり、此れ行ふ可きなり、彼も亦遺つ可からず。
【塚本虎二訳】
Matt.23:23 ああ禍だ、君たち聖書学者とパリサイ人、この偽善者!君たちは薄荷や蒔蘿やクミンの(収穫の)一割税は(神妙に)納めるが、律法の中でもっと大切な正義と憐れみと忠実とをすてて顧みないからだ。しかしこれこそ行うべきである。だがあれもすててはならない。
【前田護郎訳】
Matt.23:23 わざわいなのはあなた方、偽善の学者とパリサイ人。薄荷(はっか)、いのんど、ういきょうの十分の一は納めて、掟の、より重要なものである公平とあわれみと真実を無視する。これこそ行なうべきもの、しかしあれも無視すべきでない。
【永井直治訳】
Matt.23:23 汝等禍なるかな、僞善者なる學者等とパリサイの人々よ。汝等は薄荷、また茴香、また馬斤の十分の一を納む。されど掟の重んずるところの事なる、裁と愍と信とを差しおく。必ずこれらを爲さざるべからず、またそれらも差しおくべからず。
【詳訳聖書】
Matt.23:23 偽善者<うわべを飾る者>の学者とパリサイびとよ、あなたたちはわざわいだ。あなたたちは、はっか、いのんど、クミンの十分の一を納めて、律法の中でそれよりも重い<もっとたいせつな>事柄である公正<正義>とあわれみと真実をなおざりにしている<忘れている>からである。さきの事もなおざりにしてはならないが、これこそあなたたちが〔特に〕行うべき事である。
† 聖書引照 Matt.23:23
Matt.23:23 律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたがた偽善者に災いあれ。あなたがたは、ミント、ディル、クミンの十分の一は献げるが、律法の中で最も重要な公正、慈悲、誠実をないがしろにしている。これこそ行うべきことである。もっとも、十分の一の献げ物もないがしろにはできないが。
[律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたがた偽善者に災いあれ。あなたがたは] ルカ11:42
[ミント、ディル、クミンの十分の一は献げるが、律法の中で最も重要な公正、慈悲、誠実をないがしろにしている] マタ9:13; 12:7; 22:37~40; Ⅰサム15:22; 箴言21:3;エレ22:15,16; ホセ6:6; ミカ6:8; ガラ5:22,23
[これこそ行うべきことである。もっとも、十分の一の献げ物もないがしろにはできないが] マタ5:19,20
† ギリシャ語聖書 Matt.23:23
Stephens 1550 Textus Receptus
ουαι υμιν γραμματεις και φαρισαιοι υποκριται οτι αποδεκατουτε το ηδυοσμον και το ανηθον και το κυμινον και αφηκατε τα βαρυτερα του νομου την κρισιν και τον ελεον και την πιστιν ταυτα εδει ποιησαι κακεινα μη αφιεναι
Scrivener 1894 Textus Receptus
ουαι υμιν γραμματεις και φαρισαιοι υποκριται οτι αποδεκατουτε το ηδυοσμον και το ανηθον και το κυμινον και αφηκατε τα βαρυτερα του νομου την κρισιν και τον ελεον και την πιστιν ταυτα εδει ποιησαι κακεινα μη αφιεναι
Byzantine Majority
ουαι υμιν γραμματεις και φαρισαιοι υποκριται οτι αποδεκατουτε το ηδυοσμον και το ανηθον και το κυμινον και αφηκατε τα βαρυτερα του νομου την κρισιν και τον ελεον και την πιστιν ταυτα εδει ποιησαι κακεινα μη αφιεναι
Alexandrian
ουαι υμιν γραμματεις και φαρισαιοι υποκριται οτι αποδεκατουτε το ηδυοσμον και το ανηθον και το κυμινον και αφηκατε τα βαρυτερα του νομου την κρισιν και το ελεοσ και την πιστιν ταυτα δε εδει ποιησαι κακεινα μη αφιεναι
Hort and Westcott
ουαι υμιν γραμματεις και φαρισαιοι υποκριται οτι αποδεκατουτε το ηδυοσμον και το ανηθον και το κυμινον και αφηκατε τα βαρυτερα του νομου την κρισιν και το ελεος και την πιστιν ταυτα δε εδει ποιησαι κακεινα μη αφειναι
† ヘブライ語聖書 Matt.23:23
Matt.23:23
אוֹי לָכֶם סוֹפְרִים וּפְרוּשִׁים צְבוּעִים, כִּי נוֹתְנִים אַתֶּם מַעַשְׂרוֹת מִמִּנְתָּה וְשֶׁבֶת וְכַמּוֹן, וּמַזְנִיחִים אֶת הַדְּבָרִים הַחֲשׁוּבִים יוֹתֵר שֶׁבַּתּוֹרָה – אֶת הַמִּשְׁפָּט, אֶת הַחֶסֶד וְאֶת הָאֱמוּנָה. צָרִיךְ הָיָה לַעֲשׂוֹת אֶת אֵלֶּה הָאַחֲרוֹנִים וְאֵין לַעֲזֹב אֶת הַדְּבָרִים הָאֲחֵרִים
† ラテン語聖書 Matt.23:23
Latin Vulgate
Matt.23:23
Væ vobis Scribæ, et Pharisæi hypocritæ: qui decimatis mentham, et anethum, et cyminum, et reliquistis quæ graviora sunt legis, iudicium, et misericordiam, et fidem. Hæc oportuit facere, et illa non omittere.
Woe to you, scribes and Pharisees, you hypocrites! For you collect tithes on mint and dill and cumin, but you have abandoned the weightier things of the law: judgment and mercy and faith. These you ought to have done, while not omitting the others.
† 私訳(詳訳)Matt.23:23
【私訳】 「律法学者やファリサイ派の人々よ、あなたがた偽善者はわざわいである。というのはあなたがたははっかやイノンド、クミンの十分の一税を納めるが、しかし律法の中で最も重要<重い>な正義<公義、裁き>や憐れみ<慈悲>、忠実<信仰、信頼>をないがしろに<投げやる、放棄する>している。先のことも必要であるが、行うべきことは後このことを投げやりにしない<見捨てない、手放さない>ことである」
† 新約聖書ギリシャ語語句研究
Matt.23:23
οὐαὶ ὑμῖν, γραμματεῖς καὶ φαρισαῖοι ὑποκριταί, ὅτι ἀποδεκατοῦτε τὸ ἡδύοσμον καὶ τὸ ἄνηθον καὶ τὸ κύμινον, καὶ ἀφήκατε τὰ βαρύτερα τοῦ νόμου, τὴν κρίσιν καὶ τὸ ἔλεος καὶ τὴν πίστιν· ταῦτα [δὲ] ἔδει ποιῆσαι κἀκεῖνα μὴ ἀφιέναι.
聖書協会共同訳聖書
律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたがた偽善者に災いあれ。あなたがたは、ミント、ディル、クミンの十分の一は献げるが、律法の中で最も重要な公正、慈悲、誠実をないがしろにしている。これこそ行うべきことである。もっとも、十分の一の献げ物もないがしろにはできないが。
【律法学者】γραμματεῖς γραμματεύς グラムマテウス grammateus {gram-mat-yooce‘} (n-vm-p 名詞・呼男複)
< γράμμα 文字
1)書記、記録係 2)律法学者 3)学者
彼らは聖書の筆写から始まり、律法を日常生活に適用するための研究を目指した
(G1122 γραμματεύς From 1121 a writer, that is, (professionally) scribe or secretary: – scribe, town-clerk. Internet Sacred Text Archive)マタ2:4; 5:20; 9:3; 15:1; 17:10; 21:15; 23:2,34; マル2:6; 7:1; 9:11; 11:18,27; 12:23,35; 15:1; ルカ19:47; 20:1; 22:2; Ⅰコリ1:20
【や】καὶ καί カイ kai {kahee} (cc 接続詞・等位)
1)~と、~も、そして 2)~さえ、でさえも 3)しかし 4)しかも、それは 5)それでは、それだのに 6)そうすれば、すなわち 7)のみならず、もまた
(G2532 καί Apparently a primary particle, having a copulative and sometimes also a cumulative force; and, also, even, so, then, too, etc.; often used in connection (or composition) with other particles or small words: – and, also, both, but, even, for, if, indeed, likewise, moreover, or, so, that, then, therefore, when, yea, yet. Internet Sacred Text Archive)
【ファリサイ派の人々】φαρισαῖοι Φαρισαῖος ふァリサイオス Pharisaios {far-is-ah‘-yos} (n-vm-p 名詞・呼男複)
1)パリサイ人
アラム語で「分離した者」の意味。「パリサイ人」
捕囚後、ユダヤ教に起こった厳格な律法主義者
(G5330 Φαρισαῖος Of Hebrew origin (compare [6567 ); a separatist, that is, exclusively religious; a Pharisaean, that is, Jewish sectary: – Pharisee. Internet Sacred Text Archive)
マタ3:7; 5:20; 9:11;,14,24,38; 15:1,12; 16:1,6,11,12; 19:3; 21:45; 22:15,34,41; 23:2,13,26; 27:62 2:16,18,24; 3:6; 7:1,3,5; 8:11,15; 10:2; 12:13 etc.
【あなた方】ὑμῖν σύ スゆ sou {soo} (npd-2p 代名詞・与2複
1)あなた 2)汝 3)君
(G4771 σύ The personal pronoun of the second person singular; thou: – thou. See also 4571 4671 4675 and for the plur. 5209 5210 5213 5216. Internet Sacred Text Archive)
【偽善者は】ὑποκριταί ὑποκριτής フゆポクリテース hupokritēs {hoop-ok-ree-tace‘} (n-vm-p 名詞・呼男複)
< ὑποκρίνομαι 答える、俳優がある役を演じる、ふりをする、見せかける
1)俳優 2)偽善者、擬信者 3)(答える人の意味で)解説者、解釈者
(G5273 ὑποκριτής From 5271 an actor under an assumed character (stage player), that is, (figuratively) a dissembler (“hypocrite”): – hypocrite. Internet Sacred Text Archive)
マタ6:2,5,16; 7:5; 15:7; 22:18; 23:13; 24:51; マル7:6; ルカ6:42; 12:56; 13:15
【わざわいだ】οὐαὶ οὐαί ウーアイ ouai {oo-ah‘ee} (qs 不変化詞)
1)(悲しみ、悲痛をあらわす発声)ああ 2)悲しいかな 3)わざわいなるかな
(G3759 οὐαί A primary excamation of grief; “woe”: – alas, woe. Internet Sacred Text Archive)
マタ11:21; 18:7; 23:13.15,16,23.25,27,29; 24:19; 26:24; マル13:17; 14:21; ルカ6:25,26; 10:13; 11:42,43,44,46,47,52; 17:1; 21:23; 22:22; etc.
【なぜなら】ὅτι ὅτι ホティ hoti {hot‘-ee} (cs 接続詞・従)
1)~ということ 2)なぜなら~だから、というのは~だから、すなわち 3)~であるから 4)というのは
(G3754 ὅτι Neuter of 3748 as conjugation; demonstrative that (sometimes redundant); causatively because: – as concerning that, as though, because (that), for (that), how (that), (in) that, though, why. Internet Sacred Text Archive)
【はっか】ἡδύοσμον ἡδύοσμον ヘードゆオスモン hēduosmon {hay-doo‘-os-mon} (n-an-s 名詞・対中単)
< ἡδύς 甘い + ὀσμή 香り
1) はっか 2)ハッカ草
(G2238 ἡδύοσμον Neuter of a compound of the same as 2234 and 3744 a sweet scented plant, that is, mint: – mint. Internet Sacred Text Archive)
マタ23:23
【や】καὶ καί カイ kai {kahee} (cc 接続詞・等位)
1)~と、~も、そして 2)~さえ、でさえも 3)しかし 4)しかも、それは 5)それでは、それだのに 6)そうすれば、すなわち 7)のみならず、もまた
(G2532 καί Apparently a primary particle, having a copulative and sometimes also a cumulative force; and, also, even, so, then, too, etc.; often used in connection (or composition) with other particles or small words: – and, also, both, but, even, for, if, indeed, likewise, moreover, or, so, that, then, therefore, when, yea, yet. Internet Sacred Text Archive)
【イノンド】ἄνηθον ἄνηθον アネーとン anēthon {an‘-ay-thon} (n-an-s 名詞・対中単)
1) いのんど
(G432 ἄνηθον Probably of foreign origin; dill: – anise. Internet Sacred Text Archive)
マタ23:23
【や】καὶ. καί カイ kai {kahee} (cc 接続詞・等位)
1)~と、~も、そして 2)~さえ、でさえも 3)しかし 4)しかも、それは 5)それでは、それだのに 6)そうすれば、すなわち 7)のみならず、もまた
(G2532 καί Apparently a primary particle, having a copulative and sometimes also a cumulative force; and, also, even, so, then, too, etc.; often used in connection (or composition) with other particles or small words: – and, also, both, but, even, for, if, indeed, likewise, moreover, or, so, that, then, therefore, when, yea, yet. Internet Sacred Text Archive)
【茴香の】κύμινον κύμινον キゆミノン kuminon {koo‘-min-on} (n-an-s 名詞・対中単)
1) クミン 2)姫ウイキョウ
(G2951 κύμινον Of foreign origin (compare [3646 ); dill or fennel (“cummin”): – cummin. Internet Sacred Text Archive)
マタ23:23
【十分の一は納めるが】ἀποδεκατοῦτε ἀποδεκατόω アポデカトオー apodekatoō {ap-od-ek-at-o‘-o} (vipa–2p 動詞・直・現・能・2複)
1)十分の一税を納める 2)十分の一税を徴収する
(G586 ἀποδεκατόω From 575 and 1183 to tithe (as debtor or creditor): – (give, pay, take) tithe. Internet Sacred Text Archive)
マタ23:23
【しかし】καὶ. καί カイ kai {kahee} (ch 接続詞・完)
1)~と、~も、そして 2)~さえ、でさえも 3)しかし 4)しかも、それは 5)それでは、それだのに 6)そうすれば、すなわち 7)のみならず、もまた
(G2532 καί Apparently a primary particle, having a copulative and sometimes also a cumulative force; and, also, even, so, then, too, etc.; often used in connection (or composition) with other particles or small words: – and, also, both, but, even, for, if, indeed, likewise, moreover, or, so, that, then, therefore, when, yea, yet. Internet Sacred Text Archive)
【律法の中で】νόμου νόσος ノソス nosos {nos‘-os} (n-gm-s 名詞・属男単)
1)病気、病苦、不幸 2)狂気、錯乱 3)苦痛、苦悩 4)災難、災禍、災厄、悪い、邪悪な、禍の、不吉な、醜い、悪業、困りもの、損になる
「νόσος ノソス」は全身の疾病、「μαλακία マラキア」は部分的疾患 (黒崎幸吉『注解 新約聖書 マタイ』)
(G3554 νόσος Of uncertain affinity; a malady (rarely figurative of moral disability): – disease, infirmity, sickness. Internet Sacred Text Archive)
マタ4:23,24; 8:17; 9:35; 10:1; マル1:34; ルカ4:40; 6:17; 7:21; 9:1; 使徒19:12
【最も重要な】βαρύτερα βαρύς バりゆス barus {bar-ooce‘} (apman-p 形容詞・比較対中複)
1) 重い、重苦しい、負担になる、重荷になる、重い荷 2)重々しい、強力な、重要な 厳しい 3)耐え難い、つらい 4)残忍な、情け容赦ない
(G926 βαρύς From the same as 922 weighty, that is, (figuratively) burdensome, grave: – grievous, heavy, weightier. Internet Sacred Text Archive)
【正義】κρίσιν κρίσις クリシス krisis {kree‘-sis} (n-af-s 名詞・対女単)
1)分けること、判断する 2)裁く、審判、判定、争う 3)裁判所 4)判決、刑罰、公平、公正、公義、正義
(G2920 κρίσις (Subjectively or objectively, for or against); by extension a tribunal; by implication justice (specifically divine law): – accusation, condemnation, damnation, judgment. Internet Sacred Text Archive)
マタ5:21,22; 10:15; 11:22,24; 12:36,41,42; ルカ10:14; 11:31,32; ヨハ3:19; 5:22,24,27,29,30; 7:24; 8:16; 12:31; 16:8,11; etc.
【と】καὶ καί カイ kai {kahee} (cc 接続詞・等位)
1)~と、~も、そして 2)~さえ、でさえも 3)しかし 4)しかも、それは 5)それでは、それだのに 6)そうすれば、すなわち 7)のみならず、もまた
(G2532 καί Apparently a primary particle, having a copulative and sometimes also a cumulative force; and, also, even, so, then, too, etc.; often used in connection (or composition) with other particles or small words: – and, also, both, but, even, for, if, indeed, likewise, moreover, or, so, that, then, therefore, when, yea, yet. Internet Sacred Text Archive)
【憐れみ】ἔλεος ἔλεος エれオス eleos {el‘-eh-os} (n-an-s 名詞・対中単)
1)あわれみ 2)恵み 3)同情 4)慈悲 5)善意 6)いたわり
(G1656 ἔλεος Of uncertain affinity; compassion (human or divine, especially active): – (+ tender) mercy. Internet Sacred Text Archive)
マタ9:13; 12:7; 23:23; ルカ1:50,55,58,72,78; 10:37, etc.
【と】καὶ. καί カイ kai {kahee} (cc 接続詞・等位)
1)~と、~も、そして 2)~さえ、でさえも 3)しかし 4)しかも、それは 5)それでは、それだのに 6)そうすれば、すなわち 7)のみならず、もまた
(G2532 καί Apparently a primary particle, having a copulative and sometimes also a cumulative force; and, also, even, so, then, too, etc.; often used in connection (or composition) with other particles or small words: – and, also, both, but, even, for, if, indeed, likewise, moreover, or, so, that, then, therefore, when, yea, yet. Internet Sacred Text Archive)
【忠実を】πίστιν πίστις ピスティス pistis {pis‘-tis} (n-af-s 名詞・対女単)
1)信ずること、信 2)信用、信任 3)信頼 4)信義 5)納得 6)信仰、確信 7)誠実、忠実 8)保証、証拠、誓約 9)論証、立証、証明
(G4102 πίστις From 3982 persuasion, that is, credence; moral conviction (of religious truth, or the truthfulness of God or a religious teacher), especially reliance upon Christ for salvation; abstractly constancy in such profession; by extension the system of religious (Gospel) truth itself: – assurance, belief, believe, faith, fidelity. Internet Sacred Text Archive)
マタ8:10; 9:2,22,29; 15:28; 17:20; 21:21; マル2:5; 4:40; 5:34; 10:52; etc.
【ないがしろにしている】ἀφήκατε ἀφίημι アふィエーミ aphiēmi {af-ee‘-ay-mee} (viaa–2p 動詞・直・1アオ・能・2複)
< ἀπό ~から + ἵημι 送る
1)あるものを放っておく、投げやる、投げ捨てる、放免する、見逃す、見放す、引き渡す 2)放す、手放す 3)捨てておく、~から去らせる、うっちゃっておく、許す、~させておく、解放する、構わずにおく、そのままにまかせる、許す、受ける、放棄する、置き去る、残す 4)見捨てる、免除する、放免する 5)放り出す、絶縁する
(G863 ἀφίημι From 575 and ἵημι hiēmi (to send; an intensive form of εἶμι eimi (to go)); to send forth, in various applications: – cry, forgive, forsake, lay aside, leave, let (alone, be, go, have), omit, put (send) away, remit, suffer, yield up. Internet Sacred Text Archive)
マタ3:15; 6:12,14,15; 9:2,5,6; 12:31,32; 12:32; 18:21,27,32,33; 19:14; 23:13: マル1:34; 2:5,7,9,10; 3:28; 4:12; 5:19,37; 10:14; 11:6,16,25 etc.
【そして】 [δὲ] δέ デ de {deh} (ch 接続詞・完)
1)ところで、しかし、さて、そして 2)しかも、そしてまた、なお、すると、また 3)次に、さらに 4)否、むしろ
(G1161 δέ A primary particle (adversative or continuative); but, and, etc.: – also, and, but, moreover, now [often unexpressed in English]. Internet Sacred Text Archive)
【先のことも】ταῦτα οὗτος フートス houtos {hoo‘-tos}(apdan-p 指示代名詞・対中複)
1)その、この、これ 2)この者、この男・女 2)そんな、こんな 3)すなわち、だから 4)そこで、それ故
(G3779 οὗτος Or, before a vowel, οὕτως houtōs hoo‘-toce . From 3778 in this way (referring to what precedes or follows): – after that, after (in) this manner, as, even (so), for all that, like (-wise), no more, on this fashion (-wise), so (in like manner), thus, what. Internet Sacred Text Archive)
【必要であるが】ἔδει δεῖ デイ dei {deh-on‘} (viia–3s 動詞・直・未完・能・3単)
1)必要である 2)適当である 3)すべきである 4)定められている 5)当然である 6)不可避である
(G1163 δεῖ Third person singular active present of 1210 also δεόν deon which is neuter active participle of the same; both used impersonally; it is (was, etc.) necessary (as binding): – behoved, be meet, must (needs), (be) need (-ful), ought, should. Internet Sacred Text Archive)
【実践しなければならないのは】ποιῆσαι ποιέω ポイエオー poieō {poy-eh‘-o } (vnaa 不定詞・1アオ能)
1)造る、こしらえる、建てる 2)創造する、原因となる、準備する、生み出す 3)やる、なす、行う~にならせる、~にする、こしらえる、準備する、~を~とする、ある状態にする 4)発芽する、結ぶ 5)行う、為す、行動する 6)過ごす 7)守る
(G4160 ποιέω Apparently a prolonged form of an obsolete primary; to make or do (in a very wide application, more or less direct): – abide, + agree, appoint, X avenge, + band together, be, bear, + bewray, bring (forth), cast out, cause, commit, + content, continue, deal, + without any delay, (would) do (-ing), execute, exercise, fulfil, gain, give, have, hold, X journeying, keep, + lay wait, + lighten the ship, make, X mean, + none of these things move me, observe, ordain, perform, provide, + have purged, purpose, put, + raising up, X secure, shew, X shoot out, spend, take, tarry, + transgress the law, work, yield. Compare 4238. Internet Sacred Text Archive)
【後のこと】κἀκεῖνα κἀκεῖνος カケイノス kakeinos {kak-i‘-nos} (cc&apdan-p 接続詞・等位&指示代名詞・対中複)
1)そして彼(彼女、それ)は 2)彼(それ)もまた
(G2548 κἀκεῖνος From 2532 and 1565 likewise that (or those): – and him (other, them), even he, him also, them (also), (and) they. Internet Sacred Text Archive)
【見捨てては】ἀφιέναι avfi,hmi アふィエーミ aphiēmi {af-ee‘-ay-mee} (vnpa 不定詞・現能)
< avvpo, ~から + i[hmi 送る
1)あるものを放っておく、投げやる、投げ捨てる、放免する、見逃す、見放す、引き渡す 2)放す、手放す 3)捨てておく、~から去らせる、うっちゃっておく、許す、~させておく、解放する、構わずにおく、そのままにまかせる、許す、受ける、放棄する、置き去る、残す 4)見捨てる、免除する、放免する 6)放り出す、絶縁する
【ならない】μὴ μή メー mē {may} (qn 不変化詞・否定)
1)~ない
(G3361 μή A primary particle of qualified negation (whereas 3756 expresses an absolute denial); (adverbially) not, (conjugationally) lest; also (as interrogitive implying a negative answer [whereas 3756 expects an affirmative one]); whether: – any, but, (that), X forbear, + God forbid, + lack, lest, neither, never, no (X wise in), none, nor, [can-] not, nothing, that not, un [-taken], without. Often used in compounds insubstantially the same relations. See also 3362 3363 3364 3372 3373 3375 3378. Internet Sacred Text Archive)
† 英語訳聖書 Matt.23:23
King James Version
23:23 Woe unto you, scribes and Pharisees, hypocrites! for ye pay tithe of mint and anise and cummin, and have omitted the weightier [matters] of the law, judgment, mercy, and faith: these ought ye to have done, and not to leave the other undone.
New King James Version
23:23 “Woe to you, scribes and Pharisees, hypocrites! For you pay tithe of mint and anise and cummin, and have neglected the weightier matters of the law: justice and mercy and faith. These you ought to have done, without leaving the others undone.
American Standard Version
23:23 Woe unto you, scribes and Pharisees, hypocrites! for ye tithe mint and anise and cummin, and have left undone the weightier matters of the law, justice, and mercy, and faith: but these ye ought to have done, and not to have left the other undone.
New International Version
23:23 “Woe to you, teachers of the law and Pharisees, you hypocrites! You give a tenth of your spices–mint, dill and cummin. But you have neglected the more important matters of the law–justice, mercy and faithfulness. You should have practiced the latter, without neglecting the former.
Bible in Basic English
23:23 A curse is on you, scribes and Pharisees, false ones! for you make men give a tenth of all sorts of sweet-smelling plants, but you give no thought to the more important things of the law, righteousness, and mercy, and faith; but it is right for you to do these, and not to let the others be undone.
Today’s English Version
23:23 “How terrible for you, teachers of the Law and Pharisees! You hypocrites! You give to God one tenth even of the seasoning herbs, such as mint, dill, and cumin, but you neglect to obey the really important teachings of the Law, such as justice and mercy and honesty. These you should practice, without neglecting the others.
Darby’s English Translation
23:23 Woe to you, scribes and Pharisees, hypocrites, for ye pay tithes of mint and anise and cummin, and ye have left aside the weightier matters of the law, judgment and mercy and faith: these ye ought to have done and not have left those aside.
Douay Rheims
23:23 Woe to you scribes and Pharisees, hypocrites; because you tithe mint, and anise, and cummin, and have left the weightier things of the law; judgment, and mercy, and faith. These things you ought to have done, and not to leave those undone.
Noah Webster Bible
23:23 Woe to you, scribes and Pharisees, hypocrites! for ye pay tithe of mint, and anise, and cummin, and have omitted the weightier matters of the law, judgment, mercy, and faith: these ye ought to have done, and not to leave the others undone.
Weymouth New Testament
23:23 ‘Alas for you, Scribes and Pharisees, hypocrites, for you pay the tithe on mint, dill, and cumin, while you have neglected the weightier requirements of the Law–just judgement, mercy, and faithful dealing. These things you ought to have done, and yet you ought not to have left the others undone.
World English Bible
23:23 Woe to you, scribes and Pharisees, hypocrites! For you tithe mint, dill, and cumin, and have left undone the weightier matters of the law – justice, mercy, and faith. But you ought to have done these, and not to have left the other undone.
Young’s Literal Translation
23:23 ‘Wo to you, Scribes and Pharisees, hypocrites! because ye give tithe of the mint, and the dill, and the cumin, and did neglect the weightier things of the Law — the judgment, and the kindness, and the faith; these it behoved you to do, and those not to neglect.
† 細き聲 聖書研究ノート
Matt.23:23
οὐαὶ ὑμῖν, γραμματεῖς καὶ φαρισαῖοι ὑποκριταί, ὅτι ἀποδεκατοῦτε τὸ ἡδύοσμον καὶ τὸ ἄνηθον καὶ τὸ κύμινον, καὶ ἀφήκατε τὰ βαρύτερα τοῦ νόμου, τὴν κρίσιν καὶ τὸ ἔλεος καὶ τὴν πίστιν· ταῦτα [δὲ] ἔδει ποιῆσαι κἀκεῖνα μὴ ἀφιέναι.
聖書協会共同訳聖書
律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたがた偽善者に災いあれ。あなたがたは、ミント、ディル、クミンの十分の一は献げるが、律法の中で最も重要な公正、慈悲、誠実をないがしろにしている。これこそ行うべきことである。もっとも、十分の一の献げ物もないがしろにはできないが。
<偽善な律法学者、パリサイ人たちよ。あなたがたは、わざわいである。はっか、いのんど、クミンなどの薬味の十分の一を宮に納めておりながら、律法の中でもっと重要な、公平とあわれみと忠実とを見のがしている。それもしなければならないが、これも見のがしてはならない。>
律法学者やパリサイ人たちは「はっか、いのんど、クミンなど」の庭にわずかに生える草花の収穫にさえも十分の一の税をかけて神殿に納めさせたが、律法の中で重要な「公正、慈悲、誠実」はないがしろにしている。これこそが守るべきことであった。
<十分の一>
律法学者、パリサイ人たちの第四の禍いは「十分の一の献げもの」に関することである。(マタイ23:23,24)
聖書は「十分の一の献げもの」を定めている。
「汝かならず年々に田畝に種蒔て獲ところの產物の什一を取べし」 申命14:22 明治元訳聖書
「地の十分の一は地の產物にもあれ樹の果にもあれ皆ヱホバの所屬にしてヱホバに聖きなり」 レビ27:30 明治元訳聖書
ユダヤ人は「地や耕地の産物の十分の一」を神に献げ、それらは神殿に仕える祭司、レビ人の生活を支えた。
<汝らは薄荷・蒔蘿・クミンの十分の一を納めて>
「薄荷・蒔蘿(いのんど)・クミン」は庭にわずかにはえる草類であり、その収穫量もわずかのものであったが、律法を細部にいたるまで守ろうとする律法学者、パリサイ人たちは、それらの草の「十分の一」も神殿におさめるべきとして律法を厳格に守ることを強いた。
<律法の中にて尤も重き公平と憐憫と忠信とを等閑にす。されど之は行ふべきものなり、而して、彼もまた等閑にすべきものならず>
律法学者、パリサイ人たちは律法を細部にいたるまで厳格に守ろうとして、律法の中で重要な「憐憫と忠信」を蔑ろにしている。律法の細部を厳格に守るために「憐れみと正義」を踏みにじることは許されない。
† 心のデボーション
「禍害なるかな、僞善なる學者、パリサイ人よ、汝らは薄荷・蒔蘿・クミンの十分の一を納めて、律法の中にて尤も重き公平と憐憫と忠信とを等閑にす。されど之は行ふべきものなり、而して、彼もまた等閑にすべきものならず」 マタイ23:23 大正文語訳聖書
「律法学者やファリサイ派の人々、あなた方偽善者は不幸だ。あなた方は、はっかや、イノンド、茴香の十分の一は納めるが、律法の中で最も重要な正義、憐れみ、忠実をないがしろにしている。先のこともないがしろにしてはならないが、実践しなければならないのは後のことである」 フランシスコ会訳聖書
「はっか、イノンド、クミンの十分の一」
あなたが「薄荷・蒔蘿(イノンド)・クミンの十分の一」を神に献げるのはまったく自由である。神はそれを喜ばれるだろう。しかし、それを口にしてはならない。まして自分献げたのだから他人も献げるべきだなと思うべきではない。あなたはただ、あなたの「薄荷・蒔蘿(イノンド)・クミンの十分の一」を大切にすべきだ。
† 心のデボーション
「禍害なるかな、僞善なる學者、パリサイ人よ、汝らは薄荷・蒔蘿・クミンの十分の一を納めて、律法の中にて
尤も重き公平と憐憫と忠信とを等閑にす。されど之は行ふべきものなり、而して、彼もまた等閑にすべきものならず」 マタイ23:23 大正文語訳聖書
「律法学者やファリサイ派の人々、あなた方偽善者は不幸だ。あなた方は、はっかや、イノンド、茴香の十分の一は納めるが、律法の中で最も重要な正義、憐れみ、忠実をないがしろにしている。先のこともないがしろにしてはならないが、実践しなければならないのは後のことである」 フランシスコ会訳聖書
「律法の完全」
愛する者は律法を全うする。愛は律法の完全である。そして、その律法によって人は「罪」を知るのである。(ロマ5:13)「汝等たがひに愛を負ふのほか何をも人に負ふな。人を愛する者は律法を全うするなり。 愛は隣を害はず、この故に愛は律法の完全なり」 ロマ13:8.10 大正文語訳聖書
† 細き聲 説教
「偽善的信仰」
「禍害なるかな、僞善なる學者、パリサイ人よ、汝らは薄荷・蒔蘿・クミンの十分の一を納めて、律法の中にて尤も重き公平と憐憫と忠信とを等閑にす。されど之は行ふべきものなり、而して、彼もまた等閑にすべきものならず」 マタイ23:23 大正文語訳聖書
「律法学者やファリサイ派の人々、あなた方偽善者は不幸だ。あなた方は、はっかや、イノンド、茴香の十分の一は納めるが、律法の中で最も重要な正義、憐れみ、忠実をないがしろにしている。先のこともないがしろにしてはならないが、実践しなければならないのは後のことである」 フランシスコ会訳聖書
「薄荷・蒔蘿(いのんど)・クミン」は庭にわずかにはえる草類であり、その収穫量もわずかのものであったが、律法を細部にいたるまで守ろうとする律法学者、パリサイ人たちは、それらの草の「十分の一」も神殿におさめるべきとして律法を厳格に守ることを強いた。しかし、律法学者、パリサイ人たちは、律法の中で重要な「憐憫と忠信」を蔑ろにしている。実践しなければならないのは律法の細部を厳格に守ることではなく、「憐れみと正義」を厳格に守ることであった。
「薄荷・蒔蘿(いのんど)・クミン」への捧げものは「些細な献金」であった。律法学者やパリサイ人たちの偽善は、些細なことを見逃さず、むしろ、些細なことへのこだわりの中に信仰の誇りを見出していた。些細なことに忠実であろうとすることは間違いではない。しかし、彼らはそれを守ることと引き換えに、律法の中心的な教えである「正義、憐れみ、忠実」をないがしろにしたのであり、それが「偽善」として戒められるのである。
信仰の中心的なことがらに忠実な人は些細なことにも忠実である。
ルカ16:10
新改訳聖書
最も小さなことに忠実な人は、大きなことにも忠実であり、最も小さなことに不忠実な人は、大きなことにも不忠実です。
しかし、律法学者やパリサイ人たちは「最も小さなことに忠実であることを誇り、大きなことへの不忠実を隠そうとした」のである。
(皆川誠)
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