マタイによる福音書21章25節

マタイによる福音書
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† 福音書縦観 「権威について」

マタイ21:23~27 マルコ11:27~33 ルカ20:1~8
マタイ21:23~27

Matt.21:25ヨハネのバプテスマはどこからきたのであったか。天からであったか、人からであったか」。すると、彼らは互に論じて言った、「もし天からだと言えば、では、なぜ彼を信じなかったのか、とイエスは言うだろう。 口語訳聖書

† 日本語訳聖書 Matt.21:25

【漢訳聖書】
Matt.21:25 約翰之洗禮奚自、自天乎、自人乎。衆竊議曰、我若云自天、彼必謂我云、然則爾何不信之、

【明治元訳】
Matt.21:25 ヨハネのバプテスマはよりぞ天(てん)よりか人(ひと)よりか彼等(かれら)たがひに論(ろん)じ曰(いひ)けるは若(も)し天(てん)よりと云(いは)ば然(さら)ば何(なに)ゆゑ信(しん)ぜざるかと云(いは)ん

【大正文語訳】
Matt.21:25 ヨハネのバプテスマは何處よりぞ、天よりか、人よりか』かれら互に論じて言ふ『もし天よりと言はば「何故かれを信ぜざりし」と言はん。

【ラゲ訳】
Matt.21:25 ヨハネの洗禮は何處よりなりしぞ、天よりか将人よりか、と。彼等相共に慮りて、

【口語訳】
Matt.21:25 ヨハネのバプテスマはどこからきたのであったか。天からであったか、人からであったか」。すると、彼らは互に論じて言った、「もし天からだと言えば、では、なぜ彼を信じなかったのか、とイエスは言うだろう。

【新改訳改訂3】
Matt.21:25 ヨハネのバプテスマは、どこから来たものですか。天からですか。それとも人からですか。」すると、彼らはこう言いながら、互いに論じ合った。「もし、天から、と言えば、それならなぜ、彼を信じなかったか、と言うだろう。

【新共同訳】
Matt.21:25 ヨハネの洗礼はどこからのものだったか。天からのものか、それとも、人からのものか。」彼らは論じ合った。「『天からのものだ』と言えば、『では、なぜヨハネを信じなかったのか』と我々に言うだろう。

【バルバロ訳】
Matt.21:25 さて、ヨハネの洗礼は天からか人からか、どこからのものか」と問われた。彼らは心の中で、「もし天からだと言えば、<それならなぜ彼を信じなかったのか>と言うだろうし、

【フランシスコ会訳】
Matt.21:25 ヨハネの洗礼はどっからのものか。天からのものか、それとも人からのものか」。彼らは互いに論じ合った、「もし『天からのものだ』と言えば、『それでは、どうしてヨハネを信じなかったのか』と言うだろうし、

【日本正教会訳】
Matt.21:25 イオアンの洗禮は奚よりせしか、天よりか、抑人よりか。彼等竊に議して曰へり、若し天よりと云はば、爾等何ぞ彼を信ぜざりしと云はん、

【塚本虎二訳】
Matt.21:25 ──ヨハネの洗礼はどこから来たのか。天(の神)から(授かったの)か、それとも人間からか。」彼らはひそかに考えた、「もし『天から』と言えば、『では、なぜヨハネを信じなかったか』と言うであろうし、

【前田護郎訳】
Matt.21:25 ヨハネの洗礼はどこから来たか、天からか人からか」と。彼らは互いに話しあった、「もしわれらが天からといえば、なぜ彼を信じなかったかと彼はいおう。

【永井直治訳】
Matt.21:25 かのヨハネのバプテズマは何處よりなりしや。天よりか、或ひは人よりか。然るに彼等は己自らのうちに勘考して、云ひけるは、我等もし天よりと云はば、然らば何すれぞ汝等は彼を信ぜざりしや、と彼は我等に謂ふならん。

【詳訳聖書】
Matt.21:25 ヨハネのバプテスマは、どこから来たものか。天からか、それとも人からか」。彼らは互いに論じ合って<論争して>〔言った〕、「もし『天から』と言えば、彼は『それではなぜあなたたちはヨハネを信じなかったのか』と聞くだろう。

† 聖書引照 Matt.21:25

Matt.21:25 ヨハネのバプテスマは何處よりぞ、天よりか、人よりか』かれら互に論じて言ふ『もし天よりと言はば「何故かれを信ぜざりし」と言はん。

[ヨハネのバプテスマは何處よりぞ、天よりか、人よりか』かれら互に論じて言ふ]  マタ3:1; etc.; マタ11:7-15; 17:12,13; マル1:1-11; 11:27-33; ルカ1:11-17,67-80; 3:2-20; 7:28-35; ヨハ1:6,15,25-34; 3:26-36
[『もし天よりと言はば「何故かれを信ぜざりし」と言はん』]   ルカ20:5; ヨハ3:18; 5:33-36,44-47; 10:25,26; 12:37-43; Ⅰヨハ3:20

† ギリシャ語聖書 Matt.21:25

Stephens 1550 Textus Receptus
το βαπτισμα ιωαννου ποθεν ην εξ ουρανου η εξ ανθρωπων οι δε διελογιζοντο παρ εαυτοις λεγοντες εαν ειπωμεν εξ ουρανου ερει ημιν διατι ουν ουκ επιστευσατε αυτω

Scrivener 1894 Textus Receptus
το βαπτισμα ιωαννου ποθεν ην εξ ουρανου η εξ ανθρωπων οι δε διελογιζοντο παρ εαυτοις λεγοντες εαν ειπωμεν εξ ουρανου ερει ημιν διατι ουν ουκ επιστευσατε αυτω

Byzantine Majority
το βαπτισμα ιωαννου ποθεν ην εξ ουρανου η εξ ανθρωπων οι δε διελογιζοντο παρ εαυτοις λεγοντες εαν ειπωμεν εξ ουρανου ερει ημιν διατι ουν ουκ επιστευσατε αυτω

Alexandrian
το βαπτισμα το ιωαννου ποθεν ην εξ ουρανου η εξ ανθρωπων οι δε διελογιζοντο εν εαυτοις λεγοντες εαν ειπωμεν εξ ουρανου ερει ημιν δια τι ουν ουκ επιστευσατε αυτω

Hort and Westcott
το βαπτισμα το ιωαννου ποθεν ην εξ ουρανου η εξ ανθρωπων οι δε διελογιζοντο εν εαυτοις λεγοντες εαν ειπωμεν εξ ουρανου ερει ημιν δια τι ουν ουκ επιστευσατε αυτω

† ギリシャ語聖書 品詞色分け

Matt.21:25

τὸ βάπτισμα τὸ ἰωάννου πόθεν ἦν; ἐξ οὐρανοῦ  ἐξ ἀνθρώπων; οἱ δὲ διελογίζοντο ἐν ἑαυτοῖς λέγοντεςἐὰν εἴπωμεν, ἐξ οὐρανοῦἐρεῖ ἡμῖν, διὰ τί οὗν οὐκ ἐπιστεύσατε αὐτῶ; 

† ヘブライ語聖書 Matt.21:25

Matt.21:25

טְבִילַת יוֹחָנָן מֵאַיִן הָיְתָה, מִן הַשָּׁמַיִם אוֹ מִבְּנֵי אָדָם?” אָז חָשְׁבוּ בִּלְבָבָם: 

† ラテン語聖書 Matt.21:25

Latin Vulgate
Matt.21:25

Baptismus Ioannis unde erat? e cælo, an ex hominibus? At illi cogitabant inter se, dicentes:
The baptism of John, where was it from? Was it from heaven, or from men?” But they thought within themselves, saying:

† 私訳(詳訳)Matt.21:25

【私訳】 「『ヨハネの洗礼<バプテスマ>はどこから来たものだったのか? 天<神のいますところ、神の座>からのものが、それとも人からのものか?』 そこで彼らは互いに<彼ら自身の内に>論じ合って<議論して>言った。「もし、『天<神のいますところ、神の座>からからのものだ』と言えば、それではなぜ彼〔ヨハネ〕を信じなかったのかと、彼〔イエス〕は我々に言うだろう」

† 新約聖書ギリシャ語語句研究

Matt.21:25

τὸ βάπτισμα τὸ ἰωάννου πόθεν ἦνἐξ οὐρανοῦ ἢ ἐξ ἀνθρώπων; οἱ δὲ διελογίζοντο ἐν ἑαυτοῖς λέγοντεςἐὰν εἴπωμεν, ἐξ οὐρανοῦ, ἐρεῖ ἡμῖνδιὰ τί οὗν οὐκ ἐπιστεύσατε αὐτῶ;

【ヨハネの】 ἰωάννου  ᾽Ιωάννης  イオーアンネース Iōannēs {ee-o-an‘-nace} (n-gm-s 名詞・属男単

ヨハネ  ヘブライ名「ヤーゥエの賜物」

(G2491 ᾽Ιωάννης Of Hebrew origin [3110 ; Joannes (that is, Jochanan), the name of four Israelites: – John.  Internet Sacred Text Archive)

(バプテスマのヨハネ マタ3:1,2,6,11; 14;1~12; マル1:4; 2:18; ルカ3:2,3; ヨハ3:23; 使徒10:37; 13:24,25; 19:3,4)

(ゼベダイの子ヨハネ マタ4:21; 10:2; 17:1;  マル1:19,29; 3:17; 5:37; 9:2,38; 10:35, 41; 13:3; 14:33;  ルカ5:10; 6:14; 8:51; 9:28, 49, 54; 22:8 etc.)

【洗礼は】 βάπτισμα  βάπτισμα  バプティスマ baptisma {bap‘-tis-mah} (n-nn-s 名詞・主中単)

< βάπτω つける、浸す

1)浸す、沈める、つける、洗い清める 2)洗礼、バプテスマ

「バプテスマ βάπτισμα」は人が川を渡ってみずに浸かる、船が沈没する等の意味に用いられた言葉

(G908 βάπτισμα From 907 baptism (technically or figuratively): – baptism.  Internet Sacred Text Archive)

マタ3:7;21:25;  マル 1:4; 10:38;,39: 11:30;  ルカ3:3; 7:29; 12:50; 20:4;  使徒1:22; 10:37; 13:24; 18:25; 19:3;  ロマ6:4;  エぺ4:5;  コロ2:12;   Ⅰコリ3:21

【どこから】 πόθεν  πόθεν ポてン pothen {poth‘-en} (abt 副詞・疑)

1)どうして、どんな原因から、何ゆえに 2)どこから 3)どの場所から 4)いかなる状態から 5)いかにして

(G4159  πόθεν  From the base of 4213 with enclitic adverb of origin; from which (as interrogitive) or what (as relative) place, state, source or cause: – whence.  Internet Sacred Text Archive)

【のものだったか?】 ἦν  εἰμί エイミ  eimi {i-mee‘} (viia–3s 動詞・直・未完・能・3単)

1)ある、いる、~である、~です、~だ 2)行われる、おこる、生ずる、現れる、来る 3)いる、滞在する、とどまる 4)存在する 5)生きている

(G1510 εἰμί  First person singular present indicative; a prolonged form of a primary and defective verb; I exist (used only when emphatic): – am, have been, X it is I, was. See also 1488 1498 1511 1527 2258 2071 2070 2075 2076 2771 2468 5600.  Internet Sacred Text Archive)

【天】 οὐρανοῦ  οὐρανός  ウーラノス ouranos {oo-ran-os‘} (n-gm-s 名詞・属男単)

1)空、大空、蒼穹、丸天井 2)天の、天にある、天、天界 3)神の座、神のいますところ、神のみ住まい 4)王権 5)宇宙

ユダヤ人は天が幾層もあると考えた

(G3772 οὐρανός Perhaps from the same as 3735 (through the idea of elevation); the sky; by extension heaven (as the abode of God); by implication happinesspowereternity; specifically the Gospel (Christianity): – air, heaven ([-ly]), sky.  Internet Sacred Text Archive)

マタ3:2,17; 5:35,48; 6:9,20,26; 7:11; 24:29;  マル1:11; 13:25; 16:19;  ルカ2:1311:13; 12:33; 15:18; 24:51;  ヨハ1:51 etc.

【からのものか】 ἐξ  ἐκ エク  ek ex {ek, ex} (pg 前置詞・属)

1)から、~の中から 2)~の外に、~から外へ、~から出て 3)によって 4)で  (動作の出発点を示す) 5)のために

(G1537  ἐκ A primary preposition denoting origin (the point whence motion or action proceeds), fromout (of place, time or cause; literally or figuratively; direct or remote): – after, among, X are, at betwixt (-yond), by (the means of), exceedingly, (+ abundantly above), for (-th), from (among, forth, up), + grudgingly, + heartily, X heavenly, X hereby, + very highly, in, . . . ly, (because, by reason) of, off (from), on, out among (from, of), over, since, X thenceforth, through, X unto, X vehemently, with (-out). Often used in composition, with the same general import; often of completion.  Internet Sacred Text Archive)

【それとも】 ἤ エー ē {ay}  (cs 接続詞・従位)

1)あるいは、それとも、または 2)それとも~か 3)より、よりも、に比して

(G2228  ἤ A primary particle of distinction between two connected terms; disjunctive, or; comparative, than: – and, but (either), (n-) either, except it be, (n-) or (else), rather, save, than, that, what, yea. Often used in connection with other particles. Compare especially 2235 2260 2273.  Internet Sacred Text Archive)

【人】 ἀνθρώπων  ἄνθρωπος  アンとローポス anthrōpos {anth‘-ro-pos} (n-gm-p 名詞・属男)

< ἄνήρ  人 +ὤψ  顔

1)人間、人、人類 2)男、夫 3)ある人、或る者、この人

(G444  ἄνθρωπος From 435 and ὤψ ōps (the countenance; from 3700 ; manfaced, that is, a human being: – certain, man.  Internet Sacred Text Archive)

【からのものか?】 ἐξ ἐκ エク  ek ex {ek, ex} (pg 前置詞・属)

1)から、~の中から 2)~の外に、~から外へ、~から出て 3)によって 4)で  (動作の出発点を示す) 5)のために

(G1537  ἐκ A primary preposition denoting origin (the point whence motion or action proceeds), fromout (of place, time or cause; literally or figuratively; direct or remote): – after, among, X are, at betwixt (-yond), by (the means of), exceedingly, (+ abundantly above), for (-th), from (among, forth, up), + grudgingly, + heartily, X heavenly, X hereby, + very highly, in, . . . ly, (because, by reason) of, off (from), on, out among (from, of), over, since, X thenceforth, through, X unto, X vehemently, with (-out). Often used in composition, with the same general import; often of completion.  Internet Sacred Text Archive)

【そこで】 δὲ  δέ  デ de {deh} (ch 接続詞・完)

1)ところで、しかし、さて、そして 2)しかも、そしてまた、なお、すると、また 3)次に、さらに 4)否、むしろ

(G1161 δέ A primary particle (adversative or continuative); butand, etc.: – also, and, but, moreover, now [often unexpressed in English].  Internet Sacred Text Archive)

【彼ら自身】 ἑαυτοῖς  ἑαυτοῦ  ヘアウトウー heautou {heh-ow-too‘} (npdm3p 代名詞・与男3複)

1)彼(彼女、それ)自身の 2)自分自身の 3)自らの中に、自分自身に

(G1438  ἑαυτοῦ (Including all the other cases); from a reflexive pronoun otherwise obsolete and the genitive (dative or accusative) of 846 him (heritthem, also [in conjunction with the personal pronoun of the other persons] mythyouryour) -self (-selves), etc.: – alone, her (own, -self), (he) himself, his (own), itself, one (to) another, our (thine) own (-selves), + that she had, their (own, own selves), (of) them (-selves), they, thyself, you, your (own, own conceits, own selves, -selves).  Internet Sacred Text Archive)

【の中で】  ἐν  ἐν エン en {en}  (pd 前置詞・属)

1)~の中に、~の間に 2)~の上に 3)ところに、のそばに 4)で 3)よって 5)に

(G1722  ἐν A primary preposition denoting (fixed) position (in place, time or state), and (by implication) instrumentality (medially or constructively), that is, a relation of rest (intermediate between 1519 and 1537 ; “in”at, (up-) onby, etc.: – about, after, against, + almost, X altogether, among, X as, at, before, between, (here-) by (+ all means), for (. . . sake of), + give self wholly to, (here-) in (-to, -wardly), X mightily, (because) of, (up-) on, [open-] ly, X outwardly, one, X quickly, X shortly, [speedi-] ly, X that, X there (-in, -on), through (-out), (un-) to(-ward), under, when, where (-with), while, with (-in). Often used in compounds, with substantially the same import; rarely with verbs of motion, and then not to indicate direction, except (elliptically) by a separate (and different) prep.  Internet Sacred Text Archive)

【論じ合って】 διελογίζοντο  διαλογίζομαι  ディアろギゾマイ διαλογίζομαι {dialogizomai} (viin–3p 動詞・直・未完・能欠・3複)

< διά + λογίζομαι  論ずる

1)思いめぐらす、思案する、議論する、帰する、推論する、考えをめぐらす 2)決算する、計算する 3)熟慮する 4)区別する

(G1260 διαλογίζομαι From 1223 and 3049 to reckon thoroughly, that is, (generally) to deliberate (by reflection or discussion): – cast in mind, consider, dispute, muse, reason, think.  Internet Sacred Text Archive)

マタ16:7,8;  マル8:16,17;

【言った】 λέγοντες  λέγω れゴー legō {leg‘-o} (vppanm-p 分詞・現能主男)

1)言う、告げる、語る、話す、言い表す、述べる 2)呼ぶ、命ずる、指図する、言いつける 3)名づける、称する、呼びかける 4)意味する、指す

(G3004 λέγω  A primary verb; properly to “lay” forth, that is, (figuratively) relate (in words [usually of systematic or set discourse; whereas2036 and 5346 generally refer to an individual expression or speech respectively; while 4483 is properly to break silence merely, and 2980 means an extended or random harangue]); by implication to mean: – ask, bid, boast, call, describe, give out, name, put forth, say (-ing, on), shew, speak, tell, utter.  Internet Sacred Text Archive)

マタ1:20; 2:23; 5:44; 9:14,34;  マル2:11; 5:9; 12:18;  ルカ5:39; 6:46; 20:41;  ヨハ1:29; 2:6; 16:12; etc.

【もし】 ἐὰν  ἐάν  エアン ean {eh-an‘} (cs 接続詞・従位)

1)もし、もし~ならば 2)~であれ 3)ひょっとして、万一

(G1437 ἐάν From 1487 and 302 a conditional particle; in case that, provided, etc.; often used in connection with other particles to denote indefiniteness or uncertainty: – before, but, except, (and) if, (if) so, (what-, whither-) soever, though, when (-soever), whether (or), to whom, [who-] so (-ever). See 3361 Internet Sacred Text Archive)

【天】 οὐρανοῦ  οὐρανός  ウーラノス ouranos {oo-ran-os‘} (n-gm-s 名詞・属男単)

1)空、大空、蒼穹、丸天井 2)天の、天にある、天、天界 3)神の座、神のいますところ、神のみ住まい 4)王権 5)宇宙

ユダヤ人は天が幾層もあると考えた

(G3772 οὐρανός Perhaps from the same as 3735 (through the idea of elevation); the sky; by extension heaven (as the abode of God); by implication happinesspowereternity; specifically the Gospel (Christianity): – air, heaven ([-ly]), sky.  Internet Sacred Text Archive)

マタ3:2,17; 5:35,48; 6:9,20,26; 7:11; 24:29;  マル1:11; 13:25; 16:19;  ルカ2:1311:13; 12:33; 15:18; 24:51;  ヨハ1:51 etc.

【からのものと】 ἐξ  ἐκ エク  ek ex {ek, ex} (pg 前置詞・属)

1)から、~の中から 2)~の外に、~から外へ、~から出て 3)によって 4)で  (動作の出発点を示す) 5)のために

(G1537  ἐκ A primary preposition denoting origin (the point whence motion or action proceeds), fromout (of place, time or cause; literally or figuratively; direct or remote): – after, among, X are, at betwixt (-yond), by (the means of), exceedingly, (+ abundantly above), for (-th), from (among, forth, up), + grudgingly, + heartily, X heavenly, X hereby, + very highly, in, . . . ly, (because, by reason) of, off (from), on, out among (from, of), over, since, X thenceforth, through, X unto, X vehemently, with (-out). Often used in composition, with the same general import; often of completion.  Internet Sacred Text Archive)

【言えば】 εἴπωμεν  εἶπον エイポン  eipon {i‘-pon}  (vsaa–1p 動詞・直・未来・能・3)

1)言う、話す、語る、告げる、言いあらわす、述べる、呼ぶ 2)命じる、願う、尋ねる 3)~と呼ぶ、称する 4)語られたこと、言葉、発言、発話、話の内容 5)出来事

εἶπον は ἔπω の2アオリスト形で実際には λέγω のアオリストとして用いられる

(G2036 ἔπω A primary verb (used only in the definite past tense, the others being borrowed from 2046 4483 and 5346 ; to speak or say (by word or writting): – answer, bid, bring word, call, command, grant, say (on), speak, tell. Compare 3004.  Internet Sacred Text Archive)

【それでは】 οὗν  οὖν  ウーン  oun {oon} (ch 接続詞・後置語)

1)それで、それから、それゆえ、そうゆうわけで、故に、さて、ところで、そこで 2)そのように、実際に、確かに、いずれにしても、とにかく 3)だから、その理由で、そんなわけで 4)すると、それでは

(G3767 οὖν Apparently a primary word; (adverbially) certainly, or (conjugationally) accordingly: – and (so, truly), but, now (then), so (likewise then), then, therefore, verily, wherefore.  Internet Sacred Text Archive)

【なぜ】 διὰ τί

διὰ  διά ディア dia {dee-ah‘} (pa 前置詞・対)

1)~を通って、通り抜けて 2)~を通じて、~中ずっと、~の中に、~の中へと 3)~の故に 3)~のために、~の故に 4)~の間で 5)~を経て、~によって、~の後に

(G1223 διά A primary preposition denoting the channel of an act; through (in very wide applications, local, causal or occasional). In composition it retains the same general import: – after, always, among, at, to avoid, because of (that), briefly, by, for (cause) . . . fore, from, in, by occasion of, of, by reason of, for sake, that, thereby, therefore, X though, through (-out), to, wherefore, with (-in). In composition it retains the same general import.  Internet Sacred Text Archive)

τί  τίς ティス tis {tis} (aptan-s 形容詞・疑対中単)

1)誰 2)何 3)どんな 4)なぜ 5)どちら 6)何故、どうして

(G5101 τίς Probably emphatic of 5100 an interrogitive pronoun, who, which or what (in direct or indirect questions): – every man, how (much), + no (-ne, thing), what (manner, thing), where ([-by, -fore, -of, -unto, -with, -withal]), whether, which, who (-m, -se), why.  Internet Sacred Text Archive)

【彼を】 αὐτῶ  αὐτός  アウトス autos {ow-tos‘}  (npdm3s 代名詞・与男3)

1)彼、彼女、それ(三人称の代名詞) 2)自身で、自分から、自分として(強調用法) 3)同じ同一の 4)まさに、ちょうど

(G846 αὐτός From the particle αὖ au (perhaps akin to the base of 109 through the idea of a baffling wind; backward); the reflexive pronoun self, used (alone or in the compound of 1438 of the third person, and (with the proper personal pronoun) of the other persons: – her, it (-self), one, the other, (mine) own, said, ([self-], the) same, ([him-, my-, thy-]) self, [your-] selves, she, that, their (-s), them ([-selves]), there [-at, -by, -in, -into, -of, -on, -with], they, (these) things, this (man), those, together, very, which. Compare 848.  Internet Sacred Text Archive)

【信じ】 ἐπιστεύσατε  πιστεύω  ピステウオー  pisteuō {pist-yoo‘-o}  (viaa–2s 動詞・直・1アオ・能・2複)

1)信じる 2)信用する、信を置く、信頼する、信任する 3)確信する  4)信仰をもつ 5)託する

(G4100 πιστεύω From 4102 to have faith (in, upon, or with respect to, a person or thing), that is, credit; by implication to entrust (especially one’s spiritual well being to Christ): – believe (-r), commit (to trust), put in trust with.  Internet Sacred Text Archive)

マタ9:28; 13:4,5,7,8; 15:14,27; 24:29;  マル4:4,5,7,8; 13.25; etc.

【なかったのかと】 οὗν  οὐ  ウー ou {oo} (qn 不変化詞・否定)

1)否 2)~ない 3)~でない

(G3756 οὐ Also οὐκ ouk ook used before a vowel and οὐχ ouch ookh before an aspirate. A primary word; the absolutely negative (compare 3361 adverb; no or not: – + long, nay, neither, never, no (X man), none, [can-] not, + nothing, + special, un ([-worthy]), when, + without, + yet but. See also 3364 3372.  Internet Sacred Text Archive)

【我々に】 ἡμῖν  ἐγώ エゴー  egō {eg-o‘} (npd-1p 代名詞・与1複)

1)私 2)わたし

(G1473  ἐγώ A primary pronoun of the first person, “I” (only expressed when emphatic): – I, me. For the other cases and the plural see 1691 1698 1700 2248 2249 2254 2257 etc.  Internet Sacred Text Archive)

【言うだろう】 ἐρεῖ  εἶπον エイポン  eipon {i‘-pon}  (vifa–3s 動詞・直・未来・能・3)

1)言う、話す、語る、告げる、言いあらわす、述べる、呼ぶ 2)命じる、願う、尋ねる 3)~と呼ぶ、称する 4)語られたこと、言葉、発言、発話、話の内容 5)出来事

εἶπον は ἔπω の2アオリスト形で実際には λέγω のアオリストとして用いられる

(G2036 ἔπω A primary verb (used only in the definite past tense, the others being borrowed from 2046 4483 and 5346 ; to speak or say (by word or writting): – answer, bid, bring word, call, command, grant, say (on), speak, tell. Compare 3004.  Internet Sacred Text Archive)

† 英語訳聖書 Matt.21:25

King James Version
21:25 The baptism of John, whence was it? from heaven, or of men? And they reasoned with themselves, saying, If we shall say, From heaven; he will say unto us, Why did ye not then believe him?

New King James Version
21:25 “The baptism of John-where was it from? From heaven or from men?” And they reasoned among themselves, saying, “If we say, ‘From heaven,’ He will say to us, ‘Why then did you not believe him?’

American Standard Version
21:25 The baptism of John, whence was it? from heaven or from men? And they reasoned with themselves, saying, If we shall say, From heaven; he will say unto us, Why then did ye not believe him?

New International Version
21:25 John’s baptism–where did it come from? Was it from heaven, or from men?” They discussed it among themselves and said, “If we say, `From heaven,’ he will ask, `Then why didn’t you believe him?’

Bible in Basic English
21:25 The baptism of John, where did it come from? from heaven or from men? And they were reasoning among themselves, saying, If we say, From heaven; he will say to us, Why then did you not have faith in him?

Today’s English Version
21:25 Where did John’s right to baptize come from: was it from God or from human beings?” /They started to argue among themselves, “What shall we say? If we answer, “From God,’ he will say to us, “Why, then, did you not believe John?’

Darby’s English Translation
21:25 The baptism of John, whence was it? of heaven or of men? And they reasoned among themselves, saying, If we should say, Of heaven, he will say to us, Why then have ye not believed him?

Douay Rheims
21:25 The baptism of John, whence was it? from heaven or from men? But they thought within themselves, saying:

Noah Webster Bible
21:25 The baptism of John, whence was it? from heaven, or from men? And they reasoned with themselves, saying, if we shall say, From heaven; he will say to us, Why then did ye not believe him?

Weymouth New Testament
21:25 John’s Baptism, whence was it? –had it a heavenly or a human origin?’ So they debated the matter among themselves. ‘If we say ‘a heavenly origin,” they argued, ‘he will say, ‘Why then did you not believe him?’

World English Bible
21:25 The baptism of John, where was it from? From heaven or from men?’ They reasoned with themselves, saying, ‘If we will say, ‘From heaven,’ he will tell us, ‘Why then did you not believe him?’

Young’s Literal Translation
21:25 the baptism of John, whence was it? — from heaven, or from men?’ And they were reasoning with themselves, saying, ‘If we should say, From heaven; he will say to us, Wherefore, then, did ye not believe him?

† 細き聲 聖書研究ノート

 <ヨハネのバプテスマは何處よりぞ、天よりか、人よりか』かれら互に論じて言ふ『もし天よりと言はば「何故かれを信ぜざりし」と言はん>

祭司長、民の長老たちは、イエスに「なんの権威があって事を行うのか?」と問う。もし、イエスが「神から」と答えれば、イエスは神を汚す者とし、「神以外のものから」と答えれば、イエスを悪霊による者と訴えることもできただろう。

すると、イエスは祭司長、民の長老たちに、「ヨハネのバプテスマは何處よりぞ、天よりか、人よりか」と問われた。すると、祭司長、民の長老たちは互いに、「もし天よりと言えば、『何故かれを信ぜざりし』と言はれるだろう」と論じ合った。

 <ヨハネのバプテスマは何處よりぞ、天よりか、人よりか>

イエスは権威を問う祭司長、民の長老たちに「ヨハネの洗礼(バプテスマ)はどこから来たものだったのか?」と言われる。

民衆はバプテスマのヨハネの洗礼が「天からのもの」と認めていた。「権威」は制度や伝統によって定められるのではなく、神より民に与えられ、民がそれを認めるところのものであった。

 <かれら互に論じて言ふ『もし天よりと言はば「何故かれを信ぜざりし」と言はん』>

祭司長、民の長老たちはヨハネのバプテスマを「天からのもの」と認めることはできない。彼らはバプテスマのヨハネを「信じていなかった」からである。

祭司長、民の長老たちが最も恐れるのは「民衆」であった。彼らの「権威」は「民衆」の上にこそあり、それゆえに「支配」を約束するものである。

これに対して、イエスは「権威」を上からのものとし、祭司長、民の長老たちと鋭く対立された。

† 心のデボーション

「ヨハネのバプテスマは何處よりぞ、天よりか、人よりか』かれら互に論じて言ふ『もし天よりと言はば「何故かれを信ぜざりし」と言はん』 マタイ21:25 大正文語訳聖書

「ヨハネの洗礼はどこからのものだったか。天からのものか、それとも、人からのものか。」彼らは論じ合った。『「天からのものだ」と言えば、「では、なぜヨハネを信じなかったのか」と我々に言うだろう』 新共同訳聖書

民衆を恐れる権威は偽物である。そして民衆の恐れる権威も本物ではない。

「なんぢら鼻より息のいでいりする人に倚ることをやめよ斯るものは何ぞかぞふるに足らん」 イザヤ2:22 明治元訳聖書

† 心のデボーション

「ヨハネのバプテスマは何處よりぞ、天よりか、人よりか』かれら互に論じて言ふ『もし天よりと言はば「何故かれを信ぜざりし」と言はん』 マタイ21:25 大正文語訳聖書

「ヨハネの洗礼はどこからのものだったか。天からのものか、それとも、人からのものか。」彼らは論じ合った。『「天からのものだ」と言えば、「では、なぜヨハネを信じなかったのか」と我々に言うだろう』 新共同訳聖書

 「バプテスマの権威」

すべてのバプテスマは天からのものである。バプテスマをほどこす者も受ける者も天からのバプテスマの中にいる。人間にはバプテスマの権威は何一つない。

「凡ての人、上にある權威に服ふべし。そは神によらぬ權威なく、あらゆる權威は神によりて立てらる」 ロマ13:1 大正文語訳聖書

† 細き聲 説教

 「霊的権威」

「ヨハネのバプテスマは何處よりぞ、天よりか、人よりか』かれら互に論じて言ふ『もし天よりと言はば「何故かれを信ぜざりし」と言はん』 マタイ21:25 大正文語訳聖書

「ヨハネの洗礼はどこからのものだったか。天からのものか、それとも、人からのものか。」彼らは論じ合った。『「天からのものだ」と言えば、「では、なぜヨハネを信じなかったのか」と我々に言うだろう』 新共同訳聖書

祭司長、民の長老たちは、イエスに「なんの権威があって事を行うのか?」と問う。もし、イエスが「神から」と答えれば、イエスは神を汚す者とし、「神以外のものから」と答えれば、イエスを悪霊による者と訴えることもできただろう。

そこで、イエスは祭司長、民の長老たちに、「ヨハネのバプテスマは何處よりぞ、天よりか、人よりか」と問われた。すると、祭司長、民の長老たちは互いに、「もし天よりと言えば、『何故かれを信ぜざりし』と言はれるだろう」と論じ合った。

イエスは「ヨハネの洗礼(バプテスマ)はどこから来たものだったのか?」と言われた。

民衆はバプテスマのヨハネの洗礼が「天からのもの」と認めていた。「権威」は制度や伝統によって定められるのではなく、神より民に与えられ、民がそれを認めるところのものであった。

祭司長、民の長老たちはヨハネのバプテスマを「天からのもの」と認めることはできない。彼らはバプテスマのヨハネを「信じていなかった」からである。

祭司長、民の長老たちが最も恐れるのは「民衆」であった。彼らの「権威」は「民衆」の上にこそあり、それゆえに「支配」を約束するものであった。

祭司長、民の長老たちは「天の権威」を理由に民を支配したのである。

「神の国」は民を支配するためにあるのではない。

如何なる「霊的権威」も人の上に立つものではない。人に仕えるために、霊的権威が与えられているのである。

(皆川誠)

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