マタイによる福音書12章21節

マタイによる福音書
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† 福音書縦観 「人々の癒し」 マタイ12:15~21

マタイ12:15~21 マルコ3:7~12 ルカ6:17~19
マタイ12:15~21

Matt.12:21異邦人は彼の名に望みを置くであろう」。口語訳聖書

† 日本語訳聖書 Matt.12:21

【漢訳聖書】
Matt.12:21 異邦人亦將賴其名乎。

【明治元訳】
Matt.12:21 異邦人(いはうじか)もその名(な)に頼(よる)べしと有(ある)に應(かなは)せん爲(ため)なり

【大正文語訳】
Matt.12:21 異邦人も彼の名に望をおかん』

【ラゲ訳】
Matt.12:21 又異邦人は彼の名を仰ぎ望まん」と。

【口語訳】
Matt.12:21 異邦人は彼の名に望みを置くであろう」。

【新改訳改訂3】
Matt.12:21 異邦人は彼の名に望みをかける。」

【新共同訳】
Matt.12:21 異邦人は彼の名に望みをかける。」

【バルバロ訳】
Matt.12:21 異邦人も彼の名に希望をかける」。

【フランシスコ会訳】
Matt.12:21 異邦人は彼の名に望みをかけるであろう。

【日本正教会訳】
Matt.12:21 諸民彼の名を賴まんと。

【塚本虎二訳】
Matt.12:21 異教人は彼に望みをかけるであろう。”

【前田護郎訳】
Matt.12:21 諸国民は彼の名に望みをかけよう」と。

【永井直治訳】
Matt.12:21 されば國人は彼の名を望むならん。

【詳訳聖書】
Matt.12:21 異邦人<イスラエル以外の国民>は彼の名に<の上に>彼らの望みをかける」。

† 聖書引照 Matt.12:21

Matt.12:21 異邦人も彼の名に望をおかん』

[異邦人も彼の名に望をおかん] イザ11:10; ロマ15:12,13; エペ1:12,13; コロ1:27

† ギリシャ語聖書 Matt.12:21

Stephens 1550 Textus Receptus
και εν τω ονοματι αυτου εθνη ελπιουσιν

Scrivener 1894 Textus Receptus
και εν τω ονοματι αυτου εθνη ελπιουσιν

Byzantine Majority

και τω ονοματι αυτου εθνη ελπιουσιν

Alexandrian
και τω ονοματι αυτου εθνη ελπιουσιν

Hort and Westcott
και τω ονοματι αυτου εθνη ελπιουσιν

† ギリシャ語聖書 品詞色分け

Matt.12:21

καὶ τῷ ὀνόματι αὐτοῦ ἔθνη ἐλπιοῦσιν.

† ヘブライ語聖書 Matt.12:21

Matt.12:21

יֵשׁוּעַ רִפֵּא אוֹתוֹ וְהָאִלֵּם דִּבֵּר וְגַם רָאָה

† ラテン語聖書 Matt.12:21

Latin Vulgate
Matt.12:21

et in nomine eius Gentes sperabunt.
And the Gentiles shall hope in his name.”

† 私訳(詳訳)Matt.12:21

【私訳】 「そして、異邦人<異教徒>は彼の名に望みをもつ<期待する、待ち望む、希望を持つ、待望する>」

† 新約聖書ギリシャ語語句研究

Matt.12:21

καὶ τῷ ὀνόματι αὐτοῦ ἔθνη ἐλπιοῦσιν.

【そして】 καὶ  καί カイ kai {kahee} (cc/ch 接続詞・等位/完)

1)~と、~も、そして 2)~さえ、でさえも 3)しかし 4)しかも、それは 5)それでは、それだのに 6)そうすれば、すなわち 7)のみならず、もまた

(G2532 καί Apparently a primary particle, having a copulative and sometimes also a cumulative force; and, also, even, so, then, too, etc.; often used in connection (or composition) with other particles or small words: – and, also, both, but, even, for, if, indeed, likewise, moreover, or, so, that, then, therefore, when, yea, yet.  Internet Sacred Text Archive)

【異邦人は】 ἔθνη  ἔθνος エとノス ethnos {eth‘-nos} (n-nn-p 名詞・主中複)

1)民族、部族、種族、住民、国民 2)異邦民族、異教徒、異教人、外国人 3)非ユダヤ人、ヤーウェへの信仰をもたない異教徒 4)一群の人、群衆

(G1482  ἔθνος From 1484 national (“ethnic”), that is, (specifically) a Gentile: – heathen (man).  Internet Sacred Text Archive)

マタ4:15; 6:32; 10:5,18; 12:19,25; マル10:33,42; ルカ2:32; 12:30; 21:24; 22:25; etc.

【彼の】 αὐτοῦ  αὐτός アウトス autos {ow-tos‘} (npgm3s 代名詞・属男3)

1)彼、彼女、それ(三人称の代名詞) 2)自身で、自分から、自分として(強調用法) 3)同じ同一の 4)まさに、ちょうど

(G846 αὐτός From the particle αὖ au (perhaps akin to the base of 109 through the idea of a baffling wind; backward); the reflexive pronoun self, used (alone or in the compound of 1438 of the third person, and (with the proper personal pronoun) of the other persons: – her, it (-self), one, the other, (mine) own, said, ([self-], the) same, ([him-, my-, thy-]) self, [your-] selves, she, that, their (-s), them ([-selves]), there [-at, -by, -in, -into, -of, -on, -with], they, (these) things, this (man), those, together, very, which. Compare 848.  Internet Sacred Text Archive)

【名に】 ὀνόματι  ὄνομα オノマ onoma {on‘-om-ah} (n-dn-s 名詞・与中単)

1)名前、名、名称 2)人数 3)本人、人間、人格 4)名声 5)名目、口実 6)語、用語、術語

(G3686  ὄνομα From a presumed derivative of the base of 1097 (compare 3685 ; a “name” (literally or figuratively), (authoritycharacter): – called, (+ sur-) name (-d).  Internet Sacred Text Archive)

マタ1:21; 10:2; マル3:16; 14:32; ルカ1:5,26; ヨハ1:6; 3:1; 使徒13:8; 黙示21:14 etc.

【望みをかける】 ἐλπιοῦσιν  ἐλπίζω  エるピゾー  elpizō {el-pid‘-zo} (vifa–3p 動詞・直・未来・能・複)

1)望む、希望する、期待する、待望する 2)待ち望む、望みをもつ、望みをかける、希望を持つ、 3)恐れる、心配する 4)考える、推定する、予想する

(G1679  ἐλπίζω From 1680 to expect or confide: – (have, thing) hope (-d) (for), trust.  Internet Sacred Text Archive)

マタ12:21; ロマ15:12; Ⅰテモ4:10; 5:5; Ⅰペテ3:5

† 英語訳聖書 Matt.12:21

King James Version
12:21 And in his name shall the Gentiles trust.

New King James Version
12:21 And in His name Gentiles will trust.”

American Standard Version
12:21 And in his name shall the Gentiles hope.

New International Version
12:21 In his name the nations will put their hope.”

Bible in Basic English
12:21 And in his name will the Gentiles put their hope.

Today’s English Version
12:21 and on him all peoples will put their hope.”

Darby’s English Translation
12:21 and on his name shall the nations hope.

Douay Rheims
12:21 And in his name the Gentiles shall hope.

Noah Webster Bible
12:21 And in his name shall the Gentiles trust.

Weymouth New Testament
12:21 And on His name shall the nations rest their hopes.’

World English Bible
12:21 In his name, the Gentiles will hope.’

Young’s Literal Translation
12:21 and in his name shall nations hope.’

Amplified Bible
12:21 “And in His name the Gentiles (all the nations of the world) will hope [with confidence].”

The Pharisees Rebuked

† 細き聲 聖書研究ノート

 <異邦人も彼の名に望をおかん>

「主のしもべ」が遣わされ、ユダヤ人をはじめ異邦人にも公義を勝利に導くまでは決してその働きは終わらない。ユダヤ人をはじめ異邦人も、すべての人は彼の名に望みをかける。

 <異邦人も彼の名に望をおかん>

「異邦人の望み」とは「新しいいのち」への「生ける望み」である。

「讃むべきかな、我らの主イエス・キリストの父なる神、その大なる憐憫に隨ひ、イエス・キリストの死人の中より甦へり給へることに由り、我らを新に生れしめて生ける望を懷かせ」 Ⅰペトロ1:3 大正文語訳聖書

† 心のデボーション  

「異邦人も彼の名に望をおかん」 マタイ12:21 大正文語訳聖書

「異邦人は彼の名に望みをかける」 新改訳聖書

 「望みなき民」

「異邦人 ἔθνος エとノス」は「望みなき民」である。

「今くるしみを受くれども後には闇なかるべし。異国人のガリラヤに栄をうけしめ給へり」(イザヤ9:1)

「望みなき者」こそが「望む」。イエスは「望みなき時」の「望み」である。

「異邦人の望み」とは「新しいいのち」への「生ける望み」である。(Ⅰペトロ1:3)

† 心のデボーション  

「異邦人も彼の名に望をおかん」 マタイ12:21 大正文語訳聖書

「異邦人は彼の名に望みをかける」 新改訳聖書

 「待望」

「異邦人」が「望む」のではない。「望みなき者」たるを自覚する者だけが「待望」できるのである。

† 心のデボーション  

「異邦人も彼の名に望をおかん」 マタイ12:21 大正文語訳聖書

「異邦人は彼の名に望みをかける」 新改訳聖書

 「己に決して恃むな」

「己に決して恃むなよ。只汝の望みを神に築き置け」 (トマス・アケンピス「基督のまねび」)

キリスト者とは「望みを神に築き置く」者のことである。

† 心のデボーション  

「異邦人も彼の名に望をおかん」 マタイ12:21 大正文語訳聖書

「異邦人は彼の名に望みをかける」 新改訳聖書

 「内なる異邦人」

ユダヤ人という人間、異邦人という人間がいるのではない。一人の人間の中に、そうでない者としての異邦人と、そうである者としてのユダヤ人が存在している。互いがその存在によって自己を規定するのである。

私は内なる異邦人においてイエスに望みを置く。

† 細き聲 説教 

 「異邦人の希望」

「異邦人も彼の名に望をおかん」 マタイ12:21 大正文語訳聖書

「異邦人は彼の名に望みをかける」 新改訳聖書

「主のしもべ」が遣わされ、ユダヤ人をはじめ異邦人にも公義を勝利に導くまでは決してその働きは終わらない。ユダヤ人をはじめ異邦人も、すべての人は彼の名に望みをかける。

イエスはユダヤ人をはじめ異邦人にいたるまで、すべての人間の「望み」である。

「讃むべきかな、我らの主イエス・キリストの父なる神、その大なる憐憫に隨ひ、イエス・キリストの死人の中より甦へり給へることに由り、我らを新に生れしめて生ける望を懷かせ」 Ⅰペトロ1:3 大正文語訳聖書

「望み」とは死から甦られたイエスによる「新しいいのち」への生きた望みである。

「生きた希望」とは「生き生きとした希望」のことで、失われることのない永続する希望を意味する。

この「希望」はユダヤ人にも異邦人にも、神に創られた生きとし生けるすべての人間に分かち与えられる。

いかなる状況においても、人は「新たに生まれしめ給う神への希望」を失うことはない。

(皆川誠)

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