マタイによる福音書10章26節

マタイによる福音書
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† 福音書縦観 「宣教 ⅲ」 マタイ10:24~33

マタイ10:24~33 ルカ6:40 ヨハネ13:6,15:20
マタイ10:24~33

Matt.10:26だから彼らを恐れるな。おおわれたもので、現れてこないものはなく、隠れているもので、知られてこないものはない。 (わたしがあなたがたに『僕はその主人にまさるものではない』と言ったことを、おぼえていなさい。もし人々がわたしを迫害したなら、あなたがたをも迫害するであろう。また、もし彼らがわたしの言葉を守っていたなら、あなたがたの言葉をも守るであろう ヨハネ15:20)口語訳聖書

† 日本語訳聖書 Matt.10:26

【漢訳聖書】
Matt.10:26 故勿懼之、蓋臧者無有不露、隱者無有不顯也。

【明治元訳】
Matt.10:26 是(この)故(ゆゑ)にを懼(おそ)るること勿(なかれ)そは掩(おほは)れて露(あらは)れざる者(もの)なく隱(かくれ)て知(しら)れざる者(もの)なければ也(なり)

【大正文語訳】
Matt.10:26 この故に、彼らを懼るな。蔽はれたるものに露れぬはなく、隱れたるものに知られぬは無ければなり。

【ラゲ訳】
Matt.10:26 然れは彼等を怖るる勿れ、其は蔽はれて顕れざるべきは無く、隠れて知れざるべきは無ければなり。

【口語訳】
Matt.10:26 だから彼らを恐れるな。おおわれたもので、現れてこないものはなく、隠れているもので、知られてこないものはない。

【新改訳改訂3】
Matt.10:26 だから、彼らを恐れてはいけません。おおわれているもので、現されないものはなく、隠されているもので知られずに済むものはありません。

【新共同訳】
Matt.10:26 「人々を恐れてはならない。覆われているもので現されないものはなく、隠されているもので知られずに済むものはないからである。

【バルバロ訳】
Matt.10:26 彼らを恐れるな。覆われていてあらわにならぬものはなく、隠されていて知られるようにならぬものはない。

【フランシスコ会訳】
Matt.10:26 だから人々を恐れるな。覆われているもので、現れないものはなく、隠されているもので、知られないものはない。

【日本正教会訳】
Matt.10:26 故に彼等を懼るる勿れ、蓋覆はれて露れざる者なく、隱れて知られざる者なし。

【塚本虎二訳】
Matt.10:26 だから彼らを恐れるな、(すべてはじきに明らかになるであろう。)覆われているものであらわされないものはなく、隠れているもので(人に)知られないものはないからである。

【前田護郎訳】
Matt.10:26 それゆえ彼らをおそれるな。包まれたもので現われぬはなく、隠れたもので知られぬはない。

【永井直治訳】
Matt.10:26 是の故に彼等を懼るる勿れ。そは蔽はれて現はれざるものなく、また隱れて知れざるものなければなり。

【詳訳聖書】
Matt.10:26 だから彼らを恐れるな。隠されたもので現れないままでいるものはなく、秘密にされらもので知られないままでいるものはないからである。

† 聖書引照 Matt.10:26

Matt.10:26 この故に、彼らを懼るな。蔽はれたるものに露れぬはなく、隱れたるものに知られぬは無ければなり。

[この故に、彼らを懼るな] マタ10:28; 箴言28:1; 29:25; イザ41:10,14; 43:1,2; 51:7,8,12,13; エレ1:8,17,18; エゼ2:6; 使徒4:13,19; Ⅰペテ3:14
[蔽はれたるものに露れぬはなく、隱れたるものに知られぬは無ければなり] マル4:22; ルカ8:17; 12:2,3; 24:47; 使徒1:8; Ⅰコリ4:5

† ギリシャ語聖書 Matt.10:26

Stephens 1550 Textus Receptus
μη ουν φοβηθητε αυτους ουδεν γαρ εστιν κεκαλυμμενον ο ουκ αποκαλυφθησεται και κρυπτον ο ου γνωσθησεται

Scrivener 1894 Textus Receptus
μη ουν φοβηθητε αυτους ουδεν γαρ εστιν κεκαλυμμενον ο ουκ αποκαλυφθησεται και κρυπτον ο ου γνωσθησεται

Byzantine Majority
μη ουν φοβηθητε αυτους ουδεν γαρ εστιν κεκαλυμμενον ο ουκ αποκαλυφθησεται και κρυπτον ο ου γνωσθησεται

Alexandrian
μη ουν φοβηθητε αυτους ουδεν γαρ εστιν κεκαλυμμενον ο ουκ αποκαλυφθησεται και κρυπτον ο ου γνωσθησεται

Hort and Westcott
μη ουν φοβηθητε αυτους ουδεν γαρ εστιν κεκαλυμμενον ο ουκ αποκαλυφθησεται και κρυπτον ο ου γνωσθησεται

† ギリシャ語聖書 品詞色分け

Matt.10:26

Μὴ οὖν φοβηθῆτε αὐτούς οὐδὲν γάρ ἐστιν κεκαλυμμένον ὃ οὐκ ἀποκαλυφθήσεται καὶ κρυπτὸν ὃ οὐ γνωσθήσεται.

† ヘブライ語聖書 Matt.10:26

Matt. 10:26

לָכֵן אַל תִּפְחֲדוּ מִפְּנֵיהֶם, כִּי אֵין דָּבָר מְכֻסֶּה שֶׁלֹּא יִגָּלֶה וְאֵין נִסְתָּר שֶׁלֹּא יִוָּדַע

† ラテン語聖書 Matt.10:26

Latin Vulgate
Matt.10:26

Ne ergo timueritis eos: Nihil enim est opertum, quod non revelabitur: et occultum, quod non scietur.
Therefore, do not fear them. For nothing is covered that shall not be revealed, nor hidden that shall not be known.

† 私訳(詳訳)Matt.10:26

【私訳】 「それで、彼らを恐れては<驚愕しては、こわがって、恐怖しては、追い散らされては>ならない。というのは、おおわれて<隠されて、ふたをして、包まれて、埋められて>いるもので現れ<覆いをとる、示される、啓示される、正体を現す、明らかにする>ないものはなく、隠され<埋められ、埋葬され、秘密にされ>ているもので知られ<認識、理解>ない〔ものはない〕」

† 新約聖書ギリシャ語語句研究

Matt.10:26

Μὴ οὖν φοβηθῆτε αὐτούς οὐδὲν γάρ ἐστιν κεκαλυμμένον ὃ οὐκ ἀποκαλυφθήσεται καὶ κρυπτὸν ὃ οὐ γνωσθήσεται.

【それで】 οὖν οὖν ウーン oun {oon} (ch 接続詞・後置語)

1)それで、それから、それゆえ、そうゆうわけで、故に、さて、ところで、そこで 2)そのように、実際に、確かに、いずれにしても、とにかく 3)だから、その理由で、そんなわけで 4)すると、それでは

(G3767 οὖν Apparently a primary word; (adverbially) certainly, or (conjugationally) accordingly: – and (so, truly), but, now (then), so (likewise then), then, therefore, verily, wherefore.  Internet Sacred Text Archive)

【人々を】 αὐτούς \ αὐτός アウトス autos {ow-tos‘} (npam3p 代名詞・対男3)

1)彼、彼女、それ(三人称の代名詞) 2)自身で、自分から、自分として(強調用法) 3)同じ同一の 4)まさに、ちょうど

(G846 αὐτός From the particle αὖ au (perhaps akin to the base of 109 through the idea of a baffling wind; backward); the reflexive pronoun self, used (alone or in the compound of 1438 of the third person, and (with the proper personal pronoun) of the other persons: – her, it (-self), one, the other, (mine) own, said, ([self-], the) same, ([him-, my-, thy-]) self, [your-] selves, she, that, their (-s), them ([-selves]), there [-at, -by, -in, -into, -of, -on, -with], they, (these) things, this (man), those, together, very, which. Compare 848.  Internet Sacred Text Archive)

【恐れては】 φοβηθῆτε  φοβέομαι  ふォベオマイ phobeō {fob-eh‘-o} (vsao–2p^vmao–2p 動詞・仮・1アオ・2複/命)

1)追い散らす、敗走させる、逃げる 2)恐怖に陥れる、恐れる、恐怖する、畏怖する、驚愕する、こわがる、おどす、心配する

(G5399 φοβέομαι From 5401 to frighten, that is, (passively) to be alarmed; by analogy to be in awe of, that is, revere: – be (+ sore) afraid, fear (exceedingly), reverence.  Internet Sacred Text Archive)

マタ1:20; 10:31; 14:30; 25:25; マル5:33; 6:20; 10:32; 16:8; ルカ1:50; 8:50; 12:7,32; ヨハ12:5; 19:8; 使徒16:38; 22:29; ロマ10:2; 11:20; 13:4; エペ5:33; ヘブ13:6; Ⅰペテ2:17 黙示14:7 etc.

【ならない】 Μὴ  μή メー mē {may} (qn 不変化詞・否定)

1)~ない

(G3361 μή A primary particle of qualified negation (whereas 3756 expresses an absolute denial); (adverbially) not, (conjugationally) lest; also (as interrogitive implying a negative answer [whereas 3756 expects an affirmative one]); whether: – any, but, (that), X forbear, + God forbid, + lack, lest, neither, never, no (X wise in), none, nor, [can-] not, nothing, that not, un [-taken], without. Often used in compounds in substantially the same relations. See also 3362 3363 3364 3372 3373 3375 3378.  Internet Sacred Text Archive)

【というのは】 γάρ  γάρ ガル gar {gar} (cs 接続詞・従位)

1)なぜなら、というのは、その理由は、だから 2)すなわち、では、いったい、結局 4)確かに、もちろん、だって

(G1063 γάρ A primary particle; properly assigning a reason (used in argument, explanation or intensification; often with other particles): – and, as, because (that), but, even, for indeed, no doubt, seeing, then, therefore, verily, what, why, yet.  Internet Sacred Text Archive)

【覆われて】 κεκαλυμμένον  καλύπτω カりゆプトー  kaluptō {kal-oop‘-to} (vprpnn-s 分詞・完了受主中単)

1)おおいをする、包む、覆う、かぶせる 2)隠す(埋葬する)3)ふたをする 4)汚す、曇らす

(G2572 καλύπτω Akin to 2813 and 2928 to cover up (literally or figuratively): – cover, hide.  Internet Sacred Text Archive)

マタ8:24; 10:26; ルカ8:16; 23:30; Ⅱコリ4:3 ヤコ5:20; Ⅰペテ4:8

【いる】 ἐστιν  εἰμί エイミ eimi {i-mee‘} (vipa–3s 動詞・直・現・能・3単)

1)ある、いる、~である、~です、~だ 2)行われる、おこる、生ずる、現れる、来る 3)いる、滞在する、とどまる 4)存在する 5)生きている

(G1510 εἰμί  First person singular present indicative; a prolonged form of a primary and defective verb; I exist (used only when emphatic): – am, have been, X it is I, was. See also 1488 1498 1511 1527 2258 2071 2070 2075 2076 2771 2468 5600.  Internet Sacred Text Archive)

【もので】 ὃ ὅς ホス hos {hos} (aprnn-s 関係代名詞・主中単)

1)この~ 2)これ 3)ところの、そして

(G3739  ὅς Probably a primary word (or perhaps a form of the article 3588 ; the relative (sometimes demonstrative) pronoun, whowhichwhatthat: – one, (an-, the) other, some, that, what, which, who (-m, -se), etc. See also 3757 Internet Sacred Text Archive)

【現わされ】 ἀποκαλυφθήσεται  ἀποκαλύπτω アポカリュプトー apokaluptō {ap-ok-al-oop‘-to} (vifp–3s 動詞・直・未来・受・3単)

< ἀπό + καλύπτω おおいをする

1)覆いを取る、正体を現す 2)現れる、明らかにする、暴露する 3)示される、開示する、表明する 4)啓示される 5)表わす、示す 6)仮面を剥ぐ

(G601  ἀποκαλύπτω From 575 and 2572 to take off the cover, that is, disclose: – reveal.  Internet Sacred Text Archive)

マタ10:26; 11:25,27; ルカ2:35; 10:21,22; 12:2; 17:30; ヨハ12:38; etc.

【ない】 οὐκ  οὐ ウー ou {oo} (qn 不変化詞・否定)

1)否 2)~ない 3)~でない

(G3756 οὐ Also οὐκ ouk ook used before a vowel and οὐχ ouch ookh before an aspirate. A primary word; the absolutely negative (compare 3361 adverb; no or not: – + long, nay, neither, never, no (X man), none, [can-] not, + nothing, + special, un ([-worthy]), when, + without, + yet but. See also 3364 3372.  Internet Sacred Text Archive)

【ものはなく】 οὐδὲν  οὐδείς  ウーデイス oudeis {oo-dice‘} (apcnm-s 数詞・主男単)

1)何も(誰も)~ない 2)ひとつもない 3)無意味なもの、無価値なもの、役立たず

(G3762 οὐδείς Including the feminine οὐδεμία oudemia oo-dem-ee‘-ah and the neuter οὐδέν ouden oo-den‘ From 3761 and 1520 not even one (man, woman or thing), that is, nonenobodynothing: – any (man), aught, man, neither any (thing), never (man), no (man), none (+ of these things), not (any, at all, -thing), nought.  Internet Sacred Text Archive)

【そして】 καὶ  καί カイ kai {kahee} (cc 接続詞・等位)

1)~と、~も、そして 2)~さえ、でさえも 3)しかし 4)しかも、それは 5)それでは、それだのに 6)そうすれば、すなわち 7)のみならず、もまた

(G2532 καί Apparently a primary particle, having a copulative and sometimes also a cumulative force; and, also, even, so, then, too, etc.; often used in connection (or composition) with other particles or small words: – and, also, both, but, even, for, if, indeed, likewise, moreover, or, so, that, then, therefore, when, yea, yet.  Internet Sacred Text Archive)

【隠れている】 κρυπτὸν  κρυπτός クりゆプトス kruptos {kroop-tos‘} (a–nn-s 形容詞・主中単)

< κρύπτω  隠す

1)覆われた、覆い隠された 2)埋められた、埋葬された 3)秘密の、隠れた、隠された

(G2927 κρυπτός From 2928 concealed, that is, private: – hid (-den), inward [-ly], secret.  Internet Sacred Text Archive)

マタ6:4,6; 10:26; マル4:22; ルカ8:17; 12:2; ロマ2:16; Ⅰコリ4:2; Ⅰペテ3:4 etc.

【もので】 ὃ  ὅς ホス hos {hos} (aprnn-s 関係代名詞・主中単)

1)この~ 2)これ 3)ところの、そして

(G3739  ὅς Probably a primary word (or perhaps a form of the article 3588 ; the relative (sometimes demonstrative) pronoun, whowhichwhatthat: – one, (an-, the) other, some, that, what, which, who (-m, -se), etc. See also 3757 Internet Sacred Text Archive)

【知られずに】 γνωσθήσεται  γινώσκω ギノースコー ginōskō {ghin-oce‘-ko} (vifp–3s 動詞・直・未来・受・3単)

1)知る、認識する、理解する、知り合う、意識する、気づく、分かる、知るに至る、聞き知る、知覚する 2)~しようと考える、判断する 3)気づく、認識する、さとる 3)確かめる、つきとめる、推察する

(G1097 γινώσκω A prolonged form of a primary verb; to “know” (absolutely), in a great variety of applications and with many implications (as shown at left, with others not thus clearly expressed): – allow, be aware (of), feel, (have) known (-ledge), perceive, be resolved, can speak, be sure, understand.  Internet Sacred Text Archive)

マタ1:25; 10:26; 22:18; マル5:43; 7:24; 9:30; ルカ6:44; 18:34; 24:35; ヨハ8:27,55; 10:6,15; 13:35; 16:3; 17:3,25; ロマ1:21; 2:18; 11:34; Ⅰコリ1:21; 2:16; Ⅰヨハ2:3,4,14; 3:1,6; 4:8 etc.

【すむものはない】 οὐ  οὐ ウー ou {oo} (qn 不変化詞・否定)

1)否 2)~ない 3)~でない

(G3756 οὐ Also οὐκ ouk ook used before a vowel and οὐχ ouch ookh before an aspirate. A primary word; the absolutely negative (compare 3361 adverb; no or not: – + long, nay, neither, never, no (X man), none, [can-] not, + nothing, + special, un ([-worthy]), when, + without, + yet but. See also 3364 3372.  Internet Sacred Text Archive)

† 英語訳聖書 Matt.10:26

King James Version
10:26 Fear them not therefore: for there is nothing covered, that shall not be revealed; and hid, that shall not be known.

New King James Version
10:26 “Therefore do not fear them. For there is nothing covered that will not be revealed, and hidden that will not be known.

American Standard Version
10:26 Fear them not therefore: for there is nothing covered, that shall not be revealed; and hid, that shall not be known.

New International Version
10:26 “So do not be afraid of them. There is nothing concealed that will not be disclosed, or hidden that will not be made known.

Bible in Basic English
10:26 Have, then, no fear of them: because nothing is covered which will not come to light, or secret which will not be made clear.

Today’s English Version
10:26 “So do not be afraid of people. Whatever is now covered up will be uncovered, and every secret will be made known.

Darby’s English Translation
10:26 Fear them not therefore; for there is nothing covered which shall not be revealed, and secret which shall not be known.

Douay Rheims
10:26 Therefore fear them not. For nothing is covered that shall not be revealed: nor hid, that shall not be known.

Noah Webster Bible
10:26 Fear them not therefore: for there is nothing covered, that shall not be revealed; and hid, that shall not be known.

Weymouth New Testament
10:26 Fear them not, however; there is nothing veiled which will not be uncovered, nor secret which will not become known.

World English Bible
10:26 Therefore don’t be afraid of them, for there is nothing covered, that will not be revealed; and hidden, that will not be known.

Young’s Literal Translation
10:26 ‘Ye may not, therefore, fear them, for there is nothing covered, that shall not be revealed, and hid, that shall not be known;

Amplified Bible
10:26 “So do not be afraid of them, for nothing is hidden that will not be revealed [at the judgment], or kept secret that will not be made known [at the judgment].

† 細き聲 聖書研究ノート

「この故に、彼らを懼るな。蔽はれたるものに露れぬはなく、隱れたるものに知られぬは無ければなり」

人々がイエスの故に蔑んだとしても恐れる必要はない。真実はいかに覆い隠そうとしても無駄であり、やがて現わされ、人々に知られるようになるからである。

 <この故に、彼らを懼るな>

「もし人々がわたしを迫害したなら、あなたがたをも迫害するであろう」。しかし「もし彼らがわたしの言葉を守っていたなら、あなたがたの言葉をも守るであろう」ヨハネ15:20。だから「彼らを恐れるな」マタイ10:26

イエスを「ベルゼブル 蠅の王」と呼んで、真実を隠すような者たちを恐れるな。

 <蔽はれたるものに露れぬはなく、隱れたるものに知られぬは無ければなり>

人々は都合の悪いものを覆い隠し、悪意をもって別物に仕立て上げる。しかし、真実は必ず現わされる。

自らを現わさずにはいないものこそが真実である。

† 心のデボーション  

「この故に、彼らを懼るな。蔽はれたるものに露れぬはなく、隱れたるものに知られぬは無ければなり」 マタイ10:26 大正文語訳聖書

「だから人々を恐れるな。覆われているもので、現れないものはなく、隠されているもので、知られないものはない」 フランシスコ会訳聖書

 「現れ」

すべてが「現れ」「知られて」はいない。多くは「覆われ、隠され」ている。しかし、キリスト者がその状況に耐え得るのは、それが神の内に「覆われ、隠され」てあり、したがって必ず「現れ」「知られる」と知るからである。

† 心のデボーション  

「この故に、彼らを懼るな。蔽はれたるものに露れぬはなく、隱れたるものに知られぬは無ければなり」 マタイ10:26 大正文語訳聖書

「だから人々を恐れるな。覆われているもので、現れないものはなく、隠されているもので、知られないものはない」 フランシスコ会訳聖書

 「必ずしも知らない者」

我らは「覆われ、隠されて」いることを恐れないばかりか、それを喜ぶ。我らは「必ずしも知らない者」である。知っていない者として、知ることを求め、さらなる「覆い、隠れ」を知る。その終わりなき営みは我らを喜ばせてくれる。

† 心のデボーション  

「この故に、彼らを懼るな。蔽はれたるものに露れぬはなく、隱れたるものに知られぬは無ければなり」 マタイ10:26 大正文語訳聖書

「だから人々を恐れるな。覆われているもので、現れないものはなく、隠されているもので、知られないものはない」 フランシスコ会訳聖書

 「恐れるな」

「恐れるな」は恐れを知らぬ者となることではなく、真に恐れるべきものを知る者となることである。

† 心のデボーション  

「この故に、彼らを懼るな。蔽はれたるものに露れぬはなく、隱れたるものに知られぬは無ければなり」 マタイ10:26 大正文語訳聖書

「だから人々を恐れるな。覆われているもので、現れないものはなく、隠されているもので、知られないものはない」 フランシスコ会訳聖書

 「耳を傾ける」

「もし人々がわたしを迫害したなら、あなたがたをも迫害するであろう」。しかし「もし彼らがわたしの言葉を守っていたなら、あなたがたの言葉をも守るであろう」ヨハネ15:20。だから「彼らを恐れるな」マタイ10:26

私は神の言葉を語る人を敬う。だが、誰が神の言葉を語るかを私は知らない。そこで、すべての言葉に注意深く耳を傾けるのである。ただ、「蔽はれたるものに露れぬはなく、隱れたるものに知られぬは無ければなり」とだけ知る。

† 細き聲 説教 

 「真実」

「この故に、彼らを懼るな。蔽はれたるものに露れぬはなく、隱れたるものに知られぬは無ければなり」 マタイ10:26 大正文語訳聖書

 「だから人々を恐れるな。覆われているもので、現れないものはなく、隠されているもので、知られないものはない」 フランシスコ会訳聖書

人々がイエスの故に蔑んだとしても恐れる必要はない。真実はいかに覆い隠そうとしても無駄であり、やがて現わされ、人々に知られるようになるからである。

人々は都合の悪いものを覆い隠し、悪意をもって別物に仕立て上げる。しかし、真実は必ず現わされる。

自らを現わさずにはいないものこそが真実である。

真実が明らかにされるのは、真実が自らその姿を現わすと決めた時であり、人はその時を真実に命じることはできない。

真実は常に最善の時を知っている。

真実が隠されれている間は、隠されたままでよい。自らを隠すことも真実の働きの一つだからである。

(皆川誠)

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