マタイによる福音書9章6節

マタイによる福音書
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† 福音書縦観 「中風の者のいやし」 マタイ9:1~8 

マタイ9:1~8 マルコ:1~12 ルカ5:17~26
マタイ9:1~8

Matt.9:6しかし、人の子は地上で罪をゆるす権威をもっていることが、あなたがたにわかるために」と言い、中風の者にむかって、「(あなたに命じる。 マルコ2:11)起きよ、床を取りあげて(寝ていた床を取りあげて ルカ5:24)家に帰れ」と言われた。 口語訳聖書

† 日本語訳聖書 Matt.9:6 

【漢訳聖書】
Matt.9:6 但令爾知人子在地、有權以赦罪耳。遂向柄癱瘋者曰、起、取爾牀、歸爾家。

【明治元訳】
Matt.9:6 それの子(こ)地(ち)にて罪(つみ)を赦(ゆる)すの權(ちから)あることを爾曹(なんぢら)に知(しら)せんとて遂(つひ)に癱瘋(ちゆうぶ)の者(もの)に起(おき)て床(とこ)をとり家(いへ)に歸(かへ)れと曰(いひ)ければ

【大正文語訳】
Matt.9:6 人の子地にて罪を赦す權威あることを汝らに知らせん爲に』――ここに中風の者に言ひ給ふ――『起きよ、床をとりて汝の家にかへれ』

【ラゲ訳】
Matt.9:6 然て、人の子地に於て罪を赦すの権あることを汝等に知らせん、とて癱瘋者に向ひ、起きよ、牀を取りて己が家に往け、と曰ひしかば、

【口語訳】
Matt.9:6 しかし、人の子は地上で罪をゆるす権威をもっていることが、あなたがたにわかるために」と言い、中風の者にむかって、「起きよ、床を取りあげて家に帰れ」と言われた。

【新改訳改訂3】
Matt.9:6 人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを、あなたがたに知らせるために。」こう言って、それから中風の人に、「起きなさい。寝床をたたんで、家に帰りなさい」と言われた。

【新共同訳】
Matt.9:6 人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを知らせよう。」そして、中風の人に、「起き上がって床を担ぎ、家に帰りなさい」と言われた。

【バルバロ訳】
Matt.9:6 人の子が地上で罪をゆるす力をもっていることを知らせるために・・・」と言って、中風の人に向かい、「起きて、床をとって家に帰れ」と言われた。

【フランシスコ会訳】
Matt.9:6 人の子が地上で罪をゆるす権能を持っていることを、あなたがたに知らせてあげよう」と言って中風の人に向かい、「起きて床を持ち、家に帰りなさい」と仰せになった。

【日本正教会訳】
Matt.9:6 然れども爾等が人の子の地に在りて罪を赦す權あることを知らん爲、(是に於てちゅう瘋の者に謂ふ、)起きて、爾の牀を取りて、爾の家に往け、

【塚本虎二訳】
Matt.9:6 では、人の子(わたし)は地上で罪を赦す全権を持っていることを知らせてやろう」と言っておいて、中風の者に言われる、「起きて寝床をかついで、家に帰りなさい。」

【前田護郎訳】
Matt.9:6 しかし人の子が地上で罪をゆるす権威を持つことをあなた方に知らせよう」と。そこで中風やみにいわれる、「起きてあなたの床をあげて家にお帰り」と。

【永井直治訳】
Matt.9:6 されど人の子は地にて、罪を赦すの權あることを汝等の知るために、そのとき中風の者に云ひ給ふ、起きて汝の牀を取り上げよ、且つ汝の家に往け。

【詳訳聖書】
Matt.9:6 では人の子が地上で罪を赦す<刑罰を免除する>権威を持っていることをあなたたちが知るために」[それから彼は麻痺した男に言われた]「起きよ、ふとん取り上げて自分の家に行きなさい」。

† 聖書引照 Matt.9:6 

Matt.9:6 人の子地にて罪を赦す權威あることを汝らに知らせん爲に』――ここに中風の者に言ひ給ふ――『起きよ、床をとりて汝の家にかへれ』

[人の子地にて罪を赦す權威あることを汝らに知らせん爲に』――ここに中風の者に言ひ給ふ――]  イザ43:25; ミカ7:18; マル2:7,10; ルカ5:21; ヨハ5:21~23; 10:28; 17:2; 20:21~23; 使徒5:31; 7:59,60; Ⅱコリ2:10; 5:20; エペ4:32; コロ3:13
[起きよ、床をとりて汝の家にかへれ]  マタ9:5; ルカ13:11~13; 使徒9:34

† ギリシャ語聖書 Matt.9:6 

Stephens 1550 Textus Receptus
ινα δε ειδητε οτι εξουσιαν εχει ο υιος του ανθρωπου επι της γης αφιεναι αμαρτιας τοτε λεγει τω παραλυτικω εγερθεις αρον σου την κλινην και υπαγε εις τον οικον σου

Scrivener 1894 Textus Receptus 
ινα δε ειδητε οτι εξουσιαν εχει ο υιος του ανθρωπου επι της γης αφιεναι αμαρτιας τοτε λεγει τω παραλυτικω εγερθεις αρον σου την κλινην και υπαγε εις τον οικον σου

Byzantine Majority 
ινα δε ειδητε οτι εξουσιαν εχει ο υιος του ανθρωπου επι της γης αφιεναι αμαρτιας τοτε λεγει τω παραλυτικω εγερθεις αρον σου την κλινην και υπαγε εις τον οικον σου

Alexandrian 
ινα δε ειδητε οτι εξουσιαν εχει ο υιος του ανθρωπου επι της γης αφιεναι αμαρτιας τοτε λεγει τω παραλυτικω εγερθεις αρον σου την κλινην και υπαγε εις τον οικον σου

Hort and Westcott 
ινα δε ειδητε οτι εξουσιαν εχει ο υιος του ανθρωπου επι της γης αφιεναι αμαρτιας τοτε λεγει τω παραλυτικω εγερθεις αρον σου την κλινην και υπαγε εις τον οικον σου

† ギリシャ語聖書 品詞色分け 

Matt.9:6

ἵνα δὲ εἰδῆτε ὅτι ἐξουσίαν ἔχει ὁ υἱὸς τοῦ ἀνθρώπου ἐπὶ τῆς γῆς ἀφιέναι ἁμαρτίας  τότε λέγει τῷ παραλυτικῷ, ᾽Εγερθεὶς ἆρόν σου τὴν κλίνην καὶ ὕπαγε εἰς τὸν οἶκόν σου.

† ヘブライ語聖書 Matt.9:6 

Matt.9:6

אַךְ לְמַעַן תֵּדְעוּ כִּי לְבֶן־הָאָדָם הַסַּמְכוּת עֲלֵי אֲדָמוֹת לִסְלֹחַ עַל חֲטָאִים, ־וְאָז פָּנָה וְאָמַר לַמְשֻׁתָּק – “קוּם, קַח אֶת הָאֲלוּנְקָה וְלֵךְ לְבֵיתְךָ

† ラテン語聖書 Matt.9:6 

Latin Vulgate
Matt.9:6

Ut autem sciatis, quia Filius hominis habet potestatem in terra dimittendi peccata, tunc ait paralytico: Surge, tolle lectum tuum, et vade in domum tuam.
But, so that you may know that the Son of man has authority on earth to forgive sins,” he then said to the paralytic, “Rise up, take up your bed, and go into your house.” 

† 私訳(詳訳)Matt.9:6 

【私訳】「『また、人の子が地上で罪<過ち、咎、的外れ>を赦す<解放する、投げ捨てる、見放さす、縁を切る、絶縁する>権威<全権、主権、資格、権能、力>を持つことをあなたがたが知る<理解する、見抜く、認識する、悟る>ために』 それから、中風の者に言われた。『起き上がって<生き返って、甦えって、目を覚まして、立ち上がって>あなたの寝床<寝椅子、床>を担ぎ、そしてあなたの家に行きなさい』」

† 新約聖書ギリシャ語語句研究 

Matt.9:6

ἵνα δὲ εἰδῆτε ὅτι ἐξουσίαν ἔχει ὁ υἱὸς τοῦ ἀνθρώπου ἐπὶ τῆς γῆς ἀφιέναι ἁμαρτίας  τότε λέγει τῷ παραλυτικῷ, ᾽Εγερθεὶς ἆρόν σου τὴν κλίνην καὶ ὕπαγε εἰς τὸν οἶκόν σου.

【また】 δὲ  δέ  デ de {deh} (cc 接続詞・等位)

1)ところで、しかし、さて、そして 2)しかも、そしてまた、なお、すると、また 3)次に、さらに 4)否、むしろ

(G1161 δέ A primary particle (adversative or continuative); butand, etc.: – also, and, but, moreover, now [often unexpressed in English].  Internet Sacred Text Archive)

【人の子】 ὁ υἱὸς τοῦ ἀνθρώπου

【人の】 ἀνθρώπου  ἄνθρωπος  アンとローポス anthrōpos {anth‘-ro-pos} (n-gm-s 名詞・属男)

< ἄνήρ  人 +ὤψ  顔

1)人間、人、人類 2)男、夫 3)ある人、或る者、この人

(G444  ἄνθρωπος From 435 and ὤψ ōps (the countenance; from 3700 ; manfaced, that is, a human being: – certain, man.  Internet Sacred Text Archive)

【子】 υἱὸς  υἱός フゅィオス huios {hwee-os’}  (n-nm-s 名詞・主男)

1)息子、子、子供、男の子、兄 2)子孫、末裔 3)従者、弟子、仲間 4)客、深い関係にあるもの 5)(ロバの)子

「υἱός フィオス」はヘブライ語「בֵּן  ベーン ben {bane}  息子」にあたり、「בֵּן ベーン ben {bane}」

は「בָּנָה バーナー banah {baw-naw’} 建てる」に由来する。「家を建ち上げる、興す者」の意味である。

(G5207  υἱός Apparently a primary word; a “son” (sometimes of animals), used very widely of immediate, remote or figurative kinship: – child, foal, son.  Internet Sacred Text Archive)

マタ1:1; 3:17; 16:16; 22:42,45;  Ⅱコリ6:18;  ガラ3:7 etc.

【地上で】 γῆς  γῆ ゲー  gē {ghay}  (n-gf-s 名詞・属女単)

1)地、大地 2)土地、陸、陸地、地面、土壌 3)国、国土、領地 4)地域、地方 5)故郷、祖国、世界

(γῆ はヘブル語の $r,a, エレツ で「エレツ イスラエル」は「イスラエルの地(約束地)」)

(G1093 γῆ Contracted from a primary word; soil; by extension a region, or the solid part or the whole of the terrene globe (including the occupants in each application): – country, earth (-ly), ground, land, world.  Internet Sacred Text Archive)

マタ10:29; 13:5,8,23; 15:35; 23:35; 27:51;  マル4:8,20,26,28,31; 8:6; 9:20; 14:35;  ルカ13:7; 14:35; 22:44; 24:5;  ヨハ8:6,8: 12:24;  ヘブ6:7;  ヤコ5:5 etc.

【罪を】 ἁμαρτίας  ἁμαρτία  ハマルティア  hamartia {ham-ar-tee‘-ah}  (n-af-p 名詞・対女複)

1)的を外す、正しい道から迷いでる 2)罪、失敗、誤り、間違い、過ち、咎 3)犯罪、犯行 4)罪人

ἁμαρτία ハマルティアの元意は「的をはずす」こと

(G266  ἁμαρτία From 264 sin (properly abstract): – offence, sin (-ful).  Internet Sacred Text Archive)

マタ1:21; 12:31;  ヨハ1:29; 8:34;  ロマ5:21; 6:6,12,14,17; 7:17,20,23; 8:2;  Ⅰコリ15:17,56;  Ⅱコリ11:7;  1テサ2:15;  ヘブ4:15;  ヤコ1:15  etc.

【赦す】 ἀφιέναι  ἀφίημι  アふィエーミ  aphiēmi {af-ee‘-ay-mee}  (vnpa 不定詞・現能)

< ἀπό  ~から + ἵημι 送る

1)あるものを放っておく、投げやる、投げ捨てる、放免する、見逃す、見放す、引き渡す 2)放す、手放す 3)捨てておく、~から去らせる、うっちゃっておく、許す、~させておく、解放する、構わずにおく、そのままにまかせる、許す、受ける、放棄する、置き去る、残す 4)見捨てる、免除する、放免する 6)放り出す、絶縁する

(G863  ἀφίημι From 575 and ἵημι hiēmi (to send; an intensive form of εἶμι eimi (to go)); to send forth, in various applications: – cry, forgive, forsake, lay aside, leave, let (alone, be, go, have), omit, put (send) away, remit, suffer, yield up.  Internet Sacred Text Archive)

マタ3:15; 6:12,14,15; 9:2,5,6; 12:31,32; 12:32; 18:21,27,32,33; 19:14; 23:13:  マル1:34; 2:5,7,9,10; 3:28; 4:12; 5:19,37; 10:14; 11:6,16,25 etc.

【権威を】 ἐξουσίαν  ἐξουσία  エクスウシア  exousia {ex-oo-see‘-ah} (n-af-s 名詞・対女単)

1)~し得る力、選択の自由、資格 2)権利、権威、権能、権限、権力、可能性、能力 3)全権、支配権、主権、影響力、勢力、統治力 4) 役人、当局、権威を持つ者 5)資力、富 6)霊的世界の権威、霊的主権、天使

(G1849 ἐξουσία  From 1832 (in the sense of ability); privilege, that is, (subjectively) forcecapacitycompetencyfreedom, or (objectively) mastery (concretely magistratesuperhumanpotentatetoken of control), delegated influence: – authority, jurisdiction, liberty, power, right, strength.  Internet Sacred Text Archiv)

マタ7:29; 8:9; 9:6; 10:1; 21:23,24,27;  マル1:22,27; 2:10; 3:15; 6:7; 11:28;,29,33; etc.

【持っている】 ἔχει  ἔχω エこー  echō {ekh‘-o}  (vipa–3s 動詞・直・現・能・3単)

1)持っている、保持している、保存する、保管する、所有する、保つ 2)身につける、帯びる、具備している、着る 3)含んでいる、抱く、とどめる、しっかり捕らえている 4)~とみなす、思う

(G2192  ἔχω A primary verb (including an alternate form σχέω scheō skheh‘-o used in certain tenses only); to hold (used in very various applications, literally or figuratively, direct or remote; such as possession,  abilitycontiguityrelation or condition): – be (able, X hold, possessed with), accompany, + begin to amend, can (+ -not), X conceive, count, diseased, do, + eat, + enjoy, + fear, following, have, hold, keep, + lack, + go to law, lie, + must needs, + of necessity, + need, next, + recover, + reign, + rest, return, X sick, take for, + tremble, + uncircumcised, use.  Internet Sacred Text Archive)

【と】 ὅτι  ὅτι  ホティ hoti {hot‘-ee}  (cc 接続詞・等)

1)~ということ 2)なぜなら~だから、というのは~だから、すなわち 3)~であるから 4)というのは

(G3754  ὅτι Neuter of 3748 as conjugation; demonstrative that (sometimes redundant); causatively because: – as concerning that, as though, because (that), for (that), how (that), (in) that, though, why.  Internet Sacred Text Archive)

【知らせよう】 原文「あなたが知るために」

【知る】 εἰδῆτε  οἶδα  オイダ  oida {oy’-da}  (vsra–2p 名詞・対男単)

1)知っている、~であることを知っている、~する方法を知っている 2)認めている、心得ている、わきまえる 3)見抜いている、理解する、わかる、認識している、覚えている、悟っている

οἶδα は ἐιδον の現在完了形 私は見た

(G1492 εἶδοω A primary verb; used only in certain past tenses, the others being borrowed from the equivalent, 3700 and 3708 properly to see (literally or figuratively); by implication (in the perfect only) to know: – be aware, behold, X can (+ not tell), consider, (have) known (-ledge), look (on), perceive, see, be sure, tell, understand, wist, wot. Compare 3700.  Internet Sacred Text Archive)

【ために】 ἵνα  ἵνα ヒナ hina {hin‘-ah} (cs 接続詞・従)

1)そこに(へ) 2)~するために 3)~する事を 4)~ので 5)という事は 6)~であるところの 7)~するように 8)すなわち

(G2443  ἵνα Probably from the same as the former part of 1438 (through the demonstrative idea; compare 3588 ; in order that (denoting the purpose or the result): – albeit, because, to theintent (that), lest, so as, (so) that, (for) to. Compare 3363.  Internet Sacred Text Archive)

【それから】 τότε  τότε トテ tote {tot‘-eh}  (ab 副詞)

1)そのとき 2)それから 3)そうすれば 4)そのあとで 5)そこで 6)その時間に 7)次に 8)同時に

(G5119 τότε From (the neuter of) 3588 and 3753 the when, that is, at the time that (of the past or future, also in consecution): – that time, then.  Internet Sacred Text Archive)

【中風の者に】 παραλυτικῷ  παραλυτικός  パラりゅティコス  paralutikos {par-al-oo-tee-kos‘} (ap-dm-s 形容詞・与男単)

< παραλύω ぐらぐらにゆれる、弱める、麻痺させる

1)中風の 2)不随の 3)麻痺した

(G3885 παραλυτικός From a derivative of 3886 as if dissolved, that is, “paralytic”: – that had (sick of) the palsy.  Internet Sacred Text Archive)

マタ4:24; 8:6; 9:2,6;  マル2:3,4,5,9,10

【言われた】 λέγει  λέγω れゴー legō {leg‘-o}  (vipa–3s 動詞・直・現・能・3)

1)言う、告げる、語る、話す、言い表す、述べる 2)呼ぶ、命ずる、指図する、言いつける 3)名づける、称する、呼びかける 4)意味する、指す

(G3004 λέγω  A primary verb; properly to “lay” forth, that is, (figuratively) relate (in words [usually of systematic or set discourse; whereas2036 and 5346 generally refer to an individual expression or speech respectively; while 4483 is properly to break silence merely, and 2980 means an extended or random harangue]); by implication to mean: – ask, bid, boast, call, describe, give out, name, put forth, say (-ing, on), shew, speak, tell, utter.  Internet Sacred Text Archive)

マタ1:20; 2:23; 5:44; 9:14,34;  マル2:11; 5:9; 12:18;  ルカ5:39; 6:46; 20:41;  ヨハ1:29; 2:6; 16:12; etc.

【起き上がって】 ᾽Εγερθεὶς  ἐγείρω  エゲイロー  egeirō {eg-i‘-ro}  (vrapnm2s 動詞・命・1アオ・受・2単)

1)眠りからさます、おこす、めざめさせる、目を覚ます、呼び起こす、起こす、立ち上がる 2)動かす、刺激する 3)甦らせる、復活する、生き返らす

(G1453  ἐγείρω Probably akin to the base of 58 (through the idea of collecting one’s faculties); to waken (transitively or intransitively), that is, rouse (literally from sleep, from sitting or lying, from disease, from death; or figuratively from obscurity, inactivity, ruins, nonexistence): – awake, lift (up), raise (again, up), rear up, (a-) rise (again, up), stand, take up.  Internet Sacred Text Archive)

マタ1:24; 2:13,14,20, 21; 11:11; 8:15,26; 11:5; 25:7; 26:46;  マル4:27; 5:41; 14:42;  使徒3:15; 12:7;  ロマ13:11;  エペ1:20; 5:14  コロ2:12;  Ⅰテサ1:10 etc.

【あなたの】 σου  σύ スゆ sou {soo} (npg-2s 代名詞・属2単)

1)あなた 2)汝 3)君

(G4771 σύ The personal pronoun of the second person singular; thou: – thou. See also 4571 4671 4675 and for the plur. 5209 5210 5213 5216.  Internet Sacred Text Archive)

【床を】 κλίνην  κλίνη  クリネー  klinē {klee‘-nay}  (n-af-s 名詞・対女単)

1)寝椅子 2)ベッド、寝床 3)床

(G2825 κλίνη From 2827 a couch (for sleep, sickness, sitting or eating): – bed, table.  Internet Sacred Text Archive)

マタ9:2,6;  ルカ5:18;  黙示2:22

【担ぎ】 ἆρόν  αἴρω  アイロー  airō {ah‘ee-ro} (vmaa–2sb 動詞・命・1アオ・能・2単)

1)上へあげる、持ち上げる、引き上げる、拾い上げる 2)抱き上げる、差し上げる 3)取り上げる下から持ち上げて支える、持ち上げて運ぶ、運ぶ、持って行く、移す、携行する、携える 4)支える、背負う、担ぐ、負う 5)取り除く、除去する、捨て去る、さらっていく、取り上げる

(G142 αἴρω A primary verb; to lift; by implication to take up or away; figuratively to raise (the voice), keep in suspense (the mind); specifically to sail away (that is, weigh anchor); by Hebraism (compare [5375 ) to expiate sin: – away with, bear (up), carry, lift up, loose, make to doubt, put away, remove, take (away, up).  Internet Sacred Text Archive)

マタ4:6; 13:12; 14:12; 17:27; 20:14; 21:43; 21:17,18; 25:28,29;  マル2:9,11; 4:25; 6:29; 13:15,16; 15:24; etc.

【そして】 καὶ  καί カイ kai {kahee} (cc 接続詞・等位)

1)~と、~も、そして 2)~さえ、でさえも 3)しかし 4)しかも、それは 5)それでは、それだのに 6)そうすれば、すなわち 7)のみならず、もまた

(G2532 καί Apparently a primary particle, having a copulative and sometimes also a cumulative force; and, also, even, so, then, too, etc.; often used in connection (or composition) with other particles or small words: – and, also, both, but, even, for, if, indeed, likewise, moreover, or, so, that, then, therefore, when, yea, yet.  Internet Sacred Text Archive)

【あなたの】 σου  σύ スゆ sou {soo}  (npg-2s 代名詞・属2単)

1)あなた 2)汝 3)君

(G4771 σύ The personal pronoun of the second person singular; thou: – thou. See also 4571 4671 4675 and for the plur. 5209 5210 5213 5216.  Internet Sacred Text Archive)

【家】 οἶκόν  οἶκος  オイコス  oikos {oy‘-kos} (n-am-s 名詞・対男単)

1)家、建物 2)家屋、住居、住家、住処 3)部屋 4)家の者、家族、家系、一族、一家、世帯 5)家財、財産

(G362  οἶκος   Of uncertain affinity; a dwelling (more or less extensive, literally or figuratively); by implication a family (more or less related, literally or figuratively): – home, house (-hold), temple.  Internet Sacred Text Archive)

マタ2:11; 7:25,26; 8:6; 10:36; 12:25; 23:38;  マル5:19; 8:3,26;  ルカ2:49; 6:48,49; 10:7; 15:6,8;  ヨハ12:3; 14:2; 19:27 etc.

【に】 εἰς  εἰς エイス  eis {ice}  (pa 前置詞・対)

1)~の中へ 2)~へ 3)~まで 4)~のために 5)~に対して 6)~に向かって 7)~を目標にして 8)の間に

(G1519 εἰς  A primary preposition; to or into (indicating the point reached or entered), of place, time, or (figuratively) purpose (result, etc.); also in adverbial phrases.: – [abundant-] ly, against, among, as, at, [back-] ward, before, by, concerning, + continual, + far more exceeding, for [intent, purpose],  fore, + forth, in (among, at unto, -so much that, -to), to the intent that, + of one mind, + never, of, (up-) on, + perish, + set at one again, (so) that, therefore (-unto), throughout, till, to (be, the end, -ward), (here-) until (-to), . . . ward, [where-] fore, with. Often used in composition with the same general import, but only with verbs (etc.) expressing motion (literallyor figuratively.  Internet Sacred Text Archive)

【帰りなさい】 ὕπαγε  ὑπάγω  フゆパゴー  hupagō {hoop-ag‘-o} (vmpa–2s 動詞・命・現能・2単)

1)引き下がる、下へと導く、去る、退く、退却する、帰る 2)行く、前進する、退かせる 3)逝く、去る 4)告発する、非難する

(G5217  ὑπάγω From 5259 and 71 to lead (oneself) under, that is, withdraw or retire (as if sinking out of sight), literally or figuratively: – depart, get hence, go (a-) way.  Internet Sacred Text Archive)

マタ4:10; 5:24,41; 8:4,13,32; 9:6; 13:44; 16:23; 18:15; 19:21; 20:4,7,14; 21:28; 26:18; 27:65; 28:10 etc.

† 英語訳聖書 Matt.9:6 

King James Version 
9:6 But that ye may know that the Son of man hath power on earth to forgive sins, (then saith he to the sick of the palsy,) Arise, take up thy bed, and go unto thine house.

New King James Version
9:6 “But that you may know that the Son of Man has power on earth to forgive sins”-then He said to the paralytic, “Arise, take up your bed, and go to your house.”

American Standard Version 
9:6 But that ye may know that the Son of man hath authority on earth to forgive sins (then saith he to the sick of the palsy), Arise, and take up thy bed, and go up unto thy house.

New International Version
9:6 But so that you may know that the Son of Man has authority on earth to forgive sins….” Then he said to the paralytic, “Get up, take your mat and go home.”

Bible in Basic English 
9:6 But so that you may see that on earth the Son of man has authority for the forgiveness of sins, (then said he to the man who was ill,) Get up, and take up your bed, and go to your house.

Today’s English Version
9:6 I will prove to you, then, that the Son of Man has authority on earth to forgive sins.” So he said to the paralyzed man, “Get up, pick up your bed, and go home!”

Darby’s English Translation 
9:6 But that ye may know that the Son of man has power on earth to forgive sins, (then he says to the paralytic,) Rise up, take up thy bed and go to thy house.

Douay Rheims 
9:6 But that you may know that the Son of man hath power on earth to forgive sins, (then said he to the man sick of palsy,) Arise, take up thy bed, and go into thy house.

Noah Webster Bible 
9:6 But that ye may know that the Son of man hath power on earth to forgive sins, (then saith he to the sick with the palsy,) Arise, take up thy bed, and go to thy house.

Weymouth New Testament 
9:6 But, to prove to you that the Son of Man has authority on earth to pardon sins’ –He then says to the paralytic, ‘Rise, and take up your bed and go home.’

World English Bible 
9:6 But that you may know that the Son of Man has authority on earth to forgive sins…’ (then he said to the paralytic), ‘Get up, and take up your mat, and go up to your house.’

Young’s Literal Translation 
9:6 ‘But, that ye may know that the Son of Man hath power upon the earth to forgive sins — (then saith he to the paralytic) — having risen, take up thy couch, and go to thy house.’

Amplified Bible
9:6 But so that you may know that the Son of Man has authority and the power on earth to forgive sins”—then He said to the paralytic, “Get up, pick up your stretcher and go home.”

† 細き聲 聖書研究ノート 

 <人の子地にて罪を赦す權威あることを汝らに知らせん爲に』――ここに中風の者に言ひ給ふ――『起きよ、床をとりて汝の家にかへれ』>

イエスに罪を赦す権威を疑う律法学者やパリサイ人に、「人の子地にて罪を赦す權威あることを汝らに知らせん爲に」と告げて、中風を患う男に「起きよ、床をとりて汝の家にかへ」と言われた。

 <人の子地にて罪を赦す權威あることを汝らに知らせん爲に>

「人の子」は主イエスがご自分を指して好んでつかわれることば。人として地に生まれたメシアであることを示す。

イエスは「地上で罪を赦す権威」をもつ。

人は地にて天からの罪の赦しを受ける。

 <ここに中風の者に言ひ給ふ――『起きよ、床をとりて汝の家にかへれ>

ルカは医者らしく観察し「寝ていた床を取りあげて」(ルカ5:24)と記している。

新共同訳は「床を担ぎ」である。

マルコには「あなたに命じる」(マルコ2:11)とあり、「起きよ、床を取りあげて家に帰れ」は命令であった。

† 心のデボーション   

「人の子地にて罪を赦す權威あることを汝らに知らせん爲に』――ここに中風の者に言ひ給ふ――『起きよ、床をとりて汝の家にかへれ』」 マタイ9:6 大正文語訳聖書

「人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを知らせよう。」そして、中風の人に、『起き上がって床を担ぎ、家に帰りなさい』と言われた」 新共同訳聖書

 「立証」

マタイ8章の百人隊長は異邦人であったが「イエスの権威」に信頼を寄せた。しかしユダヤ人の律法学者にはイエスが自らを「立証」しなければならなかった。神に「汝の存在を立証せよ」という者は、まず、自らを「立証」するがよい。そうすれば神が御自身を立証されるであろう。

† 心のデボーション   

「人の子地にて罪を赦す權威あることを汝らに知らせん爲に』――ここに中風の者に言ひ給ふ――『起きよ、床をとりて汝の家にかへれ』」 マタイ9:6 大正文語訳聖書

「人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを知らせよう。」そして、中風の人に、『起き上がって床を担ぎ、家に帰りなさい』と言われた」 新共同訳聖書

 「自分の床」

「床」は、それまで中風の者を固定した世界だった。今や、彼は自分の肩に「床」を担ぎ、自分の足で歩くよう命じられる。癒された喜びで舞い上がってしまい、「自分の床」をそこに置いたまま引き上げてはいけない。

† 心のデボーション   

「人の子地にて罪を赦す權威あることを汝らに知らせん爲に』――ここに中風の者に言ひ給ふ――『起きよ、床をとりて汝の家にかへれ』」 マタイ9:6 大正文語訳聖書

「人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを知らせよう。」そして、中風の人に、『起き上がって床を担ぎ、家に帰りなさい』と言われた」 新共同訳聖書

 「床を担ぎ」

「床をとりて」を新改訳聖書は「床を担ぎ」と訳す。男は来るときは伏せっていた床を帰りには「担ぐ」。四人の友人はそれを見守りながら手ぶらで帰る。男には肩の荷の重さが、四人には何も持たずに帰る手の軽さが喜びだった。

男は床を担ぎ屋根の上の四人と一緒に、大勢の人々のいる家から出て行った。

† 細き聲 説教  

 「床を担いで」

「人の子地にて罪を赦す權威あることを汝らに知らせん爲に』――ここに中風の者に言ひ給ふ――『起きよ、床をとりて汝の家にかへれ』」 マタイ9:6 大正文語訳聖書

「人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを知らせよう。」そして、中風の人に、『起き上がって床を担ぎ、家に帰りなさい』と言われた」 新共同訳聖書

中風を患う男は床にごと四人の男たちによって運ばれてきた。

「床」はそれまで中風を患う人を固定していた彼の唯一の居場所だった。床に寝て見られる限りのもの、それがこの人の世界であった。

イエスは男に「起き上がって床を担ぎ、家に帰りなさい」と言われた。

今や、男はそれまで自分を縛り付けていた「床」を肩にかつぎ、自分の足で歩くようになった。

自分から自由を奪うものから解放されたら、その喜びのあまり、「床」のことは忘れてしまう。

しかし、それまで自分を拘束していた「世界」を放置して引き上げてはいけない。私たちもそれを肩にかついで帰るのである。

床を運んだ4人の男たちは「手ぶら」で家に帰った。

罪を赦され病を癒された男には肩にかつく床の重さが、手ぶらで帰る4人の男たちには手の軽さが「喜び」だった。

(皆川誠)

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