† 福音書縦観 「ガダラの豚」 マタイ8:28~34
マタイ8:28~34 マルコ5:1~20 ルカ8:26~39
マタイ8:28~34
Matt.8:34すると、町中の者がイエスに会いに出てきた(町や村にふれまわったので人々は何事が起ったのかと見にきた。 マルコ5:14)(5:15そして、イエスのところにきて、悪霊につかれた人が着物を着て、正気になってすわっており、それがレギオンを宿していた者であるのを見て、恐れた。5:16また、それを見た人たちは、悪霊につかれた人の身に起った事(救われた次第を ルカ8:36)と豚のこととを、彼らに話して聞かせた。 マルコ5:15~16)。そして、イエスに会うと、(それから、ゲラサの地方の民衆はこぞって、 ルカ8:37)この地方から去ってくださるようにと頼んだ(頼みはじめた マルコ5:17)(彼らが非常な恐怖に襲われていたからである。 ルカ8:37)。
(5:18イエスが舟に乗ろうとされると(そこで、イエスは舟に乗って帰りかけられた。 ルカ8:37)、悪霊につかれていた人がお供をしたいと願い出た(しきりに願ったが、 ルカ8:38)。 5:19しかし、イエスはお許しにならないで、彼に言われた、「あなたの家族のもとに帰って、主がどんなに大きなことをしてくださったか、またどんなにあわれんでくださったか、それを知らせなさい」。(イエスはこう言って彼をお帰しになった。 ルカ8:38 5:20そこで、彼は立ち去り、そして自分にイエスがしてくださったことを、ことごとくデカポリスの地方に言いひろめ出したので、人々はみな驚き怪しんだ。 マルコ5:18~20)口語訳聖書
† 日本語訳聖書 Matt.8:34
【漢訳聖書】
Matt.8:34 擧邑出迎耶穌、見、則求之出其境。
【明治元訳】
Matt.8:34 イエスにんとて邑(むら)の者(もの)擧(こぞり)て出(いで)きたり彼(かれ)を見(み)て此(この)境(さかひ)を出(いで)んことを願(ねが)へり
【大正文語訳】
Matt.8:34 視よ、町人こぞりてイエスに逢はんとて出できたり、彼を見て、この地方より去り給はんことを請へり。
【ラゲ訳】
Matt.8:34 直に町挙りてイエズスを出迎へ、是を見るや其境を過ぎ給はん事を乞へり。
【口語訳】
Matt.8:34 すると、町中の者がイエスに会いに出てきた。そして、イエスに会うと、この地方から去ってくださるようにと頼んだ。
【新改訳改訂3】
Matt.8:34 すると、見よ、町中の者がイエスに会いに出て来た。そして、イエスに会うと、どうかこの地方を立ち去ってくださいと願った。
【新共同訳】
Matt.8:34 すると、町中の者がイエスに会おうとしてやって来た。そして、イエスを見ると、その地方から出て行ってもらいたいと言った。
【バルバロ訳】
Matt.8:34 そこで町はあげてイエズスを出迎えに行き、出会うと、この地方から出ていってくださいと頼んだ。
【フランシスコ会訳】
Matt.8:34 すると、町じゅうの人がイエズスに会いに出て来て、イエズスに会うと、この地方から出て行ってもらいたいと頼んだ。
【日本正教会訳】
Matt.8:34 視よ、邑擧(こぞ)りて出でて、イイスス迎へ、彼を見て、其境を離れんことを請へり。
【塚本虎二訳】
Matt.8:34 すると町中(の者)がイエスに会いに出てきて、イエスに会うと、その土地を去られるようにと頼んだ。
【前田護郎訳】
Matt.8:34 すると見よ、町じゅうが出かけてイエスに会いに来、彼を見ると、彼らの地方を去られるよう願った。
【永井直治訳】
Matt.8:34 されば見よ、舉(こぞ)りてイエスに出で逢はんとて來れり。かくて彼を見て、彼等の境より移り給はんことを彼等は乞へり。
【詳訳聖書】
Matt.8:34 すると見よ、町全体がイエスに会うために出て来て、彼らは彼を見るとすぐに、自分たちの土地から離れてくださるようにと懇願した。
† 聖書引照 Matt.8:34
Matt.8:34 視よ、町人こぞりてイエスに逢はんとて出できたり、彼を見て、この地方より去り給はんことを請へり
[視よ、町人こぞりてイエスに逢はんとて出できたり、彼を見て、この地方より去り給はんことを請へり] マタ8:29; 申命5:25; Ⅰサム16:4; Ⅰ列王17:18; 18:17; ヨブ21:14; 22:17; マル5:17,18; ルカ5:8; 8:28,37-39; 使徒16:39
† ギリシャ語聖書 Matt.8:34
Stephens 1550 Textus Receptus
και ιδου πασα η πολις εξηλθεν εις συναντησιν τω ιησου και ιδοντες αυτον παρεκαλεσαν οπως μεταβη απο των οριων αυτων
Scrivener 1894 Textus Receptus
και ιδου πασα η πολις εξηλθεν εις συναντησιν τω ιησου και ιδοντες αυτον παρεκαλεσαν οπως μεταβη απο των οριων αυτων
Byzantine Majority
και ιδου πασα η πολις εξηλθεν εις συναντησιν τω ιησου και ιδοντες αυτον παρεκαλεσαν οπως μεταβη απο των οριων αυτων
Alexandrian
και ιδου πασα η πολις εξηλθεν εις συναντησιν τω ιησου και ιδοντες αυτον παρεκαλεσαν οπως μεταβη απο των οριων αυτων
Hort and Westcott
και ιδου πασα η πολις εξηλθεν εις συναντησιν τω ιησου και ιδοντες αυτον παρεκαλεσαν οπως μεταβη απο των οριων αυτων
† ギリシャ語聖書 品詞色分け
Matt.8:34
καὶ ἰδοὺ πᾶσα ἡ πόλις ἐξῆλθεν εἰς ὑπάντησιν τῷ ᾽Ιησοῦ καὶ ἰδόντες αὐτὸν παρεκάλεσαν ὅπως μεταβῇ ἀπὸ τῶν ὁρίων αὐτῶν.
† ヘブライ語聖書 Matt.8:34
Matt.8:34
וְכָל הָעִיר יָצְאָה לִקְרַאת יֵשׁוּעַ. כְּשֶׁרָאוּ אוֹתוֹ הַתּוֹשָׁבִים בִּקְשׁוּ מִמֶּנּוּ שֶׁיֵּלֵךְ מֶאֱזוֹרָם
† ラテン語聖書 Matt.8:34
Latin Vulgate
Matt.8:34
Et ecce tota civitas exiit obviam Iesu: et viso eo rogabant, ut transiret a finibus eorum.
And behold, the entire city went out to meet Jesus. And having seen him, they petitioned him, so that he would cross from their borders.
† 私訳(詳訳)Matt.8:34
【私訳】 「そして、見よ驚くことに、町中の人々がイエスに会う為に出てきた。そして、彼〔イエス〕を見ると、自分たちの土地<地区、国境、境界、地方>から移動してもらいたい<出て行ってもらいたい、立ち去ってもらいたい>と嘆願<要求>した」
† 新約聖書ギリシャ語語句研究
Matt.8:34
καὶ ἰδοὺ πᾶσα ἡ πόλις ἐξῆλθεν εἰς ὑπάντησιν τῷ ᾽Ιησοῦ καὶ ἰδόντες αὐτὸν παρεκάλεσαν ὅπως μεταβῇ ἀπὸ τῶν ὁρίων αὐτῶν.
【そして】 καὶ καί カイ kai {kahee} (cc 接続詞・等位)
1)~と、~も、そして 2)~さえ、でさえも 3)しかし 4)しかも、それは 5)それでは、それだのに 6)そうすれば、すなわち 7)のみならず、もまた
(G2532 καί Apparently a primary particle, having a copulative and sometimes also a cumulative force; and, also, even, so, then, too, etc.; often used in connection (or composition) with other particles or small words: – and, also, both, but, even, for, if, indeed, likewise, moreover, or, so, that, then, therefore, when, yea, yet. Internet Sacred Text Archive)
【見よ】 δοὺ ἰδού イドゥ idou {id-oo‘} (qs 不変化詞)
1)そら、ほら、さあ、まあ、それ 2)見よ、見よ驚くことに、ごらん
注意を喚起する言葉「見よ、驚くことに」
(G2400 ἰδού Second person singular imperative middle voice of 1492 used as imperative lo!: – behold, lo, see. Internet Sacred Text Archive)
【町】 πόλις πόλις ポりス polis {pol‘-is} (n-nf-s 名詞・主女単)
1)城砦、都市、市、町、住民 2)都市国家、国家、自由都市 3)市民としての権利 4)天のエルサレム
(G4172 πόλις Probably from the same as 4171 or perhaps from 4183 a town (properly with walls, of greater or less size): – city. Internet Sacred Text Archive)
マタ2:23; 5:14; 8:33; 9:1,35; 10:5,11,14,15,23; 11:1,20; 12:25; 14:13; 22:7; 23:34; マル1:33,45; 5:14; 6:33,56 etc.
【中の】 πᾶσα πᾶς パース pas {pas} (a–nf-s 形容詞・主)
1)どれでも、何であれ、何でも、あらゆる、みな 2)~全部の、あらんかぎりの、1つも欠けが無い、ひとり残らず 3)全体の、全部の、すべて 4)混じりものがなく、純粋な
πᾶσαι パーサイ 「πᾶς どれでも、全体の」の複数形
(G3956 πᾶς Including all the forms of declension; apparently a primary word; all, any, every, the whole: – all (manner of, means) alway (-s), any (one), X daily, + ever, every (one, way), as many as, + no (-thing), X throughly, whatsoever, whole, whosoever. Internet Sacred Text Archive)
【イエスに】 ᾽Ιησοῦ ᾽Ιησοῦς イエースウース Iēsous {ee-ay-sooce‘ } (n-dm-s 名詞・与男単)
イエス 意味は「ヤㇵウェは救いである」
「イエス」はヘブル語「 יְהוֺשׁוּעַ イェホーシュア Yehowshuwa` {yeh-ho-shoo’-ah} ”Jehovah is salvation” 主は救い、ヨシュア」の ギリシャ名
(G2424 ᾽Ιησοῦς Of Hebrew origin [3091; Jesus (that is, Jehoshua), the name of our Lord and two (three) other Israelites: – Jesus. H3091 יְהוֹשׁוַּע יְהוֹשׁוַּע yehôshûa‛ yehôshûa‛ yeh-ho-shoo‘-ah,yeh-ho-shoo‘-ah From 3068 and 3467 Jehovah-saved; Jehoshua (that is, Joshua), the Jewish leader: – Jehoshua, Jehoshuah, Joshua. Compare 1954 3442. Internet Sacred Text Archive)
マタ16:16; マル5:7; ルカ1:32; ヨハ1:29,36; 14:6; 6:33,51; ロマ1:16; 3:29; 11:26; 14:9; Ⅰコリ1:24; 2:8; 15:45; Ⅰテモ6:15; ヘブ2:10; 3:6; 9:11,15; 12:24; 黙示1:5,8; 2:8; 3:14 etc.
【会おう】 ὑπάντησιν ὑπάντησις ヒゆパンテーシス sunantēsis {soon-an‘-tay-sis} (n-af-s 名詞・対女単)
1)出迎える、迎え、出迎え 2)会うために出向く、会う 4)戦いに相見える
(G5222 ὑπάντησις From 5221 an encounter or concurrence (with 1519 for infinitive, in order to fall in with): – meeting. Internet Sacred Text Archive)
マタ8:34; 25:1; ヨハ12:13
【として】 εἰς εἰς エイス eis {ice} (pa 前置詞・対)
1)~の中へ 2)~へ 3)~まで 4)~のために 5)~に対して 6)~に向かって 7)~を目標にして 8)の間に
(G1519 εἰς A primary preposition; to or into (indicating the point reached or entered), of place, time, or (figuratively) purpose (result, etc.); also in adverbial phrases.: – [abundant-] ly, against, among, as, at, [back-] ward, before, by, concerning, + continual, + far more exceeding, for [intent, purpose], fore, + forth, in (among, at unto, -so much that, -to), to the intent that, + of one mind, + never, of, (up-) on, + perish, + set at one again, (so) that, therefore (-unto), throughout, till, to (be, the end, -ward), (here-) until (-to), . . . ward, [where-] fore, with. Often used in composition with the same general import, but only with verbs (etc.) expressing motion (literallyor figuratively. Internet Sacred Text Archive)
【やって来た】 ἐξῆλθεν ἐξέρχομαι エクセルこマイ exerchomai {ex-er‘-khom-ahee} (viaa–3s 動詞・直・2アオ・能・3単)
< ἕξ + ἔρχομαι 来る、行く
1)中から外へ出て行く、出る、出て行く、出て来る、2)出かける 3)立ち去る、捨て去る 4)発する 5)伝わる 6)(うわさが)出る、聞こえる、広まる
(G1831 ἐξέρχομαι From 1537 and 2064 to issue (literally or figuratively): – come-(forth, out), depart (out of), escape, get out, go (abroad, away, forth, out, thence), proceed (forth), spread abroad.Internet Sacred Text Archive)
マタ2:6; 10:14; マル5:2; 7:31; ルカ9:5; 11:24; ヨハ4:30; 13:3; 16:27; 使徒7:3.4; 16:40; Ⅱコリ6:17; ヘブ7:5; 13:3
【そして】 καὶ καί カイ kai {kahee} (cc 接続詞・等位)
1)~と、~も、そして 2)~さえ、でさえも 3)しかし 4)しかも、それは 5)それでは、それだのに 6)そうすれば、すなわち 7)のみならず、もまた
(G2532 καί Apparently a primary particle, having a copulative and sometimes also a cumulative force; and,also, even, so, then, too, etc.; often used in connection (or composition) with other particles or small words: – and, also, both, but, even, for, if, indeed, likewise, moreover, or, so, that, then, therefore, when, yea, yet. Internet Sacred Text Archive)
【イエスを見ると】 原文「彼を見ると」
【彼を】 αὐτὸν αὐτός アウトス autos {ow-tos‘} (npam3s 代名詞・対男3)
1)彼、彼女、それ(三人称の代名詞) 2)自身で、自分から、自分として(強調用法) 3)同じ同一の 4)まさに、ちょうど
(G846 αὐτός From the particle αὖ au (perhaps akin to the base of 109 through the idea of a baffling wind; backward); the reflexive pronoun self, used (alone or in the compound of 1438 of the third person, and (with the proper personal pronoun) of the other persons: – her, it (-self), one, the other, (mine) own, said, ([self-], the) same, ([him-, my-, thy-]) self, [your-] selves, she, that, their (-s), them ([-selves]), there [-at, -by, -in, -into, -of, -on, -with], they, (these) things, this (man), those, together, very, which. Compare 848. Internet Sacred Text Archive)
【見ると】 ἰδόντες εἶδον ὁράω エイドン ホラオー eidon {i’-don} (vpaanm-p 分詞・2アオ能主男複)
1)見る、~の方を見る、目で見る 2)感知する、知る、味わう、経験する、見て知る、洞察する、理解する、悟る、認める 3)探す、考える、心に調べる、分かる、見つける、発見する 4)注意する、心に調べる、探す 5)面会する、訪問する、行く
(G1492 εἶδοω A primary verb; used only in certain past tenses, the others being borrowed from the equivalent, 3700 and 3708 properly to see (literally or figuratively); by implication (in the perfect only) to know: – be aware, behold, X can (+ not tell), consider, (have) known (-ledge), look (on), perceive, see, be sure, tell, understand, wist, wot. Compare 3700. Internet Sacred Text Archive)
マタ2:2; 4:26;27:49; 14:14; 28:6; マル1:10,16; 2:1; 8:33; ルカ5:26; 7:22;14:18; ヨハ1:47,48; 6:26; 7:52;19:6; 使徒9:35; 12:16; ガラ1:19; Ⅰテモ6:16 etc.
【彼らの】 αὐτῶν αὐτός アウトス autos {ow-tos‘} (npgm3p 代名詞・属男3)
1)彼、彼女、それ(三人称の代名詞) 2)自身で、自分から、自分として(強調用法) 3)同じ同一の 4)まさに、ちょうど
(G846 αὐτός From the particle αὖ au (perhaps akin to the base of 109 through the idea of a baffling wind; backward); the reflexive pronoun self, used (alone or in the compound of 1438 of the third person, and (with the proper personal pronoun) of the other persons: – her, it (-self), one, the other, (mine) own, said, ([self-], the) same, ([him-, my-, thy-]) self, [your-] selves, she, that, their (-s), them ([-selves]), there [-at, -by, -in, -into, -of, -on, -with], they, (these) things, this (man), those, together, very, which. Compare 848. Internet Sacred Text Archive)
【地方】 ὁρίων ὅριον ホリオン horion {hor‘-ee-on} (n-gn-p 名詞・属中複)
1)区分、境界、境 2)境界の標識 3)国境 4)地方 5)基準 6)定義
(G3725 ὅριον Neuter of a derivative of an apparently primary word ὅρος horos (a bound or limit); a boundary line, that is, (by implication) a frontier (region): – border, coast. Internet Sacred Text Archive)
マタ2:16; 4:13; 8:24; 15:22,39; 19:1 マル5:17; 7:24;,31; 10:1
【から】 ἀπὸ ἀπό アポ apo {apo‘} (pg 前置詞・属)
1)~から 2)~から離れて 3)~の中から、~のうちの、~のうちから 4)~以来、~の後で 5)によって 6)(人、物、状態から)自由にする、取り去る
(G575 ἀπό A primary particle; “off”, that is, away (from something near), in various senses (of place, time, or relation; literally or figuratively): – (X here-) after, ago, at, because of, before, by (the space of), for (-th), from, in, (out) of, off, (up-) on (-ce), since, with. In composition (as a prefix) it usually denotes separation, departure, cessation, completion, reversal, etc. Internet Sacred Text Archive)
【出て行って】 μεταβῇ μεταβαίνω メタバイノー metabainō {met-ab-ah‘ee-no} (vsaa–3s 動詞・仮・2アオ・能・3単)
< μετά 移動 + βαίνω 歩む
1)場所を移る、移る 2)移動する 3)立ち去る、去る 4)変化する
(G3327 μεταβαίνω From 3326 and the base of 939 to change place: – depart, go, pass, remove. Internet Sacred Text Archive)
マタ8:34; 11:1; 12:9; 15:29; ヨハ7:3; 13:1; 使徒18:7; etc.
【もらいたい】 ὅπως ὅπως ホポース hopōs {hop‘-oce} (cc 接続詞・等)
1) ~してもらいたい 2)~するために 3)~のように 4)~できるように
(G3704 ὅπως From 3739 nad 4459 what (-ever) how, that is, in the manner that (as adverb or conjugation of coincidence, intentional or actual): – because, how, (so) that, to, when. Internet Sacred Text Archive)
【と言った】 παρεκάλεσαν παρακαλέω パラカれオー parakaleō {par-ak-al-eh‘-o} (viaa–3p 動詞・直・1アオ・能・3)
< παρά 傍らに + καλέω 呼ぶ
1)傍らに招く、側に呼ぶ、側へ呼び寄せる、呼び求める、呼び掛ける 2)さとす、慰める、励ます、力づける、なだめる 3)要求する、必要とする 4)懇願する、嘆願する、願う
(G3870 παρακαλέω From 3844 and 2564 to call near, that is, invite, invoke (by imploration, hortation or consolation): – beseech, call for, (be of good) comfort, desire, (give) exhort (-ation), intreat, pray. Internet Sacred Text Archive)
マタ2:18; 5:4; ルカ16:25; 使徒20:12; Ⅱコリ1:4,5; 2:7; 7:6,7,13; 13:11; Ⅰテサ3:7 eyc.
† 英語訳聖書 Matt.8:34
King James Version
8:34 And, behold, the whole city came out to meet Jesus: and when they saw him, they besought [him] that he would depart out of their coasts.
New King James Version
8:34 And behold, the whole city came out to meet Jesus. And when they saw Him, they begged Him to depart from their region.
American Standard Version
8:34 And behold, all the city came out to meet Jesus: and when they saw him, they besought him that he would depart from their borders.
New International Version
8:34 Then the whole town went out to meet Jesus. And when they saw him, they pleaded with him to leave their region.
Bible in Basic English
8:34 And all the town came out to Jesus; and seeing him they made request that he would go away from their part of the country.
Today’s English Version
8:34 So everyone from the town went out to meet Jesus; and when they saw him, they begged him to leave their territory.
Darby’s English Translation
8:34 And behold, the whole city went out to meet Jesus; and when they saw him, they begged him to go away out of their coasts.
Douay Rheims
8:34 And behold the whole city went out to meet Jesus, and when they saw him, they besought him that he would depart from their coasts.
Noah Webster Bible
8:34 And behold, the whole city came out to meet Jesus: and when they saw him, they besought him that he would depart out of their borders.
Weymouth New Testament
8:34 So at once the whole population came out to meet Jesus; and when they saw Him, they besought Him to leave their country.
World English Bible
8:34 Behold, all the city came out to meet Jesus. When they saw him, they begged that he would depart from their borders.
Young’s Literal Translation
8:34 And lo, all the city came forth to meet Jesus, and having seen him, they called on him that he might depart from their borders.
Amplified Bible
34 And the whole city came out to meet Jesus; and as soon as they saw Him, they begged Him to leave their region.
† 細き聲 聖書研究ノート
<視よ、町人こぞりてイエスに逢はんとて出できたり、彼を見て、この地方より去り給はんことを請へり>
豚飼いから事件の一部始終を聞いたゲラサの町人達がイエスに会う為に町を出て郊外でイエスに会い、この町から出ていくように要請した。
<視よ、町人こぞりてイエスに逢はんとて出できたり>
豚飼いたちは、一部始終を街の人々に興奮して話した。すると、町の者のうち数人が何事が起こったのか自身の目で確認しようと町から出てきた。彼等は「イエスのところにきて、悪霊につかれた人が着物を着て、正気になってすわっており、それがレギオンを宿していた者であるのを見て、恐れた。マルコ5:15~16)」。そして、彼等は町に引き返し、「悪霊につかれた人の身に起った事(救われた次第を ルカ8:36)と豚のこととを、彼らに話して聞かせた。マルコ5:15~16)」
そこで、今度はゲラサ地方の町々からの人々が出てきて、「イエスに会うと、(それから、ゲラサの地方の民衆はこぞって、ルカ8:37)この地方から去ってくださるようにと頼んだ(頼みはじめた マルコ5:17)(彼らが非常な恐怖に襲われていたからである。 ルカ8:37)。」
<彼を見て、この地方より去り給はんことを請へり>
ゲラサの民衆はイエスに彼等の地から去るように要請した。悲鳴のような懇願であった。
<悪霊が去った男>
マルコとルカの並行記事に派、イエスに悪霊を追い出していただいた男たちはイエスに従いたいと願ったが、イエスはお許しにならなかったと記されている。
(5:18イエスが舟に乗ろうとされると(そこで、イエスは舟に乗って帰りかけられた。 ルカ8:37)、悪霊につかれていた人がお供をしたいと願い出た(しきりに願ったが、ルカ8:38)。 5:19しかし、イエスはお許しにならないで、彼に言われた、「あなたの家族のもとに帰って、主がどんなに大きなことをしてくださったか、またどんなにあわれんでくださったか、それを知らせなさい」。(イエスはこう言って彼をお帰しになった。 ルカ8:38) 5:20そこで、彼は立ち去り、そして自分にイエスがしてくださったことを、ことごとくデカポリスの地方に言いひろめ出したので、人々はみな驚き怪しんだ。マルコ5:18~20)口語訳聖書
† 心のデボーション
「視よ、町人こぞりてイエスに逢はんとて出できたり、彼を見て、この地方より去り給はんことを請へり」 マタイ8:34 大正文語訳聖書
「すると、町じゅうの人がイエズスに会いに出て来て、イエズスに会うと、この地方から出て行ってもらいたいと頼んだ」 フランシスコ会訳聖書
「失う祝福」
ゲラサ人はイエスに自分たちの土地から出て行ってもらいたいと申し出た。人々は悪霊を追い出したイエスを町から追い出す。それによって守られる利益よりも、失う祝福の方が大きいことを人々は知らない。
† 心のデボーション
「視よ、町人こぞりてイエスに逢はんとて出できたり、彼を見て、この地方より去り給はんことを請へり」 マタイ8:34 大正文語訳聖書
「すると、町じゅうの人がイエズスに会いに出て来て、イエズスに会うと、この地方から出て行ってもらいたいと頼んだ」 フランシスコ会訳聖書
イエスが来られると、そこに変化がもたらされる。変化を望まない人々にとってイエスは「厄介な存在」である。何一つ変える意志を持たずに信仰を受け入れるべきではない。
† 細き聲 説教
「魂の重み」
「視よ、町人こぞりてイエスに逢はんとて出できたり、彼を見て、この地方より去り給はんことを請へり」 マタイ8:34 大正文語訳聖書
「すると、町じゅうの人がイエズスに会いに出て来て、イエズスに会うと、この地方から出て行ってもらいたいと頼んだ」 フランシスコ会訳聖書
ゲラサ人の地で、イエスは二人の「悪霊に憑かれた男」と出会った。男たちにとりついた悪霊は近くにいた一群れの豚の中に入ることを願った。イエスが「行け」と言われると、悪霊は男から出て豚に入り、豚の一群はなだれをうって崖から海に駆け下り、溺れて死んだ。
事件に驚いて、豚飼いたちは町に逃げ帰り、人々に訴えた。そこで、人々はイエスに自分たちの町から去るようにと懇願した。
なぜ、イエスは「悪霊」が「豚」に入るのをおゆるしになったのだろうか? 大切な豚の群れを一瞬にして失った豚飼いは、「いい迷惑」であったろう。一群れもの豚と引き換えに、あの「悪霊に憑かれた二人の男」が救われたとしても、それが何だというのか?
豚飼いの訴えを聞いた町の人々も同じ考えだった。だが、町の人々は損失を出した豚飼いのことよりも、騒動の元になったイエスに町からの「退出」を強く迫るのである。
「われ看(み)てなんぢを寶(たから)とし尊きものとして亦なんぢを愛す」 イザヤ43:4 明治元訳聖書
「一人の魂は世界よりも重い」という。一人のいのちは神の「寳 たから」であり「尊きもの」である。
二人の男の中にいた「悪霊」は男から出るならば、一群の豚が必要になるほどの「数」だった。
もし、イエスが豚の中に入りたいという悪霊の願いを拒むなら、それらの「悪霊」は「入る所」を求めて地を彷徨い、豚飼いはおろか、町の人々を襲ったに違いない。
「われ汝らに告ぐ、かくのごとく悔改むる一人の罪人のために、神の使たちの前に歡喜あるべし」 ルカ15:10 大正文語訳聖書
一人の魂が救われるとき、天に大いなる喜びがある。そして、一人の人が救われるとき、他の人もその救いにあずかるのである。喜びは歓喜となる。
しかし、豚飼いも町の人々も、自分たちが悪霊から守られたことに気づかなかった。彼らは「一人の魂の重さ」が理解できず、それによって自身の魂とイエスキリストを失った。
悪霊は豚の群れと共に海に飛び込み、豚は死んだ。しかし、悪霊は豚から抜け出して、こっそりと町に戻ったのではなかっただろうか。
(皆川誠)
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