† 福音書縦観 「祈りの力」 マタイ7:7~12
マタイ7:7~12 ルカ11:9~13;6:31 ヨハネ15:7;16:24
マタイ7:7~12
Matt.7:11このように、あなたがたは悪い者であっても、自分の子供には、良い贈り物をすることを知っているとすれば、天にいますあなたがたの父はなおさら、求めてくる者に良いものを下さらないことがあろうか。(天の父はなおさら、求めて来る者に聖霊を下さらないことがあろうか ルカ11:13) 口語訳聖書
† 日本語訳聖書 Matt.7:11
【漢訳聖書】
Matt.7:11 爾曹雖惡、尚知以善賜賜爾子、况爾在天上之父、不以善物賜求之者乎。
【明治元訳】
Matt.7:11 然ば爾曹惡き者ながら善賜を其子に予ふるを知まして天に在す爾曹の父は求る者に善物を予ざらん乎
【大正文語訳】
Matt.7:11 さらば、汝ら惡しき者ながら、善き賜物をその子らに與ふるを知る。まして天にいます汝らの父は、求むる者に善き物を賜はざらんや。
【ラゲ訳】
Matt.7:11 然れば汝等惡き者ながらも、善き賜を其子等に與ふるを知れば、况や天に在す汝等の父は、己に願ふ人々に善き物を賜ふべきをや。
【口語訳】
Matt.7:11 このように、あなたがたは悪い者であっても、自分の子供には、良い贈り物をすることを知っているとすれば、天にいますあなたがたの父はなおさら、求めてくる者に良いものを下さらないことがあろうか。
【新改訳改訂3】
Matt.7:11 してみると、あなたがたは、悪い者ではあっても、自分の子どもには良い物を与えることを知っているのです。とすれば、なおのこと、天におられるあなたがたの父が、どうして、求める者たちに良いものを下さらないことがありましょう。
【新共同訳】
Matt.7:11 このように、あなたがたは悪い者でありながらも、自分の子供には良い物を与えることを知っている。まして、あなたがたの天の父は、求める者に良い物をくださるにちがいない。
【バルバロ訳】
Matt.7:11 悪い人間であるあなたたちさえ、子どもによいものを与えることを知っている。ましてや天にまします父が、求める人によいものをくだされぬわけはない。
【フランシスコ会訳】
Matt.7:11 あなたがたは悪い者であっても、自分の子どもたちに良い物を与えることを知っている。天におられるあなたがたの父が、自分に求める者に、良い物をくださらないことがあるだろうか。
【日本正教会訳】
Matt.7:11 然らば爾等惡しき者なるに、尚善き賜(たまもの)を其子に與ふるを知る、況や天に在す爾等の父は、之に求むる者に善き物を與へざらんや。
【塚本虎二訳】
Matt.7:11 してみると、あなた達は悪い人間でありながらも、自分の子に善い物をやることを知っている。ましてあなた達の天の父上が、求める者に善い物を下さらないことがあるだろうか。
【前田護郎訳】
Matt.7:11 そのように、あなた方が悪人であってもおのが子らによいものを与えることを知るならば、まして天にいますあなた方の父は求めるものによいものを与えられよう。
【永井直治訳】
Matt.7:11 是の故にもし汝等は惡しき者たりとも、善き賜物を汝等の兒等に與ふることを知る。況して天に〔おはす〕汝等の父をや。求むる者に善き物を與へ給ふべし。
【詳訳聖書】
Matt.7:11 それならば、もしあなたたちが、自分は悪い者であっても自分の子には良い<有益な>贈り物を与えることを知っているならば、まして天におられるあなたたちのみ父は[完全であるから]自分に求め続ける者に、良い[有益な]ものをお与えにならないということがあるだろうか。
† 聖書引照 Matt.7:11
Matt.7:11 さらば、汝ら惡しき者ながら、善き賜物をその子らに與ふるを知る。まして天にいます汝らの父は、求むる者に善き物を賜はざらんや。
[さらば、汝ら惡しき者ながら] 創世6:5; 8:21; ヨブ15:16; エレ17:9; ロマ3:9,19; ガラ3:22; エペ2:1-3; テト3:3
[善き賜物をその子らに與ふるを知る] 出エ34:6,7; Ⅱサム7:19; 詩篇86:5,15; 103:11~13; イザ49:15; 55:8,9; ホセ11:8,9; ミカ7:18; マラ1:6; ルカ11:11; etc.; ヨハ3:16; ロマ5:8~10; 8:32; エペ2:4,5; Ⅰヨハ3:1; 4:10
[まして天にいます汝らの父は、求むる者に善き物を賜はざらんや] 詩篇84:11; 85:12; エレ33:14; ホセ14:2; *marg:; ルカ2:10,11; 11:13; Ⅱコリ9:8~15; テト3:4~7
† ギリシャ語聖書 Matt.7:11
Stephens 1550 Textus Receptus
ει ουν υμεις πονηροι οντες οιδατε δοματα αγαθα διδοναι τοις τεκνοις υμων ποσω μαλλον ο πατηρ υμων ο εν τοις ουρανοις δωσει αγαθα τοις αιτουσιν αυτον
Scrivener 1894 Textus Receptus ει ουν υμεις πονηροι οντες οιδατε δοματα αγαθα διδοναι τοις τεκνοις υμων ποσω μαλλον ο πατηρ υμων ο εν τοις ουρανοις δωσει αγαθα τοις αιτουσιν αυτον
Byzantine Majority ει ουν υμεις πονηροι οντες οιδατε δοματα αγαθα διδοναι τοις τεκνοις υμων ποσω μαλλον ο πατηρ υμων ο εν τοις ουρανοις δωσει αγαθα τοις αιτουσιν αυτον
Alexandrian
ει ουν υμεις πονηροι οντες οιδατε δοματα αγαθα διδοναι τοις τεκνοις υμων ποσω μαλλον ο πατηρ υμων ο εν τοις ουρανοις δωσει αγαθα τοις αιτουσιν αυτον
Hort and Westcott
ει ουν υμεις πονηροι οντες οιδατε δοματα αγαθα διδοναι τοις τεκνοις υμων ποσω μαλλον ο πατηρ υμων ο εν τοις ουρανοις δωσει αγαθα τοις αιτουσιν αυτον
† ギリシャ語聖書 品詞色分け
Matt.7:11
εἰ οὖν ὑμεῖς πονηροὶ ὄντες οἴδατε δόματα ἀγαθὰ διδόναι τοῖς τέκνοις ὑμῶν, πόσῳ μᾶλλον ὁ πατὴρ ὑμῶν ὁ ἐν τοῖς οὐρανοῖς δώσει ἀγαθὰ τοῖς αἰτοῦσιν αὐτόν.
† ヘブライ語聖書 Matt.7:11
Matt.7:11
הֵן אִם אַתֶּם הָרָעִים יוֹדְעִים לָתֵת מַתָּנוֹת טוֹבוֹת לִבְנֵיכֶם, כָּל שֶׁכֵּן אֲבִיכֶם שֶׁבַּשָּׁמַיִם יִתֵּן אַךְ טוֹב לַמְבַקְשִׁים מִמֶּנּוּ
† ラテン語聖書 Matt.7:11
Latin Vulgate
Matt.7:11
Si ergo vos, cum sitis mali, nostis bona data dare filiis vestris: quanto magis Pater vester, qui in cælis est, dabit bona petentibus se?
Therefore, if you, though you are evil, know how to give good gifts to your sons, how much more will your Father, who is in heaven, give good things to those who ask him?
† 私訳(詳訳)Matt.7:11
【私訳】 「このように、あなたがたは悪い者<邪悪な、役に立たない、下らない、危険な、敵意をもった、悪意のある>であっても、自分たちの子どもたちには良い<好ましい、善い、正しい、役にたつ、心地よい、歓迎される>ものを与えることを知っている。なおさら、天に居ますあなたがたの父が求める<願う、請う、乞う>者に良い<好ましい、善い、正しい、役にたつ、心地よい、歓迎される>ものをくださらないことがあろうか」
† 新約聖書ギリシャ語語句研究
Matt.7:11
εἰ οὖν ὑμεῖς πονηροὶ ὄντες οἴδατε δόματα ἀγαθὰ διδόναι τοῖς τέκνοις ὑμῶν, πόσῳ μᾶλλον ὁ πατὴρ ὑμῶν ὁ ἐν τοῖς οὐρανοῖς δώσει ἀγαθὰ τοῖς αἰτοῦσιν αὐτόν.
【それで】 οὖν οὖν ウーン oun {oon} (ch 接続詞・完等)
1)それで、それから、それゆえ、そうゆうわけで、故に、さて、ところで、そこで 2)そのように、実際に、確かに、いずれにしても、とにかく 3)だから、その理由で、そんなわけで 4)すると、それでは
(G3767 οὖν Apparently a primary word; (adverbially) certainly, or (conjugationally) accordingly: – and (so, truly), but, now (then), so (likewise then), then, therefore, verily, wherefore. Internet Sacred Text Archive)
【もし】 εἰ εἰ エイ ei {i } (cs 接続詞・従位)
1)もし 2)もしも、かりに 3)もし~であれば 4)~かどうか 5)~ならば 6)決して~ない
(G1487 εἰ A primary particle of conditionality; if, whether, that, etc.: – forasmuch as, if, that, ([al-]) though, whether. Often used in connection or composition with other particles, especially as in 1489 1490 1499 1508 1509 1512 1513 1536 and 1537 See also 1437. Internet Sacred Text Archive)
【あなたがたは】 ὑμεῖς σύ スゆ sou {soo} (npn-2p 代名詞・主2複)
1)あなた 2)汝 3)君
(G4771 σύ The personal pronoun of the second person singular; thou: – thou. See also 4571 4671 4675 and for the plur. 5209 5210 5213 5216. Internet Sacred Text Archive)
【悪い者で】 πονηροὶ πονηρός ポネーロス ponēros {pon-ay-ros‘} (a–nm-p 形容詞・主男複)
< πόνος 苦労、非常な悩み
1)悪い、邪悪な、役に立たない、下らない 2)労苦、労苦に嘖まれた、労の多い、苦しい 3)悩み、ひどい、みじめな 4)危険のある、危険な、敵意をもった 5)悪意のある、思いもつかない、卑怯な、劣悪な 6)臆病な、劣悪な
(G4190 πονηρός From a derivative of 4192 hurtful, that is, evil (properly in effect or influence, and thus differing from 2556 which refers rather to essential character, as well as from 4550 which indicates degeneracy from original virtue); figuratively calamitous; also (passively) ill, that is, diseased; but especially (morally) culpable, that is, derelict, vicious, facinorous; neuter (singular) mischief, malice, or (plural) guilt; masculine (singular) the devil, or (plural) sinners: – bad, evil, grievous, harm, lewd, malicious, wicked (-ness). See also 4191. Internet Sacred Text Archive)
マタ5:11,39,45; 6:23; 7:11,17,18; 9:4; 12:34,35,45; 13:19,38; 15:19; 18:34; 20:10; 25:26; マル7:23 etc.
【ありながらも】 ὄντες εἰμί エイミ eimi {i-mee‘} (vppanm2p 分詞・現能主男2複)
1)ある、いる、~である、~です、~だ 2)行われる、おこる、生ずる、現れる、来る 3)いる、滞在する、とどまる 4)存在する 5)生きている
(G1510 εἰμί First person singular present indicative; a prolonged form of a primary and defective verb; I exist (used only when emphatic): – am, have been, X it is I, was. See also 1488 1498 1511 1527 2258 2071 2070 2075 2076 2771 2468 5600. Internet Sacred Text Archive)
【自分たちの】 ὑμῶν σύ スゆ sou {soo} (npg-2p 代名詞・属2複)
1)あなた 2)汝 3)君
(G4771 σύ The personal pronoun of the second person singular; thou: – thou. See also 4571 4671 4675 and for the plur. 5209 5210 5213 5216. Internet Sacred Text Archive)
【子供には】 τέκνοις τέκνον テクノン teknon {tek‘-non} (n-dn-p 名詞・与中複)
< τίκτω 生まれたもの
1)子、子ども 2)息子 3)弟子 4)子孫
(G5043 τέκνον From the base of 5098 a child (as produced): – child, daughter, son. Internet Sacred Text Archive)
マタ2:18; 3:9; 7:11;10:21; 15:25; マル7:27; 12:19; 13:12; ルカ1:17; 3:8; 14:26; 使徒7:5; 21:5 etc.
【良い物を】 δόματα ἀγαθὰ
【良い】 ἀγαθὰ ἀγαθός アガとス agathos {ag-ath-os‘} (a–an-p 形容詞・対中)
1)善い、有能な、優良な 2)正しい、善良な 3)立派な、役にたつ、有徳な、名誉ある、有用な 4)すぐれた 5)勇敢な 6)好ましい、心地よい 7)幸福な、幸せな 8)親切な 9)歓迎される
καλός カろス は、形状、外観がよいこと、使用して目的に叶うこと
ἀγαθός アガとス は、外観にかかわらず、そのものの内的本質がよいこと
(G18 ἀγαθός A primary word; “good” (in any sense, often as noun): – benefit, good (-s, things),well.
Compare 2570. Internet Sacred Text Archive)
マタ5:45; 7:11; 12:34,35; 19:16,17; ルカ1:53; 6:45; 12:18,19; 16:25; ヨハ1:46; 7:12; etc.
【物を】 δόματα δόμα ドマ doma {dom‘-ah} (n-an-p 名詞・対中複)
< δίδωμι 与える
1) 贈り物 2)賜物 3)与えられたもの
(G1390 δόμα From the base of 1325 a present: – gift. Internet Sacred Text Archive)
マタ7:11; ルカ11:13; エペ4:8; ピリ4:17
【与える】 διδόναι δίδωμι ディドーミ didōmi {did‘-o-mee} (vnpa 不定詞・現能)
1)与える、あげる、差し出す、提供する、分け与える、賜う、施す、支払う 2)捧げる、供える、提供する、授ける、賜る 3)ゆだねる、渡す、許す、かなえる、置く
(G1325 δίδωμι A prolonged form of a primary verb (which is used as an alternate in most of the tenses); to give (used in a very wide application, properly or by implication, literally or figuratively; greatly modified by the connection): – adventure, bestow, bring forth, commit, deliver (up), give, grant, hinder, make, minister, number, offer, have power, put, receive, set, shew, smite (+ with the hand), strike (+ with the palm of the hand), suffer, take, utter, yield. Internet Sacred Text Archive)
【知っている】 οἴδατε οἶδα オイダ oida {oy’-da} (vira–2p 動詞・直・完了・能・2複)
1)知っている、~であることを知っている、~する方法を知っている 2)認めている、心得ている、わきまえる 3)見抜いている、理解する、わかる、認識している、覚えている、悟っている
οἶδα は ἐιδον の現在完了形 私は見た
(G1492 εἶδοω A primary verb; used only in certain past tenses, the others being borrowed from the equivalent, 3700 and 3708 properly to see (literally or figuratively); by implication (in the perfect only) to know: – be aware, behold, X can (+ not tell), consider, (have) known (-ledge), look (on), perceive, see, be sure, tell, understand, wist, wot. Compare 3700. Internet Sacred Text Archive)
【天の父は】
【天】 οὐρανοῖς οὐρανός ウーラノス ouranos {oo-ran-os‘} (n-dm-p 名詞・与男複)
1)空、大空、蒼穹、丸天井 2)天の、天にある、天、天界 3)神の座、神のいますところ、神のみ住まい 4)王権 5)宇宙
ユダヤ人は天が幾層もあると考えた
(G3772 οὐρανός Perhaps from the same as 3735 (through the idea of elevation); the sky; by extension heaven (as the abode of God); by implication happiness, power, eternity; specifically the Gospel (Christianity): – air, heaven ([-ly]), sky. Internet Sacred Text Archive)
マタ3:2,17; 5:35,48; 6:9,20,26; 7:11; 24:29; マル1:11; 13:25; 16:19; ルカ2:1311:13; 12:33; 15:18; 24:51; ヨハ1:51 etc.
【の】 ἐν ἐν エン en {en} (pd 前置詞・属)
1)~の中に、~の間に 2)~の上に 3)ところに、のそばに 4)で 3)よって 5)に
(G1722 ἐν A primary preposition denoting (fixed) position (in place, time or state), and (by implication) instrumentality (medially or constructively), that is, a relation of rest (intermediate between 1519 and 1537 ; “in”, at, (up-) on, by, etc.: – about, after, against, + almost, X altogether, among, X as, at, before, between, (here-) by (+ all means), for (. . . sake of), + give self wholly to, (here-) in (-to, -wardly), X mightily, (because) of, (up-) on, [open-] ly, X outwardly, one, X quickly, X shortly, [speedi-] ly, X that, X there (-in, -on), through (-out), (un-) to(-ward), under, when, where (-with), while, with (-in). Often used in compounds, with substantially the same import; rarely with verbs of motion, and then not to indicate direction, except (elliptically) by a separate (and different) prep. Internet Sacred Text Archive)
【あなた方の】 ὑμῶν σύ スゆ sou {soo} (npg-2p 代名詞・属2複)
1)あなた 2)汝 3)君
(G4771 σύ The personal pronoun of the second person singular; thou: – thou. See also 4571 4671 4675 and for the plur. 5209 5210 5213 5216. Internet Sacred Text Archive)
【父は】 πατὴρ πατήρ パテール patēr {pat-ayr‘} (n-nm-s 名詞・対男単)
1)父、父親、おとうさん 2)(複数)祖先、祖父、創始者、元祖 3)(複数)両親 4)父なる神
(G3962 πατήρ Apparently a primary word; a “father” (literally or figuratively, near or more remote): – father, parent. Internet Sacred Text Archive)
マタ2:22; 5:48: 6:8,9,32; 7:21; 10:37; 11:25; 18:10; 23:9; 25:34; マル10:7; 11:25; 14:36; ルカ2:49; 6:36; 10:21; 11:2; 12:30,31; 14:26; 15:12; 16:24; 22:42; 23:34,46 etc.
【求める者に】 αἰτοῦσιν αἰτέω アイテオー aiteō {ahee-teh‘-o} (vppadm-p 分詞・現能与男複)
1)願い求める、求める 2)請う、乞う 3)要求する 4)頼む
(G154 αἰτέω Of uncertain derivation; to ask (in generally): – ask, beg, call for, crave, desire, require. Compare 4441. Internet Sacred Text Archive)
マタ5:42; 27:58; マル15:43; ルカ12:48; 23:52; 使徒3:2; 9:2; Ⅰコリ1:22; ピリ3:13 etc.
【なおさら】 πόσῳ μᾶλλον
πόσῳ πόσος ポソス posos {pos‘-os} (aptdn-s 形容詞・疑与中単)
1)どれくらいの数(量、大きさ、程度、距離、時間、値段等) 2)どれだけ多くの 3)どれだけ 4)いくら
(G4214 πόσος From an obsolete “pos” (who, what) and 3739 interrogitive pronoun (of amount) how much (large, long or [plural] many): – how great (long, many), what. Internet Sacred Text Archive)
マタ15:34; 16:9,10; マル6:38; 8:5,19.20
μᾶλλον μᾶλλον マるろン mallon {mal‘-lon} (abm 副詞・比較)
1)より以上に、よりよく、むしろ、かえって、はるかに、いっそう、ますます、いよいよ、なおさら、それ以上に 2)特に
(G3123 μᾶλλον Neuter of the comparative of the same as 3122 (adverb) more (in a greater degree) or rather: – + better, X far, (the) more (and more), (so) much (the more), rather. Internet Sacred Text Archiv)
【良い物を】 ἀγαθὰ ἀγαθός アガとス agathos {ag-ath-os‘} (ap-an-p 形容詞・対中)
1)善い、有能な、優良な 2)正しい、善良な 3)立派な、役にたつ、有徳な、名誉ある、有用な 4)すぐれた 5)勇敢な 6)好ましい、心地よい 7)幸福な、幸せな 8)親切な 9)歓迎される
καλός カろス は、形状、外観がよいこと、使用して目的に叶うこと
ἀγαθός アガとス は、外観にかかわらず、そのものの内的本質がよいこと
(G18 ἀγαθός A primary word; “good” (in any sense, often as noun): – benefit, good (-s, things), well. Compare 2570. Internet Sacred Text Archive)
マタ5:45; 7:11; 12:34,35; 19:16,17; ルカ1:53; 6:45; 12:18,19; 16:25; ヨハ1:46; 7:12; etc.
【下さるにちがいない】 δώσει δίδωμι ディドーミ didōmi {did‘-o-mee} (vifa–3s 動詞・直・未来・能・3単)
1)与える、あげる、差し出す、提供する、分け与える、賜う、施す、支払う 2)捧げる、供える、提供する、授ける、賜る 3)ゆだねる、渡す、許す、かなえる、置く
(G1325 δίδωμι A prolonged form of a primary verb (which is used as an alternate in most of the tenses); to give (used in a very wide application, properly or by implication, literally or figuratively; greatly modified by the connection): – adventure, bestow, bring forth, commit, deliver (up), give, grant, hinder, make, minister, number, offer, have power, put, receive, set, shew, smite (+ with the hand), strike (+ with the palm of the hand), suffer, take, utter, yield. Internet Sacred Text Archive)
† 英語訳聖書 Matt.7:11
King James Version
7:11 If ye then, being evil, know how to give good gifts unto your children, how much more shall your Father which is in heaven give good things to them that ask him?
New King James Version
7:11 “If you then, being evil, know how to give good gifts to your children, how much more will your Father who is in heaven give good things to those who ask Him!
American Standard Version
7:11 If ye then, being evil, know how to give good gifts unto your children, how much more shall your Father who is in heaven give good things to them that ask him?
New International Version
7:11 If you, then, though you are evil, know how to give good gifts to your children, how much more will your Father in heaven give good gifts to those who ask him!
Bible in Basic English
7:11 If you, then, being evil, are able to give good things to your children, how much more will your Father in heaven give good things to those who make requests to him?
Today’s English Version
7:11 As bad as you are, you know how to give good things to your children. How much more, then, will your Father in heaven give good things to those who ask him!
Darby’s English Translation
7:11 If therefore ye, being wicked, know how to give good gifts to your children, how much rather shall your Father who is in the heavens give good things to them that ask of him?
Douay Rheims
7:11 If you then being evil, know how to give good gifts to your children: how much more will your Father who is in heaven, give good things to them that ask him?
Noah Webster Bible
7:11 If ye then being evil know how to give good gifts to your children, how much more shall your Father who is in heaven give good things to them that ask him?
Weymouth New Testament
7:11 If you then, imperfect as you are, know how to give good gifts to your children, how much more will your Father in Heaven give good things to those who ask Him!
World English Bible
7:11 If you then, being evil, know how to give good gifts to your children, how much more will your Father who is in heaven give good things to those who ask him!
Young’s Literal Translation
7:11 if, therefore, ye being evil, have known good gifts to give to your children, how much more shall your Father who is in the heavens give good things to those asking him?
Amplified Bible
7:11 If you then, evil (sinful by nature) as you are, know how to give good and advantageous gifts to your children, how much more will your Father who is in heaven [perfect as He is] give what is good and advantageous to those who keep on asking Him.
† 細き聲 聖書研究ノート
<さらば、汝ら惡しき者ながら、善き賜物をその子らに與ふるを知る。まして天にいます汝らの父は、求むる者に善き物を賜はざらんや>
悪者であっても我が子の為には良きものを与えるとすれば、天におられるあなたがたの父なる神が、あなたがたの求めに良きものをくださらないことがあるだろうか。
<さらば、汝ら惡しき者ながら、善き賜物をその子らに與ふるを知る>
「悪しき者 πονηρός ポネーロス」は 定冠詞がつくと ὁ πονηρός 「サタン」をあらわす。ここでは「悪しき者」である。
「サタン」のような者でも、我が子には「良いもの」を与えるとすれば、「神」がその子の求めに「良きもの」を与えないことがあろうか。
「良きもの ἀγαθός アガとス」は「好ましく、人を幸福にするもの」の意味である。
英語の good gifts はある人から自発的に他の人に無償で提供される「よきもの、贈り物」である。gift には 「talent 才能、賜物」の意味もある。人に与えられている能力、才能は神からの「良き物、ギフト」である。
<まして天にいます汝らの父は、求むる者に善き物を賜はざらんや
「まして πόσῳ μᾶλλον」は「質、量においてまさってそれ以上に」の意味。
神は求める人に、彼が求めるものの「質、量においてまさってそれ以上の良きもの」を与え給う。
† 心のデボーション
「さらば、汝ら惡しき者ながら、善き賜物をその子らに與ふるを知る。まして天にいます汝らの父は、求むる者に善き物を賜はざらんや」 マタイ7:11 大正文語訳聖書
「あなたがたは悪い者であっても、自分の子どもたちに良い物を与えることを知っている。天におられるあなたがたの父が、自分に求める者に、良い物をくださらないことがあるだろうか」 フランシスコ会訳聖書
「善き親」
「善き親」は子どもに「善き物」と「与えるべき時」を知っている。創造の神は「人間」の「求め」と「時」を熟知しておられる。
「主は、その恵みの倉、天を開き、時にかなって雨をあなたの地に与え、あなたのすべての手のわざを祝福される。それであなたは多くの国々に貸すであろうが、借りることはない」 申命記28:12 新改訳聖書
† 心のデボーション
「さらば、汝ら惡しき者ながら、善き賜物をその子らに與ふるを知る。まして天にいます汝らの父は、求むる者に善き物を賜はざらんや」 マタイ7:11 大正文語訳聖書
「あなたがたは悪い者であっても、自分の子どもたちに良い物を与えることを知っている。天におられるあなたがたの父が、自分に求める者に、良い物をくださらないことがあるだろうか」 フランシスコ会訳聖書
「悪しきもの」
悪しき親の与えるものがすべて悪いわけでなく、悪しき親から「善きもの」が出ることもある。善き親の与えるものがすべて良いわけでなく、善き親から「悪しきもの」が与えられることもある。
親の良し悪しは、子どもに何を与えるかによる。何も与えることのない親は、悪しきものを与えるより悪い。子どもが親から受け取るのは、親自身である。愛の反対は憎しみではなく無関心である。
† 心のデボーション
「さらば、汝ら惡しき者ながら、善き賜物をその子らに與ふるを知る。まして天にいます汝らの父は、求むる者に善き物を賜はざらんや」 マタイ7:11 大正文語訳聖書
「あなたがたは悪い者であっても、自分の子どもたちに良い物を与えることを知っている。天におられるあなたがたの父が、自分に求める者に、良い物をくださらないことがあるだろうか」 フランシスコ会訳聖書
「さらば生くべし」
「父われを教えていえらく、我が言を汝の心にとどめ、わがいましめをまもれ、さらば生くべし」 箴言4:4 明治元訳聖書
「わたしを求めよ、そして生きよ」 アモス5:4 明治元訳聖書
父が子に与えることのでき、また、与えるべき唯一のものは「ことば」である。「さらば生くべし」と述べられ得る言葉である。神が人に与えるのも、また、生けることばである。
† 心のデボーション
「さらば、汝ら惡しき者ながら、善き賜物をその子らに與ふるを知る。まして天にいます汝らの父は、求むる者に善き物を賜はざらんや」 マタイ7:11 大正文語訳聖書
「あなたがたは悪い者であっても、自分の子どもたちに良い物を与えることを知っている。天におられるあなたがたの父が、自分に求める者に、良い物をくださらないことがあるだろうか」 フランシスコ会訳聖書
「石を求める」
神は今日も、人間に何とか「パン」を与えようとなさるが、人間はパンに飢えながらも「石」を求めていることがある。
† 心のデボーション
「さらば、汝ら惡しき者ながら、善き賜物をその子らに與ふるを知る。まして天にいます汝らの父は、求むる者に善き物を賜はざらんや」 マタイ7:11 大正文語訳聖書
「あなたがたは悪い者であっても、自分の子どもたちに良い物を与えることを知っている。天におられるあなたがたの父が、自分に求める者に、良い物をくださらないことがあるだろうか」 フランシスコ会訳聖書
「良き物」
「良き物」をあらわあす英語は「gift」であるが、ドイツ語で「gift」は「毒」を意味する。
「Greek gift 」というと「危険な、油断ならない贈り物」を意味する。
Fear the Greeks bearing gifts. 「贈り物を持ったギリシャ人(親切そうな人)には警戒せよ。」
これはギリシャ人が和平の象徴として贈った「トロイの木馬」がとんでもない「贈り物」だったことからくることわざである。
† 心のデボーション
「さらば、汝ら惡しき者ながら、善き賜物をその子らに與ふるを知る。まして天にいます汝らの父は、求むる者に善き物を賜はざらんや」 マタイ7:11 大正文語訳聖書
「あなたがたは悪い者であっても、自分の子どもたちに良い物を与えることを知っている。天におられるあなたがたの父が、自分に求める者に、良い物をくださらないことがあるだろうか」 フランシスコ会訳聖書
「求」
「求」という漢字は「さきひらいた皮」を示し、「皮衣」のことである。皮衣のように身にまとうこと。与えられても、身につかないのは、「求めて」はいないのだ。
† 心のデボーション
「さらば、汝ら惡しき者ながら、善き賜物をその子らに與ふるを知る。まして天にいます汝らの父は、求むる者に善き物を賜はざらんや」 マタイ7:11 大正文語訳聖書
「あなたがたは悪い者であっても、自分の子どもたちに良い物を与えることを知っている。天におられるあなたがたの父が、自分に求める者に、良い物をくださらないことがあるだろうか」 フランシスコ会訳聖書
「よきもの」
人が「よきもの」として求めるものは、必ずしも人を幸いにしない。「よきもの」とは神から来て人の基となるもののことである。
どの人の人生も「よきもの」に欠けてはいない。
(†心のデボーション00531)
† 細き聲 説教
「善き賜物」
「さらば、汝ら惡しき者ながら、善き賜物をその子らに與ふるを知る。まして天にいます汝らの父は、求むる者に善き物を賜はざらんや」 マタイ7:11 大正文語訳聖書
「あなたがたは悪い者であっても、自分の子どもたちに良い物を与えることを知っている。天におられるあなたがたの父が、自分に求める者に、良い物をくださらないことがあるだろうか」 フランシスコ会訳聖書
「悪しき者 πονηρός ポネーロス」は ここでは「悪しき人、よこしまな者」の意味である。
「よこしまな親」であっても自らの子どもには「良きもの」をあたえる。
しかし、「悪しき者 πονηρός ポネーロス」は定冠詞がつくと 「 ὁ πονηρός サタン」をあらわすことがある。
このことから、本節を「サタンのような者でも、我が子には良いものを与える」と読むことも許されよう。
異教の神々は必ず人間に「悪しきもの」をもたらすと考えるのは間違いである。異教の神々も「求めて祈る」者には良きものをもって答える。
真理からはずれた宗教であっても、信じる者はそれなりの「良きもの」は得るであろう。それによって異教の教えによって「救われた」と信じる人のあることを否定することはできないのである。(当然のことではあるが、どのような信仰であっても、それが人間の救いであるかは厳しく吟味されなければならない。邪悪な神々にとらわれる魂ほど痛ましいものはない。)
しかし、主イエスは続けて「もし、 ὁ πονηρός サタンが信じる子には良きものをもって答えるとすれば、あなたがたの天の父が求める者に、それらに優る「良きもの」を下さらないことがあろうか。」と問われるのである。
(皆川誠)
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