マタイによる福音書5章22節

マタイによる福音書
Generic selectors
完全一致
タイトルから
記事本文から
Post Type Selectors
カテゴリーで絞込

† 福音書縦観 「殺人」 マタイ5:21~26

マタイ5:21~26
マタイ5:21~26

Matt.5:22しかし、わたしはあなたがたに言う。兄弟に対して怒る者は、だれでも裁判を受けねばならない。兄弟にむかって愚か者と言う者は、議会に引きわたされるであろう。また、ばか者と言う者は、地獄の火に投げ込まれるであろう。口語訳聖書

† 日本語訳聖書 Matt.5:22

【漢訳聖書】
Matt.5:22 然我語爾、凡無故怒兄弟者、必千於審判、凡罵其弟兄曰愚拙者、必千於公會、凡罵其兄弟曰狂妄者、必千地獄之火。

【明治元訳】
Matt.5:22 然(され)ど我(われ)なんぢらに告(つげ)ん凡(すべ)て故(ゆゑ)なくして其(その)兄弟(きやうだい)を怒(いか)る者(もの)は審判(さばき)に干(あづか)らん又(また)その兄弟(きやうだい)を愚者(おろかもの)よといふ者(もの)は集議(しゆうぎ)に干(あづか)らん又(また)狂妄(しれもの)よといふ者(もの)は地獄(ぢごく)の火(ひ)に干(あづか)るべし

【大正文語訳】
Matt.5:22 されど我は汝らに告ぐ、すべて兄弟を怒る者は、審判にあふべし。また兄弟に對ひて、愚者よといふ者は、衆議にあふべし。また痴者よといふ者は、ゲヘナの火にあふべし。

【ラゲ訳】
Matt.5:22 然れど我汝等に告ぐ、総て其兄弟を怒る人は裁判せらるべし、其兄弟を愚者よと云ふ人は衆議所の處分を受けん、狂妄者よと云ふ人は地獄の火に當るべし。

【口語訳】
Matt.5:22 しかし、わたしはあなたがたに言う。兄弟に対して怒る者は、だれでも裁判を受けねばならない。兄弟にむかって愚か者と言う者は、議会に引きわたされるであろう。また、ばか者と言う者は、地獄の火に投げ込まれるであろう。

【新改訳改訂3】
Matt.5:22 しかし、わたしはあなたがたに言います。兄弟に向かって腹を立てる者は、だれでもさばきを受けなければなりません。兄弟に向かって『能なし』と言うような者は、最高議会に引き渡されます。また、『ばか者』と言うような者は燃えるゲヘナに投げ込まれます。

【新共同訳】
Matt.5:22 しかし、わたしは言っておく。兄弟に腹を立てる者はだれでも裁きを受ける。兄弟に『ばか』と言う者は、最高法院に引き渡され、『愚か者』と言う者は、火の地獄に投げ込まれる。

【バルバロ訳】
Matt.5:22 だが私は言う、兄弟に怒る人はみなさばきを受け、兄弟に向かって<白痴>と言う人は衆議所にわたされ、<気違い>と言う人は火のゲヘナに処せられる。

【バルバロ訳】
Matt.5:22 だが私は言う、兄弟に怒る人はみなさばきを受け、兄弟に向かって<白痴>と言う人は衆議所にわたされ、<気違い>と言う人は火のゲヘナに処せられる。

【フランシスコ会訳】
Matt.5:22 しかし、わたしはあなたがたに言う。兄弟に対して怒る者は皆裁きを受ける。また兄弟に『愚か者』と言う者は、衆議会に引き渡され、『ばか者』と言う者は、火の地獄に落とされる。

【日本正教会訳】
Matt.5:22 然れども我爾等に語ぐ、凡そ故なくして、其兄弟(けいてい)を怒る者は審判に干(あづか)らん、其兄弟(けいてい)に愚拙(おろかもの)よと曰ふ者は公會に干(あづか)らん、狂妄(しれもの)よと曰ふ者は火の地獄(ゲエンナ)に干(あづか)らん。

【塚本虎二訳】
Matt.5:22 しかしわたしはあなた達に言う、兄弟に腹をたてる者は皆、(ただそれだけの理由で、天国の)裁判所で罰せられる。兄弟に馬鹿と言う者は、最高法院で罰せられる。畜生と言う者は、火の地獄で罰せられる。

【前田護郎訳】
Matt.5:22 しかしわたしはあなた方にいう、すべて兄弟を怒るものは裁きにあおう。兄弟に愚かものというものは最高法院(サンヘドリン)にかけられよう。痴(し)れ者というものは火の地獄(ゲヘナ)に投げ込まれよう。

【永井直治訳】
Matt.5:22 されど我は汝等に云はん、すべて輕ろ輕ろしくその兄弟を怒る者は裁に當るべし。また誰にてもその兄弟に對ひて、愚者よ、といはん者は議會に當るべく、また誰にても、痴者(しれもの)よ、といはん者は火のゲヘナにまで當るべし。

【詳訳聖書】
Matt.5:22 けれども私はあなたたちに告げる、だれでも自分の兄弟に対して怒りを持ち続ける<彼に対して恨み[敵対心]をいだく>者は、法廷で科せられる刑罰を受けなければならない<それをのがれることができない>。また自分の兄弟に対して軽べつをもって<侮辱して>物を言う者は、サンヘドリン〔エルサレムの最高法院〕から科せられる刑罰を受けなればならない<それをのがれることができない>。またおまえはのろわれた愚か者<風てん>だ、と言う者は、火の地獄<ゲヘナ>に入れられなければならない<それをのがれることができない>。

† 聖書引照 Matt.5:22

Matt.5:22 されど我は汝らに告ぐ、すべて兄弟を怒る者は、審判にあふべし。また兄弟に對ひて、愚者よといふ者は、衆議にあふべし。また痴者よといふ者は、ゲヘナの火にあふべし。

[されど我は汝らに告ぐ]  マタ5:28,34,44; 3:17; 17:5; 申命18:18,19; 使徒3:20~23; 7:37; ヘブ5:9; 12:25
[すべて兄弟を怒る者は、審判にあふべし]  創世4:5,6; 37:4,8; Ⅰサム17:27,28; 18:8,9; 20:30~33; 22:12; etc.; Ⅰ列王21:4; Ⅱ歴代16:10; エス3:5,6; 詩篇37:8; ダニ2:12,13; 3:13,19; エペ4:26,27
[また兄弟に對ひて]  マタ5:23,24; 18:21,35; 申命15:11; ネヘ5:8; オバ1:10,12; ロマ12:10; Ⅰコリ6:6; Ⅰテサ4:6; Ⅰヨハ2:9; 3:10,14,15; 4:20,21; 5:16
[愚者よといふ者は]  マタ11:18,19; 12:24; Ⅰサム20:30; Ⅱサム16:7; ヨハ7:20; 8:48; 使徒17:18; Ⅰコリ6:10; エペ4:31,32;テト3:2; Ⅰペテ2:23; 3:9; ユダ1:9
[愚者]  that is, vain fellow. Ⅱサム6:20; ヤコ2:20
[衆議にあふべし]  he Sanhedrin, [sunedrion ( suneÑdrion )] composed of 72 elders, who alone punished by stoning. マタ10:17; 26:59; 14:55; 15:1; ヨハ11:47; 使徒5:27
[また痴者よといふ者は]  詩篇14:1; 49:10; 92:6; 箴言14:16; 18:6; エレ17:11
[ゲヘナの火にあふべし]  マタ5:29,30; 10:28; 18:8,9; 25:41; マル9:47; ルカ12:5; 16:23,24; 黙示20:14

† ギリシャ語聖書 Matt.5:22

Stephens 1550 Textus Receptus
εγω δε λεγω υμιν οτι πας ο οργιζομενος τω αδελφω αυτου εικη ενοχος εσται τη κρισει ος δ αν ειπη τω αδελφω αυτου ρακα ενοχος εσται τω συνεδριω ος δ αν ειπη μωρε ενοχος εσται εις την γεενναν του πυρος

Scrivener 1894 Textus Receptus
εγω δε λεγω υμιν οτι πας ο οργιζομενος τω αδελφω αυτου εικη ενοχος εσται τη κρισει ος δ αν ειπη τω αδελφω αυτου ρακα ενοχος εσται τω συνεδριω ος δ αν ειπη μωρε ενοχος εσται εις την γεενναν του πυρος

Byzantine Majority
εγω δε λεγω υμιν οτι πας ο οργιζομενος τω αδελφω αυτου εικη ενοχος εσται τη κρισει ος δ αν ειπη τω αδελφω αυτου ρακα ενοχος εσται τω συνεδριω ος δ αν ειπη μωρε ενοχος εσται εις την γεενναν του πυρος

Alexandrian
εγω δε λεγω υμιν οτι πας ο οργιζομενος τω αδελφω αυτου ενοχος εσται τη κρισει ος δ αν ειπη τω αδελφω αυτου ρακα ενοχος εσται τω συνεδριω ος δ αν ειπη μωρε ενοχος εσται εις την γεενναν του πυρος

Hort and Westcott
εγω δε λεγω υμιν οτι πας ο οργιζομενος τω αδελφω αυτου ενοχος εσται τη κρισει ος δ αν ειπη τω αδελφω αυτου ρακα ενοχος εσται τω συνεδριω ος δ αν ειπη μωρε ενοχος εσται εις την γεενναν του πυρος

† ギリシャ語聖書 品詞色分け

Matt.5:22

ἐγὼ δὲ λέγω ὑμῖν ὅτι πᾶς ὁ ὀργιζόμενος τῷ ἀδελφῷ αὐτοῦ ἔνοχος ἔσται τῇ κρίσει ὃς δ᾽ ἂν εἴπῃ τῷ ἀδελφῷ αὐτοῦ῾Ρακά, ἔνοχος ἔσται τῷ συνεδρίῳ ὃς δ᾽ ἂν εἴπῃ, Μωρέ, ἔνοχος ἔσται εἰς τὴν γέενναν τοῦ πυρός.

† ヘブライ語聖書 Matt. 5:22

Matt. 5:22

וַאֲנִי אוֹמֵר לָכֶם: כָּל הַכּוֹעֵס עַל אָחִיו יְחֻיַּב לְדִין; הָאוֹמֵר לְאָחִיו ‘רֵיק’ יְחֻיַּב לְמִשְׁפַּט הַסַּנְהֶדְרִין; וְהָאוֹמֵר ‘אֱוִיל’ יְחֻיַּב לְאֵשׁ גֵּיהִנּוֹם

† ラテン語聖書 Matt.5:22

Latin Vulgate
Matt.5:22

Ego autem dico vobis: quia omnis qui irascitur fratri suo, reus erit iudicio. Qui autem dixerit fratri suo, Raca: reus erit concilio. Qui autem dixerit, fatue: reus erit Gehennæ ignis.
But I say to you, that anyone who becomes angry with his brother shall be liable to judgment. But whoever will have called his brother, ‘Idiot,’ shall be liable to the council. Then, whoever will have called him, ‘Worthless,’ shall be liable to the fires of Hell.

~ If a man is accused of murder, he is liable to judgment, in order to determine if he is guilty of murder or if the deceased was guilty (as in cases of self-defense). Similarly, if a man is angry with his brother, he is liable to judgment to determine if he is sinning by his anger, or if his brother is guilty (as in cases of righteous anger). The same applies to the other two cases. Calling someone a name (or, to the same effect, accusing someone of something) makes one liable to judgment. As it is said in the secular courts, the truth is an effective defense against accusations of slander. So the judgment is to determine if the accusation is true, in which case the judgment would be not guilty.

† 私訳(詳訳)Matt.5:22

【私訳】 「しかし、わたしは言っておく。自分の兄弟に腹を立てる<怒る、すぐ怒る、立腹する>者は誰でもみな<一人残らず>審判<裁判、裁き、判定。刑罰>を受ける。そして、自分の兄弟に『ラカ<愚か者、馬鹿、空虚な、頭のからっぽな、間抜け、愚者、馬鹿者、能なし>』と言う者は最高法廷<サンヘドリン、エルサレムの最高法院、七十人議会>に引き渡される<免れない>。そして、自分の兄弟に『モーロス <愚図、おろか、愚かな、馬鹿な、ぐずの、のろのろした、気の抜けた、味のない>』と言う者は誰でもみな火の地獄<ゲンヒンノムの谷、審判、来るべき裁き>に引き渡される<免れない>」

† 新約聖書ギリシャ語語句研究

Matt.5:22

ἐγὼ δὲ λέγω ὑμῖν ὅτι πᾶς ὁ ὀργιζόμενος τῷ ἀδελφῷ αὐτοῦ ἔνοχος ἔσται τῇ κρίσει ὃς δ᾽ ἂν εἴπῃ τῷ ἀδελφῷ αὐτοῦ, ῾Ρακά, ἔνοχος ἔσται τῷ συνεδρίῳ ὃς δ᾽ ἂν εἴπῃ, Μωρέ, ἔνοχος ἔσται εἰς τὴν γέενναν τοῦ πυρός.

【しかし】 δὲ  δέ  デ de {deh} (ch 接続詞・完)

1)ところで、しかし、さて、そして 2)しかも、そしてまた、なお、すると、また 3)次に、さらに 4)否、むしろ

G1161 δέ A primary particle (adversative or continuative); butand, etc.: – also, and, but, moreover, now [often unexpressed in English].  Internet Sacred Text Archive

【私は】 ἐγὼ  ἐγώ エゴー  egō {eg-o‘} (npn-1s 代名詞・主1単)

1)私 2)わたし

G1473  ἐγώ A primary pronoun of the first person, “I” (only expressed when emphatic): – I, me. For the other cases and the plural see 1691 1698 1700 2248 2249 2254 2257 etc.  Internet Sacred Text Archive)

【あなた方に】 ὑμῖν  σύ スゆ sou {soo} (npd-2p 代名詞・与2複)

1)あなた 2)汝 3)君

G4771 σύ The personal pronoun of the second person singular; thou: – thou. See also 4571 4671 4675 and for the plur. 5209 5210 5213 5216.  Internet Sacred Text Archive)

【言っておく】 λέγω  λέγω れゴー legō {leg‘-o} (vipa–1s 動詞・直・現・能・1)

1)言う、告げる、語る、話す、言い表す、述べる 2)呼ぶ、命ずる、指図する、言いつける 3)名づける、称する、呼びかける 4)意味する、指す

G3004 λέγω A primary verb; properly to “lay” forth, that is, (figuratively) relate (in words [usually of systematic or set discourse; whereas 2036 and 5346 generally refer to an individual expression or speech respectively; while 4483 is properly to break silence merely, and 2980 means an extended or random harangue]); by implication to mean: – ask, bid, boast, call, describe, give out, name, put forth, say (-ing, on), shew, speak, tell, utter.  Internet Sacred Text Archive)

マタ1:20; 2:23; 5:44; 9:14,34;  マル2:11; 5:9; 12:18;  ルカ5:39; 6:46; 20:41;  ヨハ1:29; 2:6; 16:12; etc

【彼の】 αὐτοῦ  αὐτός  アウトス autos {ow-tos‘}  (npgm3s 代名詞・属男3)

1)彼、彼女、それ(三人称の代名詞) 2)自身で、自分から、自分として(強調用法) 3)同じ同一の 4)まさに、ちょうど

(G846 αὐτός From the particle αὖ au (perhaps akin to the base of 109 through the idea of a baffling wind; backward); the reflexive pronoun self, used (alone or in the compound of 1438 of the third person, and (with the proper personal pronoun) of the other persons: – her, it (-self), one, the other, (mine) own, said, ([self-], the) same, ([him-, my-, thy-]) self, [your-] selves, she, that, their (-s), them ([-selves]), there [-at, -by, -in, -into, -of, -on, -with], they, (these) things, this (man), those, together, very, which. Compare 848,   Internet Sacred Text Archive)

【兄弟に】 ἀδελφῷ  ἀδελφός  アデるふォス  adelphos { ad-el-fos‘ } (n-dm-s 名詞・与男)

< α  共通の、同じ + δελφύς  胎

1)対の、一対の、兄弟姉妹、自分と同じ親を持つ者、血縁者 2)似た、一致した、同国人、同胞、隣人、人間同志 3)信仰を同じくする人、使命を同じくする者  4)教会の霊的兄弟姉妹

(G80  ἀδελφός From 1 (as a connective particle) and δελφύς delphus (the womb); a brother (literally or figuratively) near or remote (much like [1 ): – brother.  Internet Sacred Text Archive)

マタ5:22; 12:46~50; 23:8; 25:40; 28:10;  使徒2:20;  ロマ1:13; 9:3; 16:23

【腹を立てる者は】 ὀργιζόμενος  ὀργίζω  オルギゾー orgizō {or-gid‘-zo} (vppnnm-s 分詞・現能欠主男単)

1)怒らせる 2)怒りやすい、すぐ怒る 3)怒っている 4)腹を立てる、立腹する

(G3710  ὀργίζω From 3709 to provoke or enrage, that is, (passively) become exasperated: – be angry (wroth).  Internet Sacred Text Archive)

マタ5:22; 18:34; 22:7;  ルカ14:21; 15:28;  ピリ4:26;  黙示11:18; 12:17

永井訳 「軽(か)ろ軽(が)ろしくその兄弟を怒る者は」

【だれでも】 πᾶς  πᾶς パース pas {pas}  (a–nf-p 形容詞・主複)

1)どれでも、何であれ、何でも、あらゆる、みな  2)~全部の、あらんかぎりの、1つも欠けが無い、ひとり残らず 3)全体の、全部の、すべて 4)混じりものがなく、純粋な

πᾶσαι  パーサイ 「πᾶς どれでも、全体の」の複数形

(G3956 πᾶς Including all the forms of declension; apparently a primary word; allanyevery, the whole: – all (manner of, means) alway (-s), any (one), X daily, + ever, every (one, way), as many as, + no (-thing), X throughly, whatsoever, whole, whosoever.  Internet Sacred Text Archive)

【裁きを】 κρίσει  κρίσις  クリシス  krisis {kree‘-sis} (n-df-s 名詞・与女単)

1)分けること、判断する 2)裁く、審判、判定、争う 3)裁判所 4)判決、刑罰、公平、公正、公義、正義

G2920 κρίσις (Subjectively or objectively, for or against); by extension a tribunal; by implication justice (specifically divine law): – accusation, condemnation, damnation, judgment.  Internet Sacred Text Archive)

マタ5:21,22; 10:15; 11:22,24; 12:36,41,42;  ルカ10:14; 11:31,32;  ヨハ3:19; 5:22,24,27,29,30; 7:24; 8:16; 12:31; 16:8,11;  etc.

【受ける】 ἔνοχος  ἔνοχος  エノこス  enochos {en‘-okh-os} (a–nm-s 形容詞・主男単)

1)免れない 2)~の中でに閉じ込められた、入れられた 3)~を受けなければならない、服すべき責任がある、義務がある 4)罪がある、縛られた

G1777  ἔνοχος From 1758 liable to (a condition, penalty or imputation): – in danger of, guilty of, subject to.  Internet Sacred Text Archive)

マタ5:21,22;

【のである】 ἔσται εἰμί エイミ  eimi {i-mee‘} (vifd–3s 動詞・直・未来・能欠・3単)

1)ある、いる、~である、~です、~だ 2)行われる、おこる、生ずる、現れる、来る 3)いる、滞在する、とどまる 4)存在する 5)生きている

G1510 εἰμί  First person singular present indicative; a prolonged form of a primary and defective verb; I exist (used only when emphatic): – am, have been, X it is I, was. See also 1488 1498 1511 1527 2258 2071 2070 2075 2076 2771 2468 5600.  Internet Sacred Text Archive)

【そして】 δ᾽  δέ  デ de {deh} (cc 接続詞・等位)

1)ところで、しかし、さて、そして 2)しかも、そしてまた、なお、すると、また 3)次に、さらに 4)否、むしろ

(G1161 δέ A primary particle (adversative or continuative); butand, etc.: – also, and, but, moreover, now [often unexpressed in English].  Internet Sacred Text Archive)

【その】 αὐτοῦ  αὐτός  アウトス autos {ow-tos‘}  (npgm3s 代名詞・属男3)

1)彼、彼女、それ(三人称の代名詞) 2)自身で、自分から、自分として(強調用法) 3)同じ同一の 4)まさに、ちょうど

(G846 αὐτός From the particle αὖ au (perhaps akin to the base of 109 through the idea of a baffling wind; backward); the reflexive pronoun self, used (alone or in the compound of 1438 of the third person, and (with the proper personal pronoun) of the other persons: – her, it (-self), one, the other, (mine) own, said, ([self-], the) same, ([him-, my-, thy-]) self, [your-] selves, she, that, their (-s), them ([-selves]), there [-at, -by, -in, -into, -of, -on, -with], they, (these) things, this (man), those, together, very, which. Compare 848.  Internet Sacred Text Archive)

【兄弟に】 ἀδελφῷ  ἀδελφός  アデるふォス  adelphos { ad-el-fos‘ } (n-dm-s 名詞・与男)

< α  共通の、同じ + δελφύς  胎

1)対の、一対の、兄弟姉妹、自分と同じ親を持つ者、血縁者 2)似た、一致した、同国人、同胞、隣人、人間同志 3)信仰を同じくする人、使命を同じくする者  4)教会の霊的兄弟姉妹

(G80  ἀδελφός From 1 (as a connective particle) and δελφύς delphus (the womb); a brother (literally or figuratively) near or remote (much like [1 ): – brother.  Internet Sacred Text Archive)

マタ5:22; 12:46~50; 23:8; 25:40; 28:10;  使徒2:20;  ロマ1:13; 9:3; 16:23

【ばか者】 ῾Ρακά  ῥακά ラカ  rhaka {rhak-ah‘} (n-vm-s 名詞・呼男単)

1)空虚な、頭のからっぽな 2)間抜け、愚者、馬鹿者、能なし

アラム語 reqa  に由来する。

(G4469  ῥακά Of Chaldee origin (compare 7386 ); O empty one, that is, thou worthless (as a term of utter vilification): – Raca.  Internet Sacred Text Archive)

マタ5:22;

新改訳「能なし」

【と言う者は】 εἴπῃ  εἶπον エイポン  eipon {i‘-pon}  (vsaa–3s 動詞・仮・2アオ・能3)

1)言う、話す、語る、告げる、言いあらわす、述べる、呼ぶ 2)命じる、願う、尋ねる 3)~と呼ぶ、称する 4)語られたこと、言葉、発言、発話、話の内容 5)出来事

(G2036 ἔπω A primary verb (used only in the definite past tense, the others being borrowed from 2046 4483 and 5346 ; to speak or say (by word or writting): – answer, bid, bring word, call, command, grant, say (on), speak, tell. Compare 3004.   Internet Sacred Text Archive)

【誰でも】 ὃς δ᾽ ἂν

ὃς  ὅς  ホス  hos {hos} (aprnn-s 関係代名詞・主中単)

1)この~ 2)これ 3)ところの、そして

G3739  ὅς Probably a primary word (or perhaps a form of the article 3588 ; the relative (sometimes demonstrative) pronoun, whowhichwhatthat: – one, (an-, the) other, some, that, what, which, who (-m, -se), etc. See also 3757.   Internet Sacred Text Archive)

ἂν  ἄν アン  an {an} (qv 不変化詞)

1)~まで 2)(~ならば~)です(仮定文で) 3)ともかく

事がある条件の元に起こることを示す

(G302  ἄν A primary particle, denoting a suppositionwishpossibility or uncertainty: -[what-, where-, whither-, who-]soever. Usually unexpressed except by the subjunctive or potential mood. Also contraction for 1437.   Internet Sacred Text Archive)

【最高法廷に】 συνεδρίῳ  συνέδριον  スゆネドリオン  sunedrion {soon-ed‘-ree-on} (n-dn-s 名詞・与中単)

< σύν 共に + ἕδρα 座、席

1)共に座すこと 2)会議、会議場 3)議会、衆議所、地方議会、地方法廷 4)エルサレムの最高法院、サンヘドリン、七十人議会

(G4892 συνέδριον Neuter of a presumed derivative of a compound of 4862 and the base of 1476 a joint session, that is, (specifically) the Jewish Sanhedrim; by analogy a subordinate tribunal: – council.  Internet Sacred Text Archive)

マタ5:22; 10:17; 26:59;   マル13:9; 14:55; 15:1;  使徒4:15; 5:21,27,34; 6:12,15; 22:30; 23:1,6,15; 23:26,28; 24:20 etc.

【引き渡され】 ἔνοχος  ἔνοχος  エノこス  enochos {en‘-okh-os} (a–nm-s 形容詞・主男単)

1)免れない 2)~の中でに閉じ込められた、入れられた 3)~を受けなければならない、服すべき責任がある、義務がある 4)罪がある、縛られた

(G1777  ἔνοχος From 1758 liable to (a condition, penalty or imputation): – in danger of, guilty of, subject to.  Internet Sacred Text Archive)

マタ5:21,22;

【る】 ἔσται εἰμί エイミ  eimi {i-mee‘}  (vifd–3s 動詞・直・未来・能欠・3単)

1)ある、いる、~である、~です、~だ 2)行われる、おこる、生ずる、現れる、来る 3)いる、滞在する、とどまる 4)存在する 5)生きている

(G1510 εἰμί  First person singular present indicative; a prolonged form of a primary and defective verb; I exist (used only when emphatic): – am, have been, X it is I, was. See also 1488 1498 1511 1527 2258 2071 2070 2075 2076 2771 2468 5600.   Internet Sacred Text Archive)

【そして】 δ᾽  δέ  デ de {deh} (cc 接続詞・等位)

1)ところで、しかし、さて、そして 2)しかも、そしてまた、なお、すると、また 3)次に、さらに 4)否、むしろ

(G1161 δέ A primary particle (adversative or continuative); butand, etc.: – also, and, but, moreover, now [often unexpressed in English].  Internet Sacred Text Archive)

【愚か者】 Μωρέ  μωρός  モーロス mōros {mo-ros‘} (ap-vm-s 形容詞・呼男単)

1)愚かな、馬鹿な、ぐずの、のろのろした 2)気の抜けた、味のない

ヘブル語 marah  「そむく、手に負えない」から来た言葉で、英語 moron 魯鈍、痴愚の語源

(G3474 μωρός Probably form the base of 3466 dull or stupid (as if shut up), that is, heedless, (morally) blockhead, (apparently) absurd: – fool (-ish, X -ishness).  Internet Sacred Text Archive)

マタ5:22; 7:26; 23:17; 25:2,3,8;  Ⅰコリ1:25,27; 3:18; 4:10;  Ⅱコリ2:23;  テト3:9

【と言う者は】 εἴπῃ  εἶπον エイポン  eipon {i‘-pon}  (vsaa–3s 動詞・仮・2アオ・能3)

1)言う、話す、語る、告げる、言いあらわす、述べる、呼ぶ 2)命じる、願う、尋ねる 3)~と呼ぶ、称する 4)語られたこと、言葉、発言、発話、話の内容 5)出来事

(G2036 ἔπω A primary verb (used only in the definite past tense, the others being borrowed from 2046 4483 and 5346 ; to speak or say (by word or writting): – answer, bid, bring word, call, command, grant, say (on), speak, tell. Compare 3004.   Internet Sacred Text Archive)

【誰でも】 ὃς δ᾽ ἂν

ὃς  ὅς  ホス  hos {hos} (aprnn-s 関係代名詞・主中単)

1)この~ 2)これ 3)ところの、そして

(G3739  ὅς Probably a primary word (or perhaps a form of the article 3588 ; the relative (sometimes demonstrative) pronoun, whowhichwhatthat: – one, (an-, the) other, some, that, what, which, who (-m, -se), etc. See also 3757.   Internet Sacred Text Archive)

ἂν  ἄν アン  an {an} (qv 不変化詞)

1)~まで 2)(~ならば~)です(仮定文で) 3)ともかく

事がある条件の元に起こることを示す

G302  ἄν A primary particle, denoting a suppositionwishpossibility or uncertainty: – [what-, where-, whither-, who-]soever. Usually unexpressed except by the subjunctive or potential mood. Also contraction for 1437.   Internet Sacred Text Archive)

【火の地獄に】 εἰς τὴν γέενναν τοῦ πυρός

【火の】 πυρός  πῦρ  プゆル  pur {poor} (n-gn-s 名詞・属中単)

1)火 2)審判の火 3)火祭に積み重ねた薪、燃えさかる火、薪の台の上で犠牲の供物を焼く 4)熱

(G4442 πῦρ A primary word; “fire” (literally or figuratively, specifically lightning): – fiery, fire. Internet Sacred Text Archive)

マタ3:10,11,12; 5:22; 7:19; 13:40;,42,50; 17:15; 18:8,9; 25:41;  マル9:22,43,48,49;  ルカ3:9,16,17; 9:54; 12:49; 17:29; 22:55;  ヨハ15:6 etc.

【地獄に】 γέενναν  γέεννα  ゲエンナ  geenna {gheh‘-en-nah} (n-af-s 名詞・対女単)

1)地獄、ゲヘナ 2)ヒンノムの谷 3)来るべき審判の地

「ヒンノムの谷」の意味。

エルサレムの南のヒンノムの谷を指す。そこで幼児犠牲が行われ、汚物や死人を焼く炎があったところから「地獄」を意味するようになった。

(G1067 γέεννα Of Hebrew origin ([1516 and [2011 ); valley of (the son of) Hinnomgehenna (or Ge-Hinnom), a valley of Jerusalem, used (figuratively) as a name for the place (or state) of everlasting punishment: – hell.  Internet Sacred Text Archive)

】  εἰς  εἰς エイス  eis {ice}  (pa 前置詞・対)

1)~の中へ 2)~へ 3)~まで 4)~のために 5)~に対して 6)~に向かって 7)~を目標にして 8)の間に

G1519 εἰς  A primary preposition; to or into (indicating the point reached or entered), of place, time, or (figuratively) purpose (result, etc.); also in adverbial phrases.: – [abundant-] ly, against, among, as, at, [back-] ward, before, by, concerning, + continual, + far more exceeding, for [intent, purpose],  fore, + forth, in (among, at unto, -so much that, -to), to the intent that, + of one mind, + never, of, (up-) on, + perish, + set at one again, (so) that, therefore (-unto), throughout, till, to (be, the end, -ward), (here-) until (-to), . . . ward, [where-] fore, with. Often used in composition with the same general import, but only with verbs (etc.) expressing motion (literallyor figuratively.  Internet Sacred Text Archive)

【引き渡され】 ἔνοχος  ἔνοχος  エノこス  enochos {en‘-okh-os} (a–nm-s 形容詞・主男単)

1)免れない 2)~の中でに閉じ込められた、入れられた 3)~を受けなければならない、服すべき責任がある、義務がある 4)罪がある、縛られた

(G1777  ἔνοχος From 1758 liable to (a condition, penalty or imputation): – in danger of, guilty of, subject to.  Internet Sacred Text Archive)

マタ5:21,22;

【る】 ἔσται εἰμί エイミ  eimi {i-mee‘} (vifd–3s 動詞・直・未来・能欠・3単)

1)ある、いる、~である、~です、~だ 2)行われる、おこる、生ずる、現れる、来る 3)いる、滞在する、とどまる 4)存在する 5)生きている

(G1510 εἰμί  First person singular present indicative; a prolonged form of a primary and defective verb; I exist (used only when emphatic): – am, have been, X it is I, was. See also 1488 1498 1511 1527 2258 2071 2070 2075 2076 2771 2468 5600.   Internet Sacred Text Archive)

† 英語訳聖書 Matt.5:22

King James Version
5:22 But I say unto you, That whosoever is angry with his brother without a cause shall be in danger of the judgment: and whosoever shall say to his brother, Raca, shall be in danger of the council: but whosoever shall say, Thou fool, shall be in danger of hell fire.

New King James Version
5:22 “But I say to you that whoever is angry with his brother without a cause shall be in danger of the judgment. And whoever says to his brother, ‘Raca!’ shall be in danger of the council. But whoever says, ‘You fool!’ shall be in danger of hell fire.

American Standard Version
5:22 but I say unto you, that every one who is angry with his brother shall be in danger of the judgment; and whosoever shall say to his brother, Raca, shall be in danger of the council; and whosoever shall say, Thou fool, shall be in danger of the hell of fire.

New International Version
5:22 But I tell you that anyone who is angry with his brother will be subject to judgment. Again, anyone who says to his brother, `Raca, ‘ is answerable to the Sanhedrin. But anyone who says, `You fool!’ will be in danger of the fire of hell.

Bible in Basic English
5:22 But I say to you that everyone who is angry with his brother will be in danger of being judged; and he who says to his brother, Raca, will be in danger from the Sanhedrin; and whoever says, You foolish one, will be in danger of the hell of fire.

Today’s English Version
5:22 But now I tell you: if you are angry with your brother you will be brought to trial, if you call your brother “You good-for-nothing!’ you will be brought before the Council, and if you call your brother a worthless fool you will be in danger of going to the fire of hell.

Darby’s English Translation
5:22 But I say unto you, that every one that is lightly angry with his brother shall be subject to the judgment; but whosoever shall say to his brother, Raca, shall be subject to be called before the sanhedrim; but whosoever shall say, Fool, shall be subject to the penalty of the hell of fire.

Douay Rheims
5:22 But I say to you, that whosoever is angry with his brother, shall be in danger of the judgment. And whosoever shall say to his brother, Raca, shall be in danger of the council. And whosoever shall say, Thou Fool, shall be in danger of hell fire.

Noah Webster Bible
5:22 But I say to you, That whoever is angry with his brother without a cause, shall be in danger of the judgment: and whoever shall say to his brother, Raca, shall be in danger of the council: but whoever shall say, Thou fool, shall be in danger of hell-fire.

Weymouth New Testament
5:22 But I say to you that every one who becomes angry with his brother shall be answerable to the magistrate; that whoever says to his brother ‘Raca,’ shall be answerable to the Sanhedrin; and that whoever says, ‘You fool!’ shall be liable to the Gehenna of Fire.

World English Bible
5:22 But I tell you, that everyone who is angry with his brother without a cause shall be in danger of the judgment; and whoever shall say to his brother, ‘Raca,’ shall be in danger of the council; and whoever shall say, ‘You fool,’ shall be in danger of the fire of Gehenna.

Young’s Literal Translation
5:22 but I — I say to you, that every one who is angry at his brother without cause, shall be in danger of the judgment, and whoever may say to his brother, Empty fellow! shall be in danger of the sanhedrim, and whoever may say, Rebel! shall be in danger of the gehenna of the fire.

Amplified Bible
5:22 But I say to you that everyone who continues to be angry with his brother or harbors malice against him shall be guilty before the court; and whoever speaks [contemptuously and insultingly] to his brother, [h]Raca (You empty-headed idiot)!’ shall be guilty before the supreme court (Sanhedrin); and whoever says, ‘You fool!’ shall be in danger of the [i]fiery hell.

Footnotes:
[h]A severe Aramaic insult.
[i]Gr Gehenna, a Greek version of the Hebrew for Valley of Hinnom, a ravine where garbage was burned continuously, located just south of Jerusalem. Often regarded in ancient times as symbolic of hell (the lake of fire), a realm reserved for the wicked. Mentioned in Matt 5:22, 29, 30; 10:28; 18:9; 23:15, 33; Mark 9:43, 45, 47; Luke 12:5; James 3:6.

† 細き聲 聖書研究ノート

<されど我は汝らに告ぐ、すべて兄弟を怒る者は、審判にあふべし。また兄弟に對ひて、愚者よといふ者は、衆議にあふべし。また痴者よといふ者は、ゲヘナの火にあふべし>

イエスは律法の「汝殺すなかれ」(出エ20:13)を取り上げられ、続いて「すべて兄弟を怒る者は、審判にあふべし。また兄弟に對ひて、愚者よといふ者は、衆議にあふべし。また痴者よといふ者は、ゲヘナの火にあふべし」(マタイ5:22) と語られる。

<されど我は汝らに告ぐ、すべて兄弟を怒る者は、審判にあふべし>

「兄弟に腹を立てる者」 異本に「理由なくして」の句を挿入するものがある(新改訳 注) 「理由なくして兄弟に腹を立てる者」。親しき者が「理由なく腹を立てる」のは、「理由」が深くにある為である。隠された理由に気づけと訴えているのかもしれない。

箴言は「怒る人は爭端(あらそひ)を起し憤る人は罪おほし」として「怒る者と交ること勿れ 憤ほる人とともに往ことなかれ」と警告する。(箴言29:22;22:24)

それは神が「罪を赦す神にして恩惠あり憐憫あり怒ること遅く慈悲厚くまします」お方であるからである。(ネヘミヤ9:17 明治元訳聖書)

<また兄弟に對ひて、愚者よといふ者は>

「ばか者 ῥακά ラカ」は「空虚な、頭のからっぽな、間抜け、愚者、馬鹿者、能なし」の意味である。

新改訳「能なし」、大正文語訳「愚者」、詳訳聖書「兄弟に対して軽べつをもって<侮辱して>物を言う」。

<衆議にあふべし>

「最高法廷  συνέδριον  スゆネドリオン」はエルサレムの宗教的最高法院、サンヘドリンである。大祭司が議長を務め、71人の議員から構成された。

<また痴者よといふ者は>

「愚か者 μωρός  モーロス」は「愚かな、馬鹿な、ぐずの、のろのろした、気の抜けた、味のない」を意味し、ヘブル語 marah  「そむく、手に負えない」から来た言葉で、英語 moron 魯鈍、痴愚の語源である。

文語訳「痴者(しれもの)」ラゲ訳「狂妄者(しれもの)」 詳訳聖書「のろわれた愚か者(風てん)」。

<ゲヘナの火にあふべし>

エルサレムの南のヒンノムの谷があり、そこで幼児犠牲が行われ、汚物や死人を焼く炎があった。そこから「ヒンノムの谷」が「火の地獄」と呼ばれた。

† 心のデボーション

「されど我は汝らに告ぐ、すべて兄弟を怒る者は、審判にあふべし。また兄弟に對ひて、愚者よといふ者は、衆議にあふべし。また痴者よといふ者は、ゲヘナの火にあふべし」 マタイ5:22 大正文語訳聖書

「しかし、わたしはあなたがたに言う。兄弟に対して怒る者は皆裁きを受ける。また兄弟に『愚か者』と言う者は、衆議会に引き渡され、『ばか者』と言う者は、火の地獄に落とされる」 フランシスコ会訳聖書

「ばか者 ῥακά ラカ」はアラム語 reqa で「空虚な、頭のからっぽな、間抜け、愚者」を意味し、相手を空虚な存在と見ること。この思考から、やがて価値なき者として排除しようとする動きがはじまる。それは存在を殺すことである。

「愚か者、のろま μωρός  モーロス」は「ぐずの、のろのろした、気の抜けた、味のない」である。

兄弟を「ばか、能無し ῥακά ラカ」、「愚か者、のろま μωρός  モーロス」と呼ぶ者は、どこかでその言葉を自分に向けられたことがある。

† 心のデボーション

「無知な者は怒り、嘲笑い、静まることがない。愚か者は自分の感情をさらけ出す。知恵ある人はそれを制し静める」 箴言29:9,11 新共同訳聖書

「無知なる者は怒り、嘲笑い、静まることがない。愚か者は自分の感情をさらけ出す」 新共同訳聖書

「怒りを静める」

「ばか者 モーロス」「愚か者 ラカ」は、感情をコントロールできない人で、すぐに騒動を起こし、怒り始めると手がつけられない。「知恵ある人」とは「怒りを静める」ことの出来る人が「知恵ある人」である。(箴言29:8)

† 心のデボーション

「されど我は汝らに告ぐ、すべて兄弟を怒る者は、審判にあふべし。また兄弟に對ひて、愚者よといふ者は、衆議にあふべし。また痴者よといふ者は、ゲヘナの火にあふべし」 マタイ5:22 大正文語訳聖書

「しかし、わたしは言っておく。兄弟に腹を立てる者はだれでも裁きを受ける。兄弟に『ばか』と言う者は、最高法院に引き渡され、『愚か者』と言う者は、火の地獄に投げ込まれる」 新共同訳聖書

「怒り」

そのつもりもないのに人を怒らせてしまうことがある。自分は怒っているのだから相手にも怒って欲しい。しかし、相手にはその怒りを自分に向けてもらっては困る。ただ、自分と同じ方向で、「怒り」を共有してほしいだけという、かなり身勝手な「怒り」である。こうした意味のつたわりにくい「怒り」を向けられると、その人は本当に怒りはじめてしまう。

† 心のデボーション

「されど我は汝らに告ぐ、すべて兄弟を怒る者は、審判にあふべし。また兄弟に對ひて、愚者よといふ者は、衆議にあふべし。また痴者よといふ者は、ゲヘナの火にあふべし」 マタイ5:22 大正文語訳聖書

「しかし、わたしは言っておく。兄弟に腹を立てる者はだれでも裁きを受ける。兄弟に『ばか』と言う者は、最高法院に引き渡され、『愚か者』と言う者は、火の地獄に投げ込まれる」 新共同訳聖書

「兄弟に腹を立てる者」

「兄弟に腹を立てる者 ὀργίζω  オルギゾー」は「怒りやすい、すぐ怒る」ことで、「軽ろ軽ろしく兄弟を怒る」(永井訳)こと。親しき者にこそ怒りを向けてはいけない。それは「殺す」ことである。

† 心のデボーション

「されど我は汝らに告ぐ、すべて兄弟を怒る者は、審判にあふべし。また兄弟に對ひて、愚者よといふ者は、衆議にあふべし。また痴者よといふ者は、ゲヘナの火にあふべし」 マタイ5:22 大正文語訳聖書

「しかし、わたしは言っておく。兄弟に腹を立てる者はだれでも裁きを受ける。兄弟に『ばか』と言う者は、最高法院に引き渡され、『愚か者』と言う者は、火の地獄に投げ込まれる」 新共同訳聖書

「愚者」

漢字の「愚」は「禺」+「心」で、「禺」は猿で獣の中でもおろかなものとされた。「愚者」とは「猿のように道理にあわないおろかな者」を指す。

† 心のデボーション

「されど我は汝らに告ぐ、すべて兄弟を怒る者は、審判にあふべし。また兄弟に對ひて、愚者よといふ者は、衆議にあふべし。また痴者よといふ者は、ゲヘナの火にあふべし」 マタイ5:22 大正文語訳聖書

「しかし、わたしは言っておく。兄弟に腹を立てる者はだれでも裁きを受ける。兄弟に『ばか』と言う者は、最高法院に引き渡され、『愚か者』と言う者は、火の地獄に投げ込まれる」 新共同訳聖書

「愚公山を移す」

中国には「愚公山を移す」という故事がある。

愚公という名の老人が、自分の家の前に二つの山があって不自由に思い、他へ移そうと土を運びはじめた。人々は、それを「愚か」と笑ったが、愚公はひるまず、自分が死ねば子どもたちが引き継ぎ、山は移せると言った。その志は天帝の知るところとなり、山は移された。(『列子』湯門篇)

「愚者千慮必有一得 (愚者も多くのことを考えれば、たまにはよい考えを出す)」という言葉もある。

愚者をあなどってはいけない。

† 細き聲 説教

「兄弟を怒る」

「されど我は汝らに告ぐ、すべて兄弟を怒る者は、審判にあふべし。また兄弟に對ひて、愚者よといふ者は、衆議にあふべし。また痴者よといふ者は、ゲヘナの火にあふべし」 マタイ5:22 大正文語訳聖書

「しかし、わたしは言っておく。兄弟に腹を立てる者はだれでも裁きを受ける。兄弟に『ばか』と言う者は、最高法院に引き渡され、『愚か者』と言う者は、火の地獄に投げ込まれる」 新共同訳聖書

イエスは律法の「汝殺すなかれ」(出エ20:13)を取り上げられ、続いて「すべて兄弟を怒る者は、審判にあふべし。また兄弟に對ひて、愚者よといふ者は、衆議にあふべし。また痴者よといふ者は、ゲヘナの火にあふべし」(マタイ5:22) と語られる。

「兄弟に腹を立てる者」は、異本に「理由なくして」の句を挿入するものがある。(新改訳 注) 「理由なくして兄弟に腹を立てる者」と読むことができる。

親しき者が「理由なく腹を立てる」のは、しばしば「理由」が深くに隠されているものである。隠された理由に気づけと訴えているのかもしれないのである。

しかし、如何に隠された理由があったとしても、「すべて兄弟を怒る者は、審判にあい」また、「兄弟に對ひて、愚者よといふ者は、衆議にあう」また。「痴者よといふ者は、ゲヘナの火にあわなければならない」とイエスは教えられる。

ばか者

「ばか者 ῥακά ラカ」は「空虚な、頭のからっぽな、間抜け、愚者、馬鹿者、能なし」の意味である。

新改訳「能なし」、大正文語訳「愚者」、詳訳聖書「兄弟に対して軽べつをもって<侮辱して>物を言う」。

ゲヘナの火

「ゲヘナ」はエルサレムの南のヒンノムの谷があり、そこで幼児犠牲が行われ、汚物や死人を焼く炎があった。そこから「ヒンノムの谷」が「火の地獄」と呼ばれる。

「汝殺すなかれ」(出エ20:13)は人を殺害しさえしなければ、この「律法」が守られるのではない。

「理由なくして兄弟に腹を立て」「空虚な、頭のからっぽな、間抜け、愚者、馬鹿者、能なし、馬鹿者」と軽蔑し、侮辱する言葉を吐くことは、彼を「殺害する」のであって「十戒の第六戒 汝殺すなかれ」を犯しており、「ゲヘナの火 地獄の火」の審判を逃れることはできないとイエスは教えられるのである。

何故、兄弟に怒り「馬鹿者」と罵ることが「殺す」ことなのだろうか?

箴言は「怒る人は爭端(あらそひ)を起し憤る人は罪おほし」として「怒る者と交ること勿れ 憤ほる人とともに往ことなかれ」と警告する。(箴言29:22;22:24)

それは神が「罪を赦す神にして恩惠あり憐憫あり怒ること遅く慈悲厚くまします」お方であるからである。(ネヘミヤ9:17 明治元訳聖書)

神は「怒りの神」ではない。「怒ること遅く慈悲厚き」お方である。神の「恩惠と憐憫」によって「罪の赦し」を与えられた人間がどうして兄弟に怒りのことばを向けることが許されるだろうか。

人間は兄弟に怒り「馬鹿者」と罵ることによって、自らに与えられている神の恩惠と憐憫を否定するのである。

「まず行って兄弟と仲直りをし、それから帰って来て、供え物を献げなさい」 マタイ5:24 新共同訳聖書

(皆川誠)

コメント