† 福音書対観 「地の塩・世の光」 マタイ5:13~16
マタイ5:13~16 マルコ9:49,50;4:21~23 ルカ14:34; 8:16; 11:33~36
† 福音書縦観 「地の塩・世の光」 マタイ5:13~16
マタイ5:13~16 マルコ9:49,50;4:21~23 ルカ14:34; 8:16; 11:33~36
マタイ5:13~16
Matt.5:13あなたがたは、地の塩である。もし塩のききめがなくなったら、何によってその味が取りもどされようか。もはや、なんの役にも立たず、ただ外に捨てられて、人々にふみつけられるだけである。
(9:49人はすべて火で塩づけられねばならない。 9:50塩はよいものである。しかし、もしその塩の味がぬけたら、何によってその味が取りもどされようか。あなたがた自身の内に塩を持ちなさい。そして、互に和らぎなさい」。 4:21また彼らに言われた、「ますの下や寝台の下に置くために、あかりを持ってくることがあろうか。燭台の上に置くためではないか。 4:22なんでも、隠されているもので、現れないものはなく、秘密にされているもので、明るみに出ないものはない。 4:23聞く耳のある者は聞くがよい」。マルコ9:49~23 14:34塩は良いものだ。しかし、塩もききめがなくなったら、何によって塩味が取りもどされようか。 14:35土にも肥料にも役立たず、外に投げ捨てられてしまう。聞く耳のあるものは聞くがよい」。 ルカ14:34~35)
† 日本語訳聖書 Matt.5:13
【漢訳聖書】
Matt.5:13 爾乃地之鹽、鹽若失其味、何以複其鹹也、後必無用、惟見棄於外、爲人所踐耳。
【明治元訳】
Matt.5:13 爾曹(なんぢら)は地(ち)の鹽(しほ)なり鹽(しほ)もし其(その)味(あぢ)を失(うしな)はば何(なに)を以(もて)か故(もと)の味(あぢ)に復(かへ)さん後(のち)は用(よう)なし外(そと)に棄(すて)られて人(ひと)に踐(ふま)るる而已(のみ)
【大正文語訳】
Matt.5:13 汝らは地の鹽なり、鹽もし效力を失はば、何をもてか之に鹽すべき。後は用なし、外にすてられて人に蹈まるるのみ。
【ラゲ訳】
Matt.5:13 汝等は地の塩なり、塩若其味を失はば、何を以てか是に塩せん、最早用なく、外に棄てられて人に踏まるべきのみ。
【口語訳】
Matt.5:13 あなたがたは、地の塩である。もし塩のききめがなくなったら、何によってその味が取りもどされようか。もはや、なんの役にも立たず、ただ外に捨てられて、人々にふみつけられるだけである。
【新改訳改訂3】
Matt.5:13 あなたがたは、地の塩です。もし塩が塩けをなくしたら、何によって塩けをつけるのでしょう。もう何の役にも立たず、外に捨てられて、人々に踏みつけられるだけです。
【新共同訳】
Matt.5:13 「あなたがたは地の塩である。だが、塩に塩気がなくなれば、その塩は何によって塩味が付けられよう。もはや、何の役にも立たず、外に投げ捨てられ、人々に踏みつけられるだけである。
【バルバロ訳】
Matt.5:13 あなたたちは地の塩である。塩がその味を失えば何で塩の味をつけられようか。もう役にたたず、外に捨てられて人に踏まれるばかりである。
【フランシスコ会訳】
Matt.5:13 あなたがたは地の塩である。もし塩がそのききめを失ったならば、何をもって塩に塩気を取戻せようか。その塩はもはやなんの役にも立たず、外に捨てられて、人に踏みつけられるだけである。
【日本正教会訳】
Matt.5:13 爾等は地の鹽なり、若し鹽其味を失はば、何を以て其鹹(しほは)に復(ゆきかへ)さん、後復(また)用(もち)ゐる所なく、唯外に棄てられて、人に踐まれんのみ。
【塚本虎二訳】
Matt.5:13 (預言者と同じく)あなた達は地の塩である。(世の腐敗を防ぐのが役目である。)しかしもし塩が馬鹿になったら、何で(もう一度)塩気をもどすか。外に捨てられて人に踏まれるほか、もはや何の役にも立たない。
【前田護郎訳】
Matt.5:13 あなた方は地の塩である。しかし塩がきかなくなったら、何で塩づけしよう。もはや何も役立たず、外に投げ捨てられて人に踏まれるほかはない。
【永井直治訳】
Matt.5:13 汝等は地の鹽なり。されど鹽もし效(ききめ)なくならんには、何に入れて鹽せらるべきや。もはや少しも能(ちから)あらざれば、唯投げ出だされて、人に躁みつけらるるのみ。
【詳訳聖書】
Matt.5:13 あなたたちは地の塩である。しかしもし塩がその味<塩け、塩としての性質>を失ってしまえば、どのようにしてその塩けを元に戻すことができるだろうか。その塩はもうなんの役にもたたないで、外に投げ捨てられ、人に踏みつけられるだけである。
† 聖書引照 Matt.5:13
Matt.5:13 汝らは地の鹽なり、鹽もし效力を失はば、何をもてか之に鹽すべき。後は用なし、外にすてられて人に蹈まるるのみ。
[汝らは地の鹽なり] レビ2:13; コロ4:6
[鹽もし效力を失はば、何をもてか之に鹽すべき。後は用なし、外にすてられて人に蹈まるるのみ] マル9:49,50; ルカ14:34,35; ヘブ6:4~6; Ⅱペテ2:20,21
† ギリシャ語聖書 Matt.5:13
Stephens 1550 Textus Receptus
υμεις εστε το αλας της γης εαν δε το αλας μωρανθη εν τινι αλισθησεται εις ουδεν ισχυει ετι ει μη βληθηναι εξω και καταπατεισθαι υπο των ανθρωπων
Scrivener 1894 Textus Receptus
υμεις εστε το αλας της γης εαν δε το αλας μωρανθη εν τινι αλισθησεται εις ουδεν ισχυει ετι ει μη βληθηναι εξω και καταπατεισθαι υπο των ανθρωπων
Byzantine Majority
υμεις εστε το αλας της γης εαν δε το αλας μωρανθη εν τινι αλισθησεται εις ουδεν ισχυει ετι ει μη βληθηναι εξω και καταπατεισθαι υπο των ανθρωπων
Alexandrian
υμεις εστε το αλας της γης εαν δε το αλας μωρανθη εν τινι αλισθησεται εις ουδεν ισχυει ετι ει μη βληθεν εξω καταπατεισθαι υπο των ανθρωπων
Hort and Westcott
υμεις εστε το αλας της γης εαν δε το αλας μωρανθη εν τινι αλισθησεται εις ουδεν ισχυει ετι ει μη βληθεν εξω καταπατεισθαι υπο των ανθρωπων
† ギリシャ語聖書 品詞色分け
Matt.5:13
῾Υμεῖς ἐστε τὸ ἅλας τῆς γῆς ἐὰν δὲ τὸ ἅλας μωρανθῇ, ἐν τίνι ἁλισθήσεται εἰς οὐδὲν ἰσχύει ἔτι εἰ μὴ βληθὲν ἔξω καταπατεῖσθαι ὑπὸ τῶν ἀνθρώπων.
† ヘブライ語聖書 Matt.5:13
Matt.5:13
אַתֶּם מֶלַח הָאָרֶץ, וְאִם תֹּאבַד לַמֶּלַח מְלִיחוּתוֹ, כֵּיצַד תֻּחְזַר לוֹ הֵן לֹא יִצְלַח עוֹד לְשׁוּם דָּבָר כִּי אִם לְהַשְׁלִיכוֹ הַחוּצָה לִהְיוֹת מִרְמָס לְרַגְלֵי הַבְּרִיּוֹת
† ラテン語聖書 Matt.5:13
Latin Vulgate
Matt.5:13
Vos estis sal terræ. Quod si sal evanuerit, in quo salietur? ad nihilum valet ultra, nisi ut mittatur foras, et conculcetur ab hominibus.
You are the salt of the earth. But if salt loses its saltiness, with what will it be salted? It is no longer useful at all, except to be cast out and trampled under by men.
† 私訳(詳訳)Matt.5:13
【私訳】 「あなたがたは地の塩である。しかし、もし塩が馬鹿になる<愚かになる、気が抜ける、効き目をなくす、味を失う>なら、何によって〔塩に〕塩気をつけられる<「塩気を元に戻すことができる」抄訳聖書>だろうか。もはや何の役にも立たず<効力もなく、力がなく、勢力のない>、その上ただ外に投げ捨てられ、人々に踏みつぶされるだけである」
† 新約聖書ギリシャ語語句研究
Matt.5:13
῾Υμεῖς ἐστε τὸ ἅλας τῆς γῆς ἐὰν δὲ τὸ ἅλας μωρανθῇ, ἐν τίνι ἁλισθήσεται εἰς οὐδὲν ἰσχύει ἔτι εἰ μὴ βληθὲν ἔξω καταπατεῖσθαι ὑπὸ τῶν ἀνθρώπων.
【あなた方は】 ῾Υμεῖς σύ スゆ sou {soo} (npn-2p 代名詞・主2複)
1)あなた 2)汝 3)君
(G4771 σύ The personal pronoun of the second person singular; thou: – thou. See also 4571 4671 4675 and for the plur. 5209 5210 5213 5216. Internet Sacred Text Archive)
【地の塩】 τὸ ἅλας τῆς γῆς
【地の】 γῆς γῆ ゲー gē {ghay} (n-gf-s 名詞・属女単)
1)地、大地 2)土地、陸、陸地、地面、土壌 3)国、国土、領地 4)地域、地方 5)故郷、祖国、世界
(γῆ はヘブル語の אֶרֶץ エレツ で「エレツ イスラエル」は「イスラエルの地(約束地)」)
(G1093 γῆ Contracted from a primary word; soil; by extension a region, or the solid part or the whole of the terrene globe (including the occupants in each application): – country, earth (-ly), ground, land, world. Internet Sacred Text Archive)
マタ10:29; 13:5,8,23; 15:35; 23:35; 27:51; マル4:8,20,26,28,31; 8:6; 9:20; 14:35; ルカ13:7; 14:35; 22:44; 24:5; ヨハ8:6,8: 12:24; ヘブ6:7; ヤコ5:5 etc.
τῆς γῆς γῆ に定冠詞がついており、「人間の世界」を意味する。
【塩】 ἅλας ἅλας ハらス halas {hal‘-as} (n-nn-s 名詞・主中単)
1)塩 2)海、海水
(G217 ἅλας From 251 salt; figuratively prudence: – salt. Internet Sacred Text Archive)
マタ5:13; マル9:50; ルカ14:34; コロ4;6
【である】 ἐστε εἰμί エイミ eimi {i-mee‘} (vipa–2p 動詞・直・現・能・2複)
1)ある、いる、~である、~です、~だ 2)行われる、おこる、生ずる、現れる、来る 3)いる、滞在する、とどまる 4)存在する 5)生きている
(G1510 εἰμί First person singular present indicative; a prolonged form of a primary and defective verb; I exist (used only when emphatic): – am, have been, X it is I, was. See also 1488 1498 1511 1527 2258 2071 2070 2075 2076 2771 2468 5600. Internet Sacred Text Archive)
【しかし】 δὲ δέ デ de {deh} (ch 接続詞・完等)
1)ところで、しかし、さて、そして 2)しかも、そしてまた、なお、すると、また 3)次に、さらに 4)否、むしろ
(G1161 δέ A primary particle (adversative or continuative); but, and, etc.: – also, and, but, moreover, now [often unexpressed in English]. Internet Sacred Text Archive)
【もし】 ἐὰν ἐάν エアン ean {eh-an‘} (cs 接続詞・従位)
1)もし、もし~ならば 2)~であれ 3)ひょっとして、万一
(G1437 ἐάν From 1487 and 302 a conditional particle; in case that, provided, etc.; often used in connection with other particles to denote indefiniteness or uncertainty: – before, but, except, (and) if, (if) so, (what-, whither-) soever, though, when (-soever), whether (or), to whom, [who-] so (-ever). See 3361. Internet Sacred Text Archive)
【塩が】 ἅλας ἅλας ハらス halas {hal‘-as} (n-nn-s 名詞・主中単)
1)塩 2)海、海水
(G217 ἅλας From 251 salt; figuratively prudence: – salt. Internet Sacred Text Archive)
マタ5:13; マル9:50; ルカ14:34; コロ4;6
【塩気がなくなる】 μωρανθῇ μωραίνω モーライノー mōrainō {mo-rah‘ee-no} (vsap–3s 動詞・仮・1アオ・受・3単)
< μωρός 愚かにする、愚かな、ぐずの、のろのろした、気の抜けた、味のない
1)塩が愚かになる、味を失う 2)感覚を失う、愚行を犯す、馬鹿な真似をする、愚かなものにする、役立たずにする
(μωραίνωの原語 μωρανθείς は「感覚をうしなう」の意義において、医学上の術語として用いられた 内村鑑三)
(G3471 μωραίνω From 3474 to become insipid; figuratively to make (passively act) as a simpleton: – become fool, make foolish, lose savour. Internet Sacred Text Archive)
マタ5:13; ルカ14:34; ロマ1:22; Ⅰコリ1:20
【何によって】 ἐν τίνι
【何に】 τίνι τίς ティス tis {tis} (aptdn-s 形容詞・疑与中単)
1)誰 2)何 3)どんな 4)なぜ 5)どちら 6)何故、どうして
(G5101 τίς Probably emphatic of 5100 an interrogitive pronoun, who, which or what (in direct or indirect questions): – every man, how (much), + no (-ne, thing), what (manner, thing), where ([-by, -fore, -of, -unto, -with, -withal]), whether, which, who (-m, -se), why. Internet Sacred Text Archive)
【よって】 ἐν ἐν エン en {en} (pd 前置詞・属)
1)~の中に、~の間に 2)~の上に 3)ところに、のそばに 4)で 3)よって 5)に
(G1722 ἐν A primary preposition denoting (fixed) position (in place, time or state), and (by implication) instrumentality (medially or constructively), that is, a relation of rest (intermediate between 1519 and 1537 ; “in”, at, (up-) on, by, etc.: – about, after, against, + almost, X altogether, among, X as, at, before, between, (here-) by (+ all means), for (. . . sake of), + give self wholly to, (here-) in (-to, -wardly), X mightily, (because) of, (up-) on, [open-] ly, X outwardly, one, X quickly, X shortly, [speedi-] ly, X that, X there (-in, -on), through (-out), (un-) to(-ward), under, when, where (-with), while, with (-in). Often used in compounds, with substantially the same import; rarely with verbs of motion, and then not to indicate direction, except (elliptically) by a separate (and different) prep. Internet Sacred Text Archive)
【塩味をつけるのか】 ἁλισθήσεται ἁλίζω ハリゾー halizō {hal-id‘-zo} (vifp–3s 動詞・直・未来・受・3単)
< ἅλς 塩、海、海水
1)塩で味付けする 2)塩づけする 3)塩を摂取させる 4)塩気をつける
(G233 ἁλίζω From 251 to salt: – salt. Internet Sacred Text Archive)
マタ5:13; マル9:49;
フランシスコ会訳「何をもって塩に塩気を取り戻せようか」
【もはや役に立たず】 εἰς οὐδὲν ἰσχύει「それは何の役にも立たない」
【もはや】 εἰς εἰς エイス eis {ice} (pa 前置詞・対)
1)~の中へ 2)~へ 3)~まで 4)~のために 5)~に対して 6)~に向かって 7)~を目標にして 8)の間に
(G1519 εἰς A primary preposition; to or into (indicating the point reached or entered), of place, time, or (figuratively) purpose (result, etc.); also in adverbial phrases.: – [abundant-] ly, against, among, as, at, [back-] ward, before, by, concerning, + continual, + far more exceeding, for [intent, purpose], fore, + forth, in (among, at unto, -so much that, -to), to the intent that, + of one mind, + never, of, (up-) on, + perish, + set at one again, (so) that, therefore (-unto), throughout, till, to (be, the end, -ward), (here-) until (-to), . . . ward, [where-] fore, with. Often used in composition with the same general import, but only with verbs (etc.) expressing motion (literallyor figuratively. Internet Sacred Text Archive)
【役に立たつ】 ἰσχύει ἰσχύω イスくゆオー ischuō {is-khoo‘-o} (vipa–3s 動詞・直・現・能・3単)
< ἰσχύς 体力
1)丈夫な 2)健康な 3)勢力のある 4)効力がある 5)力がある、強い 6)役に立つ
(G2480 ἰσχύω From 2479 to have (or exercise) force (literally or figuratively): – beable, avail, can do ([-not]), could, be good, might, prevail, be of strength, be whole, + much work. Internet Sacred Text Archive)
マタ8:28;26:40; マル9:18; 14:37; ルカ6:48; 8:43; 13:24; 14:6, 29, 30 ヨハ21:6; etc.
ラゲ訳「最早(もはや)用なく」
【~でない】 οὐδὲν οὐδείς ウーデイス oudeis {oo-dice‘} (apcan-s 数詞・対中単)
1)何も(誰も)~ない 2)ひとつもない 3)無意味なもの、無価値なもの、役立たず
(G3762 οὐδείς Including the feminine οὐδεμία oudemia oo-dem-ee‘-ah and the neuter οὐδέν ouden oo-den‘ From 3761 and 1520 not even one (man, woman or thing), that is, none, nobody, nothing: – any (man), aught, man, neither any (thing), never (man), no (man), none (+ of these things), not (any, at all, -thing), nought. Internet Sacred Text Archive)
【外に投げ捨てられ】 ἔτι εἰ μὴ βληθὲν
【その上】 ἔτι ἔτι エティ eti {et‘-ee} (ab 副詞)
1)まだ、また、未だに 2)なお、今もなお、今のうち 3)さらに、おまけに、その上、更にまた、その上 4)相変わらす、依然として
(G2089 ἔτι Perhaps akin to 2094 “yet”, still (of time or degree): – after that, also, ever, (any) further, (t-) henceforth (more), hereafter, (any) longer, (any) more (-one), now, still, yet. Internet Sacred Text Archive)
【ただ】 εἰ μὴ
εἰ εἰ エイ ei {i } (cs 接続詞・従位)
1)もし 2)もしも、かりに 3)もし~であれば 4)~かどうか 5)~ならば 6)決して~ない
(G1487 εἰ A primary particle of conditionality; if, whether, that, etc.: – forasmuch as, if, that, ([al-]) though, whether. Often used in connection or composition with other particles, especially as in 1489 1490 1499 1508 1509 1512 1513 1536 and 1537 See also 1437. Internet Sacred Text Archive)
μὴ μή メー mē {may} (qn 不変化詞・否定)
1)~ない
(G3361 μή A primary particle of qualified negation (whereas 3756 expresses an absolute denial); (adverbially) not, (conjugationally) lest; also (as interrogitive implying a negative answer [whereas 3756 expects an affirmative one]); whether: – any, but, (that), X forbear, + God forbid, + lack, lest, neither, never, no (X wise in), none, nor, [can-] not, nothing, that not, un [-taken], without. Often used in compounds in substantially the same relations. See also 3362 3363 3364 3372 3373 3375 3378. Internet Sacred Text Archive)
【外に】 ἔξω ἔξω エクソー exō {ex‘-o} (ab 副詞)
1)外に、外へ、外部に、離れて、局外に 2)の外部に、の外の 3)~なしに、~を除いて
(G1854 ἔξω Adverb from 1537 out (side, of doors), literally or figuratively: – away, forth, (with-) out (of, -ward), strange. Internet Sacred Text Archive)
【投げ捨てられ】 βληθὲν βάλλω バるろー ballō {bal‘-lo} (vpapnn-s 分詞・1アオ・受・主・中・単)
1)投げる、投げつける、投じる、投げ捨てる、落とす 2)撒く、ふりかける 3)打つ 4)突進する、ぶつかる 5)置く、入れる、横たえる 6)注ぐ 7)納める (元来、武器や飛び道具を投げること)
(G906 βάλλω A primary verb; to throw (in various applications, more or less violent or intense): -arise, cast (out), X dung, lay, lie, pour, put (up), send, strike, throw (down), thrust. Compare 4496. Internet Sacred Text Archive)
マタ3:10; 4:6; 5:29; 6:30; 7:6,19; 13:42,50; 18:8,9; マル9:22,42,45,47,12:41,42,43,44; ルカ3:9; 4:9; 12:28,58; 21:1,2,3,4; ヨハ15:6 etc.
【人々に】 ὑπὸ τῶν ἀνθρώπων
【人々】 ἀνθρώπων ἄνθρωπος アンとローポス anthrōpos {anth‘-ro-pos} (n-gm-p 名詞・属男)
< ἄνήρ 人 +ὤψ 顔
1)人間、人、人類 2)男、夫 3)ある人、或る者、この人
(G444 ἄνθρωπος From 435 and ὤψ ōps (the countenance; from 3700 ; manfaced, that is, a human being: – certain, man. Internet Sacred Text Archive)
【に】 ὑπὸ ὑπό ヒゆポ hupo {hoop-o‘} (pg 前置詞・属)
1) 下に、~の下から 2)~の下に、下の 3)によって 4)~の故に 5)と共に
(G5259 ὑπό A primary preposition; under, that is, (with the genitive) of place (beneath), or with verbs (the agency or means, through); (with the accusative) of place (whither [underneath] or where [below]) or time (when [at]): – among, by, from, in, of, under, with. In compounds it retains the same genitive applications, especially of inferior position or condition, and specifically covertly or moderately. Internet Sacred Text Archive)
【踏みつけられる】 καταπατεῖσθαι καταπατέω カタパテオー katapateō {kat-ap-at-eh‘-o} (vnpp 不定詞・現受)
< κατά 下へ + πατέω 踏む
1)踏みつける 2)踏みつぶす 3)踏む
(G2662 καταπατέω From 2596 and 3961 to trample down; figuratively to reject with disdain: – trample, tread (down, underfoot). Internet Sacred Text Archive)
マタ5:13; 7:6 ルカ8:5; 12:1; ヘブ10:29;
† 英語訳聖書 Matt.5:13
King James Version
5:13 Ye are the salt of the earth: but if the salt have lost his savour, wherewith shall it be salted? it is thenceforth good for nothing, but to be cast out, and to be trodden under foot of men.
New King James Version
5:13 “You are the salt of the earth; but if the salt loses its flavor, how shall it be seasoned? It is then good for nothing but to be thrown out and trampled underfoot by men.
American Standard Version
5:13 Ye are the salt of the earth: but if the salt have lost its savor, wherewith shall it be salted? it is thenceforth good for nothing, but to be cast out and trodden under foot of men.
New International Version
5:13 “You are the salt of the earth. But if the salt loses its saltiness, how can it be made salty again? It is no longer good for anything, except to be thrown out and trampled by men.
Bible in Basic English
5:13 You are the salt of the earth; but if its taste goes from the salt, how will you make it salt again? it is then good for nothing but to be put out and crushed under foot by men.
Today’s English Version
5:13 “You are like salt for the whole human race. But if salt loses its saltiness, there is no way to make it salty again. It has become worthless, so it is thrown out and people trample on it.
Darby’s English Translation
5:13 Ye are the salt of the earth; but if the salt have become insipid, wherewith shall it be salted? It is no longer fit for anything but to be cast out and to be trodden under foot by men.
Douay Rheims
5:13 You are the salt of the earth. But if the salt lose its savour, wherewith shall it be salted? It is good for nothing any more but to be cast out, and to be trodden on by men.
Noah Webster Bible
5:13 Ye are the salt of the earth: but if the salt hath lost its savor, with what shall it be salted? it is thenceforth good for nothing, but to be cast out, and to be trodden under foot by men.
Weymouth New Testament
5:13 ‘*You* are the salt of the earth; but if salt has become tasteless, in what way can it regain its saltness? It is no longer good for anything but to be thrown away and trodden on by the passers by.
World English Bible
5:13 You are the salt of the earth, but if the salt has lost its flavor, what will it be salted with? It is then good for nothing, but to be cast out and trodden under the feet of men.
Young’s Literal Translation
5:13 ‘Ye are the salt of the land, but if the salt may lose savour, in what shall it be salted? for nothing is it good henceforth, except to be cast without, and to be trodden down by men.
Amplified Bible
5:13 “You are the [d]salt of the earth; but if the salt has [e]lost its taste (purpose), how can it be made salty? It is no longer good for anything, but to be thrown out and walked on by people [when the walkways are wet and slippery].
Footnotes:
[d]In ancient times salt was often used as a preservative. Similarly, followers of Christ are to preserve both the gospel message and Christian values in the secular world.
[e]The salt from the Dead Sea contains impurities that affect its qualities as a seasoning and as a preservative.
† 細き聲 聖書研究ノート
<汝らは地の鹽なり、鹽もし效力を失はば、何をもてか之に鹽すべき。後は用なし、外にすてられて人に蹈まるるのみ>
イエスは弟子たちに「地」にある者として「地の塩」「世の光」であれと語られる。イエスの弟子は「天」のみに生きるのではなく、「天と地」に生きる者である。
<汝らは地の鹽なり>
死海の南西岸に沿った断崖には長さ11キロにおよぶ岩塩の露頭、アラム語で「ジェベル・ウスドゥム Jebel Usdum(ソドムの山)」があり、現代も塩の生産が行われている。
<鹽もし效力を失はば、何をもてか之に鹽すべき>
「塩気がなくなる μωραίνω モーライノー」は「愚かにする、感覚を失う」で、塩が「バカ」になり、塩の「感覚」をなくすこと。パレスチナの塩は「岩塩」で、不純物を多く含み、塩気がなくなると外の道に捨てられた。
「味を失わばと訳せられし原語(moranthe)は「感覚を失う」の意義において、昔時医学上の術語として用いられしという」(内村鑑三『聖書注解全書8』)
<後は用なし、外にすてられて人に蹈まるるのみ>
「役に立たたない εἰς οὐδὲν ἰσχύει」は「体力がなくなる」ことで、体から「丈夫、健康、勢力、効力」が抜けてしまい、立っていられなくなり、何の役にも立たなくなること。
「塩」は岩塩であり、風化したり、湿気を含むと「味を失った塩」になってしまう。塩気を失った塩は役にたたず、道に捨てられ、足で踏みつけられた。
しばしば、私は「バカになったことも知らぬ信仰」にしがみつくことがある。人に「踏みつけられる」のはそのためかもしれぬ。
† 心のデボーション
「汝らは地の鹽なり、鹽もし效力を失はば、何をもてか之に鹽すべき。後は用なし、外にすてられて人に蹈まるるのみ」 マタイ5:13 大正文語訳聖書
「あなたがたは地の塩である。だが、塩に塩気がなくなれば、その塩は何によって塩味が付けられよう。もはや、何の役にも立たず、外に投げ捨てられ、人々に踏みつけられるだけである」 新共同訳聖書
「沈黙の言葉」
塩気のなくなったキリスト者とは信仰が「バカ」になり、塩味のきいた言葉を持たない信仰者のことである。キリスト者とは言葉を持つ者である。沈黙の言葉を使うすべを知る者である。
† 心のデボーション
「汝らは地の鹽なり、鹽もし效力を失はば、何をもてか之に鹽すべき。後は用なし、外にすてられて人に蹈まるるのみ」 マタイ5:13 大正文語訳聖書
「あなたがたは地の塩である。だが、塩に塩気がなくなれば、その塩は何によって塩味が付けられよう。もはや、何の役にも立たず、外に投げ捨てられ、人々に踏みつけられるだけである」 新共同訳聖書
「地の塩運動」
以前、国鉄の駅に「地の塩の箱」が見かけられた。昭和31年、詩人の江口榛一(しんいち)が第一号を設置したもので、手作りの黄色いペンキが塗られた小鳥の巣箱のような箱で、手書きで「何らかの事情で少額の金にお困りのかたは自由にこの中の金をお使いください」とあり、下に趣意書を入れる箱がついていた。フタをあけるとなにがしかの現金があり、使った人はあとで自由に補充しておけばよかった。クリスチャンの江口榛一がはじめた「地の塩運動」だった。箱は多い時で731個まで増えた。
江口榛一は毎日いくらかの金を入れに電車に乗ることを自らに課した。しかし、定職をもたない江口榛一が運動を維持するのは難しく、家族は困難な生活を強いられ、ついに昭和59年4月江口榛一は首を吊って自殺した。
「地の塩運動」は江口榛一の娘江口木綿子が守ったが箱は3個に減り、最後の一つは新京成前原駅に平成20年まであったが、それも撤去さ、今はない。
この運動がたどった道は平坦なものではなかった。しかし、江口榛一はマタイ5:13のイエスの言葉からこの運動を起こしたことだけは間違いない。
† 心のデボーション
「汝らは地の鹽なり、鹽もし效力を失はば、何をもてか之に鹽すべき。後は用なし、外にすてられて人に蹈まるるのみ」 マタイ5:13 大正文語訳聖書
「あなたがたは地の塩である。だが、塩に塩気がなくなれば、その塩は何によって塩味が付けられよう。もはや、何の役にも立たず、外に投げ捨てられ、人々に踏みつけられるだけである」 新共同訳聖書
「2グラムの塩」
犬養道子さんが砂漠で水だけでなく塩が足りなくなって困ったこと、ポケットから飛行機の機内食についてくる2グラム入りの塩の小袋を開けたところ、はるかなかたにいたラクダの群れが猛烈な勢いで駆け寄ってきたという。(犬養道子『こころの座標軸』)
「塩」が不足すれば、砂漠のらくだは、はるか離れたところから、わずか2グラムの塩の「匂い」を嗅ぎ取って駆け寄る。
現代、人が「塩」に駆け寄らないのは、手元に十分な「塩」があるからではない。塩の「匂い」を嗅ぎ取ることが出来なくなってしまったからだ。これが「塩」だと思うものには、まず、駆け寄ってみよ。「匂い」の記憶は間もなく蘇ってくるだろう。
† 心のデボーション
「汝らは地の鹽なり、鹽もし效力を失はば、何をもてか之に鹽すべき。後は用なし、外にすてられて人に蹈まるるのみ」 マタイ5:13 大正文語訳聖書
「あなたがたは地の塩である。だが、塩に塩気がなくなれば、その塩は何によって塩味が付けられよう。もはや、何の役にも立たず、外に投げ捨てられ、人々に踏みつけられるだけである」 新共同訳聖書
「サラリー salary」
英語の「サラリー salary 給料」は、ラテン語の「サル sal 塩」が語源で、ローマ時代に兵士たちに給料として「サル sal 塩」が与えられたことに由来する。「塩」は「金」と同じ価値をもっていた。「あなたがたは地の塩である」という表現は、「金と同等の価値をもつ者」をあらわす。
† 心のデボーション
「汝らは地の鹽なり、鹽もし效力を失はば、何をもてか之に鹽すべき。後は用なし、外にすてられて人に蹈まるるのみ」 マタイ5:13 大正文語訳聖書
「あなたがたは地の塩である。だが、塩に塩気がなくなれば、その塩は何によって塩味が付けられよう。もはや、何の役にも立たず、外に投げ捨てられ、人々に踏みつけられるだけである」 新共同訳聖書
「塩で味つけられた言葉」
パウロは「いつも、塩で味つけられた快い言葉を語れ」という(コロサイ4:6)。そのためには「自分自身の内に塩をもつ」ことが肝要である。その「塩味」は「火」にて味つけられるものである(マルコ9:49,50)。
† 心のデボーション
「汝らは地の鹽なり、鹽もし效力を失はば、何をもてか之に鹽すべき。後は用なし、外にすてられて人に蹈まるるのみ」 マタイ5:13 大正文語訳聖書
「あなたがたは地の塩である。だが、塩に塩気がなくなれば、その塩は何によって塩味が付けられよう。もはや、何の役にも立たず、外に投げ捨てられ、人々に踏みつけられるだけである」 新共同訳聖書
「根源的な悪」
子どもに、人間には踏み越えてはならない「根源的な悪」というものがあり、それと戦わなければならないと教える必要がある。それには大人が自分に「塩け」をなくさないことである。「塩が塩けをなくす」とは「塩がバカになる」の意味である。悪の感覚をバカにしてしまった大人ほど、どんな悪も許さないという姿勢をとりたがる。「根源的悪」と向き合いながら、それに動かされてしまわないことが大切なのだ。
† 細き聲 説教
「地の塩」
「汝らは地の鹽なり、鹽もし效力を失はば、何をもてか之に鹽すべき。後は用なし、外にすてられて人に蹈まるるのみ」 マタイ5:13 大正文語訳聖書
「あなたがたは地の塩である。だが、塩に塩気がなくなれば、その塩は何によって塩味が付けられよう。もはや、何の役にも立たず、外に投げ捨てられ、人々に踏みつけられるだけである」 新共同訳聖書
イエスは弟子たちに「地」にある者として「地の塩」「世の光」であれと語られた。
キリスト者は「天」にのみ生きる者ではなく、「地」に生きる役割りをもち、「天と地」に生きる者として、「天」にも「地」にも仕える者である。
地の塩
「あなたがたは地の塩である」 新共同訳聖書
ユダヤの塩はその多くが南の荒野の岩塩であった。
死海の南西岸に沿った断崖には長さ11キロにおよぶ岩塩の露頭、アラム語で「ジェベル・ウスドゥム Jebel Usdum(ソドムの山)」があり、最近まで塩の探掘が行われている。
人々はこの岩塩を家に持ち帰り、塩の結晶をとりだして用いた。
「塩気がなくなる μωραίνω モーライノー」は「愚かにする、感覚を失う」で、塩が「バカ」になることで、塩の「感覚」をなくすこと。パレスチナの塩は「岩塩」で、不純物を多く含み、湿ったりすると塩の部分がとけると、岩や泥と混じり、使いものにならなくなる。一旦、塩気がなくなった岩塩は外の道に捨て、足で踏みつけて道に敷き詰められた。
「役に立たたない εἰς οὐδὲν ἰσχύει」は「体力がなくなる」ことで、体から「丈夫、健康、勢力、効力」が抜けてしまい、立っていられなくなり、何の役にも立たなくなること。
「あなたがたは地の塩である。だが、塩に塩気がなくなれば、その塩は何によって塩味が付けられよう。もはや、何の役にも立たず、外に投げ捨てられ、人々に踏みつけられるだけである」
塩は調理の味付けとして主要な調味料であることから、主の言葉を「この世に味をつける、なくてならぬもの」と理解するのも可能であるが、私たちは「塩」に関する旧約聖書の教えに学ぶ必要がある。
1 神への供え物
律法によると、「塩」は神殿における神への供え物であった。
「あなたの素祭の供え物は、すべて塩をもって味をつけなければならない。あなたの素祭に、あなたの神の契約の塩を欠いてはならない。すべて、あなたの供え物は、塩を添えてささげなければならない」 レビ2:13 口語訳聖書
「塩」は「清めの供え物」であった。
2 永遠、不変なるもの
アビメレクは戦争で町を攻め取ると、人々を殺害し、町を破壊し、そこに「塩」をまいている。(士師記9:45)
「塩」は完全な滅亡を意味している。
「イスラエルの人々が、主にささげる聖なる供え物はみな、あなたとあなたのむすこ娘とに与えて、永久に受ける分とする。これは主の前にあって、あなたとあなたの子孫とに対し、永遠に変らぬ塩の契約である」 民数記18:19 口語訳聖書
「神との契約」は「塩の契約」とされ、契約が「永遠、完全」であることを示す。
旧約聖書の「塩」に関する学びから、主イエスの「地の塩」は、地の完全な永遠、そして決して変わることのない潔さをあらわすものである。
「人はすべて火で塩づけられねばならない。 9:50塩はよいものである。しかし、もしその塩の味がぬけたら、何によってその味が取りもどされようか。あなたがた自身の内に塩を持ちなさい。そして、互に和らぎなさい」 マルコ9:49~50 口語訳聖書
塩は傷口に痛みを与えるものであり、己が罪の傷口の痛みを感じる者は「塩が効いて」いる。罪の感覚の痛みを感じないキリスト者ほど役に立たないものはない。
塩がそのききめを発揮するのはものにとけこんでいく時である。教会が「地の塩」としての役割を果たすのは地に溶け込むときであろう。
地にとけこみ、罪の傷口に痛みを与え、その腐敗をとどめなければならない。
(皆川誠)
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