マタイによる福音書3章3節

マタイによる福音書
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† 福音書縦観 「ヨハネの出現」 マタイ3:1~6

マタイ3:1~6  マルコ1:1~6  ルカ3:1~6  ヨハネ1:6,23
マタイ3:1~6

Matt.3:3預言者イザヤによって、
「見よ、わたしは使をあなたの先につかわし、あなたの道を整えさせるであろう。マルコ1:2)「荒野で呼ばわる者の声がする、『主の道を備えよ、その道筋をまっすぐにせよ』」(3:5すべての谷は埋められ、すべての山と丘とは、平らにされ、曲ったところはまっすぐに、わるい道はならされ、3:6人はみな神の救を見るであろう」。 ルカ3:5~6)と言われたのは、この人のことである。 (と書いてあるように、 1:4バプテスマのヨハネが荒野に現れて、罪のゆるしを得させる悔改めのバプテスマを宣べ伝えていた。マルコ1:4)(彼は言った、「わたしは、預言者イザヤが言ったように、『主の道をまっすぐにせよと荒野で呼ばわる者の声』である」。ヨハネ1:23)口語訳聖書

† 日本語訳聖書 Matt.3:3

【漢訳聖書】
Matt.3:3 此人乃預言者以賽亞所言者、曰、野有人聲呼云、備主之道、直其徑。

【明治元訳】
Matt.3:3 是(こ)は主(しゆ)の道(みち)を備(そなへ)その路線(みちすぢ)を直(なほく)せよと野(の)に呼(よべ)る人(ひと)の聲(こゑ)ありと預言者(よげんしや)(※1)イザヤが言(いひ)し人(ひと)なり (※1 明治14(1881)年版では「預言者」のルビが「よげんじゃ」)

【大正文語訳】
Matt.3:3 これ預言者イザヤによりて、斯く云はれし人なり、曰く 『荒野に呼はる者の聲す 「主の道を備へ、 その路すぢを直くせよ」』

【ラゲ訳】
Matt.3:3 蓋是預言者イザヤによりて云はれし人なり、曰く「荒野に呼はる人の聲ありて云ふ、汝等主の道を備へ、其小径を直くせよ」と。

【口語訳】
Matt.3:3 預言者イザヤによって、「荒野で呼ばわる者の声がする、『主の道を備えよ、その道筋をまっすぐにせよ』」と言われたのは、この人のことである。

【新改訳改訂3】
Matt.3:3 この人は預言者イザヤによって、「荒野で叫ぶ者の声がする。『主の道を用意し、主の通られる道をまっすぐにせよ』」と言われたその人である。

【新共同訳】
Matt.3:3 これは預言者イザヤによってこう言われている人である。「荒れ野で叫ぶ者の声がする。『主の道を整え、/その道筋をまっすぐにせよ。』」

【バルバロ訳】
Matt.3:3 彼は預言者イザヤによって、「荒野に叫ぶ人の声、主の道を準備し、その小道を正しくせよ」と言われていた人である。

【フランシスコ会訳】
Matt.3:3 預言者イザヤによって、「荒れ野で叫ぶ者の声がする。『主の道を整え、その歩む道をまっすぐにせよ』」と言われたのは、この人のことである。

【日本正教会訳】
Matt.3:3 此の人は、乃(すなはち)預言者イサイヤの言ひし者なり、曰く、野に呼(よ)ぶ者の聲ありて云ふ、主の道を備へ、其(その)徑(こみち)を直(なお)くせよと。

【塚本虎二訳】
Matt.3:3 この人は、預言者イザヤによってこう言われた人である。──“荒野に叫ぶ者の声はひびく、「主の道を用意し、”その“道筋をまっすぐにせよ。」”

【前田護郎訳】
Matt. 3:3 彼こそ預言者イザヤにこういわれた人である、「荒野に呼ぶものの声がする。主の道をそなえ、彼の行く手を直くせよ」と。

【永井直治訳】
Matt.3:3 そは此の者は豫言者イザヤより謂はれたる者なればなり、云ひけるは、荒野に於ける叫びの聲〔あり〕、主の道を備へよ、その途筋を直く爲せ。

【詳訳聖書】
Matt.3:3 この人が、預言者イザヤによって、「主のために道を備え、主の公道をまっすぐに<平らに、直線に>せよ、と荒野で呼ばわる<沙漠で叫ぶ>者の声」と言われた人である。

† 聖書引照 Matt.3:3

Matt.3:3 これ預言者イザヤによりて、斯く云はれし人なり、曰く 『荒野に呼はる者の聲す 「主の道を備へ、 その路すぢを直くせよ」』

[これ預言者イザヤによりて、斯く云はれし人なり]  イザ40:3; マル1:3; ルカ3:3~6; ヨハ1:23
[曰く 『荒野に呼はる者の聲す 「主の道を備へ、 その路すぢを直くせよ」』]   イザ57:14,15; マラ3:1; ルカ1:17,76

† ギリシャ語聖書 Matt.3:3

Stephens 1550 Textus Receptus
ουτος γαρ εστιν ο ρηθεις υπο ησαιου του προφητου λεγοντος φωνη βοωντος εν τη ερημω ετοιμασατε την οδον κυριου ευθειας ποιειτε τας τριβους αυτου

Scrivener 1894 Textus Receptus
ουτος γαρ εστιν ο ρηθεις υπο ησαιου του προφητου λεγοντος φωνη βοωντος εν τη ερημω ετοιμασατε την οδον κυριου ευθειας ποιειτε τας τριβους αυτου

Byzantine Majority
ουτος γαρ εστιν ο ρηθεις υπο ησαιου του προφητου λεγοντος φωνη βοωντος εν τη ερημω ετοιμασατε την οδον κυριου ευθειας ποιειτε τας τριβους αυτου

Alexandrian
ουτος γαρ εστιν ο ρηθεις δια ησαιου του προφητου λεγοντος φωνη βοωντος εν τη ερημω ετοιμασατε την οδον κυριου ευθειας ποιειτε τας τριβους αυτου

Hort and Westcott
ουτος γαρ εστιν ο ρηθεις δια ησαιου του προφητου λεγοντος φωνη βοωντος εν τη ερημω ετοιμασατε την οδον κυριου ευθειας ποιειτε τας τριβους αυτου

† ギリシャ語聖書  品詞色分け

Matt. 3:3

οὗτος γάρ ἐστιν ὁ ῥηθεὶς διὰ ᾽Ησαΐου τοῦ προφήτου λέγοντοςΦωνὴ βοῶντος ἐν τῇ ἐρήμῳ ῾Ετοιμάσατε τὴν ὁδὸν κυρίου, εὐθείας ποιεῖτε τὰς τρίβους αὐτοῦ.

† ラテン語聖書 Matt.3:3

Latin Vulgate
Matt.3:3

Hic est enim, qui dictus est per Isaiam prophetam dicentem: Vox clamantis in deserto: Parate viam Domini: rectas facite semitas eius.
For this is the one who was spoken of through the prophet Isaiah, saying: “A voice crying out in the desert: Prepare the way of the Lord. Make straight his paths.”

† ヘブライ語聖書 Matt.3:3

Matt.3:3

.הוּא הָיָה זֶה שֶׁנֶּאֱמַר עָלָיו בְּפִי יְשַׁעְיָהוּ הַנָּבִיא: קוֹל קוֹרֵא בַּמִּדְבָּר פַּנּוּ דֶּרֶךְ יהוה, יַשְּׁרוּ מְסִלּוֹתָיו

† 私訳(詳訳)Matt.3:3

【私訳】 「この人が、預言者イザヤを通して、『荒れ野<砂漠、無人の地、人里離れた地>で叫ぶ声〔あり〕。主の道を整え<準備し、用意し、備え、整え>よ、〔すぐ間に合うように整えよ〕、その道をまっすぐに<平坦に、方向をまっすぐに>せよ』と言われている人である。」

† 新約聖書ギリシャ語語句研究

Matt.3:3

οὗτος γάρ ἐστιν ὁ ῥηθεὶς διὰ ᾽Ησαΐου τοῦ προφήτου λέγοντος, Φωνὴ βοῶντος ἐν τῇ ἐρήμῳ ῾Ετοιμάσατε τὴν ὁδὸν κυρίου, εὐθείας ποιεῖτε τὰς τρίβους αὐτοῦ.

【これは】 γάρ  γάρ  ガル gar {gar} (cs 接続詞・従位)

1)なぜなら、というのは、その理由は、だから 2)すなわち、では、いったい、結局 4)確かに、もちろん、だって

【預言者イザヤによって】 διὰ ᾽Ησαΐου τοῦ προφήτου

【預言者】 προφήτου  προφήτης  プロふェーテース  prophētēs {prof-ay‘-tace} (n-gm-s 名詞・属男単)

< πρό  前に + φημί  語る

1)あらかじめ言う 2)解釈者 3)預言者、神のことばを伝え解釈する者、代言者、予言者

マタ1:22; 13:57; 21:11;  ルカ1:76; 7:16; 16:16;  エペ4:11; Ⅰテサ2:15;  黙示22:6  etc.

【イザヤ】 ᾽Ησαΐου  ᾽Ησαΐας エーサィアス Hēsaias {hay-sah-ee‘-as} (n-gm-s 名詞・属男単)

イザヤ  ヘブル名「ヤーゥエの救い」

マタ3:3; 4:14; 8:17; 12:17; 13:14; 15:7; マル1:2; 7:6;  ルカ3:4; 4:17;  ヨハ1:23; 12:38,39,41;  使徒8:28,30; 28:25;  ロマ9:27,29; 10:16,20; 15:12

【によって】 διὰ  διά ディア dia {dee-ah‘} (pg 前置詞・属)

1)~を通って、通り抜けて 2)~を通じて、~中ずっと、~の中に、~の中へと 3)~の故に 3)~のために、~の故に 4)~の間で 5)~を経て、~によって、~の後に

【こう言われている人】  οὗτος γάρ ἐστιν ὁ ῥηθεὶς

【こう】 οὗτοςοὗτος  οὗτος フートス houtos {hoo‘-tos}  (apdnm-s 指示代名詞・主男単)

1)その、この、これ 2)この者、この男・女 2)そんな、こんな 3)すなわち、だから 4)そこで、それ故

【言われている人】 ῥηθεὶς  εἶπον エイポン  eipon {i‘-pon}  (vpapnm-s 分詞・1アオ受主男)

1)言う、話す、語る、告げる、言いあらわす、述べる、呼ぶ 2)命じる、願う、尋ねる 3)~と呼ぶ、称する 4)語られたこと、言葉、発言、発話、話の内容 5)出来事

【である】 ἐστιν  εἰμί エイミ  eimi {i-mee‘} (vipa–3s 動詞・直・現・能・3単)

1)ある、いる、~である、~です、~だ 2)行われる、おこる、生ずる、現れる、来る 3)いる、滞在する、とどまる 4)存在する 5)生きている

【言わく】 λέγοντος  λέγω れゴー legō {leg‘-o} (vppagm-s 分詞・現能属男)

1)言う、告げる、語る、話す、言い表す、述べる 2)呼ぶ、命ずる、指図する、言いつける 3)名づける、称する、呼びかける 4)意味する、指す

マタ1:20; 2:23; 5:44; 9:14,34;  マル2:11; 5:9; 12:18;  ルカ5:39; 6:46; 20:41;  ヨハ1:29; 2:6; 16:12;etc.

【荒れ野で呼ぶ者の声がする】  永井訳 「荒野に於ける叫びの聲(あり)」

【荒れ野で】 ἐν τῇ ἐρήμῳ

【荒れ野】 ἐρήμῳ  ἔρημος  エレーモス  erēmos {er‘-ay-mos}  (ap-df-s 形容詞・与女単

1)人の住まない所、荒野、砂漠、無人の地、だれもいない 2)荒れた、荒涼たる 3)寂しい、見捨てられた、孤独な、孤立した 4)群れをなさない、人里離れた 5)~のない、~を欠いた、~を奪われた、~を失った

「神の知識に欠けた土地、異邦人の地」(ユスティノス「ユダヤ人トリュフォンとの対話」)

マタ3:1,3; 4:1; 14:13,15; 24:26;  マル1:3,4,12,13,35,45  ルカ1:80; 3:2,4; 4:1; 8:29;  ヨハ1:23; 3:14;6:31,49; 11:54;  使徒7:30,36,38,42,44; 13:18; 21:38 etc.

【の中で】 ἐν  ἐν エン en {en}  (pd 前置詞・属)

1)~の中に、~の間に 2)~の上に 3)ところに、のそばに 4)で 3)よって 5)に

【叫ぶ者の】 βοῶντος  βοάω  ボアオー  boaō {bo-ah‘-o} (vppagm-s 分詞・現能属男単)

< βοή 叫び

1)激しい感情からあふれる大声の叫び 2)風か波が吼える、轟く、鳴り響く 3)呼ぶ、呼びかける

マタ3:3;  マル1:3; 15:34;  ルカ3:4; 18:7,38;  ヨハ1:23;  使徒17:6; 25:24;  コロ4:27

【声】 Φωνὴ  φωνέω  フォーネオー phōneō {fo-neh‘-o} (n-nf-s 名詞・主女単)

1)声を出す、叫ぶ、言う 2)呼ぶ、呼び出す、大声を出す 3)招待する、招く 4)呼びかける 5)(鶏が)鳴く

マタ2:18; 3:3,17; 12:19; 17:5; 21:31; 27:40,50;  マル1:3,11,25; 5:7; 9:7; 15:31,37 etc.

【主の】 κυρίου  κύριος キゆリオス  kurios {koo‘-ree-os} (n-gm-s 名詞・属男単)

1)自由にする力のある、支配する、権威のある、力のある 2)主人、君主、所有者、旦那、師 3)正当な、順当な 4)主、神

マタ1:20; 8:25; 9:38; 10:24; 12:4,8; 16:22;  マル1:3; 2:28: 12:9; 13:35;  ルカ6:5; 9:54; 10:17;12:6,46; 14:21  Ⅱコリ1:3,14; エペ6:5,9;  Ⅰテモ1:2,14; 6:15  etc.

【道を】 ὁδὸν  ὁδός  ホドス  hodos {hod-os‘} (n-af-s 名詞・対女単)

1)道、道路、通路、通り 2)旅、旅路、行路、旅行、旅程、歩行 3)生き方、行為、やり方、方法

マタ3:3; 7:14; 13:4; 22:16;   マル1:2,3; 4:4; 12:14;  ルカ1:79; 3:4; 20:21;  ヨハ14:6;  使徒2:28; 9:27;16:17; 19:9;  ロマ1:10; 3:17;  Ⅰコリ10:13; 12:31  ヘブ10:20;  ヤコ5:20;  黙示15:3

【整え】 ῾Ετοιμάσατε  ἑτοιμάζω  へトイマゾー  hetoimazō {het-oy-mad‘-zo} (vmaa–2p 動詞・命・1アオ・能・2複)

< ἕτοιμος  準備ができている

1)準備する、用意する 2)備える 3)調える、仕度する 4)配慮する

マタ3:3; 20:23; 25:34,41; 26:17; マル1:3; 10:40; 14:12;,15;  ルカ1:17,76; 2:31; 3:4; 12:20; 22:9,12; 23:56; 24:1;  ヨハ14:2,3 etc.

【その】αὐτοῦ  αὐτός  アウトス autos {ow-tos‘}  (npgm3s 代名詞・属男3)

1)彼、彼女、それ(三人称の代名詞) 2)自身で、自分から、自分として(強調用法) 3)同じ同一の 4)まさに、ちょうど

【道筋を】 τρίβους  τρίβος  トリボス  tribos {tree‘-bos} (n-af-p 名詞・対女複)

< τρίβω  こする、すりへる、すりへらす

1)足でふみかためられて自然にできた道、小径、道 2)通路 3)道筋 4)常道

ギリシャ語で「旅人の道、街道」は「ὁδός ホドス」である

マタ3:3;  マル1:3;  ルカ3:4

【まっすぐに】 εὐθείας  εὐθύς エウとゆス  euthus {yoo-thoos‘} (a–af-p 形容詞・対女複)

1)まっすぐ 方向をまっすぐにする 2)平坦に 3)すぐに、直ちに、たちどころに、たちまち、直後に

マタ3:3;  マル1:3;  ルカ3:4,5;  使徒13:10

【せよ】 ποιεῖτε  ποιέω  ポイエオー poieō {poy-eh‘-o }  (vmpa–2p 動詞・命・現・能・2複)

1)造る、こしらえる、建てる 2)創造する、原因となる、準備する、生み出す 3)やる、なす、行う~にならせる、~にする、こしらえる、準備する、~を~とする、ある状態にする 4)発芽する、結ぶ 5)行う、為す、行動する 6)過ごす 7)守る

† 英語訳聖書 Matt.3:3

King James Version
3:3 For this is he that was spoken of by the prophet Esaias, saying, The voice of one crying in the wilderness, Prepare ye the way of the Lord, make his paths straight.

American Standard Version
3:3 For this is he that was spoken of through Isaiah the prophet, saying, The voice of one crying in the wilderness, Make ye ready the way of the Lord, Make his paths straight.

New International Version
3:3 This is he who was spoken of through the prophet Isaiah: “A voice of one calling in the desert, `Prepare the way for the Lord, make straight paths for him.’”

Bible in Basic English
3:3 For this is he of whom Isaiah the prophet said, The voice of one crying in the waste land, Make ready the way of the Lord, make his roads straight.

Darby’s English Translation
3:3 For this is he who has been spoken of through Esaias the prophet, saying, Voice of him that crieth in the wilderness: prepare ye the way of the Lord, make straight his paths.

Douay Rheims
3:3 For this is he that was spoken of by Isaias the prophet, saying: A voice of one crying in the desert, Prepare ye the way of the Lord, make straight his paths.

Noah Webster Bible
3:3 For this is he that was spoken of by the prophet Isaiah, saying, The voice of one crying in the wilderness, Prepare ye the way of the Lord, make his paths straight.

Weymouth New Testament
3:3 He it is who was spoken of through the Prophet Isaiah when he said, ‘The voice of one crying aloud, ‘In the desert prepare ye a road for the Lord: make His highway straight.”

World English Bible
3:3 For this is he who was spoken of by Isaiah the prophet, saying, ‘The voice of one crying in the wilderness, Make ready the way of the Lord, Make his paths straight.’

Young’s Literal Translation
3:3 for this is he who was spoken of by Isaiah the prophet, saying, ‘A voice of one crying in the wilderness, Prepare ye the way of the Lord, straight make ye His paths.’

Amplified Bible
3:3 This is the one who was mentioned by the prophet Isaiah when he said,
“The voice of one shouting in the wilderness,
‘Prepare the road for the Lord,
[c]Make His highways straight (level, direct)!’”

Footnotes:
[c]A ruler or nobleman traveling in the wilderness would have a crew of workmen preparing and clearing the road ahead of him. In spiritual terms, the message was clearing the way for the arrival of the Messiah by preparing the hearts of His followers.

† 細き聲 聖書研究ノート

<これ預言者イザヤによりて、斯く云はれし人なり、曰く 『荒野に呼はる者の聲す 「主の道を備へ、 その路すぢを直くせよ」』>

本節はイザヤ書40:3の七十人訳(LXX)による引用である。

バプテスマのヨハネは預言者イザヤの預言した「主の道を備へ、 その路すぢを直くせよ」と告げる「荒野に呼ばわる者の声」であった。

<「私」に呼びかける聲がある>

「荒れ野 ἔρημος  エレーモス」から「風が吼え」「波が轟く」響きが伝わってくる。「私」に呼びかけ、「私」を呼び出し、「私」を呼び寄せる聲である。

<荒野>

バプテスマのヨハネの呼びかけを聞く為にあえて「荒れ野 ἔρημος  エレーモス」に赴く必要はない。人間の居る所はどこも「荒野」である。

<足で踏み固められてできた小径>

「主の通られる道」は「足で踏み固められてできた小径」である。神は人が設けた「大路」ではなく、人の足跡をたどって来られる。

<整える>

「整え ἑτοιμάζω  へトイマゾー」は「すぐに間に合うように準備せよ」である。「今、ここ」が、常に神との出会いの場である。「今、ここ」を「すぐ間に合うように」整えよ。

<主の道をまっすぐにする>

「主の道をまっすぐにする」は「人の足跡をまっすぐにする」ことによる。「主の道」とは「私」にいたる道である。その道は神に守られた「主の道」である。

† 心のデボーション

「荒野に呼はる者の聲す」 マタイ3:3 大正文語訳聖書

「荒野で叫ぶ者の声がする」 新改訳聖書

「荒野」

「沙漠、荒野」を現すギリシャ語「ἔρημος  エレーモス」には「寂しい、見捨てられた、孤独な、~のない」という意味があり、結婚しても子どものない女は「ἔρημος  エレーモス」と呼ばれた。(ガラテヤ4:27 「一人残された女 ἔρημος」と呼ばれた。その身体はいのちを生むことのない「荒れた、人の住まない、よるべのない、孤独な世界」と見られたのである。

不妊の苦しみは、子を宿すことのできない悲しみだけではなく、一人残された孤独感にある。

男であれ女であれ、「一人残された孤独」を知らない人はいない。だが、その荒野に叫ぶ者の声あり、荒野に咲く花がある。

† 心のデボーション

「荒野に呼はる者の聲す」 マタイ3:3 大正文語訳聖書

「荒野で叫ぶ者の声がする」 新改訳聖書

「神の知識に欠けた地」

「荒れ野 ἔρημος  エレーモス」には「神の知識に欠けた土地、異邦人の地」(ユスティノス「ユダヤ人トリュフォンとの対話」)の意味がある。

よく整備された快適な都市も「神の知識に欠けた地」であれば、そこは「荒れ野」である。知識にあふれた人であても「神の知識に欠ける」ならその知識は「荒れ野」の荒廃を免れない。

† 心のデボーション

「彼往てベエルシバの曠野(あらの)に躑躅(さまよひ)しが」創世記21:14 明治元訳聖書

「ハガルは立ち去り、ベエル・シェバの荒れ野をさまよった」 新共同訳聖書

「ベエル・シェバの荒野」

ハガルは女主人サラから逃れて背中にパンと水の革袋を負い、子どもの手をとってベエル・シェバの荒野を彷徨った。ダビデはサウル王の追手を逃れてマオンの荒野にとどまった。「荒野」は「逃れ場」である。吹き荒ぶ風を神の声と聴く場所である。

† 心のデボーション

「荒野に呼はる者の聲す」 マタイ3:3 大正文語訳聖書

「荒野で叫ぶ者の声がする」 新改訳聖書

「細き聲」

日本学生宣教会の「Small Voice 細き聲 聖書研究」の「細き聲」は、「大いなる強き風山を裂き岩石を砕きしが風の中にはエホバ在さざりき、風の後に地震ありしが地震の中にはエホバ在さざりき。又地震の後に火ありしが、火の中にはエホバ在さざりき、火の後に静なる細微き声ありき。Ⅰ列王記19:11,12 明治元訳聖書 から「声」に対して「聲」をあてて名づけた。

「聲」は、耳で声を聞くさまを示す意味があり、神の「細微(ほそ)き声」を聞こうする者の姿をあらわす漢字である。

† 心のデボーション

「主の道を備へ、 その路すぢを直くせよ」 マタイ3:3 大正文語訳聖書

「主の道を整え、/その道筋をまっすぐにせよ」 新共同訳聖書

「すぐ間に合うように」

「整え ἑτοιμάζω  へトイマゾー」は「すぐに間に合うように準備せよ」である。「今、ここ」が、常に神との出会いの場である。「今、ここ」を「すぐ間に合うように」整えよ。何よりもまず、「私」を「すぐに間に合うように準備せよ」。

† 心のデボーション

「主の道を備へ、 その路すぢを直くせよ」 マタイ3:3 大正文語訳聖書

「主の道を整え、/その道筋をまっすぐにせよ」 新共同訳聖書

「苦難の道」

イザヤの預言した「主の道」は、やがてイエスが十字架を負って歩かれた「ヴィア・ドロローサ」 ラテン語:Via Dolorosa「苦難の道」と呼ばれる。(ヴィア・クルシス via cruces 「十字架の道」とも呼ばれている)

ヴィア・ドロローサはエルサレム旧市街北東のライオン門付近から旧市街北西の聖墳墓教会内にあるイエスの墓までとされる。

しかし、「主の道」は「イエスの墓」が終点ではなく、黙示録22:14「彼らは生命の樹にゆく權威を與へられ、門を通りて都に入ることを得るなり」をもって終点とする長い道程である。

† 心のデボーション

「主の道を備へ、 その路すぢを直くせよ」 マタイ3:3 大正文語訳聖書

「主の道を整え、/その道筋をまっすぐにせよ」 新共同訳聖書

「その路すぢを直くせよ」

死海の西岸にあるユダの荒野では、乾燥して草木のない、荒涼とした岩山がどこまでも広がっている。「主の道を備へ、 その路すぢを直くせよ」(マタイ3:3 大正文語訳聖書)は、そのような光景に語られたものである。

「岩山」の一つを崩すのにも絶望的な思いに立ちすくむ者に、見渡す限り果てもなく広がる巨大な岩山の連続する荒野に「平らかな道」をどのように「通せ」というのだろうか?

ユダの荒野のワジケルトにはワジ「枯れ川」の谷底にギリシャ正教の聖ジョージ修道院がある。岩山に埋め込まれるようにして建つこの修道院は、「主の道を備へ、 その路すぢを直くせよ」に対する人間の応答のようでもある。

† 心のデボーション

「主の道を備へ、 その路すぢを直くせよ」 マタイ3:3 大正文語訳聖書

「主の道を整え、/その道筋をまっすぐにせよ」 新共同訳聖書

「すべての道で」

「汝すべての途にてヱホバをみとめよ さらばなんぢの途を直くしたまふべし」 箴言3:6 明治元訳聖書

「主の道筋を直くする」のは「すべての道にて神を認める」ことによる。自分のいる所である。

† 心のデボーション

「これ預言者イザヤによりて、斯く云はれし人なり、曰く 『荒野に呼はる者の聲す 『主の道を備へ、 その路すぢを直くせよ』」 マタイ3:3 大正文語訳聖書

「この人は預言者イザヤによって、『荒野で叫ぶ者の声がする。「主の道を用意し、主の通られる道をまっすぐにせよ」』と言われたその人である」 新改訳聖書

「自分を呼び醒ます声」

一緒に暮らしていても、相手の存在に気づいていないことがある。会話はあっても、相手の存在に語っていない。その時、私は荒野にて「自分を呼び醒ます声」に聴くことをしていないのかもしれない。自分を呼ぶ声に応えることをしていないので、人に呼びかけることができない。

お互いの存在に呼びかけ、応えることによって、荒野に「主の道」は敷かれるのではないか。

† 心のデボーション

「これ預言者イザヤによりて、斯く云はれし人なり、曰く 『荒野に呼はる者の聲す 『主の道を備へ、その路すぢを直くせよ』」 マタイ3:3 大正文語訳聖書

「預言者イザヤによって、『荒れ野で叫ぶ者の声がする。「主の道を整え、その歩む道をまっすぐにせよ」と言われたのは、この人のことである』」 フランシスコ会訳聖書

「荒野で呼ぶ声」

一緒に暮らしていても、相手の存在に気づいていないことがある。会話はあっても、相手の存在に語っていない。私は荒野の「自分を呼び醒ます声」に聴くことをしていないのかもしれない。自分を呼ぶ声に応えることをしていないので、人に呼びかけることができないのだ。

お互いの存在に呼びかけ、応えることによって、荒野に「主の道」は敷かれる。

(†心のデボーション00492)

† 細き聲 説教

「すぐ間に合うように」

「主の道を整え、/その道筋をまっすぐにせよ」 マタイ3:3 新共同訳聖書

「整える ἑτοιμάζω  へトイマゾー」は「ἕτοιμος  準備ができている」からくる言葉で「準備する、調える、仕度する」の意味である。

主が来られる。だから「すぐに間に合うように」、「主の道」を「準備せよ」である。

小高いところからユダの荒野をのぞめば、見渡す限り草木の生えない岩地である。このような地に「主」は来られる。だから、「急いで、それに間に合うように、高いところを削り、谷を埋めて「道」を整えよ」と言われている。

「今、ここ」が、常に神との出会いの場である。しかし、いつも「今、ここ」は神との出会いにふさわしいものではない。ユダの荒野のように不毛の荒れた地である。

主がここに来られる。もう、近くにおられる。だから、それに「間に合うように」、「今、ここ」を整えて、主をお迎えせよ。

私たちの「仕事場」は、必要でもないもので埋まり、ユダの荒野のように不毛である。主はここにも来られるのだ。仕事場を整理し、「直き道」を通せ。事に「間に合うように」せよ。

「荒野とうるほひなき地とはたのしみ 沙漠はよろこびて番紅(さふらん)の花のごとくに咲かがやかん  盛に咲かがやきてよろこび且よろこび且うたひ レバノンの榮をえカルメルおよびシヤロンの美しきを得ん かれらはヱホバのさかえを見われらの神のうるはしきを見るべし」 (イザヤ35:1~2 明治元訳聖書)

(皆川誠)

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