マタイによる福音書6章2節

マタイによる福音書
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† 福音書縦観 「施し」 マタイ6:1~4

マタイ6:1~4

Matt.6:2だから、施しをする時には、偽善者たちが人にほめられるため会堂や町の中でするように、自分の前でラッパを吹きならすな。よく言っておくが、彼らはその報いを受けてしまっている。 口語訳聖書

† 日本語訳聖書 Matt.6:2

【漢訳聖書】
Matt.6:2 故爾施濟時、勿吹箛於爾前、如僞善者於會堂、及街衢、求榮於人、我誠告爾、彼已得其賞矣。

【明治元訳】
Matt.6:2 是(この)故(ゆゑ)に施濟(ほどこし)を行(なす)とき人(ひと)の榮(あがめ)を得(え)ん爲(ため)に會堂(くわいだう)や街衙(ちまた)にて僞善者(ぎぜんしや)の如(ごと)く箛(らつぱ)を己(おの)が前(まへ)に吹(ふか)しむる勿(なか)れ我(われ)まことに爾曹(なんぢら)に告(つげ)ん彼等(かれら)は既(すで)にその報賞(むくい)を得(え)たり。

【大正文語訳】
Matt.6:2 さらば施濟をなすとき、僞善者が人に崇められんとて會堂や街にて爲すごとく、己が前にラッパを鳴すな。誠に汝らに告ぐ、彼らは既にその報を得たり。

【ラゲ訳】
Matt.6:2 然れば施を為すに當りて、僞善者が人に尊ばれんとて會堂及衢に為す如く、己が前に喇叭を吹くこと勿れ。我誠に汝等に告ぐ、彼等は既に其報を受けたり。

【口語訳】
Matt.6:2 だから、施しをする時には、偽善者たちが人にほめられるため会堂や町の中でするように、自分の前でラッパを吹きならすな。よく言っておくが、彼らはその報いを受けてしまっている。

【新改訳改訂3】
Matt.6:2 だから、施しをするときには、人にほめられたくて会堂や通りで施しをする偽善者たちのように、自分の前でラッパを吹いてはいけません。まことに、あなたがたに告げます。彼らはすでに自分の報いを受け取っているのです。

【新共同訳】
Matt.6:2 だから、あなたは施しをするときには、偽善者たちが人からほめられようと会堂や街角でするように、自分の前でラッパを吹き鳴らしてはならない。はっきりあなたがたに言っておく。彼らは既に報いを受けている。

【バルバロ訳】
Matt.6:2 だから施しをするときには、偽善者が人の尊敬を受けようとして会堂や町でするように、自分の前でらっぱを鳴らすな。まことに私は言う、そういう人々はすでに報いを受けた。

【フランシスコ会訳】
Matt.6:2 だから、施しをするときには、偽善者たちが人々からほめられるために会堂や通りでするように、自分の前でラッパを吹きならしてはならない。あなたがたによく言っておく。彼らはすでにその報いを受けているのである。

【日本正教会訳】
Matt.6:2 故に施濟(ほどこし)を爲す時は、僞善者が人より榮(ほまれ)を得ん爲に、會堂及び街衢(ちまた)に於て爲すが如く、己の前に箛(つば)を吹く勿れ、我誠に爾等に語ぐ、彼等は已に其賞(むくい)を受く。

【塚本虎二訳】
Matt.6:2 だからあなたが施しをする時には、偽善者のように、自分の前にラッパを吹きならして(吹聴して)はならない。彼らは人に褒められようとして、礼拝堂や町の中でそうするのである。アーメン、わたしは言う、彼らは(褒められたとき、)すでに褒美をもらっている。

【前田護郎訳】
Matt.6:2 施しをするとき、偽善者が人々にほめられるために会堂や道でするように自分の前でラッパを吹くな。本当にいう、彼らはその報いを得ている。

【永井直治訳】
Matt.6:2 是の故に汝、施を爲すときは、人々より頌めらるるために、會堂また衢(ちまた)に於て、僞善者等の爲す如く、己が前にて喇叭を鳴らす勿れ。誠にわれ汝等に云はん、彼等はその報を得たり。

【詳訳聖書】
Matt.6:2 だから、貧しい者に施すときには、偽善者が人に認められよう<尊ばれよう<賞賛されよう>として会堂や通りで好んでするように、自分の前でラッパを吹いてはいけない。真実に、私はあなたたちに告げる、彼らは<すでに十分に>自分の報いを得ている。

† 聖書引照 Matt.6:2

Matt.6:2 さらば施濟をなすとき、僞善者が人に崇められんとて會堂や街にて爲すごとく、己が前にラッパを鳴すな。誠に汝らに告ぐ、彼らは既にその報を得たり。

[さらば施濟をなすとき]  ヨブ31:16~20; 詩篇37:21; 112:9; 箴言19:17; 伝道11:2; イザ58:7,10~12; ルカ11:41; 12:33; ヨハ13:29; 使徒9:36; 10:2,4,31; 11:29; 24:17; ロマ12:8; Ⅱコリ9:6~15; ガラ2:10; エペ4:28; Ⅰテモ6:18; ピレ1:7; ヘブ13:16; ヤコ2:15,16; Ⅰペテ4:11; Ⅰヨハ3:17~19
[僞善者が人に崇められんとて]  マタ6:5; 7:5; 15:7; 16:3; 22:18; 23:13~29; 24:51; イザ9:17; 10:6; マル7:6; ルカ6:42; 12:56; 13:15
[會堂や街にて爲すごとく]  マタ6:5; 23:6; 12:39; ルカ11:43; 20:46
[己が前にラッパを鳴すな]  or, cause not a trumpet to be sounded. 箴言20:6; ホセ8:1
[誠に汝らに告ぐ]  Ⅰサム15:30; ヨハ5:41,44; 7:18; Ⅰテサ2:6
[彼らは既にその報を得たり]  Ⅰサム15:30; ヨハ5:41,44; 7:18; Ⅰテサ2:6

† ギリシャ語聖書 Matt.6:2

Stephens 1550 Textus Receptus
οταν ουν ποιης ελεημοσυνην μη σαλπισης εμπροσθεν σου ωσπερ οι υποκριται ποιουσιν εν ταις συναγωγαις και εν ταις ρυμαις οπως δοξασθωσιν υπο των ανθρωπων αμην λεγω υμιν απεχουσιν τον μισθον αυτων

Scrivener 1894 Textus Receptus
οταν ουν ποιης ελεημοσυνην μη σαλπισης εμπροσθεν σου ωσπερ οι υποκριται ποιουσιν εν ταις συναγωγαις και εν ταις ρυμαις οπως δοξασθωσιν υπο των ανθρωπων αμην λεγω υμιν απεχουσιν τον μισθον αυτων

Byzantine Majority
οταν ουν ποιης ελεημοσυνην μη σαλπισης εμπροσθεν σου ωσπερ οι υποκριται ποιουσιν εν ταις συναγωγαις και εν ταις ρυμαις οπως δοξασθωσιν υπο των ανθρωπων αμην λεγω υμιν απεχουσιν τον μισθον αυτων

Alexandrian
οταν ουν ποιης ελεημοσυνην μη σαλπισης εμπροσθεν σου ωσπερ οι υποκριται ποιουσιν εν ταις συναγωγαις και εν ταις ρυμαις οπως δοξασθωσιν υπο των ανθρωπων αμην λεγω υμιν απεχουσιν τον μισθον αυτων

Hort and Westcott
οταν ουν ποιης ελεημοσυνην μη σαλπισης εμπροσθεν σου ωσπερ οι υποκριται ποιουσιν εν ταις συναγωγαις και εν ταις ρυμαις οπως δοξασθωσιν υπο των ανθρωπων αμην λεγω υμιν απεχουσιν τον μισθον αυτων

† ギリシャ語聖書 品詞色分け

Matt.6:2

῞Οταν οὖν ποιῇς ἐλεημοσύνην, μὴ σαλπίσῃς ἔμπροσθέν σουὥσπερ οἱ ὑποκριταὶ ποιοῦσιν ἐν ταῖς συναγωγαῖς καὶ ἐν ταῖς ῥύμαιςὅπως δοξασθῶσιν ὑπὸ τῶν ἀνθρώπων ἀμὴν λέγω ὑμῖν, ἀπέχουσιν τὸν μισθὸν αὐτῶν.

† ヘブライ語聖書 Matt.6:2

Matt.6:2

לָכֵן בַּעֲשׂוֹתְךָ מַעֲשֵׂי חֶסֶד אַל תַּשְׁמִיעַ קוֹל תְּרוּעָה לְפָנֶיךָ כְּמוֹ שֶׁעוֹשִׂים הַצְּבוּעִים בְּבָתֵּי הַכְּנֶסֶת וּבָרְחוֹבוֹת כְּדֵי שֶׁיְּכַבְּדוּ אוֹתָם הַבְּרִיּוֹת. אָמֵן אוֹמֵר אֲנִי לָכֶם, שְׂכָרָם אִתָּם

† ラテン語聖書 Matt.6:2

Latin Vulgate
Matt.6:2

Cum ergo facis eleemosynam, noli tuba canere ante te, sicut hypocritæ faciunt in synagogis, et in vicis, ut honorificentur ab hominibus: Amen dico vobis, receperunt mercedem suam.
Therefore, when you give alms, do not choose to sound a trumpet before you, as the hypocrites do in the synagogues and in the towns, so that they may be honored by men. Amen I say to you, they have received their reward.

† 私訳(詳訳)Matt.6:2

【私訳】 「それで、あなたは施し<慈善、あわれみ>をするときには、偽善者<偽信者、役者、解説者>たちが人々にほめられ<もてはやされ、栄光を得る、面目をほどこす、栄光をもって飾る>ようとして会堂<集会場、スナゴーゲ>や街道<通り>でするように、自分の前でラッパを吹くな。まことにあなたがたがたに言う。あなたがたはすでにその報い<代償、報酬、返報、労賃>から遠ざかっている<受け取っている>」

† 新約聖書ギリシャ語語句研究

Matt.6:2

῞Οταν οὖν ποιῇς ἐλεημοσύνην, μὴ σαλπίσῃς ἔμπροσθέν σου, ὥσπερ οἱ ὑποκριταὶ ποιοῦσιν ἐν ταῖς συναγωγαῖς καὶ ἐν ταῖς ῥύμαις, ὅπως δοξασθῶσιν ὑπὸ τῶν ἀνθρώπων ἀμὴν λέγω ὑμῖν, ἀπέχουσιν τὸν μισθὸν αὐτῶν.

【だから】 οὖν  οὖν  ウーン  oun {oon} (ch 接続詞・後置語)

1)それで、それから、それゆえ、そうゆうわけで、故に、さて、ところで、そこで 2)そのように、実際に、確かに、いずれにしても、とにかく 3)だから、その理由で、そんなわけで 4)すると、それでは

G3767 οὖν Apparently a primary word; (adverbially) certainly, or (conjugationally) accordingly: – and (so, truly), but, now (then), so (likewise then), then, therefore, verily, wherefore.  Internet Sacred Text Archive)

【施し】 ἐλεημοσύνην  ἐλεημοσύνη  エれエーモスゆネー  eleēmosunē {el-eh-ay-mos-oo‘-nay} (n-af-s 名詞・対女単)

< ἐλεήμων 恵みに富む

1)慈善、憐憫、あわれみ、慈悲 2)施し

「施し」「断食」「祈り」は、街角や会堂でなされるユダヤ人の三つの宗教的行為であった

(G1654  ἐλεημοσύνη From 1656 compassionateness, that is, (as exercised towards the poor) beneficence, or (concretely) a benefaction: – alms (-deeds).  Internet Sacred Text Archive)

マタ6:2,3,4;  ルカ12:33;  使徒3:2,4,31; 9:36; 10:2,4,31; 24:17 etc.

【する】 ποιῇς  ποιέω  ポイエオー poieō {poy-eh‘-o } (vspa–2s 動詞・仮・現・能・2単)

1)造る、こしらえる、建てる 2)創造する、原因となる、準備する、生み出す 3)やる、なす、行う~にならせる、~にする、こしらえる、準備する、~を~とする、ある状態にする 4)発芽する、結ぶ 5)行う、為す、行動する 6)過ごす 7)守る

(G4160 ποιέω Apparently a prolonged form of an obsolete primary; to make or do (in a very wide application, more or less direct): – abide, + agree, appoint, X avenge, + band together, be, bear, + bewray, bring (forth), cast out, cause, commit, + content, continue, deal, + without any delay, (would) do (-ing), execute, exercise, fulfil, gain, give, have, hold, X journeying, keep, + lay wait, + lighten the ship, make, X mean, + none of these things move me, observe, ordain, perform, provide, + have purged, purpose, put, + raising up, X secure, shew, X shoot out, spend, take, tarry, + transgress the law, work, yield. Compare 4238.  Internet Sacred Text Archive)

【とき】 ῞Οταν  ὅταν  ホタン hotan {hot‘-an} (cs 接続詞・従位)

1)~するとき、~時はいつも、~時に 2)~のような場合に、~する度ごとに

(G3752  ὅταν From 3753 and 302 whenever (implying hypothesis or more or less uncertainty); also causative (conjugationally) inasmuch as: – as long (soon) as, that, + till, when (-soever), while.  Internet Sacred Text Archive)

【偽善者たちが】 ὑποκριταὶ   ὑποκριτής  フゆポクリテース  hupokritēs {hoop-ok-ree-tace‘} (n-nm-p 名詞・主男複)

< ὑποκρίνομαι 答える、俳優がある役を演じる、ふりをする、見せかける

1)俳優 2)偽善者、擬信者 3)(答える人の意味で)解説者、解釈者

(G5273  ὑποκριτής From 5271 an actor under an assumed character (stage player), that is, (figuratively) a dissembler (“hypocrite”): – hypocrite.  Internet Sacred Text Archive)

マタ6:2,5,16; 7:5; 15:7; 22:18; 23:13; 24:51;  マル7:6;  ルカ6:42; 12:56; 13:15

【人々に】 ἀνθρώπων  ἄνθρωπος  アンとローポス anthrōpos {anth‘-ro-pos} (n-gm-p 名詞・属男)

< ἄνήρ  人 +ὤψ  顔

1)人間、人、人類 2)男、夫 3)ある人、或る者、この人

(G444  ἄνθρωπος From 435 and ὤψ ōps (the countenance; from 3700 ; manfaced, that is, a human being: – certain, man.  Internet Sacred Text Archive

【に】 ὑπὸ  ὑπό ヒゆポ hupo {hoop-o‘} (pg 前置詞・属)

1)  下に、~の下から 2)~の下に、下の 3)によって 4)~の故に 5)と共に

G5259  ὑπό A primary preposition; under, that is, (with the genitive) of place (beneath), or with verbs (the agency or means, through); (with the accusative) of place (whither [underneath] or where [below]) or time (when [at]): – among, by, from, in, of, under, with. In compounds it retains the same genitive applications, especially of inferior position or condition, and specifically covertly or moderately.  Internet Sacred Text Archive)

【ほめられ】 δοξασθῶσιν  δοξάζω  ドクサゾー  doxazō {dox-ad‘-zo} (vsap–3p 動詞・仮・1アオ・受・3複)

1)思う、考える、信ずる、推量する、思い出す、想像する 2)称讃する、もてはやす、尊敬する、栄光を与える、栄光を帰する、面目をほどこす、栄光をもって飾る、崇める、誉めたたえる、尊ぶ、敬う

「δοξάζω ドクサゾー は δόξα ドクサ 意見、評価を与えること」

(G1392 δοξάζω From 1391 to render (or esteemglorious (in a wide application): – (make) glorify (-ious), full of (have) glory, honour, magnify.  Internet Sacred Text Archive)

マタ5:16; 6:2; 9:8; 15:31;  マル2:12;  ルカ2:20; 4:15; 5:25.26; 7:16; 13:13; 17:15; 18:43; 23:47; etc.

【ようとして】 ὅπως  ὅπως  ホポース hopōs {hop‘-oce} (cs 接続詞・従)

1)  ~してもらいたい 2)~するために 3)~のように 4)~できるように

G3704  ὅπως From 3739 nad 4459 what (-ever) how, that is, in the manner that (as adverb or conjugation of coincidence, intentional or actual): – because, how, (so) that, to, when.  Internet Sacred Text Archive)

【会堂】 συναγωγαῖς  συναγωγή スゆナゴーゲー  sunagōgē {soon-ag-o-gay‘} (n-df-p 名詞・与女複)

< σύν + ἄγω 集まる

1)一緒にする、結びつける 2)集合、集まり、会合、集会場、会衆 3)ユダヤ教の会堂、スナゴーゲー

ユダヤ人の礼拝堂、会堂で、裁判所や学校としても用いられた。ユダヤ各地に建設され、会堂司が管理し、聖書の教えと祈りの場であった。

(G4864 συναγωγή From (the reduplicated form of) 4863 an assemblage of persons; specifically a Jewish “synagogue” (the meeting or the place); by analogy a Christian church: – assembly, congregation, synagogue.  Internet Sacred Text Archive)

マタ4:23; 6:2,5; 9:35; 10:17; 12:9; 13:54; 23:6,34;  マル1:21,23,39; 3:1; 6:2; 12:39; 13:9 etc.

【で】 ἐν  ἐν エン en {en}  (pd 前置詞・属)

1)~の中に、~の間に 2)~の上に 3)ところに、のそばに 4)で 3)よって 5)に

G1722  ἐν A primary preposition denoting (fixed) position (in place, time or state), and (by implication) instrumentality (medially or constructively), that is, a relation of rest (intermediate between 1519 and 1537 ; “in”at, (up-) onby, etc.: – about, after, against, + almost, X altogether, among, X as, at, before, between, (here-) by (+ all means), for (. . . sake of), + give self wholly to, (here-) in (-to, -wardly), X mightily, (because) of, (up-) on, [open-] ly, X outwardly, one, X quickly, X shortly, [speedi-] ly, X that, X there (-in, -on), through (-out), (un-) to(-ward), under, when, where (-with), while, with (-in). Often used in compounds, with substantially the same import; rarely with verbs of motion, and then not to indicate direction, except (elliptically) by a separate (and different) prep.  Internet Sacred Text Archive)

【そして】 καὶ  καί カイ kai {kahee} (cc 接続詞・等位)

1)~と、~も、そして 2)~さえ、でさえも 3)しかし 4)しかも、それは 5)それでは、それだのに 6)そうすれば、すなわち 7)のみならず、もまた

G2532 καί Apparently a primary particle, having a copulative and sometimes also a cumulative force; andalsoevensothentoo, etc.; often used in connection (or composition) with other particles or small words: – and, also, both, but, even, for, if, indeed, likewise, moreover, or, so, that, then, therefore, when, yea, yet.  Internet Sacred Text Archive)

【街角】 ῥύμαις   ῥύμη  リゆメー  rhumē {hroo‘-may} (n-df-p 名詞・与女複)

1)激しい動き 2)突進、攻撃 3)街路、小路、小道、通り、路地

(G4505  ῥύμη Prolonged from 4506 in its original sense; an alley or avenue (as crowded): – lane, street.  Internet Sacred Text Archive)

マタ6:2;  使徒9:11; 12:10

【で】 ἐν  ἐν エン en {en}  (pd 前置詞・属)

1)~の中に、~の間に 2)~の上に 3)ところに、のそばに 4)で 3)よって 5)に

(G1722  ἐν A primary preposition denoting (fixed) position (in place, time or state), and (by implication) instrumentality (medially or constructively), that is, a relation of rest (intermediate between 1519 and 1537 ; “in”at, (up-) onby, etc.: – about, after, against, + almost, X altogether, among, X as, at, before, between, (here-) by (+ all means), for (. . . sake of), + give self wholly to, (here-) in (-to, -wardly), X mightily, (because) of, (up-) on, [open-] ly, X outwardly, one, X quickly, X shortly, [speedi-] ly, X that, X there (-in, -on), through (-out), (un-) to(-ward), under, when, where (-with), while, with (-in). Often used in compounds, with substantially the same import; rarely with verbs of motion, and then not to indicate direction, except (elliptically) by a separate (and different) prep.  Internet Sacred Text Archive)

【ちょうど~のように】 ὥσπερ  ὥσπερ  ホースぺル hōsper {hoce‘-per} (cs 接続詞・従位)

1)のように 2)ちょうど~のように 3)~と同じく 4)いわば、あたかも

(G5618  ὥσπερ From 5613 and 4007 just as, that is, exactly like: – (even, like) as.  Internet Sacred Text Archive)

【~する】 ποιοῦσιν  ποιέω  ポイエオー poieō {poy-eh‘-o } (vipa–3p 動詞・直・現・能・3複)

1)造る、こしらえる、建てる 2)創造する、原因となる、準備する、生み出す 3)やる、なす、行う~にならせる、~にする、こしらえる、準備する、~を~とする、ある状態にする 4)発芽する、結ぶ 5)行う、為す、行動する 6)過ごす 7)守る

(G4160 ποιέω Apparently a prolonged form of an obsolete primary; to make or do (in a very wide application, more or less direct): – abide, + agree, appoint, X avenge, + band together, be, bear, + bewray, bring (forth), cast out, cause, commit, + content, continue, deal, + without any delay, (would) do (-ing), execute, exercise, fulfil, gain, give, have, hold, X journeying, keep, + lay wait, + lighten the ship, make, X mean, + none of these things move me, observe, ordain, perform, provide, + have purged, purpose, put, + raising up, X secure, shew, X shoot out, spend, take, tarry, + transgress the law, work, yield. Compare 4238.  Internet Sacred Text Archive)

【自分の】 σου  σύ スゆ sou {soo} (npg-2s 代名詞・属2単)

1)あなた 2)汝 3)君

G4771 σύ The personal pronoun of the second person singular; thou: – thou. See also 4571 4671 4675 and for the plur. 5209 5210 5213 5216  Internet Sacred Text Archive)

【前で】 ἔμπροσθέν  ἔμπροσθεν  エムプロスてン  emprosthen {em‘-pros-then} (pg 前置詞・属)

< ἐν + πρόσθεν 前に、面前に、見えるところに

1)前に、前で 2)人の顔面に、人の見えるところに、人の前に、面前で、の目の前で、みまえに 3)先頭に 4)以前に、古く、昔

(G1715  ἔμπροσθεν From 1722 and 4314 in front of (in place [literally or figuratively] or time): – against, at, before, (in presence, sight) of.  Internet Sacred Text Archive)

マタ5:16,24; 6:1,2; 7:6; 10:32,33; 11:10; 17:2; 23:13; 25:32; 26:70; 27:11,29;  マル9:2 etc.

【ラッパを吹く】 σαλπίσῃς  σαλπίζω  サるピゾー  salpizō {sal-pid‘-zo} (vsaa–2s^vmaa–2s 動詞・仮・

1アオ・能・2単/命)

1)ラッパを吹く 2)ラッパで合図する

(G4537 σαλπίζω From 4536 to trumpet, that is, sound a blast (literally or figuratively): – (which are yet to) sound (a trumpet).  Internet Sacred Text Archive)

マタ6:2;  Ⅰコリ15:52

【な】 μὴ  μή メー  mē {may} (qn 不変化詞・否定)

1)~ない

G3361 μή A primary particle of qualified negation (whereas 3756 expresses an absolute denial); (adverbially) not, (conjugationally) lest; also (as interrogitive implying a negative answer [whereas 3756 expects an affirmative one]); whether: – any, but, (that), X forbear, + God forbid, + lack, lest, neither, never, no (X wise in), none, nor, [can-] not, nothing, that not, un [-taken], without. Often used in compounds in substantially the same relations. See also 3362 3363 3364 3372 3373 3375 3378.  Internet Sacred Text Archive)

【はっきりあなたがたに言っておく】 ἀμὴν λέγω ὑμῖν 「アーメン、わたしはあなたがたに言う」

【はっきり】 ἀμὴν  ἀμήν アメーン amēn {am-ane‘} (qs 不変化詞)

1)まことに、真実に、本当に、たしかに 2)はっきりと 3)おごそかに 3)アーメン 4)(文の終わりで)かくあれ、かくあれかし、そうでありますように

ギリシャ語「ἀμήν アーメン」はヘブル語の「a-me-n アーメーン」で、動詞「a-mam アーマン たよりになる」からくる

G302  ἄν A primary particle, denoting a suppositionwishpossibility or uncertainty: – [what-, where-, whither-, who-]soever. Usually unexpressed except by the subjunctive or potential mood. Also contraction for 1437.  Internet Sacred Text Archive)

【あなたがたに】 ὑμῖν  σύ スゆ sou {soo} (npd-2p 代名詞・与2複)

1)あなた 2)汝 3)君

(G4771 σύ The personal pronoun of the second person singular; thou: – thou. See also 4571 4671 4675 and for the plur. 5209 5210 5213 5216  Internet Sacred Text Archive)

【言っておく】 λέγω  λέγω れゴー legō {leg‘-o} (vipa–1s 動詞・直・現・能1)

1)言う、告げる、語る、話す、言い表す、述べる 2)呼ぶ、命ずる、指図する、言いつける 3)名づける、称する、呼びかける 4)意味する、指す

G3004 λέγω  A primary verb; properly to “lay” forth, that is, (figuratively) relate (in words [usually of systematic or set discourse; whereas 2036 and 5346 generally refer to an individual expression or speech respectively; while 4483 is properly to break silence merely, and 2980 means an extended or random harangue]); by implication to mean: – ask, bid, boast, call, describe, give out, name, put forth, say (-ing, on), shew, speak, tell, utter.  Internet Sacred Text Archive)

マタ1:20; 2:23; 5:44; 9:14,34;  マル2:11; 5:9; 12:18;  ルカ5:39; 6:46; 20:41;  ヨハ1:29; 2:6; 16:12; etc.

【あなた方の】 αὐτῶν  αὐτός  アウトス autos {ow-tos‘} (npgm3p 代名詞・属男3)

1)彼、彼女、それ(三人称の代名詞) 2)自身で、自分から、自分として(強調用法) 3)同じ同一の 4)まさに、ちょうど

(G846 αὐτός From the particle αὖ au (perhaps akin to the base of 109 through the idea of a baffling wind; backward); the reflexive pronoun self, used (alone or in the compound of 1438 of the third person, and (with the proper personal pronoun) of the other persons: – her, it (-self), one, the other, (mine) own, said, ([self-], the) same, ([him-, my-, thy-]) self, [your-] selves, she, that, their (-s), them ([-selves]), there [-at, -by, -in, -into, -of, -on, -with], they, (these) things, this (man), those, together, very, which. Compare 848.  Internet Sacred Text Archive)

【報いを】 μισθὸν  μισθός  ミスとス  misthos {mis-thos‘} (n-am-s 名詞・対男単)

1)労賃、賃銀、報酬、給料、手当 2)代償、報い、返報 3)雇用 4)むくい、神の報い

(G3408 μισθός Apparently a primary word; pay for service (literally or figuratively), good or bad: – hire, reward, wages.  Internet Sacred Text Archive)

マタ5:12,46; 6:1,2,5,16; 10:41,42;  マル9:41;  ルカ6:23,35;  ロマ4:4;  Ⅰコリ9:17,18;  Ⅱコリ2:15;  Ⅱヨハ8;  黙示11:18; 22:12 etc.

【受けている】 ἀπέχουσιν  ἀπέχω  アペこー  apechō {ap-ekh‘-o} (vipa–3p 動詞・直・現・能・3複)

1)~から遠ざかる、退ける、拒む、分つ 2)離れている、遠くにいる 3)受け取る、領収する 4)十分に得ている 5)避ける、慎む

(G568  ἀπέχω From 575 and 2192 (active) to have out, that is, receive in full; (intransitive) to keep away(oneself) , that is, be distant (literally or figuratively): – be, have, receive.  Internet Sacred Text Archive)

マタ6:2,5,16; 15:8;  マル7:6 etc.

† 英語訳聖書 Matt.6:2

King James Version
6:2 Therefore when thou doest [thine] alms, do not sound a trumpet before thee, as the hypocrites do in the synagogues and in the streets, that they may have glory of men. Verily I say unto you, They have their reward.

New King James Version
6:2 “Therefore, when you do a charitable deed, do not sound a trumpet before you as the hypocrites do in the synagogues and in the streets, that they may have glory from men. Assuredly, I say to you, they have their reward.

American Standard Version
6:2 When therefore thou doest alms, sound not a trumpet before thee, as the hypocrites do in the synagogues and in the streets, that they may have glory of men. Verily I say unto you, They have received their reward.

New International Version
6:2 ”So when you give to the needy, do not announce it with trumpets, as the hypocrites do in the synagogues and on the streets, to be honored by men. I tell you the truth, they have received their reward in full.

Bible in Basic English
6:2 When then you give money to the poor, do not make a noise about it, as the false-hearted men do in the Synagogues and in the streets, so that they may have glory from men. Truly, I say to you, They have their reward.

Today’s English Version
6:2 “So when you give something to a needy person, do not make a big show of it, as the hypocrites do in the houses of worship and on the streets. They do it so that people will praise them. I assure you, they have already been paid in full.

Darby’s English Translation
6:2 When therefore thou doest alms, sound not a trumpet before thee, as the hypocrites do in the synagogues and in the streets, so that they may have glory from men. Verily I say unto you, They have their reward.

Douay Rheims
6:2 Therefore when thou dost an almsdeed, sound not a trumpet before thee, as the hypocrites do in the synagogues and in the streets, that they may be honoured by men. Amen I say to you, they have received their reward.

Noah Webster Bible
6:2 Therefore, when thou doest thy alms, do not sound a trumpet before thee, as the hypocrites do, in the synagogues, and in the streets, that they may have glory from men. Verily, I say to you, they have their reward.

Weymouth New Testament
6:2 ‘When you give in charity, never blow a trumpet before you as the hypocrites do in the synagogues and streets in order that their praises may be sung by men. I solemnly tell you that they already have their reward.

World English Bible
6:2 Therefore when you do merciful deeds, don’t sound a trumpet before you, as the hypocrites do in the synagogues and in the streets, that they may get glory from men. Most assuredly, I tell you, they have received their reward.

Young’s Literal Translation
6:2 whenever, therefore, thou mayest do kindness, thou mayest not sound a trumpet before thee as the hypocrites do, in the synagogues, and in the streets, that they may have glory from men; verily I say to you — they have their reward!

Amplified Bible
6:2 “So whenever you give to the poor and do acts of kindness, do not blow a trumpet before you [to advertise it], as the hypocrites do [like actors acting out a role] in the synagogues and in the streets, so that they may be honored and recognized and praised by men. I assure you and most solemnly say to you, they [already] have their reward in full.

† 細き聲 聖書研究ノート

<さらば施濟をなすとき、僞善者が人に崇められんとて會堂や街にて爲すごとく、己が前にラッパを鳴すな。誠に汝らに告ぐ、彼らは既にその報を得たり>

「偽善者」とは人に褒められようとして人々の集まるところに出向き、貧しい人々に施しをする。彼らはこれから自分の行う行為を人々に知らせようとして自分の前で「ラッバ」を吹き鳴らすのである。

<ラッパ>

「ラッパ σαλπίζω  サるピゾー 」はへブル語 lbey/ ヨーベール で「雄羊の角」の意味である。遠くまで響き、戦争や行動の合図に使用された。

<偽善者>

「偽善者 ὑποκριτής  フゆポクリテース」は「ὑποκρίνομαι ヒュポクリノマイ 答える、俳優がある役を演じる、ふりをする、見せかける」からくる言葉で「偽善者、擬信者」の意味に用いられる。彼らは好んで会堂や街角でラッパを鳴らし、衆目を集めて「施し」をする。

だが、それは厭うべきことだろうか。それで「施し」がなされるのであれば、「ラッパも聞こう」というものではないか。すべて人の行為はどこか「偽善的」である。「善き人」を装い、その役割を果たした後には、速やかに舞台から降りるのがよい。しかし、舞台で終り幕はすでに下りたのに、なおそこに残る頃から、「偽善」はその毒を吐きはじめる。彼は自らラッパを手にして街角に飛び出て行くのである。

(ギリシャの古典劇では、脇役の問いに対して、仮面を付けた主役が応答する形でストーリーが展開する。この主役が、「ヒュポクリテース」(応答者)と呼ばれ、後に「偽善者」の意味を持つようになった。主役の演技は「ヒュポクリシス」(応答)と呼ばれ、これが「偽善」という意味を持つようになった。」

<施し、断食、祈り>

ユダヤ人には「施し、断食、祈り」という三つの宗教的行為があり、それらはしばしば人の集まる街道や会堂で行われた。それぞれは意味あることでも、それを実行することによって宗教的に認められる「良き行い」というものがあってはならない。信仰をつまらないものにしてしまう。

† 心のデボーション

「さらば施濟をなすとき、僞善者が人に崇められんとて會堂や街にて爲すごとく、己が前にラッパを鳴すな。誠に汝らに告ぐ、彼らは既にその報を得たり」 マタイ6:2 大正文語訳聖書

「だから、あなたは施しをするときには、偽善者たちが人からほめられようと会堂や街角でするように、自分の前でラッパを吹き鳴らしてはならない。はっきりあなたがたに言っておく。彼らは既に報いを受けている」 新共同訳聖書

「ほめられようとして」

「人からほめられようとして」は「人々に」であり、偽善者は複数の人々からほめられ、認められようとしてラッパを吹き、自分の所在と、自分の為すことを知らせようとする。観客の集まりの悪い所ではやりたがらない。そして、彼の聴衆がそのまずい演技にうんざりしていることにも気がつかない。

† 心のデボーション

「さらば施濟をなすとき、僞善者が人に崇められんとて會堂や街にて爲すごとく、己が前にラッパを鳴すな。誠に汝らに告ぐ、彼らは既にその報を得たり」 マタイ6:2 大正文語訳聖書

「だから、あなたは施しをするときには、偽善者たちが人からほめられようと会堂や街角でするように、自分の前でラッパを吹き鳴らしてはならない。はっきりあなたがたに言っておく。彼らは既に報いを受けている」 新共同訳聖書

「餓えた人々」

現代、世界では地球の全人口を養うに十分な食糧が生産されているという。問題は食糧がないのではなく、目の前にある食糧を買う金のない餓えた人々がいることである。そして、飢餓の国から食糧が豊かな国に輸出され、その為に飢餓がおこることである。

飢餓は人間の問題である。「施し」を行うのも受けるのも難しい時代に入った。しかし、「あなたはどうするのか?」という声に耳を塞ぐことは許されない。

† 心のデボーション

「さらば施濟をなすとき、僞善者が人に崇められんとて會堂や街にて爲すごとく、己が前にラッパを鳴すな。誠に汝らに告ぐ、彼らは既にその報を得たり」 マタイ6:2 大正文語訳聖書

「だから、あなたは施しをするときには、偽善者たちが人からほめられようと会堂や街角でするように、自分の前でラッパを吹き鳴らしてはならない。はっきりあなたがたに言っておく。彼らは既に報いを受けている」 新共同訳聖書

「ラッパを吹く」

「ラッパ」はいたるところで吹かれる。「祈り」のときにさえ人は「ラッパ」を手放さない。あたかもこれから戦争が始まるかのように厳かにラッパを吹く。

祈りは隠れた部屋での静かな神との語らいである。

† 心のデボーション

「さらば施濟をなすとき、僞善者が人に崇められんとて會堂や街にて爲すごとく、己が前にラッパを鳴すな。誠に汝らに告ぐ、彼らは既にその報を得たり」 マタイ6:2 大正文語訳聖書

「だから、あなたは施しをするときには、偽善者たちが人からほめられようと会堂や街角でするように、自分の前でラッパを吹き鳴らしてはならない。はっきりあなたがたに言っておく。彼らは既に報いを受けている」 新共同訳聖書

「慈善」

「慈善をするとき、自分のまへにラッパを鳴らしなさるな。自家廣告をやりなさるな」 (藤井武 『信仰生活』)

† 心のデボーション

「さらば施濟をなすとき、僞善者が人に崇められんとて會堂や街にて爲すごとく、己が前にラッパを鳴すな。誠に汝らに告ぐ、彼らは既にその報を得たり」 マタイ6:2 大正文語訳聖書

「だから、あなたは施しをするときには、偽善者たちが人からほめられようと会堂や街角でするように、自分の前でラッパを吹き鳴らしてはならない。はっきりあなたがたに言っておく。彼らは既に報いを受けている」 新共同訳聖書

「街衢(ちまた)」

「街衢(ちまた)」(明治元訳)は「四方に別れた道」で、人の行き交うにぎやかな街である。銀座4丁目の交差点で「施し」をするようなものだ。ラッパを吹かずとも、すでに鳴り響いている。

† 心のデボーション

「さらば施濟をなすとき、僞善者が人に崇められんとて會堂や街にて爲すごとく、己が前にラッパを鳴すな。誠に汝らに告ぐ、彼らは既にその報を得たり」 マタイ6:2 大正文語訳聖書

「だから、あなたは施しをするときには、偽善者たちが人からほめられようと会堂や街角でするように、自分の前でラッパを吹き鳴らしてはならない。はっきりあなたがたに言っておく。彼らは既に報いを受けている」 新共同訳聖書

「賞賛のかがり火」

「崇められんとて」を明治元訳聖書は「人の榮(あがめ)を得(え)ん爲(ため)に」と訳す。

「榮」という漢字は燃えるたいまつを組み合わせている。さかんに輝くかがり火で木をとりまくこと。偽善者は自分を「賞賛のかがり火」で照らして欲しくて「施し」をする。

† 心のデボーション

「さらば施濟をなすとき、僞善者が人に崇められんとて會堂や街にて爲すごとく、己が前にラッパを鳴すな。誠に汝らに告ぐ、彼らは既にその報を得たり」 マタイ6:2 大正文語訳聖書

「だから、あなたは施しをするときには、偽善者たちが人からほめられようと会堂や街角でするように、自分の前でラッパを吹き鳴らしてはならない。はっきりあなたがたに言っておく。彼らは既に報いを受けている」 新共同訳聖書

「飛ぶ鳥の献立」

「飛ぶ鳥の献立」とは、飛んでいる鳥を見て、どう料理しようかと献立を考えること。まだ捕まえてもいないのにあれこれ想像する。「穴の貉(むじな)の算段」である。

偽善者はまだ得られもしない「褒め言葉」を想像しながら街角で施しをする。意外とそれが楽しい。

† 細き聲 説教

「ラッパを鳴らす」

「さらば施濟をなすとき、僞善者が人に崇められんとて會堂や街にて爲すごとく、己が前にラッパを鳴すな。誠に汝らに告ぐ、彼らは既にその報を得たり」 マタイ6:2 大正文語訳聖書

「だから、あなたは施しをするときには、偽善者たちが人からほめられようと会堂や街角でするように、自分の前でラッパを吹き鳴らしてはならない。はっきりあなたがたに言っておく。彼らは既に報いを受けている」 新共同訳聖書

「ラッパを吹き鳴らす」

ここで鳴らされる「ラッパ σαλπίζω  サるピゾー 」はへブル語 lbey/ ヨーベール で「雄羊の角、角笛」のことかもしれません。古代ユダヤでは「行動の合図」としてラッパが吹かれました。

ラッパが吹かれるのは主に戦争などの「軍事行動」を促すものです。(ヨシュア6:5) また、新年祭などの喜びの表現としてもラッパが吹かれました。(レビ23:24)

「偽善者 ὑποκριτής  フゆポクリテース」は「ὑποκρίνομαι ヒュポクリノマイ 答える、俳優がある役を演じる、ふりをする、見せかける」からくる言葉で舞台に立って演技する「役者」のことです。

イエスは律法学者、パリサイ人をさして「偽善者」と呼ばれたのです。

彼らの教えでは「施し」は最高の信仰の行為の一つとされました。

「施しをすることは、金を貯えることよりも善いことです。施しは人を死から救い、すべての罪から清めます。施しをする人々は長寿を楽しめるでしょう」 トビト12:8~9 フランシスコ会訳聖書

貧しい人々への施しは大切な信仰の行為です。(マタイ6:3∼4)

しかし、彼らは好んで会堂や街角に出向き、ラッパを鳴らして衆目を集め、あたかもこれから戦争でもはじめるように「施しをはじめる」ことを宣言したので。それはあたかも役者が舞台に立ち観客の前で演技を始めるようなものでした。

人はしばしば、人に見られようとして自分の前でラッパを吹き鳴らします。善きことを行うまえに、そこに人々が集まっていることを十分に意識するのです。

その時吹かれる「ラッパ」は街に響き渡るような「角笛」でなくてもかまいません。音も出ない「静かなラッバ」こそ警戒しなければならないラッパです。

(皆川誠)

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