マタイによる福音書26章66節

マタイによる福音書
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† 福音書縦観 「最高法院の裁判」 

マタイ26:57~68  マルコ14:53~65  ルカ22:54~55,63~71  ヨハネ18:12~15,19~24

Matt.26:66あなたがたの意見はどうか」。すると、彼らは(皆 マルコ14:64)答えて言った、「彼は死に当るものだ」。 (イエスを死に当るものと断定した マルコ14:64)口語訳聖書

† 日本語訳聖書 Matt.26:66 

【漢訳聖書】
Matt.26:66 爾意如何。衆對曰、彼千於死矣。

【明治元訳】
Matt.26:66 なんぢら如何おもふ乎かれら答て曰けるは彼は死に當れり

【大正文語訳】
Matt.26:66 いかに思ふか』答へて言ふ『かれは死に當れり』

【ラゲ訳】
Matt.26:66 如何に思ふぞ、と。彼等答へて、其罪死に至る、と云へり。

【口語訳】
Matt.26:66 あなたがたの意見はどうか」。すると、彼らは答えて言った、「彼は死に当るものだ」。

【新改訳改訂3】
Matt.26:66 どう考えますか。」彼らは答えて、「彼は死刑に当たる」と言った。

【新共同訳】
Matt.26:66 どう思うか。」人々は、「死刑にすべきだ」と答えた。

【聖書協会共同訳】
Matt.26:66 どう思うか。」人々は、「死刑にすべきだ」と答えた。

【バルバロ訳】
Matt.26:66 どうだ」と言うと、彼らは「この男は死に値する」と答えた。

【フランシスコ会訳】
Matt.26:66 これをどう思うか」。すると彼らは、「死に値する」と答えた。

【日本正教会訳】
Matt.26:66 爾等如何に意ふか。彼等答へて曰へり、死に當る。

【塚本虎二訳】
Matt.26:66 (この者の処分について)お考えを承りたい。」「死罪を相当とする」と彼らが答えた。

【前田護郎訳】
Matt.26:66 何とお考えか」と。彼らは答えた、「死罪にあたる」と。

【永井直治訳】
Matt 26:66 汝等には如何に思はるるや。乃ち彼等答へていへり、彼は死罪に當れり。

【詳訳聖書】
Matt.26:66 さあ、あなたたちはどう考えるか」。彼らは答えた、「彼は死刑に当たる」。

† 聖書引照 Matt.26:66 

Matt.26:66 どう思うか。」人々は、「死刑にすべきだ」と答えた。

[どう思うか。」人々は、「死刑にすべきだ」と答えた]  レビ24:11~16; ヨハ19:7; 使徒7:52; 13:27,28; ヤコ5:6

† ギリシャ語聖書 Matt.26:66 

Stephens 1550 Textus Receptus
τι υμιν δοκει οι δε αποκριθεντες ειπον ενοχος θανατου εστιν

Scrivener 1894 Textus Receptus
τι υμιν δοκει οι δε αποκριθεντες ειπον ενοχος θανατου εστιν

Byzantine Majority
τι υμιν δοκει οι δε αποκριθεντες ειπον ενοχος θανατου εστιν

Alexandrian
τι υμιν δοκει οι δε αποκριθεντες ειπον ενοχος θανατου εστιν

Hort and Westcott
τι υμιν δοκει οι δε αποκριθεντες ειπον ενοχος θανατου εστιν

† ギリシャ語聖書 Interlinear

Matt.26:66

τί ὑμῖν δοκεῖ; οἱ δὲ ἀποκριθέντες εἶπαν, ἔνοχος θανάτου ἐστίν.

聖書協会共同訳聖書

どう思うか。」人々は、「死刑にすべきだ」と答えた。

τί     ὑμῖν     δοκεῖ;     οἱ δὲ    ἀποκριθέντες  εἶπαν,   ἔνοχος  θανάτου    ἐστίν.
what   to you    seems it?   And they   answering     said:    Liable   of(to)death   he is.

† ギリシャ語聖書 品詞色分け

Matt.26:66

τί ὑμῖν δοκεῖ; οἱ δὲ ἀποκριθέντες εἶπαν, ἔνοχος θανάτου ἐστίν.

† ヘブライ語聖書 Matt.26:66 

Matt.26:66

מַה דַּעְתְּכֶם
הֵשִׁיבוּ: “בֶּן־מָוֶת הוּא

† ラテン語聖書 

Latin Vulgate
Matt.26:66

Quid vobis videtur? At illi respondentes dixerunt: Reus est mortis.
How does it seem to you?” So they responded by saying, “He is guilty unto death.”

† 私訳(詳訳)Matt.26:66 

【私訳】 「『あなたがたはどう思うか?』 すると彼らは答えて言った。『彼は死を免れない』」

† 新約聖書ギリシャ語語句研究

Matt.26:66

τί ὑμῖν δοκεῖ; οἱ δὲ ἀποκριθέντες εἶπαν, ἔνοχος θανάτου ἐστίν.

聖書協会共同訳聖書

どう思うか。」人々は、「死刑にすべきだ」と答えた。

【あなたがたは】ὑμῖν  σύ スゆ sou {soo} (npd-2p 代名詞・与2複)

1)あなた 2)汝 3)君

(G4771 σύ The personal pronoun of the second person singular; thou: – thou. See also 4571 4671 4675 and for the plur. 5209 5210 5213 5216.  Internet Sacred Text Archive)

【どう】τί  τίς ティス tis {tis} (aptnn-s 形容詞・疑主中単)

1)誰 2)何 3)どんな 4)なぜ 5)どちら 6)何故、どうして

(G5101 τίς Probably emphatic of 5100 an interrogitive pronoun, who, which or what (in direct or indirectquestions): – every man, how (much), + no (-ne, thing), what (manner, thing), where ([-by, -fore, -of, -unto,-with, -withal]), whether, which, who (-m, -se), why.  Internet Sacred Text Archive)

【思うか?】δοκεῖ  δοκέω  ドケオー  dokeō {dok-eh‘-o} (vipa–3s 動詞・直・現・能・3単)

< δέχομαι 受け取る

1)期待する、望む、欲する 2)意見を持つ、考える 3)考える、思う、信ずる、つもりである 4)ふりをする 5)見える、思われる

(G1380 δοκέω A prolonged form of a primary verb δόκω dokō (used only as an alternate in certain tenses; compare the base of 1166 ; of the same meaning; to think; by implication to seem (truthfully or uncertainly): – be accounted, (of own) please (-ure), be of reputation, seem (good), suppose, think, trow.  Internet Sacred Text Archive)

マタ3:9; 6:7; 17:25; 18:12; 21:28; 22:17,42; 24:44; 26:53,66;  マル6:49;  ルカ8:18; 10:36; 12:40,51; 13:2,4; 19:11; 24:37;  ヨハ5:39;,45; 11:13,31,556; 13:29; 16:2; 20;15 etc.

【すると】δὲ  δέ  デ de {deh} (ch 接続詞・完)

1)ところで、しかし、さて、そして 2)しかも、そしてまた、なお、すると、また 3)次に、さらに 4)否、むしろ

(G1161 δέ A primary particle (adversative or continuative); butand, etc.: – also, and, but, moreover, now [often unexpressed in English].  Internet Sacred Text Archive)

【答えて】ἀποκριθέντες  ἀποκρίνομαι   アポクリノマイ apokrinomai {ap-ok-ree‘-nom-ahee} (vpaonm-p 分詞・1アオ能欠主男複)

< ἀπό + κρίνω 審く、分ける

1)分離する、分ける、区別する、退ける 2)離れる、分かれる、帰着する 3)答える、返答する、答弁する、弁明する、言葉を続ける 4)選ぶ、選び出す

(G611  ἀποκρίνομαι From 575 and κρινω krino ; to conclude for oneself, that is, (by implication) to respond; by Hebraism (compare [6030 ) to begin to speak (where an address is expected): – answer.  Internet Sacred Text Archive)

【言った】εἶπαν  εἶπον エイポン  eipon {i‘-pon} (viaa–3p 動詞・直・2アオ・能・3)

1)言う、話す、語る、告げる、言いあらわす、述べる、呼ぶ 2)命じる、願う、尋ねる 3)~と呼ぶ、称する 4)語られたこと、言葉、発言、発話、話の内容 5)出来事

εἶπον は ἔπω の2アオリスト形で実際には λέγω のアオリストとして用いられる

(G2036 ἔπω A primary verb (used only in the definite past tense, the others being borrowed from 2046 4483 and 5346 ; to speak or say (by word or writting): – answer, bid, bring word, call, command, grant, say (on), speak, tell. Compare 3004.  Internet Sacred Text Archive)

【死を】θανάτου  θάνατος  たナトス  thanatos {than‘-at-os} (n-gm-s 名詞・属男)

< θνήσκω  死ぬ

1)死 2)殺害 3)生命力を失った状態、生命の源泉(原理、原動力)との断絶

(G2288 θάνατος From 2348 (properly an adjective used as a noun) death (literally or figuratively): – X deadly, (be . . .) death.  Internet Sacred Text Archive)

マタ4:16; 10:21; 16:25; 20:18; 26:66;  マル9:1; 10:33; 13:12; 14:64;  ルカ1:79; 2:26; 9:27; 22:33; 23:15,22 etc.

【免れない】ἔνοχος  ἔνοχος  エノこス  enochos {en‘-okh-os} (a–nm-s 形容詞・主男単)

1)免れない 2)~の中でに閉じ込められた、入れられた 3)~を受けなければならない、服すべき責任がある、義務がある 4)罪がある、縛られた

(G1777  ἔνοχος From 1758 liable to (a condition, penalty or imputation): – in danger of, guilty of, subject to.  Internet Sacred Text Archive)

マタ5:21,22;

【である】ἐστίν  εἰμί エイミ  eimi {i-mee‘} (vipa–3s 動詞・直・現・能・3単)

1)ある、いる、~である、~です、~だ 2)行われる、おこる、生ずる、現れる、来る 3)いる、滞在する、とどまる 4)存在する 5)生きている

(G1510 εἰμί  First person singular present indicative; a prolonged form of a primary and defective verb; I exist (used only when emphatic): – am, have been, X it is I, was. See also 1488 1498 1511 1527 2258 2071 2070 2075 2076 2771 2468 5600.  Internet Sacred Text Archive)

† 英語訳聖書 Matt.26:66 

King James Version
26:66 What think ye? They answered and said, He is guilty of death.

American Standard Version
26:66 what think ye? They answered and said, He is worthy of death.

New King James Version
26:66 “What do you think?” They answered and said, “He is deserving of death.”

New International Version
26:66 What do you think?” “He is worthy of death,” they answered.

Bible in Basic English
26:66 What is your opinion? They made answer and said, It is right for him to be put to death.

Today’s English Version
26:66 What do you think?” /They answered, “He is guilty and must die.”

Darby’s English Translation
26:66 What think ye? And they answering said, He is liable to the penalty of death.

Douay Rheims
26:66 What think you? But they answering, said: He is guilty of death.

Noah Webster Bible
26:66 What think ye? They answered and said, He is guilty of death.

Weymouth New Testament
26:66 What is your verdict?’ ‘He deserves to die,’ they replied.

World English Bible
26:66 What do you think?’ They answered, ‘He is worthy of death!’

Young’s Literal Translation
26:66 what think ye?’ and they answering said, ‘He is worthy of death.’

† 細き聲 聖書研究ノート

Matt.26:66

τί ὑμῖν δοκεῖ; οἱ δὲ ἀποκριθέντες εἶπαν, ἔνοχος θανάτου ἐστίν.

聖書協会共同訳聖書

どう思うか。」人々は、「死刑にすべきだ」と答えた。

 <あなたがたの意見はどうか」。すると、彼らは答えて言った、「彼は死に当るものだ」。>

大祭司カヤパがサンヘドリンのメンバーに「あなたがたの意見はどうか」と尋ねると、彼らは「彼(イエス)は死に当るものだ」と答えた。

 <いかに思ふか』答へて言ふ『かれは死に當れり』>

大祭司カヤパに「あなたがたも、今、神を汚すことばを聞いたであろう?」と尋ねられて、人々は一人残らずみな(マルコ14:64)、「彼は死に当る」と断定した。

† 心のデボーション

「いかに思ふか』答へて言ふ『かれは死に當れり』」 マタイ26:66 大正文語訳聖書

「これをどう思うか」。すると彼らは、『死に値する』と答えた」 フランシスコ会訳聖書

 「審判」

大祭司カヤパに群衆が同意したことによって、イエスの処刑は決定された。イエスは正式な審判というよりも、煽動によって死に値する者とされたのである。だが、天の法廷は地とは別の理由でイエスを裁き、死に定めたのである。

† 心のデボーション

「いかに思ふか』答へて言ふ『かれは死に當れり』」 マタイ26:66 大正文語訳聖書

「これをどう思うか」。すると彼らは、『死に値する』と答えた」 フランシスコ会訳聖書

 「煽動」

大祭司カヤパの煽動によって人々はイエスは「死に値する者だ」と叫んだ。「煽動」の「煽」は「火」+「扇」で、文字通り扇であおいで火をおこすことである。扇で煽られた火は勢いよく燃え上がる。「煽動」がうまくゆくのは、巧みな先導者ばかりでなく、扇動を期待する人々がいるためである。

† 細き聲 説教 

 「神の子キリスト(救い主)」

「いかに思ふか』答へて言ふ『かれは死に當れり』」 マタイ26:66 大正文語訳聖書

「これをどう思うか」。すると彼らは、『死に値する』と答えた」 フランシスコ会訳聖書

大祭司カヤパに「あなたがたも、今、神を汚すことばを聞いたであろう?」と尋ねられて、サンヘドリンのメンバーは一人残らずみな(マルコ14:64)、「彼は死に当る」と断定した。ここに、大祭司カヤパはイエスの反論を一言も聞かずに、イエスの死刑を決定したのである。

しかし、大祭司カヤパとサンヘドリンは、イエスがご自分を「神の子キリスト(救い主)」と言われたことによって十字架に処刑されたのではなく、イエスを十字架にかけた人々の罪を許すために十字架にかかられたことを知らなければならなかった。イエス・キリストはまことに「神の子キリスト(救い主)」であった。

(皆川誠)

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