マタイによる福音書26章50節

マタイによる福音書
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† 福音書縦観 「イエスの逮捕」 

マタイ26:47~56  マルコ14:43~50  ルカ22:47~53  ヨハネ18:2~11

Matt.26:50しかし、イエスは彼に言われた、「友よ、なんのためにきたのか」。このとき、人々が進み寄って、イエスに手をかけてつかまえた。(18:4しかしイエスは、自分の身に起ろうとすることをことごとく承知しておられ、進み出て彼らに言われた、「だれを捜しているのか」。 18:5彼らは「ナザレのイエスを」と答えた。イエスは彼らに言われた、「わたしが、それである」。イエスを裏切ったユダも、彼らと一緒に立っていた。 18:6イエスが彼らに「わたしが、それである」と言われたとき、彼らはうしろに引きさがって地に倒れた。 18:7そこでまた彼らに、「だれを捜しているのか」とお尋ねになると、彼らは「ナザレのイエスを」と言った。 18:8イエスは答えられた、「わたしがそれであると、言ったではないか。わたしを捜しているのなら、この人たちを去らせてもらいたい」。 18:9それは、「あなたが与えて下さった人たちの中のひとりも、わたしは失わなかった」とイエスの言われた言葉が、成就するためである。ヨハネ18:4~9)口語訳聖書

† 日本語訳聖書 Matt.26:50 

【漢訳聖書】
Matt.26:50 耶穌謂之曰、友乎、胡爲乎來、衆卽前、指手於耶穌而執之。

【明治元訳】
Matt.26:50 イエス彼に曰けるは友よ何の爲に來るや遂に彼等すすみ來り手をイエスに措て執へぬ

【大正文語訳】
Matt.26:50 イエス言ひたまふ『友よ、何とて來る』このとき人々すすみてイエスに手をかけて捕ふ。

【ラゲ訳】
Matt.26:50 イエズス彼に曰ひけるは、友よ、何の為に來れるぞ、と。時に人々近づきて、イエズスに手を掛けて之を捕へたり。

【口語訳】
Matt.26:50 しかし、イエスは彼に言われた、「友よ、なんのためにきたのか」。このとき、人々は進み寄って、イエスに手をかけてつかまえた。

【新改訳改訂3】
Matt.26:50 イエスは彼に、「友よ。何のために来たのですか」と言われた。そのとき、群衆が来て、イエスに手をかけて捕らえた。

【新共同訳】
Matt.26:50 イエスは、「友よ、しようとしていることをするがよい」と言われた。すると人々は進み寄り、イエスに手をかけて捕らえた。

【聖書協会共同訳】
Matt.26:50 イエスは、「友よ、しようとしていることをするがよい」と言われた。その時、人々は進み寄り、イエスに手をかけて捕らえた。

【バルバロ訳】
Matt.26:50 イエズスは「友よ、あなたがしに来たことをせよ」と言われた。人々は進み出てイエズスに手をかけて捕らえた。

【フランシスコ会訳】
Matt.26:50 イエスは仰せになった、「友よ、しようとしていることに取りかかりなさい」。その時、人々が進み出て、イエスに手をかけて捕まえた。

【日本正教会訳】
Matt.26:50 イイスス之に謂へり、友よ、胡爲れぞ來れる。其時彼等就きて、手をイイススに措きて、之を執へたり。

【塚本虎二訳】
Matt.26:50 イエスはユダに言われた、「友よ、そのために来たのではあるまいが!」その時人々が進み寄って、イエスに手をかけて捕えた。

【前田護郎訳】
Matt.26:50 イエスはいわれた、「友よ、そのために来たのか」と。そのとき彼らは近づいてイエスに手をかけて捕えた。

【永井直治訳】
Matt.26:50 然るにイエス彼に曰へり、侶よ、何のために來れるや。そのとき彼等進み來りて手をイエスにかけ、且つ彼を拘へたり。

【詳訳聖書】
Matt.26:50 イエスは彼に言われた、「友よ、あなたはなんのためにここに来たのか」。その時、人々が近寄って、イエスに手をかけ、彼を捕らえた。

† 聖書引照 Matt.26:50 

Matt.26:50 イエスは、「友よ、しようとしていることをするがよい」と言われた。その時、人々は進み寄り、イエスに手をかけて捕らえた。

[イエスは、「友よ、しようとしていることをするがよい」と言われた。その時、人々は進み寄り、イエスに手をかけて捕らえた]  マタ20:13; Ⅱサム16:17; 詩篇41:9; 55:13,14; ルカ22:48.

† ギリシャ語聖書 Matt.26:50 

Stephens 1550 Textus Receptus
ο δε ιησους ειπεν αυτω εταιρε εφ ω παρει τοτε προσελθοντες επεβαλον τας χειρας επι τον ιησουν και εκρατησαν αυτον

Scrivener 1894 Textus Receptus
ο δε ιησους ειπεν αυτω εταιρε εφ ω παρει τοτε προσελθοντες επεβαλον τας χειρας επι τον ιησουν και εκρατησαν αυτον

Byzantine Majority
ο δε ιησους ειπεν αυτω εταιρε εφ ω παρει τοτε προσελθοντες επεβαλον τας χειρας επι τον ιησουν και εκρατησαν αυτον

Alexandrian
ο δε ιησους ειπεν αυτω εταιρε εφ ω παρει τοτε προσελθοντες επεβαλον τας χειρας επι τον ιησουν και εκρατησαν αυτον

Hort and Westcott
ο δε ιησους ειπεν αυτω εταιρε εφ ω παρει τοτε προσελθοντες επεβαλον τας χειρας επι τον ιησουν και εκρατησαν αυτον

† ギリシャ語聖書 Interlinear

Matt.26:50

ὁ δὲ ἰησοῦς εἶπεν αὐτῶ, ἑταῖρε, ἐφ᾽ ὃ πάρει. τότε προσελθόντες ἐπέβαλον τὰς χεῖρας ἐπὶ τὸν ἰησοῦν καὶ ἐκράτησαν αὐτόν.

聖書協会共同訳聖書

イエスは、「友よ、しようとしていることをするがよい」と言われた。その時、人々は進み寄り、イエスに手をかけて捕らえた。

ὁ δὲ  ἰησοῦς   εἶπεν  αὐτῶ,   ἑταῖρε,    ἐφ᾽   ὃ      πάρει.
But   Jesus    said    to him:  Comrade,   on   what   thou art here.

τότε   προσελθόντες  ἐπέβαλον    τὰς   χεῖρας  ἐπὶ   τὸν ἰησοῦν  καὶ    ἐκράτησαν   αὐτόν.
Then   approaching    they laid on   the   hands    on        Jesus    and    seized         him.

† ギリシャ語聖書 品詞色分け

Matt.26:50

δὲ ἰησοῦς εἶπεν αὐτῶ, ἑταῖρε, ἐφ᾽ ὃ πάρει. τότε προσελθόντες ἐπέβαλον τὰς χεῖρας ἐπὶ τὸν ἰησοῦν καὶ ἐκράτησαν αὐτόν.

† ヘブライ語聖書 Matt.26:50 

Matt.26:50

אָמַר לוֹ יֵשׁוּעַ: “חָבֵר, לְשֵׁם מָה אַתָּה כָּאן?” אָז נִגְּשׁוּ אֶל יֵשׁוּעַ, אָחֲזוּ בּוֹ בִּידֵיהֶם וְעָצְרוּ אוֹתוֹ

† ラテン語聖書 Matt.26:50 

Latin Vulgate
Matt.26:50

Dixitque illi Iesus: Amice, ad quid venisti? Tunc accesserunt, et manus iniecerunt in Iesum, et tenuerunt eum.
And Jesus said to him, “Friend, for what purpose have you come?” Then they approached, and they put their hands on Jesus, and they held him.

† 私訳(詳訳)Matt.26:50 

【私訳】 「そして、イエスは彼〔ユダ〕に言われた、『友よ。あなたは何のために来たのか』 その時、人々が近づいてイエスに手をかけ<打ちかかり>、そして彼を捕らえた」

† 新約聖書ギリシャ語語句研究

Matt.26:50

ὁ δὲ ἰησοῦς εἶπεν αὐτῶ, ἑταῖρε, ἐφ᾽ ὃ πάρει. τότε προσελθόντες ἐπέβαλον τὰς χεῖρας ἐπὶ τὸν ἰησοῦν καὶ ἐκράτησαν αὐτόν.

聖書協会共同訳聖書

イエスは、「友よ、しようとしていることをするがよい」と言われた。その時、人々は進み寄り、イエスに手をかけて捕らえた。

【そして】δὲ.  δέ  デ de {deh} (ch 接続詞・完)

1)ところで、しかし、さて、そして 2)しかも、そしてまた、なお、すると、また 3)次に、さらに 4)否、むしろ

(G1161 δέ A primary particle (adversative or continuative); butand, etc.: – also, and, but, moreover, now [often unexpressed in English].  Internet Sacred Text Archive)

【イエスは】ἰησοῦς  ᾽Ιησοῦς イエースウース  Iēsous {ee-ay-sooce‘ } (n-nm-s 名詞・主男単)

イエス 意味は「ヤㇵウェは救いである」。「イエス」はヘブル語「 יְהוֺשׁוּעַ イェホーシュア Yehowshuwa` {yeh-ho-shoo’-ah} ”Jehovah is salvation”主は救い、ヨシュア」の ギリシャ名。

(G2424  ᾽Ιησοῦς Of Hebrew origin [3091; Jesus (that is, Jehoshua), the name of our Lord and two (three) other Israelites: – Jesus.  H3091 יְהוֹשׁוַּע יְהוֹשׁוַּע ‎ yehôshûa‛ yehôshûa‛ yeh-ho-shoo‘-ah,yeh-ho-shoo‘-ah From 3068 and 3467 Jehovah-saved; Jehoshua (that is, Joshua), the Jewish leader: – Jehoshua, Jehoshuah, Joshua. Compare 1954 3442.  Internet Sacred Text Archive)マタ16:16;  マル5:7;  ルカ1:32;  ヨハ1:29,36; 14:6; 6:33,51;  ロマ1:16; 3:29; 11:26; 14:9;  Ⅰコリ1:24; 2:8; 15:45;  Ⅰテモ6:15;  ヘブ2:10; 3:6; 9:11,15; 12:24;  黙示1:5,8; 2:8; 3:14 etc.

【彼に】αὐτῶ  αὐτός  アウトス autos {ow-tos‘} (npdm3s 代名詞・与男3)

1)彼、彼女、それ(三人称の代名詞) 2)自身で、自分から、自分として(強調用法) 3)同じ同一の 4)まさに、ちょうど

(G846 αὐτός From the particle αὖ au (perhaps akin to the base of 109 through the idea of a baffling wind; backward); the reflexive pronoun self, used (alone or in the compound of 1438 ofthe third person, and (with the proper personal pronoun) of the other persons: – her, it (-self), one, the other, (mine) own, said, ([self-], the) same, ([him-, my-, thy-]) self, [your-] selves, she, that, their (-s), them ([-selves]), there [-at, -by, -in, -into, -of, -on, -with], they, (these) things, this (man), those, together, very, which. Compare 848.  Internet Sacred Text Archive)

【仰せになった】εἶπεν  εἶπον エイポン  eipon {i‘-pon} (viaa–3s 動詞・直・2アオ・能・3)

1)言う、話す、語る、告げる、言いあらわす、述べる、呼ぶ 2)命じる、願う、尋ねる 3)~と呼ぶ、称する 4)語られたこと、言葉、発言、発話、話の内容 5)出来事

εἶπον は ἔπω の2アオリスト形で実際には λέγω のアオリストとして用いられる

(G2036 ἔπω A primary verb (used only in the definite past tense, the others being borrowed from 2046 4483 and 5346 ; to speak or say (by word or writting): – answer, bid, bring word, call, command, grant, say (on), speak, tell. Compare 3004.  Internet Sacred Text Archive)

【友よ】ἑταῖρε  ἑταῖρος  ヘタイロス hetairos {het-ah‘ee-ros} (n-vm-s 名詞・呼男単)

1)仲間、同僚、同士、友、僚友、戦友、食卓を共にする者 2)弟子 3)一味 4)恋の相手

(G2083  ἑταῖρος From ἔτης etēs (a clansman); a comrade: – fellow, friend.  Internet Sacred Text Archive)

マタ26:50

【なんのために】ἐφ᾽ ἐπί  エピ epi{ep-ee‘} (pa 前置詞・対)

1)の上に、近くに 2)よって 3)に向かって 4)に 5)を 6)へ

(G1909  ἐπί A primary preposition properly meaning superimposition (of time, place, order, etc.), as a relation of distribution [with the genitive case], that is, overupon, etc.; of rest (with the dative case) aton, etc.; of direction (with the accusative case) towardsupon, etc.: – about (the times), above, after, against, among, as long as (touching), at, beside, X have charge of, (be-, [where-]) fore, in (a place, as much as, the time of, -to), (because) of, (up-) on (behalf of) over, (by, for) the space of, through (-out), (un-) to (-ward), with. In compounds it retains essentially the same import, atupon, etc. (literally or figuratively).  Internet Sacred Text Archive)

ὃς  ὅς  ホス  hos {hos} (-apran-s 関係代名詞・対中単)

1)この~ 2)これ 3)ところの、そして

(G3739  ὅς Probably a primary word (or perhaps a form of the article 3588 ; the relative (sometimes demonstrative) pronoun, whowhichwhatthat: – one, (an-, the) other, some, that, what, which, who (-m, -se), etc. See also 3757 Internet Sacred Text Archive)

【来たのか】πάρει  πάρειμι  パレイミ pareimi {par‘-i-mee} (vipa–2s 動詞・直・現・能・2単)

< παρά  傍らに + εἰμί ある

1)傍らにある、来る、いる、居合わせる 2)援助する、手伝う 3)手元にある、目前にある

(G3918 πάρειμι  From 3844 and 1510 (including its various forms); to be near, that is, at hand; neuter present participle (singular) time being, or (plural) property: – come, X have, be here, + lack, (be here) present.   Internet Sacred Text Archiv)

マタ26:50

【その時】τότε  τότε トテ tote {tot‘-eh}  (ab 副詞)

1)そのとき 2)それから 3)そうすれば 4)そのあとで 5)そこで 6)その時間に 7)次に 8)同時に

(G5119 τότε From (the neuter of) 3588 and 3753 the when, that is, at the time that (of the past or future, also in consecution): – that time, then.  Internet Sacred Text Archive)

【人々が進み出て】προσελθόντες  προσέρχομαι プロセルこマイ proserchomai {pros-er‘-khom-ahee}(vpaanm-p 分詞・2アオ能主男複)

< πρός 向かって + ἔρχομαι 行く、来る

1)近づく、来る、ある人の許に行く(来る)、ある場所に行く(来る)、寄る 2)立ち向かう 3)降服する 4)同意する

(G4334 προσέρχομαι From 4314 and 2064 (including its alternate); to approach, that is, (literally) come near, visit, or (figuratively) worship, assent to: – (as soon as he) come (unto), come thereunto, consent, draw near, go (near, to, unto).  Internet Sacred Text Archive)

マタ5:44; 6:5,6,7,9; 14:23; 19:13; 24:20; 24:20; 26:36,39,41,42,44  マル1:35; 6:46; 11:24,25; 12:40; 13:18; 14:32,35,38,39 etc.

【イエスに】᾽Ιησοῦν ᾽Ιησοῦς イエースウース  Iēsous {ee-ay-sooce‘ } (n-am-s 名詞・対男単)

イエス 意味は「ヤㇵウェは救いである」。「イエス」はヘブル語「 יְהוֺשׁוּעַ イェホーシュア Yehowshuwa` {yeh-ho-shoo’-ah} ”Jehovah is salvation”主は救い、ヨシュア」の ギリシャ名。

(G2424  ᾽Ιησοῦς Of Hebrew origin [3091; Jesus (that is, Jehoshua), the name of our Lord and two (three) other Israelites: – Jesus.  H3091 יְהוֹשׁוַּע יְהוֹשׁוַּע ‎ yehôshûa‛ yehôshûa‛ yeh-ho-shoo‘-ah,yeh-ho-shoo‘-ah From 3068 and 3467 Jehovah-saved; Jehoshua (that is, Joshua), the Jewish leader: – Jehoshua, Jehoshuah, Joshua. Compare 1954 3442.  Internet Sacred Text Archive)マタ16:16;  マル5:7;  ルカ1:32;  ヨハ1:29,36; 14:6; 6:33,51;  ロマ1:16; 3:29; 11:26; 14:9;  Ⅰコリ1:24; 2:8; 15:45;  Ⅰテモ6:15;  ヘブ2:10; 3:6; 9:11,15; 12:24;  黙示1:5,8; 2:8; 3:14 etc.

【に】ἐπὶ   ἐπί  エピ epi{ep-ee‘} (pa 前置詞・対)

1)の上に、近くに 2)よって 3)に向かって 4)に 5)を 6)へ

(G1909  ἐπί A primary preposition properly meaning superimposition (of time, place, order, etc.), as a relation of distribution [with the genitive case], that is, overupon, etc.; of rest (with the dative case) aton, etc.; of direction (with the accusative case) towardsupon, etc.: – about (the times), above, after, against, among, as long as (touching), at, beside, X have charge of, (be-, [where-]) fore, in (a place, as much as, the time of, -to), (because) of, (up-) on (behalf of) over, (by, for) the space of, through (-out), (un-) to (-ward), with. In compounds it retains essentially the same import, atupon, etc. (literally or figuratively).  Internet Sacred Text Archive)

【手を】χεῖρας  χείρ  けイル  cheir {khire } (n-af-p 名詞・対女複)

1)手 2)行為、行動 3)人手、軍勢 4)(神の力、支配、活動をあらわす)手

(G5495 χείρ Perhaps from the base of 5494 in the sense of its congener the base of 5490 (through the idea of hollowness for grasping); the hand (literally or figuratively [power]; especially [by Hebraism] a means or instrument): – hand.  Internet Sacred Text Archive)

マタ3:12; 4:6; 5:30: 8:3,15; 9:25; 12:10;,13,40; 15:2;,20; 17:22; 18:5; 19:13,15; 23:13; 26:23,45,50,51; 27:24 etc.

【かけて】ἐπέβαλον  ἐπιβάλλω  エピるろー  epiballō {ep-ee-bal‘-lo} (viaa–3p 動詞・直・2アオ・能・3複)

1)(わな、上着などを)投げかける 2)手をかける、手を置く 3)(布きれを)あてる、~の上に置く 4)打ちかかる

(G1911  ἐπιβάλλω From 1909 and 906 to throw upon (literally or figuratively, transitively or reflexively; usually with more or less force); specifically (with 1438 implied) to reflect; impersonally to belong to: – beat into, cast (up-), on, fall, lay (on), put (unto), stretch forth, think on.  Internet Sacred Text Archive)

マタ9:16;  マル4:37; 11:7; 14:72;  ルカ5:36; 9:62; 15:12; 21:12;  ヨハ7:30,41;  使徒12:1;  1コリ7:35

【そして】καὶ  καί カイ kai {kahee} (cc 接続詞・等位)

1)~と、~も、そして 2)~さえ、でさえも 3)しかし 4)しかも、それは 5)それでは、それだのに 6)そうすれば、すなわち 7)のみならず、もまた

(G2532 καί Apparently a primary particle, having a copulative and sometimes also a cumulative force; and, also, even, so, then, too, etc.; often used in connection (or composition) with other particles or small words: – and, also, both, but, even, for, if, indeed, likewise, moreover, or, so, that, then, therefore, when, yea, yet.  Internet Sacred Text Archive)

【彼を】αὐτόν  αὐτός  アウトス autos {ow-tos‘} (npam3s 代名詞・対男3)

1)彼、彼女、それ(三人称の代名詞) 2)自身で、自分から、自分として(強調用法) 3)同じ同一の 4)まさに、ちょうど

(G846 αὐτός From the particle αὖ au (perhaps akin to the base of 109 through the idea of a baffling wind; backward); the reflexive pronoun self, used (alone or in the compound of 1438 ofthe third person, and (with the proper personal pronoun) of the other persons: – her, it (-self), one, the other, (mine) own, said, ([self-], the) same, ([him-, my-, thy-]) self, [your-] selves, she, that, their (-s), them ([-selves]), there [-at, -by, -in, -into, -of, -on, -with], they, (these) things, this (man), those, together, very, which. Compare 848.  Internet Sacred Text Archive)

【捕まえた】ἐκράτησαν  κρατέω  クラティオー  krateō {krat-eh‘-o} (viaa–3p 動詞・直・2アオ・能・3)

1)力がある、支配する、思い通りになる、力強くある、自由にする 2)取る、支配する、捕える、達成する、保持する、固執する 3)(目的を)得る、遂げる 4)つかむ、捕らえる、捕まえる 5)打ち勝つ、征服する 6)指図する、定める

(G2902 κρατέω From 2904 to use strength, that is, seize or retain (literally or figuratively): – hold (by, fast), keep, lay hand (hold) on, obtain, retain, take (by).  Internet Sacred Text Archive)

マタ9:25; 12:11; 14:3;  マル1:31; 5:41; 9:27;  ルカ8:34; etc.

† 英語訳聖書 Matt.26:50 

King James Version
26:50 And Jesus said unto him, Friend, wherefore art thou come? Then came they, and laid hands on Jesus, and took him.

American Standard Version
26:50 And Jesus said unto him, Friend, do that for which thou art come. Then they came and laid hands on Jesus, and took him.

New King James Version
26:50 But Jesus said to him, “Friend, why have you come?” Then they came and laid hands on Jesus and took Him.

New International Version
26:50 Jesus replied, “Friend, do what you came for.” Then the men stepped forward, seized Jesus and arrested him.

Bible in Basic English
26:50 And Jesus said to him, Friend, do that for which you have come. Then they came and put hands on Jesus, and took him.

Today’s English Version
26:50 Jesus answered, “Be quick about it, friend!” /Then they came up, arrested Jesus, and held him tight.

Darby’s English Translation
26:50 But Jesus said to him, My friend, for what purpose art thou come? Then coming up they laid hands upon Jesus and seized him.

Douay Rheims
26:50 And Jesus said to him: Friend, whereto art thou come? Then they came up, and laid hands on Jesus, and held him.

Noah Webster Bible
26:50 And Jesus said to him, Friend, Why art thou come? Then they came, and laid hands on Jesus, and took him.

Weymouth New Testament
26:50 ‘Friend,’ said Jesus, ‘carry out your intention.’ Then they came and laid their hands on Jesus and seized Him firmly.

World English Bible
26:50 Jesus said to him, ‘Friend, why are you here?’ Then they came and laid hands on Jesus, and took him.

Young’s Literal Translation
26:50 and Jesus said to him, ‘Comrade, for what art thou present?’ Then having come near, they laid hands on Jesus, and took hold on him.

† 細き聲 聖書研究ノート

Matt.26:50

ὁ δὲ ἰησοῦς εἶπεν αὐτῶ, ἑταῖρε, ἐφ᾽ ὃ πάρει. τότε προσελθόντες ἐπέβαλον τὰς χεῖρας ἐπὶ τὸν ἰησοῦν καὶ ἐκράτησαν αὐτόν.

聖書協会共同訳聖書

イエスは、「友よ、しようとしていることをするがよい」と言われた。その時、人々は進み寄り、イエスに手をかけて捕らえた。

 <しかし、イエスは彼に言われた、「友よ、なんのためにきたのか」。このとき、人々は進み寄って、イエスに手をかけてつかまえた>

イエスは接吻の挨拶をするイスカリオテのユダに「友よ、なんのためにきたのか」と言われた。それを合図に人々はイエスを捕らえた。

 <イエス言ひたまふ『友よ、何とて來る』このとき人々すすみてイエスに手をかけて捕ふ>

ヨハネ福音書は「ユダの接吻」の記述をはぶき、「ナザレのイエスを」と問うローマ兵にイエスが自ら「わたしが、それである」と名乗り出られたと記す。

「8:4しかしイエスは、自分の身に起ろうとすることをことごとく承知しておられ、進み出て彼らに言われた、「だれを捜しているのか」。 18:5彼らは「ナザレのイエスを」と答えた。イエスは彼らに言われた、「わたしが、それである」。イエスを裏切ったユダも、彼らと一緒に立っていた。 18:6イエスが彼らに「わたしが、それである」と言われたとき、彼らはうしろに引きさがって地に倒れた。 18:7そこでまた彼らに、「だれを捜しているのか」とお尋ねになると、彼らは「ナザレのイエスを」と言った。 18:8イエスは答えられた、「わたしがそれであると、言ったではないか。わたしを捜しているのなら、この人たちを去らせてもらいたい」。 18:9それは、「あなたが与えて下さった人たちの中のひとりも、わたしは失わなかった」とイエスの言われた言葉が、成就するためである」ヨハネ18:4~9 口語訳聖書)

 <友よ>

「友よ ἑταῖρος  ヘタイロス」は「仲間、同僚、同士、友、僚友、戦友、食卓を共にする者」に向けられる言葉であるが、マタイ20:13,22:12では、相手に「不快な感情」があるにもかかわらず「友よ ἑταῖρος  ヘタイロス」という呼びかけがなされる。

† 心のデボーション

「イエス言ひたまふ『友よ、何とて來る』このとき人々すすみてイエスに手をかけて捕ふ」 マタイ26:50 大正文語訳聖書

「イエスは彼に、「友よ。何のために来たのですか」と言われた。そのとき、群衆が来て、イエスに手をかけて捕らえた」 新改訳聖書

 「友よ。何のために」

「友よ。何のために来たのですか」というイエスの言葉にユダは一言も答えていない。直ちに人々がイエスに手をかけて捕らえたからである。しかし、ユダはこの言葉によって「自分がしようとしていること」に始めて気づいたのではないか。人には自分の行為の全てが見えているのではない。

† 細き聲 説教 

 「なすべきをなせ」

「イエス言ひたまふ『友よ、何とて來る』このとき人々すすみてイエスに手をかけて捕ふ」 マタイ26:50 大正文語訳聖書

「イエスは彼に、「友よ。何のために来たのですか」と言われた。そのとき、群衆が来て、イエスに手をかけて捕らえた」 新改訳聖書

イエスは接吻の挨拶をするイスカリオテのユダに「友よ、なんのためにきたのか」と言われた。それを合図に人々はイエスを捕らえた。

ヨハネ福音書は「ユダの接吻」の記述をはぶき、「ナザレのイエスを」と問うローマ兵にイエスが自ら「わたしが、それである」と名乗り出られたと記す。(ヨハネ18:4~9)

「友よ、なんのためにきたのか ἑταῖρε, ἐφ᾽ ὃ πάρει」は、フランシスコ会訳聖書、聖書協会共同訳聖書、新共同訳聖書は「友よ、しようとしていることに取りかかりなさい」の意味に訳す。

「友よ ἑταῖρος  ヘタイロス」は「仲間、同僚、同士、友、僚友、戦友、食卓を共にする者」に向けられる言葉である。

ユダには、裏切りとは別の「とりかかるべきこと」があったのであろうか。そのことについてはこれ以上を知ることはできない。分かることはイスカリオテのユダは「裏切り」の意味を伏せたままに自死していったことだけである。

(皆川誠)

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