† 福音書縦観 「ペテロ否認の予告」
マタイ26:31~35 マルコ14:27~31 ルカ22:31~38 ヨハネ13:36~38
Matt.26:33(シモン、シモン、見よ、サタンはあなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って許された。 22:32しかし、わたしはあなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈った。それで、あなたが立ち直ったときには、兄弟たちを力づけてやりなさい」。 ルカ22:31)するとペテロはイエスに答えて言った、「たとい、みんなの者があなたにつまずいても、わたしは決してつまずきません」。 (シモンが言った、「主よ、わたしは獄にでも、また死に至るまでも、あなたとご一緒に行く覚悟です」。ルカ22:33)(13:36シモン・ペテロがイエスに言った、「主よ、どこへおいでになるのですか」。イエスは答えられた、「あなたはわたしの行くところに、今はついて来ることはできない。しかし、あとになってから、ついて来ることになろう」。 13:37ペテロはイエスに言った、「主よ、なぜ、今あなたについて行くことができないのですか。あなたのためには、命も捨てます」。ヨハネ13:36~37)口語訳聖書
† 日本語訳聖書 Matt.26:33
【漢訳聖書】
Matt.26:33 彼得答之曰、衆雖爲爾而見礙、我終不見礙。
【明治元訳】
Matt.26:33 ペテロ答てイエスに曰けるは皆なんぢに就て礙くとも我は終に礙かじ
【大正文語訳】
Matt 26:33 ペテロ答へて言ふ『假令みな汝に就きて躓くとも我はいつまでも躓かじ』
【ラゲ訳】
Matt.26:33 ペトロ答へて云ひけるは、假令人皆汝に就きて躓くとも、我は何時も躓かじ。
【口語訳】
Matt.26:33 するとペテロはイエスに答えて言った、「たとい、みんなの者があなたにつまずいても、わたしは決してつまずきません」。
【新改訳改訂3】
Matt.26:33 すると、ペテロがイエスに答えて言った。「たとい全部の者があなたのゆえにつまずいても、私は決してつまずきません。」
【新共同訳】
Matt.26:33 するとペトロが、「たとえ、みんながあなたにつまずいても、わたしは決してつまずきません」と言った。
【聖書協会共同訳】
Matt.26:33 するとペトロが、「たとえ、皆があなたにつまずいても、私は決してつまずきません」と言った。
【バルバロ訳】
Matt.26:33 ペトロが、「たとい、みながあなたにつまずいても、私はけっしてつまずきません」と答えると、
【フランシスコ会訳】
Matt.26:33 すると、ペトロが答えて言った、「たとえ、みながあなたのことでつまずいても、わたしは断じてつまずきません」。
【日本正教会訳】
Matt.26:33 ペトル彼に答へて曰へり、皆爾の爲に躓くとも、我は永く躓かざらん。
【塚本虎二訳】
Matt.26:33 するとペテロは答えた、「仰せのとおり皆があなたにつまずいても、このわたしは断じてつまずきません。」
【前田護郎訳】
Matt.26:33 ペテロは答えて彼にいう、「たとえ皆があなたにつまずいてもわたしは決してつまずきますまい」と。
【永井直治訳】
Matt.26:33 然るにペテロ答へていへり、假令みな汝に躓かさるるとも、我は決して躓かされまじ。
【詳訳聖書】
Matt.26:33 ペテロは彼に断言した、「たとえみんながあなたのためにあやまつ<つまずく<遠ざかる<あなたを信任にない<見捨てる>ことがあっても、私は決してそんなことはしません。
† 聖書引照 Matt.26:33
Matt.26:33 するとペトロが、「たとえ、皆があなたにつまずいても、私は決してつまずきません」と言った。
[するとペトロが、「たとえ、皆があなたにつまずいても」] マル14:29;ルカ 22:33; ヨハ13:36~38; 21:15
[私は決してつまずきません」と言った] 詩篇17:5; 119:116,117; 箴言16:18,19; 20:6; 28:25,26; エレ17:9; ロマ12:10; ピリ2:3; Ⅰペテ5:5,6
† ギリシャ語聖書 Matt.26:33
Stephens 1550 Textus Receptus
αποκριθεις δε ο πετρος ειπεν αυτω ει και παντες σκανδαλισθησονται εν σοι εγω ουδεποτε σκανδαλισθησομαι
Scrivener 1894 Textus Receptus
αποκριθεις δε ο πετρος ειπεν αυτω ει και παντες σκανδαλισθησονται εν σοι εγω ουδεποτε σκανδαλισθησομαι
Byzantine Majority
αποκριθεις δε ο πετρος ειπεν αυτω ει παντες σκανδαλισθησονται εν σοι εγω [δε] ουδεποτε σκανδαλισθησομαι
Alexandrian
αποκριθεις δε ο πετρος ειπεν αυτω ει παντες σκανδαλισθησονται εν σοι εγω ουδεποτε σκανδαλισθησομαι
Hort and Westcott
αποκριθεις δε ο πετρος ειπεν αυτω ει παντες σκανδαλισθησονται εν σοι εγω ουδεποτε σκανδαλισθησομαι
† ギリシャ語聖書 Interlinear
Matt.26:33
ἀποκριθεὶς δὲ ὁ πέτρος εἶπεν αὐτῶ, εἰ πάντες σκανδαλισθήσονται ἐν σοί, ἐγὼ οὐδέποτε σκανδαλισθήσομαι.
聖書協会共同訳聖書
するとペトロが、「たとえ、皆があなたにつまずいても、私は決してつまずきません」と言った。
ἀποκριθεὶς δὲ ὁ πέτρος εἶπεν αὐτῶ,
answering And Peter said to him:
εἰ πάντες σκανδαλισθήσονται ἐν σοί, ἐγὼ οὐδέποτε σκανδαλισθήσομαι.
If all men shall be offended in thee, I never will be offended.
† ギリシャ語聖書 品詞色分け
Matt. 26:33
ἀποκριθεὶς δὲ ὁ πέτρος εἶπεν αὐτῶ, εἰ πάντες σκανδαλισθήσονται ἐν σοί, ἐγὼ οὐδέποτε σκανδαλισθήσομαι.
† ヘブライ語聖書 Matt.26:33
Matt.26:33
הֵשִׁיב לוֹ כֵּיפָא וְאָמַר: “אִם הַכֹּל יִכָּשְׁלוּ בִּגְלָלְךָ, אֲנִי לְעוֹלָם לֹא אֶכָּשֵׁל
† ラテン語聖書 Matt.26:33
Latin Vulgate
Matt.26:33
Respondens autem Petrus, ait illi: Et si omnes scandalizati fuerint in te, ego numquam scandalizabor.
Then Peter responded by saying to him, “Even if everyone else has fallen away from you, I will never fall away.”
† 私訳(詳訳)Matt.26:33
【私訳】 「すると、ペエロが彼〔いえす〕に答えて言った、『たとえ、みながあなたにつまずいても、わたしは決してつまずきません』」
† 新約聖書ギリシャ語語句研究
Matt.26:33
ἀποκριθεὶς δὲ ὁ πέτρος εἶπεν αὐτῶ, εἰ πάντες σκανδαλισθήσονται ἐν σοί, ἐγὼ οὐδέποτε σκανδαλισθήσομαι.
聖書協会共同訳聖書
するとペトロが、「たとえ、皆があなたにつまずいても、私は決してつまずきません」と言った。
【すると】δὲ δέ デ de {deh} (ch 接続詞・完)
1)ところで、しかし、さて、そして 2)しかも、そしてまた、なお、すると、また 3)次に、さらに 4)否、むしろ
(G1161 δέ A primary particle (adversative or continuative); but, and, etc.: – also, and, but, moreover, now [often unexpressed in English]. Internet Sacred Text Archive)
【ペトロが】πέτρος Πέτρος ペトロス Petros {pet‘-ros } (n-nm-s 名詞・主男単)
ペテロ 「岩」の意味。 ヨナの子で兄弟アンデレと共に、漁業に従事していた
(G4074 Πέτρος Apparently a primary word; a (piece of) rock (larger than 3037 ; as a name, Petrus, an apostle: – Peter, rock. Compare 2786. Internet Sacred Text Archive)
マタ4:18; 8:14; 10:2; 14:28,29; 15:15; 16:16,18,22,23; 17:1,4,24; 18:21; 19:27; 26:33,35,37,40,58,69,73,75 etc.
【彼に】αὐτῶ αὐτός アウトス autos {ow-tos‘} (npdm3s 代名詞・与男3)
1)彼、彼女、それ(三人称の代名詞) 2)自身で、自分から、自分として(強調用法) 3)同じ同一の 4)まさに、ちょうど
(G846 αὐτός From the particle αὖ au (perhaps akin to the base of 109 through the idea of a baffling wind; backward); the reflexive pronoun self, used (alone or in the compound of 1438 ofthe third person, and (with the proper personal pronoun) of the other persons: – her, it (-self), one, the other, (mine) own, said, ([self-], the) same, ([him-, my-, thy-]) self, [your-] selves, she, that, their (-s), them ([-selves]), there [-at, -by, -in, -into, -of, -on, -with], they, (these) things, this (man), those, together, very, which. Compare 848. Internet Sacred Text Archive)
【答えて】ἀποκριθεὶς ἀποκρίνομαι アポクリノマイ apokrinomai {ap-ok-ree‘-nom-ahee} (vpaonm-s 分詞・1アオ能欠主男単)
< ἀπό + κρίνω 審く、分ける
1)分離する、分ける、区別する、退ける 2)離れる、分かれる、帰着する 3)答える、返答する、答弁する、弁明する、言葉を続ける 4)選ぶ、選び出す
(G611 ἀποκρίνομαι From 575 and κρινω krino ; to conclude for oneself, that is, (by implication) to respond; by Hebraism (compare [6030 ) to begin to speak (where an address is expected): – answer. Internet Sacred Text Archive)
【言った】εἶπεν εἶπον エイポン eipon {i‘-pon} (viaa–3s 動詞・直・2アオ・能・3)
1)言う、話す、語る、告げる、言いあらわす、述べる、呼ぶ 2)命じる、願う、尋ねる 3)~と呼ぶ、称する 4)語られたこと、言葉、発言、発話、話の内容 5)出来事
εἶπον は ἔπω の2アオリスト形で実際には λέγω のアオリストとして用いられる
(G2036 ἔπω A primary verb (used only in the definite past tense, the others being borrowed from 2046 4483 and 5346 ; to speak or say (by word or writting): – answer, bid, bring word, call, command, grant, say (on), speak, tell. Compare 3004. Internet Sacred Text Archive)
【たとえ】εἰ εἰ エイ ei {i } (cs 接続詞・従位)
1)もし 2)もしも、かりに 3)もし~であれば 4)~かどうか 5)~ならば 6)決して~ない
(G1487 εἰ A primary particle of conditionality; if, whether, that, etc.: – forasmuch as, if, that, ([al-]) though, whether. Often used in connection or composition with other particles, especially as in 1489 1490 1499 1508 1509 1512 1513 1536 and 1537 See also 1437. Internet Sacred Text Archive)
【みなが】πάντες πᾶς パース pas {pas} (a–nf-p 形容詞・主複)
1)どれでも、何であれ、何でも、あらゆる、みな 2)~全部の、あらんかぎりの、1つも欠けが無い、ひとり残らず 3)全体の、全部の、すべて 4)混じりものがなく、純粋な
πᾶσαι パーサイ 「πᾶς どれでも、全体の」の複数形
(G3956 πᾶς Including all the forms of declension; apparently a primary word; all, any, every, the whole: – all (manner of, means) alway (-s), any (one), X daily, + ever, every (one, way), as many as, + no (-thing), X throughly, whatsoever, whole, whosoever. Internet Sacred Text Archive)
【あなたの】σοί σός ソス sos {sos} (npd-2s 代名詞・与2単)
1)あなたの、お前の 2)あなたに
(G4674 σός From 4771 thine: – thine (own), thy (friend). Internet Sacred Text Archive)
【ことで】ἐν ἐν エン en {en} (pd 前置詞・属)
1)~の中に、~の間に 2)~の上に 3)ところに、のそばに 4)で 3)よって 5)に
(G1722 ἐν A primary preposition denoting (fixed) position (in place, time or state), and (byimplication) instrumentality (medially or constructively), that is, a relation of rest (intermediate between 1519 and 1537 ; “in”, at, (up-) on, by, etc.: – about, after, against, + almost, X altogether, among, X as, at, before, between, (here-) by (+ all means), for (. . . sake of), + give self wholly to, (here-) in (-to, -wardly), X mightily, (because) of, (up-) on, [open-] ly, X outwardly, one, X quickly, X shortly, [speedi-] ly, X that, X there (-in, -on), through (-out), (un-) to(-ward), under, when, where (-with), while, with (-in). Often used in compounds, with substantially the same import; rarely with verbs of motion, and then not to indicate direction, except (elliptically) by a separate (and different) prep. Internet Sacred Text Archive)
【つまずいても】σκανδαλισθήσονται σκανδαλίζω スカンダリゾー skandalizō {skan-dal-id‘-zo} (vifp–3p 動詞・直・未来・受・3複)
< σκάνδαλον 罠の餌をつける棒(鳥獣をひっかけて生け捕りにする罠のこと)、道に邪魔物をおく
1)つまずかせる、道にわなをしかける、わなにかける、わなに落とす、躓きの石を置く 2)罪を犯させる 3)罪の誘惑、罪に誘う 4)不快を与える、気を悪くする
英語 「scandal スキャンダル 恥ずべきこと」はギリシャ語「σκανδαλίζω スカンダリゾー 罠」が語源。自分で引き起こすというよりも、他人がしかけた罠によって信用を失墜させられること。
(G4624 σκανδαλίζω To “scandalize”; from 4625 to entrap, that is, trip up (figuratively stumble [transitively] or entice to sin, apostasy or displeasure): – (make to) offend. Internet Sacred Text Archive)
マタ5:29,30; 11:6; 13:21,57; 15:12; 17:27; 18:6,8,9; 24:10; 26:31,33: マル4:17; 6:3; 9:42,43,45,47; 14:27,39; ルカ7:23; 17:2; ヨハ6:61; 16:1 etc.
【わたしは】ἐγὼ ἐγώ エゴー egō {eg-o‘} (npn-1s 代名詞・主1単)
1)私 2)わたし
(G1473 ἐγώ A primary pronoun of the first person, “I” (only expressed when emphatic): – I, me. For the other cases and the plural see 1691 1698 1700 2248 2249 2254 2257 etc. Internet Sacred Text Archive)
【断じてつまずき】σκανδαλισθήσομαι σκανδαλίζω スカンダリゾー skandalizō {skan-dal-id‘-zo} (vifp–1s 動詞・直・未来・受・1単)
< σκάνδαλον 罠の餌をつける棒(鳥獣をひっかけて生け捕りにする罠のこと)、道に邪魔物をおく
1)つまずかせる、道にわなをしかける、わなにかける、わなに落とす、躓きの石を置く 2)罪を犯させる 3)罪の誘惑、罪に誘う 4)不快を与える、気を悪くする
英語 「scandal スキャンダル 恥ずべきこと」はギリシャ語「σκανδαλίζω スカンダリゾー 罠」が語源。自分で引き起こすというよりも、他人がしかけた罠によって信用を失墜させられること。
(G4624 σκανδαλίζω To “scandalize”; from 4625 to entrap, that is, trip up (figuratively stumble [transitively] or entice to sin, apostasy or displeasure): – (make to) offend. Internet Sacred Text Archive)
マタ5:29,30; 11:6; 13:21,57; 15:12; 17:27; 18:6,8,9; 24:10; 26:31,33: マル4:17; 6:3; 9:42,43,45,47; 14:27,39; ルカ7:23; 17:2; ヨハ6:61; 16:1 etc.
【ません】οὐδέποτε οὐδέποτε ウーデポテ oudepote {oo-dep‘-ot-eh} (ab 副詞)
< οὐδέ そして~でない + πότε かつて
1)まだ~ない 2)全く~ない 3)かえって~ない 4)決して~することがない、一度も~でない
(G3763 οὐδέποτε From 3761 and 4218 not even at any time, that is, never at all: – neither at any time, never, nothing at any time. Internet Sacred Text Archive)
† 英語訳聖書 Matt.26:33
King James Version
26:33 Peter answered and said unto him, Though all [men] shall be offended because of thee, [yet] will I never be offended.
New King James Version
26:33 Peter answered and said to Him, “Even if all are made to stumble because of You, I will never be made to stumble.”
American Standard Version
26:33 But Peter answered and said unto him, If all shall be offended in thee, I will never be offended.
New International Version
26:33 Peter replied, “Even if all fall away on account of you, I never will.”
Bible in Basic English
26:33 But Peter made answer and said to him, Though all may be turned away from you, I will never be turned away.
Today’s English Version
26:33 Peter spoke up and said to Jesus, “I will never leave you, even though all the rest do!”
Darby’s English Translation
26:33 And Peter answering said to him, If all shall be offended in thee, I will never be offended.
Douay Rheims
26:33 And Peter answering, said to him: Although all shall be scandalized in thee, I will never be scandalized.
Noah Webster Bible
26:33 Peter answered and said to him, Though all men shall be offended because of thee, yet will I never be offended.
Weymouth New Testament
26:33 ‘All may stumble and fail,’ said Peter, ‘but I never will.’
World English Bible
26:33 But Peter answered him, ‘Even if all will be offended by you, I will never be offended.’
Young’s Literal Translation
26:33 And Peter answering said to him, ‘Even if all shall be stumbled at thee, I will never be stumbled.’
† 細き聲 聖書研究ノート
Matt.26:33
ἀποκριθεὶς δὲ ὁ πέτρος εἶπεν αὐτῶ, εἰ πάντες σκανδαλισθήσονται ἐν σοί, ἐγὼ οὐδέποτε σκανδαλισθήσομαι.
聖書協会共同訳聖書
するとペトロが、「たとえ、皆があなたにつまずいても、私は決してつまずきません」と言った。
<するとペテロはイエスに答えて言った、「たとい、みんなの者があなたにつまずいても、わたしは決してつまずきません」>
「あなたがたはわたしから離れて散り散りになる」と言われてペテロは「たとい、みんなの者があなたにつまずいても、わたしは決してつまずきません」と誓った。
<ペテロ答へて言ふ『假令みな汝に就きて躓くとも我はいつまでも躓かじ』>
「今夜、あなたがたは皆わたしにつまずく」(マタイ26:31 新共同訳聖書)と言われるイエスにペテロは「たとえ、みんながあなたにつまずいても、わたしは決してつまずきません」(マタイ26:33 新共同訳聖書)と答える。
ルカとヨハネはそれぞれ、この時のイエスがペテロと交わされた会話を記録している。
ルカによる福音書
「シモン、シモン、見よ、サタンはあなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って許された。しかし、わたしはあなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈った。それで、あなたが立ち直ったときには、兄弟たちを力づけてやりなさい」 シモンが言った、「主よ、わたしは獄にでも、また死に至るまでも、あなたとご一緒に行く覚悟です」(ルカ22:31~33 口語訳聖書)
ヨハネによる福音書
「シモン・ペテロがイエスに言った、「主よ、どこへおいでになるのですか」。イエスは答えられた、「あなたはわたしの行くところに、今はついて来ることはできない。しかし、あとになってから、ついて来ることになろう」。ペテロはイエスに言った、「主よ、なぜ、今あなたについて行くことができないのですか。あなたのためには、命も捨てます」。(ヨハネ13:36~37 口語訳聖書)
† 心のデボーション
「ペテロ答へて言ふ『假令みな汝に就きて躓くとも我はいつまでも躓かじ』」 マタイ26:33 大正文語訳聖書
「すると、ペトロが答えて言った、『たとえ、みながあなたのことでつまずいても、わたしは断じてつまずきません』」 フランシスコ会訳聖書
「直情の人」
ペテロは直情の人で、その言葉にうそはない。イエスはその飾り気のない告白を愛される。ペテロはイエスの愛のもとにその言葉を全うしたのである。
† 心のデボーション
「ペテロ答へて言ふ『假令みな汝に就きて躓くとも我はいつまでも躓かじ』」 マタイ26:33 大正文語訳聖書
「すると、ペトロが答えて言った、『たとえ、みながあなたのことでつまずいても、わたしは断じてつまずきません』」 フランシスコ会訳聖書
「他のだれよりも」
「私は断じてつまずきません」はよい。だが「他の誰がつまずいても」と言うべきではない。自分が特別であると思えるときには、人もまた特別だからである。
† 細き聲 説教
「いのちを懸けて」
「ペテロ答へて言ふ『假令みな汝に就きて躓くとも我はいつまでも躓かじ』」 マタイ26:33 大正文語訳聖書
「すると、ペトロが答えて言った、『たとえ、みながあなたのことでつまずいても、わたしは断じてつまずきません』」 フランシスコ会訳聖書
「今夜、あなたがたはわたしから離れて散り散りになる」と言われてペテロは「たとい、みんなの者があなたにつまずいても、わたしは決してつまずきません」と誓った。
ルカとヨハネはそれぞれ、この時のイエスがペテロと交わされた会話を記録している。
ルカによる福音書
「シモン、シモン、見よ、サタンはあなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って許された。しかし、わたしはあなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈った。それで、あなたが立ち直ったときには、兄弟たちを力づけてやりなさい」 シモンが言った、「主よ、わたしは獄にでも、また死に至るまでも、あなたとご一緒に行く覚悟です」(ルカ22:31~33 口語訳聖書)
ヨハネによる福音書
「シモン・ペテロがイエスに言った、「主よ、どこへおいでになるのですか」。イエスは答えられた、「あなたはわたしの行くところに、今はついて来ることはできない。しかし、あとになってから、ついて来ることになろう」。ペテロはイエスに言った、「主よ、なぜ、今あなたについて行くことができないのですか。あなたのためには、命も捨てます」。(ヨハネ13:36~37 口語訳聖書)
「わたしは獄にでも、また死に至るまでも、あなたとご一緒に行く覚悟です」(ルカ22:31~33 口語訳聖書)というペテロの告白は嘘ではない。その時のペテロはそのように確信したのである。だが、信仰は人間の確信によるのではなく、御霊によるのである。ペテロはこの告白の数時間後に見ず知らずの女に「あなたも、ガリラヤのイエスといっしょにいた」と言われて「そんな人は知らない」とイエスを否むことになる。
(皆川誠)
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