† 福音書対観 「婚宴の譬え」
マタイ22:1~14 ルカ14:15~24
† 福音書縦観 「婚宴の譬え」
マタイ22:1~14 ルカ14:15~24
マタイ22:1~14
Matt.22:1イエスはまた、譬で彼らに語って言われた、 (14:15列席者のひとりがこれを聞いてイエスに「神の国で食事をする人は、さいわいです」と言った。 14:16そこでイエスが言われた、ルカ14:15)
口語訳聖書
† 日本語訳聖書 Matt.22:1
【漢訳聖書】
Matt.22:1 耶穌啓言、又以譬語衆曰、
【明治元訳】
Matt.22:1 イエスに答(こたへ)てまた譬(たとへ)を語(かた)りけるは
【大正文語訳】
Matt.22:1 イエスまた譬をもて答へて言ひ給ふ
【ラゲ訳】
Matt.22:1 イエズス答へて、又喩を以て語り曰ひけるは、
【口語訳】
Matt.22:1 イエスはまた、譬で彼らに語って言われた、
【新改訳改訂3】
Matt.22:1 イエスはもう一度たとえをもって彼らに話された。
【新共同訳】
Matt.22:1 イエスは、また、たとえを用いて語られた。
【バルバロ訳】
Matt.22:1 イエズスはまた、彼らにたとえを話された、
【フランシスコ会訳】
Matt.22:1 イエスは、また喩えで彼らに語られた、
【日本正教会訳】
Matt.22:1 イイスス又譬を以て彼等に語りて曰へり。
【塚本虎二訳】
Matt.22:1 イエスは言葉をつづけ、また譬をもって(パリサイ人たちに)話された、
【前田護郎訳】
Matt.22:1 イエスは語りつづけ、ふたたび譬えで彼らにいわれた、
【永井直治訳】
Matt.22:1 かくてイエス答へて復た喩にて彼等にへり、云ひ給ひけるは、
【詳訳聖書】
Matt.22:1 イエスはふたたびたとえ<比喩、例をもって示すため、または説明するための物語>をもって彼らに語られた、
† 聖書引照 Matt.22:1
Matt.22:1 イエスまた譬をもて答へて言ひ給ふ
[イエスまた譬をもて答へて言ひ給ふ] マタ9:15-17; 12:43-45; 13:3-11; t 20:1-16; t 21:28-46; マル4:33,34; ルカk 8:10; 14:16
† ギリシャ語聖書 Matt.22:1
Stephens 1550 Textus Receptus
και αποκριθεις ο ιησους παλιν ειπεν αυτοισ εν παραβολαις λεγων
Scrivener 1894 Textus Receptus
και αποκριθεις ο ιησους παλιν ειπεν αυτοισ εν παραβολαις λεγων
Byzantine Majority
και αποκριθεις ο ιησους παλιν ειπεν αυτοισ εν παραβολαις λεγων
Alexandrian
και αποκριθεις ο ιησους παλιν ειπεν εν παραβολαις αυτοισ λεγων
Hort and Westcott
και αποκριθεις ο ιησους παλιν ειπεν εν παραβολαις αυτοισ λεγων
† ギリシャ語聖書 品詞色分け
Matt. 22:1
καὶ ἀποκριθεὶς ὁ ἰησοῦς πάλιν εἶπεν ἐν παραβολαῖς αὐτοῖς λέγων,
† ヘブライ語聖書 Matt.22:1
Matt.22:1
כב יֵשׁוּעַ הוֹסִיף לְדַבֵּר אֲלֵיהֶם בִּמְשָׁלִים וְאָמַר:
† ラテン語聖書 Matt.22:1
Latin Vulgate
Matt.22:1
Et respondens Iesus, dixit iterum in parabolis eis, dicens:
And responding, Jesus again spoke to them in parables, saying:
† 私訳(詳訳)
【私訳】 「そして、イエスは再びたとえで彼らに答えて語られた」
† 新約聖書ギリシャ語語句研究
Matt.22:1
καὶ ἀποκριθεὶς ὁ ἰησοῦς πάλιν εἶπεν ἐν παραβολαῖς αὐτοῖς λέγων,
【そして】 καὶ καί カイ kai {kahee} (ch 接続詞・完)
1)~と、~も、そして 2)~さえ、でさえも 3)しかし 4)しかも、それは 5)それでは、それだのに 6)そうすれば、すなわち 7)のみならず、もまた
(G2532 καί Apparently a primary particle, having a copulative and sometimes also a cumulative force; and, also, even, so, then, too, etc.; often used in connection (or composition) with other particles or small words: – and, also, both, but, even, for, if, indeed, likewise, moreover, or, so, that, then, therefore, when, yea, yet. Internet Sacred Text Archive)
【イエスは】 ἰησοῦς ᾽Ιησοῦς イエースウース Iēsous {ee-ay-sooce‘ } (n-nm-s 名詞・主男単)
イエス 意味は「ヤㇵウェは救いである」
「イエス」はヘブル語「 יְהוֺשׁוּעַ イェホーシュア Yehowshuwa` {yeh-ho-shoo’-ah} ”Jehovah is salvation” 主は救い、ヨシュア」の ギリシャ名
(G2424 ᾽Ιησοῦς Of Hebrew origin [3091; Jesus (that is, Jehoshua), the name of our Lord and two (three) other Israelites: – Jesus. H3091 יְהוֹשׁוַּע יְהוֹשׁוַּע yehôshûa‛ yehôshûa‛ yeh-ho-shoo‘-ah,yeh-ho-shoo‘-ah From 3068 and 3467 Jehovah-saved; Jehoshua (that is, Joshua), the Jewish leader: – Jehoshua, Jehoshuah, Joshua. Compare 1954 3442. Internet Sacred Text Archive)
マタ16:16; マル5:7; ルカ1:32; ヨハ1:29,36; 14:6; 6:33,51; ロマ1:16; 3:29; 11:26; 14:9; Ⅰコリ1:24; 2:8; 15:45; Ⅰテモ6:15; ヘブ2:10; 3:6; 9:11,15; 12:24; 黙示1:5,8; 2:8; 3:14 etc.
【もう一度】 πάλιν πάλιν パりン palin {pal‘-in} (ab 副詞)
1)逆の方向に、引き返して 2)元に、元の方向に、戻って、また、再び、~とも 3)後ろに 4)もう一度、こんどは、他方では
(G3825 πάλιν Probably from the same as 3823 (through the idea of oscillatory repetition); (adverbially) anew, that is, (of place) back, (of time) once more, or (conjugationally) furthermore or on the other hand: – again. Internet Sacred Text Archive)
【たとえを】 παραβολαῖς παραβολή パラボれー parabolē {par-ab-ol-ay‘} (n-df-p 名)与女複)
< παραβάλλω (比較のため)傍らにおく
1)比較、対比、 2)比喩、譬え、たとえ話、ことわざ、訓話 3)惑星の合
(G3850 παραβολή From 3846 a similitude (“parable”), that is, (symbolically) fictitious narrative (of common life conveying a moral), apoth gm or adage: – comparison, figure, parable, proverb. Internet Sacred Text Archive)
マタ13:3,10,13,18,24,31,33,34,35,36,53, 15:15; 21:33,45; 22:1; 24:32; マル3:23; 4:2,10,11,13,30,33,34,7:17; 12:1,12; 13:28; etc.
【もって】 ἐν ἐν エン en {en} (pd 前置詞・属)
1)~の中に、~の間に 2)~の上に 3)ところに、のそばに 4)で 3)よって 5)に
(G1722 ἐν A primary preposition denoting (fixed) position (in place, time or state), and (by implication) instrumentality (medially or constructively), that is, a relation of rest (intermediate between 1519 and 1537 ; “in”, at, (up-) on, by, etc.: – about, after, against, + almost, X altogether, among, X as, at, before, between, (here-) by (+ all means), for (. . . sake of), + give self wholly to, (here-) in (-to, -wardly), X mightily, (because) of, (up-) on, [open-] ly, X outwardly, one, X quickly, X shortly, [speedi-] ly, X that, X there (-in, -on), through (-out), (un-) to(-ward), under, when, where (-with), while, with (-in). Often used in compounds, with substantially the same import; rarely with verbs of motion, and then not to indicate direction, except (elliptically) by a separate (and different) prep. Internet Sacred Text Archive)
【彼らに】 αὐτοῖς αὐτός アウトス autos {ow-tos‘} (npdm3p 代名詞・与男3)
1)彼、彼女、それ(三人称の代名詞) 2)自身で、自分から、自分として(強調用法) 3)同じ同一の 4)まさに、ちょうど
(G846 αὐτός From the particle αὖ au (perhaps akin to the base of 109 through the idea of a baffling wind; backward); the reflexive pronoun self, used (alone or in the compound of 1438 of the third person, and (with the proper personal pronoun) of the other persons: – her, it (-self), one, the other, (mine) own, said, ([self-], the) same, ([him-, my-, thy-]) self, [your-] selves, she, that, their (-s), them ([-selves]), there [-at, -by, -in, -into, -of, -on, -with], they, (these) things, this (man), those, together, very, which. Compare 848. Internet Sacred Text Archive)
【答えて】 ἀποκριθεὶς ἀποκρίνομαι アポクリノマイ apokrinomai {ap-ok-ree‘-nom-ahee} (vpaonm-s 分
詞・1アオ能欠主男単)
< ἀπό + κρίνω 審く、分ける
1)分離する、分ける、区別する、退ける 2)離れる、分かれる、帰着する 3)答える、返答する、答弁する、弁明する、言葉を続ける 4)選ぶ、選び出す
(G611 ἀποκρίνομαι From 575 and κρινω krino ; to conclude for oneself, that is, (by implication) to respond; by Hebraism (compare [6030 ) to begin to speak (where an address is expected): – answer. Internet Sacred Text Archive)
【言われた】 εἶπεν εἶπον エイポン eipon {i‘-pon} (viaa–3s 動詞・直・2アオ・能・3)
1)言う、話す、語る、告げる、言いあらわす、述べる、呼ぶ 2)命じる、願う、尋ねる 3)~と呼ぶ、称する 4)語られたこと、言葉、発言、発話、話の内容 5)出来事
εἶπον は ἔπω の2アオリスト形で実際には λέγω のアオリストとして用いられる
(G2036 ἔπω A primary verb (used only in the definite past tense, the others being borrowed from 2046 4483 and 5346 ; to speak or say (by word or writting): – answer, bid, bring word, call, command, grant, say (on), speak, tell. Compare 3004. Internet Sacred Text Archive)
【言わく】 λέγων λέγω れゴー legō {leg‘-o} (vppanm-s 分詞・現能主男)
1)言う、告げる、語る、話す、言い表す、述べる 2)呼ぶ、命ずる、指図する、言いつける 3)名づける、称する、呼びかける 4)意味する、指す
(G3004 λέγω A primary verb; properly to “lay” forth, that is, (figuratively) relate (in words [usually of systematic or set discourse; whereas 2036 and 5346 generally refer to an individual expression or speech respectively; while 4483 is properly to break silence merely, and 2980 means an extended or random harangue]); by implication to mean: – ask, bid, boast, call, describe, give out, name, put forth, say (-ing, on), shew, speak, tell, utter. Internet Sacred Text Archive)
マタ1:20; 2:23; 5:44; 9:14,34; マル2:11; 5:9; 12:18; ルカ5:39; 6:46; 20:41; ヨハ1:29; 2:6; 16:12; etc.
† 英語訳聖書 Matt.22:1
King James Version
22:1 And Jesus answered and spake unto them again by parables, and said,
New King James Version
22:1 And Jesus answered and spoke to them again by parables and said:
American Standard Version
22:1 And Jesus answered and spake again in parables unto them, saying,
New International Version
22:1 Jesus spoke to them again in parables, saying:
Bible in Basic English
22:1 And Jesus, talking to them again in stories, said:
Today’s English Version
22:1 Jesus again used parables in talking to the people.
Darby’s English Translation
22:1 And Jesus answering spoke to them again in parables, saying,
Douay Rheims
22:1 And Jesus answering, spoke again in parables to them, saying:
Noah Webster Bible
22:1 And Jesus answered, and spoke to them again by parables, and said,
Weymouth New Testament
22:1 Again Jesus spoke to them in figurative language.
World English Bible
22:1 Jesus answered and spoke again in parables to them, saying,
Young’s Literal Translation
22:1 And Jesus answering, again spake to them in similes, saying,
† 細き聲 聖書研究ノート
<イエスまた譬をもて答へて言ひ給ふ>
イエスは重ねて、もう一つの譬えを語られた。
<婚宴の譬え>
ルカはマタイ22:1~14の「婚宴の譬え」をエルサレムへの途上でのイエスの教え(ルカ13:22~16:13)に入れている。
<イエスまた譬をもて答へて言ひ給ふ>
ルカ並行記事では「安息日の食卓」で列席者に語られた譬えになっている。(ルカ14:15)
「イエスはもう一度たとえをもって彼らに話された」 新改訳聖書
「もう一度 πάλιν パりン」は「逆の方向に、引き返して、元の方向に戻って、再び」の意味。
イエスはすでに祭司長、律法学者、民の長老たちに喩えをもって語られた。彼らはそれが自身についての教えであることは気づき、イエスへの殺意をかためることになった。そこで、イエスは「再び、元の方向に戻って」もう一つの喩えを語られる。
† 心のデボーション
「イエスまた譬をもて答へて言ひ給ふ」 マタイ22:1 大正文語訳聖書
「イエスはもう一度たとえをもって彼らに話された」 新改訳聖書
「かたくなな心」
イエスは聞いても悟らないばかりか敵意をつのらせる者をも退けなさらず、なおも語り続けられる。
「主は心の打ち砕かれた者の近くにおられ、たましいの砕かれた者を救われる」 詩篇34:18 新改訳聖書
† 心のデボーション
「イエスまた譬をもて答へて言ひ給ふ」 マタイ22:1 大正文語訳聖書
「イエスはもう一度たとえをもって彼らに話された」 新改訳聖書
「もう一度」
私は何度繰り返し教えられたことだろう。繰り返し教えられるごとに、少しずつ全体の意味に近づいてきた。神は一度で悟らないからといって、見捨てられるお方ではない。
† 心のデボーション
「イエスまた譬をもて答へて言ひ給ふ」 マタイ22:1 大正文語訳聖書
「イエスはもう一度たとえをもって彼らに話された」 新改訳聖書
「神の言葉」
神は多くの方法で私に語られる。しかし、どの方法によっても、神は直接私に語られるのである。私は神のことばが私の思いを動かすまで、内にとどめなければならない。神の言葉は消えることはあっても私から出て行くことはない。
† 細き聲 説教
「光のあるうちに」
「イエスまた譬をもて答へて言ひ給ふ」 マタイ22:1 大正文語訳聖書
「イエスはもう一度たとえをもって彼らに話された」 新改訳聖書
イエスは重ねて、もう一つの譬えを語られた。
ルカはマタイ22:1~14の「婚宴の譬え」をエルサレムへの途上、「安息日の食卓」で列席者に語られた譬え(ルカ13:22~16:13)に入れている。
「もう一度 πάλιν パりン」は「逆の方向に、引き返して、元の方向に戻って、再び」の意味。
イエスはすでに祭司長、律法学者、民の長老たちに喩えをもって語られた。彼らはそれが自身についての教えであることは気づき、イエスへの殺意をかためることになった。そこで、イエスは「再び、元の方向に戻って」もう一つの喩えを語られる。
イエスは聞いても悟らないばかりか敵意をつのらせる者をも退けなさらない。
人は生涯に、何度、イエスの声を聞くだろうか?
イエスは「語り続けられる主」である。
「光の子となるために、光のあるうちに、光を信じなさい。」 ヨハネ12:36 新共同訳聖書
しかし、やがて闇がやってくる。
「神は彼らの目を見えなくし、/その心をかたくなにされた。こうして、彼らは目で見ることなく、/心で悟らず、立ち帰らない。わたしは彼らをいやさない。」 ヨハネ12:40 新共同訳聖書
神は「自ら心をかたくなにする者」の心を「かたくなに」される。「彼らは目で見ることなく、/心で悟らず、立ち帰らない」ためである。
(皆川誠)
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