† 福音書対観 「ヨハネの宣教」 マタイ3:7~10
マタイ3:7~10 ルカ3:7~14
マタイ3:7~10
Matt.3:7ヨハネは、パリサイ人やサドカイ人が大ぜいバプテスマを受けようとしてきたのを見て、彼らに言った、(ヨハネは、彼からバプテスマを受けようとして出てきた群衆にむかって言った ルカ3:7)「まむしの子らよ、迫ってきている神の怒りから、おまえたちはのがれられると、だれが教えたのか。 口語訳聖書
† 日本語訳聖書 Matt.3:7
【漢訳聖書】
Matt.3:7 約翰見法利賽及撒吐該多人、來受其洗禮、則謂之曰、蝮類乎、誰示爾避將來之怒乎、
【明治元訳】
Matt.3:7 バプテスマを受(うけ)んとてパリサイ及(および)サドカイの人々(ひとびと)の多(おほ)く來(きた)れるを見(み)て彼等(かれら)に曰(いひ)けるは蝮(まむし)の裔(すゑ)よ誰(たが)なんぢらに來(きたら)んとする怒(いかり)を避(さく)べきことを告(つげ)しや
【大正文語訳】
Matt.3:7 ヨハネ、パリサイ人およびサドカイ人のバプテスマを受けんとて、多く來るを見て、彼らに言ふ『蝮の裔よ、誰が汝らに、來らんとする御怒を避くべき事を示したるぞ。
【ラゲ訳】
Matt.3:7 多くのファリザイ人及サドカイ人の己に洗せられんとて來るを見て、ヨハネ是に云ひけるは、蝮の裔よ、來るべき怒を逃るる事を誰か汝等に誨へしぞ。
【口語訳】
Matt.3:7 ヨハネは、パリサイ人やサドカイ人が大ぜいバプテスマを受けようとしてきたのを見て、彼らに言った、「まむしの子らよ、迫ってきている神の怒りから、おまえたちはのがれられると、だれが教えたのか。
【新改訳改訂3】
Matt.3:7 しかし、パリサイ人やサドカイ人が大ぜいバプテスマを受けに来るのを見たとき、ヨハネは彼らに言った。「まむしのすえたち。だれが必ず来る御怒りをのがれるように教えたのか。
【新共同訳】
Matt.3:7 ヨハネは、ファリサイ派やサドカイ派の人々が大勢、洗礼を受けに来たのを見て、こう言った。「蝮の子らよ、差し迫った神の怒りを免れると、だれが教えたのか。
【バルバロ訳】
Matt.3:7 また、大ぜいのファリサイ人とサドカイ人が洗礼を受けに来たのを見てヨハネは、「まむし族の者よ、近く来る神の怒りを逃れることを、だれがあなたたちに教えたのか。
【フランシスコ会訳】
Matt.3:7 ヨハネは、ファリサイ派とサドカイ派の人々が大勢、洗礼を受けに来たのを見て、彼らに言った。「まむしの子孫、来るべき神の怒りから逃れるようにと、誰が教えたのか。
【日本正教会訳】
Matt.3:7 イオアンはファリセイ及びサッドゥケイ等の多く其(その)洗(せん)を受けん爲に來るを見て、之に謂(い)へり、蝮の類(るゐ)よ、誰か爾等(なんぢら)に將來の怒を避くることを示したる、
【塚本虎二訳】
Matt.3:7 ヨハネは大勢のパリサイ人とサドカイ人とが洗礼を受けに来るのを見て言った、「蝮の末ども、(わたしから洗礼を受けて)来るべき(神の)怒り(の裁き)を免れるようにと、だれがおしえたのか。
【前田護郎訳】
Matt.3:7 多くのパリサイ人とサドカイ人が洗礼のところへ来るのを見てヨハネは彼らにいった、「まむしの子らよ、だれが来たるべき怒りからのがれることを教えたか。
【永井直治訳】
Matt.3:7 されど彼はそのバプテズマのために、來れる多くのパリサイ幷にサドカイの人々を見て、彼等にいへり、蝮の裔よ、誰が汝等に來らんとする怒より遁るることを示ししや。
【詳訳聖書】
Matt.3:7 しかし、彼は、大ぜいのパリサイびととサドカイびとがバプテスマを受けようとしてやって来るのを見た時、彼らに言った、「おまえたち、まむしのやからよ、だれが確かに来ようとしているみ怒り<[不従順に対する神の]憤り>から逃げる<のがれる>ようにとおまえたちに警告したのか。
† 聖書引照 Matt.3:7
Matt.3:7 ヨハネ、パリサイ人およびサドカイ人のバプテスマを受けんとて、多く來るを見て、彼らに言ふ『蝮の裔よ、誰が汝らに、來らんとする御怒を避くべき事を示したるぞ。
[パリサイ人およびサドカイ人] マタ5:20; 12:24; 15:12; 16:6,11,12; 22:15,23,34; 23:13; etc.; マル7:3~5; 8:15; 12:13,18; ルカ7:30; 11:39~44; 16:14; 18:11; ヨハ1:24; 7:45~49; 9:40; 使徒4:1,2; 5:17; 15:5; 23:6~9; 26:5
[蝮の裔よ] マタ12:34; 23:33; 創世3:15; 詩篇58:3~6; イザ57:3,4; 59:5; ルカ3:7~9; ヨハ8:44; Ⅰヨハ3:10; 黙示12:9,10
[誰が汝らに、來らんとする御怒を避くべき事を示したるぞ] エレ6:10; 51:6; エゼ3:18~21; 33:3~7; 使徒20:31; ロマ1:18; ヘブ11:7
[御怒を避くべき事を] ロマ5:9; Ⅰテサ1:10; Ⅱテサ1:9,10; ヘブ6:18; 黙示6:16,17
† ギリシャ語聖書 Matt.3:7
Stephens 1550 Textus Receptus
ιδων δε πολλους των φαρισαιων και σαδδουκαιων ερχομενους επι το βαπτισμα αυτου ειπεν αυτοις γεννηματα εχιδνων τις υπεδειξεν υμιν φυγειν απο της μελλουσης οργης
Scrivener 1894 Textus Receptus
ιδων δε πολλους των φαρισαιων και σαδδουκαιων ερχομενους επι το βαπτισμα αυτου ειπεν αυτοις γεννηματα εχιδνων τις υπεδειξεν υμιν φυγειν απο της μελλουσης οργης
Byzantine Majority
ιδων δε πολλους των φαρισαιων και σαδδουκαιων ερχομενους επι το βαπτισμα αυτου ειπεν αυτοις γεννηματα εχιδνων τις υπεδειξεν υμιν φυγειν απο της μελλουσης οργης
Alexandrian
ιδων δε πολλους των φαρισαιων και σαδδουκαιων ερχομενους επι το βαπτισμα αυτου ειπεν αυτοις γεννηματα εχιδνων τις υπεδειξεν υμιν φυγειν απο της μελλουσης οργης
Hort and Westcott
ιδων δε πολλους των φαρισαιων και σαδδουκαιων ερχομενους επι το βαπτισμα ειπεν αυτοις γεννηματα εχιδνων τις υπεδειξεν υμιν φυγειν απο της μελλουσης οργης
† ギリシャ語聖書 品詞色分け
Matt.3:7
᾽Ιδὼν δὲ πολλοὺς τῶν Φαρισαίων καὶ Σαδδουκαίων ἐρχομένους ἐπὶ τὸ βάπτισμα αὐτοῦ εἶπεν αὐτοῖς, Γεννήματα ἐχιδνῶν, τίς ὑπέδειξεν ὑμῖν φυγεῖν ἀπὸ τῆς μελλούσης ὀργῆς;
† ラテン語聖書 Matt.3:7
Latin Vulgate
Matt.3:7
Videns autem multos Pharisæorum, et Sadducæorum venientes ad baptismum suum, dixit eis: Progenies viperarum, quis demonstravit vobis fugere a ventura ira?
Then, seeing many of the Pharisees and Sadducees arriving for his baptism, he said to them: “Progeny of vipers, who warned you to flee from the approaching wrath?
† ヘブライ語聖書 Matt.3:7
Matt.3:7
כְּשֶׁרָאָה רַבִּים מִן הַפְּרוּשִׁים וְהַצְּדוֹקִים בָּאִים לְהִטָּבֵל אָמַר לָהֶם: “יַלְדֵי צִפְעוֹנִים, מִי הוֹרָה אֶתְכֶם לְהִמָּלֵט מִן הֶחָרוֹן הַבָּא
† 私訳(詳訳)Matt.3:7
【私訳】 「また、彼〔ヨハネ〕は、ファリサイ派とサドカイ派の人々が大勢、彼〔ヨハネ〕のバプテスマ<洗礼>を受けに来たのを見て、彼らに言った。『蝮<まむし、毒蛇>の子ら<子孫、生まれた者、実、果実>よ。まさに<確かに>来ようとしている〔神の〕怒り<ふくれ上がり、熟し切った怒り、激怒、激情>から免れる<逃げる、避ける>ようにと誰があなたがたに教えた<警告した、忠告した>のか?』」
† 新約聖書ギリシャ語語句研究
Matt.3:7
᾽Ιδὼν δὲ πολλοὺς τῶν Φαρισαίων καὶ Σαδδουκαίων ἐρχομένους ἐπὶ τὸ βάπτισμα αὐτοῦ εἶπεν αὐτοῖς, Γεννήματα ἐχιδνῶν, τίς ὑπέδειξεν ὑμῖν φυγεῖν ἀπὸ τῆς μελλούσης ὀργῆς;
【また】 δὲ δέ デ de {deh} (cc 接続詞・等位)
1)ところで、しかし、さて、そして 2)しかも、そしてまた、なお、すると、また 3)次に、さらに 4)否、むしろ
【ファリサイ派】 Φαρισαίων Φαρισαῖος ふァリサイオス Pharisaios {far-is-ah‘-yos} (n-gm-p 名詞・属男複)
1)パリサイ人
アラム語で「分離した者」の意味。「パリサイ人」
捕囚後、ユダヤ教に起こった厳格な律法主義者
【と】 καὶ καί カイ kai {kahee} (cc 接続詞・等位)
1)~と、~も、そして 2)~さえ、でさえも 3)しかし 4)しかも、それは 5)それでは、それだのに 6)そうすれば、すなわち 7)のみならず、もまた
【サドカイ派の人々が】 Σαδδουκαίων Σαδδουκαῖος サドウーカイオス Saddoukaios {sad-doo-kah‘-yos} (n-gm-p 名詞・属男複)
1)サドカイ人
祭司長ザドク Tsadoz (ヘブル語で正義)からきた名。「サドカイ人」
口碑律を否定し、モーセ律法のみを奉じ、復活、来世を否定した
マタ3:7; 16:1,6,11,12; 22:23,34; マル12:18; ルカ20:27; 使徒4:1; 5:17; 23:6,7,8
【大勢】 πολλοὺς πολύς ポりゆス polus polos {pol-oos‘} (ap-am-p 形容詞・対男複)
1)(数が)多い、よリ多く、余る、余分にある、十分過ぎる、ほどである、余裕がある、余計である 2)(大きさ、強さ、程度の)大きい、激しい、大いなる、非常な、重大な、3)おびただしい、幾多の、幾つもの、大量の 4)より永い、より先の 5)価値の高い、より優れた、より大切な
【バプテスマを受けに来た】 ἐρχομένους ἐπὶ τὸ βάπτισμα αὐτοῦ
【彼の】 αὐτοῦ αὐτός アウトス autos {ow-tos‘} (npgm3s 代名詞・属男3)
1)彼、彼女、それ(三人称の代名詞) 2)自身で、自分から、自分として(強調用法) 3)同じ同一の 4)まさに、ちょうど
【バプテスマ】 βάπτισμα βάπτισμα バプティスマ baptisma {bap‘-tis-mah} (n-an-s 名詞・対中単)
< βάπτω つける、浸す
1)浸す、沈める、つける、洗い清める 2)洗礼、バプテスマ
「バプテスマ βάπτισμα」は人が川を渡ってみずに浸かる、船が沈没する等の意味に用いられた言葉
マタ3:7;21:25; マル1:4; 10:38;,39: 11:30; ルカ3:3; 7:29; 12:50; 20:4; 使徒1:22; 10:37; 13:24; 18:25;19:3; ロマ6:4; エぺ4:5; コロ2:12; Ⅰコリ3:21
【を】 ἐπὶ ἐπί エピ epi{ep-ee‘} (pa 前置詞・対)
1)の上に、近くに 2)よって 3)に向かって 4)に 5)を 6)へ
【来たのを】 ἐρχομένους ἔρχομαι エルこマイ erchomai {er‘-khom-ahee} (vppnam-p 分詞・現能欠対男複)
1)来る、やってくる、~しにやってくる 2)近づく、臨む、達する 3)着く、到着する 4)現れる 5)上がる、下る
【見て】 ᾽Ιδὼν εἶδω エイドー eidō {i‘-do} (vpaanm-s 分詞・2アオ能主男単)
1)見る、~の方を見る、目で見る 2)知る、味わう、経験する、見て知る、洞察する、理解する、悟る、認める 3)探す、考える、心に調べる、分かる、見つける
マタ2:2; 4:26;27:49; 14:14; 28:6; マル1:10,16; 2:1; 8:33; ルカ5:26; 7:22;14:18; ヨハ1:47,48; 6:26;7:52;19:6; 使徒9:35; 12:16; ガラ1:19; Ⅰテモ6:16 etc.
【彼らに】 αὐτοῖς αὐτός アウトス autos {ow-tos‘} (npdm3p 代名詞・与男3)
1)彼、彼女、それ(三人称の代名詞) 2)自身で、自分から、自分として(強調用法) 3)同じ同一の 4)まさに、ちょうど
【こう言った】 εἶπεν εἶπον エイポン eipon {i‘-pon} (viaa–3s 動詞・直・2アオ・能・3)
1)言う、話す、語る、告げる、言いあらわす、述べる、呼ぶ 2)命じる、願う、尋ねる 3)~と呼ぶ、称する 4)語られたこと、言葉、発言、発話、話の内容 5)出来事
【蝮の】 ἐχιδνῶν ἔχιδνα エきドナ echidna {ekh‘-id-nah} (n-gf-p 名詞・属女複)
1) まむし 2)毒蛇
マタ3:7; 12:34; 23:33; ルカ3:7; 使徒28:3
【子らよ】 Γεννήματα γέννημα ゲンネーマ gennēma {ghen‘-nay-mah} (n-vn-p 名詞・呼中複)
1)子孫、子 2)実、果実、穀物 3)養育、教育 4)産むこと 5)生まれたもの
マタ3:7; 12:34; 23:333; ルカ32:7
【差し迫った】 μελλούσης μέλλω メるろー mellō {mel‘-lo} (vppagf-s 分詞・現能属女単)
1)まさに~しようとしている 2)決心がつかずまだしていないが確実に来る 3)きっと~である、~に違いない 4)~でなければならない、~することになっている、~するつもりでいる 5)ためらう、ぐずぐずする、遅らせる
マタ2:13; 20:17,22; マル10:32; 13:4; ルカ9:31; 10:1; 19:4; 21:7; ヨハ6:6,15,71; 7:35,39; 12:4 etc
【怒り】 ὀργῆς ὀργή オルゲー orgē {or-gay‘} (n-gf-s 名詞・属女単)
< ὀργάω ふくれ上がる、果実が果汁ではちきれる、熟する
1)気性、気質、心、気持ち 2)怒り、激情、激怒 3)神の怒り
【から】 ἀπὸ ἀπό アポ apo {apo‘} (pg 前置詞・属)
1)~から 2)~から離れて 3)~の中から、~のうちの、~のうちから 4)~以来、~の後で 5)によって 6)(人、物、状態から)自由にする、取り去る
【免れると】 φυγεῖν φεύγω ふェウゴー pheugō {fyoo‘-go} (vnaa 不定詞・2アオ能)
1)逃げる、逃れる、逃げ去る 2)避ける、免れる 3)(国を)捨てる、亡命する
マタ2:13; 8:33; 10:23; 14:11; 24:16; 26:56; マル5:14; 13:14; 14:50; 16:8; ルカ8:34; 21:21; ヨハ10:5,12; 使徒7:29; 27:30; ヤコ4:7; 黙示9:6; 12:6
【誰が】 τίς τίς ティス tis {tis} (aptnm-s 形容詞・疑主男単)
1)誰 2)何 3)どんな 4)なぜ 5)どちら 6)何故、どうして
【あなた方に】 ὑμῖν σύ スゆ sou {soo} (npd-2p 代名詞・与2複)
1)あなた 2)汝 3)君
【教えたのか?】 ὑπέδειξεν; ὑποδείκνυμι ヒュポデイクヌミ hupodeiknumi {hoop-od-ike‘-noo-mee}(viaa–3s 動詞・直・2アオ・能・3単)
<ὑπό 目の下に置いて +δείκνυμι 示す
1)言葉で示す、説明する、教える、警告する 2)かいま見せる、(手本、見本)を示す、教えを示す、輪郭を書いて示す、指摘する、忠告する
マタ3:7; ルカ3:7; 6:47; 12:5; 使徒9:16; 2:35
† 英語訳聖書 Matt.3:7
King James Version
3:7 But when he saw many of the Pharisees and Sadducees come to his baptism, he said unto them, O generation of vipers, who hath warned you to flee from the wrath to come?
American Standard Version
3:7 But when he saw many of the Pharisees and Sadducees coming to his baptism, he said unto them, Ye offspring of vipers, who warned you to flee from the wrath to come?
New International Version
3:7 But when he saw many of the Pharisees and Sadducees coming to where he was baptizing, he said to them: “You brood of vipers! Who warned you to flee from the coming wrath?
Bible in Basic English
3:7 But when he saw a number of the Pharisees and Sadducees coming to his baptism, he said to them, Offspring of snakes, at whose word are you going in flight from the wrath to come?
Darby’s English Translation
3:7 But seeing many of the Pharisees and Sadducees coming to his baptism, he said to them, Offspring of vipers, who has forewarned you to flee from the coming wrath?
Douay Rheims
3:7 And seeing many of the Pharisees and Sadducees coming to his baptism, he said to them: Ye brood of vipers, who hath shewed you to flee from the wrath to come?
Noah Webster Bible
3:7 But when he saw many of the Pharisees and Sadducees come to his baptism, he said to them, O generation of vipers, who hath warned you to flee from the wrath to come?
Weymouth New Testament
3:7 But when he saw many of the Pharisees and Sadducees coming for baptism, he exclaimed, ‘O vipers’ brood, who has warned you to flee from the coming wrath?
World English Bible
3:7 But when he saw many of the Pharisees and Sadducees coming for his baptism, he said to them, ‘You offspring of vipers, who warned you to flee from the wrath to come?
Young’s Literal Translation
3:7 And having seen many of the Pharisees and Sadducees coming about his baptism, he said to them, ‘Brood of vipers! who did shew you to flee from the coming wrath?
Amplified Bible
3:7 But when he saw many of the [e]Pharisees and [f]Sadducees coming for baptism, he said to them, “You brood of vipers, who warned you to flee from the [divine] wrath and judgment to come?
Footnotes:
[e]This band (sash, girdle) was about six inches wide and had clasps or fasteners in front. It was used to carry personal items such as a dagger, money or other necessary things.
[f]The Pharisees identified with the common people and had control over them. They were prominent legalistic leaders in Judaism who were experts in Mosaic Law and its rituals and traditions. They believed in the resurrection of the dead, immortality of the soul and in the existence of angels and spirits.
Matthew 3:7 The Sadducees were aristocratic members of a priestly group (religious party) who controlled the temple. They denied the possibility of a resurrection and the existence of any spiritual beings apart from God. Although the Sadducees were in the minority, they were leaders of the Sanhedrin, controlling the Jewish High Court.
† 細き聲 聖書研究ノート
<ヨハネ、パリサイ人およびサドカイ人のバプテスマを受けんとて、多く來るを見て、彼らに言ふ『蝮の裔よ、誰が汝らに、來らんとする御怒を避くべき事を示したるぞ>
荒野におもむいたのは民衆だけではなかった。宗教家のパリサイ人やパリサイ人とは対立関係にあったサドカイ人もバプテスマのヨハネの説教を聞くために荒野にやってきた。ヨハネは彼らに「蝮の裔よ、誰が汝らに、來らんとする御怒を避くべき事を示したるぞ」と厳しい言葉を告げている。
<ファリサイ派とサドカイ派>
サドカイ派 Σαδδουκαῖος サドウーカイオス は「正しい」という意味を持ち、ソロモン王のもとで大祭司に任命されたシャドク( צדוֺק Sa-doq)に由来すると思われる。エルサレム神殿を中心に活動する祭司貴族階級に影響力を持ち、ローマ帝国を支持していたため、帝国から優遇されていた。
それに対してファリサイ派は、ヘブライ語の「פְּרוּשִׁם ペルーシーム」に由来し、「離れた者、分離された者」の意味。「分離」が何を意味するかは明確ではない。律法遵守のために、祭司的律法解釈から分離した者との意味か、又はエルサレム神殿の祭司に反発して分離した者を意味するとの解釈がある。律法に即して正しい生活を送る人々で、イエスの時代には6000人くらいいたと言われる。
対立関係にあるファリサイ派とサドカイ派が共にヨハネの所に集まる。しかし呉越同舟が本物であるためしはない。
<蝮の子>
「蝮の子 Γεννήματα ἐχιδνῶν」は、毒をもち人を噛む。蛇遣いの声を聞かないので「耳しいのまむし」と言われる。(詩篇58:4) 他の人の声に従わず、毒の牙をもって人を噛む者たちである。
<神の怒り>
「差し迫る μέλλω メるろー」は「まさに来ようとしている」こと。果物が熟して果汁が充ちるように、神の「怒り」は次第にふくれ上がり、熟し切り、今にも破裂しそうになっている。
ヨハネはファリサイ派やサドカイ派の人々が自分のところに来たのは、荒野に棲む「蝮」が発生した野火に追われて出て来たにすぎないことを見抜いている。ファリサイ派やサドカイ派の人々の行動は群衆の関心が自分たちからヨハネに移ることへの危機感からである。彼らが知るべきは、神の怒りが自身に「差し迫っている μέλλω メるろー」ことであり、それを「免れる φεύγω ふェウゴー 逃げる、のがれる、避ける、免れる、(国を)捨てる、亡命する」ことができないという事実であり、それゆえに「悔改め」に至ることである。そこに行けば神の怒りを避けることのできるような地はどこにも存在しない。
<教える>
「教える ὑποδείκνυμι ヒュポデイクヌミ」は「輪郭を書いて示す」こと。「まさにあろうとしていること」について輪郭を描くことからすべてが始まる。
「まさにあろうとしていることについて輪郭を描き得る者」がいたら、彼は指導者である。
† 心のデボーション
「ヨハネ、パリサイ人およびサドカイ人のバプテスマを受けんとて、多く來るを見て、彼らに言ふ『蝮の裔よ、誰が汝らに、來らんとする御怒を避くべき事を示したるぞ」 マタイ3:7 大正文語訳聖書
「ヨハネは、ファリサイ派とサドカイ派の人々が大勢、洗礼を受けに来たのを見て、彼らに言った。「まむしの子孫、来るべき神の怒りから逃れるようにと、誰が教えたのか」 フランシスコ会訳聖書
「バプテスマ」
ヨルダン川でヨハネからバプテスマを受けようとした人々の列にファリサイ派とサドカイ派の人々もいた。しかし、彼らの多くはヨハネの「悔い改め」に応じて来たのではなかった。
彼らは「何度も洗えば洗うほど浄化される」と考え、ヨハネにも洗ってもらおうとしたのである。それに対してヨハネは荒野で「一回限りのバプテスマ」を授けた。
人は徐々に浄められるのではない。浄められたものが徐々に現われるのである。
† 心のデボーション
「ヨハネ、パリサイ人およびサドカイ人のバプテスマを受けんとて、多く來るを見て、彼らに言ふ『蝮の裔よ、誰が汝らに、來らんとする御怒を避くべき事を示したるぞ」 マタイ3:7 大正文語訳聖書
「ヨハネは、ファリサイ派とサドカイ派の人々が大勢、洗礼を受けに来たのを見て、彼らに言った。「まむしの子孫、来るべき神の怒りから逃れるようにと、誰が教えたのか」 フランシスコ会訳聖書
「災い汝に至らず」
人は「災い汝に至らず」と告げる声を聞きたがる。それを告げる偽りの預言者のところには、今も多くの信徒が集まってくる。それが最悪の災いであることに気づかない。
† 心のデボーション
「ヨハネ、パリサイ人およびサドカイ人のバプテスマを受けんとて、多く來るを見て、彼らに言ふ『蝮の裔よ、誰が汝らに、來らんとする御怒を避くべき事を示したるぞ」 マタイ3:7 大正文語訳聖書
「ヨハネは、ファリサイ派とサドカイ派の人々が大勢、洗礼を受けに来たのを見て、彼らに言った。「まむしの子孫、来るべき神の怒りから逃れるようにと、誰が教えたのか」 フランシスコ会訳聖書
「蝮の裔(すえ)」
バプテスマのヨハネは荒野の群衆にファリサイ派とサドカイ派がいるのを見て「蝮の裔(すえ)よ」と厳しい言葉をかける。
「蝮 ἔχιδνα エきドナ」は「まむし、毒蛇」をさす。
「かれらは蛇のごとくおのが舌を利す そのくちびるのうちに蝮の毒あり」詩篇140:3 明治元訳聖書
「蛇」は「細く、鋭い舌」をもち、その「くちびる」に「蝮の毒」を持っている。ファリサイ派とサドカイ派はその口に「蝮の毒」があり、蛇のように「鋭い舌」をその口からチョロチョロと出し入れする。「欺きの舌」である。(ロマ3:13) ファリサイ派とサドカイ派は善良で真面目な人々だったが、その教えの間違いに気づいてはいなかった。
「欺きの舌」はヨハネの時代から現在まで、その動きを止めたことはない。バプテスマのヨハネを失ってはならない。
† 心のデボーション
「かれらの毒は蛇のどくのごとしかれらは蠱術(まじわざ)をおこなふものの甚(いと)たくみにまじなふその聲をだにきかざる耳ふさぐ聾(みみしひ)の蝮のごとし」 詩篇58:5 明治元訳聖書
「蛇の毒にも似た毒を持ち、耳の聞こえないコブラのように耳をふさいで」 新共同訳聖書
「耳ふさぐ聾の蝮」
詩篇には「耳ふさぐ聾(みみしひ)の蝮」(明治元訳聖書)と言われる。
蝮は物陰でとぐろを巻き、首をもたげて、近寄るものを襲う。だが、多くの「蝮」は獲物でないものが近づけば、その気配でとぐろを解いて逃げる。
しかし「耳ふさぐ聾(みみしひ)の蝮」はみずから耳を塞ぎ、自分に近寄るものの気配を聞かない。そのため、近寄るものはなんであれ、飛びかかって毒の歯で噛みつく。
彼らの恐ろしさは、その「毒」にあるのだが、さらにその罪は、耳を塞いで他の声を聞かないことにある。
† 細き聲 説教
「蝮の裔」
「ヨハネ、パリサイ人およびサドカイ人のバプテスマを受けんとて、多く來るを見て、彼らに言ふ『蝮の裔よ、誰が汝らに、來らんとする御怒を避くべき事を示したるぞ」 マタイ3:7 大正文語訳聖書
「ヨハネは、ファリサイ派とサドカイ派の人々が大勢、洗礼を受けに来たのを見て、彼らに言った。「まむしの子孫、来るべき神の怒りから逃れるようにと、誰が教えたのか」 フランシスコ会訳聖書
荒野におもむいたのは民衆だけではなかった。パリサイ人やパリサイ人とは信仰的な対立関係にあったサドカイ人もバプテスマのヨハネの説教を聞くために荒野にやってきた。
パリサイ派は、ヘブライ語の「פְּרוּשִׁם ペルーシーム」に由来し、「離れた者、分離された者」の意味である。彼らは律法を厳格に守ろうとする人々で、エルサレム神殿の祭司に反発して分離して活動し、イエスの時代には6000人くらいいたと言われる。
サドカイ派 Σαδδουκαῖος サドウーカイオス は「正しい」という意味を持ち、ソロモン王のもとで大祭司に任命されたシャドク( צדוֺק Sa-doq)に由来すると思われる。エルサレム神殿を中心に活動する祭司貴族階級に影響力を持ち、ローマ帝国を支持していたため、帝国から優遇されていた。
パリサイ派とサドカイ派という当時を代表する二つの対立する宗教的立場の人々がヨハネの説教に関心を寄せたことは興味深い出来事であった。
ヨハネは彼らに「蝮の裔よ、誰が汝らに、來らんとする御怒を避くべき事を示したるぞ」と厳しい言葉を告げる。
私たちはイエスが十字架にかかられる直前に、この言葉を語られることを知ることになる。
「蛇よ、蝮の裔よ、なんぢら爭でゲヘナの刑罰を避け得んや」 マタイ23:33 大正文語訳聖書
「蝮の裔」
詩篇58:1~5に「蝮の毒」について語られている。
「かれらの毒は蛇のどくのごとし かれらは蠱術をおこなふものの甚たくみにまじなふその聲をだにきかざる耳ふさぐ聾ひの蝮のごとし」 詩篇58:4 明治元訳聖書
彼らは「義を語る力ある者、裁く者」であり、口では義を語りながら心で不正を働き、地に暴虐をはびこらせる。(詩篇58:1~2)
そして、彼ら「母の胎を出た時から踏み迷い、偽りを語る、彷徨う者」で、「蛇の毒をもちながら、耳をふさぐ耳しいのコブラ」である。(詩篇58:3~5)
パリサイ人とサドカイ人は、熱心な信仰者であったが、彼らは「蝮の裔」であった。偽りの信仰によって民衆を支配し、「毒」ある口を開いて噛みつきいのちを奪っていた。
バプテスマのヨハネは彼らにも「悔い改め」を語る。それにはまず、彼らが自らをダビデが「耳しいのコブラ」と呼んだ者であることを認めなければならなかった。しかし、それは実に困難な経験であった。
(皆川誠)
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