マタイによる福音書16章3節

マタイによる福音書
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† 福音書縦観 「天からのしるし」 マタイ16:1~4  

マタイ16:1~4 マルコ8:11~13 ルカ12:54~56
マタイ16:1~4

Matt.16:3また明け方には『空が曇ってまっかだから、きょうは荒れだ』と言う(「あなたがたは、雲が西に起るのを見るとすぐ、にわか雨がやって来る、と言う。果してそのとおりになる。ルカ12:54)。(偽善者よ、ルカ12:56)あなたがたは空の模様を見分けることを知りながら、時のしるしを見分けることができないのか。

口語訳聖書

† 日本語訳聖書 Matt.16:3 

【漢訳聖書】
Matt.16:3 朝時、言今日將風雨、蓋天紅而晦也、偽善者乎、爾知別天之色、而弗能知斯時之休徴。

【明治元訳】
Matt.16:3 晨(あした)にはまた曇(くもり)に由(より)て今日(けふ)は雨(あめ)ならんといふ僞善者(ぎぜんしや)よ空(そら)の景色(けしき)を別(わかつ)ことを知(しり)て時(とき)の休徴(しるし)を別(わか)ち能(あた)はざる乎(か)

【大正文語訳】
Matt.16:3 また朝には「そら赤くして曇る故に、今日は風雨ならん」と言ふ。なんぢら空の氣色を見分くることを知りて、時の徴を見分くること能はぬか。

【ラゲ訳】
Matt.16:3 然れば空の景色を見分くる事を知りて、時の徴を知る事を得ざるか。朝には、空曇りて赤味あれば、今日暴風あらんと云ふ。

【口語訳】
Matt.16:3  また明け方には『空が曇ってまっかだから、きょうは荒れだ』と言う。あなたがたは空の模様を見分けることを知りながら、時のしるしを見分けることができないのか。

【新改訳改訂3】
Matt.16:3  朝には、『朝焼けでどんよりしているから、きょうは荒れ模様だ』と言う。そんなによく、空模様の見分け方を知っていながら、なぜ時のしるしを見分けることができないのですか。

【新共同訳】
Matt.16:3  朝には『朝焼けで雲が低いから、今日は嵐だ』と言う。このように空模様を見分けることは知っているのに、時代のしるしは見ることができないのか。

【バルバロ訳】
Matt.16:3 明け方になると、<空が赤黒く曇っているから今日は天気が悪いだろう>と言う。あなたたちは空のけしきを見分けられながら、時のしるしを見分けられぬ。

【フランシスコ会訳】
Matt.16:3 朝には、『朝焼けでどんよりしているから、今日は嵐だ』と言う。あなた方はこのように空模様を見分けることを知っていながら、時の徴を見分けることができないのか。

【日本正教会訳】
Matt.16:3 朝には言ふ、今日風雨とならん、天紅にして、晦ければなりと、僞善者よ、爾等天の面を別つを知りて、時の休徴を究むる能はざるか。

【塚本虎二訳】
Matt.16:3 また朝早く、『きょうは荒れだ、空が雲って焼けているから』と言う。あなた達は空の模様を見分けることを知っていながら、時の(せまった)徴を見分けることが出来ないのか。

【前田護郎訳】
Matt.16:3 そして朝には、『きょうは嵐だ、空が曇って焼けているから』と。空の様子を見わけることを知って時の徴がわからないのか〕。

【永井直治訳】
Matt.16:3 また夜明には〔云ふ〕、今曰は天氣わろし、そは天低くして赤ければなり。僞善者よ、汝等は如何にも天の顏を見分くることを知れども、の徴を〔見分くること)能はざるか。

【詳訳聖書】
Matt.16:3 朝には、『空が赤く、そして暗く不気味に見えるからきょうはあらしになる』と言う。あなたたちは空の模様を見分けることを知っているが、時代のしるしを見分けることはできない。

† 聖書引照  Matt.16:3 

Matt.16:3 また朝には「そら赤くして曇る故に、今日は風雨ならん」と言ふ。なんぢら空の氣色を見分くることを知りて、時の徴を見分くること能はぬか。

[また朝には「そら赤くして曇る故に、今日は風雨ならん」と言ふ。なんぢら空の氣色を見分くることを知りて、時の徴を見分くること能はぬか]  マタ4:23; 11:5; Ⅰ歴代12:32
[なんぢら]  マタ7:5; 15:7; 22:18; 23:13; ルカ11:44; 13:15

† ギリシャ語聖書 Matt.16:3 

Stephens 1550 Textus Receptus
και πρωι σημερον χειμων πυρραζει γαρ στυγναζων ο ουρανος υποκριται το μεν προσωπον του ουρανου γινωσκετε διακρινειν τα δε σημεια των καιρων ου δυνασθε

Scrivener 1894 Textus Receptus 
και πρωι σημερον χειμων πυρραζει γαρ στυγναζων ο ουρανος υποκριται το μεν προσωπον του ουρανου γινωσκετε διακρινειν τα δε σημεια των καιρων ου δυνασθε

Byzantine Majority 
και πρωι σημερον χειμων πυρραζει γαρ στυγναζων ο ουρανος υποκριται το μεν προσωπον του ουρανου γινωσκετε διακρινειν τα δε σημεια των καιρων ου δυνασθε

Alexandrian
και πρωι σημερον χειμων πυρραζει γαρ στυγναζων ο ουρανος το μεν προσωπον του ουρανου γινωσκετε διακρινειν τα δε σημεια των καιρων ου δυνασθε

Hort and Westcott 
και πρωι σημερον χειμων πυρραζει γαρ στυγναζων ο ουρανος το μεν προσωπον του ουρανου γινωσκετε διακρινειν τα δε σημεια των καιρων ου δυνασθε

† ギリシャ語聖書 品詞色分け 

Matt.16:3

καὶ πρωΐσήμερον χειμώνπυρράζει γὰρ στυγνάζων ὁ οὐρανός. τὸ μὲν πρόσωπον τοῦ οὐρανοῦ γινώσκετε διακρίνειν, τὰ δὲ σημεῖα τῶν καιρῶν οὐ δύνασθε.

† ヘブライ語聖書 Matt.16:3 

Matt.16:3

וּבַבֹּקֶר, ‘סַגְרִיר הַיּוֹם, כִּי אֲדֻמִּים וְקוֹדְרִים הַשָּׁמַיִם’. אֶת פְּנֵי הַשָּׁמַיִם אַתֶּם יוֹדְעִים לְפָרֵשׁ, אַךְ אֶת אוֹתוֹת הַזְּמַנִּים אֵינְכֶם יְכוֹלִים

† ラテン語聖書 Matt.16:3 

Latin Vulgate
Matt.16:3

Et mane: Hodie tempestas, rutilat enim triste cælum.
and in the morning, ‘Today there will be a storm, for the sky is red and gloomy.’ So then, you know how to judge the appearance of the sky, but you are unable to know the signs of the times? 

† 私訳(詳訳)Matt.16:3 

【私訳】 「そして朝には、『今日は嵐<荒れ模様、暴風、雨、悪天候>だ。朝焼けで空が曇る<どんよりしている>から』と言う。空の顔つき<様相、模様>を見分けることは知っているのに、時代<時>のしるしを見分けることはできないのか」

† 新約聖書ギリシャ語語句研究 

Matt.16:3

καὶ πρωΐσήμερον χειμών, πυρράζει γὰρ στυγνάζων ὁ οὐρανός. τὸ μὲν πρόσωπον τοῦ οὐρανοῦ γινώσκετε διακρίνειν, τὰ δὲ σημεῖα τῶν καιρῶν οὐ δύνασθε.]

【そして】 καὶ  καί カイ kai {kahee} (cc 接続詞・等位)

1)~と、~も、そして 2)~さえ、でさえも 3)しかし 4)しかも、それは 5)それでは、それだのに 6)そうすれば、すなわち 7)のみならず、もまた

(G2532 καί Apparently a primary particle, having a copulative and sometimes also a cumulative force; and, also, even, so, then, too, etc.; often used in connection (or composition) with other particles or small words: – and, also, both, but, even, for, if, indeed, likewise, moreover, or, so, that, then, therefore, when, yea, yet.  Internet Sacred Text Archive)

【朝には】 πρωΐ  πρωΐ  プローイィ  prōi {pro-ee‘} (ab 副詞)

1)早く 2)朝、早朝 3)夜明け 4)早い時間に、朝に 5)早すぎて、時期尚早で

(G4404 πρωΐ Adverb from 4253 at dawn; by implication the day break watch: – early (in the morning), (in the) morning.  Internet Sacred Text Archive)

マタ6:3;  マル1:35; 15:1; 16:2,9;  ヨハ18:28; 23:1;  使徒28:23;

【今日は】 σήμερον\ σήμερον  セーメロン  sēmeron {say‘-mer-on} (ab 副詞)

アッチカ語 τήμερον

1)今日 2)きょう

(G4594 σήμερον Neuter (as adverb) of a presumed compound of the article 3588 (“tau” changed to “sigma”) and 2250 on the (that is, thisday (or night current or just passed); genitively now (that is, at presenthitherto): – this (to-) day.  Internet Sacred Text Archive)

マタ6:11,30; 11:23; 16:3; 21:28; 27:19;  マル14:30;  ルカ2:11; 4:21; 5:26; 12:28; 13:32,33; 19:5,9; 22:34,61: 23:43 etc.

【嵐だ】 χειμών  χείρων  けイローン  cheirōn {khi‘-rone} (n-nm-s 名詞・主男単

1)荒れ模様、暴風、雨、嵐、悪天候 2)冬(荒れ模様の季節)、冬の嵐 3)さらに悪い、より悪い  4)より劣った 5)いっそう悪い結果に、いっそう悪い方に向かって

κακός 「悪い」の比較級

(G5501 χείρων Irregular compound of 2556 from an obsolete equivalent χέρης cherēs (of uncertain derivation); more evil or aggravated (physically, mentally or morally): – sorer, worse.  Internet Sacred Text Archive)

マタ12:45;  マル5:26;  ルカ11:26;  ヨハ5:14;  Ⅰテモ5:8;  Ⅱペテ2:20

【朝焼け】 πυρράζει  πυρράζω  プゆルラゾー purrhazō {poor-hrad‘-zo} (vipa–3s 動詞・直・現・能・3単)

< πυρρός  赤い

1)(火のように)赤く輝く 2)赤い

(G4449 πυρράζω From 4450 to redden (intransitively): – be red.  Internet Sacred Text Archive)

マタ16:2,3

【で】 γὰρ  γάρ  ガル gar {gar} (cs 接続詞・従位)

1)なぜなら、というのは、その理由は、だから 2)すなわち、では、いったい、結局 4)確かに、もちろん、だって

(G1063 γάρ A primary particle; properly assigning a reason (used in argument, explanation or intensification; often with other particles): – and, as, because (that), but, even, for indeed, no doubt, seeing, then, therefore, verily, what, why, yet.  Internet Sacred Text Archive)

【空が】 οὐρανός \ οὐρανός  ウーラノス ouranos {oo-ran-os‘} (n-nm-s 名詞・主男単)

1)空、大空、蒼穹、丸天井 2)天の、天にある、天、天界 3)神の座、神のいますところ、神のみ住まい 4)王権 5)宇宙

ユダヤ人は天が幾層もあると考えた

(G3772 οὐρανός Perhaps from the same as 3735 (through the idea of elevation); the sky; by extension heaven (as the abode of God); by implication happinesspowereternity; specifically the Gospel (Christianity): – air, heaven ([-ly]), sky.  Internet Sacred Text Archive)

マタ3:2,17; 5:35,48; 6:9,20,26; 7:11; 24:29;  マル1:11; 13:25; 16:19;  ルカ2:1311:13; 12:33; 15:18; 24:51;  ヨハ1:51 etc.

【曇るから】 στυγνάζων  στυγνάζω  ストゆグナゾー stugnazō {stoog-nad‘-zo} (vppanm-s 分詞・現能主男単)

< στυγνός 憂鬱な

1)(顔が)曇る、陰鬱である、ふさぎこんでいる 2)(空が)曇る、どんよりする

(G4768 στυγνάζω From the same as 4767 to render gloomy, that is, (by implication) glower (be overcast with clouds, or sombreness of speech): – lower, be sad.  Internet Sacred Text Archive)

マタ16:3; マル10:22;

【空の】 οὐρανοῦ  οὐρανός  ウーラノス ouranos {oo-ran-os‘} (n-gm-s 名詞・属男単)

1)空、大空、蒼穹、丸天井 2)天の、天にある、天、天界 3)神の座、神のいますところ、神のみ住まい 4)王権 5)宇宙

ユダヤ人は天が幾層もあると考えた

(G3772 οὐρανός Perhaps from the same as 3735 (through the idea of elevation); the sky; by extension heaven (as the abode of God); by implication happinesspowereternity; specifically the Gospel (Christianity): – air, heaven ([-ly]), sky.  Internet Sacred Text Archive)

マタ3:2,17; 5:35,48; 6:9,20,26; 7:11; 24:29;  マル1:11; 13:25; 16:19;  ルカ2:1311:13; 12:33; 15:18; 24:51;  ヨハ1:51 etc.

【顔】 πρόσωπον  πρόσωπον  プロソーポン  prosōpon {pros‘-o-pon} (n-an-s 名詞・対中単)

< πρός  前 + ὤψ  顔、目

1)顔、顔面、面 2)顔つき、形相、容貌、外観、姿、様、表面 3)体、身体 4)神の顔、御顔

(G4383 πρόσωπον From 4314 and ὤψ ōps (the visage; from 3700 ; the front (as being towards view), that is, the countenanceaspectappearancesurface; by implication presenceperson: – (outward) appearance, X before, countenance, face, fashion, (men’s) person, presence.  Internet Sacred Text Archive)

マタ6:16,17; 17:2; 26:67;  マル1:2; 14:65  ルカ9:51,53; 24:5;  使徒2:28; 3:20; 5:41; 6:15; Ⅱコリ3:7,15,18  ガラ1:22;  黙示4:7; 9:7; 10:1 etc.

【が】 μὲν  μέν  メン men {men} (cs 接続詞・従位)

1)本当に 2)確かに 3)まさに 4)こそ 5)(~である)が 6)~にもかかわらず 7)~もまた、~も 8)一方では、他方では

(G3303 μέν A primary particle; properly indicative of affirmation or concession (in fact); usually followed by a contrasted clause with 1161 (this one, the former, etc.: – even, indeed, so, some, truly, verily. Often compounded with other particles in an intensive or asseverative sense.  Internet Sacred Text Archive)

【見分けることは】 διακρίνειν  διακρίνω  ディアクリノー diakrinō {dee-ak-ree‘-no} (vnpa 不定詞・現能

< διά + κρίνω  離れさす

1)分け隔てをする、差別する、別々にする、分離する、分解する 2)批判する、評価する、判定する、見分ける、決定する、区別する 3)疑う、躊躇する 4)議論をふきかける

(G1252 διακρίνω From 1223 and 2919 to separate thoroughly, that is, (literally and reflexively) to withdraw from, or (by implication) oppose; figuratively to discriminate (by implication decide), or (reflexively) hesitate: – contend, make (to) differ (-ence), discern, doubt, judge, be partial, stagger, waver.  Internet Sacred Text Archive)

マタ16:3; 使徒11:2; 15:9;  Ⅰコリ4:7; 6:6;  ヤコ2:4;  ユダ9;

【知っているのに】 γινώσκετε  γινώσκω ギノースコー  ginōskō {ghin-oce‘-ko} (vipa–2p 動詞・直・現・能・2複)

1)知る、認識する、理解する、知り合う、意識する、気づく、分かる、知るに至る、聞き知る、知覚する 2)~しようと考える、判断する 3)気づく、認識する、さとる 3)確かめる、つきとめる、推察する

(G1097 γινώσκω A prolonged form of a primary verb; to “know” (absolutely), in a great variety of applications and with many implications (as shown at left, with others not thus clearly expressed): – allow, be aware (of), feel, (have) known (-ledge), perceive, be resolved, can speak, be sure, understand.  Internet Sacred Text Archive)

マタ1:25; 10:26; 22:18;  マル5:43; 7:24; 9:30;  ルカ6:44; 18:34; 24:35;  ヨハ8:27,55; 10:6,15; 13:35; 16:3; 17:3,25;  ロマ1:21; 2:18; 11:34;  Ⅰコリ1:21; 2:16;  Ⅰヨハ2:3,4,14; 3:1,6; 4:8 etc.

【しかし】 δὲ.  δέ  デ de {deh} (ch 接続詞・完)

1)ところで、しかし、さて、そして 2)しかも、そしてまた、なお、すると、また 3)次に、さらに 4)否、むしろ

(G1161 δέ A primary particle (adversative or continuative); butand, etc.: – also, and, but, moreover, now [often unexpressed in English].  Internet Sacred Text Archive)

【時代の】 καιρῶν  καιρός  カイロス  kairos {kahee-ros‘} (n-gm-p 名詞・属男複

1)時、時代 2)時期、機会 3)決定的な時、定められた時 4)好機、ちょうど良い時、都合の良い時 5)時期、季節 6)頃合、頃、場合

(G2540 καιρός Of uncertain affinity; an occasion, that is, set or proper time: – X always, opportunity, (convenient, due) season, (due, short, while) time, a while. Compare 5550.  Internet Sacred Text Archive)

マタ8:28; 11:25; 13:30; 16:3; 24:45; 26:18;  マル1:15; 10:30; 11:13; 12:2; 13:33;  ルカ1:20; 8:13; 12:40.56: 18:30; 19:44; 20:10; 21:3,24;  ヨハ7:6,8; etc.

【しるしを】 σημεῖα  σήμερον  セーメロン  sēmeron {say‘-mer-on} (n-an-p 名詞・対中複)

アッチカ語 τήμερον

1)今日 2)きょう

(G4594 σήμερον Neuter (as adverb) of a presumed compound of the article 3588 (“tau” changed to “sigma”) and 2250 on the (that is, thisday (or night current or just passed); genitively now (that is, at presenthitherto): – this (to-) day.  Internet Sacred Text Archive)

マタ6:11,30; 11:23; 16:3; 21:28; 27:19;  マル14:30;  ルカ2:11; 4:21; 5:26; 12:28; 13:32,33; 19:5,9; 22:34,61: 23:43 etc.

【見ることができ】 δύνασθε  δύναμαι  ドゆナマイ  dunamai {doo‘-nam-ahee} (vipn–2p 動詞・直・現・能欠・2複)

1)力がある、可能な、能力がある 2)できる、し得る 3)生み出し得る 5)~をし得る、~することができる

(G1410 δύναμαι Of uncertain affinity; to be able or possible: – be able, can (do, + -not), could, may, might, be possible, be of power.  Internet Sacred Text Archive)

マタ3:9; 6:27; 8:2; 9:15,28; 10:28; 12:29,34; 17:19; 19:12,25; 20:22; 26:9,61;  マル1:40; 2:7,19; 3:23; 4:32; 33; 5:3; 7:15;,18; 9:3;,28,39; 10:26,38,39; 14:5,7 etc.

【ないのか】 οὐv  οὐ  ウー ou {oo} (qn 不変化詞・否定)

1)否 2)~ない 3)~でない

(G3756 οὐ Also οὐκ ouk ook used before a vowel and οὐχ ouch ookh before an aspirate. A primary word; the absolutely negative (compare 3361 adverb; no or not: – + long, nay, neither, never, no (X man), none, [can-] not, + nothing, + special, un ([-worthy]), when, + without, + yet but. See also 3364 3372.  Internet Sacred Text Archive)

† 英語訳聖書 Matt.16:3 

King James Version 
16:3 And in the morning, [It will be] foul weather to day: for the sky is red and lowring. O [ye] hypocrites, ye can discern the face of the sky; but can ye not [discern] the signs of the times?

New King James Version
16:3 “and in the morning, ‘It will be foul weather today, for the sky is red and threatening.’ Hypocrites! You know how to discern the face of the sky, but you cannot discern the signs of the times.

American Standard Version 
16:3 And in the morning, It will be foul weather to-day: for the heaven is red and lowering. Ye know how to discern the face of the heaven; but ye cannot discern the signs of the times.

New International Version
16:3 and in the morning, `Today it will be stormy, for the sky is red and overcast.’ You know how to interpret the appearance of the sky, but you cannot interpret the signs of the times.

Today’s English Version
16:3 And early in the morning you say, “It is going to rain, because the sky is red and dark.’ You can predict the weather by looking at the sky, but you cannot interpret the signs concerning these times!

Bible in Basic English 
16:3 And in the morning, The weather will be bad today, for the sky is red and angry. You are able to see the face of heaven, but not the signs of the times.

Darby’s English Translation 
16:3 and in the morning, A storm to-day, for the sky is red and lowering; ye know how to discern the face of the sky, but ye cannot the signs of the times.

Douay Rheims 
16:3 And in the morning: To day there will be a storm, for the sky is red and lowering. You know then how to discern the face of the sky: and can you not know the signs of the times?

Noah Webster Bible 
16:3 And in the morning, It will be foul weather to-day: for the sky is red and lowering. O ye hypocrites, ye can discern the face of the sky; but can ye not discern the signs of the times?

Weymouth New Testament 
16:3 and in the morning, ‘It will be rough weather to-day, for the sky is red and murky.’ You learn how to distinguish the aspect of the heavens, but the signs of the times you cannot.

World English Bible 
16:3 In the morning, ‘It will be foul weather today, for the sky is red and threatening.’ Hypocrites! You know how to discern the appearance of the sky, but you can’t discern the signs of the times.

Young’s Literal Translation 
16:3 and at morning, Foul weather to-day, for the heaven is red — gloomy; hypocrites, the face of the heavens indeed ye do know to discern, but the signs of the times ye are not able!

Amplified Bible
16:3 And in the morning, ‘It will be stormy today, for the sky is red and has a threatening look.’ You know how to interpret the appearance of the sky, but cannot interpret the signs of the times?

† 細き聲 聖書研究ノート 

 <また朝には「そら赤くして曇る故に、今日は風雨ならん」と言ふ。なんぢら空の氣色を見分くることを知りて、時の徴を見分くること能はぬか>

人は朝夕の空を見て、その日の天気を見分ける。「時の徴」を見分ける者がどうして神の徴を見分けられずに「徴を見せてくれ」と願うのか。

 <そら赤くして曇る故に、今日は風雨ならん>

日本でも朝東の空がいつまでも赤い朝焼けだと、日照りとなる、早く消えると、雨が降る。また空一面が赤くなると、2・3日以内に雨が降る。太陽が沈んで西方の赤い色が南の方に回る夕焼けだと晴となるとされる。

 <時の徴を見分くること能はぬか>

イエスは「天からのしるし」を求めるパリサイ人とサドカイ人に、「あなたがたは時のしるしが見えないのか」と答えられる。

「見分ける διακρίνω  ディアクリノー」は「διά + κρίνω  離れさす」で、「分離する、分解する」から「評価する、判定する」の意味になる。

 <時のしるし>

ギリシャ語には「時」をあらわす二つの言葉がある。

καιρός カイロス  時、決定的な時、定められた時

χρόνος  クロノス  時間、その期間

「時のしるし」は「τὰ σημεῖα τῶν καιρῶν」で「カイロスのしるし(決定的な時、定められた時のしるし)」である。

† 心のデボーション   

「また朝には「そら赤くして曇る故に、今日は風雨ならん」と言ふ。なんぢら空の氣色を見分くることを知りて、時の徴を見分くること能はぬか」 マタイ16:3 大正文語訳聖書

「朝には『朝焼けで雲が低いから、今日は嵐だ』と言う。このように空模様を見分けることは知っているのに、時代のしるしは見ることができないのか」 新共同訳聖書

 「時のしるし」

空を見上げて「時のしるし」を読む者が、どうして「天」を見上げて「時のしるし」を知ろうとしないのかと、イエスは言われる。「時のしるし」は人から隠されていない。それは大空のように人の上にある。しかし、その下に暮らす人がそれを知らない。

† 心のデボーション   

「また朝には「そら赤くして曇る故に、今日は風雨ならん」と言ふ。なんぢら空の氣色を見分くることを知りて、時の徴を見分くること能はぬか」 マタイ16:3 大正文語訳聖書

「朝には『朝焼けで雲が低いから、今日は嵐だ』と言う。このように空模様を見分けることは知っているのに、時代のしるしは見ることができないのか」 新共同訳聖書

 「時のしるし」

「時のしるし」は時代に現れる「特別な時の現れ」である。イエスの時に現れ、そして時を経て「今」に現れ、「私」に現れてくるもの。その現れによって「χρόνος  クロノス」の「時・時間」の意味を変える「しるし」である。

† 心のデボーション   

「また朝には「そら赤くして曇る故に、今日は風雨ならん」と言ふ。なんぢら空の氣色を見分くることを知りて、時の徴を見分くること能はぬか」 マタイ16:3 大正文語訳聖書

「朝には『朝焼けで雲が低いから、今日は嵐だ』と言う。このように空模様を見分けることは知っているのに、時代のしるしは見ることができないのか」 新共同訳聖書

 「沈黙の時間」

「SOS信号」は、1912年(明治15年)イギリスの豪華客船タイタニック号が沈没した際に発せられたのが最初で、以来、いつ発射されるかわからない遭難船のSOSを確実に受信するために、GMT(グリニッチ標準時間)の毎時15分と45分から3分間を沈黙時間とさだめ、全世界の海岸局、船舶局が発信を止めて聴取することが義務付けられた。(SOLAS条約)

世界中の船舶は毎時15分~18分,45分~48分の間だけ沈黙し、どこかで発信されているかもしれないSOSに耳を傾ける(通信室の時計の文字盤はこの6分間が赤く塗ってある)。(SOLAS条約は、その後GMDSS(海上における遭難及び安全に関する世界的な制度=Global Maritme Distress and System )という新しい通信システムに切り替えられ、現在は衛星通信等、最新の通信技術が船舶の安全を見守っている)

 地球のどこかで発信されるSOSに気づくには、一斉に作業を中断して耳を澄ます「沈黙の時」を必要とする。「時のしるし」をうかがう時間である。 

† 心のデボーション   

「また朝には「そら赤くして曇る故に、今日は風雨ならん」と言ふ。なんぢら空の氣色を見分くることを知りて、時の徴を見分くること能はぬか」 マタイ16:3 大正文語訳聖書

「朝には『朝焼けで雲が低いから、今日は嵐だ』と言う。このように空模様を見分けることは知っているのに、時代のしるしは見ることができないのか」 新共同訳聖書

 「時のしるし」

「時のしるし」が現れるとき、これを「見分ける」ことが必要がある。

「見分ける διακρίνω  ディアクリノー」は「διά + κρίνω  離れさす」で「分離する、分解する」から「評価する、判定する」の意味になる。この言葉には「疑う、躊躇する」の意味もある。「疑う」力がないと見分けることができない。

† 細き聲 説教  

 「時の徴」

「また朝には「そら赤くして曇る故に、今日は風雨ならん」と言ふ。なんぢら空の氣色を見分くることを知りて、時の徴を見分くること能はぬか」 マタイ16:3 大正文語訳聖書

「朝には『朝焼けで雲が低いから、今日は嵐だ』と言う。このように空模様を見分けることは知っているのに、時代のしるしは見ることができないのか」 新共同訳聖書

人は朝夕の空を見て、その日の天気を見分ける。「時の徴」を見分ける者がどうして神の徴を見分けられずに「徴を見せてくれ」と願うのか。

イエスは「天からのしるし」を求めるパリサイ人とサドカイ人に、「あなたがたは時のしるしが見えないのか」と答えられる。

「見分ける διακρίνω  ディアクリノー」は「διά + κρίνω  離れさす」で「分離する、分解する」から「評価する、判定する」の意味になる。

ギリシャ語には「時」をあらわす二つの言葉がある。

καιρός カイロス  時、決定的な時、定められた時

χρόνος  クロノス  時間、その期間

イエスが言われる「時のしるし」は、「時のしるし」は「τὰ σημεῖα τῶν καιρῶν」で「カイロスのしるし(決定的な時、定められた時のしるし)」である。

朝毎に空を見て「χρόνος  クロノス 時間、その期間」の徴を見分ける者は、時の中に「καιρός カイロスのしるし(決定的な時、定められた時のしるし)」を見分けることができる。

しかし、空を見る者が常に「時を見分ける者」ではない。

「χρόνος  クロノス 時間、その期間」の中に「καιρός カイロスのしるし(決定的な時、定められた時のしるし)」を見分けることは神への信仰によるのである。

(皆川誠)

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