マタイによる福音書14章15節

マタイによる福音書
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† 福音書縦観 「五千人の給食」 マタイ14:13~21  

マタイ14:13~21 マルコ6:30~44 ルカ9:10~17 ヨハネ6:1~14
マタイ14:13~21

Matt.14:15夕方になったので(はや時もおそくなったので マルコ6:35 それから日が傾きかけたので ルカ9:12)、弟子たちがイエスのもとにきて言った、「ここは寂しい所でもあり、もう時もおそくなりました。群衆を解散させ、めいめいで食物を買いに、村々へ行かせてください」。 (みんなを解散させ、めいめいで何か食べる物を買いに、まわりの部落や村々へ行かせてください」。マルコ6:36 十二弟子がイエスのもとにきて言った、「群衆を解散して、まわりの村々や部落へ行って宿を取り、食物を手にいれるようにさせてください。わたしたちはこんな寂しい所にきているのですから」。ルカ9:12)口語訳聖書

† 日本語訳聖書 Matt.14:15 

【漢訳聖書】
Matt.14:15 薄暮、門徒就之曰、此乃野處、時已逝矣、請散衆徃郷、爲己市食。

【明治元訳】
Matt.14:15 日(ひ)くるる其(その)(※2)弟子(でし)きたりてけるは此(ここ)は寂寞(さびしき)ところにして時(とき)もはや過(おそ)し諸邑(むらむら)に往(ゆき)て自(みづか)ら食(しよく)を求(もとめ)させん爲(ため)に人々(ひとびと)を去(さら)しめよ (※2 明治14(1881)年版では「其(その)」→「その」)

【大正文語訳】
Matt.14:15 夕になりたれば、弟子たち御許に來りて言ふ『ここは寂しき處、はや時も晩し、群衆を去らしめ、村々に往きて、己が爲に食物を買はせ給へ』

【ラゲ訳】
Matt.14:15 日暮れんとする時、弟子等イエズスに近づきて云ひけるは、處は寂しく時は既に過ぎたり。邑々に往きて己が食物を買はん為に、群衆をして去らしめ給へ、と。

【口語訳】
Matt.14:15  夕方になったので、弟子たちがイエスのもとにきて言った、「ここは寂しい所でもあり、もう時もおそくなりました。群衆を解散させ、めいめいで食物を買いに、村々へ行かせてください」。

【新改訳改訂3】
Matt.14:15  夕方になったので、弟子たちはイエスのところに来て言った。「ここは寂しい所ですし、時刻ももう回っています。ですから群衆を解散させてください。そして村に行ってめいめいで食物を買うようにさせてください。」

【新共同訳】
Matt.14:15  夕暮れになったので、弟子たちがイエスのそばに来て言った。「ここは人里離れた所で、もう時間もたちました。群衆を解散させてください。そうすれば、自分で村へ食べ物を買いに行くでしょう。」

【バルバロ訳】
Matt.14:15 夕方、弟子たちがそばに来て、「ここはさびしいところですし、もう時もたちましたから、群衆を去らせ、村に行って食べ物を買わせてください」と言った。

【フランシスコ会訳】
Matt.14:15 夕方近くになったとき、弟子たちがイエスに近づいて言った、「ここは人里離れた所です。それに、だいぶ時間もたちました。群衆を解散させてください。そうすれば、あちこちの村に行って、めいめいが食べ物を買うことができます」。

【日本正教会訳】
Matt.14:15 日暮るるに及びて、門徒彼に就きて曰へり、此は野の處にして、時已に晩し、民を去らしめよ、彼等が諸村に往きて、己の爲に食を市はん爲なり。

【塚本虎二訳】
Matt.14:15 夕方になると、弟子たちはイエスのそばに来て言った、「ここは人里はなれた所、それにもう時間も過ぎました。だから群衆を解散させ、村々に行って自分で食べる物を買わせてください。」

【前田護郎訳】
Matt.14:15 夕になると弟子たちが彼のところに来ていった、「ここは人里遠く、もう時もおそくなりました。群衆を解散させて、村々に行って自分の食べ物を買わせてください」と。

【永井直治訳】
Matt.14:15 また夕になりしとき、弟子等進み來り、云ひけるは、場所は荒野なり、且つ時既に過ぎ往けり。村々に往きておのおののために食滋を買はんため、諸群衆を去らしめ給へ

【詳訳聖書】
Matt.14:15 夕方になった時、弟子たちが彼のところに来て、言った、「ここは人里離れた所<人の住まない場所>です。それに日はもう暮れました。群衆を送り出し、村々に行って、めいめいで食物を買うようにさせてください」。

† 聖書引照 Matt.14:15 

Matt.14:15 夕になりたれば、弟子たち御許に來りて言ふ『ここは寂しき處、はや時も晩し、群衆を去らしめ、村々に往きて、己が爲に食物を買はせ給へ』

[夕になりたれば、弟子たち御許に來りて言ふ]  マル6:35,36; ルカ9:12
[ここは寂しき處、はや時も晩し、群衆を去らしめ、村々に往きて、己が爲に食物を買はせ給へ]  マタ15:23; マル8:3

† ギリシャ語聖書 Matt.14:15 

Stephens 1550 Textus Receptus
οψιας δε γενομενης προσηλθον αυτω οι μαθηται αυτου λεγοντες ερημος εστιν ο τοπος και η ωρα ηδη παρηλθεν απολυσον τους οχλους ινα απελθοντες εις τας κωμας αγορασωσιν εαυτοις βρωματα

Scrivener 1894 Textus Receptus 
οψιας δε γενομενης προσηλθον αυτω οι μαθηται αυτου λεγοντες ερημος εστιν ο τοπος και η ωρα ηδη παρηλθεν απολυσον τους οχλους ινα απελθοντες εις τας κωμας αγορασωσιν εαυτοις βρωματα

Byzantine Majority 
οψιας δε γενομενης προσηλθον αυτω οι μαθηται αυτου λεγοντες ερημος εστιν ο τοπος και η ωρα ηδη παρηλθεν απολυσον τους οχλους ινα απελθοντες εις τας κωμας αγορασωσιν εαυτοις βρωματα

Alexandrian
οψιας δε γενομενης προσηλθον αυτω οι μαθηται λεγοντες ερημος εστιν ο τοπος και η ωρα ηδη παρηλθεν απολυσον τους οχλους ινα απελθοντες εις τας κωμας αγορασωσιν εαυτοις βρωματα

Hort and Westcott 
οψιας δε γενομενης προσηλθον αυτω οι μαθηται λεγοντες ερημος εστιν ο τοπος και η ωρα ηδη παρηλθεν απολυσον τους οχλους ινα απελθοντες εις τας κωμας αγορασωσιν εαυτοις βρωματα

† ギリシャ語聖書 品詞色分け 

Matt.14:15

ὀψίας δὲ γενομένης προσῆλθον αὐτῶ οἱ μαθηταὶ λέγοντες, ἔρημός ἐστιν ὁ τόπος καὶ ἡ ὥρα ἤδη παρῆλθεν· ἀπόλυσον τοὺς ὄχλουςἵνα ἀπελθόντες εἰς τὰς κώμας ἀγοράσωσιν ἑαυτοῖς βρώματα.

† ヘブライ語聖書 Matt.14:15 

Matt.14:15

לְעֵת עֶרֶב נִגְּשׁוּ אֵלָיו תַּלְמִידָיו וְאָמְרוּ: הַמָּקוֹם שׁוֹמֵם וְהַשָּׁעָה כְּבָר מְאֻחֶרֶת; שְׁלַח אֶת הֲמוֹן הָעָם וְיֵלְכוּ אֶל הַכְּפָרִים לִקְנוֹת לָהֶם אֹכֶל

† ラテン語聖書 Matt.14:15 

Latin Vulgate
Matt.14:15

Vespere autem facto, accesserunt ad eum discipuli eius, dicentes: Desertus est locus, et hora iam præteriit: dimitte turbas, ut euntes in castella, emant sibi escas.
And when evening had arrived, his disciples approached him, saying: “This is a deserted place, and the hour has now passed. Dismiss the crowds, so that, by going into the towns, they may buy food for themselves.”

† 私訳(詳訳)Matt.14:15  

【私訳】 「さて、夕暮れになったとき、弟子たちが彼〔イエス〕に近づき来て言った。『この場所は荒野<人の住まない所、砂漠、無人の地、人里離れたところ>です。それに時間もすでに過ぎました。群集を去らせなさい<自由にしなさい>。彼らが村々に行って、自分自身で食物を買い求めるために』」

† 新約聖書ギリシャ語語句研究 

Matt.14:15

ὀψίας δὲ γενομένης προσῆλθον αὐτῶ οἱ μαθηταὶ λέγοντες, ἔρημός ἐστιν ὁ τόπος καὶ ἡ ὥρα ἤδη παρῆλθεν· ἀπόλυσον τοὺς ὄχλους, ἵνα ἀπελθόντες εἰς τὰς κώμας ἀγοράσωσιν ἑαυτοῖς βρώματα.

【さて】 δὲ δέ  デ de {deh} (cc 接続詞・等位)

1)ところで、しかし、さて、そして 2)しかも、そしてまた、なお、すると、また 3)次に、さらに 4)否、むしろ

(G1161 δέ A primary particle (adversative or continuative); butand, etc.: – also, and, but, moreover, now [often unexpressed in English].  Internet Sacred Text Archive)

【夕暮れに】 ὀψίας  ὄψιος  オプシオス opsios {op‘-see-os} (a–gf-s 形容詞・属女単)

< ὀψέ  夕方、後で

1)おそく、おそい 2)夕方(午後3 ~6時頃まで)、夕暮れの 3)晩の

(G3798  ὄψιος From 3796 late; feminine (as noun) afternoon (early eve) or nightfall (later eve): – even (-ing, [-tide]).  Internet Sacred Text Archive)

マタ8:16; 14:15,23; 16:2; 20:8;  マル1:32; 4:35; 6:47;  ヨハ6:16; 20:19

【なったので】 γενομένης  γίνομαι  ギノマイ ginomai {ghin‘-om-ahee} (vpadgf-s 分詞・2アオ能欠属女単)

1)存在するようになる、存在するにいたる、存在を始める 2)生じる、生ずる、生まれる 3)現れる、おこる、発生する、始まる、になる、ふりかかる、成る、登場する、来る 4)~とされる、仕上げられる、作られる、行われる、なされる 5)出る、起こる

(G1096 γίνομαι A prolonged and middle form of a primary verb; to cause to be (“gen” -erate), that is, (reflexively) to become (come into being), used with great latitude (literally, figuratively, intensively, etc.): – arise be assembled, be (come, -fall, -have self), be brought (to pass), (be) come (to pass), continue, be divided, be done, draw, be ended, fall, be finished, follow, be found, be fulfilled, + God forbid, grow, happen, have, be kept, be made, be married, be ordained to be, partake, pass, be performed, be published, require, seem, be showed, X soon as it was, sound, be taken, be turned, use, wax, will, would, be wrought.  Internet Sacred Text Archive)

マタ10:29; 13:5,8,23; 15:35; 23:35; 27:51;   マル4:8,20,26,28,31; 8:6; 9:20; 14:35;   ルカ13:7;14:35; 22:44; 24:5;  ヨハ8:6,8: 12:24;  ヘブ6:7;  ヤコ5:5 etc.

【弟子たちが】 μαθηταὶ μαθητής  マてーテース mathētēs {math-ay-tes‘} (n-nm-p 名詞・主男複)

 < μανθάνω 学ぶ、覚える、聞き知る、尋ねる

1)学生、弟子、門弟 2)弟子、門人、帰依者 3)学ぶ者、師を見出した者

(G3101 μαθητής From 3129 a learner, that is, pupil: – disciple.  Internet Sacred Text Archive)

【彼に】 αὐτῶ  αὐτός  アウトス autos {ow-tos‘}  (npdm3s 代名詞・与男3)

1)彼、彼女、それ(三人称の代名詞) 2)自身で、自分から、自分として(強調用法) 3)同じ同一の 4)まさに、ちょうど

(G846 αὐτός From the particle αὖ au (perhaps akin to the base of 109 through the idea of a baffling wind; backward); the reflexive pronoun self, used (alone or in the compound of 1438 of the third person, and (with the proper personal pronoun) of the other persons: – her, it (-self), one, the other, (mine) own, said, ([self-], the) same, ([him-, my-, thy-]) self, [your-] selves, she, that, their (-s), them ([-selves]), there [-at, -by, -in, -into, -of, -on, -with], they, (these) things, this (man), those, together, very, which. Compare 848.   Internet Sacred Text Archive)

【来て】 προσῆλθον  προσέρχομαι プロセルこマイ proserchomai {pros-er‘-khom-ahee} (viaa–3p 動詞・直・2アオ・能・3複)

< πρός 向かって + ἔρχομαι 行く、来る

1)近づく、来る、ある人の許に行く(来る)、ある場所に行く(来る)、寄る 2)立ち向かう 3)降服する 4)同意する

(G4334 προσέρχομαι From 4314 and 2064 (including its alternate); to approach, that is, (literally) come nearvisit, or (figuratively) worshipassent to: – (as soon as he) come (unto), come thereunto, consent, draw near, go (near, to, unto).  Internet Sacred Text Archive)

マタ5:44; 6:5,6,7,9; 14:23; 19:13; 24:20; 24:20; 26:36,39,41,42,44  マル1:35; 6:46; 11:24,25; 12:40; 13:18; 14:32,35,38,39 etc.

【言った】 λέγοντες  λέγω れゴー legō {leg‘-o}  (vppanm-p 分詞・現能主男)

1)言う、告げる、語る、話す、言い表す、述べる 2)呼ぶ、命ずる、指図する、言いつける 3)名づける、称する、呼びかける 4)意味する、指す

(G3004  λέγω  A primary verb; properly to “lay” forth, that is, (figuratively) relate (in words [usually of systematic or set discourse; whereas2036 and 5346 generally refer to an individual expression or speech respectively; while 4483 is properly to break silence merely, and 2980 means an extended or random harangue]); by implication to mean: – ask, bid, boast, call, describe, give out, name, put forth, say (-ing, on), shew, speak, tell, utter.  Internet Sacred Text Archive)

マタ1:20; 2:23; 5:44; 9:14,34;  マル2:11; 5:9; 12:18;  ルカ5:39; 6:46; 20:41;  ヨハ1:29; 2:6; 16:12; etc.

【この場所は】 τόπος  τόπος  トポス topos {top‘-os} (n-nm-s 名詞・主男単)

1)場所、所、 2)地域、地方 3)地点、土地、地、国土 4)墓所 5)話題 6)機会、余地 7)地位、位置 8)話題

(G5117 τόπος Apparently a primary word; a spot (generally in space, but limited by occupancy; whereas 5561 is a larger but particular locality), that is, location (as a position, home, tract, etc.); figuratively conditionopportunity; specifically a scabbard: – coast, licence, place, X plain, quarter, + rock, room, where.  Internet Sacred Text Archive)

マタ12:43; 14:13,35; 24:7,15; 27:33; 28:6;  マル1:35,43; 6:31,32; 13:8; 15:22; etc.

【人里離れた所で】 ἔρημός  ἔρημος  エレーモス  erēmos {er‘-ay-mos} (a–nm-s 形容詞・主男単)

1)人の住まない所、荒野、砂漠、無人の地、だれもいない 2)荒れた、荒涼たる 3)寂しい、見捨てられた、孤独な、孤立した 4)群れをなさない、人里離れた 5)~のない、~を欠いた、~を奪われた、~を失った

「神の知識に欠けた土地、異邦人の地」(ユスティノス「ユダヤ人トリュフォンとの対話」)

(G2048  ἔρημος Of uncertain affinity; lonesome, that is, (by implication) waste (usually as a noun, 5561 being implied): – desert, desolate, solitary, wilderness.  Internet Sacred Text Archive)

マタ3:1,3; 4:1; 14:13,15; 24:26;  マル1:3,4,12,13,35,45  ルカ1:80; 3:2,4; 4:1; 8:29;  ヨハ1:23; 3:14; 6:31,49; 11:54;  使徒7:30,36,38,42,44; 13:18; 21:38 etc.

【です】 ἐστιν  εἰμί エイミ  eimi {i-mee‘} (vipa–3s 動詞・直・現・能・3単)

1)ある、いる、~である、~です、~だ 2)行われる、おこる、生ずる、現れる、来る 3)いる、滞在する、とどまる 4)存在する 5)生きている

(G1510 εἰμί  First person singular present indicative; a prolonged form of a primary and defective verb; I exist (used only when emphatic): – am, have been, X it is I, was. See also 1488 1498 1511 1527 2258 2071 2070 2075 2076 2771 2468 5600.   Internet Sacred Text Archive)

【そして】 καὶ  καί カイ kai {kahee} (cc 接続詞・等位)

1)~と、~も、そして 2)~さえ、でさえも 3)しかし 4)しかも、それは 5)それでは、それだのに 6)そうすれば、すなわち 7)のみならず、もまた

(G2532 καί Apparently a primary particle, having a copulative and sometimes also a cumulative force; andalsoevensothentoo, etc.; often used in connection (or composition) with other particles or small words: – and, also, both, but, even, for, if, indeed, likewise, moreover, or, so, that, then, therefore, when, yea, yet.  Internet Sacred Text Archive)

【既に】 ἤδη  ἤδη  エーデー  ēdē {ay‘-day} (ab 副詞)

1)すでに、もう 2)すぐに、今にも、今や 3)いまやついに、いまやすでに

(G2235  ἤδη Apparently from 2228 (or possibly 2229 and 1211 even now: – already, (even) now (already), by this time.  Internet Sacred Text Archive)

【時間も】 ὥρα  ὥρα  ホーラ hōra {ho‘-rah} (n-nf-s 名詞・主女単)

1)(ある一定の)時、季節、年 2)(重大な)時、時期、危機 3)時間、時刻 4)昼間、日中

(G5610  ὥρα Apparently a primary word; an “hour” (literally or figuratively): – day, hour, instant, season, X short, [even-] tide, (high) time.  Internet Sacred Text Archive)

マタ8:13; 9:22; 10:19; 14:15; 15:28; 17:18; 18:1; 24:36,44,50; 25:13; 26:40,45,55;  マル6:35; 11:11; 13:11,32; 14:35,37,41; etc.

【たちました】 παρῆλθεν  παρέρχομαι  パレルこマイ   parerchomai {par-er‘-khom-ahee} (viaa–3s 動詞・直・2アオ・能・3単)

< παρά  傍らを + ἔρχομαι 歩む

1)傍らを通る、通りかかる 2)そばを通り過ぎる、過ぎ去る 3)追いつく、追い抜く、近寄る 4)滅びうせる、消え去る、滅び行く 5)なおざりにする、軽視する、軽んずる、無視する 6)逃れる、避ける

(G3928 παρέρχομαι From 3844 and 2064 to come near or aside, that is, to approach (arrive), go by (or away), (figuratively) perish or neglect, (causatively) avert: – come (forth), go, pass (away, by, over), past, transgress.  Internet Sacred Text Archive)

マタ5:18; 8:28; 24:34,35; 26:39,42;  マル13:30;,31; 14:35;  ルカ16:17; 18:37; 21:32,33 etc.

【群衆を】 ὄχλους  ὄχλος  オくろス  ochlos {okh‘-los} (n-am-p 名詞・対男複)

1)群衆、集団、群れ、大勢の人々 2)軍勢 3)大衆、民衆、人民、市民、 4)人だかり、雑踏 5)ごたごた、煩わしさ、迷惑、厄介、面倒

(G3793  ὄχλος From a derivative of 2192 (meaning a vehicle); a throng (as borne along); by implication the rabble; by extension a class of people; figuratively a riot: – company, multitude, number (of people), people, press.  Internet Sacred Text Archive)

【解散しなさい】 ἀπόλυσον  ἀπολύω  アポりゆオー apoluō {ap-ol-oo‘-o} (vmaa–2s 動詞・命・1アオ・能・2単)

< ἀπό  ~から + λύω 解く、ほどく

1)追い出す、解く、解き放つ、解放する、自由にする、弛める、ほどく 2)離婚する、去らせる、バラバラにする、解散する 3)清算する 4)罪をゆるす、釈放する

(G630  ἀπολύω From 575 and 3089 to free fully, that is, (literally) relievereleasedismiss (reflexively depart), or (figuratively) let diepardon, or (specifically) divorce: – (let) depart, dismiss, divorce, forgive, let go, loose, put (send) away, release, set at liberty.  Internet Sacred Text Archive)

マタ1:19; 14:15,22,23; 15:32,39; 27:15,17,21,26;   マル6:36,45; 15:6,9,11,15;  ルカ2:29; 8:38; 9:1,22;  ヨハ18:39; 19:10,12;  使徒23:22;  etc.

【村々】 κώμας  κώμη  コーメー  kōmē {ko‘-may} (n-af-p 名詞・対女複)

1)(城壁で囲まれた 「πόλις ポリス 都市」に対して、城壁で囲まれていない)村 2)田舎町、都市の下位区分、区

(G2968 κώμη From 2749 a hamlet (as if laid down): – town, village.  Internet Sacred Text Archive)

マタ9:35; 10:11; 14:15; 21:2;  マル6:6,36,56; 8:23,26,27; 11:2; etc.

【へ】 εἰς  εἰς エイス  eis {ice}  (pa 前置詞・対)

1)~の中へ 2)~へ 3)~まで 4)~のために 5)~に対して 6)~に向かって 7)~を目標にして 8)の間に

(G1519 εἰς  A primary preposition; to or into (indicating the point reached or entered), of place, time, or (figuratively) purpose (result, etc.); also in adverbial phrases.: – [abundant-] ly, against, among, as, at, [back-] ward, before, by, concerning, + continual, + far more exceeding, for [intent, purpose],  fore, + forth, in (among, at unto, -so much that, -to), to the intent that, + of one mind, + never, of, (up-) on, + perish, + set at one again, (so) that, therefore (-unto), throughout, till, to (be, the end, -ward), (here-) until (-to), . . . ward, [where-] fore, with. Often used in composition with the same general import, but only with verbs (etc.) expressing motion (literallyor figuratively.  Internet Sacred Text Archive)

【食べ物を】 βρώματα  βρῶμα  ブローマ  brōma {bro‘-mah} (n-an-p 名詞・対中複)

1)食物、食べ物

(G1033 βρῶμα From the base of 977 food (literally or figuratively), especially (ceremonial) articles allowed or forbiden by the Jewish law: – meat, victuals.  Internet Sacred Text Archive)

マタ14:15;  マル7:19;  ルカ3:11l 9:13;  ヨハ4:34;  ロマ14:15,20;  Ⅰコリ6:13; 8:8,13; 10:3;  ヘブ9:10;

【自分自身で】 ἑαυτοῖς  ἑαυτοῦ  ヘアウトウー heautou {heh-ow-too‘} (npdm3p 代名詞・与男3複)

1)彼(彼女、それ)自身の 2)自分自身の 3)自らの中に、自分自身に

(G1438  ἑαυτοῦ (Including all the other cases); from a reflexive pronoun otherwise obsolete and the genitive (dative or accusative) of 846 him (heritthem, also [in conjunction with the personal pronoun of the other persons] mythyouryour) -self (-selves), etc.: – alone, her (own, -self), (he) himself, his (own), itself, one (to) another, our (thine) own (-selves), + that she had, their (own, own selves), (of) them (-selves), they, thyself, you, your (own, own conceits, own selves, -selves).  Internet Sacred Text Archive)

【買いに】 ἀγοράσωσιν  ἀγοράζω  アゴラゾー  agorazō {ag-or-ad‘-zo} (vsaa–3p 動詞・仮・1アオ・能・3複)

1)買う 2)買い求める 3)あがなう

(G59  ἀγοράζω From 58 properly to go to market, that is, (by implication) to purchase; specifically to redeem: – buy, redeem.  Internet Sacred Text Archive)

マタ13:44,46; 14:15; 25:9,10; 27:7;  マル6:36,37; 15:46; 16:1;  ルカ9:13; 14:18,19; 17:28; 22:36; etc.

【行く】 ἀπελθόντες  ἀπέρχομαι   アペルこマイ  aperchomai {ap-erkh‘-om-ahee} (vpaanm-p 分詞・2アオ 能主男複)

 < ἀπό  ~から + ἔρχομαι 行く、来る

1)~から去る、~から離れる、離れて行く、立ち去る 2)行く、退く、出発する 3)やめる

(G565  ἀπέρχομαι From 575 and 2064 to go off (that is, depart), aside (that is, apart) or behind (that is, follow), literally or figuratively: – come, depart, go (aside, away, back, out, . . . ways), pass away, be past.  Internet Sacred Text Archive)

マタ2:22; 5:30; 8:18;,19,21,33; 10:5; 13:28; 14:15,16; 16:21; 18:30; 20:4; 21:29; 22:5,18,25; 26:36,42,44; 27:5; 25:10 etc.

【ために】 ἵνα  ἵνα ヒナ hina {hin‘-ah} (cs 接続詞・従)

1)そこに(へ) 2)~するために 3)~する事を 4)~ので 5)という事は 6)~であるところの 7)~するように 8)すなわち

(G2443  ἵνα Probably from the same as the former part of 1438 (through the demonstrative idea; compare 3588 ; in order that (denoting the purpose or the result): – albeit, because, to the intent (that), lest, so as, (so) that, (for) to. Compare 3363.   Internet Sacred Text Archive)

† 英語訳聖書 Matt.14:15  

King James Version 
14:15 And when it was evening, his disciples came to him, saying, This is a desert place, and the time is now past; send the multitude away, that they may go into the villages, and buy themselves victuals.

New King James Version
14:15 When it was evening, His disciples came to Him, saying, “This is a deserted place, and the hour is already late. Send the multitudes away, that they may go into the villages and buy themselves food.”

American Standard Version 
14:15 And when even was come, the disciples came to him, saying, The place is desert, and the time is already past; send the multitudes away, that they may go into the villages, and buy themselves food.

New International Version
14:15 As evening approached, the disciples came to him and said, “This is a remote place, and it’s already getting late. Send the crowds away, so they can go to the villages and buy themselves some food.”

Bible in Basic English 
14:15 And when evening had come, the disciples came to him, saying, This place is waste land, and the time is now past; send the people away so that they may go into the towns and get themselves food.

Today’s English Version
14:15 That evening his disciples came to him and said, “It is already very late, and this is a lonely place. Send the people away and let them go to the villages to buy food for themselves.”

Darby’s English Translation 
14:15 But when even was come, his disciples came to him saying, The place is desert, and much of the day time already gone by; dismiss the crowds, that they may go into the villages and buy food for themselves.

Douay Rheims 
14:15 And when it was evening, his disciples came to him, saying: This is a desert place, and the hour is now past: send away the multitudes, that going into the towns, they may buy themselves victuals.

Noah Webster Bible 
14:15 And when it was evening, his disciples came to him, saying, This is a desert place, and the time is now past; send the multitude away, that they may go into the villages, and buy themselves victuals.

Weymouth New Testament 
14:15 But when evening was come, the disciples came to Him and said, ‘This is an uninhabited place, and the best of the day is now gone; send the people away to go into the villages and buy something to eat.’

World English Bible 
14:15 When evening had come, his disciples came to him, saying, ‘The place is a desert, and the time is already past. Send the multitudes away, that they may go into the villages, and buy themselves food.’

Young’s Literal Translation 
14:15 and evening having come, his disciples came to him, saying, ‘The place is desolate, and the hour hath now past, let away the multitudes that, having gone to the villages, they may buy to themselves food.’

Amplified Bible
14:15 When evening came, the disciples came to Him and said, “This is an isolated place and the hour is already late; send the crowds away so that they may go into the villages and buy food for themselves.”

† 細き聲 聖書研究ノート 

 <夕になりたれば、弟子たち御許に來りて言ふ『ここは寂しき處、はや時も晩し、群衆を去らしめ、村々に

往きて、己が爲に食物を買はせ給へ』>

イエスが群衆に教えておられると、夕刻になり、弟子たちはイエスに群衆を解散させ、めいめいが村に戻って夕餉の備えをさせるように促した。

 <夕になりたれば>

マルコ並行記事「はや時もおそくなった」(マルコ6:35)、ルカ並行記事「日が傾きかけたので」(ルカ9:12)。

集まった群衆は成人男子だけで五千人もいた。それは弟子たちにある恐れを覚えさせるに十分な人数だった。

 <群衆を去らしめ>

弟子たちはイエスに群衆を解散するように懇願した。「まわりの村々や部落へ行って宿を取り、食物を手にいれるようにさせてください」(ルカ9:12)というのが理由だった。

† 心のデボーション   

「夕になりたれば、弟子たち御許に來りて言ふ『ここは寂しき處、はや時も晩し、群衆を去らしめ、村々に往きて、己が爲に食物を買はせ給へ』」 マタイ14:15 大正文語訳聖書

「夕方近くになったとき、弟子たちがイエスに近づいて言った、『ここは人里離れた所です。それに、だいぶ時間もたちました。群衆を解散させてください。そうすれば、あちこちの村に行って、めいめいが食べ物を買うことができます』」 フランシスコ会訳聖書

 「群衆を個人に戻す力」

「群衆」はその数が増えるにしたがって、それ自身が別の意思と力をもつようになる。

「己が為に食物を買わせる」為に「群衆を去らしめよ」という声は正しい。群衆を個人に戻す力が働かないところでは、個人は群衆に従って生きるようになる。

† 心のデボーション    

「夕になりたれば、弟子たち御許に來りて言ふ『ここは寂しき處、はや時も晩し、群衆を去らしめ、村々に往きて、己が爲に食物を買はせ給へ』」 マタイ14:15 大正文語訳聖書

「夕方近くになったとき、弟子たちがイエスに近づいて言った、『ここは人里離れた所です。それに、だいぶ時間もたちました。群衆を解散させてください。そうすれば、あちこちの村に行って、めいめいが食べ物を買うことができます』」 フランシスコ会訳聖書

 「餓えた群衆」

「自分で満ち足りよ」と言って立ち去らせてはならない「餓えた群衆」も存在する。彼らが「己が為に食物を買う」ことができるために「汝ら之に食物を與へよ」とイエスは言われるのではないか。

† 心のデボーション   

「夕になりたれば、弟子たち御許に來りて言ふ『ここは寂しき處、はや時も晩し、群衆を去らしめ、村々に往きて、己が爲に食物を買はせ給へ』」 マタイ14:15 大正文語訳聖書

「夕方近くになったとき、弟子たちがイエスに近づいて言った、『ここは人里離れた所です。それに、だいぶ時間もたちました。群衆を解散させてください。そうすれば、あちこちの村に行って、めいめいが食べ物を買うことができます』」 フランシスコ会訳聖書

 「餓え」

「牧う者なき羊」を襲うのは「餓え」である。夕暮れとなり、弟子たちは群衆を「自分で食料を買うために解放させてください」とイエスに進言する。弟子たちに群衆の「餓え」は、「空腹」としか見えていない。

食べ物の問題は重要である。しかし、それを解決したとしても「牧者なき羊」の「餓え」はますます激しさを増すのである。

「人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる」(マタイ4:4)。

† 細き聲 説教   

 「膨れ上がる群衆」

「夕になりたれば、弟子たち御許に來りて言ふ『ここは寂しき處、はや時も晩し、群衆を去らしめ、村々に往きて、己が爲に食物を買はせ給へ』」 マタイ14:15 大正文語訳聖書

「夕方近くになったとき、弟子たちがイエスに近づいて言った、『ここは人里離れた所です。それに、だいぶ時間もたちました。群衆を解散させてください。そうすれば、あちこちの村に行って、めいめいが食べ物を買うことができます』」 フランシスコ会訳聖書

イエスが群衆に教えておられると、夕刻になり、弟子たちはイエスに群衆を解散させ、めいめいが村に戻って夕餉の備えをさせるように促した。

マルコ並行記事「はや時もおそくなった」(マルコ6:35)、ルカ並行記事「日が傾きかけたので」(ルカ9:12)。

集まった群衆は成人男子だけで五千人もいた。

弟子たちはイエスに群衆を解散し、「まわりの村々や部落へ行って宿を取り、食物を手にいれるようにさせてください」(ルカ9:12)と懇願した。

もし、そうしなければ、男だけで五千人もの群衆に何が始まるかわからず、弟子たちはそのことを怖れたのかもしれない。

「数の重み」というものがあり、人は「数」の中にあると常とはちがった行動をとることがある。

この時、集まった群衆は、そのように膨れ上がっていた。

イエスはそのような「群衆」にも向き合われ、導かれる。

(皆川誠)

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