俳句短歌

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俳句短歌2022-4〜2022-6

<2022.7.17>夏料理 庭の畑から とれにけりあぢさいや 終はりとともの 年支度背を丸め 水車押す 夫につき 乾ける畑に 水くれにゆく(道子)明日の日を 心幼く 語りけむ 妻とわれとの 夏の短夜ゴミだしの パパの後から 瓶一つ 持ちて...
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俳句短歌2022-1〜2022-3

<2022.3.27>幾度でも 同じこと云ふ 春霞菜種梅雨 見れば仕事の 先延ばし春の雪 庭の青葉を 白くして 外の面の景色 ただ静かなり(道子)時ならぬ とは云ふものの 雪見るは 幼き頃の われにも通ず日增しにも 太くなりゆく 白葱の 汁...
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俳句短歌2021-10〜2021-12

<2021.12.26>聖堂に 入る人ありて 冬木立味噌汁の 椀に日の射す 初冬かなさまざまな わずらいあれど 御支えに 思いをはせて 一日を祈る(道子)まこと主は ふるきことばは あらたまの 昇る日のごと 海を引き裂くわが妻は 小さき手も...
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俳句短歌2021-7〜2021-9

<2021.9.26>目の前を 見しは現や 鬼やんま次次と なすこと多し 長夜かな自転車の 我を追い越し トンボ消ゆ 日脚みじかき 夕影の道(道子)柿の葉を 踏みて步ける 樹の下に 熟れて色濃き 潰落柿薄明かり すでに蜻蛉の 飛ぶ空に 明け...
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俳句短歌2021-4〜2021-6

<2021.6.27>杖までは 育てぬつもり あかざ拔く新じゃがや 茹でたて喰らふ 書齋かな採りたてを 甘酢につけた ラディッシュの 色あざやかに 梅雨のはじまり(道子)われはここ 妻はむかふに 草を拔く 聲とどかぬも ふたり草拔く雨音に ...
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俳句短歌2021-1〜2021-3

<2021.3.28>一日を 惜しや惜しやと 春蚊飛ぶ茶を飲めば 影も茶を飲む 冬日かな椅子にかけ いつの間にやら 夢うつつ だあれもいない 私の時間(道子)あの鳥は とんびなるやと 問ふ妻に 否よと答ふ われもわからず若菜茹で 手にしぼり...
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俳句短歌2020-10〜2020-12

リューベック(独) <2020.12.27>見ぬ間にも 山茶花花を 増やしけりしばらくは 姿を見せず 寒雀玄関に 夫を見送り つつがなき 一日を祈る 短日の朝(道子)御言葉に 過ぎたる巻やは ありうべき 庵の屋根に おりる朝露導きの 星あら...
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俳句短歌2020-7〜2020-9

<2020.9.27>秋の夜や 月見ず月を 話しけり異国の 人のつくれる 案山子立つあげはちょう 野花の光り 渡りゆき いずこの原に 草泊りせん(道子)妻ともに 足を洗へる 縁台の 南の空に 星あるを見ゆ夕餉前 さみしからむと 幾粒の 豆を...
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俳句短歌2020-4〜2020-6

<2021.3.28>一日を 惜しや惜しやと 春蚊飛ぶ茶を飲めば 影も茶を飲む 冬日かな椅子にかけ いつの間にやら 夢うつつ だあれもいない 私の時間(道子)あの鳥は とんびなるやと 問ふ妻に 否よと答ふ われもわからず若菜茹で 手にしぼり...
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俳句短歌2020-1〜2020-3

<2020.3.29>餌場から 離れぬ鴨や 春日和音消へて 笑ふはさみし 山ひとりまれ人の 奥の細道 聞く朝の 刻しずかなり 我も旅人(道子)しゃらしゃらと 音する草を 妻摘みて わが耳元に 振りてくれたり水なくて 餌なかりしが せめてもの...