俳句短歌2025-10〜2025-12

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<2025.11.16>
糸切りの 芋の熱さを 手に覚へ
おやおやと 庭のつつじの 帰り花
このあたり 昔松原 ありしかと 見上ぐる空に風は変はらず
秋虫の さかんに飛ぶも ふと消へて また現るる 淡き日の中

by Anz (小3)

<2025.11.9>
爽やかや 今朝の野花を 活けにける
渋柿や バケツに下げて 運びけり
開け放つ 窓より入りし 朝霧は 皮の聖書に おりて湿れる
妻ありて わがありがたき 時を過ぐ わが懐に 居寝よわが妻

<2025.11.2>
満ち欠けを 知らせず月の 添寝かな
柿むきて そろろそ妻の 来る時刻
枕する ヤコブがうへに 言の葉の 天の雫か 天使が唄か
故郷は 消へゆく郷の 幻の 母が居ませし 倭(しず)のあばら屋

<2025.10.26>
柿紅葉 思いのままに 終の色
百舌来ぬと さみしき空や 胸さわぐ
わがさがに 語り告げくる 御使いの 美しきかも 衣擦れの音
未だ来ぬ アルビノーニの アダージョの 人を待ち侘ぶ 午後の四時半

<2025.10.19>
この色や 膨らむ菊の もう少し
名月を 隠して雲の 薄明かり
ごめんねと 云へば許せる 夫婦なれ 云はねど分かる 夫婦なれこそ
今日の日を 生きながらへし 日となせば 秋の日差しは われにも優し

<2025.10.12>
わが庭に 何用ありて 蜆蝶
昨年よりも 小さき柿や 柿は柿
いつの時 何の仕草か 分からねど 思い出すことありて 母の掌
説教で 地獄の話は しないでと 頼みし人に 哀しみを見つ

<2025.10.5>
竹抜きて あらはる空の 高さかな
ふゐに消え また現れて 秋の蟲
白河を 越へて會津の 街道に 茅葺屋根の 屋並を過ぐる
赤松の 木肌を仰ぐ 枝先に 小鳥の騷ぐ 一群を見つ

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