使徒12:1
κατ᾽ ἐκεῖνον δὲ τὸν καιρὸν ἐπέβαλεν ἡρῴδης ὁ βασιλεὺς τὰς χεῖρας κακῶσαί τινας τῶν ἀπὸ τῆς ἐκκλησίας.
口語訳聖書
そのころ、ヘロデ王は教会のある者たちに圧迫の手をのばし、
【中心聖句】 使徒12:1
【聖書引照】 使徒12:1,4,5,.11,12,19,20,21,22,23
Ⅰ 用語 Ἀγρίππας アグリプパス ヘロデ・アグリッパ1世
Ἀγρίππας アグリプパス Agrippas {ag-rip‘-pas} G67
人名 アグリッパ ①ヘロデ・アグリッパ1世 ②ヘロデ・アグリッパⅡ世
[ヘロデ王(ヘロデ・アグリッパ1世)] 使徒12:1,4,5,.11,12,19,20,21,22,23
[アグリッパ王(ヘロデ・アグリッパⅡ世)] 使徒25:13,22,24,26; 26:1,2,19,27,28,3
(Ἀγρίππας 使徒25:13,22,24,26; 26:1,2,19,27,28,3)
Ⅱ ヘロデ・アグリッパ1世
使徒12:1
κατ᾽ ἐκεῖνον δὲ τὸν καιρὸν ἐπέβαλεν ἡρῴδης ὁ βασιλεὺς τὰς χεῖρας κακῶσαί τινας τῶν ἀπὸ τῆς ἐκκλησίας.
口語訳聖書
そのころ、ヘロデ王は教会のある者たちに圧迫の手をのばし、
使徒12:4
ὃν καὶ πιάσας ἔθετο εἰς φυλακήν, παραδοὺς τέσσαρσιν τετραδίοις στρατιωτῶν φυλάσσειν αὐτόν, βουλόμενος μετὰ τὸ πάσχα ἀναγαγεῖν αὐτὸν τῶ λαῶ.
口語訳聖書
ヘロデはペテロを捕えて獄に投じ、四人一組の兵卒四組に引き渡して、見張りをさせておいた。過越の祭のあとで、彼を民衆の前に引き出すつもりであったのである。
使徒12:21
τακτῇ δὲ ἡμέρᾳ ὁ ἡρῴδης ἐνδυσάμενος ἐσθῆτα βασιλικὴν [καὶ] καθίσας ἐπὶ τοῦ βήματος ἐδημηγόρει πρὸς αὐτούς·
口語訳聖書
定められた日に、ヘロデは王服をまとって王座にすわり、彼らにむかって演説をした。
使徒12:22
ὁ δὲ δῆμος ἐπεφώνει, θεοῦ φωνὴ καὶ οὐκ ἀνθρώπου.
口語訳聖書
集まった人々は、「これは神の声だ、人間の声ではない」と叫びつづけた。
使徒12:23
παραχρῆμα δὲ ἐπάταξεν αὐτὸν ἄγγελος κυρίου ἀνθ᾽ ὧν οὐκ ἔδωκεν τὴν δόξαν τῶ θεῶ, καὶ γενόμενος σκωληκόβρωτος ἐξέψυξεν.
口語訳聖書
するとたちまち、主の使が彼を打った。神に栄光を帰することをしなかったからである。彼は虫にかまれて息が絶えてしまった。
聖書に「Ἀγρίππας アグリプパス」の名で呼ばれる人物は「ヘロデ・アグリッパ1世」とその息子「ヘロデ・アグリッパⅡ世」の二人である。「ヘロデ・アグリッパ1世」は聖書で「ヘロデ王」、「ヘロデ・アグリッパⅡ世」は「アグリッパ王」と記述される。本稿では「ヘロデ・アグリッパ1世」をとりあげる。尚、「ヘロデ・アグリッパⅡ世」についてはは聖書研究ノート00142を参照されたい。
使徒12:1に「ヘロデ王 ἡρῴδης ὁ βασιλεὺς」とあるのは「ヘロデ・アグリッパⅠ世」である。「ヘロデ・アグリッパⅠ世」はヘロデ大王の孫でユダヤ・サマリヤの王となり、教会を迫害し、使徒ヤコブを捕らえて殺害し、さらに使徒ペテロを捕らえて投獄した。その後、ヘロデ大王Ⅰ世はカイザリヤ滞在中に民衆に自らを神と呼ぶことを求め、御使いに打たれて死んだ。(使徒12:1~23)
(聖書研究ノート 00140-44-12-1-1 「アグリプパス ヘロデ・アグリッパⅠ世」 使徒12:1)
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