研究ノート「アグリオス 野生の」

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マタイ3:4 

αὐτὸς δὲ ὁ ἰωάννης εἶχεν τὸ ἔνδυμα αὐτοῦ ἀπὸ τριχῶν καμήλου καὶ ζώνην δερματίνην περὶ τὴν ὀσφὺν αὐτοῦ, ἡ δὲ τροφὴ ἦν αὐτοῦ ἀκρίδες καὶ μέλι ἄγριον.

口語訳聖書

このヨハネは、らくだの毛ごろもを着物にし、腰に皮の帯をしめ、いなごと野蜜とを食物としていた。

【中心聖句】 マタイ3:4

【聖書引照】 マタイ3:4 マルコ1:6  ユダ1:13

Ⅰ 用語 ἄγριος  アグリオス 野生の

ἄγριος  アグリオス agrios {ag‘-ree-os}  G66 

①野生の ②野の、耕作されていない ③野蛮な、猛々しい、荒々しい、凶暴な

[野生の(蜜)]  マタイ3:4 マルコ1:6
[荒(波)]  ユダ1:13

(ἄγριος  マタイ3:4 マルコ1:6  ユダ1:13)

Ⅱ 野蜜

マタイ3:4 

αὐτὸς δὲ ὁ ἰωάννης εἶχεν τὸ ἔνδυμα αὐτοῦ ἀπὸ τριχῶν καμήλου καὶ ζώνην δερματίνην περὶ τὴν ὀσφὺν αὐτοῦ, ἡ δὲ τροφὴ ἦν αὐτοῦ ἀκρίδες καὶ μέλι ἄγριον.

口語訳聖書

このヨハネは、らくだの毛ごろもを着物にし、腰に皮の帯をしめ、いなごと野蜜とを食物としていた。

マルコ1:6 

καὶ λέγει αὐτοῖς, ἔξεστιν τοῖς σάββασιν ἀγαθὸν ποιῆσαι ἢ κακοποιῆσαι, ψυχὴν σῶσαι ἢ ἀποκτεῖναι; οἱ δὲ ἐσιώπων.

口語訳聖書

このヨハネは、らくだの毛ごろもを身にまとい、腰に皮の帯をしめ、いなごと野蜜とを食物としていた。

「ἄγριος」は「野生の」を意味し、「μέλι ἄγριον」は「野蜜」である。(マタイ3:4 マルコ1:6)いなごも蜂も荒野に多く生息し、「イナゴと野蜜」は荒野の食糧であった。バプテスマのヨハネが荒野で駱駝の毛で織った衣をまとい、腰には皮の帯をし、いなごと野生の蜜を食糧とするのを見て人々は、「駱駝の毛で織った衣をまとい、腰には皮の帯」をした預言者エリヤ(Ⅱ列王1:8)の姿にヨハネを重ねることができた。

Ⅲ 荒波

ユダ1:13 

κύματα ἄγρια θαλάσσης ἐπαφρίζοντα τὰς ἑαυτῶν αἰσχύνας, ἀστέρες πλανῆται οἷς ὁ ζόφος τοῦ σκότους εἰς αἰῶνα τετήρηται.

口語訳聖書

自分の恥をあわにして出す海の荒波、さまよう星である。彼らには、まっくらなやみが永久に用意され

「ἄγρια」は「野生の猛々しく、荒々しい、凶暴な面をあらわす。ユダ1:13には「海の荒波 ἄγρια θαλάσσης」とある。ユダ1:13には頽廃したソドムとゴモラが「自分の恥をあわにして出す海の荒波」と、野生のままの悪の猛々しさが表現される。

(聖書研究ノート 00136-40-3-4-1 「アグリオス  野生の」 マタイ3:4) 

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