使徒17:30
τοὺς μὲν οὗν χρόνους τῆς ἀγνοίας ὑπεριδὼν ὁ θεὸς τὰ νῦν παραγγέλλει τοῖς ἀνθρώποις πάντας πανταχοῦ μετανοεῖν,
口語訳聖書
神は、このような無知の時代を、これまでは見過ごしにされていたが、今はどこにおる人でも、みな悔い改めなければならないことを命じておられる。
【中心聖句】 使徒17:30
【聖書引照】 使徒3:17; 17:30 エペソ4:18 Ⅰペテロ1:14
Ⅰ 用語 ἄγνοια アグノイア
α 0044 ἄγνοια アグノイア ἄγνοια {agnoia}
<ἀγνοέω 無知
①無知 ②怠慢 ②無知による過ち、罪 ③誤謬
[知らずに、無知の為] 使徒3:17
[無知の時代] 使徒17:30 Ⅰペテロ1:14
[内なる無知] エペソ4:18
(ἄγνοια 使徒3:17; 17:30 エペソ4:18 Ⅰペテロ1:14)
Ⅱ 無知の時代
使徒3:17
καὶ νῦν, ἀδελφοί, οἶδα ὅτι κατὰ ἄγνοιαν ἐπράξατε, ὥσπερ καὶ οἱ ἄρχοντες ὑμῶν·
口語訳聖書
さて、兄弟たちよ、あなたがたは知らずにあのような事をしたのであり、あなたがたの指導者たちとても同様であったことはわたしにわかっている。
使徒17:30
τοὺς μὲν οὗν χρόνους τῆς ἀγνοίας ὑπεριδὼν ὁ θεὸς τὰ νῦν παραγγέλλει τοῖς ἀνθρώποις πάντας πανταχοῦ μετανοεῖν,
口語訳聖書
神は、このような無知の時代を、これまでは見過ごしにされていたが、今はどこにおる人でも、みな悔い改めなければならないことを命じておられる。
「無知の時代 χρόνους τῆς ἀγνοίας」には、「知らずに犯した過ち」(使徒3:17)が「見過ごしにされて ὑπεριδὼν」ていた。しかし、今や、御子がこられ、「すべての人は悔い改めなければならない」時代が来た。(使徒3:17; 17:30)
Ⅲ 内なる無知
エペソ4:18
ἐσκοτωμένοι τῇ διανοίᾳ ὄντες, ἀπηλλοτριωμένοι τῆς ζωῆς τοῦ θεοῦ, διὰ τὴν ἄγνοιαν τὴν οὗσαν ἐν αὐτοῖς, διὰ τὴν πώρωσιν τῆς καρδίας αὐτῶν,
口語訳聖書
彼らの知力は暗くなり、その内なる無知と心の硬化とにより、神のいのちから遠く離れ、
「無知の時代 χρόνους τῆς ἀγνοίας」には、「その内なる無知(τὴν ἄγνοιαν τὴν οὗσαν ἐν αὐτοῖς)と心の硬化とにより、神のいのちから遠く離れ」、その「知力は暗く」なった。(エペソ4:18 口語訳聖書)
Ⅳ
Ⅰペテロ1:14
ὡς τέκνα ὑπακοῆς, μὴ συσχηματιζόμενοι ταῖς πρότερον ἐν τῇ ἀγνοίᾳ ὑμῶν ἐπιθυμίαις,
口語訳聖書
従順な子供として、無知であった時代の欲情に従わず、
「無知の時代 χρόνους τῆς ἀγνοίας」は過ぎ、主イエスによる悔い改めと恵みの時代が来た。神の子は「無知と心の硬化」から離れ、「無知であった時代の欲情に」引き返してはならない。(Ⅰペテロ1:14 口語訳聖書)
(聖書研究ノート 00122-44-17-30-1 「アグノイア 無知」 使徒17:30)
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