ヨハネ1:14
καὶ ὁ λόγος σὰρξ ἐγένετο καὶ ἐσκήνωσεν ἐν ἡμῖν, καὶ ἐθεασάμεθα τὴν δόξαν αὐτοῦ, δόξαν ὡς μονογενοῦς παρὰ πατρός, πλήρης χάριτος καὶ ἀληθείας.
口語訳聖書
そして言は肉体となり、わたしたちのうちに宿った。わたしたちはその栄光を見た。それは父のひとり
子としての栄光であって、めぐみとまこととに満ちていた。
【中心聖句】 ヨハネ1:14
【聖書引照】 ヨハネ1:14; 2:11; 12:41; 14:9 イザヤ40:5; 53:2; 60:1,2 Ⅱコリント4:4,6 ヘブル1:3 Ⅱペテロ1:17
Ⅰ 預言者イザヤの証言
ヨハネ12:41
ταῦτα εἶπεν ἠσαΐας, ὅτι εἶδεν τὴν δόξαν αὐτοῦ, καὶ ἐλάλησεν περὶ αὐτοῦ.
口語訳聖書
イザヤがこう言ったのは、イエスの栄光を見たからであって、イエスのことを語ったのである。
イザ40:5
וְנִגְלָ֖ה כְּב֣וֹד יְהוָ֑ה וְרָא֤וּ כָל־בָּשָׂר֙ יַחְדָּ֔ו כִּ֛י פִּ֥י יְהוָ֖ה דִּבֵּֽר
口語訳聖書
こうして主の栄光があらわれ、人は皆ともにこれを見る。これは主の口が語られたのである」。
イザヤ53:2
וַיַּ֨עַל כַּיּוֹנֵ֜ק לְפָנָ֗יו וְכַשֹּׁ֙רֶשׁ֙ מֵאֶ֣רֶץ צִיָּ֔ה לֹא־תֹ֥אַר ל֖וֹ וְלֹ֣א הָדָ֑ר וְנִרְאֵ֥הוּ וְלֹֽא־מַרְאֶ֖ה וְנֶחְמְדֵֽהוּ
口語訳聖書
彼は主の前に若木のように、かわいた土から出る根のように育った。彼にはわれわれの見るべき姿がなく、威厳もなく、われわれの慕うべき美しさもない。
イザヤ60:1
וְנִגְלָ֖ה כְּב֣וֹד יְהוָ֑ה וְרָא֤וּ כָל־בָּשָׂר֙ יַחְדָּ֔ו כִּ֛י פִּ֥י יְהוָ֖ה דִּבֵּֽר
口語訳聖書
起きよ、光を放て。あなたの光が臨み、主の栄光があなたの上にのぼったから。
イザヤ60:2
כִּֽי־הִנֵּ֤ה הַחֹ֙שֶׁךְ֙ יְכַסֶּה־אֶ֔רֶץ וַעֲרָפֶ֖ל לְאֻמִּ֑ים וְעָלַ֙יִךְ֙ יִזְרַ֣ח יְהוָ֔ה וּכְבוֹד֖וֹ עָלַ֥יִךְ יֵרָאֶֽה
口語訳聖書
見よ、暗きは地をおおい、やみはもろもろの民をおおう。しかし、あなたの上には主が朝日のごとくのぼられ、主の栄光があなたの上にあらわれる。
「ことば ロゴス ὁ λόγος」は「肉体となり、わたしたちのうちに宿った」(ヨハネ1:14)、「わたしたちはその栄光を見た」。(ヨハネ1:14 口語訳聖書) 預言者イザヤは「イエスの栄光を見た」(ヨハネ12:41)
預言者イザヤが見た「イエスの栄光」は「彼は主の前に若木のように、かわいた土から出る根のように育った。彼にはわれわれの見るべき姿がなく、威厳もなく、われわれの慕うべき美しさもない。」(イザヤ52:2 口語訳聖書)という、「苦難のメシア」の栄光であった。「見よ、暗きは地をおおい、やみはもろもろの民をおおう」、しかし、「あなたの上には主が朝日のごとくのぼられ、主の栄光があなたの上にあらわれる」(イザヤ60:2 口語訳聖書)それゆえに、「起きよ、光を放て。あなたの光が臨み、主の栄光があなたの上にのぼったから。」と告げるのである。(イザヤ60:1 口語訳聖書) これこそが預言者イザヤの見た「イエスの栄光」であった。
Ⅱ 御子は神の栄光の輝き
ヘブル1:3
ὃς ὢν ἀπαύγασμα τῆς δόξης καὶ χαρακτὴρ τῆς ὑποστάσεως αὐτοῦ, φέρων τε τὰ πάντα τῶ ῥήματι τῆς δυνάμεως αὐτοῦ, καθαρισμὸν τῶν ἁμαρτιῶν ποιησάμενος ἐκάθισεν ἐν δεξιᾷ τῆς μεγαλωσύνης ἐν ὑψηλοῖς,
口語訳聖書
御子は神の栄光の輝きであり、神の本質の真の姿であって、その力ある言葉をもって万物を保っておられる。そして罪のきよめのわざをなし終えてから、いと高き所にいます大能者の右に、座につかれたのである。
Ⅱペテ1:17
λαβὼν γὰρ παρὰ θεοῦ πατρὸς τιμὴν καὶ δόξαν φωνῆς ἐνεχθείσης αὐτῶ τοιᾶσδε ὑπὸ τῆς μεγαλοπρεποῦς δόξης, ὁ υἱός μου ὁ ἀγαπητός μου οὖτός ἐστιν, εἰς ὃν ἐγὼ εὐδόκησα _
口語訳聖書
イエスは父なる神からほまれと栄光とをお受けになったが、その時、おごそかな栄光の中から次のようなみ声がかかったのである、「これはわたしの愛する子、わたしの心にかなう者である」。
「御子は神の栄光の輝きであり、神の本質の真の姿」である。御子は「その力ある言葉(λόγος)をもって万物を保たれ、罪のきよめのわざをなし終えてから、いと高き所にいます大能者の右に、座につかれ」、「父なる神からほまれと栄光とをお受けに」なったのである。(ヘブル1:3 Ⅱペテ1:17口語訳聖書)
Ⅲ 神の栄光の知識
Ⅱコリント4:6
ὅτι ὁ θεὸς ὁ εἰπών, ἐκ σκότους φῶς λάμψει, ὃς ἔλαμψεν ἐν ταῖς καρδίαις ἡμῶν πρὸς φωτισμὸν τῆς γνώσεως τῆς δόξης τοῦ θεοῦ ἐν προσώπῳ [ἰησοῦ] χριστοῦ.
口語訳聖書
「やみの中から光が照りいでよ」と仰せになった神は、キリストの顔に輝く神の栄光の知識を明らかにするために、わたしたちの心を照して下さったのである。
ヨハネ11:40
λέγει αὐτῇ ὁ ἰησοῦς, οὐκ εἶπόν σοι ὅτι ἐὰν πιστεύσῃς ὄψῃ τὴν δόξαν τοῦ θεοῦ;
口語訳聖書
イエスは彼女に言われた、「もし信じるなら神の栄光を見るであろうと、あなたに言ったではないか」。
ヨハネ2:11
ταύτην ἐποίησεν ἀρχὴν τῶν σημείων ὁ ἰησοῦς ἐν κανὰ τῆς γαλιλαίας καὶ ἐφανέρωσεν τὴν δόξαν αὐτοῦ, καὶ ἐπίστευσαν εἰς αὐτὸν οἱ μαθηταὶ αὐτοῦ.
口語訳聖書
イエスは、この最初のしるしをガリラヤのカナで行い、その栄光を現された。そして弟子たちはイエスを信じた。
ヨハネ14:9
λέγει αὐτῶ ὁ ἰησοῦς, τοσούτῳ χρόνῳ μεθ᾽ ὑμῶν εἰμι καὶ οὐκ ἔγνωκάς με, φίλιππε; ὁ ἑωρακὼς ἐμὲ ἑώρακεν τὸν πατέρα· πῶς σὺ λέγεις, δεῖξον ἡμῖν τὸν πατέρα;
口語訳聖書
イエスは彼に言われた、「ピリポよ、こんなに長くあなたがたと一緒にいるのに、わたしがわかっていないのか。わたしを見た者は、父を見たのである。どうして、わたしたちに父を示してほしいと、言うのか。
預言者イザヤにあらわされ、御子イエスにあらわされた栄光は、今や信じる者にあらわされた。復活のイエスはマルタや弟子のピリポにあらわれ、「もし信じるなら神の栄光を見るであろう」と言われた。(ヨハネ11:40 ヨハネ14:9口語訳聖書) 神は、「キリストの顔に輝く神の栄光の知識を明らかにするために、わたしたちの心を照して下さった」。(Ⅱコリント4:6 口語訳聖書) それによって、人は十字架と復活にあらわされる「キリストの栄光」を鮮やかに見て、大胆に信じるのである。
Ⅳ この世の神
Ⅱコリント4:4
ἐν οἷς ὁ θεὸς τοῦ αἰῶνος τούτου ἐτύφλωσεν τὰ νοήματα τῶν ἀπίστων εἰς τὸ μὴ αὐγάσαι τὸν φωτισμὸν τοῦ εὐαγγελίου τῆς δόξης τοῦ χριστοῦ, ὅς ἐστιν εἰκὼν τοῦ θεοῦ.
口語訳聖書
彼らの場合、この世の神が不信の者たちの思いをくらませて、神のかたちであるキリストの栄光の福音の輝きを、見えなくしているのである。
御子イエス・キリストの栄光の輝きを失わせ、「神のかたちであるキリストの栄光の福音の輝きを、見えなく」するのは「この世の神」が「不信の者たちの思いをくらませ」るからである。
(聖書研究ノート 00113-43-1-14-2 「わたしたちはその栄光を見た」 ヨハネ1:14)
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