ヘブル12:10
οἱ μὲν γὰρ πρὸς ὀλίγας ἡμέρας κατὰ τὸ δοκοῦν αὐτοῖς ἐπαίδευον, ὁ δὲ ἐπὶ τὸ συμφέρον εἰς τὸ μεταλαβεῖν τῆς ἁγιότητος αὐτοῦ.
口語訳聖書
肉の父はしばらくの間、自分の思うままに鍛えてくれましたが、霊の父はわたしたちの益となるように、御自分の神聖にあずからせる目的でわたしたちを鍛えられるのです。「あずからせる
【中心聖句】 ヘブル12:10
【聖書引照】 ヘブル12:10 Ⅱコリント1:12
Ⅰ 用語 ἁγιότης ハギオテーㇲ 神聖な
ἁγιότης ハギオテーㇲ hagiotēs {hag-ee-ot‘-ace}
<ἅγιος 神聖な
①神聖 ②きよさ ③聖潔
[きよさ、神聖] Ⅱコリ1:12 ヘブ12:10
(ἁγιότης Ⅱコリ1:12 ヘブ12:10)
Ⅱ 神の神聖と真理によって
Ⅱコリント1:12
η γαρ καυχησις ημων αυτη εστιν το μαρτυριον της συνειδησεως ημων οτι εν αγιοτητι και ειλικρινεια του θεουÄκαιÄουκ εν σοφια σαρκικη αλλ εν χαριτι θεου ανεστραφημεν εν τω κοσμω περισσοτερως δε προς υμας
Hort and Westcott
口語訳聖書
さて、わたしたちがこの世で、ことにあなたがたに対し、人間の知恵によってではなく神の恵みによって、神の神聖と真実とによって行動してきたことは、実にわたしたちの誇であって、良心のあかしするところである。
人間の知恵によってではなく、「神の神聖 ἁγιότης と真実」によって行動しなさい。人間の「きよさ」ではなく、「神の聖潔」をもって行動の基準とすべきである。人が己が知恵によらず、「神の神聖と真実とによって」行動する」ことができるのは神の恵みによる。
Ⅲ 神聖にあずからせる目的でわたしたちを鍛え
ヘブル12:10
οἱ μὲν γὰρ πρὸς ὀλίγας ἡμέρας κατὰ τὸ δοκοῦν αὐτοῖς ἐπαίδευον, ὁ δὲ ἐπὶ τὸ συμφέρον εἰς τὸ μεταλαβεῖν τῆς ἁγιότητος αὐτοῦ.
口語訳聖書
肉の父はしばらくの間、自分の思うままに鍛えてくれましたが、霊の父はわたしたちの益となるように、御自分の神聖にあずからせる目的でわたしたちを鍛えられるのです。
人の父は「自分の思うまま」に子どもを鍛えてくれる。しかし、「霊の父」である神は、「御自分の神聖にあずからせる目的」で神の子を鍛える。「あずからせる μεταλαμβάνω」は「分け前にあずからせる」の意味である。「鍛える παιδεύω」には「教える」の意味であり、懲らしめは「正しい道に教え導く」である。神は人を「聖なる者」とし、「神の聖潔」をもって行動し「御自分の神聖にあずからせる」ように教え導かれる。
(聖書研究ノート 00106-58-12-10-1 「ハギオテーㇲ 神聖」 ヘブル12:10)
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