ヨハネ1:13
οἳ οὐκ ἐξ αἱμάτων οὐδὲ ἐκ θελήματος σαρκὸς οὐδὲ ἐκ θελήματος ἀνδρὸς ἀλλ᾽ ἐκ θεοῦ ἐγεννήθησαν.
新共同訳聖書
この人々は、血によってではなく、肉の欲によってではなく、人の欲によってでもなく、神によって生まれたのである。
【中心聖句】 ヨハネ1:13
【聖書引照】 ヨハネ1:13 ロマ9:1~5; 10:1~3 Ⅰコリント3:6,7 ピリピ2:12 ヤコブ1:18
「人の欲によらず」
Ⅰ 人の欲によらず
ヨハネ1:13
οἳ οὐκ ἐξ αἱμάτων οὐδὲ ἐκ θελήματος σαρκὸς οὐδὲ ἐκ θελήματος ἀνδρὸς ἀλλ᾽ ἐκ θεοῦ ἐγεννήθησαν.
新共同訳聖書
この人々は、血によってではなく、肉の欲によってではなく、人の欲によってでもなく、神によって生まれたのである。
ロマ9:1~5
ἀλήθειαν λέγω ἐν χριστῶ, οὐ ψεύδομαι, συμμαρτυρούσης μοι τῆς συνειδήσεώς μου ἐν πνεύματι ἁγίῳ,ὅτι λύπη μοί ἐστιν μεγάλη καὶ ἀδιάλειπτος ὀδύνη τῇ καρδίᾳ μου.ηὐχόμην γὰρ ἀνάθεμα εἶναι αὐτὸς ἐγὼ ἀπὸ τοῦ χριστοῦ ὑπὲρ τῶν ἀδελφῶν μου τῶν συγγενῶν μου κατὰ σάρκα,οἵτινές εἰσιν ἰσραηλῖται, ὧν ἡ υἱοθεσία καὶ ἡ δόξα καὶ αἱ διαθῆκαι καὶ ἡ νομοθεσία καὶ ἡ λατρεία καὶ αἱ ἐπαγγελίαι,ὧν οἱ πατέρες, καὶ ἐξ ὧν ὁ χριστὸς τὸ κατὰ σάρκα· ὁ ὢν ἐπὶ πάντων θεὸς εὐλογητὸς εἰς τοὺς αἰῶνας, ἀμήν.
新共同訳聖書
わたしはキリストに結ばれた者として真実を語り、偽りは言わない。わたしの良心も聖霊によって証ししていることですが、わたしには深い悲しみがあり、わたしの心には絶え間ない痛みがあります。わたし自身、兄弟たち、つまり肉による同胞のためならば、キリストから離され、神から見捨てられた者となってもよいとさえ思ってます。彼らはイスラエルの民です。神の子としての身分、栄光、契約、律法、礼拝、約束は彼らのものです。先祖たちも彼らのものであり、肉によればキリストも彼らから出られたのです。キリストは、万物の上におられる永遠にほめたたえられる神、アーメン。
ロマ10:1~3
ἀδελφοί, ἡ μὲν εὐδοκία τῆς ἐμῆς καρδίας καὶ ἡ δέησις πρὸς τὸν θεὸν ὑπὲρ αὐτῶν εἰς σωτηρίαν.μαρτυρῶ γὰρ αὐτοῖς ὅτι ζῆλον θεοῦ ἔχουσιν, ἀλλ᾽ οὐ κατ᾽ ἐπίγνωσιν·ἀγνοοῦντες γὰρ τὴν τοῦ θεοῦ δικαιοσύνην, καὶ τὴν ἰδίαν [δικαιοσύνην] ζητοῦντες στῆσαι, τῇ δικαιοσύνῃ τοῦ θεοῦ οὐχ ὑπετάγησαν·
新共同訳聖書
兄弟たち、わたしは彼らが救われることを心から願い、彼らのために神に祈っています。わたしは彼らが熱心に神に仕えていることを証ししますが、この熱心さは、正しい認識に基づくものではありません。なぜなら、神の義を知らず、自分の義を求めようとして、神の義に従わなかったからです。
アブラハムの祝福を継ぐ「神の子」は「血」によらず、「肉の欲」によらず、「人の欲」によらない。(ヨハネ1:13)
「人の欲 θέλημα てれーマ」は「意志、思い、決意、熱望、欲望、意欲、決心」の意である。
イスラエルの民はアブラハムを信仰の父と仰ぎ、「肉」による血の繋がりを頼り、その実現を熱望した。パウロも「彼らはイスラエルの民です。神の子としての身分、栄光、契約、律法、礼拝、約束は彼らのものです」と認める。(ロマ9:4 新共同訳聖書) 彼らは「熱心に神に仕えていることを証し」した。(ロマ10:2 新共同訳聖書)しかし、「この熱心さは、正しい認識に基づくもの」ではなかった。(ロマ10:2 新共同訳聖書) なぜなら、彼らは、「神の義を知らず、自分の義を求めようとして、神の義に従わなかった」からである。(ロマ10:3
イエス・キリストは、「神の義を知らず、自分の義を求め、神の義に従わなかったイスラエルの民」に「子」としてお生まれになった。(ロマ9:5) イエス御自身も「血によってではなく、肉の欲によってではなく、人の欲によってでもなく」、ただ「神によって生まれたのである。」(ヨハネ1:13 新共同訳聖書)
Ⅱ 成し遂げてくださるのは神である
Ⅰコリント3:6
ἐγὼ ἐφύτευσα, ἀπολλῶς ἐπότισεν, ἀλλὰ ὁ θεὸς ηὔξανεν·
新共同訳聖書
わたしは植え、アポロは水を注いだ。しかし、成長させてくださったのは神です。
Ⅰコリント3:7
ὥστε οὔτε ὁ φυτεύων ἐστίν τι οὔτε ὁ ποτίζων, ἀλλ᾽ ὁ αὐξάνων θεός.
新共同訳聖書
ですから、大切なのは、植える者でも水を注ぐ者でもなく、成長させてくださる神です。
パウロは神の言葉を「わたしは植え、アポロは水を注いだ」、しかし、「成長させてくださったのは神です」と語る。(Ⅰコリント3:6 新共同訳聖書) 大切なことは「植える者でも水を注ぐ者でもなく、成長させてくださる神」である。(Ⅰコリント3:7 新共同訳聖書)
Ⅲ 御心のままに、真理の言葉によって
ピリピ2:13
θεὸς γάρ ἐστιν ὁ ἐνεργῶν ἐν ὑμῖν καὶ τὸ θέλειν καὶ τὸ ἐνεργεῖν ὑπὲρ τῆς εὐδοκίας.
新共同訳聖書
あなたがたの内に働いて、御心のままに望ませ、行わせておられるのは神であるからです。
ヤコブ1:18
βουληθεὶς ἀπεκύησεν ἡμᾶς λόγῳ ἀληθείας, εἰς τὸ εἶναι ἡμᾶς ἀπαρχήν τινα τῶν αὐτοῦ κτισμάτων.
新共同訳聖書
御父は、御心のままに、真理の言葉によってわたしたちを生んでくださいました。それは、わたしたちを、いわば造られたものの初穂となさるためです。
「神の子」とされる信仰は、「あなたがたの内に働いて、御心のままに望ませ、行わせておられるのは神」による。(ピリピ2:13 新共同訳聖書) 「御父は、御心のままに、真理の言葉によって」わたしに働き、「わたしたちを生んでくださいました」。それによって人は「造られたものの初穂(神の子)」とされるのである。(ヤコブ1:18 新共同訳聖書)
(聖書研究ノート 00100-43-1-13-3 「人の欲によらず」 ヨハネ1:13)
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