聖書研究ノート「愚か者の箴言」

キーワードを入力
Generic selectors
完全一致
タイトルから
記事本文から
Post Type Selectors
カテゴリーで絞込み
チャットルーム
ノート
ヨハネによる福音書
ルカによる福音書
俳句短歌
創世記
履歴
系図
聖書の食べ物
聖書引照
黙示録

箴言1:1 

מִ֭שְׁלֵי שְׁלֹמֹ֣ה בֶן־דָּוִ֑ד מֶ֝֗לֶךְ יִשְׂרָאֵֽל׃

聖書協会共同訳聖書

イスラエルの王、ダビデの子ソロモンの箴言。」 

中心聖句 箴言1:1 

引照聖句 

「愚か者の箴言」

Ⅰ 愚か者の箴言

箴言は智者の箴言だけではなく、愚か者の箴言についても語る。智者とは真実と偽りを見分ける者のことである。

Ⅱ 愚か者の箴言 箴言第26章

箴言26:1~28

口語訳聖書

26:1誉が愚かな者にふさわしくないのは、夏に雪が降り、刈入れの時に雨が降るようなものだ。
26:2いわれのないのろいは、飛びまわるすずめや、飛びかけるつばめのようなもので、止まらない。
26:3馬のためにはむちがあり、ろばのためにはくつわがあり、愚かな者の背のためにはつえがある。
26:4愚かな者にその愚かさにしたがって答をするな、自分も彼と同じようにならないためだ。
26:5愚かな者にその愚かさにしたがって答をせよ、彼が自分の目に自らを知恵ある者と見ないためだ。
26:6愚かな者に託して事を言い送る者は、自分の足を切り去り、身に害をうける。
26:7あしなえの足は用がない、愚かな者の口には箴言もそれにひとしい。
26:8誉を愚かな者に与えるのは、石を石投げにつなぐようだ。
26:9愚かな者の口に箴言があるのは、酔った者が、とげのあるつえを手で振り上げるようだ。
26:10通りがかりの愚か者や、酔った者を雇う者は、すべての人を傷つける射手のようだ。
26:11犬が帰って来てその吐いた物を食べるように、愚かな者はその愚かさをくり返す。
26:12自分の目に自らを知恵ある者とする人を、あなたは見るか、彼よりもかえって愚かな人に望みがある。
26:13なまけ者は、「道にししがいる、ちまたにししがいる」という。
26:14戸がちょうつがいによって回るように、なまけ者はその寝床で寝返りをする。
26:15なまけ者は手を皿に入れても、それを口に持ってゆくことをいとう。
26:16なまけ者は自分の目に、良く答えることのできる七人の者よりも、自らを知恵ありとする。
26:17自分に関係のない争いにたずさわる者は、通りすぎる犬の耳をとらえる者のようだ。
26:18 26:19隣り人を欺いて、「わたしはただ戯れにした」という者は、燃え木または矢、または死を、投げつける気違いのようだ。
26:20たきぎがなければ火は消え、人のよしあしを言う者がなければ争いはやむ。
26:21おき火に炭をつぎ、火にたきぎをくべるように、争いを好む人は争いの火をおこす。
26:22人のよしあしをいう者の言葉はおいしい食物のようで、腹の奥にしみこむ。
26:23くちびるはなめらかであっても、心の悪いのは上ぐすりをかけた土の器のようだ。
26:24憎む者はくちびるをもって自ら飾るけれども、心のうちには偽りをいだく。
26:25彼が声をやわらげて語っても、信じてはならない。その心に七つの憎むべきものがあるからだ。
26:26たとい偽りをもってその憎しみをかくしても、彼の悪は会衆の中に現れる。
26:27穴を掘る者は自らその中に陥る、石をまろばしあげる者の上に、その石はまろびかえる。
26:28偽りの舌は自分が傷つけた者を憎み、へつらう口は滅びをきたらせる。

愚か者の箴言

愚か者の口にも箴言がある。(26:9)しかし、それは酒に酔う者がとげのある杖を振り上げるようで、手当たり次第に相手を傷つけ、自分の腕もとげに刺される。愚か者を雇う者は相手構わず槍を投げる愚か者のために大切な客を失う。愚か者が口にする箴言は全く役に立たない。(26:7)愚か者を使いに出せば、二度とその人のところに行けなくなる。(26:6)愚か者はどんなに失敗しても、犬が自分の吐いたものに戻るように、愚かなことを繰り返す。(26:11)愚か者の愚かさに応えるな、人はそれをみて同じ愚か者とみなすだろう。(26:4)愚か者にはその愚かさにしたがって応えるだけでよい。 愚か者の背にふさわしいのは「鞭」だけだ。(26:3)
だが、「愚か者」とは誰か? 自分の目に自らを知恵ある者とする者こそが、真の愚か者だ。(26:12)自分の目に自らを知恵ある者とする者は怠け者だ。怠け者は「道にししがいる、ちまたにししがいる」と言って、「自分の目に、良く答えることのできる七人の者よりも、自らを知恵あり」と誇るが、見もしないことを口にしているだけだ。(26:16)怠け者は自分に関係のない争いに首を突っ込み、争い事を焚きつけて憎しみを広げる。そのくちびるはなめらかだが、銀の釉をかけた土の器のようなもので、その内には欺きに満ちている。(26:23)
「愚か者の箴言」をもって胡麻化しても、隠された悪は表面に現れる。(26:26)「愚か者」は他人を落とそうと穴を掘るが、自らその穴に落ち込む。大石を他人の上に転がそうとするが、自分が転がした石の下敷きになる。(26:27)

悟りを求める者は愚かさを嗤うな。自分の愚かさを知ることが悟りだからである。愚かさを知り、愚かさに学ぶことなしに人は成熟しない。

旧約聖書外典ベン=シラの知恵20:20 

聖書協会共同訳聖書

愚か者の口から出る格言は、見向きもされない。/彼は、それを決して時をわきまえて語ることがない。

(聖書研究ノート 00026-20-01-01-5 「愚か者の箴言」 箴言1:1)

コメント