聖書研究ノート「異邦人の光」

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ヨハネ1:4

ἐν αὐτῶ ζωὴ ἦν, καὶ ἡ ζωὴ ἦν τὸ φῶς τῶν ἀνθρώπων·

聖書協会共同訳

言の内に成ったものは、命であった。この命は人の光であった。 

【中心聖句】 ヨハネ1:4

【聖書引照】 

「異邦人の光」

Ⅰ 異邦人の光

使徒26:23

εἰ παθητὸς ὁ χριστός, εἰ πρῶτος ἐξ ἀναστάσεως νεκρῶν φῶς μέλλει καταγγέλλειν τῶ τε λαῶ καὶ τοῖς ἔθνεσιν.

聖書協会共同訳聖書

つまり私は、メシアが苦しみを受け、また、死者の中から最初に復活して、民にも異邦人にも光を語り告げることになる、と述べたのです。」

創造以前から神の内にあり、神と共にあった「いのちのことば ὁ λόγος」(ヨハネ1:1~3)は、神の民の光であるだけでなく、異邦人の光であった。 

Ⅱ 死者の中から

エペソ5:14

πᾶν γὰρ τὸ φανερούμενον φῶς ἐστιν. διὸ λέγει, ἔγειρε, ὁ καθεύδων, καὶ ἀνάστα ἐκ τῶν νεκρῶν, καὶ ἐπιφαύσει σοι ὁ χριστός.

聖書協会共同訳聖書

明らかにされるものはみな、光だからです。それゆえ、こう言われています。/「眠っている者よ、起きよ。/死者の中から立ち上がれ。/そうすれば、キリストがあなたを照らされる。」

「異邦人 ἔθνος  エとノス」はユダヤ人に対する異教の民を指すことばである。しかし、それは単にユダヤ人以外の諸国の民をさすものではない。神の言葉に遠く、霊的暗黒に生きる人々はみな「異邦人 ἔθνος  エとノス」である。

「いのちのことば ὁ λόγος」は神の民に呼びかけるとともに、「眠っている者(霊的暗黒のなかにあって、神のいのちを失っている者)よ、目覚めて立ちあがれ、神のことばを持たない死せる者(異邦人)よ、「死者の中から」立ちあがれ」と呼びかける。「いのちのことば ὁ λόγος」はあらゆる暗黒の中に力なく横たわる者の希望の光である。

Ⅲ 諸教会の光

黙示録22:16

ἐγὼ ἰησοῦς ἔπεμψα τὸν ἄγγελόν μου μαρτυρῆσαι ὑμῖν ταῦτα ἐπὶ ταῖς ἐκκλησίαις. ἐγώ εἰμι ἡ ῥίζα καὶ τὸ γένος δαυίδ, ὁ ἀστὴρ ὁ λαμπρὸς ὁ πρωϊνός.

聖書協会共同訳聖書

私イエスが天使を送り、諸教会についてこれらのことをあなたがたに証しした。私は、ダビデのひこばえ、その子孫、輝く明けの明星である。」

「いのちのことば ὁ λόγος」はエルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで」(使徒1:8)宣べ伝えられ、全地の諸教会に真理を伝える光となった。

Ⅰヨハネ1:5~7

5 καὶ ἔστιν αὕτη ἡ ἀγγελία ἣν ἀκηκόαμεν ἀπ᾽ αὐτοῦ καὶ ἀναγγέλλομεν ὑμῖν, ὅτι ὁ θεὸς φῶς ἐστιν καὶ σκοτία ἐν αὐτῶ οὐκ ἔστιν οὐδεμία.
6 ἐὰν εἴπωμεν ὅτι κοινωνίαν ἔχομεν μετ᾽ αὐτοῦ καὶ ἐν τῶ σκότει περιπατῶμεν, ψευδόμεθα καὶ οὐ ποιοῦμεν τὴν ἀλήθειαν·
7 ἐὰν δὲ ἐν τῶ φωτὶ περιπατῶμεν ὡς αὐτός ἐστιν ἐν τῶ φωτί, κοινωνίαν ἔχομεν μετ᾽ ἀλλήλων καὶ τὸ αἷμα ἰησοῦ τοῦ υἱοῦ αὐτοῦ καθαρίζει ἡμᾶς ἀπὸ πάσης ἁμαρτίας.

口語訳聖書

5わたしたちがイエスから聞いて、あなたがたに伝えるおとずれは、こうである。神は光であって、神には少しの暗いところもない。
6神と交わりをしていると言いながら、もし、やみの中を歩いているなら、わたしたちは偽っているのであって、真理を行っているのではない。 
7しかし、神が光の中にいますように、わたしたちも光の中を歩くならば、わたしたちは互に交わりをもち、そして、御子イエスの血が、すべての罪からわたしたちをきよめるのである。 

地の果てにまで伝えられた「いのちのことば ὁ λόγος」によって、地の諸教会はその果てにいたるまで、互いに交わりをもち、イエスに血によりすべての罪から人をきよめる業をなす。

(聖書研究ノート 00025-43-01-04-5 「異邦人の光」 ヨハネ1:4)

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