箴言1:1
聖書協会共同訳聖書
イスラエルの王、ダビデの子ソロモンの箴言。聖書協会共同訳聖書
中心聖句 箴言1:1
引照聖句 Ⅱサムエル11:1~27 詩篇32篇 Ⅱサムエル12:24~25 Ⅰ歴代誌22:9~10 伝道11:9~10
「イスラエルの王、ダビデの子ソロモン」
Ⅰ ダビデの子ソロモン
箴言1:1はソロモンを「イスラエルの王、ダビデの子」と呼ぶ。
伝道の書1:1はソロモンを「ダビデの子、エルサレムの王、伝道者」と呼ぶ。
ソロモンはダビデ王とバテシェバの子である。(Ⅱサムエル11:1~27)バテシェバは兵士ウリヤの妻であったが、ダビデに召し入れられ子を身籠った。ダビデは姦淫を隠すためウリヤを弄するが効果なく、ウリヤを激戦地に送り意図的に戦死せしめた。その後、ダビデとバテシェバは結婚するが、預言者ナタンによって彼らの罪が告げられ、生まれた第一子は神に打たれて病を得、7日目に死亡する。(Ⅱサムエル11:1~12:23)ダビデとバテシェバは罪を悔い改め(詩篇32篇)、第二子ソロモンが誕生する。
Ⅱサムエル12:24~25
口語訳聖書
ダビデは妻バテシバを慰め、彼女の所にはいって、彼女と共に寝たので、彼女は男の子を産んだ。ダビデはその名をソロモンと名づけた。主はこれを愛された。 そして預言者ナタンをつかわし、命じてその名をエデデアと呼ばせられた。
Ⅱ 贖いの子ソロモン
生まれた子は「ソロモン」の名が与えられた。「ソロモン」はヘブル語「シャーラム 償う」を意味し、神に打たれて死亡した第一子の贖いの子としてソロモンと呼ばれた。さらに「ソロモン」はヘブル語「シャローム 平和・和平」をあらわす。さらに、預言者ナタンはダビデとバテシェバに与えれた第二子を「エディテア」と名づけた。(Ⅱサムエル12:25)「エディテア」はヘブル語「シャーロム」から「神に愛される者」の意味である。
Ⅰ歴代誌22:9~10
口語訳聖書
見よ、男の子がおまえに生れる。彼は平和の人である。わたしは彼に平安を与えて、周囲のもろもろの敵に煩わされないようにしよう。彼の名はソロモンと呼ばれ、彼の世にわたしはイスラエルに平安と静穏とを与える。彼はわが名のために家を建てるであろう。彼はわが子となり、わたしは彼の父となる。わたしは彼の王位をながくイスラエルの上に堅くするであろう』。
Ⅲ 回復と平和の子ソロモン
ソロモンはダビデとバテシェバに神との回復と平和をもたらす子であった。そして、ソロモンはダビデの王位を引き継ぎ、イスラエルに回復と平和をもたらしたのである。(Ⅰ歴代28:5; 29:28)
Ⅳ 伝道者ソロモン
ソロモンはすべての知識を「思索し、探求し、適切なことばを見出そうとし、多くの箴言をまとめる「伝道者」であった。(伝道11:9~10)
(聖書研究ノート 00016-20-01-01-1 「イスラエルの王、ダビデの子ソロモン」 箴言1:1)
コメント