聖書研究ノート「この言は、初めに神と共にあった」

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ヨハネ1:2  「この言は、初めに神と共にあった。」 聖書協会共同訳聖書 

【中心聖句】 ヨハネ1:2 
【聖書引照】 詩篇90:2 箴言3:19 詩篇104:24 ヨハネ10: 30 

「この言は、初めに神と共にあった」 

聖書は天地創造前の神について多くを語っていない。しかし、創造前の神を知ることは人間の根源を知るうえで重要な意味を持つ。 

Ⅰ 天地創造の前 

詩篇90:2 聖書協会共同訳聖書 

「山々がまだ生まれず/あなたが地と世界を生み出される前から/いにしえからとこしえまであなたは神。」 

「いにしえからとこしえまで」(詩篇90:2 聖書協会共同訳聖書)は「永遠から永遠に」(フランシスコ会訳聖書)。 

人間はまだ創造されておらず、天と地も未生の次元に、神は存在された。時と空間の次元を超えて神はおられ、「ことば λόγος」は神と共にあった。 詩篇104:1~4 聖書協会共同訳聖書 

「私の魂よ、主をたたえよ。/わが神、主よ、あなたは大いなる方。/威厳と輝きで身を包む。(104:1)光を衣のようにまとい/幕のように天を張る。(104:2)水の中に自らの高殿を建て/雲を乗り物とし/風の翼で行き巡る。(104:3)風を使いとし/燃える火を従者とする。」(104:4)  

神は「威厳と輝き」で身を包み、「光」を衣のようにまとい、「幕」のように天を張り、「天の水の中」に高殿を建て、「雲」を乗り物とし、「風」を使いとし。「燃える火」を従者とされていた。「神」と「ことば λόγος」は、時と空間を超えた次元に存在し、「神」は「ことば λόγος」であり、「ことば λόγος」は「神」であった。「神」と「ことば λόγος」は共にあり、会話を交わし、完全な一致があった。 ヨハネ10: 30  聖書協会共同訳聖書 

 「私と父とは一つである。」  

Ⅱ 人間の創造 

「神」は時と空間を超えた次元で、すでに「神」は「ことば λόγος」として存在され、それは即、創造の御業であった。天と地が創造される以前に、人間のイメージは神の内にあり、創造の時を待っていた。 箴言3:19 新共同訳聖書 

「主の知恵によって地の基は据えられ/主の英知によって天は設けられた。」  詩篇104:24 新共同訳聖書 

「主よ、御業はいかにおびただしいことか。あなたはすべてを知恵によって成し遂げられた。地はお造りにな ったものに満ちている。」  

天地創造の前に、「ことば λόγος」は「神と共にあった。」(ヨハネ1:2 聖書協会共同訳聖書)。「言 λόγος」は「神」と共にあり、「ことば λόγος」は「神」であり、「神」は「ことば λόγος」でった。「神とことば λόγος」は完全に一致していた。この「一致」から天と地が創造された。「共にある」は、神の本質としてあり、神の本質から人間は創造された。人間は神と共に、神の創られた天と地と共に、そして、天と地のいのちと共に、天と地に生きるすべての他者と共に、そして、神の創られた自己と共に生きる力を、「存在の初め」におられた神の本質から受けるのである。 

人間は孤立して存在しない。あらゆる事象、存在の中に生き、自己との一致に調和し、神と共にある自己を見出す。 

(聖書研究ノート 00008-04-01-02-2 「この言は、初めに神と共にあった」 ヨハネ1:2) 

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