聖書研究ノート「御子の働き」

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ヨハネ1:1「初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。(聖書協会共同訳聖書)

【中心聖句】 ヨハネ1:1 初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。 (聖書協会共同訳聖書)

【聖書引照】 コロサイ1:17 箴言8:22~31 ヘブル7:2~3 ヘブル1:10 詩篇102:25~28

「御子の働き」

Ⅰ 万物は「ロゴス ことば」によって成り立つ

御子は万物より先に存在し、万物は御子にあって成り立った。(箴言8:22~31)

「彼は万物よりも先にあり、万物は彼にあって成り立っている  καὶ αὐτός ἐστιν πρὸ πάντων καὶ τὰ πάντα ἐν αὐτῶ συνέστηκεν.」 コロサイ1:17 口語訳聖書

「主よ、あなたは初めに、地の基をおすえになった。もろもろの天も、み手のわざである καί, σὺ κατ᾽ ἀρχάς, κύριε, τὴν γῆν ἐθεμελίωσας, καὶ ἔργα τῶν χειρῶν σού εἰσιν οἱ οὐρανοί·」 ヘブル1:10 口語訳聖書

「神の子」イエス・キリストは万物より先に神のかたわらにあって、万物を組み立て、常に新しくされる力であった。

Ⅱ 御子の働き

「万物を組み立て、常に新しくされる創造の業」について、ヘブル人への手紙は、この御子を「永遠の大祭司メルキゼデク」(ヘブル7:1~3)として示す。

「それに対して、アブラハムは彼にすべての物の十分の一を分け与えたのである。その名の意味は、第一に義の王、次にまたサレムの王、すなわち平和の王である。彼には父がなく、母がなく、系図がなく、生涯の初めもなく、生命の終りもなく、神の子のようであって、いつまでも祭司なのである。」 ヘブル7:2~3 口語訳聖書

イエスキリストは、「父がなく、母がなく、系図がなく、生涯の初めもなく、生命の終りもなき」(ヘブル7:3 口語訳聖書)神の子であり、「平和の王」(ヘブル7:2 口語訳聖書)、「永遠の大祭司」(同左 口語訳聖書)として、神のかたわらにあって、執り成し、平和をもたらしておられるのである。

神の創られた天と地は固定された世界ではなく、常に新しく生成する世界であった。神はその「初め アルパ」と「終わり オメガ」である。常に新しく生成するいのちが「始め アルバ」であり「終わり オメガ」を成し遂げるのは、「永遠のメルキゼデク・大祭司」(ヘブル1:1~3 口語訳聖書)である「ロゴス ことば」の、「執り成しの業」によるのである。

Ⅲ 天と地は堅く立つ

「ロゴス ことば」として、「御子」は、創造のはじめから「執り成す者」として働かれ、その御子の働きによって天と地は堅く立つのである。詩篇102:25~28

102:25あなたはいにしえ、地の基をすえられました。天もまたあなたのみ手のわざです。
102:26これらは滅びるでしょう。しかしあなたは長らえられます。これらはみな衣のように古びるでしょう。
あなたがこれらを上着のように替えられると、これらは過ぎ去ります。
102:27しかしあなたは変ることなく、あなたのよわいは終ることがありません。
102:28あなたのしもべの子らは安らかに住み、その子孫はあなたの前に堅く立てられるでしょう。

神の創造されたのは、変化する生きた世界であった。すべての世界は変化する。そして、神のかたわらにあって、執り成しをなさる「ロゴス ことば」によって、すべては「新しく」され、万物は「堅く立つ」のである。

(聖書研究ノート 00004-04-01-01-4 「御子の働き」 ヨハネ1:1)

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