ヨハネ1:1 「初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。(聖書協会共同訳聖書)
【中心聖句】 ヨハネ1:1 【聖書引照】 ヨハネ1:1~2 Ⅰヨハネ1:1~2 Ⅰヨハネ1:1 黙示録19:11~13 ヨハネ5:26 ヨハネ17:2~3
「初めに言があった」
創世記は「はじめに神は天と地とを創造された」(1:1 口語訳聖書)をもって「人間の始まり」としての天と地の創造を語り、ヨハネ福音書は「初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった」(1:1 口語訳聖書)をもって、創造の初めに神と共にあった「創造のロゴス」による「新しい人間」を語る。
創世記は、その冒頭に神による人間の始めを語り、ヨハネ福音書は、その冒頭にイエス・キリスによる新しい人間の初めを語るのである。神が始められたいのちはイエス・キリストによって組み立てられ、完成する。
Ⅰ 初めからあったもの
天地創造の初めに「神と共にあったことば「ロゴス」は、今や「わたしたちが聞いたもの、目で見たもの、よく見て手でさわったもの」として人の前に現れた。「ロゴス」はすなわち、「いのちの源としてのいのちのことば」である。
「1:1初めからあったもの、わたしたちが聞いたもの、目で見たもの、よく見て手でさわったもの、すなわち、いのちの言について―― 1:2このいのちが現れたので、この永遠のいのちをわたしたちは見て、そのあかしをし、かつ、あなたがたに告げ知らせるのである。この永遠のいのちは、父と共にいましたが、今やわたしたちに現れたものである」 Ⅰヨハネ1:1~2 口語訳聖書
ことば(ロゴス)
1. 初めからあったもの
2. わたしたちが聞いたもの
3. 目で見たもの よく見て手でさわったもの
すなわち、いのちのことば
「ことば ロゴス」は、初めから私と共に在り、今や、「耳で聞き、目で見、つらつら見て手で触ったもの」(Ⅰヨハネ1:1 大正文語訳聖書)となった。すなわち、いのちの言葉なるイエス・キリスである。
イエス・キリスは「私」の内に在し、「聞く耳をもって聞き、見る目をもって見つめ、つらつら見て手で触れる」(同上・大正文語訳聖書)ことができるようになった。
初めから完全なかたちとして内にあるものが、イエスキリストにおいて「私」の内に現わされるのである。
Ⅱ いのちのことば
天地創造の初めに「神と共にあった言 ロゴス(ヨハネ1:1)は「いのちのことば」(Ⅰヨハネ1:1 新改訳聖書)であった。
この「いのち」は「父なる神のうちにあって」、「イエス・キリストのうちにある永遠のいのち」(Ⅰヨハネ1:2 口語訳聖書)であった。
「父がご自分のうちにいのちを持っておられるように、子にも、自分のうちにいのちを持つようにしてくださったからです」 ヨハネ5:26 新改訳聖書
「永遠のいのち」とは、父なる神とイエス・キリストの内に創造の前からあり、神とイエス・キリストによって人間に現わされた「いのち」である。
この「いのちのことば」は黙示録19:11~13で「神のことば」と呼ばれる。
「またわたしが見ていると、天が開かれ、見よ、そこに白い馬がいた。それに乗っているかたは、「忠実で真実な者」と呼ばれ、義によってさばき、また、戦うかたである。その目は燃える炎であり、その頭には多くの冠があった。また、彼以外にはだれも知らない名がその身にしるされていた。彼は血染めの衣をまとい、その名は「神の言」と呼ばれた」黙示録19:11~13 口語訳聖書
「神のことば」である「いのちのことば」は、いのちを生み出し、成り立たせ、すべてを成し遂げる。すなわち、「永遠のいのち」である。この「永遠のいのち」は、今や私たちに親しく現わされ、耳で聞き、目で見、つらつら見て手で触れることのできるいのちとなった。
「このいのちが現れたので、この永遠のいのちをわたしたちは見て、そのあかしをし、かつ、あなたがたに告げ知らせるのである。この永遠のいのちは、父と共にいましたが、今やわたしたちに現れたものである」
Ⅰヨハネ1:2 口語訳聖書
Ⅲ 永遠のいのち
「永遠のいのち」は、天地創造の初めに「神と共に」あり(ヨハネ1:1)、「いのちのことば」(Ⅰヨハネ1:1)、すなわちイエス・キリストである。
したがって、「永遠のいのち」とは
1. 唯一のまことの神と
2. 神がつかわされたイエス・キリストを知ることである。
「あなたは、子に賜わったすべての者に、永遠の命を授けさせるため、万民を支配する権威を子にお与えになったのですから。 永遠の命とは、唯一の、まことの神でいますあなたと、また、あなたがつかわされたイエス・キリストとを知ることであります。ヨハネ17:2~3 口語訳聖書
イエス・キリストは
1. 御父とともにあって
2. 今やわたしたちに現れた
「このいのちが現れたので、この永遠のいのちをわたしたちは見て、そのあかしをし、かつ、あなたがたに告げ知らせるのである。この永遠のいのちは、父と共にいましたが、今やわたしたちに現れたものである」
Ⅰヨハネ1:2 口語訳聖書
(聖書研究ノート 00001-04-01-01-1 「初めに言があった」 ヨハネ1:1)
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