にら

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「にら」はもなじみ深い野菜の一つです。

日本でも古くから食べられていたようで、「古事記」には「加美良(かみら)」「正倉院文書」には「彌良(みら)」と記載されいるそうで、古くは「みら」とよばれていたのが「韮 (にら)」と呼ばれるようになったなったようです。(ウイキペディアより)

葉は濃い緑で茹でておひたしにしたり、中華料理には欠かせません。我が家ではもっぱら餃子の主役として庭に常時栽培しています。

8月ごろから白い花をつけ、黒色の種をあたりに飛ばします。これを放置すると庭が韮だらけになりますので、花は摘んでしまいます。

放っておいてもよく育つ野菜ですが、株が混むと成長がにぶりますので、一年に一度株分けしてやると柔らかい葉を収穫することができます。プランターでも栽培ができる便利な野菜ですね。

栄養価は高く、「β-カロテンやビタミンA、ビタミンC、カルシウム、リン、鉄などのミネラルに富み、匂い成分の硫化アリルがビタミンB1と結合してその吸収を良くし、代謝機能、免疫機能を高め、疲労回復に役立つ」と言われています。

種は、「韮子(きゅうし)という生薬で、腰痛、遺精、頻尿に効力があると言われます。(ウイキペディアより)

日本では古くから好まれるにらですが、ときどき、毒のある水仙の葉と間違えて食べて中毒をおこすことがありますので庭で栽培するには注意する必要もあります。

聖書の食べ物としてのにら

聖書には民数記11:5に「タマネギ、ニンニク」と併記して「ニラ」の名が見られます。

「ニラ」を意味するヘブライ語「ハーツィール」はⅠ列王記18:5では「草」と訳されています。それによれば、ニラは人の食べる野菜であるばかりでなく、飢饉のときなどは「馬と騾馬を強くする泉と川の畔に生える草」として、貴重なものであったことがわかります。

皇帝ネロ

初代教会を迫害したローマ皇帝として知られる「ネロ」は、にらが大好物でローマの人々に広めたそうです。

政敵を毒殺したり、ローマに火を放ったとしてキリスト教徒を迫害しりして暴君として知られるネロの死後、人々はネロを「ニラ喰い男」と呼んで嘲笑したそうです。(「新聖書大辞典」より)

ロシュ・ハシャナ

「ロシュ・ハシャナ」はイスラエルの新年のお祝いで、ロシュ・ハシャナの料理が並ぶと、楽しみ多き年てあるようにリンゴを蜂蜜につけて食べ、実り多き年であるように石榴を食べ、さらに、人生の苦しみが消えるようににらを食べるのだそうです。

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