なつめやし

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ナツメヤシ(学名:Phoenix dactylifera)は漢字では「棗椰子」と書きます。ヤシの木に似た樹y高18∼25mに達し、木の頂上に2~3mの羽根状の葉がつきます。

ナツメヤシはメソッドや古代エジプトでは紀元前六千年紀にすでに栽培が行われていたことが知られています。

聖書で「しゅろ」と訳された語はナツメヤシの誤訳です。パレスティナでも主要な食料として栽培され、エリコの町は「なつめやしの町」と呼ばれています。(申命34:3 申命1:16)

ナツメヤシは実をつけるのに40年もかかりますが、その後150年も結実を続けることから、美しさと繁栄のシンボルとして神殿の周囲の壁に描かれています。(Ⅰ列王6:29)

また、ナツメヤシの枝は勝利の象徴とされ(Ⅰマカ13:51)、仮庵の祭りを祝って人々はナツメヤシの枝を打ち振るいました。

主イエスがエルサレム入城さると聞いて人々はナツメヤシの枝をとって出迎え「ホサナ。祝福あれ。主の御名によって来られる方に、イスラエルの王に。」と大声で叫んでいます。(ヨハネ12:12~13 新改訳聖書)。

ナツメヤシの実

一本のナツメヤシは平均して6~7房をつけ、1房に1000個もの実をつけ、デーツ(Date)と呼ばれます。デーツ(Date)はギリシャ語の「指」を意味するダクティロスからきたとされます。

デーツは成熟すると赤や黄色になり、ビタミンやミネラルを多く含み、高カロリーの果実です。生でそのまま食べられますが、乾燥させと食物繊維の多い保存食にもなります。デーツは栄養価が高いので、中近東の人々は砂漠を渡る時の大切な食料にもなりました。砂漠のオアシスにはナツメヤシの木が植えられていたそうです。

乾燥デーツの表面はてかてかしていますが、それはデーツの油脂がでたものだそうです。

食べると、ある日本人のレポートでは「あんこと干し柿と黒砂糖を合わせた様な味」がするそうです。言い得ていますね。

ちなみにデーツは木に実をつけたまま自然乾燥しますので、わざわざ乾燥させる手間のかからないありがたい果実なのです。

旧約聖書の伝承では、「エデンの園の果実」とか、「命の木のモデル」とも言われるのですが、さすがに確かなことはわかりません。

日本では広島のお好み焼きに欠かせない「おたふくソース」の甘味にデーツが使われているのですね。

乾燥デーツの料理

乾燥デーツはそのまま食べても美味しいドライフルーツです。

焼き菓子の材料やスムージーやカナッペにしてもいいですし、カレーに入れても美味しくいただけます。

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