俳句短歌2017-1〜2017-3

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<2017.3.28>
茶を啜る 音や静かに 雪の朝
春寒し 畑する子の 立ちんぼう
蠟梅の 香り携え 友来る 七十路祝い 日暮るるまで  (道子)
ひび割れの 手当頼めば 妻の云う 水使わぬに 何故にひび割る
庭の木に カケス飛び来て 鳴き騒ぐ ほがらかなれば 嬉しきことか

<2017.3.19>
早朝に 共に祈るや 冬の鳩
餃子焼く 音弾けるや 春近し
病みてより 息つめ暮す 冬晴れに 夫を誘いて 歩くうれしさ (道子)
食卓に 我が好物の 皿あれば 嬉し気なるを 妻は見るらし
明日ありや 今日終わらずば 答なし 今日終わりしや 我尚知らず

<2017.3.12>
大寒や チャペルの椅子に 座布配る
あな嬉し あまた時ある 春の朝
お堀端 寒き水面に 鴨と鯉 パン分け合って 昼下がり  (道子)
納豆に 刻み混ぜると 庭におり 細葱二本 妻引き抜きぬ
その人の 唇かすかに 動きたり 目に哀しみの 祈り宿りて

<2017.3.5>
音楽の聴く音選ぶ春の朝
どこまでも ついて行きます センダン草
テレビ見て 声出し笑ふ妻がいて 意味わがらずも 心に笑ふ
試みに 走りてみるに 幼子の 手を振りながら 我を越し行く

<2017.2.27>
垣根越し 妻と近づく 梅見かな
片言の おしゃべり聞くや 福寿草
野良猫が 庭一回り眺め行く 得るものなくも 足とめ給え
四辻を 渡るに妻の 手をとりて 急ぎ歩ける 月日となりぬ

<2017.2.19>
窓開けて 布団叩くや 春近し
土筆摘み 並べて置けり 石の上
野の花に 較べもできぬ いのちなら 及ばぬはずなき その美しさ
板チョコを 本命チョコと 妻の云う 割りて半分 食べる日のこと

<2017.2.5>
切られては 何の香りか 梅の花
げんげ野に 匂い嗅ぎ入る 放れ犬
キリストは 六畳一間の 家に入り 膝つきあわせ 教え語れり
ストーブに 背中温め 若き日を しみじみ語る 妻の顔見つ

<2017.1.29>
二人いて 小さく刻んだ 餅を焼く
手にあまる なすこと集めて 老いの春
午後の日の 深く入れる ソファにて 聖書をめくる 音のみ聞こゆ
妻の句を 目を閉じ聞けば 情景の 姿浮かぶを よしと喜ぶ

<2017.1.22>
冬銀河 見えぬ庭から 仰ぎ見る
二人いて 小さく刻んだ 餅を焼く
息詰まる 思いを抱ける 魂の 祈りはひどく 素直なりけり
寒の日に 残りミルクの 一口を 妻は温め 飲ませんとす

<2017.1.15>
白鳥の 音なく寄りて 多々良沼
来て来てと 妻の呼び来る 冬の鳥
今日の日に なしたることは 少なくも 在りたる我の 知るぞ嬉しき
若き日に そっと渡した 手袋を 想いの箱に しまう我妻

<2017.1.8>
古希過ぎた 妻に渡せり お年玉
ローズマリー 触れれば返す 香りかな
道端に 投げ捨てられし 珈琲缶 人の手温める 時もありしか
我が妻は 子犬のワルツに 身を振って 汝(なれ)もと誘うも 我は踊らず

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