聖書研究ノート「アブラハムの子」

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マタイ1:1

アブラハムの子、ダビデの子、イエス・キリストの系図。 聖書協会共同訳聖書

Βίβλος γενέσεως ᾽Ιησοῦ Χριστοῦ υἱοῦ Δαυὶδ υἱοῦ ᾽Αβραάμ

【中心聖句】

Matt.1:1

【聖書引照】

創世記15:5~6 創世記17:1~5 ロマ4:13 ロマ9:6~8 ガラテヤ3:16

「アブラハムの子」

マタイ1:1

聖書協会共同訳聖書

アブラハムの子、ダビデの子、イエス・キリストの系図

Βίβλος γενέσεως ᾽Ιησοῦ Χριστοῦ υἱοῦ Δαυὶδ υἱοῦ ᾽Αβραάμ

マタイ1:1 Βίβλος γενέσεως ᾽Ιησοῦ Χριστοῦ υἱοῦ Δαυὶδ υἱοῦ ᾽Αβραάμ は、「イエス・キリストの系図」(マタイ1:1~17)の序言である。イエス・キリストがダビデ王家の血統で、ユダヤ民族の先祖アブラハムの「約束の子」であることを宣言する。

Ⅰ 約束の子

神はアブラハムを祝福し、「あなたを多くの国民の父とする」(創世記17:1~5 聖書協会共同訳聖書)とアブラハムと契約を結ばれた。(創世記12:1~4、13:14~17、15:1~20、17:1~21) アブラハムと妻サラには子が与えられていなかったが、アブラハムは「約束の子」を信じ、神はそれ「義」と認められた。

創世記15:5~6

聖書協会共同訳聖書

主はアブラムを外に連れ出して言われた。『天を見上げて、星を数えることができるなら、数えてみなさい。』そして言われた。『あなたの子孫はこのようになる。』アブラムは主を信じた。主はそれを彼の義と認められた。

Ⅱ アブラハムの子孫

イスラエルの民は「われらの父にアブラハムあり」(マタイ3:9 口語訳聖書)と自分たちこそがアブラハムの契約の民であることを信仰の中心に置いた。しかし、アブラハムの子孫がすべて「約束の子」ではない。「約束の子イサクから出る者 ἐν ἰσαὰκ」が、「約束の子」と「数えられる λογίζεται εἰς σπέρμα」のである。

ロマ9:6~8

聖書協会共同訳聖書

しかし、神の言葉が無効になったわけではありません。実際、イスラエルから出た者がすべてイスラエルなのではなく、アブラハムの子孫がすべてその子どもというわけでもありません。かえって、「イサクから出る者が、あなたの子孫と呼ばれる。」 すなわち、肉による子どもが神の子どもではなく、約束による子どもが子孫に数えられるのです。

Ⅲ 約束の子 イエス・キリスト

アブラハムに与えられた「約束の子」によって、「あなたを多くの国民の父とする」(創世記17:1~5 聖書協会共同訳聖書)という「祝福の契約(創世記12:1~4、13:14~17、15:1~20、17:1~21)を実現する「約束の子」はイエス・キリストである。

ガラテヤ3:16

聖書協会共同訳聖書

さて、アブラハムとその子孫に対して約束が告げられましたが、その際、多くの人を指して『子孫たちとに』とは言われず、一人の人を指して『あなたの子孫とに』と言われています。この子孫とは、キリストのことです。

τῶ δὲ ἀβραὰμ ἐρρέθησαν αἱ ἐπαγγελίαι καὶ τῶ σπέρματι αὐτοῦ. οὐ λέγει, καὶ τοῖς σπέρμασιν, ὡς ἐπὶ πολλῶν, ἀλλ᾽ ὡς ἐφ᾽ ἑνός, καὶ τῶ σπέρματί σου, ὅς ἐστιν χριστός.」

マタイ福音書の「イエス・キリストの系図」(マタイ1:1~17)は、イエス・キリストこそが「約束の子」であることを証しするのである。

Ⅳ アブラハムの子孫

「アブラハムの子孫」とは「肉による子」(ロマ9:8)でもなく、「律法による義」(ガラテヤ3:11)でもなく、アブラハムの「信仰に生きる」(ガラテヤ3:7)「信仰の義」(ロマ4:13)によるのである。

ガラテヤ3:11

聖書協会共同訳聖書

律法によっては、誰も神の前で義とされないことは明らかです。なぜなら、「正しい者は信仰によって生きる」からです。

ロマ4:13

聖書協会共同訳聖書

世界の相続人となるという約束が、アブラハムとその子孫に対してなされたのは、律法によるのではなく、信仰の義によるのです。

ガラテヤ3:6~7

聖書協会共同訳聖書

それは、『アブラハムは神を信じた。それが彼の義と認められた』と言われているとおりです。ですから、信仰によって生きる人々こそアブラハムの子孫であるとわきまえなさい。

神がアブラハムと結ばれた祝福の契約(創世記12:1~4、13:14~17、15:1~20、17:1~21)は、「約束の子」、すなわちイエス・キリストによって成就し、律法によらず、信仰によって義とされたアブラハムとともにイエス・キリストを信じる者が祝福の契約の相続人とされるのである。

(聖書研究ノート 00015-40-01-01-1 「アブラハムの子」 マタイ1:1)

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