クミン

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「クミン」は日本人にお馴染みのカレーに欠かせないスパイスですね。カレーの美味しさはクミンの使い方にかかっているといえるそうです。

クミン

「クミン」は英語 cumin、学名はCuminum cyminumです。日本では「馬芹 うませり」と呼ばれます。高さ30~40㎝くらいのセリ科の一年草植物です。3月~4月に花を咲かせ5月には結実します。長さ4~6mmの細長い針型の種子になります。見た目からも「種子」と思われますが、植物学上は「果実」なのだそうです。

暑さや乾燥に弱く、冬の作物として育てられます。

地中海沿岸東部が原産で最も古いスパイスの一つで、エジプトの古医学書にその薬効が記載されたり、王の墳墓からも出土しているそうです。

クミンと料理

「クミン」は現代ではカレーのスパイスやインド料理に欠かせない食材ですが、ぴりぴりした刺激とその香りから、古代ギリシャやローマでは食卓に置いて料理の薬味に使ったり、直接パンに振りかけて食べることもあったようです。

「クミン」は使う前に熱を加えると香りが一層引き立つので、料理には、まず、クミンを油で炒めて十分に香りを引き出してから使うようにします。

聖書の中のクミン

新約聖書マタイ福音書にはパリサイ人が十分の一の税に「クミン」を物納したことが記されています。(マタイ23:23)

パリサイ人は律法を厳格に守る人々で、「クミン」は収穫量も少ない小さな種子で、料理のスパイスに使われるくらいの産物ですが、その「クミン」でさえも自分たちは神への十分の一税として神殿にささげていると、その信仰を誇ったのです。

「あなたがたはクミンの十分の一を納めているが、貧しい人々への正義もあわれみも誠実もおろそかにしている」とイエス様は語られたのです。

旧約聖書イザヤ書に、「クミン」の収穫について興味深い記述があります。

イスラエルの農夫は畑にいのんど、クミン、小麦、裸麦など複数の種をまきます。収穫にはそれぞれの方法がありました。

小麦などは穂を刈り取り、麦こき板で実をこくのです。いのんどとクミンは「麦こき板」は使わず、いのんどは棒で、クミンは竿で優しく叩いて落とすのです。棒や竿で叩くといっても手荒にしてはならず、脱穀機を引く馬の車輪が小麦を潰したりしないように注意深く作業が進められるように、クミンも優しく竿で叩いて落として収穫をしたのです。(イサヤ書28:23~29)

小麦、裸麦、いのんど、クミンなど同じ畑で育てられても、収穫は一つのやりかたではなく、それぞれに適した方法があります。

神は人を創造されたが、一つの畑に「小麦、裸麦、いのんど、クミンなど」などの種が撒かれるように、人はみな同じではありません。ある人は「小麦」、ある人は「クミン」です。収穫の時にはそれぞれの実は実に大切に扱われ、その一粒も無駄に潰されたりしないように、優しく、丁寧に扱われ、天の倉に納められるのです。

一人一人をそれぞれに見合った成熟に導かれ完成される計らいがここにあります。

 「これもまた、万軍の主のもとから出ることで、そのはかりごとは奇しく、そのおもんぱかりはすばらしい」 イサヤ28:29 新改訳聖書

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