G158 αἴτιον アイティオン aition {ah‘ee-tee-on} 責任を問われる
〔品詞〕形容詞
〔語源〕αἰτία 理由
〔意味〕世金をとわれるべき理由、原因
〔使用頻度〕5回
Ⅰ ピラトはイエスに何の罪も見出さなかった
ルカ23:4
ὁ δὲ πιλᾶτος εἶπεν πρὸς τοὺς ἀρχιερεῖς καὶ τοὺς ὄχλους, οὐδὲν εὑρίσκω αἴτιον ἐν τῶ ἀνθρώπῳ τούτῳ.
口語訳聖書
そこでピラトは祭司長たちと群衆とにむかって言った、「わたしはこの人になんの罪(αἴτιον)もみとめない」。
ルカ23:14
εἶπεν πρὸς αὐτούς, προσηνέγκατέ μοι τὸν ἄνθρωπον τοῦτον ὡς ἀποστρέφοντα τὸν λαόν, καὶ ἰδοὺ ἐγὼ ἐνώπιον ὑμῶν ἀνακρίνας οὐθὲν εὖρον ἐν τῶ ἀνθρώπῳ τούτῳ αἴτιον ὧν κατηγορεῖτε κατ᾽ αὐτοῦ,
口語訳聖書
「おまえたちは、この人を民衆を惑わすものとしてわたしのところに連れてきたので、おまえたちの面前でしらべたが、訴え出ているような罪(αἴτιον)は、この人に少しもみとめられなかった。
ルカ23:22
ὁ δὲ τρίτον εἶπεν πρὸς αὐτούς, τί γὰρ κακὸν ἐποίησεν οὖτος; οὐδὲν αἴτιον θανάτου εὖρον ἐν αὐτῶ· παιδεύσας οὗν αὐτὸν ἀπολύσω.
口語訳聖書
ピラトは三度目に彼らにむかって言った、「では、この人は、いったい、どんな悪事をしたのか。彼には死に当る罪(αἴτιον)は全くみとめられなかった。だから、むち打ってから彼をゆるしてやることにしよう」。
Ⅱ アルテミス神殿の銀細工人デメテリオの訴え
使徒19:40
καὶ γὰρ κινδυνεύομεν ἐγκαλεῖσθαι στάσεως περὶ τῆς σήμερον, μηδενὸς αἰτίου ὑπάρχοντος, περὶ οὖ [οὐ] δυνησόμεθα ἀποδοῦναι λόγον περὶ τῆς συστροφῆς ταύτης. καὶ ταῦτα εἰπὼν ἀπέλυσεν τὴν ἐκκλησίαν.
口語訳聖書
きょうの事件については、この騒ぎを弁護できるような理由が全くないのだから、われわれは治安をみだす罪(αἴτιον)に問われるおそれがある」。
Ⅲ イエスは永遠の救いの源(責任を負う)
ヘブル5:9
καὶ τελειωθεὶς ἐγένετο πᾶσιν τοῖς ὑπακούουσιν αὐτῶ αἴτιος σωτηρίας αἰωνίου,
口語訳聖書
そして、全き者とされたので、彼に従順であるすべての人に対して、永遠の救の源(αἴτιον)となり、αἴτιον、「αἰτία理由」から来てものごとの「原因、理由」をさす。イエスを取り調べた総督ピラトはイエスに祭司長らが訴える処刑の「原因となるような「なんの罪も認めなかったοὐδὲν εὑρίσκω αἴτιον ἐν τῶ ἀνθρώπῳ τούτῳ」。(ルカ23:4,14,22) アルテミス神殿の模型を作って繁盛していた銀細工人デメテリオがパウロの宣教に危機を感じて騒動を起こしたとき、町の書記役がパウロに罪がないことを立証して「この騒ぎを弁護できるような理由(αἴτιον)が全くない」とデメテリオの集まりを解散させた。(使徒19:40) イエス・キリストは「全き者τελειωθεὶς」となり、「彼に従順であるすべての人に対して、永遠の救の源(αἴτιον)」である。(へブル5:9)