心のデボーション504

デボーション1
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心のデボーション5031

「アブラハムの子、ダビデの子、イエス・キリストの系圖(けいず)。」 マタイ1:1  大正文語訳聖書

「アブラハムの子であるダビデの子、イエス・キリストの系図。」 口語訳聖書

 「イエス・キリストの系図」

Amplified Bibleは「アブラハムの子ダビデの子(子孫)、メシアであるイエスの系図」と訳す。「キリスト」はギリシャ語で「メシアMessiah(油注がれた者)」の意であり、マタイはユダヤ人に向けてマタイによる福音書を著し、イエスがユダヤ人の約束されたメシア(救い主)であることを旧約聖書から福音を解き明かす。

新約聖書は旧約聖書なしに成立せず、旧約聖書は新約聖書なくして完結しない。福音を理解する者は聖霊の解き明かしのもとに、旧約聖書、新約聖書全体から神のことばを学ばねばならない。

(心のデボーション5031)

心のデボーション5032

「然るにアムノンに一人の朋友ありダビデの兄弟シメアの子にして其名をヨナダブといふヨナダブに甚だ有智き人なり」 Ⅱサムエル13:3  大正文語訳聖書

「ところがアムノンにはひとりの友だちがあった。名をヨナダブといい、ダビデの兄弟シメアの子である。ヨナダブはひじょうに賢い人であった。」 口語訳聖書

 「蚊男」

蚊のくちばしには穴が二つあって、片方で唾液を出しながら、片方で血を吸う。この唾液には痛みを感じさせない液が含まれていて、いわば麻酔をほどこして相手に痛みを与えないように血を吸うのである。唾液の穴をふさいだ蚊に刺されると、それは痛いという。気づかれないように、そっと近づき、痛みを与えないように、こっそり血を吸い、後に強烈なかゆみを残すやり方をする「蚊男」もいる。ヨナダブはそういう嫌な男だった。よは

「ヨナダブはひじょうに賢い人であった。」(ヨナダブはひじょうに賢い人であった。」)「非常に賢い」は新改訳聖書「非常に悪賢い男」。「ひじょうに賢いצָּרַר ‎ H6887」は「人を貶める悪賢さ」で、頭の良い危険な男である。LXXはἑταῖρος「仲間」であるが、この語は不快な意味で、皮肉をこめての「仲間」にも用いられる。

(心のデボーション5032)

心のデボーション5033

「バプテスマのヨハネ出で、荒野にて罪の赦を得さする悔改のバプテスマを宣傳ふ。」 マルコ1:4  大正文語訳聖書

「バプテスマのヨハネが荒野に現れて、罪のゆるしを得させる悔改めのバプテスマを宣べ伝えていた。」 口語訳聖書

 「罪のゆるし」

「(罪の)赦しἄφεσις 」は「解放する、自由にする」の意で、この語は「柵をひらいて、馬を解き放つ」ことからきている。罪にとらわれ、自由を失った者を、捕らわれの柵をひらき、その魂を罪の縄目から自由に解放する福音である。

(心のデボーション5033)

心のデボーション5034

「牝牡二宛ノアに來りて方舟にいりぬ神のノアに命じたまへるが如」 創世7:9  大正文語訳聖書

「雄と雌とが、二つずつノアのもとにきて、神がノアに命じられたように箱舟にはいった。」 口語訳聖書

 「ノアの箱舟シンドローム」

困ったことがある。夫婦というものは、いつの間にか相手なしには、生きていけないと思い込むことがあり、そういう心理をメアリ・C・モリソンは「ノアの箱舟シンドローム」と呼ぶ。自立とは正しく他者に依存できる人のことで、相手なしには生きていけないというのは自立した人間とは言えない。それでも、それがそんなに悪いことなのかと思ってしまうのが、この病理の深さだろうか。

(心のデボーション5034)

心のデボーション5035

「テオピロ閣下よ、汝の教へられたる事の慥なるを悟らせん爲に、これが序を正して書き贈るは善き事と思はるるなり。」 ルカ1:4  大正文語訳聖書

「すでにお聞きになっている事が確実であることを、これによって十分に知っていただきたいためであります。」 口語訳聖書

 「福音の確実さ」

伝えられた福音が「確実である」、(新共同訳聖書「確実なものである」、新改訳聖書「正確な事実である」)かを熱心に調べよ。福音の「正確な事実ἀσφάλεια「堅固さ、確実さ」は、人の智によらず、御言葉によるのである。

(心のデボーション5035)

心のデボーション5036

「太初に言あり、言は神と偕にあり、言は神なりき。」 ヨハネ1:1  大正文語訳聖書

「初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。」 口語訳聖書

 「言は神であった」

「言は神であったκαὶ θεὸς ἦν ὁ λόγος.」。(ヨハネ1:1)Amplified Bible 「and the Word was God Himself.そして、ことばは神御自身であった」。人は、ここに、「ことば」によって神を知り、神と交わる道が開けたことを知る。「ことば」はすべての信仰の経験の土台であり、力である。

(心のデボーション5036)

心のデボーション5037

「そはなんぢ弱きものの保砦となり 乏しきものの難のときの保砦となり 雨風のふききたりて垣をうつごとく暴ぶるものの荒きたるときの避所となり 熱をさくる蔭となりたまへり」 イザヤ25:4  大正文語訳聖書

「あなたは貧しい者のとりでとなり、乏しい者の悩みのときのとりでとなり、あらしをさける避け所となり、熱さをさける陰となられた。あらぶる者の及ぼす害は、石がきを打つあらしのごとく、」 口語訳聖書

 「怒りの息」

アメリカの心理学者、エルマー・ゲイツの実験によれば、激しく怒っている人の息を冷却すると栗色のカスができるという。それをネズミに注射したところ、数分で死んでしまった。「怒りの息」はただの「吹きあれるあらし」ではなく、毒を含んで吹きあれるあらしである。しかし、「栗色のカス」を怒っている人自身に注射したら、その人はかえって元気になって、ますます怒るのではないか。是非ともゲイツに実験してほしい。

(心のデボーション5037)

心のデボーション5038

「その選び給へる使徒たちに、聖靈によりて命じたるのち、擧げられ給ひし日に至るまでの事を記せり。」 使徒1:2  大正文語訳聖書

「お選びになった使徒たちに、聖霊によって命じたのち、天に上げられた日までのことを、ことごとくしるした。」 口語訳聖書

 「聖霊によって命じられる」

復活された主イエスは「天に上げられた日まで」、使徒たちに、為すべきことを「聖霊によって命じ」られた。(使徒1:2) 「命じるἐντέλλομαι」は「~するように指示する」の意。聖霊によって、行動の具体な指示が与えられたら、そのように行動することが最善の結果をもたらす。しかし、その行動が聖霊によるものかどうかは、曖昧にしては成らない事柄である。

(心のデボーション5038)

心のデボーション5039

「貧き者は何時までも國にたゆること無るべければ我汝に命じて言ふ汝かならず汝の國の中なる汝の兄弟の困難者と貧乏者とに汝の手を開くべし」 申命記15:11 明治元訳聖書

「貧しい者はいつまでも国のうちに絶えることがないから、わたしは命じて言う、『あなたは必ず国のうちにいるあなたの兄弟の乏しい者と、貧しい者とに、手を開かなければならない』」 口語訳聖書

 「自分の手を開き」

国がある限り、地に「貧しき者」がなくなることはない。律法は「兄弟の困難者と貧乏者とに汝の手を開くべし」と施しを命じた。「施し」とは「自分の手を開き」握っているものを相手に渡すことである。漢字の「施」は「方(はた)」+「也」で「風にひろがる旗のように金品を広く人に渡す」ことである。「乏しい者と貧しい者とに手を開くפָּ֠תֹחַ תִּפְתַּ֨ח אֶת־יָדְךָ֜」は「開く」を意味する「פָּתַח」に同じ動詞の不定形独立態を先行させ「必ず開く」の意をあらわす。「手יָד 」は「手、権力、強さ」の意であり、弱き人に「持てる強さ、権力」のすべてを必ず開かなければならない。

(心のデボーション5039)

心のデボーション5040

「神の御意により召されてイエス・キリストの使徒となれるパウロ及び兄弟ソステネ、」 Ⅰコリント1:1  大正文語訳聖書

「神の御旨により召されてキリスト・イエスの使徒となったパウロと、兄弟ソステネから、」 口語訳聖書

 「神の御旨により」

パウロは「神の御旨」によって、「召されてキリスト・イエスの使徒となった」。(Ⅰコリント1:1) 「御心θέλημα」は「決意、熱望によって望む」の意。神は「強い決意、熱望」によって、「望むに値するものを何一つ持たない私」を望まれる。神の業を、人の能力によらず、召しによって行うためである。

(心のデボーション5040)

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