心のデボーション440

デボーション1
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心のデボーション4391

「我に能力を賜ふ我らの主キリスト・イエスに感謝す。」 Ⅰテモテ1:12  大正文語訳聖書

「わたしは、自分を強くして下さったわたしたちの主キリスト・イエスに感謝する。主はわたしを忠実な者と見て、この務に任じて下さったのである。」 口語訳聖書

 「自分を強くして」

「自分を強くして下さったわたしたちの主キリスト・イエス」。(Ⅰテモテ1:12) 「強くしてくださったἐνδυναμόω」は「δύναμις力、体力、原動力」で満たしてくださった」の意。主の務めを果たすために必要な体力、精神力的原動力に満ち満ちること。

(心のデボーション4391)

心のデボーション4392

「このゆゑにわが心はたのしみ わが榮はよろこぶ わが身もまた平安にをらん」 詩篇16:9  明治元訳聖書

「このゆえに、わたしの心は楽しみ、わたしの魂は喜ぶ。わたしの身もまた安らかである。」 口語訳聖書

 「祈り」

見る、聞く、嗅ぐ、味わう、ふれる。一つ一つの感覚を研ぎすませたら、人生はとても豊かになる。目を閉じて、自分のからだのさまざまな部分に意識を向け、その感覚の違いを感じてみる。そして、自分の周囲を注意深く見渡す。考えるのではなく、感じるだけ。そうしていると、自分の内に今まで気づかなかった恵みに気づくこともある。これも祈りであろう。

(心のデボーション4392)

心のデボーション4393

「我はこの福音のために立てられて宣傳者・使徒・教師となれり。」 Ⅱテモテ1:11  大正文語訳聖書

「わたしは、この福音のために立てられて、その宣教者、使徒、教師になった。」 口語訳聖書

 「福音のために立てられ」

「わたしは、この福音のために立てられ」。(Ⅱテモテ1:11) 「立てられるτίθημι」は「置く、すえる、定める、任命する、投げ入れる」の意。福音にもっとも遠い者が、福音のために「定められ、据え付けられ、投げ入れられる」。

(心のデボーション4393)

心のデボーション4394

「われら強き者はおのれを喜ばせずして、力なき者の弱を負ふべし」 ロマ15:1  大正文語訳聖書 

「わたしたち強い者は、強くない者たちの弱さをになうべきであって、自分だけを喜ばせることをしてはならない。」 口語訳聖書

 「力ある者」

怒りや批判にさらされると、どうしようもなく怯えてしまう人もいる。美しくもろい、まるでガラス細工のような心である。「弱さをになうβαστάζω」とは「弱さを抱え、背負って運ぶ者」の意。しかし、美しいが傷つきやすい心を、背負って運べる人が本当の「力ある者」である。弱い人と共に生きられるから強いのではなく、傷つきやすさが自分の内にもあると知って、それを背負えるから強いのである。

(心のデボーション4394)

心のデボーション4395

「彼らの口を箝がしむべし、彼らは恥づべき利を得んために、教ふまじき事を教へて全家を覆へすなり」 テトス1:11  大正文語訳聖書

「彼らの口を封ずべきである。彼らは恥ずべき利のために、教えてはならないことを教えて、数々の家庭を破壊してしまっている。」 口語訳聖書

 「惑わす教え」

人を惑わす教えを宣べる口を封じなければいけない。「彼らは恥ずべき利のために、教えてはならないことを教えて、数々の家庭を破壊する」(テトス1:11)からである。その特徴は「恥ずべき利αἰσχροῦ κέρδους(祥訳聖書「卑しい利得」)を求め、「家庭を破壊するοἴκους ἀνατρέπουσιν「家をひっくり返す」」にある。

(心のデボーション4395)

心のデボーション4396

「かれ前には汝に益なき者なりしが、今は汝にも我にも益ある者となれり。」 ピレモン1:11  大正文語訳聖書

「彼は以前は、あなたにとって無益な者であったが、今は、あなたにも、わたしにも、有益な者になった。」 口語訳聖書

 「逃亡奴隷オネシモ」

オネシモはピレモンの奴隷であったが、ピレモンを裏切り金品を奪ってローマに逃走し、パウロに出合って罪を悔い改めてキリスト者となった。主人の元に戻された逃亡奴隷は死に処せらる危険があったが、パウロは「以前は、あなたにとって無益な者であったが、今は、あなたにも、わたしにも、有益な者になった」、「彼はわたしの心である」、「もはや奴隷としてではなく、奴隷以上のもの、愛する兄弟としてである。とりわけ、わたしにとってそうであるが、ましてあなたにとっては、肉においても、主にあっても、それ以上であろう」と執り成して、定めに従ってオネシモを主人ピレモンの元に送り返す。

(心のデボーション4396)

心のデボーション4397

「幸福なるかな、心の貧しき者。天國はその人のものなり。」 マタイ5:3 大正文語訳聖書

「こころの貧しい人たちは、さいわいである、天国は彼らのものである。」 口語訳聖書

 「小さな喜び」

大きな喜びを期待するから、退屈するのである。昨日と同じ今日、今日と同じ明日が続く。この退屈な時間の流れを変えてくれるような大きな喜びがどこかにあると考えて家を出る。しかし、やはり、それにも退屈する。退屈から救ってくれるのは小さな喜びである。どこにでもある、何でもないことを他愛もなく喜ぶ。小さなことを喜べる「貧しい心」を大切にしたい。

(心のデボーション4397)

心のデボーション4398

「されど御子に就きては 『神よ、なんじの御座は世々限りなく、 汝の國の杖は正しき杖なり。』」 へブル1:8  大正文語訳聖書

「御子については、「神よ、あなたの御座は、世々限りなく続き、あなたの支配のつえは、公平のつえである。」 口語訳聖書

 「支配のつえ」

神の御座の「支配のつえは、公平のつえ」(へブル1:8)である。「公平のつえτῆς εὐθύτητος ῥάβδος」は「まっすぐな杖」の意。イエス・キリストにあって「正義の杖」は「世々限りなく続く」。

(心のデボーション4398)

心のデボーション4399

「ただ然り然り、否否といへ、之に過ぐるは惡より出づるなり」 マタイ5:37 大正文語訳聖書

「あなたがたの言葉は、ただ、しかり、しかり、否、否、であるべきだ。それ以上に出ることは、悪から来るのである。」 口語訳聖書

 「二重の舌」

「二重の意見をもったり、二枚舌を使うな。二枚舌は死の罠だからである」(『十二使徒の教え』(『ディダケー(教えΔιδαχή)第2章』)

二枚舌δίλογος 英語では「double tongue 二重の舌」または「forked tongue」という言い方もある。フォークのように分かれた舌で言うこと。「二枚舌」は「死の罠」で、その「罠」は捕えた者を容易には解放しない。「二枚舌」を使う者も実は「死の罠」の犠牲者である。

(心のデボーション4399)

心のデボーション4400

「卑き兄弟は、おのが高くせられたるを喜べ。」 ヤコブ1:9  大正文語訳聖書

「低い身分の兄弟は、自分が高くされたことを喜びなさい。」 口語訳聖書

 「低い身分」

人は、キリストにあってはじめて自己の身分の何たるかを知り、かつ喜ぶ。神は「卑しき者」を「高く」されるからである。彼は内に与えられる神の富の豊かさを誇る。

(心のデボーション4400)

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